JPH0775026A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH0775026A
JPH0775026A JP6166423A JP16642394A JPH0775026A JP H0775026 A JPH0775026 A JP H0775026A JP 6166423 A JP6166423 A JP 6166423A JP 16642394 A JP16642394 A JP 16642394A JP H0775026 A JPH0775026 A JP H0775026A
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啓一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動く物体の広ダイナミックレンジの画像を最適
に得ること 【構成】第1の時間区間において、第1の露出時間で撮
像された第1画像の第1の明度値D1の読み出しが行わ
れ、第2の時間区間では、第2の露出時間で撮像された
第2画像の第2の明度値D2の読み出しが行われる。第
2の露光量により得られた第2画像の第2の明度値D2
に応じた2つの関数値f(D2),g(D2)が発生さ
れる。次に、第1の露光量により得られた第1画像の第
1の明度値D1に第1関数値f(D2)に応じた重み付
けが行われる。又、第2の露光量により得られた第2画
像の第2の明度値D2に第2関数値g(D2)に応じた
重み付けが行われる。次に、それらの重み付けられた値
が加算され、上記の演算は第1画像及び第2画像の各画
素毎に実行され、広ダイナミックレンジの合成明度値が
演算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像素子のダイナミッ
クレンジを拡張させた、ビデオカメラ、電子カメラ等の
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像素子のダイナミックレンジは、一般
に出力信号の雑音レベルと飽和レベルとの比で定まる。
撮像素子のダイナミックレンジに比べて撮像対象のダイ
ナミックレンジが広い場合、撮像素子への露光量を調節
する手段(例えば、照明強度、絞り量、シャッタスピー
ド、フィルタの透過量など)を設け、これによって露光
量を多段階に変化させて撮像することにより、撮像素子
のダイナミックレンジより広いダイナミックレンジの画
像を撮像することができることは良く知られている(Ra
ngaraj M.Rangayyan, Richard Gordon: "Expanding the
dynamic range of x-ray videodensitometry using or
dinary image digitizing devices",Applied Optics, V
ol.23, No.18, pp.3117-3120, 1984: 特開昭57-212448:
特開昭60-52171: 特開昭60-52172: 特開昭62-108678:特
開平1-99036:特開平2-100564) 。
【0003】広ダイナミックレンジの画像を得るために
は、例えば、電子シャッタ付きのCCD撮像素子によ
り、露光量をシャッタスピードによって2段階に変化さ
せ、第1露光量(時間)T1で撮像した第1画像と、第
2露光量(時間)T2で撮像した第2画像とを以下のよ
うに組み合わせることが、本出願人により提案されてい
る(特願平4-146404号公報) 。
【0004】いま、撮像素子の出力信号が、ゼロレベル
(雑音を無視した場合の入射光強度ゼロの状態の出力)
が0、飽和レベルがDsat であり、0とDsat の間は直
線性が保たれているものとする。また、露光量T1と露
光量T2との関係が、T1<T2であるとする。このと
き、撮像素子受光面の明るさ(入射光強度)と撮像素子
の出力信号の関係は、図19(a)に示すようになる。
そこで、明るい部分の画素は第1画像の方を用い、暗い
部分の画素は第2画像の方を用いることにより、撮像素
子自体のダイナミックレンジよりもダイナミックレンジ
が拡張された広ダイナミックレンジ画像が得られる。
【0005】具体的には、各画素について、第2画像の
その画素の第2の明度値D2が撮像素子の飽和レベルD
sat に達していない場合には第2の明度値D2をその画
素の明度値とし、第2の明度値D2がDsat に達してい
る場合には第1画像のその画素の第1の明度値D1をT
2/T1倍してその画素の明度値とする。ここで第1の
明度値D1をT2/T1倍する理由は、同一入射光強度
のときの撮像素子の信号出力は非飽和領域では露光量に
比例するので、第1の明度値D1は第2の明度値D2に
比べて感度がT1/T2倍になっているからである。す
なわち、第1の明度値D1をT2/T1倍することによ
り、第1の明度値D1の第2の明度値D2の感度に相当
する明度値に換算することができる。
【0006】しかし、このような処理をすると、露光量
の誤差や撮像素子自体のリニアリティの不完全さなどが
原因で、第1の明度値D1と第2の明度値D2の感度の
比が倍率T1/T2倍に完全に一致していない場合、広
ダイナミックレンジ画像において第1画像の第1の明度
値を用いた部分と第2画像の第2の明度値を用いた部分
との境目に、本来は存在しない不連続な境目が発生する
ことがあるという問題がある。この問題は、第2の明度
値D2が飽和レベルDsat に達しているか否かという変
化点を境にして第1の明度値D1を用いるか第2の明度
値D2を用いるかを臨界的に変化させているために発生
する。
【0007】そこで、この問題を解決する方法として、
例えば、図20の(a)および(b)に示すように、第
1の明度値D1および第2の明度値D2に、それぞれ、
重みf(D1)およびg(D2)を乗じた後、加算する
ようにすることにより、図20の(c)に示すように変
化点付近で第1の明度値D1を用いる率と第2の明度値
D2を用いる率を徐々に変化させ、変化点を境にして第
1の明度値D1を用いるか第2の明度値D2を用いるか
が急に変わることがないようにする方法がある(特開昭
62−108678)。
【0008】即ち、
【数1】 D0=(D1×T2/T1)×f(D1)+D2×g(D2) により変化点付近で第1の明度値D1及び第2の明度値
D2の重みf(D1)及びg(D2)をそれぞれ徐々に
変化するようにして広ダイナミックレンジ画像の明度値
D0を得る。
【0009】しかし、この方法を用いた場合にも、次の
ような問題が発生する。温度などの影響でカメラの特性
が変化し、入射光強度とカメラの出力信号の関係が図1
9(a)から例えば図19(b)や(c)の実線で示し
たように変化することがある。図19(a)ではカメラ
のガンマ値が1.0であるのに対し、図19(b)では
ガンマ値が1.05、図19(c)ではガンマ値が0.
