JPH1199195A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JPH1199195A
JPH1199195A JP9262406A JP26240697A JPH1199195A JP H1199195 A JPH1199195 A JP H1199195A JP 9262406 A JP9262406 A JP 9262406A JP 26240697 A JP26240697 A JP 26240697A JP H1199195 A JPH1199195 A JP H1199195A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導電性物質が付着しても漏電の心配がなく、か
つムラのない脱臭作用が得られる触媒装置を提供する。 【解決手段】多数の通気孔5を備え、該通気孔5に触媒
を担持してなる触媒担体2と、正の抵抗温度係数を有す
る抵抗発熱体を埋設したセラミックヒーター6とを交互
に積み重ねて配置するとともに、上記セラミックヒータ
ー6同士の間隔を2〜20mmとし、かつ前記各セラミ
ックヒーター6を並列に接続して脱臭装置1を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭やビル、病
院、ホール等の屋内や地下街における汚染空気、例え
ば、生ごみの臭い、煙草臭、腐敗臭等を脱臭する脱臭装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、脱臭機能を備えた温風発生器に
使用されている脱臭装置には、図5に示すようなものが
ある。
【0003】この脱臭装置40は、金属芯棒42の周囲
に金属箔からなるシート状体43と白金やロジウムなど
の触媒(不図示)を担持してなる波状板44を交互に配
置して一体的に巻き付けたハニカム状の触媒担体41か
らなり、上記波状板44としてはアルミナ繊維などのセ
ラミック紙が使用されていた。
【0004】また、上記触媒担体41は、それ自体が発
熱することから、機器との絶縁性を保つため、表面全体
にセラミック膜(不図示)を溶射などにより被覆し、温
風発生器の送風通路に配置されていた。
【0005】そして、上記脱臭装置40の金属芯棒42
に電圧を印加し、ハニカム状の触媒担体41を触媒が働
く温度に発熱させ、通気孔45に汚染空気を通過させる
ことで脱臭するようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、上記脱臭
装置40においては、触媒担体41のシート状体43
と、触媒担体41の表面に被覆したセラミック膜との間
の熱膨張差が大きすぎるため、発熱の繰り返しによりセ
ラミック膜が剥離するといった問題点があった。そし
て、汚染空気中に含まれている成分が触媒担体41に付
着して加熱されると導電性物質となり、これらが剥離し
た部分に付着するとともに、堆積して送風通路と導通す
ると、電流が上記送風通路へ漏電し、漏電ブレーカーが
作動して温風発生器が停止するといった問題点があっ
た。
【0007】また、近年、触媒担体を導電性セラミック
スにより形成した脱臭装置も提案されているが、この脱
臭装置も触媒担体自体に通電して発熱させることから、
表面全体に絶縁膜を被覆しなければならず、また、ハニ
カム状などの複雑な形状をしたものでは抵抗のバラツキ
が大きいことから、通電時に発熱分布の偏りが発生し、
熱応力の集中した部分が熱衝撃を受けて亀裂を生じたり
割れが発生するといった問題点があった。
【0008】このように、触媒担体そのものを発熱させ
る従来の脱臭装置ではさまざまな不都合があった。
【0009】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明は、上
記課題に鑑み、多数の通気孔を備え、該通気孔に触媒を
担持してなる触媒担体と、正の抵抗温度係数を有する抵
抗発熱体を埋設したセラミックヒーターとを交互に積み
重ねて配置するとともに、上記セラミックヒーター同士
の間隔を2〜20mmとし、かつ前記セラミックヒータ
ーを並列に接続したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、抵抗発熱体を埋設したセラミ
ックヒーターを用いて触媒担体を加熱するようにしたこ
とから、汚染空気が加熱されて導電物質が付着し、これ
らが堆積して送風通路と導通したとしても機器との絶縁
