JPH1199468A - 研磨パッド及びそれを用いた研磨装置 - Google Patents

研磨パッド及びそれを用いた研磨装置

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JPH1199468A
JPH1199468A JP26366597A JP26366597A JPH1199468A JP H1199468 A JPH1199468 A JP H1199468A JP 26366597 A JP26366597 A JP 26366597A JP 26366597 A JP26366597 A JP 26366597A JP H1199468 A JPH1199468 A JP H1199468A
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JP
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polishing pad
polishing
holes
tubes
diameter
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JP26366597A
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English (en)
Inventor
Katsu Egashira
克 江頭
Ichiro Katakabe
一郎 片伯部
Naoto Miyashita
直人 宮下
Koichi Mase
康一 間瀬
Masayasu Abe
正泰 安部
Toshihiko Kitamura
敏彦 北村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、目詰まりを抑制すると共に、コン
ディショニングの有無にかかわらず、研磨の均一性の向
上を図る。 【解決手段】 厚み方向に沿って貫通する複数の貫通孔
が全面に形成され、各貫通孔の直径に相当する内径を有
する複数の小管11と、各小管の外径よりも大きい内径
を有し、各小管を束ねるための複数の大管12と、各大
管の側部を互いに接着するための接着層とを備えた研磨
パッド及びそれを用いた研磨装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウェ
ハを研磨するための研磨パッド(研磨布)及びそれを用
いた研磨装置に係わり、特に、目詰まりを抑制すると共
に、コンディショニングの有無にかかわらず、研磨の均
一性を向上し得る研磨パッド及びそれを用いた研磨装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、例え
ば層間絶縁膜を含む多層配線を平坦化するためのCMP
(化学的機械的研磨)が広く知られている。このCMP
は、例えば図13に示すように、研磨パッド1が表面に
貼着された回転可能な定盤2と、研磨パッド1に対向配
置された回転可能なヘッド(ウェハ支持具)3とを備え
た研磨装置4が用いられる。すなわち、CMPは、ウェ
ハ5と研磨パッド1との間に研磨粒子及び加工液からな
るスラリ6を供給しながらウェハ5と研磨パッド1とを
夫々回転させ、ウェハ5を化学・機械の複合作用によっ
て研磨する方式である。なお、研磨粒子としては、例え
ばシリカ(SiO2 )系、酸化セリウム(CeO2 )系
又はアルミナ(Al23 )系などの粒子が適宜使用さ
れており、加工液としては、例えば無機アルカリのKO
Hベース又はNH4 OHベースの水溶液や、有機アルカ
リベースの水溶液が適宜使用されている。
【0003】このようなCMPでは、研磨パッド1が例
えばポリウレタン等の樹脂発泡体から作成される。具体
的には図14に示すように、研磨パッド1は、ポリウレ
タン等の樹脂発泡体7が円柱状に形成され、約1mm厚
にスライスされて作成される。
【0004】ここで、研磨パッド1の表面及び内部に
は、図15の断面図に示すように、発泡による微小な穴
8が多数形成されている。この穴8は、発泡時に球状に
形成され、表面からの深さが最大でも穴の直径程度とな
っている。具体的には穴8の直径と深さは、硬度等の関
係から30〜60μm程度となっている。
【0005】研磨中、研磨パッド1表面の穴8には反応
生成物や研磨粒子、研磨屑9が取込まれるが、穴8は微