95に変動した場合の例を示した。なお、図19(b)
と(c)において、破線はガンマ値が1.0の場合の特
性を示している。
【0010】図19(a)の場合には、上記の方法で広
ダイナミックレンジ画像を作成すると、入射光強度と広
ダイナミックレンジ画像の合成明度値D0との関係は図
21(f)に示すように適正な直線特性となる。しか
し、図19(b)や(c)のような特性の場合には、入
射光強度と広ダイナミックレンジ画像の合成明度D0と
の関係は図21(g)や(h)に示すように一部分で不
適正となって、直線でなくなってしまうという問題点が
ある。
【0011】これは、カメラの特性変化のために同一画
素位置の第1の明度値D1と第2の明度値D2との非飽
和領域での感度の比が露光量の比からずれるので、入射
光強度と重みf,gとの関係は図20(c)のようには
ならず、図20(d)や(e)のようになるためであ
る。
【0012】被撮像物への照明光強度が時間的に変化す
るときに、露光量の異なる画像を時間的に順次撮像した
ときにも、カメラの特性の変化による場合と同様な問題
が発生する。すなわち、照明光強度の変化のために同一
画素位置の第1の明度値D1と第2の明度値D2との非
飽和領域での感度の比が見かけ上、露光量の比からずれ
るので、前述の場合と同様の理由で、入射光強度と広ダ
イナミックレンジ画素の合成明度値D0との関係が例え
ば図21(g)や(h)に示すようになり、同図示され
るようにその特性が一部分で不適正となってしまうとい
う問題点が発生する。
【0013】撮像対象物が動く物体であって露光量の異
なる画像を時間的に順次撮像するときにも、カメラの特
性の変化による場合と同様な問題が発生する。対象物の
動きのために、第1画像と第2画像とで例えば図23
(a)に示すように撮像素子上の位置ズレが生じている
場合、位置ズレのために同一画素位置の第1の明度値d
1と第2の明度値D2との非飽和領域での感度の比が見
かけ上、露光量の比からずれる。このため、前記の場合
と同様の問題が発生する。即ち、図23(a)の場合に
得られる広ダイナミックレンジ画像は図23(b)のよ
うになり、本来の像には存在しないスパイクP1,P2
が広ダイナミックレンジ画像に発生してしまう等の問題
点がある。
【0014】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、カメラの特性変化、照
明強度の変動、対象物の動き等がある場合においても、
適正な広ダイナミックレンジ画像を生成させることであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の構成は、物体を異なる露光量で撮像
し、得られる画像データを合成することで広ダイナミッ
クレンジの画像を得るようにした撮像装置において、物
体を異なる少なくとも2つの露光量で撮像する少なくと
も1つの撮像素子と、撮像素子に対する露光量を露光量
の異なるn段(nは2以上の整数)に変化させて物体を
撮像し、n段の各露光量で撮像して得られるn組の画像
データを撮像素子から出力するように制御する撮像制御
手段と、隣接する露光量で得られた2つの画像データを
合成して拡張されたダイナミックレンジの合成画像を得
るようにした合成手段であって、一方の露光量で得られ
た画像の明度値によって2つの重み係数を決定し、2つ
の画像の2つの明度値とそれらの重み係数に基づいて、
露光量の大きい画像の飽和領域の明度値を露光量の小さ
い画像の明度値から演算することで、ダイナミックレン
ジの拡張された合成画像データを生成することで、最初
のn組の画像データをn−1組の画像データに縮約し、
そのn−1組の画像データに関して上記の処理を繰り返
すことで、最後に、最大に拡張されたダイナミックレン
ジの合成画像データを得る合成手段とを設けたことを特
徴とする。
【0016】請求項2の発明は、請求項1において、露
光量が2段の場合の装置に関する。合成手段は、第2の
露光量により得られた第2画像の第2の明度値に応じた
値を発生する第1および第2の関数発生装置と、第1の
露光量により得られた第1画像の第1の明度値に第1の
関数発生装置の出力に従って重付けをする第1の演算手
段と、第2の露光量により得られた第2画像の第2の明
度値に第2の関数発生装置の出力に従って重付けをする
第2の演算手段と、第1の演算手段と第2の演算手段の
出力を加算する加算手段と、第1画像および第2画像の
対応する各画素について、第1画像の第1の明度値と第
2画像の第2の明度値とから第1及び第2の関数発生装
置、第1及び第2の演算手段、加算手段とを用いて演算
して加算手段の出力を出力する制御装置とを有すること
を特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、合成手段が、2つの画
像データの合成において、一方の明度値に関する2つの
関数の値を発生する関数発生手段と、関数発生手段の出
力する各値と、それぞれ、2つの画像データの各明度値
との積を演算する手段とを有することを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、n段の露光量で撮像し
た各画像データの合成のための重み係数を最小露光量の
第1の露光量により得られた第1画像の第1の明度値に
基づいて決定し、各明度値とそれらの重み係数の積を求
め、その積の和によりダイナミックレンジの拡張された
合成画像のデータを得ることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、積演算手段は、第1画像の第1の明度値に関するn
組の各関数の値を発生する関数発生手段と、関数発生手
段の出力する各値と、それぞれ、n段の各明度値との積
を演算する手段とを有することを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、n個の撮像素子を用い
て、一度にn段の露光量に対応した画像を撮像すること
を特徴とする。
【0021】請求項7の発明は、1個の撮像素子を用い
て、撮像素子に対する露光量をn段階に変化させて物体
を撮像し、第m(m=1,2…,n)の時間区間では第
mの露光量で撮像した画像データを撮像素子から出力す
ることを特徴とする。
【0022】
【作用及び発明の効果】本発明装置の作用を次に説明す
る。露光量を基準露光量、基準露光量の2倍、基準露光
量の4倍、基準露光量の8倍の4段階とした場合につい
て説明する。図32(a)に示すように、光強度と撮像
素子の出力する明度値との関係は、基準露光量の場合が
S、2倍の場合がR、4倍の場合がQ、8倍の場合がP
で示されている。いずれの場合も撮像素子の出力する明
度値の範囲は領域Y1に制限される。そして、撮像素子
の出力に含まれる雑音のため、領域Y1内で撮像素子の
出力値が小さいほど明度値の精度が悪くなる。基準露光
量で撮像した場合には、X1〜X4の光強度の領域が検
出可能であり、基準露光量の2倍で撮像した場合には、
X1〜X3の光強度の領域が検出可能で、領域X4は飽
和領域となる。同様に、基準露光量の4倍の露光量で撮
像した場合には、領域X1〜X2が検出可能領域で、領
域X3〜X4は飽和領域で検出不可能であり、基準露光
量の8倍の露光量で撮像した場合には、領域X1が検出