性を保つことができる。
【0011】また、上記セラミックヒーターは正の抵抗
温度係数を有するとともに、2〜20mmの間隔で配置
し、かつ各セラミックヒーターを並列に接続してあるこ
とから、通気孔を通過する空気の流れを阻害することが
なく、また、空気の流れなどにより触媒担体に温度の不
均一が生じたとしても温度の低い側では、セラミックヒ
ーターの抵抗値が下がり通電電流を増大させて高温に発
熱させることができるとともに、温度の高い側では、セ
ラミックヒーターの抵抗値が大きくなり通電電流を減少
させることができるというように触媒担体を均一加熱し
て触媒を働かせることができるため、ムラのない脱臭作
用を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0013】図1は、本発明に係る脱臭装置1の一例を
示す斜視図で、直方体をしたハニカム基体4の通気孔5
に触媒(不図示)を担持した触媒担体2と、該触媒担体
2の上下面を覆う大きさを有する板状のセラミックヒー
ター6とを交互に積み重ねて配置するとともに、最上部
及び最下部にセラミックヒーター6が位置するように構
成したものであり、各セラミックヒーター6の端子部6
aは上記触媒担体2の側面側より突出させてある。
【0014】ここで、ハニカム基体4の材質としては、
窒化珪素、ジルコニア、アルミナ、コージライトなどの
セラミックスや焼結金属を用いることができる。かかる
ハニカム基体4の通気孔5の形状としては、図1に示す
四角格子状をしたもの以外に六角格子状、三角格子状、
あるいは円格子状等の種々の形状をしたものでも構わな
い。
【0015】また、上記ハニカム基体4に担持させる触
媒としては、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジ
ウム(Rh)等の白金元素や、ニッケル(Ni)、コバ
ルト(Co)、銅(Cu)、クロム(Cr)等の遷移金
属元素などを用いることができ、これらの触媒を担持さ
せるには、上記金属元素を含む酸水溶液を通気孔5を含
むハニカム基体4の表面に含浸あるいは塗布したあと、
高温に加熱して担持させるか、あるいは上記金属元素を
表面がポーラス状をしたγ−アルミナを介して担持すれ
ば良い。
【0016】さらに、本発明の触媒装置1に用いるセラ
ミックヒーター6は、図2に示すような正の抵抗温度係
数を有する抵抗発熱体62をセラミック体61の内部に
埋設したもので、図示していないが各セラミックヒータ
ー6は並列に接続してある。
【0017】このように、正の抵抗温度係数を有するセ
ラミックヒーター6を用いることで、各触媒担体2に温
度の不均一が生じたとしても、温度の低い側ではセラミ
ックヒーター6の抵抗値が下がり通電電流を増大させて
高温に発熱させることができるとともに、温度の高い側
ではセラミックヒーター6の抵抗値が大きくなり通電電
流を減少させることができるというように触媒を働かせ
ることができる温度に触媒担体2を均一に加熱すること
ができるため、ムラのない脱臭作用を得ることができ
る。しかも、温度分布の異常な偏りがないため、ハニカ
ム基体4がセラミックスからなる場合において、熱衝撃
で亀裂を生じたり割れたりすることを防ぐことができ
る。
【0018】また、本発明の触媒装置1によれば、抵抗
発熱体62がセラミック体61により完全に絶縁された
セラミックヒーター6を用い、このセラミックヒーター
6を各触媒担体2間に当接させて配置する構造としてあ
ることから、汚染空気が加熱されて導電性物質が付着し
たとしても絶縁性を保つことができるため、上記導電性
物質が堆積して送風通路と導通したとしても機器への漏
電の心配がない。
【0019】さらに、セラミックヒーター6の端子部6
aは、触媒担体2の側面側より突出させてあり、送風通
路の外側に配置できるようにしてあることから、汚染空
気が腐食性を有するものであってもセラミックヒーター
6の端子部6aが腐食するのを防ぐことができる。
【0020】なお、セラミックヒーター6を構成するセ
ラミック体61としては、窒化珪素、サイアロン、アル
ミナ、窒化アルミニウムを用いることができ、また、こ
れらのセラミック体61の内部に埋設する正の抵抗温度
係数を有する抵抗発熱体62としては、タングステン
(W)、モリブデン(Mo)、レニウム(Re)、及び
これらの合金、あるいはタングステンカーバイト(W
C)、窒化チタン(TiN)、二珪化モリブデン(Mo
Si2 )等の周期律表第4a族、第5a族、第6a族元
