JPH1198418A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH1198418A
JPH1198418A JP9278153A JP27815397A JPH1198418A JP H1198418 A JPH1198418 A JP H1198418A JP 9278153 A JP9278153 A JP 9278153A JP 27815397 A JP27815397 A JP 27815397A JP H1198418 A JPH1198418 A JP H1198418A
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JP
Japan
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image
value
image pickup
incident light
brightness value
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JP9278153A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Tsukada
敏彦 塚田
Morimichi Mizuno
守倫 水野
Keiichi Yamada
啓一 山田
Arata Yamamoto
新 山本
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速で移動する物体の撮像において画像のみだ
れを生じることなく、適正な広ダイナミックレンジの画
像を生成させること。 【構成】入射光Lが2つ以上の異なる所定の光強度比λ
1:λ2に分割され、分割されたそれぞれの入射光L
1、L2により、それぞれの撮像素子41、42により
画像が生成される。よって、複数の画像1、2が同期し
て撮像されるために、被測定物が高速で移動する場合に
も、複数の画像上において、高速移動物体の位置を同一
位置とすることができる。又、シャッタ速度は各撮像素
子41、42毎に設定できるので、シャッタ速度を高速
移動により影響を受けない範囲で、それぞれの値に設定
することで、分割された光の強度とシャッタ速度の積の
比により、複数の画像の露光量比を設定することができ
る。よって、比測定物の照明環境の広範囲の変化に対応
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速移動体の撮像にお
いて、撮像素子のダイナミックレンジを拡張させた、ビ
デオカメラ、電子カメラ等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像素子のダイナミックレンジは、一般
に出力信号の雑音レベルと飽和レベルとの比で定まる。
撮像素子のダイナミックレンジに比べて撮像対象のダイ
ナミックレンジが広い場合、撮像素子への露光量を調節
する手段(例えば、照明強度、絞り量、シャッタスピー
ド、フィルタの透過量など)を設け、これによって露光
量を多段階に変化させて撮像することにより、撮像素子
のダイナミックレンジより広いダイナミックレンジの画
像を撮像することができることは良く知られている(Ra
ngaraj M.Rangayyan, Richard Gordon: "Expanding the
dynamic range of x-ray videodensitometry using or
dinary image digitizing devices",Applied Optics, V
ol.23, No.18, pp.3117-3120, 1984: 特開昭57-212448:
特開昭60-52171: 特開昭60-52172: 特開昭62-108678:特
開平1-99036:特開平2-100564) 。
【0003】広ダイナミックレンジの画像を得るために
は、例えば、電子シャッタ付きのCCD撮像素子によ
り、露光量をシャッタスピードによって2段階に変化さ
せ、第1露光量(時間)T1で撮像した第1画像と、第
2露光量(時間)T2で撮像した第2画像とを組み合わ
せることが、提案されている(特願平4-146404号公報、
特開昭62-108678 号) 。
【0004】これらの合成において、撮像素子の非線形
性や動体を撮像する場合は、つなぎ目のところで入射光
