JPS5811511Y2 - 刃物装置 - Google Patents

刃物装置

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Publication number
JPS5811511Y2
JPS5811511Y2 JP4795479U JP4795479U JPS5811511Y2 JP S5811511 Y2 JPS5811511 Y2 JP S5811511Y2 JP 4795479 U JP4795479 U JP 4795479U JP 4795479 U JP4795479 U JP 4795479U JP S5811511 Y2 JPS5811511 Y2 JP S5811511Y2
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JP
Japan
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blade
cutting
force
rigidity
deformation
Prior art date
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Expired
Application number
JP4795479U
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English (en)
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JPS55147289U (ja
Inventor
孝次郎 近藤
Original Assignee
日立金属株式会社
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Publication date
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Priority to JP4795479U priority Critical patent/JPS5811511Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下一対の刃物を用いて紙、フィルムなどの
シート材料を切断する刃物の構造に関するものである。
一般の機械装置におけるのと同様に、この種の刃物につ
いても装置をできるだけ小型で軽量なものとすることが
望まれている。
この要求に対して刃物を細く軽いものとすることが有効
である。
しかし、一方このことは同時に刃物の剛性を損うことに
なり、切断時に生じる刃物の撓みが大きくなるために、
しばしば切断力の著しい増大を招いたり、あるいは確実
な切断を失う結果となるという技術的隘路があったので
ある。
本考案は、切断時に生じる刃物の変形を考慮したうえで
、より軽量でより小型の刃物を提供することを目的とす
るもので゛ある。
上下一対の刃物を用いる装置の一般的な構造を第1図お
よび第2図に示す。
上刃1および下刃2はそれぞれ真直な刃先1e、2eを
もち、上刃光1eは下刃光2eに対して、せん新月aだ
け傾いている。
上刃1はせん新月aを一定に保つように支持あるいは案
内されながら下方向へ駆動され、上下の刃物の間にある
被切断材3を左(A側)より右(B側)へと順次切断す
る。
このような刃物において、装置を軽量、小型なものとす
るためには、刃物を細く、軽くして、またせん新月を小
さくして上刃の行程を少なくすることが有効である。
しかし、このようにして装置を軽量、小型化することに
は、次のような技術的隘路があったのである。
切断時に刃物にかかる切断反力によって、刃物にその剛
性に応じた撓みを生ずることは避は得ない。
この様子を示したのが第3図である。両端を支持あるい
は固定された刃物は切断反力Fによって、切断位置に拘
わらず常に相対的に凹となる向きに撓みを生ずるために
、切り始め側(A側)では、あらかじめ設定されたせん
新月が増す方向に変形し、また切り終り側(B側)では
、せん新月を減少するように変形する。
さてこのような構造の刃物において、せん新月と切断力
とが反比例する関係にあることは既に広く知られている
この関係は切断力をF、せん新月をaとすれば と表わすことができる。
すなわち、せん新月が大きければ切断力は小さく、逆に
せん新月の小さい場合は大きな切断力を必要とするので
ある。
したがって、切断力 よって刃物が、このような変形を
受ける結果として、切り始め側(A側)では切断力は小
さく、切り終り側(B側)では増大する傾向をもつ。
すなわち切断位置と切断力との関係は、第4図に示すよ
うに変動するのである。
切断力の変動は以上に述べた理由によって生ずるもので
あるから、刃物を細くして剛性を小さくすること、ある
いはせん新月を小さくして刃物の行程を少なくすること
は、いずれもこの傾向を著しくする結果となる。
実際には第4図において、点Pで示した切断力が最大と
なる個所によって、刃物の軽量、小型化は制約を受ける
ことになるのである。
点Pに示す限度を越えて刃物の剛性を小さくしたり、あ
るいはせん新月を小さくすることは、せん新月の減少と
切断力の増加との相乗的効果によって切断力を著しく増
