JPS58109072A - 天ぷら油火災用消火薬剤 - Google Patents

天ぷら油火災用消火薬剤

Info

Publication number
JPS58109072A
JPS58109072A JP20649081A JP20649081A JPS58109072A JP S58109072 A JPS58109072 A JP S58109072A JP 20649081 A JP20649081 A JP 20649081A JP 20649081 A JP20649081 A JP 20649081A JP S58109072 A JPS58109072 A JP S58109072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
fire
extinguishing agent
fire extinguishing
tempura oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20649081A
Other languages
English (en)
Inventor
沢田 正裕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP20649081A priority Critical patent/JPS58109072A/ja
Publication of JPS58109072A publication Critical patent/JPS58109072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般家塵における天ぷら油の火災を安全かつ
確実に消火できるようKし走天ぷら油火災用消火薬剤に
関する。
従来1国内OS物火災の出火原因を見ると、天ぶら油が
原因となった火災は、昭和54年中の建物火災件数38
.291件のうち3281件で全体の8.6−となり、
各年度毎に見ても実に19To近い割合を占めている。
このような天ぷら油に原因した火災に対し、一般に普及
している消火器のほとんどは粉末消火器であり、この消
火器に使用される粉末消火薬剤の主な消火作用は、燃焼
の連鎖反応を阻止して消火に至らしめる負触媒効果にあ
ると云われている。
ところが天ぷら油の火災の場合、油量が発火点以上に違
しているため、粉末消火剤の放射により一瞬炎が消えて
も、油は冷却されていないことから発火点以上の温度に
あり、il[ちに自然着火してしまい、完全消火には至
らず、更に、ガスコンロの火を消火して生ガスの吹き出
しを起してしまうという大きな欠点がある。
一力、天ぷら油火災については生野菜を投入することで
消火する方法が一般に知られているが。
野菜の投入と同時に炎が一時的ではあるが急激に大きく
なり、油がかなりの勢いで周囲に飛散し。
思わぬ火傷をする危険がある。また、鍋に蓋をかぶせる
消火方法もあるか、油が沸謄して炎が大きい場合には、
IIをかぶせること自体が難かしく。
かな)危険を伴う。
このように天ぷら油火災に有効な消火薬剤が市販されて
いないことから、これを解決する九めに各種の試みが行
なわれてお)、乗遅において、アルコール火災用の高分
子ゲル成分を含む弗素系界面活性剤泡消火薬剤原液(例
えば米国スリーエム社製の商品名「ライトウォーターA
TCJ )が天ぷら油火災の消火にも効果のあることが
報告されているが、性能的に次に示すような問題がある
他。
ライトウォーター薬剤自体が非常に高価であることも手
伝?て、天ぷら油火災用消火薬剤として重版されるに至
っていない状況にある。
ライトウォーター泡消*a剤原液は、薬剤の投入により
油面の炎は消えるが、鍋の周囲に付着している油かすか
燃え続けている場合には、消火後に高分子ゲル被膜が急
速に収縮して油面が露出するため、油かすの残り火によ
り再着火する慮れのあることが性能的に大きな問題であ
る。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、天ぷら油火災
における特有の燃焼条件をふまえて、安全かつ確実に消
火でき、更に一般用としての普及を可能にするコスト的
にも安価な天ぷら油火災用消火薬剤を得るべく幾多の実
験を繰り返した結果一般に水ガラスとしられたケイ酸ナ
トリウム液。
強化液消火薬剤成分として知られている炭酸カリウム、
及び水を主成分とする常温で3ポアズ以上の粘度を有す
る本発明の天ぷら油火災用消火薬剤を完成するに至った
ものである。
また、消火能力の向上と油の飛散を確実に防止するため
