JPH1198547A - 表示機能付き電話機およびそのメッセージ送出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のページング通信事業者のページャにメッ
セージを送信する場合、この事業者種別を意識せず電話
機からのメッセージの送信操作を容易にさせる。 【解決手段】メッセージ記憶部４に登録したメッセージ
の中から所望のメッセージを表示部５に表示し，発信者
に選択させる。中央制御部８は、メッセージ送出先のペ
ージング通信事業者の種別を発信者の操作部２からの入
力により認識し、選択表示したメッセージを指定のペー
ジング通信事業者に適合するメッセージデータに変換
し、送出すべきページャ端末番号とともに発信部７から
送出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は表示機能付き電話機
およびそのメッセージ送出方法に関し、特に無線選択呼
出受信機（ページャ）へメッセージを送出する機能を有
する表示機能付き電話機およびそのメッセージ送出方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の表示機能付き電話機は、
たとえば特開平３−１３２１３７号公報に示されるよう
に、メッセージ文を表示する機能は有るが、ページング
サービス通信事業者（以下、ページング事業者）を選択
する機能は備えていない。したがって、発信者がページ
ャにメッセージを送る場合には、そのページャの属して
いる特定のページング事業者の変換則に基づき、プッシ
ュボタン信号（ＰＢ信号）を組み合わせている。たとえ
ば、メッセージの「あ」を作成する場合、ページング事
業者Ａの場合にはＰＢ信号「１」と「１」を組み合わ
せ、ページング事業者Ｂの場合にはＰＢ信号「１」と
「５」を組み合わせ、さらにページング事業者Ｃの場合
にはＰＢ信号「０」と「１」を組み合わせるというよう
に、各ページング事業者で異なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
表示機能付き電話機は、ページング事業者を選択する機
能を備えていないため、発信者はメッセージ文を送ると
き、その都度該当するページング事業者の変換則にした
がってＰＢ信号を組み合わせて作成しなければならず、
入力に際してより注意を払わなければならないといった
問題がある。

【０００４】本発明の目的は、ページャにメッセージを
送る場合、所望のページング事業者に適応するようにメ
ッセージデータを自動変換し操作性を向上させた表示機
能付き電話機およびそのメッセージ送出方法を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の表示機能付き電
話機は、押しボタン入力されたメッセージを、指定され
たページング通信事業者用のデータ信号に変換して送出
する。

【０００６】また、本発明の表示機能付き電話機は、押
しボタン入力に基づくメッセージを表示，格納および送
出する手段を有する表示機能付き電話機において、あら
かじめ登録したページングの通信事業者を選択させる選
択手段と、指定されたメッセージを前記選択手段で選択
された通信事業者のメッセージデータ形式に適合するよ
う変換出力する変換手段とを備える。

【０００７】また、本発明の表示機能付き電話機におけ
るメッセージ送出方法は、押しボタン入力に基づきメッ
セージを表示，格納および送出する表示機能付き電話機
におけるメッセージ送出方法において、登録したメッセ
ージの中から所望のメッセージを表示，選択させ、メッ
セージ送出先のページング通信事業者の種別を指定入力
により認識し、選択表示したメッセージを前記指定のペ
ージング通信事業者に適合するメッセージデータに変換
し、送出すべきページャ端末番号とともに送出する。

【０００８】さらに、本発明の表示機能付き電話機は、
電話機を操作するためのキーを有する操作部と、前記電
話機を制御するためのプログラムを格納しておくプログ
ラム格納部と、メッセージ文のデータを記憶するための
メッセージ記憶部と、前記キーの操作に基づく各種情報
を表示するための表示部と、指定されたページング通信
事業者用に変換されたメッセージ文のデータを格納する
ための変換データ格納部と、前記変換データ格納部に格
納したデータをＰＢ信号に変換し送出する発信部と、前
記プログラム格納部からプログラムを読み出し前記各部
を制御する中央制御部とを備え、前記中央制御部は、前
記メッセージ記憶部に記憶させたメッセージを読み出し
表示部に表示させ、その中から所望のメッセージを選択
させ、この選択されたメッセージ文のデータを操作部か
らの指定にしたがい該当するページング通信事業者用の
データに変換したのち前記発信部に送出すべきページャ
端末番号とともに送出させる。