可能領域で、領域X2〜X4は飽和領域で検出不可能と
なる。
【0023】各露光量で撮像された明度値は最大露光量
で撮像された明度値に換算される。即ち、各明度値は
P、2Q、4R、8Sとなる。本発明装置は、光強度領
域X1、X2、X3、X4の明度値に対して、それぞ
れ、明度値PのA’区間の値、明度値2QのB’区間の
値、明度値4RのC’区間の値、明度値8SのD’区間
の値が採用される。この結果、図32(b)に示すよう
に、明度値のダイナミックレンジは撮像素子出力の精度
のよい領域を使って、領域Y1〜Y4に拡張される。
【0024】本装置は、各領域の接続部分の明度値の合
成方法に特徴がある。先ず、明度値Pと明度値2Qとか
らダイナミックレンジが領域Y1〜Y2である合成明度
値Z1が演算される。この時、領域の境界部分での合成
明度値Z1を滑らかとするために、明度値Pと明度値2
Qとが、それぞれ、図33の(a)に示す関数の重み係
数で積算され、それぞれの積値が加算される。この時、
各重み係数は、図33の(a)に示すように、共通の明
度値Pを用いた各関数値g1(P), f1(P)で求められる。
即ち、明度値Pの飽和領域の少し前から図33の(a)
で示す特性で変化する比率に応じて、明度値Pと明度値
2Qとが加算される。
【0025】即ち、合成明度値Z1は、次式で演算され
る。
【数2】Z1=P×g1(P)+2Q×f1(P)
【0026】この合成明度値Z1は図34に示す特性とな
り、そのダイナミックレンジはY1〜Y2に拡張され
る。
【0027】次に、等価的に隣接する露光量で得られた
と見なせる合成明度値Z1と明度値4Rとを合成した明度
値Z2が次式で演算される。
【数3】Z2=Z1×g2(Z1) +4R×f2(Z1) 重み係数g2(Z1) とf2(Z1) は、図33の(b)で示す
関数で変化する。この重み係数は、各関数g2,f2 に対
して、共通の変数Z1によって決定される。
【0028】同様に、合成明度値Z2と明度値8Sとを合
成した明度値Zが次式で演算される。
【数4】Z=Z2×g3(Z2) +8S×f3(Z2) 重み係数g3(Z2) とf3(Z2) は、図33の(c)で示す
関数で変化する。この重み係数は、各関数g3,f3 に対
して、共通の変数Z2によって決定される。
【0029】このように、ダイナミックレンジがY1〜
Y4の範囲に滑らかに拡張された合成明度値Zが演算さ
れる。
【0030】上記の演算において、重み係数の関数の共
通の変数は、雑音による影響を少なくするために、露光
量の大きな方の明度値を用いるのが望ましい。
【0031】次に、合成明度値を求める他の方法につい
て説明する。この方法は、基準露光量で撮像した明度値
Sを、重み係数の関数の共通の変数としたものである。
図35の(b)に示すように、各領域の境界で重なり合
った関数h1(8S),h2(8S),h3(8S),h4(8S) によって、
各明度値に対する重み係数を決定する。合成明度値Zは
次式で演算される。
【0032】
【数5】 Z=P×h1(8S) +2Q×h2(8S) +4R×h3(8S) +8S×h4(8S)
【0033】このように、本発明装置は、重み係数は、
共通の明度値を変数とした関数によって求められる。よ
って、カメラの特性変化、照明強度の変化、物体の動き
等に伴って第1画像から第n画像の明度値の比が露光量
の比と異なっても、重み係数の合成に関する不連続性が
緩和される。従って、入射強度に対するカメラの出力信
号の特性に変化等があっても、広ダイナミックレンジ画
像を適切に合成することができる。
【0034】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。第1実施例 図1において、制御装置8(撮像制御手段)の制御によ
り電子シャッタ付きCCD撮像素子1は第1の露光量及
び第2の露光量で物体を撮影する。撮像素子1の出力は
A/D変換器2に接続されており、そのA/D変換器2
の出力は演算装置3(第1の演算手段、第2の演算手
段)の第2入力端子W2及びセレクタ5の第1入力端子
V1に接続されている。セレクタ5の出力は画像メモリ
4に接続されており、画像メモリ4の出力は演算装置3
の第1入力端子W1及びセレクタ6の第1入力端子U1
に接続されており、演算装置3の出力はセレクタ5の第
2入力端子V2及びセレクタ6の第2入力端子U2に接
続されている。そのセレクタ6の出力はD/A変換器7
に入力している。
【0035】演算装置3は第1入力端子W1から入力さ
れた値と第2入力端子W2から入力された値の合成値を
演算して、セレクタ5の第2入力端子V2及びセレクタ
6の第2入力端子U2に出力する装置である。演算装置
3は図6に示すように構成されている。第2入力端子W
2から入力された値は関数発生装置22、23により所
定の関数値に変換される。又、第1入力端子W1から入
力された値は乗算器21により所定の係数が乗算されて
乗算器24に入力する。乗算器24では関数発生装置2
2の出力と乗算器21の出力とが乗算されて、その結果
は加算器26に出力される。一方、関数発生装置23の
出力と第2入力端子W2から入力された値とは乗算器2
5に入力して、それらの値が乗算され、その結果は、加
算器26に入力する。加算器26は乗算器24と乗算器
25の出力を加算して、その結果を出力端子W0から出
力する。
【0036】撮像素子1の受光面には、しかるべき光学
系によって被撮像物の像が結像されているものとする。
撮像素子1の出力は、入射光強度が撮像素子出力の飽和
レベル以下では、温度等の変化に伴い多少の変動はあり
えるが、直線性がほぼ保たれているものとする。本実施
例の場合、撮像素子の電子シャッタのシャッタスピード
により露光量を2段階に変化させることができる。すな
わち、シャッタスピードを短くするほど露光量を少なく
することができる。 尚、露光量を変化させる方法とし
て、上述のようにCCD撮像素子の電子シャッタのシャ
ッタスピードを変えるのではなく、例えば、液晶等を用
いて電気的に撮像素子への入射光量を制御し得る透過率
可変フィルタ或いは電子シャッタ等を撮像素子の受光面
前部に配設するようにしても良い。
【0037】演算装置3は、撮像素子1でシャッタスピ
ードを変えて撮像した2つの画像の各々対応する画素の
第1の明度値と第2の明度値が第1入力端子W1および
第2入力端子W2に与えられると、ダイナミックレンジ
が拡大された明度値を出力端子W0から出力するように
構成されている。
【0038】画像メモリ4は、第1のシャッタスピード
で撮像した画像または演算装置3より出力される広ダイ
ナミックレンジ画像を保持するビットマップ形式の画像
メモリであり、各画素に対応するアドレスの書込みに先
だってそのアドレスの読出しを行うように構成されてい
る。画像メモリ4の構成例を図4に示す。同図で、10
はメモリ、11はアドレス変換装置、12はレジスタで
ある。
【0039】セレクタ5は、A/D変換器2の出力と演
算装置3の出力のうちの一方を選択して、画像メモリ4
に出力するものである。セレクタ6は、画像メモリ4の
出力と演算装置3の出力のうちの一方を選択して出力す
るものである。D/A変換器7は、セレクタ6から出力
されるデータを画素単位でアナログ信号に変換してビデ
