JPS5810981B2 - ビツト用超硬合金 - Google Patents

ビツト用超硬合金

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JPS5810981B2
JPS5810981B2 JP401377A JP401377A JPS5810981B2 JP S5810981 B2 JPS5810981 B2 JP S5810981B2 JP 401377 A JP401377 A JP 401377A JP 401377 A JP401377 A JP 401377A JP S5810981 B2 JPS5810981 B2 JP S5810981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cemented carbide
powder
carbide
bits
titanium
Prior art date
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Expired
Application number
JP401377A
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English (en)
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JPS5389809A (en
Inventor
西垣賢一
土井英和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Metal Corp filed Critical Mitsubishi Metal Corp
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Publication of JPS5389809A publication Critical patent/JPS5389809A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、回転式ドリルビットや、これに類するビッ
トの刃先部に取付けるのに適した超硬合金に関するもの
である。
一般に、大口径の孔を掘削するに際しては、これが軟岩
の場合にはスチールビットや、前記スチールビットの刃
先部にステライトのような耐熱耐摩耗性材料を盛金した
ビットを使用し、また硬岩の場合にはスチールビットの
刃先部に炭化タングステン(WC)−コバルト(Co)
からなる超硬合金チップを埋込んだ、いわゆる超硬ビッ
トを使用する3錐型の回転式ドリルが用いられている。
一方、近年地熱発電のためのポーリングが盛んに行なわ
れるようになり、前記ポーリングにおいては場所によっ
て異るが、通常1000〜2000mの深度の孔を掘削
している。
このような高深度の掘削においては、掘削が進むにつれ
て岩帯温度が高くなり、例えば深度400m程度では温
度約100℃を示すにすぎないが、深度が100077
L以上になると温度は200〜300℃、時には400
〜450℃の高温になり、しかもガス発生が激しくなっ
て亜硫酸ガスや硫化水素などのきわめて腐食性の強い雰
囲気での掘削を強いられるようになる。
したがって、上記のような高深度のポーリングに上記の
スチールビットを使用するに際し、その表面に浸炭を施
して常温表面硬さをビッカース硬さくHv ) : 7
00〜800kg/mm2としても、温度200℃では
同300 kg1mtff&度に、温度400℃では同
10.0kg/m4以下に、その表面硬さが低下し軟化
してしまうために実質的に岩石掘削に耐えないものであ
る。
また、これらの高温にともなう表面硬さの低下による軟
化現象は、上記の耐熱耐摩耗性材料を盛金したビットに
も表われていた。
さらに、常温表面硬さHv : 1500kg/mm2
程度、温度400℃での表面硬さHv:1200kg/
mm2程度をもち、高温でも硬さを保持するWC−Co
からなる超硬合金チップを埋込んだ超硬ビットにおいて
も、上記のように腐食性の強い雰囲気にさらされた掘削
になるために、結合相のC。
が腐食され、この結果硬質分散相のWCまでが岩石との
摩耗によって剥離状態でとられることになる。
このようなチップの摩耗量の増大およびチップ自体の微
小部分の選択的摩耗がチップ全体に欠損を発生させる原
因となっており、その使用寿命は比較的短かいものであ
った。
本発明者等は、上述のような観点から、特に超硬ビット
の刃先部に取付けて使用するのに適した超硬合金を得べ
く研究を行った結果、− 結合相を鉄族金属のうちの1種または2種以上:5〜3
0重量%(以下%は重量%を示す)で構成し、主要硬質
分散相を、耐摩耗性、耐酸化性、および耐食性にすぐれ
た、炭化チタン(以下TiCで示す)の5〜40%を窒
化チタン(以下TiNで示す)で置換した炭窒化チタン
(以下T1CNで示す)で構度し、 硬質分散相との結合相とのぬれ性を改善するためにW、
Mo、およびこれらの炭化物のうちの1種または2種以
上:5〜30%を添加含有させ、さらに、必要に応じて
、より晰食性を向上させるために炭化クロム(以下Cr
3C2で示す):0.2〜10%を添加含有させたもの
からなる超硬合金は、高温状態できわめて高い硬さを保
持すると共に、亜硫酸ガスや硫化水素などのきわめて腐
食性の強い雰囲気においてもすぐれた耐食性を示すとい
う知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであり
、上述のように成分組成を限定した理由を以下に説明す
る。
(a) 鉄族金属 これら金属には合金の靭性を向上させる作用があるが、
その含有量が5%未満では硬質分散相同志の結合が増加
するよう、になって焼結後の合金中に多量の残存空孔が
形成され、この結果合金が脆化するようになるので5%
以上含有させなければならない。
しかし30%を越えて含有させると相対的硬質分散相の