に1本発明の消火薬剤は、水ガラスが炭酸カリウムの5
から10倍の重量比で添加することが望ましく、更に、
水ガラスと炭酸カリウムの合計を75重量パーセント以
上とすることが望ましい。
以下1本発明の実施例を詳細に説明する。
まず現在一般に使用されている天ぷら油は、大豆油とな
たね油との混合油で日本農林規格協会の定める規格に合
格し良製品であり、大豆油の引火点は2812℃、なた
ね油の引火如口2.8℃であるか。
油が継続燃焼するためには、引火点以上のかなり高い発
火温度が必要である。ま九発火温麿は容器の材質、形状
、空気の混〕方、加熱方法で大きく異るが、一般の家庭
で使用されている直径約30c1の天ぷら油に油100
0117を入れてガス;ン四で加熱していった場合、3
80℃前後で自然発火を起す、但し、炎油面に引き込ま
れるような条件のもとでは3!SO〜360℃1度の油
温で41!続燃焼を開始する。
油温が380℃場度の場合には、油の表面のみが沸謄し
ており、油に着火しても炎はそれほど激しくなく、この
時点では野菜を投入するか、或は鍋の蓋をかぶせること
により、多少の火傷等の危険はあるものの消火は充分可
能である。
しかし燃焼の継続により油温か410〜〜420”Cに
なると、天ぷら鍋の油全体が泡立つように沸謄して炎が
太き(なり、野菜の投入或は蓋をかぶせても炎の吹き出
し及び油の飛散が激しく、消火は困難となる。実際に火
災に結びつく場合は1着火した後長時間放雪され、極度
に油温か上ってしまった状況にあると思われる。
そこで1本発明の消火薬剤としては、このように高温で
燃えている天ぷら油の消火にも充分対応できるものとす
る。
次に1本発明の消火薬剤の主成分であるケイ酸ナトリウ
ム液(水ガラス)及び炭酸カリウムについて説明する。
まずケイ酸ナトリウム液(Na2O、n8 io、 、
xHlo)は、二酸化ケイ素とアルカリを融解して得ら
れたケイ酸アルカリ塩を濃厚水溶液としたもので1通常
、Na101モルec810,1〜4毫ルを含弘無色で
粘性の大きい液体で、空気中で乾燥するとガラス状とな
り、ガラス、陶磁器の接合、耐火aSの製造等に用いら
れている。
一方、炭酸カリウム(Km Con )は潮解性の無色
粉末で水に容易Kf#け、炭酸カリウムの濃厚水溶液は
強度液消火器用の消火薬剤として知られてお抄、火炎中
に於ける燃焼の連鎖反応を阻止するアルカリ金属塩の負
触媒効果並びに熱分解による二酸化炭素ガスの発生によ
る消火作用を有する。
次に、このような性状をもつケイ酸ナトリウム液と炭噴
カリウムを水に大量KI!し九粘稠性の高い本発明の消
火薬剤の天ぶ4:1油火災に対する消火作用を説明する
ケイ酸ナトリウム液(水ガラス)及び炭酸カリウムを大
量に含む本発明の消火薬゛剤を高温で燃えている天ぷら
油の油面に流し込むと、油は消火薬剤のアルカリ成分に
よりケン化され、それ自体燃えに(い成分に変化すると
共に、消火薬剤中の炭酸カリウムが高熱の油により熱分
解されて消火性の二酸化炭素ガス(Cot)を発生する
。一方、ケイ酸ナトリウム液(水ガラス)を含んだ粘稠
性で被膜の強い大量の泡が発生し、この泡には前記の二
酸化炭素ガス(CO,)及び水蒸気からなる消火性ガス
が包含され、この泡により油面を覆うことにより効果的
に窒息消火する。
このように1本発明の消火薬剤は、天ぷら油の難燃化及
び消火性ガスを含む大量の泡による窒息効果により天ぷ
ら油の燃焼を完全に消火し、g!vt難燃化ネれ要地の
表面を強い泡の被膜で覆りでいるため再着火の慮れもな
い。
次に本発明の具体的な実施例を説明する。
まず本発明の消火薬剤による消火試験設備として第11
KK示すように、一般家庭で使用されている直径30c
mの天ぷら鍋(中華鍋)lに天ぷら油1000aJt入
れ、ガスコンvx2で加熱して自然発火させる。天ぷら
油の温度はアルメル−クロメル熱電対2m、2bt−用
いて油の表面温度と内部温度を検出して温度記鎌計3に
入力し【いる。
消火薬剤の流し込みは、370〜380℃で自然発火さ
せた後に30秒間ガスプンロ2で加熱を続けてからガス
を止め、更に30秒間自然燃焼させたvkK行なう、従
って、消火薬剤を投入する直前の油温は410〜420
℃に上昇しており、鍋の中の油全体か沸謄して激しく泡
立っている状況にある。
尚、天ぷら油の鍋内における油面々積は4151雪であ
り、消火薬剤の投入量を60117とし、このため、地
表面積10CI11当り約1.5−の消火薬剤が供給さ
れる。
第2図は上記の消火試験における天ぷら油の温度変化を
示したもので、夷纏ムが油表m礁度を。
