JPS5811282Y2 - 頭髪用クリツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカールクリップ等と称される頭髪用クリップに
関する。

従来この頭髪用クリップは、拡縮自在な１対の挟持体が
先端に夫々係止部を対向して備え、該係止部を相互に閉
止すべく挾持体を閉縮付勢する弾発手段を備えたもので
あること周知の通りであり、その使用に際し、前記弾発
手段に抗して１対の挟持体を開拡すると共に係止部を相
互に開放し、クリップすべき頭髪を前記係止部間に位置
させた状態で弾発手段により係止部を閉止せしめ、この
係止部間に頭髪を挟着する機能を有するものである。

然るにこの従来例では、前記係止部が１対の挟持体の先
端に於いてのみ頭髪を挟着するに過ぎず、従って頭髪の
挟着が不充分且つ不安定であり、容易にクリップが頭髪
から脱落してしまう不利がある。

この点に関し前記弾発手段を強力なものとすれば頭髪の
挟着力を強化できることが推認されるが、この場合は頭
髪を傷める不利がある。

本考案は上記に鑑み、頭髪を傷めることなく充分な挟着
力を以って安定的に頭髪を挟着することができる頭髪用
クリップを提供することが目的である。

以下図面に基いて本考案の１実施例を詳述すると、頭髪
用クリップは、相互に同形同大とされた１対の挾持体１
ａ、ｌｂから成り、この挾持体１ａ、１ｂは第１図及び
第２図示の如く平面視概ね丁字形とされ、横方向に長い
形状とされた挟着部２の中央部より尾端方向に支持部３
を延設し、該支持部３より更に尾端方向に摘み部４を延
設し、前記支持部３の内側面に１対の枢着片５，５を立
設したものとして、合成樹脂により一体成形されている
。

■対の挾持体１ａ、ｌｂは前記枢着片５，５を重合して
組合せられ、両者の枢着片５，５に貫通して支軸６を挿
着することにより挾持体１ａ、ｌｂが拡縮自在に枢着さ
れ、支軸６に外挿されたコイルばね等の弾発手段７によ
り前記挟着部２，２が相互に近接すべく閉縮方向に付勢
されている。

前記１対の挾持体１ａ、ｌｂの夫々挟着部２，２の先端
縁には間隔をおいて列設された係止歯８とされた係止部
８ａ、８ｂが対向して一体に突設され、係止部８ａ、８
ｂが閉止した状態で夫々の係止歯８が噛合状とされてい
る。

この係止部８ａ、８ｂよりも支軸６寄りに位置してはｌ
対の挾持体１ａ、ｌｂには補助係止部９ ａ 、９ ｂ
が対向して一体に突設され、該補助係止部９ ａ 、９
ｂは図例では上記係止歯８と同様の歯体９を構成して
おり、前記係止部８ ａ 、８ ｂが閉止された状態で
補助係止部９ａ、９ｂは相互に間隔Ｓを有し噛合しない
ものとされている。

尚、図中１０は、摘み部４の外側面に設けられた滑止突
条である。

また図例の如く枢着片５，５が先端にストッパ部１１を
有し、係止部８ａ、８ｂが閉止された状態で挟持体１ａ
、ｌｂがそれ以上閉縮しないように、該ストッパ部１１
を支持部３の内側面に接当するものとしておけば好まし
い。

上記実施例に基く本考案によれば、１対の挾持体１ａ、
ｌｂは支軸６を介して拡縮自在に枢着され、且つ常時は
弾発手段７を介して係止部８ａ、８ｂが相互に閉止する
よう閉縮方向に付勢されている。

而して頭髪をクリップするに際しては、摘み部４を摘持
して挾持体１ａ、ｌｂを弾発手段７に抗して開拡し、ク
リップすべき頭髪を開放された係止部８ａ、８ｂ間に位
置させた状態で弾発手段７により係止部８ ａ 、８
ｂを閉止させれば良い。

このとき係止部８ａ、８ｂを構成する係止歯８が、第４
図示の如く頭髪１２に喰込んで相互に噛合され、これに
より頭髪１２を強く挟着すると共に、補助係止部９ ａ
、９ ｂが相互に噛合されない歯体９によって頭髪１
２を押圧して噴込状に係止する。

従って補助係止部９ ａ 、９ ｂによって頭髪が傷め
られることはなく、一方係止部８ ａ 、８ ｂの内側
に位置してこの補助係止部９ａ、９ｂが頭髪を必要且つ
充分に挟着しているので、クリップが極めて安定的に頭
髪に係止しており不慮に脱落するおそれはない。

尚、本考案が上記実施例に限定されないこと勿論であり
、例えば上記係止部及び補助係止部を係止歯８及び歯体
９に構成することなく、挟着部２の長手方向に延びる連
続したレール状立壁とすることが自由であり、また補助
係止部９ ａ 、９ ｂが相互に間隔Ｓを有せず、接当
又は噛合して閉止されるものとすることも任意である。

本考案は以上のように構成した結果、挾持体１ａ、ｌｂ
が係止部８ａ、８ｂのみならず補助係止部９ ａ 、９
ｂを備えているので、頭髪を挟着した状態で該頭髪を
傷めることなくしてクリップの安定した係止状態を得る
ことができ、該クリップが頭髪に対して不慮に位置ずれ
を生じたり脱落することがないものとして優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例を示す斜面図、第２図は同横
断平面図、第３図は同要部縦断側面図、第４図は使用時
の状態を示す要部縦断側面図である。 ｌａ、ｌｂ・・・・・・挾持体、７・・・・・・弾発手
段、８ ａ 、８ ｂ・・・・・・係止部、９ ａ 、
９ ｂ・・・・・・補助係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支軸６を介して拡縮自在に枢着された１対の挟持体１ａ
   、ｌｂが頭髪を挟着する挟着部２，２に夫々係止部８
   ａ 、８ ｂを対向して突設し、該係止部８ ａ 、８
   ｂを相互に閉止すべく挾持体１ａ、ｌｂを閉縮付勢す
   る弾発手段７を備えたものに於いて；前記係止部８ ａ
   、８ ｂよりも支軸６寄りに位置して、前記１対の挟
   持体１ａ、ｌｂの挟着部２，２に頭髪を噴込係止する補
   助係止部９ａ、９ｂを対向して突設して成るを特徴とす
   る頭髪用クリップ。