素の炭化物、珪化物、窒化物等を用いれば良い。
【0021】また、効率の良い脱臭作用を得るには、各
触媒担体2間に配置する板状のセラミックヒーター6の
間隔Lを2〜20mmとすることが必要である。
【0022】即ち、各セラミックヒーター6の間隔Lが
2mmよりも狭くなると、通気孔5を通過する空気の圧
力損失が大きくなりすぎるために、規定の風量(0.5
m/sec以上)を流すことが難しくなるからであり、
逆に各セラミックヒーター6の間隔Lが20mmよりも
広くなると、触媒を働かせるのに必要な温度(250℃
以上)にハニカム基体4をムラなく加熱することができ
ないからである。
【0023】次に、図1の脱臭装置1を温風発生器に備
えた模式図を図3に示す。
【0024】1は脱臭装置、30は送風通路、31は吸
気ファン、32は送風通路30の切替え弁、33は脱臭
装置1の温度を測定する熱電対、34は制御部であり、
上記制御部34は次の制御をするようにプログラムして
ある。
【0025】i)セラミックヒーター6への電源のO
N,OFF ii)熱電対33からの信号をもとに脱臭装置1が所定の
温度となるようにセラミックヒーター6への通電を調整
する。
【0026】iii)吸気ファン31への電源のON,OF
F iv)熱電対33からの信号をもとに切替え弁32の切替
えを行う。
【0027】具体的には、まず、セラミックヒーター6
の電源をONにして通電すると、送風通路30を閉じる
ように切替え弁32が作動するとともに、吸気ファン3
1の電源が入り、脱臭装置1の通気孔5に圧縮気体が強
制的に供給される。このように、通気孔5に強制的に圧
縮気体を供給することで、通気孔5間の熱伝達特性を高
めることができるとともに、セラミックヒーター6の抵
抗値が下がり通電電流を増大させて高温に発熱させるこ
とができるため、脱臭装置1を触媒の活性温度(250
℃以上)に加熱するまでの時間を短縮できる。
【0028】しかるのち、脱臭装置1が所定の温度に加
熱されると、吸気ファン31の電源を切るとともに、送
風通路30を開口するように切替え弁32が作動し、脱
臭装置1の通気孔5に汚染空気が供給され、脱臭を行う
ことができる。
【0029】また、汚染空気の流れによって脱臭装置1
の温度が所定値より高くなったり、低くなったりする恐
れがあるが、制御部34により脱臭装置1の温度が常に
所定値となるよう電圧を制御するようにないっているた
め、安定した脱臭作用を得ることができる。
【0030】次に、本発明の他の実施形態を図4に説明
する。
【0031】この触媒装置10は、金属枠体12の側面
より開口部に対して平行に板状のセラミックヒーター6
を2〜20mmの間隔Lで配置するとともに、セラミッ
クヒーター6と金属枠体12とで囲まれる空間内にセラ
ミック球13を最密に充填し、各セラミック球13の隙
間を通気孔14としたものであり、上記セラミックヒー
ター6と金属枠体12とで囲まれる部位を触媒担体11
としたものである。なお、図示していないが、金属枠体
12の開口部には網などを設けてあり、セラミック球1
3がもれ出ないようにしてある。
【0032】この触媒装置10は金属枠体12内に触媒
を担持したセラミック球13を充填するだけでよく簡単
に製作できるとともに、汚染空気が通過する通気孔14
の大きさをセラミック球13の球径を適宜設定すること
で容易に調整することができる。しかも、図1に示す触
媒装置1と同様に、各セラミックヒーター6によって触
媒の活性温度まで触媒担体11を均一に加熱することが
できるため、ムラのない脱臭作用を得ることができる。
【0033】(実施例1)図1に示す脱臭装置1を用意
し、板状のセラミックヒーター6の間隔Lを適宜変化さ
せた時の通気孔5を通過する空気の温度と風量をそれぞ
れ測定する実験を行った。
【0034】本実験で使用するハニカム基体4は、鉄粉
末を80重量%、アルミニウム粉末を5重量%、クロム
粉末を15重量%の範囲でそれぞれ調合し、これに有機
バインダーとしてメチルセルロースを5重量%添加混合
し、さらに潤滑材及び金属粉末の酸化防止剤としてオレ
イン酸を2重量%添加したあと、水を20重量%加えて
混合することにより泥漿を作製した。そして、この泥漿
をドレイン機にて脱機したのち押出用ダイスを用いて四
角格子状の通気孔5を有するハニカム状の成形体を形成
したあと、水素雰囲気にて1300℃の温度で焼成する
ことにより、焼結金属からなるハニカム基体4を製作し
た。なお、各ハニカム基体4における通気孔5の断面は
