JPS5811950B2 - 2,4−置換−5−オキサゾロンの製法 - Google Patents

2,4−置換−5−オキサゾロンの製法

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JPS5811950B2
JPS5811950B2 JP15714476A JP15714476A JPS5811950B2 JP S5811950 B2 JPS5811950 B2 JP S5811950B2 JP 15714476 A JP15714476 A JP 15714476A JP 15714476 A JP15714476 A JP 15714476A JP S5811950 B2 JPS5811950 B2 JP S5811950B2
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JP
Japan
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reaction
ketone
yield
oxacilone
monosubstituted
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JP15714476A
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JPS5384968A (en
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井沢邦輔
山下隆
小沢洋一
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Ajinomoto Co Inc
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2,4一置換−5−オキサシロンの新規な製法
に関する。
本発明に係る2、4一置換−5−オキサシロンは古くよ
り加水分解、還元をほどこしてアミノ酸とする原料とし
て、或いは更に強く加水分解してα−ケト酸を得るため
の原料として有用であった。
更に最近、この物質を加水分解間遠してから不斉還元触
媒の共存下に還元を行い直接光学活性アミノ酸を得る方
法が開発され注目されている。
この様に極めて有用な2,4一置換−5−オキサシロン
は従来、主に馬尿酸又はアセチルグリシンにアルデヒド
又はケトンを酢酸ソーダ存在下、無水酢酸中で作用せし
め製造して来た。
しかしながら、この方法では高価な無水酢酸は反応後酢
酸となってしまうため無水酢酸としては回収不可能とな
り経済的でなく、また脂肪族アルデヒド又はケトンが共
存する酢酸ソーダ或いは無水酢酸によりアルドール縮合
を惹起したり又はアセテートになる欠点があり、目的と
する2、4一置換−5−オキサシロンの収率は必ずしも
満足のゆくものとはいえなかった。
例えば、アセトアルデヒド使用の場合の収率は20%、
アセトンの場合の収率は40%にしか過ぎない(Car
ter著「OrganicReaction」3巻19
8頁参照)。
一方、2−フェニル−5(4)−オキサシロンを原料と
して、これにアルデヒド或いはケトンを無水酢酸及び酢
酸ソーダを使用せずに反応せしめる方法が提案されてい
る(M、Crawford、W、T。
Little、J、C,S、、1959,729)。
しかしながら、この方法にあっても例えばベンズアルデ
ヒドの場合の収率が63%であったように必ずしも高収
率ではない。
又、脂肪族アルデヒド及びケトンとの反応についても言
及されているが、シクロヘキサノンの場合の収率が74
%である以外は35〜58%という低収率であり、メチ
ルエチルケトン或いはジエチルケトンなどでは反応しな
いと報告されている。
本発明者らは従来法の如き欠点なく、しかも高収率にて
2,4一置換−5−オキサシロンを製造する方法に関し
鋭意研究を重ねた結果2一置換−5(4)−オキサシロ
ンと、炭素数2以上のアルデヒド又はケトンを固型乾燥
剤の存在下に反応せしめる場合には使用アルデヒド又は
ケトンの如何にかかわらず極めて収率よく、特に原料と
して脂肪族アルデヒド又はケトンを用いた場合にも極め
て収率よく目的物が得られることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
本発明方法によれば高価な無水酢酸、酢酸ソーダを必要