小であるために研磨屑9やスラリーによって目詰まりし
易くなっている。また、穴8は発泡時に形成されるた
め、各々直径が不均一である。このように、微小で不均
一に形成された穴8は、各穴8毎に不均一にウェハ5を
研磨すると共に、目詰まりすると研磨しなくなるので、
研磨の均一性や研磨速度を低下させる一因となってい
る。
【0006】現状では、研磨初期に「ならし」が行なわ
れ、微小な穴8を目詰りさせた後、研磨が行なわれる。
また、穴8の目詰まりを除去するため、研磨パッド1の
表面を一層削り、新たに表面を出すコンディショニング
と呼ばれる作業が適宜行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような研磨パッド1及び研磨装置4では、研磨パッド1
内部の穴8の大きさが不均一であるため、コンディショ
ニングをしても、新たな表面の穴8も大きさが不均一と
なってしまう。すなわち、コンディショニングは、穴8
の目詰まりを除去する利点をもつ反面、研磨の均一性を
低下させる一因となる欠点をもつ。また、コンディショ
ニングは、このような欠点をもつにも関わらず、目詰ま
り除去の観点から、高頻度に行なうことが必要である。
しかし、高頻度なコンディショニングは、研磨パッド1
の寿命を低下させると共に、研磨パッド1のコンディシ
ョンを不安定にし、研磨の均一性を低下させることにな
る。
【0008】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、目詰まりを抑制すると共に、コンディショニングの
有無にかかわらず、研磨の均一性を向上し得る研磨パッ
ド及びそれを用いた研磨装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、直径よ
りも格段に深い複数の貫通孔が全面に形成された研磨パ
ッドを用いることにある。この研磨パッドの構造によれ
ば、各貫通孔が深く形成されているため、目詰まりの頻
度を減らして研磨の均一性を向上できると共に、コンデ
ィショニング回数およびコンディショニング時のテーブ
ル回転数を低減させて研磨パッドの寿命を延ばすことが
できる。
【0010】また、深さ方向に沿って同一径の貫通孔を
有するため、コンディショニングをしても、研磨パッド
のコンディションを安定させることができ、前述同様
に、研磨の均一性を向上できる。またさらに、各貫通孔
の直径を略均一にすることにより、研磨パッドのコンデ
ィションを面内方向にも安定させることができ、より一
層、研磨の均一性を向上できる。
【0011】さて、以上のような本発明の骨子に基づい
て具体的には以下のような手段が講じられる。請求項1
に対応する発明は、厚み方向に沿って貫通する複数の貫
通孔が全面に形成された研磨パッドである。
【0012】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する研磨パッドにおいて、前記各貫通孔が円形
状又は六角形状の平面形状を有する研磨パッドである。
さらに、請求項3に対応する発明は、厚み方向に沿って
貫通する複数の貫通孔が全面に形成された研磨パッドで
あって、前記各貫通孔の直径に相当する内径を有する複
数の小管と、前記各小管の外径よりも大きい内径を有
し、前記各小管を束ねるための複数の大管と、前記各大
管の側部を互いに接着するための接着層とを備えた研磨
パッドである。
【0013】また、請求項4に対応する発明は、請求項
3に対応する研磨パッドにおいて、前記各小管が円形状
の平面形状を有し、前記各大管が六角形状の平面形状を
備えた研磨パッドである。
【0014】さらに、請求項5に対応する発明は、厚み
方向に沿って貫通する複数の貫通孔が全面に形成された
研磨パッドであって、前記各貫通孔に対応する複数の溝
部が形成された基材と、前記基材をらせん状に接着する
ための接着層とを備えた研磨パッドである。
【0015】また、請求項6に対応する発明は、請求項
1乃至請求項5のいずれか1項に対応する研磨パッドに
おいて、前記各貫通孔が形成された表層と、前記表層よ
りも柔軟な材質からなり、前記表層の片面に形成されて
前記各貫通孔を閉塞する弾性層とを備えた研磨パッドで
ある。
【0016】さらに、請求項7に対応する発明は、請求
項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する研磨パッド
