JPS5810574Y2 - 保温袋 - Google Patents
保温袋Info
- Publication number
- JPS5810574Y2 JPS5810574Y2 JP1979145837U JP14583779U JPS5810574Y2 JP S5810574 Y2 JPS5810574 Y2 JP S5810574Y2 JP 1979145837 U JP1979145837 U JP 1979145837U JP 14583779 U JP14583779 U JP 14583779U JP S5810574 Y2 JPS5810574 Y2 JP S5810574Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- thermal
- vent
- slit
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、加温用発熱剤を収納する袋の構造に関するも
のであり、特には穴形態の空気取入れ用通気口の代りに
スリット状の通気口を具備することを特徴とする保温袋
に関するものである。
のであり、特には穴形態の空気取入れ用通気口の代りに
スリット状の通気口を具備することを特徴とする保温袋
に関するものである。
最近、身体加温等を目的として化学的発熱反応を利用す
る加温器が開発され、幾つかの種類のものが既に市販さ
れている。
る加温器が開発され、幾つかの種類のものが既に市販さ
れている。
この加温器は、発熱組成物とそれを収納する保温袋とか
ら構成され、化学カイロとも呼ばれて、身体の疾患部位
を保温するのに特に効果的なものである。
ら構成され、化学カイロとも呼ばれて、身体の疾患部位
を保温するのに特に効果的なものである。
発熱組成物は代表的には、金属粉末と電解質、酸化剤お
よび保温材等とで構成されており、最終的に金属を無機
塩類もしくは水酸化物、酸化物等に変換する金属の酸化
反応をもたらすことを基本的原理としている。
よび保温材等とで構成されており、最終的に金属を無機
塩類もしくは水酸化物、酸化物等に変換する金属の酸化
反応をもたらすことを基本的原理としている。
発熱組成物は、金属粉末を主体とするA剤と、その他の
酸化剤、保温材等を配合して成る混合物の形のB剤とに
区分して構成され、両者の保温袋内での充填様式によっ
て一成分系と二成分系とに大別される。
酸化剤、保温材等を配合して成る混合物の形のB剤とに
区分して構成され、両者の保温袋内での充填様式によっ
て一成分系と二成分系とに大別される。
−成分系はA剤およびB剤が予め混合充填されている型
式のものであり、他方二成分系はA剤およびB剤が保温
袋内に分離状態で充填されており、使用時に両者を混合
するものである。
式のものであり、他方二成分系はA剤およびB剤が保温
袋内に分離状態で充填されており、使用時に両者を混合
するものである。
その他、A剤とB剤とを予備袋に保管しておき、使用時
に保温袋に両者を移す型式のものも存在する。
に保温袋に両者を移す型式のものも存在する。
いずれにせよ、A剤とB剤とは使用時保温袋内で混合状
態とされそして保温袋に設けた通気手段を通して侵入す
る周囲空気によって酸化反応を起す点では共通である。
態とされそして保温袋に設けた通気手段を通して侵入す
る周囲空気によって酸化反応を起す点では共通である。
一般には、安全性と簡便性とから、保温袋内に仕切を設
けてA剤とB剤とを別々に収納し、使用時その仕切を開
口して両者を混合する形態のものが普及している。
けてA剤とB剤とを別々に収納し、使用時その仕切を開
口して両者を混合する形態のものが普及している。
仕切の方式にも様々の提案があり、A剤を小袋に詰めて
B剤を収納する保温袋内に入れたり、A剤とB剤とをク
リップで分離したり、A剤とB剤との分離境界に沿って
保温袋を単に折曲げる方式等がある。
B剤を収納する保温袋内に入れたり、A剤とB剤とをク
リップで分離したり、A剤とB剤との分離境界に沿って
保温袋を単に折曲げる方式等がある。
本件出願人は、同日出願の実用新案願においてA剤とB
剤との境を熱シールによって形成した保温袋が加温器用
に秀れた性能を発揮することを開示した。
剤との境を熱シールによって形成した保温袋が加温器用
に秀れた性能を発揮することを開示した。
この他にも、様々の形態の保温袋が提唱されまた使用さ
れつつある。
れつつある。
保温袋は、混合下の発熱性組成物をその反応中内部に採
納し、該反応の継続に必要な外部空気の侵入を許容しそ
して作製が簡単であることを基本的に必要とされる。
納し、該反応の継続に必要な外部空気の侵入を許容しそ
して作製が簡単であることを基本的に必要とされる。
従来の保温袋は、不織布のような外層とポリエチレンを
代表とするプラスチック内ライニングとの2重層の材料
から作製されそして袋の一部に多数の穴形態の通気口が
両層を貫いて形成されていた。
代表とするプラスチック内ライニングとの2重層の材料
から作製されそして袋の一部に多数の穴形態の通気口が
両層を貫いて形成されていた。
通気口は、先端を円錐状としそして内部にヒータを装備
する穿孔棒を両層に貫入することにより熱的に形成され
るのが通常であり、これは幾つかの不利益を呈した。
する穿孔棒を両層に貫入することにより熱的に形成され
るのが通常であり、これは幾つかの不利益を呈した。
先ず、このような熱的穿孔加工作業はきわめて面倒であ
りそして比較的長い加工時間を要した。
りそして比較的長い加工時間を要した。
次に、仕上り孔の孔径、形状等は不揃いであり、また融
解後の残滓が残り、流入する空気量が所定の設計値から
