JPS5810052A - 脱臭防臭処理剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、室内冷暖房空調機器の室内雰囲気による汚染
が原因となって発臭する悪臭の防止用処理剤に関するも
のである。

従来、悪臭を消臭する方法としては数多くの方法が提案
されている。それらは、例えば１）吸着脱臭法 １１）マスキング脱臭法 １１１）中和等の化学的脱臭法 の三つの方法に大別することができる。しかし、これら
の方法はいずれも次に述べるような欠点を有し、室内冷
暖房空調機器の熱交換器（アルミフィン〉、フィルタ、
送風翼等に付着した物質が原因となって発生する悪臭の
消臭・防臭には満足な効果を与えるものではなかった。

上記の三つの方法のそれぞれについて述べれば次の通り
である。

１）吸着脱臭法 この方法は活性炭、アルミナ、シリカゲル等の多孔性物
質に悪臭を吸着させる方法である。吸着剤には平衡濃度
があり、悪臭の種類によっては域値以下に低下させるに
昧かなり厚い吸着層が必要であシ、室内冷暖房空調機器
のフィルタとして取・り付けた場合、送風能力の大きい
ファンが必要となる。また、吸着剤層に吸収された物質
が変質してかえって強い悪臭を発生する原因となる場合
が多く、実質的に室内冷暖房空調機器への適用は困難で
ある。

１１）マスキング消臭法 これは芳香物質を用いて悪臭をマスタする方法であって
、本質的に悪臭を除去するものではなくまた、その効果
も短時間に終り、絶えず芳香物質を撒布しなければなら
ないという不都合がある。

また、芳香臭の臭いの好き嫌いは個人により異なり、人
によっては悪臭と混合した場合かえって嫌悪な臭いに感
じてしまう事がある。

ｉｉｉ　）　　中和等の化学的消臭法 この方法は、酸性または塩基性悪臭に対して、塩基性ま
たは酸性消臭剤を施して中和する方法や、悪臭物質に化
学的１活性物質を用いて付加反応や、分解反応により消
臭する方法である。これらの方法は室内冷暖房空調機器
内に付着した悪臭物質が原因となって発生する悪臭の消
臭法としては良゛い方法であるが、その効果は短時間で
終り、付着物が腐敗菌、かびなどの微生物の作用で時間
が経過して再び悪臭物が生−成されるような場合、効果
が充分でない。

本発明の目的は、上記のような従来技術の欠点をなくし
、脱臭作用が長期にわたり持続できるように防かび・防
腐作用も兼ね備えた、室内冷暖房空調機器に適用出来る
脱臭防臭剤を提供することにある。

上記の目的を達成するための本発明の脱臭防臭１処理剤
の特徴とするところは、消臭剤、かび防止剤、防腐剤、
界面活□性剤、および有機高分子皮膜形成剤を含有する
溶液よりなる事にある。ここに有機高分子皮膜形成剤は
上記の消臭剤、かび防止剤、防腐剤を室内冷暖房空調機
器の熱交換器アルミフィン、送風翼、フィルタの表面に
強固に皮膜として接着せしめるだめのものであり、界面
活性剤は脱臭防臭剤を被対象物へ塗布した時、脱臭防臭
剤が被対象物表面へ均一に塗布可能ならしめる為のもの
である。

熱又換器アルミフィンはその特性上水ぬれ性が特に必要
であり、筐た、アルミフィンに塗布した有機高分子皮膜
も水ぬれ性が良い事が重要であり、この為には水ぬれ性
改質剤であることは好ましいことである。

上記のような本発明の脱臭防臭処理剤によれば、含有す
る消臭剤とかび防止剤と防腐剤および界面活性剤との相
乗効果により、室内冷暖房空調機器内およびフィルタに
付着している悪臭物質と化学反応を行い無臭化する作用
、および腐敗物の微生物による悪臭の発生を防止する作
用をあわせて長期間にわたって果たすことができるもの
である。

本発明における消臭剤としては、古くから使用されてい
るグリオキサールと、グリオキサールの消臭効果を向上
させる為の薬剤、例えばボリビ°ニルピロリドンを組み
合わせたものや、活性２重結合を有する薬剤、例えばブ
ロモシンナムアルデヒド、ジアルキルアミノ−２，３−
プテニイルスルホネ−１・のアルカリ金属塩またはアル
カリ土類金属塩等の少なくとも１種以上を使用すること
ができる。このグリオキサールは古くからアンモニア臭
、アミン臭の消臭に有効なものとして家庭用のごみ箱、
Ｉ・イレ、糞尿運搬車、糞尿処理場、塵芥捨場等で使わ
れているものである。これにポリピロリドンを併用する
ことにより、アンモニア臭、アミン臭はもとより、メル
カプタン、ジメチルサルファイド等のサルファ系の臭い
の消臭にも効果力する。また、ブロモシンナムアルデヒ
ド、ジアルキルアミノ−２，５−プテニイルスルホネ−
１・のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩等の活
性２重結合を有する薬剤はアンモニア臭、アミン臭等の
窒素系の悪臭だけでなく、メルカプタン、ジメチルサル
ファイド等のサルファ系の消臭にも効果がある。