とせず、それ改削生成物が少なく目的物が効率的に単離
取得できるのみならず、固状乾燥剤を使用するので、そ
の除去、回収が容易であり、しかも再生可能である。
従って、本発明は極めて経済的且つ合理的な2,4一置
換−5−オキサシロンの製法を提供するものといえるの
である。
本発明方法による反応を一般式で示すと以下の如くであ
る。
但し、式中Rは有機残基、R′及びR″は水素又は有機
残基を示す。
(但し、R′及びR″が共に水素である場合を除く。
)本発明方法に於いて原料として使用する2一置換−5
(4)−オキサシロンはいかなる置換基、即ち脂肪族、
脂環族、芳香族、及び複素環有機残基のいづれにより置
換されているものでもよく、その炭素数、構造の如何に
制限されることはない。
この2一置換−5(4)−オキサシロンは、従来の如く
馬尿酸、アセチルグリシン等を無水酢酸と反応せしめ対
応するオキサシロンとすることにより製造することも可
能であるが、本発明者らが先に開発した方法による製造
が特に効果的である。
即ち、ホルムアルデヒドとカルボン酸アミドを又は両者
の反応生成物(例えばホルムアルデヒドとベンズアミド
の反応生成物であればN−メチロールベンズアミドとな
り、一般的にはカルボン酸アミドのN−メチロール体)
を一酸化炭素と第8属金属よりなる触媒の存在下、脱水
条件下に、好ましくはテトラヒドロフラン、アセトン、
メチルイソブチルケトン、酢酸エチル等の溶媒中で反応
せしめることにより収率よく且つ容易に目的物を得る方
法である。
この方法に於いて使用するカルボン酸アミドとしては炭
素数2以上のカルボン酸のアミドならいかなるものでも
よく、脂肪族、芳香族、脂環族及び複素環カルボン酸等
いかなるカルボン酸のアミドでもよく、カルボン酸部分
に相当する置換基が2位に入った5(4)−オキサシロ
ンが得られる。
又、触媒としては上記した通り第8属金属又はその化合
物からなる触媒、特にコバルト触媒が有利に使用するこ
とができ、その使用量は生成物に対し通常1/10〜1
/10000モル比である。
一方、この反応を円滑に進めるためには脱水条件下にて
行うことが必須であり、このため従来より知られている
種々の方法が応用可能であるが、モレキュラーシーブ、
シリカゲル等の乾燥剤を生成物1モルに対し10〜10
0g添加するのが有利である。
従って、この反応を乾燥剤の存在下に行い、触媒を空気
酸化等により失活せしめれば反応液は乾燥剤ともどもそ
のまゝ本発明に係る反応に供することができ一層有利な
工程を実現することになる。
尚、この2一置換−5(4)−オキサシロン生成反応は
反応性が極めて高いので反応温度として通常100℃以
下、好ましくは80℃以下が選択され、より高温は目的
とするオキサシロンの加水分解を起しやすく勧められな
い。
また反応圧は通常のヒドロホルミル化、カルボニル化方
法と同様に10〜500気圧が採用される。
本発明方法にて使用するもう一方の原料たるアルデヒド
又はケトンとしては炭素数が2以上であれば脂肪族、脂
環族、芳香族、及び複素環アルデヒド又はケトンのいづ
れでもよく、その構造の如何に制限されることはない。
又、カルボニル基以外の官能基をさらに有していてもそ
れが反応に重大な影響を与えない限り差し支えない。
原料アルデヒド及びケトンの例としては、アセトアルデ
ヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、フェ
ニルアセトアルデヒド、2,4−ジオキシフェニルアセ
トアルデヒド、インドリルアルデヒド、β−ホルミルプ
ロピオントリル、β−ホルミルプロピオン酸、及び同エ
ステル、β−メチルメルカプトプロピオンアルデヒド、
グリコールアルデヒド、α−アセトオキシプロピオンア
ルデヒド、ε−フタルイミノ−n−バレルアルデヒド、
ステアリルアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトン、
エチルメチルケトン、メチルプロピルケトン、ビナコロ
ン、メチルビニルケトン、シクロペンタノン、シクロヘ
キサノン、アセトフェノン、ブチロフェノン、バレロフ
エノン、ジベンジルケトン、2−アセトフロン等を挙げ
ることができる。
本発明に係る反応は先述した通り固状乾燥剤、より詳細
には固状の再生回収可能な乾燥剤の存在下に行うことが
必須である。
これら乾燥剤のうち、モレキュラーシーブ、活性白土、
シリカゲル、アルミナ等中性乃至塩基性のものが、特に