強度と合成された明度値との関係が直線でなくなり、滑
らかな合成画像が得られない。この問題を解決するため
に、特開平7-75026 号が提案されている。この技術は、
露光時間の変化を2段階とした場合に、得られる露光時
間が長い方の明度値Pと露光時間が短い方の明度値Qと
から、Z=P×g1(P)+kQ×f1(P)で合成明度値Zを
得ることを特徴とするものである。即ち、重み関数g
1(P)、f1(P)は、それぞれ、明度値P、Qが採用される
明度値の範囲で1、採用されない範囲で0の値であり、
範囲の境界においてg1(P)+f1(P)=1となるように直
線的に変化する関数である。この重み関数g1(P)、f
1(P)を共通の明度値Pで与えることで、明度値に関して
滑らかな合成が得られるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の合成
方法は、露光時間の異なる撮像を異なる時刻で撮像して
いるため、物体が高速に移動する場合には、滑らかな合
成が得られないという問題がある。即ち、露光時間を変
化させて得られた複数の明度画像において、画像の位置
がずれることになり、同一画素での換算された明度値が
異なる。この結果、重み関数を共通の明度値で与えて
も、尚、分割された明度領域の境界領域で入射光強度と
合成明度値との関係が直線的に変化しない部分が存在
し、画像に明度値のスパイクが発生する。
【0006】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は、高速で移動する物体の撮
像においても、画像のみだれを生じることなく、適正な
広ダイナミックレンジの画像を生成させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は物体を異なる露
光量で撮像し、得られる画像データを合成することで広
ダイナミックレンジの画像を得るようにした撮像装置に
おいて、入射光を2つ以上の異なる所定の光強度比に分
割する入射光分割手段と、入射光分割手段によって分割
されたそれぞれの入射光を受光して、受光した光強度に
応じた信号を出力する分割数だけ設けられた撮像素子
と、複数の撮像素子毎に各々設定された露光時間で、各
撮像素子による撮像を行うためのシャッタ制御手段と、
複数の撮像素子の動作タイミングを調整し、同一のタイ
ミングで撮像を行うための同期調整手段と、複数の撮像
素子からの出力信号を合成して合成信号を出力するため
の信号合成手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】尚、得られた合成画像を検査して、必要な
明度値が得られていない場合には、シャッタ制御手段に
より各撮像素子のシャッタ速度を変更して、再度、撮像
するようにしても良い。又、合成画像の明度値によっ
て、各撮像素子のシャッタ速度比を変更して、再度、撮
像するようにしても良い。
【0009】
【作用及び発明の効果】入射光が2つ以上の異なる所定
の光強度比に分割され、分割されたそれぞれの入射光に
より、それぞれの撮像素子により画像が生成される。よ
って、複数の画像が同期して撮像されるために、被測定
物が高速で移動する場合にも、複数の画像上において、
高速移動物体の位置を同一位置とすることができる。
又、シャッタ速度は各撮像素子毎に設定できるので、シ
ャッタ速度を高速移動により影響を受けない範囲で、そ
れぞれの値に設定することで、分割された光の強度とシ
ャッタ速度の積の比により、複数の画像の露光量比を設
定することができる。よって、被測定物の照明環境の広
範囲の変化に対応させることができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。 〔第1実施例〕図1において、被測定物からの入射光L
はレンズ11を介して入射光分割手段としてのプリズム
10にて2つの入射光L1とL2に分割される。これら
の入射光L1、L2は、それぞれ、撮像素子としてのフ
レームシャッタCCDカメラ41、42が有するCCD
素子1、2に入射する。CCDカメラ41、42は電子
シャッタ機能を有し、それぞれ個別に露光時間を設定す
ることができる。又、CCDカメラ41、42は画像の
明度値であるディジタル信号S1、S2を出力し、その
画像は画像メモリ21、22に記憶される。そして、各
画像メモリ21、22の画像は合成装置31により合成