において、前記各貫通孔の周囲の材料が、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリウレタン又はテフロンである
研磨パッドである。
【0017】また、請求項8に対応する発明は、請求項
1乃至請求項7のいずれか1項に対応する研磨パッドに
おいて、少なくとも研磨対象に接する領域内では前記各
貫通孔の直径が略均一に形成された研磨パッドである。
【0018】また、請求項9に対応する発明は、請求項
1乃至請求項8のいずれか1項に対応する研磨パッドを
用いた研磨装置において、前記研磨パッドが上面に接着
される回転可能な研磨定盤と、前記研磨定盤の上方から
前記研磨パッドにスラリを供給するためのスラリ供給手
段とを備えた研磨装置である。 (作用)従って、請求項1乃至請求項5に対応する発明
は以上のような手段を講じたことにより、各貫通孔が深
く形成されたことにより、目詰まりを抑制すると共に、
コンディショニングの有無にかかわらず、研磨の均一性
を向上させることができる。
【0019】また、請求項6に対応する発明は、貫通孔
を有する硬い表層と、柔軟な弾性層とを積層させたこと
により、硬い表層により平坦性を確保し、柔軟な弾性層
により研磨対象全面への均一な接触を確保するので、請
求項1乃至請求項5のいずれかに対応する作用に加え、
さらに研磨の均一性を向上させることができる。
【0020】さらに、請求項7に対応する発明は、各貫
通孔の周囲の材料を規定したことにより、請求項1乃至
請求項6のいずれかに対応する作用を容易且つ確実に奏
することができる。
【0021】また、請求項8に対応する発明は、各貫通
孔の直径を略均一にしたことにより、請求項1乃至請求
項7のいずれかに対応する作用に加え、研磨パッドのコ
ンディションを面内方向にも安定させることができ、よ
り一層、研磨の均一性を向上させることができる。
【0022】さらに、請求項9に対応する発明は、以上
のような研磨パッドを用いたことにより、請求項1乃至
請求項8のいずれかに対応する作用を奏する研磨装置を
実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る研磨パッドを用いた研磨装置の構成を示す模式図であ
り、図2はその研磨パッドの構成を示す模式図であり、
図3はその研磨パッドの構成を示す部分断面図であっ
て、図13と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0024】すなわち、本実施形態は、研磨の均一性の
向上を図る観点から、研磨装置4aに用いる研磨パッド
10の構造を改善したものであり、図2及び図3に示す
ように、研磨パッド10には厚み方向に沿って貫通する
複数の貫通孔11aが全面に形成されている。
【0025】具体的には、研磨パッド10は、例えば約
1mm〜2mm厚の略円形状の外形を有し、各貫通孔1
1aの直径に相当する内径を有する複数の小管11と、
各小管11の外径よりも大きい内径を有し、各小管11
を束ねるための複数の大管12と、各大管12の側部を
互いに接着するための接着層(図示せず)とを備えてい
る。
【0026】各小管11は、例えば内径が10μm以下
で略均一に形成されている。各大管12は、個々には六
角形状の平面形状を有し、接着層により接着されて全体
としては蜂の巣状のハニカム構造を形成している。な
お、各大管12は、平面形状が任意に選択可能であり、
例えば六角形状に代えて円形状としてもよく、この場
合、全体としては円形を最密に配置した最密構造が形成
される。各小管11及び各大管12の材質としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、テフロン系、ポリウレタ
ンなどが使用可能である。なお、研磨パッドの材質は、
以下の各実施形態でも同様である。また、このような研
磨パッド10は、実際には、研磨定盤2に接着するため
の構成として、接着層、剥離層及び支持層を研磨パッド
10の片面上に順次備えているが、周知技術なので記載
を省略する。なお、この接着層〜支持層の構成は、以下
の各実施形態の研磨パッドでも同様に具備されている。
また、研磨装置4aの構成も以下の各実施形態中で共通
である。
【0027】次に、以上のような研磨パッドの製造方法
