JPS5810354Y2 - 加熱処理用石英管 - Google Patents

加熱処理用石英管

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Publication number
JPS5810354Y2
JPS5810354Y2 JP1978113989U JP11398978U JPS5810354Y2 JP S5810354 Y2 JPS5810354 Y2 JP S5810354Y2 JP 1978113989 U JP1978113989 U JP 1978113989U JP 11398978 U JP11398978 U JP 11398978U JP S5810354 Y2 JPS5810354 Y2 JP S5810354Y2
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JP
Japan
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quartz tube
tube
quartz
heat treatment
temperature
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Expired
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JP1978113989U
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JPS5532016U (ja
Inventor
耕一 田村
Original Assignee
三菱電機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は内部に半導体ウェーハなどの被処理体を収容
し上記被処理体に加熱処理を施す加熱処理用石英管の改
良に関するものである。
以下、透明石英ガラスからなり半導体ウェーハに不純物
を拡散する拡散装置に用いられる加熱処理用石英管(以
下石英管と略称する)を例にとり説明する。
第1図は従来の石英管を用いた高温用拡散装置の一例を
示す縦断面図である。
図において、1は内部に収容された半導体つ工−ハ(図
示せず)に例えば1150℃程度以上の高温において不
純物拡散処理を施す石英管、2は石英管1の外部にこれ
を取り囲んで設けられ石英管1を支持するとともにその
内部の温度を均一にする磁器製の均熱管、3は均熱管2
の外部にこれを取り囲んで設けられ石英管1内に収容さ
れた上記半導体ウェーハを1150℃程度以上の温度に
加熱するためのヒータ、4はヒータ3の外部にこれを取
り囲んで設けられヒータ3を保持する断熱材である。
なお、均熱管2はヒータ3からの汚染物質が石英管1の
外表面に付着するのを防止する役目をもしている。
第2図は従来の石英管を用いた低温用拡散装置の一例を
示す縦断面図である。
図において、1aは内部に収容された半導体ウェーハに
1150℃程度以下の比較的低温において不純物拡散処
理を施す石英管、5は石英管1aと断熱材4との間に介
在して石英管1aを支持するスペーサである。
このような石英管1および1aをそれぞれの不純物拡散
処理温度に繰返し使用すると、石英管1においては石英
管1と均熱管2とがゆ着するようになり、石英管1aに
おいては石英管1aとスペーサ5とがゆ着するようにな
って、石英管1および1aが冷却時に破損するという問
題があった。
このようなゆ着問題の防止対策として、石英管1と均熱
管2との間、および石英管1aとスペーサ5との間に酸
化ケイ素の微粉末を散布したり、48〜100時間程度
の周期で石英管1および1aを少しづつ回転させるとい
う手段が用いられ、上記ゆ着問題は一応解決されてはい
るが、手間のかかる方法である。
特に、高温に使用される石英管1には、上記ゆ着問題と
は別に、失透現象があり、この失透現象によって、その
寿命が短かくなるという問題がある。
この失透現象は次のように考えられる。
すなわち、石英管1を構成する透明石英ガラスは、常温
においては、熱力学的に不安定な状態にあリ、高温に加
熱されることによって、その原子の配列に変化が起り、
その内部に無数の結晶が析出して透明性を失う。
無水ケイ酸の相変状態図から見ると、透明石英ガラスで
あるβ−石英からなる石英管1の表面部が、高温におい
てβ−クリストバライト層に変り、冷却時(275℃以
下)においてα−クリストバライト層に変って、白くは
゛ろは゛ろな状態になって、石英管1の表面部に亀裂が
発生する。
この亀裂が、石英管1の管壁を横切るとその使用が不可
能になるために、その寿命を左右することになる。
更に、高温加勢処理中に石英管1が軟化し、その上部が
たれ下り、その管形が楕円形に変形して、その内部に収
容されている半導体ウェーハが破損するという問題もあ
った。
この考案は、上述の問題に鑑みてなされたもので、石英
管の管壁の少なくとも加熱体によって高温に加熱される
部分の外表面にその全周にわたって砂目状の凹凸を均一
に形成することによって、安定な高温の加熱処理ができ
るとともに長寿命である石英管を提供することを目的と
する。
第3図はこの考案の石英管の一実施例を示す正面図であ
る。
図において、1bはこの実施例の石英管である。
6は石英管1bの管壁の加熱体によって高温に加熱され
る部分の外表面にその全周にわたって5〜50μm程度
の微小な砂目状の凹凸が均一に形成された凹凸形成部を
示す。
このような凹凸形成部6を石英管1bの外表面に形成す
る方法として、上記外表面を上記凹凸と同程度の大きさ
の砥粒で研磨する方法またはサンドブラストする方法を
用いることができる。
このようなこの実施例の石英管1bでは、その外表面に