偏れることが多かった。
解後の残滓が残り、流入する空気量が所定の設計値から
偏れることが多かった。
この問題は、加温器の熱特性が、発熱性組成物の組成に
加えて流入空気量にきわめて強く影響を受けることを考
える時非常に重要である。
加えて流入空気量にきわめて強く影響を受けることを考
える時非常に重要である。
更には、穴の形態の通気口から内部の発熱性組成物粉末
が漏出しやすく、これは身体加温目的には安全衛生上山
々しき問題でありまた粉末による穴の詰まりも生じやす
かった。
が漏出しやすく、これは身体加温目的には安全衛生上山
々しき問題でありまた粉末による穴の詰まりも生じやす
かった。
このような穴形態の通気口の欠点に鑑み、本考案はスリ
ット状通気口を具備する保温袋を提唱する。
ット状通気口を具備する保温袋を提唱する。
スリットはプラスチック内層にのみ形成され、周囲空気
は通気性の外層を通った後スリットを通って内部に侵入
する。
は通気性の外層を通った後スリットを通って内部に侵入
する。
両層を通して通気口が形成されていないから内部の粉末
は漏出しない。
は漏出しない。
更に、スリット加工はきわめて簡便にしかも短時間で実
施しうる。
施しうる。
形成される通気面積にバラツキは少ない。
加えて、外観は外層が無孔であるからシンプルである。
ここで、図面を参照すると、従来の袋材の一部が第1図
に示されている。
に示されている。
袋材は不織布のような通気性の外層1とポリエチレン等
のプラスチックライニング層2とから成り、そして穴形
態の通気口3が両層を貫いて形成されている。
のプラスチックライニング層2とから成り、そして穴形
態の通気口3が両層を貫いて形成されている。
このような通気口を仕上げ後拡大して観察すると、一つ
一つの穴の寸法はまちまちであり、形状もきれいな円形
ではなく、また融着残滓が付着していることがわかる。
一つの穴の寸法はまちまちであり、形状もきれいな円形
ではなく、また融着残滓が付着していることがわかる。
このため通気面積にバラツキが大きい。これは、先に述
べた通り、穴あけが熱的な加工によりもたらされ、先端
円錐状の穿孔具の貫入の程度が一様でないこと、正しく
材料に対して直角に貫入しないこと、熱による融解の程
度が異り、融けかす、燃えかす等が付着したままである
ことに由る。
べた通り、穴あけが熱的な加工によりもたらされ、先端
円錐状の穿孔具の貫入の程度が一様でないこと、正しく
材料に対して直角に貫入しないこと、熱による融解の程
度が異り、融けかす、燃えかす等が付着したままである
ことに由る。
通気口は内容物粉末に直接通じているから通気口を通し
ての粉末の漏出は起りやすく、この現象は反応開始後時
間の経過につれ特に顕著となる。
ての粉末の漏出は起りやすく、この現象は反応開始後時
間の経過につれ特に顕著となる。
このような粉末の漏出は、被加温身体患部や肌着を汚し
、痔治療等に加温器を使用する場合のように患部によっ
てはぜひとも回避されねばならない。
、痔治療等に加温器を使用する場合のように患部によっ
てはぜひとも回避されねばならない。
粉末が通気口を塞いで、前述した通気口の寸法の変動に
よる通気量の変動に更に一層悪影響を与える。
よる通気量の変動に更に一層悪影響を与える。
多数の通気口を熱的加工によって一つづつ穿つ作業はき
わめて時間を喰う面倒な作業である。
わめて時間を喰う面倒な作業である。
本考案は、第2図に示すように、プラスチック内層にス
リット状の通気口4を形成することを特徴とする。
リット状の通気口4を形成することを特徴とする。
不織布等から成る外層1は通気性であるからスリット4
を外層に形成しなくとも周囲空気は内部に侵入しうる。
を外層に形成しなくとも周囲空気は内部に侵入しうる。
他方、外層は粉末の漏出は許容しないから、内部粉末が
外部に漏れる恐れはない。
外部に漏れる恐れはない。
スリット加工作業用の手段自体は従来からの装置を用い
て簡便に行うことが出来、きわめて鋭尖にして一定の切
口を形成する。
て簡便に行うことが出来、きわめて鋭尖にして一定の切
口を形成する。
熱融解による残滓が生じることもない。
スリットの総数は穴形態の場合より少なくてすみ、一つ
穴の加工時間も短くてすむから、全体加工時間は大巾に
短縮される。
穴の加工時間も短くてすむから、全体加工時間は大巾に
短縮される。
ライニング材にあらかじめスリットが形成されるから、
袋形成作業自体も簡易化される。
袋形成作業自体も簡易化される。
スリットの配列模様は様々に変更しえ、一定の間隔であ
るいは局部的に間隔を変えてスリットを一列に並べたり
、一つおきに喰違い関係に配したり、十文字状のスリッ
トを設けたりあるいはとばん目のように縦横に設けたり
任意の配列模様を採用しうる。
るいは局部的に間隔を変えてスリットを一列に並べたり
、一つおきに喰違い関係に配したり、十文字状のスリッ
トを設けたりあるいはとばん目のように縦横に設けたり
任意の配列模様を採用しうる。
特に、スリットが平行に形成される場合には、スリット
付けを瞬時的にしかも精確に実施しつる。
付けを瞬時的にしかも精確に実施しつる。
第3図は、加温器の一つの形態例において保温袋に本考
案のスリットを設けた状態を示す。
案のスリットを設けた状態を示す。
但し、これは例示的に示したにすぎないものであって、
本考案に従うスリット状通気口は前述した様々の保温袋
のいずれにも適用しうろことを銘記されたい。
本考案に従うスリット状通気口は前述した様々の保温袋
のいずれにも適用しうろことを銘記されたい。
第3図の加温器は、保温袋10と内部発熱性粉末とから
成る。
成る。