モレキュラーシーブが好適である。
乾燥剤の使用量はその種類、及び反応条件等により異る
が、通常生成物1モルに対し10〜1000f、より一
般的には50〜5001である。
本反応は溶媒なしにても進行するが、通常溶媒の存在下
に行なわれる。
溶媒としては原料及び生成物に実質的に不活性なもので
あれば如何なるものでもよいが、原料に対する溶解性の
良好な溶媒が好ましく使用される。
例えば、エチレンジクレリト、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン、ジエチルエーテル、石油エーテル等のエ
ーテル、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル、ベンゼ
ン、トルエン等の炭化水素等が溶媒として用いられる。
また、原料アルデヒド又はケトンの種類によっては、反
応系に触媒量程度のアルコール、例えばメタノール、エ
タノール等を加えることにより収率が向上する場合があ
る。
本発明の反応は極めて容易な操作にて進行せしめること
ができ、例えば、2一置換−5(4)−オキサシロン又
はその溶液に対し乾燥剤を加え、攪拌しつつ適当量のア
ルデヒド又はケトンを滴下又は一度に加え数分乃至数日
反応せしめればよい。
本反応は極めて反応性に富むので、反応温度としては比
較的低温でよく、0℃乃至150℃、通常室温乃至使用
溶媒の沸点以下で充分であり、また反応ははゞ定量的に
進行するので、2一置換−5(4)−オキサシロンとア
ルデヒド又はケトンの使用モル比率は任意でよく、通常
1:0.5〜0.5:1程度である。
また、目的物の単離取得する必要がある場合には乾燥剤
を分離した後、濃縮し析出する目的物を濾取してもよい
し、水に反応液をあけ適当な溶媒にて抽出し、その後乾
燥、濃縮して目的物を得てもよい。
以上の説明にて明らかな通り本発明は、極めて工業的に
有用な2,4一置換−5−オキサシロンが高収率且つ容
易に、しかも合理的なプロセスにて得られる方法を提供
するものである。
以下、実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例 1 2−フェニル−5(4)−オキサシロン8.0g(50
m mole)を80m1テトラヒドロラミンに溶解し
、次いでモレキュラーシーブ4A 40g及びベラトー
ルアルデヒド7.5g(45m mole)をテトラヒ
ドロフラン50m1に溶解したものを加え室温にて一昼
夜攪拌した。
その後モレキュラーシーブ4Aを濾過除去しモレキュラ
ーシーブは新しいテトラヒドロフランにて洗い、洗液は
反応液とあわせた。
反応液を水にあけクロロホルムにて3回抽出し、抽出液
を水洗後備酸マグネシウムで乾燥した。
乾燥抽出液を濃縮し、目的とする2−フェニル−4−(
3,4−メトキシベンジリデン)−5−オキサシロン1
4.5g(収率94%)を得た。
水晶の構造は赤外吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペク
トルにより確認した。
尚、回収したモレキュラーシーブは常圧下或いは減圧下
にて加熱乾燥すれは繰返して使用可能であった。
元素分析 CHN% 計算値(C18H15O4Nとして):69.894.
894.53分析値 :69.80
5.114.57実施例 2 実施例1に於いてベラトールアルデヒドの代りに下記ア
ルデヒド45m moleを用い、同様に反応を行った
結果を反応条件とともに下表に示す。
実施例 3 2−フェニル−5(4)−オキサシロン8.0g(50
mmole)をテトラヒドロフラン80m1に溶解し、
次いでこれにモレキュラーシーブ4A 40g及びイソ
ブチルアルデヒド20m1を加え還流下に4時間反応せ
しめた。
反応後モレキュラーシーブは濾過除去し、新しいテトラ
ヒドロフランで洗い、洗液は反応液とあわせた。
反応液を水にあけクロロホルムにて3回抽出した。
抽出液を硫酸マグネシウムにて脱水乾燥した後、濃縮し
目的とする2−フェニル−4−(2′−メチル−プロピ
リデン)−5−オキサシロン9.9g(92%)を得た
氷晶の構造は赤外吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペク
トルにより確認した。
使用したモレキュラーシーブは実施例1と同様な方法に
て再生使用可能であった。
元素分析 CHN% 計算値(C13H13O2Nとして)ニア2.546.
