JPS5810719Y2 - トップサイドタンクと二重底タンクを結ぶ管装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、船舶のバラストの注排水装置に関するもの
である。

この考案は、船舶にトップサイドバラストタンクト二重
底バラストタンクを設け、連通管を介してバラスト水を
注排水したり、重力排水をするととにより、船舶のスタ
ビリテイ−いわゆる安定性を調整し、操作の省力化を目
的とするものである。

従来トップサイドバラストタンクおよび二重底バラスト
タンクを有している船舶では、各々のタンクに独立の注
排水の配管をするような独立配管方式が行なわれていた
が、近年乗組員の省力化ということで出来る限り少ない
操作でタンクの注排水を行なうようになった。

たとえば、木材船等では第１図に示すように、二重底バ
ラストタンクとトップサイドバラストタンクは該二重底
バラストタンクの頂部とトップサイドバラストタンクの
底部を連通管で配管し、二重底バラストタンクに張水す
れば連通管を通じトップサイドバラストタンクに張水で
き、また、排水も同様に二重底タンクを排水すればトッ
プサイドバラストタンクも排水されるような方式がとら
れているが貨物倉内に鋼材、コイル等の比重の大きいも
のを積載した場合ボットムヘビー（船体での重心が下り
船体揺動周期が短かくなる。

）になり、一般に、スタビリテイ−がよくなりすぎる。

ボントムヘビーということは、揺動周期が短かくなり乗
心地も悪く、船体の高い位置に設けられている荷役装置
等に衝撃を与え、損傷の危険性がある。

そして、船としては適当なる横メタセンター高さＧＭが
必要であり、重心をあげボントムヘビーを解消するよう
な機会が多くなってきた。

しかし、トップサイドバラストタンクと二重底バラスト
タンクを連通管で配管する従来り配管装置ではボットム
ヘビーを調整することは不可能であり、各タンクに独立
の配管をせざるを得なかった。

この考案は、このような従来の不便な点を鑑みて考案す
るに致ったものである。

この考案の構成を図面を用いて説明すると、第２図に示
す様に、二重底バラストタンク１０にはバラストポンプ
１２によって二重底バラストタンク１０の底部から配管
９および船外に通ずる配管１４を介して注排水できるよ
うに配設されている。

二重底バラストタンク１０と船体両舷側上部に設けられ
たトップサイドバラストタンク１１は連通管１３によっ
て、該二重底バラストタンク１００頂部からトップサイ
ドバラストタンク１１の底部を貫通して、該トップサイ
ドバラストタンク１１の頂部付近ｌで延長した連通管１
３の上端部は開口され立設している。

また、トップサイドバラストタンク１１の頂部甲板には
空気抜き管２０が設けられており、該トップサイドバラ
ストタンク１１と二重底バラストタンク１０の兼用の空
気抜きになっている。

そして、トンプサイドパラストタンク１１の底部にはパ
ルプ１６が設けられ上甲板力らパルプコントロールスタ
ンド１８にてリーチロンド１５を介してパルプ１６を開
閉するようになっており、配管１７によって船外開口１
９に配設されている。

次にこの考案の実施例について説明すると、二重底バラ
ストタンク１０にバラストポンプ１２により注水し満水
になると連通管１３を通じてトップサイドバラストタン
クに張水される。

昔た、排水する場合、トンプサイドパラストタンク１１
は、パルプ１６を開くことにより重力排水し、二重底バ
ラストタンク１０を排水する場合はバラストポンプ１２
により船外に排水することができる。

また、トップサイドバラストタンク内のバラスト水を残
して二重底バラストタンク１０内のバラスト水を排水す
る場合は、パルプ１６を閉じていればトンプサイドパラ
ストタンク１１内のバラスト水は連通管１３の開口より
上方のバラスト水は排出されるが、その開口より下方の
バラスト水はトップサイドバラストタンク１１内に残っ
たままとなりフリーウォーター面が作られる。

上述したように、この考案は、トップサイドバラストタ
ンクと二重底バラストタンクを連通管とパルプを介した
管で連結することにより注排水が簡単にでき、パルプを
開くことにより重力排水ができ、省力化という効果を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術のトップサイドバラストタンクと二重
底バラストタンクとに連通管を設けた管装置図を暗示し
たものである。 第２図はこの発明のトップサイドバラストタンクと二重
底バラストタンクとに連通管等を設けた管装置図を暗示
したものである。 主なる記号、１０・・・・・・二重底バラストタンク、
１１・・・・・・トップサイドバラストタンク、１２・
・・・・・バラストタンク、１３・・・・・・連通管、
１６・・・・・・パルプ、１７・・−・・管、１も・・
−・・・船外開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トップサイドバラストタンク１１と注排水装置をもった
   二重底バラストタンク１０において、連通管１３は、二
   重底バラストタンク１０の頂部からトンプサイドパラス
   トタンク１１の底部を貫通して、該トンプサイドパラス
   トタンク１１の頂部付近１で延長しており、また、トッ
   プサイドバラストタンク１１の頂部甲板に空気抜き管２
   ０が設けられていて、さらに、トップサイドバラストタ
   ンク１１の底部にパルプ１６を設けてあり、該ノくルブ
   １６から管１７を介して船外開口１９に配管しており、
   バラストポンプ１２によってバラスト水の注排水をし、
   筐た、重力排水によってトップサイドバラストタンクの
   排水をすることを特徴とするトップサイドタンクと二重
   底タンクを結ぶ管装置。