破線Bが平均油温を示しており、250℃付近で油面か
らの発煙が始まり、376〜380℃付近で着火し、消
火薬剤投入直前で410〜420℃に達している・ 5の消火試験において次表の実施例1〜lOのように、
ケイ酸ナトリウム液(水ガラス)、炭酸カリウム、及び
氷の配給比率(重量パーセント)を変えて消火試験を行
なったところ次表1の消火効巣及び備考の各欄に示す結
果を得喪。
表−1 上記表1の結果より、実施例5.6.7及び8と、これ
らの実施例に近似した配合比の消火薬剤が消火効果及び
油を含む泡沫飛散の危険性の低さから実用性に富むこと
が確認された。
まえ、上記の実施例から明らかなように、水分含有量が
多く粘性の小さい消火薬剤を使用し九場合(壺施例1.
2.3)、突沸を起して1発的に火の着いた油をはじき
飛すか、或は油【含んだ泡沫を激しく飛散させる等の危
険がkる。
この問題を解決す、べく多くの実験を実施した結果、消
火薬剤中の水ガラスと炭酸カリウムの鎌倉有量を飽和状
態近くに高め、極力含水tを少くすると共に、水ガラス
の配合比率を極端に多くして消火−1剤の粘度を高くす
ることで、ある程度飛散による危険性を抑制できること
が判明した。
更に詳しく述べるならば、消火薬剤中のケイ酸ナトリウ
ム液(水ガラス)と炭酸カリウムの含有量会計が全体の
75重量パーセント以上であシ、qlK、ケイ酸ナトリ
ウム液(水ガラス)を炭酸カリウムの5倍から10倍の
重量比で添加すれば良く、この結果、常温20’CK於
ける粘度が3ポアズ以上の消火薬剤に実用性が認れられ
た。   。
4Iに、消火効果率び油を含む泡沫−散の危険性の少な
さで消火薬剤として最適と思われる実施例7の薬剤粘度
は2G’CK於いて12ポアズを示し命 良・ ここで、前記の実施例1〜10の粘度を回転粘度計によ
り常温20℃でall!したところ次表2の結果が得ら
れえ。
尚、実施例9及び10に見られる如く、粘度は3ポアズ
以上であっても、炭酸カリウムの含有量が少なずぎるか
或は全く含まない消火薬剤は消火性能が弱く実用的では
ない。
また、上記の消火試験を通じて得られた消火薬剤の投入
力法としては、消火薬剤を一度に多量に天ぷら鍋に投入
すると、瞬時に発泡した大儀の泡が鍋の外に溢れ出す慮
れがあるので、消火薬剤はゆっくりと流し込むか或は2
〜3度に分けて投入する方がより効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の消火薬剤の消火実験設備を示した説明
図、第2図は第1図の設備の消火実験における天ぷら油
の温度変化を示したグラフ図である。 1・・・天ぷら鍋     2m、2b・・・アルメル
−クロメル熱電対

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ケイ酸すFリウム液、炭酸カリウム及び水を
    主成分とする常温で3ポアズ以上の粘度を有する天ぷら
    油量消火薬剤。
  2. (2)  ケイ酸ナトリウム液を炭酸カリウムの5倍か
    ら10倍の重量比で添加した特許請求の範囲第1項記噴
    の天ぷら油量消火薬剤・
  3. (3)  ケイ酸ナトリウム液と炭酸カリウムとの合計
    が75重量パーセント以上である特許請求の範囲輌1項
    記載の天ぷら油火災用消火薬剤。
JP20649081A 1981-12-21 1981-12-21 天ぷら油火災用消火薬剤 Pending JPS58109072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20649081A JPS58109072A (ja) 1981-12-21 1981-12-21 天ぷら油火災用消火薬剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20649081A JPS58109072A (ja) 1981-12-21 1981-12-21 天ぷら油火災用消火薬剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS58109072A true JPS58109072A (ja) 1983-06-29

Family

ID=16524231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20649081A Pending JPS58109072A (ja) 1981-12-21 1981-12-21 天ぷら油火災用消火薬剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58109072A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031769A (ja) * 1983-08-02 1985-02-18 株式会社柏化学工業 油火災消火薬剤