されて、画像メモリ32に合成画像として記憶される。
【0011】同期調整回路30は2つのCCDカメラ4
1、42に同時に起動信号を出力する。CCDカメラ4
1、42は被測定物の移動の影響を受けない露光時間t
max以内のシャッタ速度ts に設定されている。又、プ
リズム10は反射率と透過率とが異なり、透過により分
割された入射光L1は強度λ1で、反射により分割され
た入射光L2は強度λ2とすることができる。これによ
り、被測定物を同時に測定して2つの異なる強度の光で
撮像した2つの画像を得ることができる。
【0012】次に、合成装置31の処理手順について説
明する。強度λ1の入射光L1で得られた画像1の明度
値を第1の明度値D1、強度λ2の入射光L2で得られ
た画像2の明度値を第2の明度値D2とする。次の関数
fおよびgを定義する。関数fは、第2の明度値D2が
第1の所定値(D2a)以下では0で、第1の所定値(D
2a)から第2の所定値(Ds )にかけては0から1に徐
々に変化する関数である。又、関数gは、第2の明度値
D2が第1の所定値(D2b)以下では1で、第1の所定
値(D2b)から第2の所定値(Ds )にかけては1から
0に徐々に変化する関数である。なお、Ds ≦Dsat
ある。
【0013】関数fおよびgの一例を、それぞれ図2の
(a)および(b)に示す。関数fおよびgは、後述す
るように、それぞれ第1画像の第1の明度値D1と第2
画像の第2の明度値D2とをどういう割合で採用するか
を決めるものである。従って、f(D2)+g(D2)
が任意のD2の値について単位量になることが好まし
い。そこで、図2の(a)および(b)に示す例では、
g(D2)を、
【0014】
【数1】 g(D2)=1−f(D2) …(1) としている。なお、f(D2)+g(D2)が任意のD
2の値について単位量にはならず微小量変化するとして
も、通常これによって本装置の性能が大きく劣化するこ
とはない。
【0015】従って、合成装置31は、画像1と画像2
における各画素毎に、次式の演算を行う。
【数2】 D0=(D1×λ2/λ1)×f(D2)+D2×g(D2) …(2)
【0016】但し、D0は合成画像の明度値である。こ
のようにして第1画像の第1の明度値D1と第2画像の
第2の明度値D2とから広ダイナミックレンジ画像にお
ける合成明度値D0が計算される。
【0017】関数fおよびgは、露光量の大きい方の画
像が飽和する入射光強度領域付近で、第1の明度値D1
と第2の明度値D2とをどういう割合で採用するかを決
めるものであるので、重みを決める基準にするのは、通
常は、露光量の大きい方の画像であるのが好ましい。本
実施例では、光強度がλ1<λ2であるので、第2の明
度値D2を基準にしている。
【0018】一方、光強度がλ1>λ2の場合は、第1
の明度値D1を基準にする。後者のとき、第1の明度値
D1を第2の明度値D2の感度に相当する明度値に換算
して処理する場合は、
【数3】 D0=(D1×λ2/λ1)×f(D1)+D2×g(D1) …(3) で合成明度値D0を得る。
【0019】又、第2の明度値D2を第1の明度値D1
の感度に相当する明度値に換算して処理する場合は、
【数4】 D0=D1×f(D1)+(D2×λ1/λ2)×g(D1) …(4) とする。
【0020】図2に示す関数fおよびgに代え、例え
ば、図3に示すような関数を用いることもできる。関数
fは、第1の所定値から第2の所定値にかけて0から1
に徐々に変化する関数、関数gは、第1の所定値から第
2の所定値にかけて1から0に徐々に変化する関数であ
れば、図2や図3に示す関数に限らず用いることが可能
である。なお、ここで1という値は、第2の明度値D2
の感度に相当する明度値に換算された値に対する重みの
単位量を表しており、これが2であっても結果の値が2
倍になるだけで本実施例に本質的変化はないことは明か
である。
【0021】又、上記実施例では、光強度を2つに分割
したが、複数に分割するようにしても良い。例えば、図
4に示すように、光の反射率及び透過率を50%とする
プリズムP1〜Pnをn個、直列に設けて、各プリズム
i は前段のプリズムPi-1の透過光を2分配するよう
にしても良い。そして、各プリズムPi の反射光を分割
光として利用すれば良い。このようにすることで、入射
光Lの強度をλとすると、強度がλ/2 、λ/22、λ/
24、…λ/2 n のn個に分割された光を得ることができ