096.51分析値 ニア1.81
6.076.65実施例 4 2−フェニル−5(4)−オキサシロン8.0g(50
mmole)にモレキュラーシーブ4A 40g及び2
−メチル−ブチルアルデヒド45m moleを加え還
流下に2時間反応した。
以下反応液を実施例1と同様に処理したところ、目的と
する2−フェニル−4−(2’−メチル−ブチリデン)
−5−オキサシロンが単離収率92%で得られた。
実施例 5 2−フェニル−5(4)−オキサシロン8.0g (5
0mmole)にアセトン100m1、メタノール1m
lを加え、これにモレキュラーシーブ4A 40gを加
え還流下に4時間反応させた。
反応液を実施例1と同様に処理したところ、目的とする
2−フェニル−4−イソプロピリデン−5−オキサシロ
ン8.5g(85%)が得られた。
氷晶の構造は赤外線吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペ
クトルにより確認した。
元素分析 CHN% 計算値(C12H11O2Nとして)ニア1.625.
516.96分析値 ニア0
.776.137.20実施例 6 実施例5に於けるアセトンの代りにメチルエチルケトン
45m moleを用い還流下10時間反応せしめ、以
下同様に処理したところ、目的とする2−フェニル−4
−イソブチリデン−5−オキサシロンが単離収率82%
にて得られた。
実施例 7 300m1ステンレス鋼製オートクレーブにN−メチロ
ールベンズアミド7.65g(50m mole)、ジ
コバルトオクタカルボニルCo2(CO)80.6g、
モレキュラーシーブ4A 20g、テトラヒドロフラン
100m1を入れ、次いでCO:H2=1:1の組成の
ガスを150kg/cm2まで圧入した。
60℃で2時間加熱かきまぜ続けたところ48mmol
eのガス吸収が認められた。
冷却後淡黄色透明の反応液を取り出し、濾過によりモレ
キュラーシーブを分離した。
反応液の一部をとり、トリフェニルフォスフインを加え
てコバルトを不溶性の塩として分離した後、溶媒を留去
して融点94℃の結晶を得た。
このものは元素分析、核磁気共鳴スペクトルにより、2
−フェニル−5(4)−オキサシロンと同定された。
又、反応液を直接ガスクロマトグラフィーにて定量し、
反応液中に上記2−フェニル−5(4)−オキサシロン
7.65gが生成していることを確認した。
モレキュラーシーブ分離反応液にベンズアルデヒド1.
05gを加え、還流下に3時間反応せしめた(本反応中
にコバルト触媒は空気中の酸素により分解し、水酸化コ
バルトとなっていた。
)。室温にて8時間放置後析出してくる結晶0.5gを
濾過除去した。
分析の結果、本結晶は馬尿酸であることが判明した。
一方、濾液は水にあけクロロホルムにて3回抽出し、抽
出液は水洗後無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
乾燥抽出液を濃縮し、目的とする2−フェニル−4−ベ
ンジリデン−5−オキサシロン1.8g(収率72%)
を得た。
一方、本発明方法に従って、上記と同様にして得た反応
液にベンズアルデヒド1.05g及びモレキュラーシー
ブ4A 8gを新たに加え還流下に3時間反応せしめた
この反応液を室温にて8時間放置しても析出物は認めら
れなかった。
反応液中のモレキュラーシーブを濾過し、少量のテトラ
ヒドロフランにて洗浄した。
洗液と母液をあわせ水にあけ、次いで上記と同様の処理
したところ、2−フェニル−4−ベンジリデン−5−オ
キサシロン2.24g(収率92%)が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(■) (但し、式中Rは有機残基を示す) にて表わされる2一置換−5(4)−オキサシロンと一
    般式(■) (但し、式中R′及びR″は水素又は有機残基を示し、
    R′及びR″が共に水素である場合を除く)にて表わさ
    れる炭素数2以上のアルデヒド又はケトンを固型乾燥剤
    の存在下に反応させることを特徴とする一般式(■) 但し、式中R,R′及びR″は前記と同意義)にて表わ
    される2、4一置換−5−オキサシロンの製法。
JP15714476A 1976-12-25 1976-12-25 2,4−置換−5−オキサゾロンの製法 Expired JPS5811950B2 (ja)

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JP15714476A JPS5811950B2 (ja) 1976-12-25 1976-12-25 2,4−置換−5−オキサゾロンの製法

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