JPH08257157A (ja) * 1995-03-24 1996-10-08 Ebisu Kagaku Kenkyusho:Kk 手投げ消火液弾
JP2008119303A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Morita Corp 消火薬剤
JP2018187071A (ja) * 2017-05-02 2018-11-29 三生技研株式会社 感温性無機組成消火剤及び感温性無機組成延焼抑止剤
JP2019201920A (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 三生技研株式会社 金属火災用感温性無機組成消火剤及び金属火災用感温性無機組成延焼抑止剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6031769A (ja) * 1983-08-02 1985-02-18 株式会社柏化学工業 油火災消火薬剤
JPH08257157A (ja) * 1995-03-24 1996-10-08 Ebisu Kagaku Kenkyusho:Kk 手投げ消火液弾
JP2008119303A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Morita Corp 消火薬剤
JP2018187071A (ja) * 2017-05-02 2018-11-29 三生技研株式会社 感温性無機組成消火剤及び感温性無機組成延焼抑止剤
JP2019201920A (ja) * 2018-05-23 2019-11-28 三生技研株式会社 金属火災用感温性無機組成消火剤及び金属火災用感温性無機組成延焼抑止剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3621917A (en) Method of extinguishing liquid hydrocarbon fires and composition therefor comprising silicone surfactants
WO1991016107A1 (en) Methods and compositions for extinguishing fires
CN106861108A (zh) 一种干粉灭火组合物
CN111821643A (zh) 用于熄灭液体燃料火灾的亚毫米级液芯微胶囊灭火介质
JPS58109072A (ja) 天ぷら油火災用消火薬剤
IE48612B1 (en) Grill charcoal lighter
US2506062A (en) Fire extinguishing composition and method
JPS58109073A (ja) 天ぷら油火災用消火薬剤
JPH03212278A (ja) 油火災の消火剤
JP7144828B2 (ja) 金属火災用感温性無機組成消火剤及び金属火災用感温性無機組成延焼抑止剤
JPS6255431B2 (ja)
JPS60122576A (ja) 粉末消火剤
JPS61206468A (ja) エアゾ−ル式消火具
JP3309208B2 (ja) 粉末消火剤組成物、及び消火方法
JPH0728936B2 (ja) 消火剤
JPS60142869A (ja) 消火剤組成物
JPS6260572A (ja) 消火剤
JPH10146399A (ja) 粉末消火剤組成物、及び消火方法
US5053057A (en) Firelighting fluid consisting of alcohol, water and thickening agent
JP3139965U (ja) 簡易消火器具
JPH07313618A (ja) 粉末消火薬剤
Lalawar et al. An insight into the chemistry of fire extinguishment of edible oils, fats with wet chemical extinguishers.
JPH0780095A (ja) 粉末消火薬剤
CN107952199A (zh) 一种用于油类的灭火剂
JPS59135074A (ja) 消火剤