JPS5810168Y2 - レコ−ドプレ−ヤのア−ム降下用カム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案ハ、レコードプレーヤのアーム降下用カム。

アームの降下速度は、一定速度以下であることが望ｌし
いが、動作時間全体としては、短かいことが望ｌしい。

特に、ピックアップがレコード盤面に着地して後は、昇
降シートはアームパイプから一定以上の間隔をもたなく
てはならない。

ところが、従来の専用モータでアームを昇降する機構に
おいては、動作全体を一定速度とするような一定のなだ
らかな傾斜角度のカムを用いているために、降下速度を
遅くすると、ピックアップがレコード盤面に降下してか
ら、カムが定位置に達してモータが停止するまでの時間
が長くなっていた。

また、ピックアップが盤面に降下した後カムの移動が遅
いと、レコード盤が変形してそっていた場合、ピックア
ップがレコード盤上ではずんでし１い、演奏位置がずれ
る訃それもある。

また、カムは急速に動作させ、降下時にはオイルダンプ
等の方法を併用する方法にトいては、昇降軸や軸受のク
リアランス管理が厳しく、またオイル流出等により降下
速度が不安定となる場合もあった。

そこで、本考案においては、オイルダンプ等の方法は用
いず、カムの傾斜角度を２種類として、レコード盤面へ
のピックアップの着地１ではゆっくり降下し、その後は
迅速に降下するようにし、以って動作時間の短縮を図っ
たアーム降下用カムを提供しようとするものである。

以下、図を参照して一実施例を説明すると、第１図にお
ける１はアームパイプで、このアームパイプ１の昇降は
昇降シート２によって行なわれるが、この昇降シート２
は、駆動モータ３による回転をウオーム及びウオーム歯
車を介して受けて、回転移動するカム４に当接する昇降
軸５によって昇降する。

すなわち、昇降軸５は、その中間部分が図示しない軸受
あるいはガイドによって、案内され昇降のみが自由とな
っている。

カム４（ｒｉ、その各部の形状が対称となっており、そ
の傾斜部は２段の角部傾斜部ａ、ｂで成り、緩やかな傾
斜部ａの８１点に昇降軸５が当接した時に、ピックアッ
プがレコード盤面に着地するようになっている。

従って、第２図に示すように、昇降軸５がカム４の傾斜
面ａの頂部に当接してから、そのカム４が角度θ１回転
してピックアップがレコード盤面に着地し、０２２回転
る筐での間は昇降シート２がアームパイプ１からゆっく
り離れ、θ２２回転てからθ３３回転でのわずかな角度
回転で、昇降シート２は最下位１で降下する。

このカム４の回転する早さはモータ３の回転によって一
定であるので、角度θ１〜θ３は時間をも表わし、θ２
〜θ３の間は迅速に行なわれることとなる。

第３図イ２口にアーム降下の様子を示す。

従来のカムは、その傾斜が一定で、傾斜部ａの延長上に
も続いていたので、昇降シート２が最下位筐で降下する
には、角度θ４１でカム４を回転する必要があり、この
ため時間を要し７たが本考案によればθ４−０３だけ回
転する時間分を短縮することができる。

以上のように本考案は、アーム昇降軸が当接するカムの
傾斜部を２段の降下傾斜とし、ピックアップのレコード
盤面への着地位置を該降下傾斜の段部頂部の上方とした
ものである。

このため、アーム昇降シートは、ピックアップがレコー
ド盤面に着地する１ではゆっくり降下し、その後は急速
に降下するので、ピックアップを保護することができる
と共にアーム降下の全体の時間を短縮することができる
ようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図はカム曲線
説明図、第３図イ２口は動作説明図である。 １・・・・・・アームパイプ、２・・・・・・昇降シー
ト、３・・・・・・モータ、４・・・・・・カム、５・
・・・・・昇降軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 傾斜部を２段の降下傾斜とし、ピックアップのレコード
   盤面への着地位置を該降下傾斜の段部頂部上方とした、
   レコードプレーヤのアーム降下用カム。