及び作用について説明する。まず、六角形の断面をもつ
多数の大管12に対し、これより細い直径10μm程度
の多数の小管11を接着しながら束ねて夫々大管12に
詰める。次に、これら各大管12を互いに接着しながら
束ねると共に、各大管12の束が所定の研磨パッド10
の直径になると、接着工程を終了する。続いて、この大
管12の束をレーザ等により1mm〜2mm厚の円板状
にスライスして研磨パッド10本体が作成される。な
お、前述した通り、この研磨パッド10は、接着層、剥
離層及び支持層からなる積層構造(図示せず)が裏面に
形成され、製造が完了する。
【0028】また使用時には、研磨パッド10は、裏面
の図示しない支持層が剥離され、露出された接着層を介
して研磨装置4aの研磨定盤2上に接着される。このよ
うな研磨パッド10及び研磨装置4aは、研磨パッド1
0の各貫通孔11aが深く形成されているため、研磨屑
等による目詰まりの頻度を減らして研磨の均一性を向上
できると共に、コンディショニング回数を低減させて研
磨パッドの寿命を延ばすことができる。
【0029】また、研磨パッド10は、深さ方向に沿っ
て同一径の貫通孔11aを有するため、コンディショニ
ングをしても、研磨パッド10のコンディションを安定
させることができ、前述同様に、研磨の均一性を向上で
きる。またさらに、各貫通孔11aの直径を略均一にす
ることにより、研磨パッド10のコンディションを面内
方向にも安定させることができ、より一層、研磨の均一
性を向上できる。
【0030】上述したように本実施形態によれば、各貫
通孔11aが深く形成されたことにより、目詰まりを抑
制すると共に、コンディショニングの有無にかかわら
ず、研磨の均一性を向上させることができる。また、こ
の効果は、各貫通孔11aの周囲の材料を規定したこと
により、容易且つ確実に奏することができる。
【0031】さらに、各貫通孔11a(小管11)の直
径を略均一にしたことにより、研磨パッド10のコンデ
ィションを面内方向にも安定させることができ、さら
に、研磨の均一性を向上させることができる。
【0032】また、本実施形態によれば、小管11の直
径を10mm程度と小さくし、且つ各小管11を大管1
2に詰めて各大管12を集積するという入れ子構造を有
しているため、極めて歪みが生じにくい利点を有してい
る。
【0033】例えば、一般的に研磨パッドは、研磨の負
荷によって外周部に生じる「たわみ」により、ウェハ周
囲の研磨速度を増大させ、ウェハ周囲にダレを生じさせ
る傾向がある。すなわち、一般的に研磨パッドは、外周
部のたわみによっても、研磨の均一性を低下させる傾向
がある。そして、このたわみは、研磨の負荷により、研
磨パッドの外周部が歪むことにより生じている。
【0034】しかしながら、本実施形態に係る研磨パッ
ド10は、歪みを極めて生じさせ難いので、外周部のた
わみの発生を阻止でき、より一層、研磨の均一性を向上
させることができる。 (第2の実施形態)図4は本発明の第2の実施形態に係
る研磨パッドの構成を示す模式図であり、図5はこの研
磨パッドの構成を示す部分断面図である。この研磨パッ
ド20は、内径30μm〜50μm程度で且つ全長1m
mの中空糸フィルタ21が幅1mmの樹脂薄膜22上に
並列に配置されたフィルタ基材23を備え、このフィル
タ基材23がらせん状に接着されて1mm厚の円板状に
形成されている。すなわち、この研磨パッド20は、全
面に各中空糸フィルタ21による直径30μm〜50μ
m程度の各貫通孔21aが形成されている。
【0035】このような研磨パッドは、次のように製造
される。まず、図6に示すように、各中空糸フィルタ2
1の長手方向を樹脂薄膜22の長手方向とは直交させる
向きにして各中空糸フィルタ21を樹脂薄膜22上に並
列に配置し、各中空糸フィルタ21を樹脂薄膜22上に
接着してフィルタ基材23を形成する。続いて図7に示
すように、このフィルタ基材23は、所定の径(研磨パ
ッドの直径)になるまでロール状に巻き取られながら接
着される。
【0036】所定の径になると、ロール状のフィルタ基
材23は、中空糸フィルタ21を潰さない観点から、水
を入れて凍らせた状態でレーザにより、1mm厚にスラ
イスされる。これにより、研磨パッド20が作成され
る。なお、中空糸フィルタ21の内径dと、スライス厚
さtとは、20d≦t≦30dの関係を満たしているこ
とが目詰まり阻止の観点から好ましい。
