JPS5810911Y2 - 発熱袋

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【考案の詳細な説明】本考案は発熱袋、更に詳細には通気により発熱する混合
発熱剤を封入した発熱袋に関する。

従来より発熱袋としては種々のものが案出されているが
、これらの発熱袋は発熱剤を非通気性部材で被覆し、使
用時これを破波するものであったため、内部の発熱剤が
漏出し易く、また肌触りが悪いと云う欠点が免れないも
のであった。

そこで、本考案者は斯る従来の欠点を解消すべく種々検
討を重ねた結果、合成樹脂膜と不織布とのラミネート材
製発熱剤用内袋と空気遮断用外袋を併用すれば、上記目
的を達成することができると共に、最も好ましい発熱反
応を持続せしめることを見い出し、本考案を完成した。

すなわち、本考案は通気孔を有する合成樹脂膜と不織布
のラミネート材で成形された内袋に発熱剤を収納すると
共に、当該内袋を非通気性部材で成形した外袋に封入し
たことを特徴そする発熱袋である。

以下更に本考案をその一実施例を示す図面と共に説明す
る。

１は発熱剤で、発熱剤用内袋ａに収納せられているもの
である。

この発熱剤１は通気により発熱するものであればその具
体的組成の如何を問わない発熱剤用内袋ａは内層が合成樹脂膜２、外層が不織布３
のラミネート材で成形され、合成樹脂膜２には通気孔４
が適宜数穿設せられている。

この通気孔４の径は余りに大径となると内部の発熱剤１
が漏出する慣れがあるので、所謂針穴程度とするのが良
い結果を与える。

尚、この通気孔４の穿設は合成樹脂膜２と不織布３との
ラミネート前に行ってもよいが、当該ラミネート後に針
等により不織布３ともども刺通せしめて形設するのが簡
便であり、しかも不織布３にはそれ自体の収縮性により
刺通孔が残らず有利である。

ｂは空気遮断用外袋で、これに発熱剤入り内袋ａが封入
密閉されている。

この外袋すの素材は非通気性部材であれば如何なるもの
でもよいが、例えばポリプロピレン或いはアルミニウム
箔等によるメタルバックが好適である。

以上の如く、本考案は構威せしられるものであるから、
発熱剤１は内袋ａに収納され、特に内袋ａの外層が織り
目のない不織布３であるため、砂状の発熱剤が外部に漏
出することがない。

また、合成樹脂膜２には通気孔４が穿設せられていると
共に、不織布３は充分な通気性を有するため、発熱剤１
への通気は円滑に行われ、良好な発熱反応が接続される
。

更に、不織布３は良好はクッション性を有するため肌触
りが良いと共に、不織布は表面が繊維で起毛しているた
め、発熱剤がかなり高温となっても当該起毛部分で熱の
緩衝作用が行われ、ソフトな熱感を得ることができ、本
考案発熱袋を人体に適用する際に特に有利である。

しかも内袋ａは合成樹脂膜２と不織布３のラミネートを
素材とするものであるため、優れた強度を有する。

また、発熱剤入り内袋ａは空気遮断用の外袋すに封入密
閉されているため、不使用時には何ら発熱反応が生起す
ることがなく、安全に保管することができる。

他方、使用時には単に空気遮断用の外袋すを開披するだ
けで、外気は合成樹脂膜２の通気孔４を経、次いで不織
布３を通過して発熱剤１に達し、”発熱反応が生じ、良
好な発熱状態を持続せしめることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は本考案
発熱袋の一部破切平面図、第２図はその一部切欠断面図
である。ａ・・・・・・発熱剤用内袋、ｂ・・・・・・空気遮断
用外袋、１・・・・・・発熱剤、２・・・・・・合成樹
脂膜、３・・・・・・不織布、４・・・・・・通気孔。

【実用新案登録請求の範囲】

通気孔を有する合成樹脂膜と不織布のラミネート材で成
形された内袋に発熱剤を収納すると共に、当該内袋を非
通気性部材で成形した外袋に封入したことを特徴とする
発熱袋。