オ信号として出力するものである。
【0040】制御装置8は、撮像素子1、A/D変換器
2、画像メモリ4、セレクタ5、セレクタ6およびD/
A変換器7を後述するように制御し、広ダイナミックレ
ンジ画像をD/A変換器7から出力させる。また、与え
られたタイミングに従って画像メモリ4に広ダイナミッ
クレンジ画像をフリーズさせるものである。
【0041】演算装置3の乗算器21は、演算装置3の
第1入力端子W1に与えられる第1の明度値D1を、演
算装置3の第2入力端子W2に与えられる第2の明度値
D2の感度に相当する明度値に換算するために、第1の
明度値D1に、第2の明度値D2と第1の明度値D1の
露光量の比T2/T1を掛ける装置である。
【0042】演算装置3の関数発生装置22および23
は、それぞれ関数fおよびgを発生する。ここで、関数
fは、第2の明度値D2が第1の所定値(D2a)以下で
は0で、第1の所定値(D2a)から第2の所定値
(Ds )にかけては0から1に徐々に変化する関数であ
る。又、関数gは、第2の明度値D2が第1の所定値
(D2b)以下では1で、第1の所定値(D2b)から第2
の所定値(Ds )にかけては1から0に徐々に変化する
関数である。なお、Ds ≦Dsat である。
【0043】関数fおよびgの一例を、それぞれ図7の
(a)および(b)に示す。関数fおよびgは、後述す
るように、それぞれ第1画像の第1の明度値D1と第2
画像の第2の明度値D2とをどういう割合で採用するか
を決めるものである。従って、f(D2)+g(D2)
が任意のD2の値について単位量になることが好まし
い。そこで、図7の(a)および(b)に示す例では、
g(D2)を、
【0044】
【数6】g(D2)=1−f(D2) としている。なお、f(D2)+g(D2)が任意のD
2の値について単位量にはならず微小量変化するとして
も、通常これによって本装置の性能が大きく劣化するこ
とはない。
【0045】演算装置3の乗算器24は、乗算器21の
出力値に関数発生装置22の出力値を乗じて出力する。
乗算器25は、第2の明度値D2に関数発生装置23の
出力値を乗じて出力する。加算器26は、乗算器24と
乗算器25の出力を加算して出力し、これを演算装置3
の出力とする。
【0046】従って、演算装置3の2入力である第1の
明度値D1と第2の明度値D2に対して、図6に示す演
算装置3は、
【数7】 D0=(D1×T2/T1)×f(D2)+D2×g(D2)
【0047】を演算して合成明度値D0を出力する。こ
のようにして第1画像の第1の明度値D1と第2画像の
第2の明度値D2とから広ダイナミックレンジ画像にお
ける合成明度値D0を計算する。
【0048】演算装置3を以上のように構成した装置が
本発明の第1実施例の装置である。この装置によれば、
カメラの特性変化や照明強度の変動等のために入射光強
度と広ダイナミックレンジ画像の合成明度値D0との関
係が図21の(g)や(h)のようになったり、被撮像
物の動き等のために図23の(b)のように合成画像に
おいて、エッジ付近でスパイクが発生するという問題を
解消することができる。
【0049】即ち、広ダイナミックレンジ画像の特性が
図21の(g)や(h)のようになったり、図23の
(b)のようにスパイクが発生したりするのは、
【数8】 D0=(D1×T2/T1)×f(D1)+D2×g(D2) により変化点付近でD1とD2の重みを徐々に変化する
ようにして広ダイナミックレンジ画像D0を得ているこ
とに起因する。例えば、数8式で合成画像を得ると、被
撮像物の動きのために、第1画像と第2画像とで図23
の(a)に示すように撮像素子上の位置ズレが生じてい
る場合、広ダイナミックレンジ画像を作成すると、図2
3の(b)に示すように、本来の像には存在しないスパ
イク、P1、P2が発生する。そして、この画像に対し
てエッジ強調処理を行うと本来の像には存在しないエッ
ジが発生する。
【0050】ところで、第1の明度値D1に対する重み
fと第2の明度値D2に対する重みgの和は図20の
(c)の破線で示すように任意の入射光強度においてほ
ぼ単位量にならなければならない。しかし、数8式で合
成画像を得た場合には、図19の(b)や(c)に示す
ようにカメラの特性が変化した場合には、カメラの特性
変化のために同一画素位置の第1の明度値D1と第2の
明度値D2との非飽和領域での感度の比が露光量の比か
らずれるので、第1の明度値D1と第2の明度値D2の
関係が図20の(d)や(e)のようになり、fとgと
の和が破線で示すように入射光強度によって単位量とは
大きく異なる値になってしまう。このため、入射光強度
と広ダイナミックレンジ画像の合成明度値D0との関係
は図21の(g)や(h)に示すようにその特性が一部
分で不適正となってしまう問題が発生する。
【0051】また、図23の(a)に示すように撮像素
子上の位置ズレが生じている場合には、位置ズレのため
に同一画素位置の第1の明度値D1と第2の明度値D2
との非飽和領域での感度の比が見かけ上、露光量の比か
らずれるので、第1の明度値D1と第2の明度値D2の
関係が見かけ上、図20の(d)や図20の(e)のよ
うになり、fとgの和が破線で示すように入射光強度に
よって単位量とは大きく異なる値になってしまう。この
ために、本来の像には存在しないスパイクが発生する。
【0052】このように、数8式による合成は、第1の
明度値D1および第2の明度値D2に対する重みを、そ
れぞれ、第1の明度値D1と第2の明度値D2とから独
立に決めていることにある。
【0053】そこで、本実施例では、第1の明度値D1
および第2の明度値D2に対する重みをそれぞれ独立に
決めるのではなく、どちらか片方を基準(基準とする方
を第2の明度値D2と定義している。)にして決めるこ
とにより、前述のカメラの特性変化、照明強度の変動、
撮像素子上の位置ズレ等にかかわらず、fとgの和が常
にほぼ一定となるように構成されている。
【0054】即ち、数7式により、第2の明度値D2を
基準にして重みを使用して計算するので、カメラの特性
変化のために入射光強度とカメラの出力信号の関係が図
19(b)や(c)に示したように変化した場合も、入
射光強度と広ダイナミックレンジ画像の明度値との関係
は図22の(i)や(j)に示すようになる。また、被
撮像物の動きのために第1画像と第2画像とで図23の
(a)に示すように画像の位置ズレが生じている場合
も、広ダイナミックレンジ画像の明度値の関係は図24
に示すようになる。よって、本実施例では、数7式の合
成では、図23の(b)に示すような本来の像には存在
しないスパイク、P1、P2が発生するという問題を低
減することができる。
【0055】なお、図24の計算は、図7において、D
2a=D2b=0.75×Dsat である重み関数f、gを用
いた。
【0056】関数fおよびgは、露光量の大きい方の画
像が飽和する入射光強度領域付近で、第1の明度値D1
と第2の明度値D2とをどういう割合で採用するかを決
めるものであるので、重みを決める基準にするのは、通
常は、露光量の大きい方の画像であるのが好ましい。本
実施例では、後述のように、露光量がT1<T2である
ので、第2の明度値D2を基準にしている。
【0057】一方、露光量がT1>T2の場合は、第1
