JPS5812090Y2 - 多点記録計

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【考案の詳細な説明】本考案は、複数の測定信号をそれらの間の時間差に影響
されずにアナログ記録する記録計に関するものである。

第１図のように、コンベア、ラインＬ上を移動しながら
次々に加工が施されてゆく複数の個別物体ａ、ｂ−
ｃ・・・は、コンベア、ラインの複数の定点において状
態（温度など）が測定される。

これら状態測定値は多点記録計によって第２図のように
個別物体ごとに集約記録され、管理データとして利用さ
れる。

その場合移動物体が各測定点に達するまでにそれぞれあ
る時間がかかるので、記録は時間差を補償しながら行な
い、同一物体の測定値は記録紙上同一の時点に記録する
ようにする。

そのために従来は、各測定信号を時間差に応じたむだ時
間補償回路を通じて多点記録計に与えるようにしていた
が、むだ時間補償回路が測定信号の数だけ必要になるの
で高価な装置となる。

本考案の目的は、安価な手段で複数の測定信号の時間差
を補償して記録する記録計を提供することにある。

本考案は、複数入力の打点記録計またはプロッティング
記録計において測定信号の切り換えごとに測定信号の時
間差に合わせて記録紙の位置を調節するようにしたもの
である。

以下図面によって本考案を説明する。

第３図は本考案実施例の概念的構成図である。

図において。１は駆動機構で、複数の入力信号を順次切
り換えて取り込み、それに応じた駆動信号を記録素子駆
動部２に与えて記録素子３に打点記録またはプロッティ
ングを行なわせる。

４は位置決め機構で。時間差設定器５から与えられた複
数入力信号間の時間差と駆動機構１から与えられた入力
切り換え信号とに基づいて１位置決め信号を記録紙駆動
部６に与え、入力信号に応した記録紙７の位置決めを行
なわせる。

記録紙７の位置決めは複数の入力信号値の時間差を補償
するように行なわれる。

すなわち５例えば、ＮＯ，２人力信号がＮｏ、１人力
信号よりＡ分遅れるものであるとすると５位置決め機構
４はＮＯ，２人力信号が選択されたとき１時間差設定器
５かも与えられた時間差設定値Ａ分と記録紙送り速度ｖ
咽／分に基づき、記録紙駆動部６に記録紙７をＡｖｍｍ
だけ巻き戻す位置決め信号を与える。

記録紙７がＡｖｍｍだけ巻き戻されると、記録紙上は時
間がＡ分だけ逆戻りしたことになる。

したがってそこにＮＯ，２人力信号を打点記録すると。

記録紙上の軌跡としては両人力信号の時間差が消滅する
。

他の信号の時間差も同様にして補償される。

したがって複数の入力信号の時間差はすべて補償されて
記録される。

このように本考案は、複数入力の打点記録計またはプロ
ッティング記録計において、測定信号の切り換えごとに
測定信号の時間差に合わせて記録紙の位置を調節するよ
うにした。

このため本考案によれば安価な手段で複数の測定信号の
時間差を補償して記録することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本考案の装置の使用状態の説明図、第２図は
、測定値の記録状態の説明図、第３図は。本考案実施例の概念的構成図である。１・・・駆動機構、２・・・記録素子駆動弁、３・・・
記録素子、４・・・位置決め機構、５・・・時間差設定
器、６・・・記録紙駆動外、７・・・記録紙。

【実用新案登録請求の範囲】