JPS5810284B2 - ヒモケツソクキニオケル ヒモウケトリソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば被結束物を結束するために使用される
麻紐その他の長尺な紐を上記被結束物の外周にかけまわ
すために紐供給部から紐を受取り部によって受取るよう
に成した紐結束機に於ける紐受取り装置に関するもので
ある。

近年、紐掛けを行なう梱包その他の荷造り作業等を能率
的に行なうために、例えば包装用ダンボール箱の如き被
結束物の外周に結束紐をかけて結束するのに自動化の試
みが種々なされている。

本発明は、このような紐掛は作業を自動的に行なおうと
するような場合や、或いはリールに巻き込んだ紐を引出
すような場合等に適用して有用なものであり、予め保持
されている紐供給部の紐を上記供給部と相対的に接近当
接しさらに離隔するように配設した紐受取り部によって
自動的に紐を掴み取るようにしたものである。

そしてその特徴とするところは、受渡ししようとする紐
の先端を保持し得るようにした紐供給部と上記紐の先端
を受取り得るようにした紐受取り部を互に当接及び離隔
し合うように本体に対峙配設し、上記紐供給部は紐を保
持する紐保持溝を有し、上記紐受取り部は前記紐供給部
に対向する側が開閉作用するとともに閉状態に弾性偏倚
された一対の移動爪を枢支し、これら一対の移動爪は互
いは対向する先端内側に傾斜状の逃げ部を有し、これら
逃げ部の基端側部分には移動爪が閉状態において相対係
合する係合凹凸部を有し、さらにこれら係合凹凸部の基
端側部分には紐保持部を有し、上記逃げ部が紐供給部と
摺動当接することにより間作用し離隔することにより間
作用し、上記紐保持溝に保持された紐を受は取るように
したことにある。

以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図乃至第３図及び第８図において、１は受渡ししよ
うとする紐ａの先端を保持し得るようにした紐供給部で
あり、この供給部１は、図示しない駆動源による往復運
動によって往復動自在に形成された第１のアーム軸本体
２と、このアーム軸本体２の先端に固定ビス３により締
付固定された紐ａの位置決め及び保持を行うための紐保
持溝５ａを先端縁に有する固定部５と、さらに図中下方
向から上方向に配設された紐ａに沿って当接するように
形成された紛当接部６とから形成されている。

なお、紐当設部６は紐ａの径よりも稍々大径に形成され
ている。

また４は紐ａが挿入される挿入穴である。

次に第４図乃至第７図において、７は、前記紐供給部１
の紐固定部５の紐保持溝５ａに挿入挾持された紐ａの先
端を受取り得るようにした紐受取り部であり、紐供給部
１と対向した位置（図示しない本体）に配設されている
。

上記紐受取り部７には、前記紐供給部１と同様な往復動
自在の第２のアーム軸本体８が図示しない本体に設けら
れている。

その先端には、前記紐供給部１に対向する側が、支点部
９を支点として開閉作用自在となるように形成された一
対の移動爪１０，１１が枢支されている。

この一対の移動爪１０，１１は、平常時は介在部材１２
′を図中右方向に押圧する弾性材１２ａによって閉状態
に弾性偏倚されている。

なお、平常時にこの移動爪１０．１１が閉状態に弾性偏
倚されていればよいから図示の例によらなくとも他の構
成、例えば枢軸にスプリングを巻回し、常に移動爪１０
．１１が互いに内側に閉状態となるように付勢構成する
のでもよい。

これら一対の移動爪１０，１１は、さらに互いに対向す
る先端側に傾斜状の逃げ部１２．１３を有し、これら逃
げ部１２，１３の基端側部分には第７図に示すように、
係合凸部１４と係合凹部１５とより構成される当接係合
部１６が刻設されている０なおこの当接係合部１６は図
示の例に係るものに限定されず、他の構成、例えば係合
凸部１４を図中下方にまで延設隆設し、これに対応して
係合凹部１５を延設刻設するものでもよい。

当接係合部１６の基端側部分には、挿入された紐ａを保
持挾持するための紐保持部１７が設けられている。

次に本発明の作用につき述べれば、まず、図示しない駆
動源からの作用によって紐供給部１と紐受取り部７とが
相互あるいはどちらか一方が他方に接近し、当接すると
、一対の移動爪１０，１１に設けられた逃げ部１２，１
３が紛当接部６の側壁６ａ、６ｂに摺接且つ案内されて
支点部９を支点として弾性材１２ａの弾発力に抗して間
作用を行なう。

すなわち紐供給部１に設けられた紛当接部６は、これに
相対応して設けられた逃げ部１２゜１３の間に当接しな
がら、該逃げ部１２．１３内に挿入して行く。

さらに当接作用を行なうと、紛当接部６に沿って配設さ
れた紐ａが当接係合部１６を通過して紐保持部１７内に
挿入される。

しかる後に、両者紐供給部１と紐受取り部７とを離隔す
るように駆動すれば、閉状態に弾性材１２ａによって弾
性偏倚された移動爪１０，１１の当接係合部１６により
紐ａは保持され（紐ａは当接係合部１６の嵌合且つ係合
作用により紐保持部１７内に保持され、外に離脱しない
。

）て、紐ａは紐供給部１から紐受取り部７へ受渡され、
紐ａの受取りが完了する。

以上のように、本発明によれば、必要時に紐供給部と紐
受取り部を接近当接させ、その当接後離隔させるだけで
容易且つ確実に紐の受渡しができる。

また、紐供給部に紐を固定しておけば、適宜の位置、例
えば紐の先端部の位置を挾持しようとする場合にも、正
確に該先端部を紐受取部によって挾持することができる
とともに、構成が簡単であるのでコストの安価なものを
提供し得るという実用上極めて有用な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであり、第１図は紐
供給部の上面図、第２図は第１図の側面図、第３図はそ
の正面図であり、第４図は紐受取り部の正面図、第５図
は同じく紐受取り部の上面図、第６図は第５図の側面図
であり、さらに第７図は紐受取り部の移動爪を説明する
ための要部拡大斜視図、第８図は紐供給部の先端付近を
説明するための要部拡大斜視図である。 ａ・・・・・・紐、１・・・・・・紐供給部、５・・・
・・・紐固定部、７・・・・・・紐受取り部、１０，１
１・・・・・・移動爪、１２゜１３・・・・・・逃げ部
、１６・・・・・・当接係合部、１７・・・・・・紐保
持部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 受渡ししようとする紐の先端を保持し得るようにし
   た紐供給部と上記紐の先端を受取り得るようにした紐受
   取り部を互に当接及び離隔し合うように本体に対峙配設
   し、上記紐供給部は紐を保持する紐保持溝を有し、上記
   紐受取り部は前記紐供給部に対向する側が開閉作用する
   とともに閉状態に弾性偏倚された一対の移動爪を枢支し
   、これら一対の移動爪は互いに対向する先端内側に傾斜
   状の逃げ部を有し、これら逃げ部の基端側部分には移動
   爪が閉状態において相対係合する保合凹凸部を有し、さ
   らにこれら係合凹凸部の基端側部分には紐保持部を有し
   、上記逃げ部が紐供給部と摺動当接することにより間作
   用し離隔することにより間作用し、上記紐保持溝に保持
   された紐を受は取るようにしたことを特徴とする紐結束
   機に於ける紐受取り装置。