【0037】ここで、水を入れて凍らせる工程に代え
て、ガス(圧力)を加える工程により、中空糸フィルタ
21を潰れから保護し、スライスしてもよい。また、レ
ーザに代えてセラミックの刃を用いてスライスしてもよ
い。但し、金属の刃を用いたスライスは、研磨パッド2
0が金属で汚染される可能性があるので、好ましくな
い。
【0038】以上のような構成としても、第1の実施形
態の効果に加え、より容易に製造することができる。 (第3の実施形態)図8は本発明の第3の実施形態に係
る研磨パッドの構成を示す模式図であり、図9はこの研
磨パッドの構成を示す部分断面図である。この研磨パッ
ド30は、所定の溝幅をもつ複数の溝31が並列に形成
された帯状の樹脂基材32を備え、この帯状の樹脂基材
32が自己の溝31を塞ぐようにらせん状に接着されて
1mm〜2mm厚の円板状に形成されている。すなわ
ち、この研磨パッド30は、全面に各溝31による各貫
通孔31aが形成されている。
【0039】このような研磨パッドは、次のように製造
される。まず、図10に示すように、樹脂膜32aに複
数の溝31がレーザ33により形成される。続いて、こ
の樹脂膜32aは、図11に示すように、所定の径にな
るまで自己の溝31を塞ぐ向きにロール状に巻き取られ
ながら接着される。
【0040】所定の径になると、ロール状の樹脂膜32
aは、レーザにより、1mm〜2mm厚にスライスされ
る。これにより、研磨パッド30が作成される。なお、
各溝31は、樹脂基材32の所定の硬度を維持可能な幅
と間隔で形成される。また、溝幅wと、スライス厚さt
とは、20w≦t≦70wの関係を満たしていること
が、硬度の維持と目詰まり阻止との双方の観点から好ま
しい。
【0041】以上のような構成としても、第1の実施形
態の効果に加え、より容易に製造することができる。ま
た、レーザ33により各溝31を形成するので、各溝3
1を同一寸法に形成でき、より一層、研磨パッド30の
コンディションを安定させることができる。 (他の実施形態)なお、第1乃至第3の各実施形態で
は、各貫通孔を有する硬い表層のみからなる研磨パッド
について説明したが、これに限らず、研磨パッド本体
を、図12に示すように、各貫通孔11a,21a,3
1aが形成された表層としての研磨パッド10,20,
30と、表層よりも柔軟な材質からなり、表層の片面に
形成されて各貫通孔11a,21a,31aを閉塞する
弾性層40との二層構造としても、本発明を同様に実施
して同様の効果を得ることができ、さらに、硬い表層に
より平坦性を確保し、柔軟な弾性層により研磨対象全面
への均一な接触を確保するので、より一層、研磨の均一
性を向上させることができる。 また、この二層構造の
研磨パッドは、例えばSiO2 からなる層間絶縁層の研
磨に好適である。一方、各実施形態の単層構造の研磨パ
ッドは、Al等の金属電極や多結晶シリコン層の研磨に
好適である。なお、この二層構造の研磨パッドにおいて
も、実際には、接着層、剥離層及び支持層の構成を順
次、研磨パッドの片面上(弾性層上)に備えていること
は言うまでもない。
【0042】また、第1の実施形態では、円形状の複数
の小管を六角形状の大管に入れ、各大管を互いに集積す
るという入れ子構造を用いたが、単に六角形状又は円形
状等の任意の平面形状の小管を互いに集積する構成とし
ても、本発明を同様に実施して同様の効果を得ることが
できる。
【0043】同様に、第2の実施形態では、中空糸フィ
ルタを樹脂薄膜上に並べたものを巻き取ることにより、
研磨パッドを製造する場合について説明したが、これに
限らず、中空糸フィルタを単に集積させることにより、
研磨パッドを製造しても、本発明を同様に実施して同様
の効果を得ることができる。その他、本発明はその要旨
を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、目
詰まりを抑制すると共に、コンディショニングの有無に
かかわらず、研磨の均一性を向上できる研磨パッド及び
それを用いた研磨装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る研磨パッドを
用いた研磨装置の構成を示す模式図
【図2】同実施の形態における研磨パッドの構成を示す
模式図
【図3】同実施の形態における研磨パッドの構成を示す