大させる結果となってしまうのである。
本考案は、刃物のこのような変形によって、切断力が変
動することを避けるために、切断時に刃物に生じる変形
を予測し、あらかじめこの変形とは逆方向に刃先形状を
成形あるいは反りをつけることによって、切断力を切断
全幅にわたって均一化しようとするものである。
切断力によって刃物がどのような変形を受けるのかは、
刃物の剛性、設定されたせん新月および被切断材の切断
抵抗により計算あるいは実験によって知ることができる
から、これにもとづいて最適の刃先形状を決定すること
が可能である。
しかし、このような手順によって厳密に方形を決めなく
ても、切断時に刃物が受ける変形は常に相対的に凹の向
きであるから、逆に凸となるように近似円弧あるいはそ
の他の加工の容易なゆるやかな曲線とすれば、少なくと
も第4図における点Pの切断力が最大となる位置での切
断力を減少させることができる。
刃先形状を相対的に凹とすることを上刃、下刃の双方に
ついて実施することは、必ずしも必要ではない。
第1図に示したように、下刃2は通常、被切断材の案内
としても使用されるから、真直な刃先形状のほうがよい
したがってこのような場合、上刃の刃先の側において、
上下刃の双方の剛性を補償するような反りをつけておく
ことができる。
次にこの考案の実施例について、第5図ないし第7図に
よって説明する。
この型式の刃物はロータリーカッターと呼ばれており、
回転刃(上刃)11゜固定刃(下刃)12はいずれも左
右の側板4L、4Rによって支承されている。
回転刃11の切断幅は3QQ mmで、その刃先11
eは固定刃の刃先12 eに対して3・5′(頃いてせ
ん新月をなしている。
切断力方向(第7図において上下方向)に対する回転刃
11の剛性(断面2次モーメント)は400mm4、固
定刃12は12000 mm’である。
回転刃、固定刃の双方の刃先11e、12eと・も・直
線的にせん新月を形成している。
従来の刃物では、厚さQ、1mmの上質紙1枚を切断す
るために回転刃に加えるトルクは4〜8kg−(1)と
大きく変動し、厚さ0.07mmの上質紙を2枚重ねて
切断しようとしても、回転刃の切り終り部分で所要トル
クが著しく増大し、20kg−0m以上のトルクを加え
ても切断することができなかった。
これに対して本考案にもとづいて、回転刃々先11 e
を固定刃12側へ0.5mmだけゆるやかに凸形状とし
たものでは、厚さQ、1mmの上質紙を切断するために
必要なトルクは5〜6kg−cmと従来のものに比較し
て著しく安定した傾向を示し、厚さ0.07mmの上質
紙を2枚重ねても16kg−cmのトルクで切断するこ
とができた。
このように本考案にもとづいて刃先形状をわずかに改め
ることで、厚い紙であっても比較的安定に切断できるよ
うになることは、用途に応じて刃物の剛性をさらに小さ
くし、あるいはせん新月を小さくすることの可能性を与
えるものであり、刃物の軽量、小型化あるいは駆動装置
の負荷の軽減に益するものである。
一方このような刃物装置では、従来より上下刃の相互の
刃先を交叉圧接させて、確実な噛み合いを得ることが広
く行なわれている。
このことを図面によって、さらに詳しく説明すると、第
8図および第9図は、このような構造をもつ刃物装置を
示す。
下刃22はその両端に備えたピン23によって回転支持
されており、ばね24によってその刀先22 eを上刃
21に圧接している。
相互の刃先21e、22eは切り終り端(B側)におい
て、わずかに干渉するように角度すをもって斜めに取り
付けられている。
上刃21を切断方向に駆動すれば、上刃21のもつせん
新月と相まって、上下刃の刃先21e、22eは相互に
交叉圧接しつつ切断を行なう。
このとき双方の刃先の圧接方向の真直度に幾分の誤差が
存在していても、相互の刃先が交叉圧接することによっ
て、確実に噛み合って切断を行なうことが可能である。
通常この噛み合いの角度すは2〜5分程度の前回で用い
られており、これよりも著しく大きい噛合は、相互の刃
先にかじりを生じて滑らかな噛δ合いが失われてしまい
、またこれよりも著しくノ」さい場合は、その役目を果
さない。
したがって、このように相互の刃先を交叉圧杉する構造
のものでは、刃物の剛性を小さくした噛合は、切断力と
せん新月との相互的な影響と間開に、刃先の圧接力によ
る噛み合い角度の変化を1慮に入れなくてはならない。
第10図はこのことを模式的に示したものである。
圧接方向に真直に力[工された刃先をもつ刃物21.2
2は、相互の交接、0Qによって、下刃32に取り付け
られたばね24による圧接力を受けるため、その反力に
よって両刃は撓み変形を生じる。
第10図に示したものでは、刃物は交接点Qに対してそ
の両側を支持、押圧されているため、刃物は常に相対的
に凹となるように変形を受ける。
この結果、あらかじめ設定された噛み合い角度に比較し
て、切り始め側(A側)では噛み合いの角度は減少し、
切り終り側(B側)では増加する傾向を示す。
実際には下刃を圧接するためのばねの取り付けの構造、
位置によって、刃物の変形様式は異なる。
しかし、確実な切断を得るためには刃先の圧接力をあま
り小さくすることはできないから、刃物の剛性をある限
度以下すれば、噛み合い角度の変動が大きくなることは
免れ得ない。