いずれも0.4mm×0.4mmとした。
【0035】そして、上記ハニカム基体4の表面にγ−
アルミナを塗布し、触媒として白金を担持させて触媒担
体2を得た。
【0036】一方、セラミックヒーター6は、タングス
テンカーバイド粉末90重量%と窒化珪素粉末10重量
%に、アセトン及びバインダーを添加して振動ミルにて
24時間混合したあと、アセトンを脱脂して電極用ペー
ストを作製した。そして、この金属ペーストを板状にプ
レス成形した窒化珪素からなる板状成形体に、スクリー
ン印刷機でもって印刷して抵抗回路を形成したあと、別
の窒化珪素からなる板状成形体を前記抵抗回路を被覆す
るように積層し、しかるのち、ホットプレスにより一体
的に焼成することにより抵抗発熱体62を埋設したセラ
ミック板状体61を製作した。そして、このセラミック
板状体61の一方端に研削加工又は表面処理を施して抵
抗発熱体62を露出させ、電極金具をメタライズ層を介
してロー付けしてセラミックヒーター6を製作した。
【0037】なお、上記セラミックヒーター6の寸法
は、幅40mm、長さ80mm、厚み2mmとした。
【0038】そして、セラミックヒーター6同士の間隔
Lが1mm、2mm、10mm、20mm、25mmと
なるように高さの異なる触媒担体2と上記セラミックヒ
ーター6とを交互に積み重ねて断面が80mm×100
mm、長さが40mmの触媒装置1を製作し、該触媒装
置1に0.1m/sec、0.5m/sec、1.5m
/sec、3.0m/secの空気を供給するととも
に、並列に接続した各セラミックヒーター6に通電して
触媒担体2を発熱させ、触媒装置1から50mm離れた
箇所を流れる空気の温度と風量を熱電対で測定した。
【0039】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0040】
【表1】
【0041】この結果、表1より判るように、セラミッ
クヒーター6の間隔Lが2mm未満では、通気孔5の圧
力損失が大きくなりすぎ、規定の風量である0.5m/
sec以上の空気を流すことができなかった。
【0042】また、セラミックヒーター6の間隔Lが2
0mmより広くなると、ハニカム基体4における熱伝達
特性が悪くなるために、通気孔5を通過する空気の温度
を触媒を働かせるのに必要な250℃以上の温度に加熱
することができなかった。
【0043】これに対し、セラミックヒーター6の間隔
Lを2〜20mmの範囲で設けたものでは、規定の風量
である0.5m/sec以上の空気を流すことができる
とともに、通気孔5を通過する空気の温度を触媒を働か
せるのに必要な250℃以上の温度に加熱することがで
きた。
【0044】その為、本発明の触媒装置1を用いれば、
ムラのない脱臭作用が得られることが判る。
【0045】(実施例2)次に、図4に示す脱臭装置1
0を用意し、板状のセラミックヒーター6の間隔Lを適
宜変化させた時の通気孔14を通過する空気の温度と風
量をそれぞれ測定する実験を行った。
【0046】本実験で使用するセラミックヒーター6と
しては、実施例1と同様に窒化珪素からなるセラミック
ヒーター6を用い、このセラミックヒーター6を、断面
が80mm×100mm、長さが40mmのステンレス
からなる金属枠体12に6mm、12mm、20mm、
25mmの一定間隔Lでそれぞれ配置するとともに、該
セラミックヒーター6と金属枠体12とで構成される空
間に、白金(Pt)をγ−アルミナを介して担持した直
径4mmのセラミック球13を緻密に充填し、金属枠1
2の開口部を網で覆って触媒装置10を製作した。
【0047】そして、この触媒装置10に、風速0.1
m/sec、0.5m/sec、1.5m/sec、
3.0m/secの空気を供給するとともに、並列に接
続したセラミックヒーター6に通電して触媒担体11を
発熱させ、触媒装置10から50mm離れた箇所を流れ
る空気の温度と風量を熱電対で測定した。
【0048】それぞれの結果は表2に示す通りである。
【0049】
【表2】
【0050】この結果、表2より判るように、セラミッ
クヒーター6の間隔Lが2mm未満では、通気孔14の
圧力損失が大きいために規定の風量である0.5m/s
ec以上の空気を流すことができなかった。
【0051】また、セラミックヒーター6の間隔Lが2
0mmより広くなると、触媒担体11における熱伝達特
性が悪くなるために、通気孔14を通過する空気の温度
を触媒を働かせるのに必要な250℃以上の温度に加熱