部分断面図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る研磨パッドの構
成を示す模式図
【図5】同実施の形態における研磨パッドの構成を示す
部分断面図
【図6】同実施の形態における製造工程図
【図7】同実施の形態における製造工程図
【図8】本発明の第3の実施形態に係る研磨パッドの構
成を示す模式図
【図9】同実施の形態における研磨パッドの構成を示す
部分断面図
【図10】同実施の形態における製造工程図
【図11】同実施の形態における製造工程図
【図12】本発明の他の実施形態に係る研磨パッドの構
成を示す模式図
【図13】従来の研磨装置の構成を示す模式図
【図14】従来の研磨パッドの製造工程図
【図15】従来の研磨パッドの構成を示す部分断面図
【符号の説明】
4a…研磨装置 10,20,30…研磨パッド 11a,21a,31a…貫通孔 11…小管 12…大管 21…中空糸フィルタ 22…樹脂薄膜 23…フィルタ基材 31…溝 32…樹脂基材 32a…樹脂膜 33…レーザ 40…弾性層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間瀬 康一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 安部 正泰 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 北村 敏彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に沿って貫通する複数の貫通孔
    が全面に形成されたことを特徴とする研磨パッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の研磨パッドにおいて、 前記各貫通孔は、円形状又は六角形状の平面形状を有す
    ることを特徴とする研磨パッド。
  3. 【請求項3】 厚み方向に沿って貫通する複数の貫通孔
    が全面に形成された研磨パッドであって、 前記各貫通孔の直径に相当する内径を有する複数の小管
    と、 前記各小管の外径よりも大きい内径を有し、前記各小管
    を束ねるための複数の大管と、 前記各大管の側部を互いに接着するための接着層とを備
    えたことを特徴とする研磨パッド。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の研磨パッドにおいて、 前記各小管は円形状の平面形状を有し、 前記各大管は六角形状の平面形状を備えたことを特徴と
    する研磨パッド。
  5. 【請求項5】 厚み方向に沿って貫通する複数の貫通孔
    が全面に形成された研磨パッドであって、 前記各貫通孔に対応する複数の溝部が形成された基材
    と、 前記基材をらせん状に接着するための接着層とを備えた
    ことを特徴とする研磨パッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の研磨パッドにおいて、 前記各貫通孔が形成された表層と、 前記表層よりも柔軟な材質からなり、前記表層の片面に
    形成されて前記各貫通孔を閉塞する弾性層とを備えたこ
    とを特徴とする研磨パッド。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の研磨パッドにおいて、 前記各貫通孔の周囲の材料は、ポリエチレン、ポリプロ
    ピレン、ポリウレタン又はテフロンであることを特徴と
    する研磨パッド。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    記載の研磨パッドにおいて、 前記各貫通孔は、少なくとも研磨対象に接する領域内で
    は直径が略均一に形成されたことを特徴とする研磨パッ
    ド。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に
    記載の研磨パッドを用いた研磨装置において、 前記研磨パッドが上面に接着される回転可能な研磨定盤
    と、 前記研磨定盤の上方から前記研磨パッドにスラリを供給
    するためのスラリ供給手段とを備えたことを特徴とする
    研磨装置。
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