本考案は、この方向の刃物の変形についてもあらかじめ
予測して、刃先形状をこれと逆方向に成形あるいは反り
をつけることによって、低剛性の刃物であっても噛み合
い角度を均一化し、確実でしかも滑らかな切断を得るこ
とを可能とするものである。
圧接力によって刃物がどのような変形を受けるのかは、
刃物の剛性と圧接力とよる計算あるいは実験によって知
ることができるから、これにもとづいて最適の刃先形状
を決定することが可能である。
しかし、このような手順によって厳密に月形を決めなく
ても、刃物の受ける変形と逆向きに近似円弧あるいはそ
の他の加工の容易な曲線とすれば、変形に基因する噛み
合い角度の極端な変動は補正され、滑らかな噛み合いを
得ることができる。
上下刃の交叉圧接した構造の刃物の場合の本考案の実施
例について、第11図にもとづいて説明する。
刃幅3QQ mm、刃先の圧接力を1kgとしたとき、
圧接方向の刃物の剛性(断面2次モーメント)が、上下
刃とも8QQ mm4程度以上ある場合は特別な障害は
生じない。
しかし、第11図のように下刃32を薄くして軽量、小
型化をはかり、断面2次モーメントを40 mm’とし
た場合は、下刃の刃先が真直な形状であれば、圧接力に
よる撓みを生じて切り始めでは切断できず、切り終りで
は刃先同志がかじって上刃31を駆動できなくなってし
まった。
これに対して本考案にもとづいて、下刃32の刃先を上
刃31に対して中央部で0.5mmだけ凸になるように
反りをつけた結果、切断全幅にわたって滑らかにしかも
確実に切断できるようになった。
以上に説明したように、本考案は上下ブ対の刃物を用い
てシート材料を切断する装置において、刃物に生ずる撓
みを補償する向きにあらかじめ変形を与えておくという
簡単な構成によって、これまで用いられてきた装置を軽
量で小型なものとするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は刃物の一般的構造を示す斜視図、第2図は第1
図の正面図、第3図は切断力による刃物の変形を示す模
式図、第4図は切断位置と切断力との関係を示すグラフ
、第5図は本考案の実施例を説明するためのロータリー
カッターの斜視図、第6図は第5図の正面図、第7図は
第6図のP−P断面図、第8図は刃先の交叉圧接する刃
物の一般的構造を示す斜視図、第9図は第8図の上面図
、第10図は圧接力による刃物の変形を示す模式図、第
11図は本考案の実施例を説明するための刃物装置の斜
視図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端を支持あるいは固定された上下一対の刃物の一方の
    刃先は他方に対して傾いており、両刃光は相互に交叉圧
    接しつつシート状材料を切断する装置において、切断時
    に刃物に生ずる撓みを補償するように、あらかじめ刃物
    の一方あるいは双方に相互の刃物の移動方向に対して凸
    となる向きに反りをつけた構造を特徴とする刃物装置。
JP4795479U 1979-04-11 1979-04-11 刃物装置 Expired JPS5811511Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4795479U JPS5811511Y2 (ja) 1979-04-11 1979-04-11 刃物装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4795479U JPS5811511Y2 (ja) 1979-04-11 1979-04-11 刃物装置

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Publication Number Publication Date
JPS55147289U JPS55147289U (ja) 1980-10-23
JPS5811511Y2 true JPS5811511Y2 (ja) 1983-03-04

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ID=28930766

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JP4795479U Expired JPS5811511Y2 (ja) 1979-04-11 1979-04-11 刃物装置

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0822517B2 (ja) * 1988-05-11 1996-03-06 日立金属株式会社 ペーパーカッタ
JPH085030B2 (ja) * 1987-12-14 1996-01-24 日立金属株式会社 シート材料切断装置
JPH0751270Y2 (ja) * 1990-08-14 1995-11-22 株式会社太田興産 カッター装置

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JPS55147289U (ja) 1980-10-23

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