る。
【0022】又、上記の説明では、説明を簡単にするた
めに、2つのCCDカメラ41、42の露光時間を等し
く設定し、露光量比が光強度比に等しいとして説明し
た。しかし、画像の明度値は、入射光強度と露光時間と
の積、即ち、露光量に依存するので、以下の説明では露
光量を用いて説明する。
【0023】図5(a)に示すように、光強度と撮像素
子の出力する明度値との関係は、基準露光量の場合が
S、2倍の場合がR、4倍の場合がQ、8倍の場合がP
で示されている。いずれの場合も撮像素子の出力する明
度値の範囲は領域Y1に制限される。そして、撮像素子
の出力に含まれる雑音のため、領域Y1内で撮像素子の
出力値が小さいほど明度値の精度が悪くなる。基準露光
量で撮像した場合には、X1〜X4の光強度の領域が検
出可能であり、基準露光量の2倍で撮像した場合には、
X1〜X3の光強度の領域が検出可能で、領域X4は飽
和領域となる。同様に、基準露光量の4倍の露光量で撮
像した場合には、領域X1〜X2が検出可能領域で、領
域X3〜X4は飽和領域で検出不可能であり、基準露光
量の8倍の露光量で撮像した場合には、領域X1が検出
可能領域で、領域X2〜X4は飽和領域で検出不可能と
なる。
【0024】各露光量で撮像された明度値は最大露光量
で撮像された明度値に換算される。即ち、各明度値は
P、2Q、4R、8Sとなる。本発明装置は、光強度領
域X1、X2、X3、X4の明度値に対して、それぞ
れ、明度値PのA’区間の値、明度値2QのB’区間の
値、明度値4RのC’区間の値、明度値8SのD’区間
の値が採用される。この結果、図5(b)に示すよう
に、明度値のダイナミックレンジは撮像素子出力の精度
のよい領域を使って、領域Y1〜Y4に拡張される。
【0025】先ず、明度値Pと明度値2Qとからダイナ
ミックレンジが領域Y1〜Y2である合成明度値Z1が
演算される。この時、領域の境界部分での合成明度値Z
1を滑らかとするために、明度値Pと明度値2Qとが、
それぞれ、図6の(a)に示す関数の重み係数で積算さ
れ、それぞれの積値が加算される。この時、各重み係数
は、図6の(a)に示すように、共通の明度値Pを用い
た各関数値g1(P), f1(P)で求められる。即ち、明度値
Pの飽和領域の少し前から図6の(a)で示す特性で変
化する比率に応じて、明度値Pと明度値2Qとが加算さ
れる。
【0026】即ち、合成明度値Z1は、次式で演算され
る。
【数5】 Z1=P×g1(P)+2Q×f1(P) …(5)
【0027】この合成明度値Z1は図7に示す特性とな
り、そのダイナミックレンジはY1〜Y2に拡張され
る。次に、等価的に隣接する露光量で得られたと見なせ
る合成明度値Z1と明度値4Rとを合成した明度値Z2が次
式で演算される。
【0028】
【数6】 Z2=Z1×g2(Z1) +4R×f2(Z1) …(6) 重み係数g2(Z1) とf2(Z1) は、図6の(b)で示す関
数で変化する。この重み係数は、各関数g2,f2 に対し
て、共通の変数Z1によって決定される。
【0029】同様に、合成明度値Z2と明度値8Sとを合
成した明度値Zが次式で演算される。
【数7】 Z=Z2×g3(Z2) +8S×f3(Z2) …(7) 重み係数g3(Z2) とf3(Z2) は、図6の(c)で示す関
数で変化する。この重み係数は、各関数g3,f3 に対し
て、共通の変数Z2によって決定される。このように、ダ
イナミックレンジがY1〜Y4の範囲に滑らかに拡張さ
れた合成明度値Zが演算される。上記の演算において、
重み係数の関数の共通の変数は、雑音による影響を少な
くするために、露光量の大きな方の明度値を用いるのが
望ましい。
【0030】次に、合成明度値を求める他の方法につい
て説明する。この方法は、基準露光量で撮像した明度値
Sを、重み係数の関数の共通の変数としたものである。
図8の(b)に示すように、各領域の境界で重なり合っ
た関数h1(8S),h2(8S),h3(8S),h4(8S) によって、各
明度値に対する重み係数を決定する。合成明度値Zは次
式で演算される。
【0031】
【数8】 Z=P×h1(8S) +2Q×h2(8S) +4R×h3(8S) +8S×h4(8S) …(8)
【0032】このように、本発明装置は、重み係数は、
共通の明度値を変数とした関数によって求められる。よ
って、カメラの特性変化、照明強度の変化、物体の動き