することができなかった。
【0052】これに対し、図4に示す触媒装置10にお
いても、セラミックヒーター6の間隔Lを2〜20mm
の範囲で設けることで、規定の風量である0.5m/s
ec以上の空気を流すことができるとともに、通気孔1
4を通過する空気の温度を触媒を働かせるのに必要な2
50℃以上の温度に加熱することができた。
【0053】その為、本発明の触媒装置10を用いれ
ば、ムラのない脱臭作用が得られることが判る。
【0054】このように、図1、4に示すいずれの触媒
措置1,10においても、セラミックヒーター6の間隔
Lを2〜20mmとすれば、規定の風量を通過させるこ
とができるとともに、通気孔5、14を通過する空気の
温度を触媒を働かせるのに必要な温度に加熱できた。
【0055】従って、本発明の触媒装置を用いれば、ム
ラのない脱臭作用が得られることが判る。
【0056】(実施例3)次に、実施例2で使用した脱
臭装置10を触媒が働く温度(400℃)まで加熱する
のに、図3のように圧縮気体を強制的に供給した時と、
圧縮気体を供給しない時の加熱時間について実験を行っ
た。
【0057】結果は表3に示す通りである。
【0058】この結果、圧縮気体を供給しない場合、所
定の温度に加熱するのに1時間以上を要したのに対し、
圧縮気体を強制的に供給するようにしたものでは、20
分以内に所定の温度に加熱することができ、電源を入れ
てから触媒作用が得られるまでの時間を大幅に短縮でき
ることが判る。
【0059】
【表3】
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多数の
通気孔を備え、該通気孔に触媒を担持してなる触媒担体
と、正の抵抗温度係数を有する抵抗発熱体を埋設したセ
ラミックヒーターとを交互に積み重ねて配置するととも
に、上記セラミックヒーター同士の間隔を2〜20mm
とし、かつ前記セラミックヒーターを並列に接続したこ
とにより、規定風量の空気を通過させることができると
ともに、通気孔を通過する空気の温度を触媒を働かせる
のに必要な温度に均一に加熱できるため、長期間にわた
りムラのない脱臭作用を得ることができる。しかも、汚
染空気が加熱されることにより生成する導電性物質が触
媒担体に付着、堆積したとしても、完全に絶縁されてい
ることから漏電の心配がなく、また、上記導電物質を焼
失できる温度に定期的に発熱させることで上記導電物質
を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱臭装置を示す斜視図である。
【図2】図1の脱臭装置に備えるセラミックヒーターの
一部を破断した斜視図である。
【図3】図1の脱臭装置1を温風発生器に備えた模式図
を図3に示す。
【図4】本発明に係る他の脱臭装置を示す斜視図であ
る。
【図5】従来の脱臭装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,10・・・脱臭装置 2,11・・・触媒担体 4 ・・・セラミック基体 5,14・・・通気孔 6 ・・・セラミックヒーター 12 ・・・金属枠体 13 ・・・セラミック球 30 ・・・送風通路 31 ・・・吸気ファン 32 ・・・切替え弁 33 ・・・熱電対 34 ・・・制御部 61 ・・・セラミック体 62 ・・・抵抗発熱体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の通気孔を備え、該通気孔に触媒を担
    持してなる触媒担体と、正の抵抗温度係数を有する抵抗
    発熱体を埋設したセラミックヒーターとを交互に積み重
    ねて配置するとともに、上記セラミックヒーター同士の
    間隔を2〜20mmとし、かつ前記セラミックヒーター
    を並列に接続することを特徴とする脱臭装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006305194A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Midori Anzen Co Ltd 触媒保持装置及びガス除去装置
JP2015029611A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社富士通ゼネラル 脱臭機

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