の明度値D1を基準にする。後者のとき、第1の明度値
D1を第2の明度値D2の感度に相当する明度値に換算
して処理する場合は、
【0058】
【数9】 D0=(D1×T2/T1)×f(D1)+D2×g(D1) で合成明度値D0を得る。
【0059】又、第2の明度値D2を第1の明度値D1
の感度に相当する明度値に換算して処理する場合は、
【0060】
【数10】 D0=D1×f(D1)+(D2×T1/T2)×g(D1) とする。
【0061】上記の実施例によれば、図24に示すよう
に、数8式による合成画像よりも、スパイクの大きさは
小さくなる。この理由は、重み係数のうち2つの関数
f、gによって決定される係数は、共通の明度値を採用
しているので、第1の明度値D1から第2の明度値D2
への遷移領域において、画素に対する連続性が保持され
るからである。
【0062】しかし、動く物体を撮像する場合において
は、図24に示すようにスパイクP1’は依然発生す
る。これは、前述の位置ズレのために同一画素位置にお
いて、第1の明度値D1を第2の明度値D2の感度に相
当する明度値に換算した値と第2の明度値D2とが異な
るためである。これは、結果的に、重み係数が、第1の
明度値D1から第2の明度値D2への遷移領域におい
て、画素に対して不連続性をもたらせる。特に、第1の
明度値D1を第2の明度値D2の感度に相当する明度値
に換算した値(D1×T2/T1)が第2の明度値D2
より小さい場合には、この遷移領域で入射光強度と合成
明度値D0との関係が負の比例関係になるため、図24
のP1’のようにスパイクを生じる。
【0063】第2実施例 そこで、第2実施例では、(D1×T2/T1)<D2
の場合に限りD0=D2とすることにより、遷移領域で
入射光強度とD0との関係が負の比例関係になることを
防止し、第1実施例の欠点が解消される。
【0064】第2実施例の演算装置3の構成を、図8に
示す。図8は、図6の構成に、大小判定器27、セレク
タ28を加え、セレクタ28の出力を演算装置3の出力
としたものである。
【0065】大小判定器27は、乗算器21の出力値と
第2の明度値D2との大小関係を判定する。セレクタ2
8は、大小判定器27の判定結果によって、加算器26
の出力または第2の明度値D2のいずれかを選択して出
力する。大小判定器27において、乗算器21の出力値
が第2の明度値D2より小さいと判定した場合にはセレ
クタ28は第2の明度値D2を選択して出力し、そうで
ない場合には加算器26の出力を選択して出力する。
【0066】従って、演算装置3の2つの入力を第1の
明度値D1、第2の明度値D2とすると、図8に示す演
算装置は、
【数11】(D1×T2/T1)≧D2のとき、 D0=(D1×T2/T1)×f(D2)+D2×g(D2)
【数12】(D1×T2/T1)<D2のとき、 D0=D2
【0067】を演算して合成値D0の値を出力する。こ
のようにして第1画像の第1の明度値D1と第2画像の
明度値D2とから広ダイナミックレンジ画像の明度値D
0を計算することにより、被撮像物の動きのために第1
画像と第2画像とで図23の(a)に示すようにズレが
生じている場合も、広ダイナミックレンジ画像の明度値
の関係は図25に示すようになり、図24において発生
していたスパイクP1’が発生しなくなる。なお、図2
5の計算は、図24の場合と同じく、図7において、D
2a=D2b=0.75×Dsat である重み関数f、gを用
いた。
【0068】第1実施例装置及び第2実施例装置の作用 以上のように構成された第1実施例装置及び第2実施例
装置について、図2に示すタイミングチャートを参照し
て、以下その動作を説明する。上記実施例装置におい
て、第1の時間区間とそれに続く第2の時間区間とで、
広ダイナミックレンジの画像データを得るための1つの
制御周期が構成されている。撮像素子においては、第1
の時間区間では第2の露光時間によるキャリア蓄積が行
われ、第2の時間区間では第1の露光時間によるキャリ
ア蓄積が行われる。そして、第1の時間区間では、撮像
素子から前制御周期の第2の時間区間において第1の露
出時間で撮像された第1画像の第1の明度値D1の読み
出しが行われ、第2の時間区間では、撮像素子から今回
の制御周期の第1の時間区間において第2の露出時間で
撮像された第2画像の第2の明度値D2の読み出しが行
われる。
【0069】第k制御周期は第1の時間区間Ak と第2
の時間区間Bk とで構成されている。露光期間は撮像素
子1からの画素データの読出期間に対して1つの時間区
間だけ先行している。よって、第k−1制御周期の第2
の時間区間Bk-1 において、撮像素子1は第1の露光時
間T1だけ露光され、その露光による画像データは第k
制御周期の第1の時間区間Ak において、順次、画素毎
に読み出される。同様に、第k制御周期の第1の時間区
間Ak において、撮像素子1は第2の露光時間T2だけ
露光され、その露光による画像データは第k制御周期の
第2の時間区間Bk において、順次、画素毎に読み出さ
れる。
【0070】第k制御周期の第1の時間区間Ak におけ
る動作 第k制御周期の第1の時間区間Ak では、セレクタ5は
第1入力端子V1を出力端子と接続するモードに設定さ
れる。これにより、撮像素子1の出力する第1の明度値
D1が画像メモリ4に画素毎に順次記憶される。又、セ
レクタ6は第1入力端子U1を出力端子と接続するモー
ドに設定される。これにより、画像メモリ4に第k−1
制御周期において合成演算されて記憶されている合成明
度値D0がD/A変換器7に出力される。
【0071】従って、画像メモリ4の各画素に対応する
アドレスから第k−1制御周期において演算された各画
素の合成明度値D0,k-1,1,0,k-1,2,……, 0,k-1,n
が、順次、読み出される。そして、それらの値は、セレ
クタ6を経由してD/A変換器7に転送され、画素単位
でアナログ信号に変換されビデオ信号として順次出力さ
れる。
【0072】この画像メモリ4からの各画素の読出タイ
ミングよりも少なくとも1画素の読出時間だけ遅延した
タイミングで、撮像素子1から読出されA/D変換器2
によりディジタル値に変換された第1の明度値D1,k,1,
1,k,2,……, 1,k,n がセレクタ5を経由して画像メ
モリ4に各画素に対応したアドレス毎に記憶される。本
実施例では、図2に示すように、A/D変換器2より画
素iの第1の明度値D1,k,i が出力されると同じタイミ
ングで、画素iに対応した画像メモリ4のアドレスから
合成明度値D0,k-1,i が読出され、A/D変換器2より
出力された画素iの第1の明度値D1,k,i は所定時間遅
延して画像メモリ4の画素iに対応するアドレスに書込
まれる。
【0073】このときの図4に示す画像メモリ4の動作
を図5に示す。レジスタ12にはメモリ10の画像原点
に対応するアドレスが設定されている。制御装置8から
発生される画像アドレスは、レジスタ12に記憶されて
いる画像原点に対応するアドレスを参照してアドレス変
換装置11によりメモリ10の実アドレスに変換され
る。例えば、図5において画素6に対応するメモリ10
のアドレスの内容が読み出されたとする。このとき、所
定時間遅延された画素4の値が画像メモリ4に入力され
てくるので、これをいま読出したのと同じメモリ10の