【０００９】本発明によれば、電話機にページング事業
者選択手段およびそれら事業者に適合するメッセージデ
ータ変換手段を備えることで、メッセージ文の送出操作
が極めて容易になる。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１１】図１を参照すると、表示機能付きの電話機
１は、電話機を操作するためのキーを有する操作部２
と、電話機１を制御するためのプログラムを格納してお
くためＲｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ（ＲＯＭ）で
構成されるプログラム格納部３と、メッセージ文のデー
タを記憶するためフラッシュメモリで構成されるメッセ
ージ記憶部４と、キーの操作に基づく各種情報を表示す
るためＬｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ
（ＬＣＤ）で構成される表示部５と、指定されたページ
ング通信事業者用に変換されたメッセージ文のデータを
格納するためＲａｎｄａｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒ
ｙ（ＲＡＭ）で構成される変換データ格納部６と、変換
データ格納部６に格納したデータをＰＢ信号に変換し送
出する発信部７と、プログラム格納部３からプログラム
を読み出し電話機各部を制御する中央制御部８とを備え
る。

【００１２】中央制御部８は、メッセージ記憶部４に記
憶させたメッセージを読み出し、表示部５に表示させ、
その中から所望のメッセージを選択させ、この選択され
たメッセージ文のデータを操作部２からの指定にしたが
い該当するページング事業者用のデータに変換した後、
送出すべきページャ端末番号とともに発信部７から送出
させる。

【００１３】図６は図１における操作部の一例の細部を
示す図であり、電話機１は表示部５と送受話器９のほか
に操作部として、数字キー２１と、矢印キー２２と、ひ
らがなキー２３と、各種機能キーとを備える。機能キー
としては、登録キー２４と、検索キー２５と、選択情報
を確定するための決定キー２６と、変換キー２７と、発
信キー２８とを有する。

【００１４】なお、図６では、メッセージ入力用にひら
がなキーを有する場合を例示したが、アルファベットキ
ーを設ける構成にしても良い。

【００１５】次に、図１〜図６を参照して、本発明の表
示機能付き電話機におけるメッセージ送出方法の処理手
順を説明する。

【００１６】一例として、「こんにちは」というメッセ
ージをページング事業者Ａのページャを利用している人
に送信する場合を説明する。

【００１７】始めに、発信者が「こんにちは」のメッセ
ージを登録するために、ひらがなキー２３の「こ」、
「ん」、「に」、「ち」、「は」の順番でキーを押す
と、電話機は、このキー入力を検出しメッセージ文を作
成し、メッセージ表示部５１に「こんにちは」と表示す
る（ステップ１：Ｓ１）。これを見て発信者が決定キー
２６を押したのち登録キー２４を押下すると、電話機１
の中央制御部８はこのメッセージ文のデータをメッセー
ジ記憶部４（フラッシュメモリ）に書き込み登録する
（Ｓ２）。発信者が間違って入力したときには、矢印キ
ー２２を使用して訂正する。次に、中央制御部８は新た
なメッセージ文の作成の有無をひらがなキーの入力有無
により判定し（Ｓ３）、有ればＳ１に戻り、無ければ登
録動作を終了する。

【００１８】次に、ページング事業者Ａを利用している
ページャにすでに入力した「こんにちは」のメッセージ
を送信するため、発信者が検索キー２５を押下すると、
中央制御部８は検索キー操作を認識し登録済みのメッセ
ージ文を順次フラッシュメモリから読み出しメッセージ
表示部５１に表示する（Ｓ１１）。発信者は「こんにち
は」のメッセージが見つかると決定キー２６を押すの
で、中央制御部８はこの決定キー操作を認識し送信すべ
きメッセージ文を選択確定し、ＲＡＭに書き込む（Ｓ１
２）。

【００１９】次に、事業者表示部５２に表示しているペ
ージング事業者の中からＡ事業者を選択するため、発信
者が数字キー２１の「１」を押し決定キー２６を押す
と、中央制御部８は送信先の事業者種別を認識し確定し
て（Ｓ１３）、Ａ事業者へのデータの変換動作を開始す
る（Ｓ１４）。中央制御部８は、表示されているメッセ
ージ文、「こんにちは」のデータをＲＡＭから読み出
し、指定のページング事業者用に図示しない変換テーブ
ルによりデータ変換し（Ｓ１５）、この変換したデータ
を変換データ格納部６に格納する（Ｓ１６）。