等に伴って第1画像から第n画像の明度値の比が露光量
の比と異なっても、重み係数の合成に関する不連続性が
緩和される。従って、入射強度に対するカメラの出力信
号の特性に変化等があっても、広ダイナミックレンジ画
像を適切に合成することができる。
【0033】又、上記実施例において、被測定物の照明
環境等の変化に応じて、露光量の比を変更させる場合に
は、CCDカメラ41、42に異なるシャッタ速度t
1、t2(<tmax )を設定する。このようにすること
で、λ1×t1:λ2×t2の露光量比の2つの画像を
得ることができ、被測定物の置かれた照明環境に適した
広ダイナミックレンジの画像を得ることができる。
【0034】〔第2実施例〕第2実施例の装置は、図9
に示すように、図1の第1実施例装置の構成に対して、
露光時間決定回路33を付加している。この露光時間決
定回路33は、画像メモリ32に記憶された合成画像か
ら、最適な露光時間を決定する。合成された画像から露
光時間の組み合わせを決定する方法は、例えば、予めシ
ャッタ速度の組み合わせ(t11,t21)、(t1
2,t22)、(t13,t23)、(t14、t2
4)…を決定しておく。但し、t11<t12<t13
<t14、t21<t22<t23<t24である。始
めは、(t1m,t2m)で撮像を行う。そして、得ら
れた合成画像の例えば輝度の平均値を求める。この平均
値が第1しきい値Th1 よりも高い場合には照明環境が明
るいものと判断し、露光時間を(t1(m−1),t2
(m−1))に変更する。逆に、輝度の平均値が第2し
きい値Th2 (Th2 <Th1 )よりも低い場合には、照明環
境が暗いものと判断し、露光時間を(t1(m+1),
t2(m+1))に変更する。判断基準として輝度の平
均値を用いる以外に最大値、最小値、最頻値、あるいは
注目領域内の輝度の演算値を用いることができる。この
実施例においても、2つ以上の分割光を用いることがで
きる。
【0035】〔第3実施例〕上記の実施例では、入射光
分割手段としてプリズム10を用いたが、図10に示す
ように、フィルタ40を入射光分割手段として用いるこ
ともできる。CCDカメラ41のCCD素子1の前に1
ライン単位で位置合せが行われたフィルタ40が図11
(b)に示すように貼付されている。このCCDカメラ
41の出力する画像としてディジタル信号は、画像入力
ポート42からコンピュータシステム43に入力され、
その内部の画像メモリに記憶される。
【0036】CCD素子1の2次元に配列された画素上
における入射光強度が1ライン単位で縞状に変化するよ
うに、図11(a)に示すように、フィルタ40の透過
率が2ラインを1周期として、2つの値をとるように変
化している。即ち、フィルタ40は奇数ラインは所定の
第1透過率、偶数ラインは所定の第2透過率に設定され
ている。このようにすることで、CCD素子1の画面上
において、1ライン毎に光強度λ1、光強度λ2とする
ことができる。この状態で、CCDカメラ41のフレー
ムシャッタを用いて、被測定物の移動により影響を受け
ない露光時間tmax 以内のシャッタ速度ts を設定して
高速移動する被測定物を撮像する。このようにして撮像
された結果、図12に示すように、奇数ラインの集合か
ら得られる画像1を光強度λ1で得られた画像、偶数ラ
インの集合から得られる画像2を光強度λ2で得られた
画像とすることができる。即ち、2つの画像の露光量比
をλ1:λ2とすることができる。この場合には、各画
像は1ライン毎に得られるので、間のラインの各画素の
明度値は、両側のライン上の各画素の明度値の補間値
(平均値等)で求められる。
【0037】このようにして得られた露光量比λ1:λ
2の2つの画像から上述した方法により広ダイナミック
レンジの画像を合成することができる。本実施例におい
ても、被測定物の照明環境等の変化に応じて、露光量の
比を変更させることができる。その場合には、CCDカ
メラの1ライン毎(偶数ライン,奇数ライン)に異なる
シャッタ速度t1、t2(<tmax )を設定する。この
ようにすることで、フィルタ40による分割された光強
度比λ1:λ2に係わらず、露光量比λ1×t1:λ2
×t2の2つの画像を得ることができ、被測定物の置か
れた照明環境に適した広ダイナミックレンジの画像を合
成することができる。
【0038】又、本実施例においては、フィルタ40は
1ライン単位で交互に透過率を変化させたが、数ライン