アドレスに記憶する。このようにしてこの時間区間での
処理を行なった後、レジスタ12に記憶されていたアド
レスを新しい原点のアドレスに更新する。
【0074】又、第1の時間区間Ak において、撮像素
子1から第1画像データの第1の明度値D1の読出を行
っている間に、撮像素子1によって、第2の露光時間T
2による物体の撮像が行われる。
【0075】第k制御周期の第2の時間区間Bk におけ
る動作 第k制御周期の第2の時間区間Bk では、セレクタ5は
第2入力端子V2を出力端子と接続するモードに設定さ
れる。これにより、演算装置3により演算された合成明
度値D0が画像メモリ4に画素毎に順次記憶される。
又、セレクタ6は第2入力端子U2を出力端子と接続す
るモードに設定される。これにより、演算装置3により
演算された合成明度値D0がD/A変換器7に出力され
る。
【0076】又、この第2の時間区間Bk では、撮像素
子1から読出されA/D変換器2によりディジタル値に
変換された第2の明度値D2,k,1,2,k,2,……,
2,k,n が画素毎に順次演算装置3の第2入力端子W2に
入力する。一方、画像メモリ4に第1の時間区間Ak
間に記憶された第1の明度値D1,k,1,1,k,2,……,
1,k,n が画素毎に第2の明度値の入力に同期して読出さ
れ、それらの値は、演算装置3の第1入力端子W1に順
次入力する。
【0077】演算装置3では、第1入力端子W1から入
力された第1の明度値D1,k,1,1,k,2,……, 1,k,n
と第2入力端子W2から入力された第2の明度値D
2,k,1,2,k,2,……, 2,k,n とから合成明度値D
0,k,1,0,k,2,……, 0,k,n が演算されて、それらの
値は出力端子W0からセレクタ6の第2入力端子U2に
入力される。これらの値はセレクタ6を経由してD/A
変換器7により画素単位でアナログ信号に変換され、ビ
デオ信号として順次出力される。
【0078】これと同時に、合成明度値D0,k,1,
0,k,2,……, 0,k,n は、セレクタ5の第2入力端子V
2に入力して、それらの値はセレクタ5を介して、画像
メモリ4の各画素に対応した所定のアドレスに記憶され
る。尚、画像メモリ4への記憶は、前述したように、同
一アドレスの内容の読み出しが完了した後に行われるよ
うに調整されている。
【0079】また、第2の時間区間Bk では、撮像素子
1によって第1の露光時間T1による物体の撮像が実行
される。その撮像により得られた画像は、次の制御周期
k+1の第1の時間区間Ak+1 において撮像素子1から
読出される。
【0080】以後、同様に、次の制御周期における動作
が同様に実行される。
【0081】画像処理を行う等の目的のために画像をフ
リーズする場合、任意の時点でフリーズのタイミング信
号9が制御装置8に与えられると、第2の時間区間Bk
の終わりに相当するタイミングで動作を一時停止する。
これにより、画像メモリ4には、常に広ダイナミックレ
ンジによる合成明度値D0による画像がフリーズされ
る。
【0082】通常のCCD撮像素子の電子シャッタ機能
は、フレーム開始後の一定時間までは蓄積した電荷を吐
き出し、その後一定時間まで電荷を蓄積することにより
露光量を制御する。従って、本実施例に示すように、撮
像を行う2種類の露光時間T1、T2がT1<T2の関
係になるようにすることにより、第1画像の第1の明度
値D1および第2画像の第2の明度値D2から合成され
る広ダイナミックレンジ画像のぶれを小さくすることが
できる。すなわち、T1をT2より小さくすることによ
り、図3の(a)に示すように、露光時間T1によるキ
ャリア蓄積時刻と露光時間T2によるキャリア蓄積時刻
とを近づけることができるので、画像のぶれが小さくな
る。これに対し、もしT1>T2とすると、図3の
(b)に示すように、露光時間T1によるキャリア蓄積
時刻と露光時間T2によるキャリア蓄積時刻とが離れる
ので、画像のぶれが大きくなる。
【0083】第3実施例 図1に示す第1実施例の装置において、図7に示す関数
fおよびgに代え、例えば、図9に示すような関数を用
いることもできる。関数fは、第1の所定値から第2の
所定値にかけて0から1に徐々に変化する関数、関数g
は、第1の所定値から第2の所定値にかけて1から0に
徐々に変化する関数であれば、図7や図9に示す関数に
限らず用いることが可能である。なお、ここで1という
値は、第2の明度値D2の感度に相当する明度値に換算
された値に対する重みの単位量を表しており、これが2
であっても結果の値が2倍になるだけで本実施例に本質
的変化はないことは明かである。
【0084】第4実施例 図6に示す第1実施例の演算装置をハードウェアで実現
する場合、2つの関数発生装置と3つの乗算器および1
つの加算器が必要で、ハードウェアが大きくなるという
問題があった。これに対して、演算装置を図10のよう
に構成することで、ハードウェア量を小さくすることが
できる。
【0085】図10において、31は第2画像の明度値
D2に従って重み付けした結果の値を発生する関数発生
装置であり、図6に示す構成の演算装置における関数発
生装置23と乗算器25とを1つの関数発生装置に置き
換えたものである。すなわち、関数発生装置31は、入
力値D2に対し、D2×g(D2)を出力する。図10
の構成のこれ以外の部分は図6に示す構成と同じであ
る。
【0086】この構成方法では、2つの関数発生装置と
2つの乗算器および1つの加算器から構成できるので、
図6に示す構成に比べて簡単なハードウェアで実現でき
る特長がある。各関数発生装置は、例えばルックアップ
テーブルで実現することができる。
【0087】第5実施例 図11は、図10に示した演算装置の構成の変形であ
る。図11において、関数発生装置32は図10の関数
発生装置22の出力に乗算器21でかけられる値を乗じ
た値を出力するものである。すなわち、関数発生装置3
2は、入力値D2に対し、T2/T1×f(D2)を出
力する。この構成では、2つの関数発生装置と1つの乗
算器および1つの加算器から構成できるので、図10に
示す構成に比べてさらに簡単なハードウェアで実現でき
る特長がある。
【0088】第6実施例 図12は、図10に示した演算装置の構成を、図8に示
す第2実施例の演算装置の構成に適用したもので、図8
に示す構成に比べて簡単なハードウェアで実現できる特
長がある。
【0089】第7実施例 図1に示す第1実施例の装置において、演算装置3を図
13に示すようなルックアップテーブル301 に置き換え
ることが考えられる。すなわち、演算装置3に入力され
る第1の明度値D1と第2の明度値D2の可能性のある
すべての範囲の値の組合せについて、合成明度値D0を
予め計算してテーブルを作成しておくことにより、演算
装置3をルックアップテーブルに置き換えることができ
る。この場合には、構成が簡単になるという利点があ
る。
【0090】また、撮像素子1の出力値dが入射光強度
に対して非線形である場合、これを線形に変換するため
の変換h(d)もこのテーブルに含むことも可能であ
る。例えば、演算装置3が、数7式を演算する場合、
【数13】 D0=(h(d1)×T2/T1)×f(h(d2))+h(d2)×g(h (d2)) を予め計算してテーブルを作成しておく。