保温袋10は区画AとBとに分画され、A区画には金属
粉末を主体とするA剤がそしてB区画にはその他の成分
を混合したB剤が填められている。
粉末を主体とするA剤がそしてB区画にはその他の成分
を混合したB剤が填められている。
両区画の境界は熱シール部5によって形成されている。
熱シール部5は、A剤とB剤との保管中の予混合の確実
な防止、B剤中に含まれる水分がA剤に移入してA剤を
固化することがないよう、両区画の密封分離をも与える
こと、開封が容易に且つきれいに行いうろこと等の理由
できわめて秀れた分離手段である。
な防止、B剤中に含まれる水分がA剤に移入してA剤を
固化することがないよう、両区画の密封分離をも与える
こと、開封が容易に且つきれいに行いうろこと等の理由
できわめて秀れた分離手段である。
周辺6も熱シールにより形成されている。
スリット4はこの場合は喰違い配列模様として示しであ
る。
る。
スリット4は内層2にのみ形成されているから、外観上
は見えないので点線として示しである。
は見えないので点線として示しである。
従って、外観は非常にシンプルである。
熱シール部を両側から引張って開封する際内側ライニン
グ層が通気性外層1から剥れることがあるが、そこから
の空気の漏入を防止するため、目止剤を熱シール部に沿
って塗布する等の対策を講じてもよい。
グ層が通気性外層1から剥れることがあるが、そこから
の空気の漏入を防止するため、目止剤を熱シール部に沿
って塗布する等の対策を講じてもよい。
内側ライニング材の内側に、スリット形成部分において
、通気性の不織布等の部材を貼付け、侵入空気の一様化
を計ってもよい。
、通気性の不織布等の部材を貼付け、侵入空気の一様化
を計ってもよい。
以上、本考案は、従来の穴形態とは全く異るスリット状
の通気口を保温袋に設けることにより、従来の保温袋に
付随した欠点を解消したものであり、そして製造工程を
従来より一層簡易化したものであるから工業的にきわめ
て有意義である。
の通気口を保温袋に設けることにより、従来の保温袋に
付随した欠点を解消したものであり、そして製造工程を
従来より一層簡易化したものであるから工業的にきわめ
て有意義である。
第1図は従来の保温袋における穴形態の通気口を示し、
第2図は本考案に従うスリット状通気口を具備する保温
袋の一部を示し、そして第3図はスリット状通気口を具
備する加温器の一例を示す。 1:外層、2:内側ライニング、3:穴形態の通気口、
4ニスリツト状の通気口、5:熱シール部。
第2図は本考案に従うスリット状通気口を具備する保温
袋の一部を示し、そして第3図はスリット状通気口を具
備する加温器の一例を示す。 1:外層、2:内側ライニング、3:穴形態の通気口、
4ニスリツト状の通気口、5:熱シール部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1)通気性の外層と非通気性の内層とを有する保温袋に
おいて、スリット状通気口を該内層に設けたことを特徴
とする保温袋。 2)外層が不織布でありそして内層がポリエチレンであ
る実用新案登録請求の範囲第1項記載の保温袋。 3)2つの区画を備え、スリット状通気口が一方の区画
の少くとも片面に形成される実用新案登録請求の範囲第
1項記載の保温袋。 4)2つの区画の境界が熱シールにより形成されている
実用新案登録請求の範囲第3項記載の保温袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979145837U JPS5810574Y2 (ja) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | 保温袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979145837U JPS5810574Y2 (ja) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | 保温袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5663427U JPS5663427U (ja) | 1981-05-28 |
JPS5810574Y2 true JPS5810574Y2 (ja) | 1983-02-26 |
Family
ID=29377015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979145837U Expired JPS5810574Y2 (ja) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | 保温袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5810574Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5146151U (ja) * | 1974-10-03 | 1976-04-05 | ||
JPS5643298Y2 (ja) * | 1977-02-10 | 1981-10-09 |
-
1979
- 1979-10-23 JP JP1979145837U patent/JPS5810574Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5663427U (ja) | 1981-05-28 |
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