本発明におけるかび防止剤としては本発明の目的に有効
に作用するものであればよいが、特に望ましいものは、
２−　（４−チアゾリル）ペンツイミタ゛シー′・２〜
　（２−）１ノル）−５−（５−二トロー２−フリル）
−アクリル酸アミド、５．６’−テトラクロロイン７タ
ルニ！・リル、Ｎ−ジメチル−Ｎ’−フェノール−（Ｎ
’−フルオロジクロロメチルチオ）−ア°クリル酸スル
ファミド、１０．１０’−オキシビスフェノキシアルシ
ン、ジー　（２−エチルヘキシル）フタレｘ　−１”　
、ジイソデンルフタレ・エート、２．５．５．６−チト
ラクロロー４−　（メチルスルホニイル）ピリジン、２
−ピリジンチオール−１−オキサイド−アルカリ金属塩
、２−ピリジンチオール−オキサイド・亜鉛塩、ジ−ヨ
ードメチル−ｐ−）ルイリルスルホン、ｐ−りロローｍ
−キ、／、ノーよ、ａ−与。、ジ、ナエアヤデ。

ド等から選ばれた１種または２種以上を組み合わせたも
のである。

本発明における防腐剤としては、いずれの防腐剤も本発
明の目的に有効に作用するが、特に望ましいものは、５
，６−チトラクロロイソフタルニトリル フルオロジクロロメチルチオ）−スルファミド、２、２
′−ジチオ−ビス（ピリジン−１−オキサイド）、２，
’２’ージンタチオービス（ピリジン−１−オキサイド
）、ドデシニイルグアニジン塩酸塩１パボリへキサメチ
レンバイガナジン塩、ビス−　（ｐ−クロロフェニイル
ジクアニド）−へキサン２塩酸塩、Ｎ−ラウリル−β−
アラニン、１０，１０’−オキシビスフェノキシアルシ
ン、英国のインベリアルキルジ（アミノエチル）グリジ
ン塩酸塩（Ｒ：　ＣＩＯ−Ｃ２０）　、ｌ）−ヒト、ロ
キシ安息香酸、ｐ−ヒドロキシ安息香酸アルキルエステ
ル、サリチル酸、２種以上を組み合わせたものである。

−微生物の作用を抑止する効果はかび防止剤を防腐剤と
の組み合わせにおいて相乗効果を発揮する。

従って、単独で用いるよりも２種以上の組み合わせで用
いた方が良い。上記のかび防止剤と防腐剤との組み合わ
せで最も望ましいものは、２−（４−チアゾリール）ベ
ンツイミダゾールとＮ−ジメチル−ゴーフェノール−（
Ｎ’−フルオロジクロロメチルチオ）スルファミド、２
−（４−チアゾリール）ベンツイミダゾールと５，６−
チトラタロロイソフタルニトリル ベンツイミダゾールと２，２′−ジンクチオ−ビスピリ
ジン−１−オキサイド、２−（４−チアゾリール）ベン
ツイミダゾールとＮ−ジメチル−Ｎ′フェノール−Ｎ′
−フルオロジクロロメチルチオ）スルファミドと５，６
−チトラクロロイン７タル二トリル ダゾールとＮ−ジメチル＝Ｎ′ーフェノール−（Ｎ’−
フルオロジクロロチルチオ）スルフアミトド２、２′−
ジンクチオビス（ピリジン−１−オキサイド）等の組み
合わせである。２，２′−ジンタテオビス（ピリジン−
１−オキサイド）の代りに２。

２′−ジチオビス（ピリジン−１−オキサイド）を使う
事もできる。

本発明における有機高分子皮膜形成剤は室内冷暖房空調
機器の熱交換器アルミフィンへの適用において塗布して
得られた皮膜が水ぬれ性が良いものである必要がある。

この目的に合致したものは、アルコール可溶性ナイロン
、アクリルエマルジョン、酢ビエマルジョン、ポリビニ
ルアルコール等であるが、水ぬれ性が少し落ちる程度の
有機高分子皮膜形成剤、例えばエポキンレジンエマルジ
ョン、ウレタン樹脂エマルジョン、等々でも水ぬれ性改
質剤を加える事により使用可能である。もち。