【0091】ここで、d1およびd2は、それぞれ、撮
像素子1から出力される第1の明度値、第2の明度値で
ある。
【0092】第8実施例 図13に示す方法では、例えば、演算装置の第1入力お
よび第2入力がそれぞれ8ビットの場合、2の(8+
8)乗通り、すなわち65536通りの入力が考えられ
る。前述のようにこのすべての場合について演算結果を
予め計算してテーブルを作成しておこうとすると、65
536ワードのテーブルが必要になる。
【0093】これに対し、図1に示す第1実施例装置に
おいて、演算装置3を図14に示す装置に置き換えるこ
とが考えられる。図14において、41、42はルック
アップテーブル、43はセレクタである。図7に示すよ
うに、D2のほとんどの領域でf(D2)およびg(D
2)はそれぞれ0および1である。そこで、D2がこの
領域の場合にはルックアップテーブル41より信号線4
5でD2を出力し、これをルックアップテーブル41か
らの選択信号44によりセレクタ43で選択する。D2
がそれ以外の領域についてだけ、ルックアップテーブル
42で、
【0094】
【数14】(D1×T2/T1)≧D2のとき、 (D1×T2/T1)×f(D2)+D2×g(D2)
【数15】(D1×T2/T1)<D2のとき、 D2
【0095】を計算してルックアップテーブル41から
の選択信号44によりセレクタ43でルックアップテー
ブル42の出力を選択する。この構成によりルックアッ
プテーブルのサイズを小さくすることができ、装置を小
型化できるメリットがある。
【0096】例えば、演算装置の第1入力D1および第
2入力D2がそれぞれ8ビットであり、D2が0から1
91の領域でf(D2)およびg(D2)がそれぞれ0
および1である場合、ルックアップテーブル42の入力
は、D1からの8ビットと、D2が192から255の
領域を表すテーブル41から出力される6ビットの信号
46である。従ってルックアップテーブル42は、2の
(8+6)乗通り、すなわち16384ワード、ルック
アップテーブル41は2の8乗通り、すなわち256
で、図13の場合に比べてテーブルの大きさが約1/4
ですむ。
【0097】第9実施例 本発明の第9実施例を、図15に示す。本実施例は、ダ
イナミックレンジ拡大率信号によって、ダイナミックレ
ンジ拡大率を変化させることができるように構成された
撮像装置である。図15において、51はダイナミック
レンジ拡大率信号、52はダイナミックレンジ拡大率制
御装置、53は演算装置で、その他は、図1の構成と同
様である。演算装置53は、図16に示すように構成さ
れている。図16において、21’は乗算器、55は倍
率制御信号で、その他は、図7の構成と同様である。図
15の装置で、ダイナミックレンジ拡大率信号51でダ
イナミックレンジ拡大率が指定されると、信号54によ
ってそれが制御装置8に伝達され、第1のシャッタスピ
ードT1と第2のシャッタスピードT2の比が所定の値
になるように変更される。同時に、信号55によって演
算装置53にも伝達され、乗算器21’で掛けるT2/
T1の値も変更される。なお、図16の演算装置を前述
の実施例の場合と同様にしてルックアップテーブル等に
置き換えることも可能である。
【0098】第10実施例 本発明の第10実施例を、図17に示す。本実施例は、
露光量を3段階に変化させて撮像する場合に適用した例
である。同図において、61および62は演算装置、D
1、D2、D3は、それぞれ、露光量を3段階に変えた
各画像の対応する画素の明度値を示す。演算装置61お
よび62は、実質的に本発明の第1実施例の演算装置3
と同じものである。例えば、露光量をT1、T2、T3
の3段階に変化させて撮像したとする。演算装置61
は、
【数16】(D1×T2/T1)≧D2のとき、 (D1×T2/T1)×f(D2)+D2×g(D2)
【数17】(D1×T2/T1)<D2のとき、 D2 を出力する。
【0099】また、演算装置62は、
【数18】(D12×T3/T2)≧D3のとき、 (D12×T3/T2)×f(D3)+D3×g(D3)
【数19】(D12×T3/T2)<D3のとき、 D3
【0100】を出力する。なお、D12は演算装置61
の出力値である。同様の考え方で、本発明を、露光量を
任意の段階に変化させて撮像した画像に適用することが
可能である。
【0101】図17に示す装置は、明度値D1と明度値
D2とでまず演算を行い、その結果得られる明度値D1
2と明度値D3とで演算を行って、結果の明度値D0を
出力するように構成されている。図18は、図17の装
置の変形で、明度値D2と明度値D3とでまず演算を行
い、その結果得られる明度値D23と明度値D1とで演
算を行って結果の明度値D0を出力するように構成され
ている。
【0102】第11実施例 本実施例は、図1に示す第1実施例において、3種類以
上に露光量を変化させて第1の明度値D1、第2の明度
値D2、第3の明度値D3を得て、それらの明度値から
合成明度値D0を演算する装置に関する。露光量を変化
させる数を増やすほど、ダイナミックレンジをより拡大
することができ、また濃度値の精度がより良い画像を得
ることができる。
【0103】図26において、80はビデオ同期信号発
生装置、81はフィールドカウンタ、82は露光時間制
御装置で、この3つの装置が図1の制御装置8に対応す
る。1は撮像素子、2はA/D変換器、83は演算装
置、84は画像メモリ、6はセレクタ、7はD/A変換
器である。
【0104】フィールドカウンタ81はビデオ同期信号
発生装置80からの信号を用いて、制御周期における時
間区間数、即ち、フィールド数をカウントする。カウン
タ値jが設定された値jmax を越えるとカウンタ値は0
にリセットされる。露光時間制御装置82は、フィール
ドカウンタ81の出力するフィールド判別信号S2の値
jに応じて、撮像素子1を露光時間Tj+1で露光させ
る。尚、最終時間区間を除き、フィールド判別信号S2
の値jは第mの時間区間の区間番号mと等しい。最終時
間区間の区間番号mmax では、フィールド判別信号S2
の値jは0である。
【0105】演算装置83の第1入力端子W1は画像メ
モリ84の出力に接続され、演算装置83の第2入力端
子W2はA/D変換器2の出力に接続されている。演算
装置83は、基本的には図1に示す第1実施例装置の演
算装置3と同様のものであるが、フィールド判別信号S
2の値jに応じて、演算方法を変化(数7式の係数及び
関数)させることが異なる。
【0106】即ち、フィールド判別信号S2の値jが
「1」である第1の時間区間Ak では、演算装置83の
第2入力端子W2から入力されたデータをそのまま出力
する。フィールド判別信号S2の値jが1以外の値の場
合には、即ち、第2の時間区間以後の時間区間では、即
ち、第2の時間区間Bk ,第3の時間区間Ck …(図2
7では、3つの時間区間が示されているが、時間区間の
数、即ち、露光時間の種類の数は任意である。)では、
演算装置83は過去の時間区間までの合成値に現時間区
間において撮像素子から読み出された明度値を合成する
演算を実行する。従って、第m時間区間では、T1〜T
mの露光時間で撮像して得られた第1の明度値D1〜第
mの明度値Dmを用いた合成演算が実行される。尚、第