凹凸形成部6が形成されているので、第1図および゛第
2図で説明した均熱管2およびスペーサ5とのゆ着の防
止については、酸化ケイ素の微粉末を均一に散布したの
と同様の効果があり、均熱管2およびスペーサ5との接
触面積が減少して、ゆ着に至る大面積での相互反応を簡
単に防止することができる。
また、高温に使用される場合における失透現象について
は、失透現象の発生が凹凸形成部6において一層促進さ
せるが、この失透現象の発生に起因する亀裂が凹凸形成
部6の形成時の加工歪層によって吸収されて石英管1b
の管壁内に進行しにくくなり、石英管1bの寿命を延ば
すことができる。
さらに、高温加熱処理中における石英管1bの管形の変
形については、次のような利点がある。
考案者の経験によれば、石英管の外表面に浅く均一に失
透現象が発生していると、高温において上記石英管の管
形が変形しにくいということが判明している。
この原因は明確で゛はないが、β−石英クリストパライ
トとの粘性の差によるものと考えられる。
従って、石英管1bでは、その表面の凹凸形成部6に失
透現象が均一に急速に発生するので、その管形の変形を
防止することができる。
その他の利点として、石英管1bでは、その外表面が凹
凸形成部6による光拡散面であるため、第2図に示した
拡散装置に使用した場合でも、その内部の加熱温度を均
一化するのに役立つ。
なお、この実施例では、凹凸形成部を石英管の外表面の
高温加熱部分にのみ設けたが、上記外表面の全面に設け
てもよい。
また、拡散装置に用いる石英管について述べたが、この
考案はその他の気相成長装置などに用いる石英管にも適
用することができる。
以上、説明したように、この考案の石英管では、管壁の
少なくとも加熱体によって高温に加熱される部分の外表
面にその全周にわたり微小な砂目状の凹凸を均一に形成
したので、上記石英管とこれを支持する均熱管もしくは
スペーサとのゆ着を防止することができる。
また、上記外表面に発生する失透現象に起因する亀裂が
、上記砂目状の凹凸の形成時の加工歪層によって吸収さ
れて上記石英管の管壁内に進行するのを阻止することが
できる。
さらに、上記砂目状の凹凸の形成部分に浅く均一に発生
する失透現象によって上記石英管の熱変形に対する強度
を大きくすることができる。
よって、内部に収容された被処理体に安定な高温の加熱
処理を施すことができるとともに、長寿命である石英管
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の石英管を用いた高温用拡散装置の一例を
示す縦断面図、第2図は従来の石英管を用いた低温用拡
散装置の一例を示す縦断面図、第3図はこの考案の石英
管の一実施例を示す正面図である。 図において、1,1 a、1 bはそれぞれ石英管、2
は均熱管、3はヒータ、4は断熱材、5はスペーサ、6
は凹凸形成部を示す。 なお、図中同一符号はそれぞれ同−もしくは相当部分を
示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 透明石英ガラスからなりその管壁外表面に直接接する磁
    器製均熱管または磁器製スペーサによって支持され、内
    部に被処理体を収容し、かつ外部に設けられた加熱体に
    よってその上記管壁を介して上記被処理体を高温に加熱
    して処理するものにおいて、上記管壁の上記外表面の少
    なくとも上記加熱体によって高温に加熱される部分にそ
    の全周にわたって砂目状の凹凸を均一に形成したことを
    特徴とする加熱処理用石英管。
JP1978113989U 1978-08-19 1978-08-19 加熱処理用石英管 Expired JPS5810354Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978113989U JPS5810354Y2 (ja) 1978-08-19 1978-08-19 加熱処理用石英管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978113989U JPS5810354Y2 (ja) 1978-08-19 1978-08-19 加熱処理用石英管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5532016U JPS5532016U (ja) 1980-03-01
JPS5810354Y2 true JPS5810354Y2 (ja) 1983-02-25

Family

ID=29064315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1978113989U Expired JPS5810354Y2 (ja) 1978-08-19 1978-08-19 加熱処理用石英管

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JP (1) JPS5810354Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5315763U (ja) * 1976-07-20 1978-02-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5315763U (ja) * 1976-07-20 1978-02-09

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JPS5532016U (ja) 1980-03-01

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