毎でも良く、又、画素単位で透過率を変化させても良
い。例えば、図13(a)に示すように、ある画素とそ
の画素にx,y軸方向に隣接する画素とで透過率を2つ
に変化させるように配置しても良い。又、光強度の分割
数を3以上とする場合には、図13(b)、(c)に示
すように、(図は3分割を図示)透過率をその分割数分
だけ設定して、ライン、又は、画素単位で、透過率を周
期的に変化させたようなフィルタを構成しても良い。光
を3以上に分割した場合の画像の合成方法は第1実施例
で上述した通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る撮像装置の構成を示
したブロック図である。
【図2】画像合成における重み関数の特性を示した特性
図。
【図3】画像合成における重み関数の他の特性を示した
特性図。
【図4】光を複数に分岐する例を示した説明図。
【図5】同装置の動作を説明するタイミングチャート。
【図4】同装置の画像メモリの詳細な構成を示したブロ
ック図。
【図5】各明度値と拡張されたダイナミックレンジの明
度値との関係を示した特性図。
【図6】重み係数の関数を示した特性図。
【図7】合成方法を示した説明図。
【図8】他の合成方法を示した説明図。
【図9】本発明の第2実施例に係る撮像装置の構成を示
したブロック図。
【図10】本発明の第3実施例に係る撮像装置の構成を
示したブロック図。
【図11】第3実施例におけるフィルタの構成を示した
説明図。
【図12】第3実施例に係る撮像装置の画像合成方法を
示した説明図。
【図13】第3実施例におけるフィルタの他の構成を示
した説明図。
【符号の説明】
1、2…CCD素子 10、P1 〜Pn …プリズム 11…レンズ 21、22、32…画像メモリ 30…同期調整回路 31…合成装置 32…露光時間決定回路 41、42…CCDカメラ
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る撮像装置の構成を示
したブロック図である。
【図2】画像合成における重み関数の特性を示した特性
図。
【図3】画像合成における重み関数の他の特性を示した
特性図。
【図4】光を複数に分岐する例を示した説明図。
【図5】各明度値と拡張されたダイナミックレンジの明
度値との関係を示した特性図。
【図6】重み係数の関数を示した特性図。
【図7】合成方法を示した説明図。
【図8】他の合成方法を示した説明図。
【図9】本発明の第2実施例に係る撮像装置の構成を示
したブロック図。
【図10】本発明の第3実施例に係る撮像装置の構成を
示したブロック図。
【図11】第3実施例におけるフィルタの構成を示した
説明図。
【図12】第3実施例に係る撮像装置の画像合成方法を
示した説明図。
【図13】第3実施例におけるフィルタの他の構成を示
した説明図。
【符号の説明】 1、2…CCD素子 10、P1 〜Pn …プリズム 11…レンズ 21、22、32…画像メモリ 30…同期調整回路 31…合成装置 32…露光時間決定回路 41、42…CCDカメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 啓一 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 山本 新 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を異なる露光量で撮像し、得られる
    画像データを合成することで広ダイナミックレンジの画
    像を得るようにした撮像装置において、 入射光を2つ以上の異なる所定の光強度比に分割する入
    射光分割手段と、 前記入射光分割手段によって分割されたそれぞれの入射
    光を受光して、受光した光強度に応じた信号を出力する
    分割数だけ設けられた撮像素子と、 前記複数の撮像素子毎に各々設定された露光時間で、前
    記各撮像素子による撮像を行うためのシャッタ制御手段
    と、 前記複数の撮像素子の動作タイミングを調整し、同一の
    タイミングで撮像を行うための同期調整手段と、 前記複数の撮像素子からの出力信号を合成して合成信号
    を出力するための信号合成手段とを有することを特徴と
    する撮像装置。
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