【００２０】発信者はページャの番号を入力するため数
字キー２１により番号を入力すると、中央制御部８は、
このページャ番号の入力を認識し呼出番号表示部５３に
表示させ（Ｓ１７）、発信部７を起動する（Ｓ１８）。
中央制御部８はＲＡＭに格納されているデータ変換され
たメッセージ文,「こんにちは」のデータを読み出し、
発信部７に転送する（Ｓ１９） 中央制御部８は、入力されたページャ番号を発信部７か
ら送信させ（Ｓ２０）、続いてデータ変換された「こん
にちは」のデータをＰＢ信号に変換し送信させ（Ｓ２
１）、新たなページャ番号の入力の有無により他のペー
ジング事業者を利用したページャへの送信要求の有無を
判定し（Ｓ２２）、有ればＳ１１に戻り、無ければ送信
動作を終了する。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
信者がどのページング事業者を選択したかを電話機が認
識し、送信メッセージを自動的にその事業者に適合する
ように変換して送出することにより、メッセージ文の送
出操作が極めて容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の表示機能付き電話機の実施の形態を示
すブロック図である。

【図２】図１における表示部の細部を示す図である。

【図３】本発明の表示機能付き電話機におけるメッセー
ジ送出方法のうち登録動作を説明するためのフローチャ
ートである。

【図４】本発明の表示機能付き電話機におけるメッセー
ジ送出方法のうち事業者選択およびデータ変換動作を説
明するためのフローチャートである。

【図５】本発明の表示機能付き電話機におけるメッセー
ジ送出方法のうち事業者選択およびデータ変換動作を説
明するためのフローチャートである。

【図６】図１における操作部の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 電話機 ２ 操作部 ３ プログラム格納部 ４ メッセージ記憶部 ５ 表示部 ６ 変換データ格納部 ７ 発信部 ８ 中央制御部 ９ 送受話器 ２１ 数字キー ２２ 矢印キー ２３ ひらがなキー ２４ 登録キー ２５ 検索キー ２６ 決定キー ２７ 変換キー ２８ 発信キー ５１ メッセージ表示部 ５２ 事業者表示部 ５３ 呼出番号表示部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 押しボタン入力されたメッセージを、指
   定されたページング通信事業者用のデータ信号に変換し
   て送出することを特徴とする表示機能付き電話機。
2. 【請求項２】 押しボタン入力に基づくメッセージを表
   示，格納および送出する手段を有する表示機能付き電話
   機において、あらかじめ登録したページングの通信事業
   者を選択させる選択手段と、指定されたメッセージを前
   記選択手段で選択された通信事業者のメッセージデータ
   形式に適合するよう変換出力する変換手段とを備えるこ
   とを特徴とする表示機能付き電話機。
3. 【請求項３】 押しボタン入力に基づきメッセージを表
   示，格納および送出する表示機能付き電話機におけるメ
   ッセージ送出方法において、登録したメッセージの中か
   ら所望のメッセージを表示，選択させ、メッセージ送出
   先のページング通信事業者の種別を指定入力により認識
   し、選択表示したメッセージを前記指定のページング通
   信事業者に適合するメッセージデータに変換し、送出す
   べきページャ端末番号とともに送出することを特徴とす
   る表示機能付き電話機におけるメッセージ送出方法。
4. 【請求項４】 電話機を操作するためのキーを有する操
   作部と、前記電話機を制御するためのプログラムを格納
   しておくプログラム格納部と、メッセージ文のデータを
   記憶するためのメッセージ記憶部と、前記キーの操作に
   基づく各種情報を表示するための表示部と、指定された
   ページング通信事業者用に変換されたメッセージ文のデ
   ータを格納するための変換データ格納部と、前記変換デ
   ータ格納部に格納したデータをＰＢ信号に変換し送出す
   る発信部と、前記プログラム格納部からプログラムを読
   み出し前記各部を制御する中央制御部とを備え、前記中
   央制御部は、前記メッセージ記憶部に記憶させたメッセ
   ージを読み出し表示部に表示させ、その中から所望のメ
   ッセージを選択させ、この選択されたメッセージ文のデ
   ータを操作部からの指定にしたがい該当するページング
   通信事業者用のデータに変換したのち前記発信部に送出
   すべきページャ端末番号とともに送出させることを特徴
   とする表示機能付き電話機。