ろん、上記した水ぬれ性の良い有機高分子皮膜形成剤で
も、水ぬれ性改質剤を加える事によりさらに水ぬれ性の
良い皮膜が得られる。

水ぬれ性の改質剤として一般的に使われている界面活性
剤は例えば脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルベンゼンナフタレン
スルホン酸塩，フルキルコハタ酸塩等の陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェノールエーテル、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキンエチレンソルビタン脂肪ｆｔ
エステル、ポリオキシエチレンンルビ！・−ル脂肪酸エ
ステル、ポリオキンエチレンアルキルアミン、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル
、オキシエチレン・オキシプロピレン等の非イオン界面
活性剤およびアルキルベタイン系の両性イオン界面活性
剤である。

これらの界面活性剤をエマルジョン系の有機高分子皮膜
形成剤と混合する場合、エマルジョンのタイプにより使
い分ける必要がある。

本発明の脱臭防臭処理剤においては、上記の消臭剤は水
溶性であるので水溶液として、また本発明の目的に合っ
たかび防止剤と防腐剤との最も望ましい上記の組み合わ
せ薬剤は水に難溶性であるので水以外の、例えばエタノ
ール、プロピレングリコール、エチＶングリコール等の
アルコール類を溶媒とした非水浴液とし、それらを混合
して、必要とすればさらに水を加えて使用することがで
きるものである。あるいはまた、目的に応じ１他の溶媒
、例えば、アセトン、メタノール、トルエン、キシレン
、ナフサ、メチルセロソルフ゛等ヲｆ史う事ができる。

寸だ、本発明の脱臭防臭処理剤における消臭剤、かび防
止剤、防腐剤、界面活性剤、有機高分子皮膜形成剤、水
ぬれ性改質剤および希釈溶媒の混合割合の範囲は、有機
高分子皮膜形成剤の種類、処理方法等によっても異なる
が、通常下記のようなものである。（重量部） 有機高分子皮膜形成剤１００重量部に対して、消　　臭
　　剤　　　　　　　０５〜２５界面活性剤　　　　０
．０１〜２０ さらに、本発明の脱臭防臭処理剤における有機高分子皮
膜形成剤、消臭剤、かび防止剤、防腐剤、界面活性剤の
合計１重量部に対し、希釈溶媒の混合の範囲は、通常１
〜１０００重量部である。

以下に、本発明を下記の調製例により調製した実施例試
料を処理剤として用いた場合の脱臭防臭効果を試験例に
よシ示す。なお、試験例においては、本発明の実施例試
料による効果を一層明瞭にするため、調製例において調
製した比較例試料を用いた場合、および処理剤による処
理を施さない場合についても同時に試験を行った。

捷ず、各試料は次に述べる調製例におけるように調製し
た。

調製例　１　（実施例試料に１、比較例試料ＡＩ）グリ
オキサール４０％水溶液２．０重量部、ポリビニルピロ
リドン１．０重量部、陰イオン界面活性剤ポリオキシエ
チレンアルキルフェノールエーテル硫酸すトリウム０．
５重量部を固形分５０％のアクリルエマルジョン５０重
量部に加え、これを均一に混合してＡ１液を調製した。

２　（４−チアゾリール）ベンツイミダゾール０．２重
量部、５ｓ　　６−チトラクロロイノフタルニトリルＢ
１液を調製した。

Ａ１液５０重量部、Ｂ１液２０重量部、水３０重量部を
混合して実施例試料≦１の脱臭防臭処理剤を調整した。

Ａ１液５０重量部、エタノール２０重量部、水３０重量
部を混合して比較例試料，ｃｉｌ調整した。

調製例　２（実施例試料雁２） ジアルキルアミノ−２，３プテニイルスルホネ−１・の
アルカリ金属塩０，５重量部、非イオン界面活性剤ポリ
オキンエチレン高級アルコールエーテル０．５重量部を
固形分５０重量％のアクリルエマルジョン５０重量部に
加え、これを混合しん重金調製した。

２−　（４−チアゾリール）ベンツイミダゾール０、２
重量部、Ｎ−ジメチル−Ｎ′−フェノール＝（Ｎ’−フ
ルオロジタロロメテルチオ）スルファミド０．０５重を
部，　　２．　　２’−ジンフナオービス（ピリジン−
罐　オキサイド）００４重量部ヲエタノール２０重量部
に溶解し、Ｂ，液を調製した。