含有量が少なくなり、所望の硬さを確保することができ
なくなるので30%以下の含有にとどめなければならな
い。
(b) W 、 Mo 、およびこれらの炭化物これ
らの成分には結合相と硬質分散相とのぬれ性を改善する
と共に、その一部が結合相中に固溶して結合相を強化す
る作用があり、この作用によって合金の高温強度が向上
するようになるのであるが、その含有量が5%未満では
前記作用に所望の効果が得られず、一方30%を越えて
含有させると、相対的にT1CNの量が減少することに
なり、この結果合金の耐酸化性および耐食性が低下する
ようになることから、その含有量を5〜30%と定めた
(c)TiCに対するTiNの置換量 TiN成分自体は、TiCに比べて硬さは若干低いが、
耐酸化性および耐食性においてされめてすぐれており、
したがってTiCの1部をTiNで置換したTiNはす
ぐれた耐摩耗性、耐酸化性、および耐食性を具備したも
のとなるが、TiCに対する割合で5%未満の置換では
、所望の特性を確保することができないので、5%以上
の置換が必要であるが、一方40%を越えてTiNで置
換すると、結合相とのぬれ性が著しく低下し、合金の靭
性低下をまねくようになるので前記上限値を越えて置換
してはならない。
(d) CT3 c2 Cr3C2成分自体、すぐれた耐食性をもち、しかもそ
の1部が結合相中に固溶して結合相の耐食性を向上させ
る特性をもつので、合金の耐食性をより一段と向上させ
る場合に必要に応じて添加含有される成分であるが、そ
の含有量が0.2%未満では所望の耐食性向上効果が現
われず、また10%を越えて含有させると合金が脆化す
るようになることから、その含有量を0.2〜10%と
定めた。
つぎに、この発明の超硬合金を実施例により従来例と対
比しながら説明する。
原料粉末として、それぞれ平均粒径3.0μmのTiC
0,7N0.3粉末(TiNの置換量30%)、Tic
cos I’Jc2粉末(TiNの置換量20%)、お
よびT i C0092NC,oa粉末(TiNの置換
量8%)、同1.011.mのCo粉末、同1.5 μ
mのNi粉末、同311mのFe粉末、同0.8 μm
O’)W粉末、同0.6μmのMo粉末、同3μmの
WC粉末、同2μmのMo2C粉末、同1.0 ftm
のCr 3 C2粉末を使用し、これらの原料粉末を第
1表に示される配合組成に配合し、この配合粉末より通
常の粉末冶金法によって実質的に配合組成と同一の成分
組成をもった本発明超硬合金チップ1〜14および従来
超硬合金チップをそれぞれ製造した。
この結果得られた本発明超硬合金チップ1〜14および
従来超硬合金チップの機械的性質を第1表に合せて示し
た。
ついで、上記本発明超硬合金チップ1〜14および従来
超硬合金チップを、それぞれカータイプ(ゲージ36m
mφ)のスチールビットの刃先部に埋込み、古河鉱業に
、に製F−8レッグドリルを使用し、H2S含有雰囲気
において、安山岩に対して20mおよび40mの穿孔を
行ない、前記穿孔長の場合のバイトロスを測定すると共
に、その腐食状態を観察した。
この結果も第1表に示した。第1表に示す結果から明ら
かなように、本発明超硬合金チップは、従来超硬合金チ
ップに比してすぐれた耐摩耗性および耐食性をもち、し
かもCr3C2成分を含有した本発明超硬合金チップ1
1〜14の方が、これを含有しない本発明超硬合金チッ
プ1〜10よりすぐれた耐食性を示している。
上述のように、この発明の超硬合金は、常温においては
勿論のこと、高温においてもすぐれた耐摩耗性および耐
食性を示すので、特にビット類の刃先部に取付けるチッ
プ材として使用するのに適するのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉄族金属のうちの1種または2種以上=5〜30%
    、 W、Mo、およびこれらの炭化物のうちの1種または2
    種以上:5〜30%、 炭化チタンの5〜40%を窒化チタンで置換した炭窒化
    チタンおよび不可避不純物:残り、(以上重量%)から
    なることを特徴とするビット用超硬合金。 2 鉄族金属のうちの1種または2種以上:5〜30%
    、 W、Mo、およびこれらの炭化物のうちの1種または2
    種以上:5〜30%、 炭化クロム:0.2〜10%、 炭化チタンの5〜40%を窒化チタンで置換した炭窒化
    チタンおよび不可避不純物:残り、(以上重量%)から
    なることを特徴とするビット用超硬合金。
JP401377A 1977-01-19 1977-01-19 ビツト用超硬合金 Expired JPS5810981B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP401377A JPS5810981B2 (ja) 1977-01-19 1977-01-19 ビツト用超硬合金

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JP401377A JPS5810981B2 (ja) 1977-01-19 1977-01-19 ビツト用超硬合金

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Publication Number Publication Date
JPS5389809A JPS5389809A (en) 1978-08-08
JPS5810981B2 true JPS5810981B2 (ja) 1983-02-28

Family

ID=11573076

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JP401377A Expired JPS5810981B2 (ja) 1977-01-19 1977-01-19 ビツト用超硬合金

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