Ａ２液５０重量部、Ｂ２液２０重量部を混合して実施例
試料に２の脱臭防臭処理剤を調製した。

調製例　６（実施例試料駈６、比較例試料ム２）グリオ
キサール４０％水溶液２．０重Ｊｔ　部、ポリビニルピ
ロリドン１．０重量部、非イオン界面活性剤ポリオキシ
エチレン高級アルコールエーテル０５重量部を水５０重
量部に溶解し、別に可溶性ナイロン１重量部をエタノー
ル２０重量部に溶解したものに混合し、ん液を調製した
。

Ａ３液７０重量部、Ｂ２液２０重量部、エタノール２０
重量部を混合し実施例試料嵐３の脱臭防臭処理剤を調製
した。

Ａ３液７０重量部、エタノール３０重量部を混合して比
較例試料＆２（Ｈ調製した。

調製例　４（実施例試料に４、比較例試料［３）ジアル
キルアミノ−２，６−プテニイルスルホネー１・のアル
カリ金属塩０５重量部、非イオン界面活性剤ポリオキシ
エチレン高級アルコール０．５重量部を水５０重量部に
溶解し、別に可溶性ナイロン１重量部をエタノール２０
重量部に溶解したものを混合し、ん液を調製した。

Ａ、液７０重量部、Ｂ２液２０重量部を混合し実施例試
料に４の脱臭防臭処理剤を調製した。

Ａ４／ｇＬ７０重量部、エタノール６０重量部を混合し
て比較例試料層３を調製した。

調製例　５（実施例試料＆５） 調製例２のＢ２液における２、２′−ジンタチオービス
（ピリジン−１〜オキサイド）０．０４重量部金５．６
−チトラタロロインフタルニトリル量部に置き換えた以
外は全く同様にしてＢ３液を調製した。

調製例２におけるＡ２液５０重量部にＢ３液２０重量部
を混合して実施例試料嵐５の脱臭防臭処理剤を調製した
。

上記の実施例試料、比較例試料を用いた場合、および何
等の処理剤も施さなかった場合につき、臭度の経時変化
を下記の試験例において評価した。

試験例 悪臭が発生するようになったルームエアコン９インに実
施例試料に１〜に５、比較例試料Ａ１−雁６、処理剤を
含′１ない水だけのもの、それぞれ３　０　０　ｒｎｌ
をまんべんなく空気噴射式スプレーで熱交換器が完全に
ぬれるまで噴霧した。

その後、化粧板を元通りに取り付け、ルームエヤコンを
作動した。１日作動後、次に、ペプト７１重量部、デキ
ストローズ２重量部、およびアルテナリャ菌、アスペル
ギルス菌、ペニシリウム菌タラストスポリウム菌等の一
般家庭で認められるかび類および酵母菌、枯草菌、微生
物が約２０００個／１００罰合まれるように調製した溶
液１５ＯＷＬｌをルームエアコンの前面から噴霧した。

エアコンを３０℃の室内に保ち、７日間放置して、エア
コンから出る風に含まれる臭いヲ嗅いだ。各口径の臭度
の評価は表１に示すようなものであった。

表　　１ 表１の臭度評価かられかるように、無添加（水だけ）の
ものは脱臭効果が全くなかった。また、消臭剤だけのも
のは５日経過後かられずかな臭いが感じられ、１０日経
過したものからは悪臭が感じられた。しかし、かび防止
剤と防腐剤を含有する本発明の脱臭防臭処理剤である実
施例試料に１〜Ａ５を施したものは３０日経過後でも全
く臭いがなく防臭効果も優れたものであった。

以上の記載から分かるように、従来の防臭剤にはかび防
止、防腐作用まで兼ねたものがなく、また、これらをス
プレーしたものが長期間にわたシ保持されるような有機
高分子皮膜形成剤を添加したものもなかった。

本発明の脱臭防臭処理剤による時は、悪臭の消臭の速効
性があるばかりでなく、長期にわたって防臭作用を持続
させる事が可能となった。また、本発明の脱臭防臭処理
剤は従来にない無臭タイプの脱臭防臭剤であり、ルーム
エアコンに適用可能なものであり、防臭効果の持続性の
高い脱臭防臭を達成できるものである。

代理人弁理士　中　　村　　純之　助

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 消臭剤、かび防止剤、防腐剤、界面活性剤、お−よび有
   機高分子皮膜形成剤を含有する溶液よりなることを特徴
   とする脱臭防臭処理剤。