1の明度値D1〜第m−1の明度値Dm−1までを用い
た合成値は画像メモリ84に記憶されている。そして、
最終の時間区間mmax (j=0)において、画像メモリ
84に記憶されている第1の明度値D1〜第mmax −1
の明度値Dmmax −1までの合成値と、この時間区間に
おいて撮像素子1から読み出された第mmax の明度値D
max とから、第1の明度値D1〜第mmax の明度値D
max までの合成値D0が演算されることになる。
【0107】尚、演算装置83は、第1の時間区間Ak
では、第2入力端子W2に入力されたデータすなわちA
/D変換器2の出力をそのまま出力するので、演算装置
83には図1に示すセレクタ5の機能をも有している。
【0108】セレクタ6は、フィールド判別信号S2の
値が「0」である最終時間区間mmax では、第2入力端
子U2の入力データ、即ち、演算装置83の出力をD/
A変換器7に出力する。又、フィールド判別信号の値が
「1」である第1の時間区間Ak では、第1入力端子U
1の入力データ、即ち、画像メモリ84の出力をD/A
変換器7に出力する。また、第1の時間区間と最終の時
間区間以外の時間区間では、セレクタ6は値を出力しな
い。
【0109】以上のように構成された本実施例の装置に
ついて、以下その動作を説明する。jmax が1の場合、
即ち、時間区間が2つの場合は、図1に示す第1実施例
と同様な動作を行う。jmax が2の場合について、本装
置の動作を図27のタイミングチャートを参照して説明
する。
【0110】第k制御周期の第1の時間区間Ak におけ
る動作 第k制御周期のフィールド判別信号S2が「1」の第1
の時間区間Ak では、演算装置83は第2入力端子W2
を選択したモードとなり、入力データを画像メモリ84
に出力する。従って、第1の明度値D1が画像メモリ8
4に記憶される。又、セレクタ6は第1入力端子U1を
出力端子と接続するモードに設定される。これにより、
画像メモリ84に第k−1制御周期において合成演算さ
れて記憶されている合成明度値D0がD/A変換器7に
出力される。
【0111】従って、画像メモリ84の各画素に対応す
るアドレスから第k−1制御周期において演算された各
画素の合成明度値D0,k-1,1,0,k-1,2,……,
0,k-1,n が、順次、読み出される。そして、それらの値
は、セレクタ6を経由してD/A変換器7に転送され、
画素単位でアナログ信号に変換されビデオ信号として順
次出力される。尚、第1実施例と同様に、画像メモリ8
4のデータの読み出しが書き込みより先行して行われる
ようにタイミングの調整が行われている。
【0112】よって、この時間区間では、画像メモリ8
4に、撮像素子1から読出されA/D変換器2によりデ
ィジタル値に変換された第1の明度値D1,k,1,1,k,2,
……, 1,k,n が演算装置83を経由して画像メモリ8
4の各画素に対応したアドレス毎に記憶される。
【0113】又、第1の時間区間Ak において、撮像素
子1から第1画像データの第1の明度値D1の読出を行
っている間に、撮像素子1によって、第2の露光時間T
2による物体の撮像が行われる。
【0114】第k制御周期の第2の時間区間Bk におけ
る動作 第k制御周期の第2の時間区間Bk では、演算装置83
により演算された合成明度値D0が画像メモリ84に画
素毎に順次記憶される。又、セレクタ6は入出力を分離
した遮断モードに設定される。
【0115】又、この第2の時間区間Bk では、撮像素
子1から読出されA/D変換器2によりディジタル値に
変換された第2の明度値D2,k,1,2,k,2,……,
2,k,n が画素毎に順次演算装置83の第2入力端子W2
に入力する。一方、画像メモリ84に第1の時間区間A
k の間に記憶された第1の明度値D1,k,1,1,k,2,……
,1,k,n が画素毎に第2の明度値の入力に同期して読
出され、それらの値は、演算装置83の第1入力端子W
1に順次入力する。
【0116】演算装置83では、第1入力端子W1から
入力された第1の明度値D1,k,1,1,k,2,……,
1,k,n と第2入力端子W2から入力された第2の明度値
2,k,1,2,k,2,……, 2,k,n から中間合成明度値D
T,k,1,T,k,2,……, T,k,n が演算されて、それらの
値は出力端子W0から画像メモリ84に出力され、画像
メモリ84の各画素に対応した所定のアドレスに記憶さ
れる。尚、画像メモリ84への記憶は、前述したよう
に、同一アドレスの内容の読み出しが完了した後に行わ
れるように調整されている。
【0117】また、第2の時間区間Bk では、撮像素子
1によって第3の露光時間T3による物体の撮像が実行
される。その撮像により得られた画像は、次の時間区間
において撮像素子1から読出される。
【0118】第k制御周期の中間の時間区間 上述した第2の時間区間の動作と同一である。
【0119】第k制御周期の第3の時間区間Ck (最終
の時間区間) セレクタ6が第2入力端子U2を選択するモード、即
ち、演算装置83の出力データをD/A変換器7に出力
するモードに設定されることを除いて、第2の時間区間
の制御と同一である。
【0120】上記の処理が繰り返し実行される。尚、画
像処理を行う等の目的のために画像をフリーズする場合
は、カウンタ値が0のフィールドの終わりに相当するタ
イミングで動作を一時停止する。これにより、画像メモ
リ84には、常に広ダイナミックレンジ画像がフリーズ
されるようにすることができる。
【0121】第12実施例 第11実施例の装置においては、第1の時間区間および
最終の時間区間以外の時間区間では、セレクタ6は値を
出力しない。このため、セレクタ6の出力をD/A変換
器7でビデオ信号に変換した信号により広ダイナミック
レンジ画像をビデオディスプレィでモニタする場合、ビ
デオディスプレィの表示出力が点滅して見づらいという
問題がある。この問題を解決するために、第11実施例
装置を以下のように変形することができる。
【0122】すなわち、通常はフィールドカウンタ81
のjmax を1として、カウンタ値が0および1の動作を
繰り返し、タイミング信号が与えられるとjmax を2に
設定してフィールドカウンタ値が0、1および2の動作
を行うようにする。jmax が1の間は本装置は、実質的
には図1に示す第1実施例装置と同一の作用をする。即
ち、2つの時間区間において、合成画像のビデオ信号を
出力することができる。
【0123】一方、jmax が2に設定されると、それ以
前では2種類の露光量T1および露光量T2の画像を合
成していたのに対し、3種類の露光量T1、T2、T3
の画像を合成するようになる。jmax が2に設定される
と、図27における第2の時間区間Bk においては、ビ
デオ信号が出力されなくなるが、画像メモリ84にはよ
り精度の良い画像が得られる。従って、以上のように動
作させると、通常は各時間区間(フィールド)でビデオ
信号を出力し、タイミング信号が与えられると露光量の
種類を増やして精度良く合成した画像が得られるように
できる。尚、ここでは一例として、jmax を2に設定す
る場合を示したが、jmax を2以上の値に設定すること
も可能であることは明かである。
【0124】第13実施例 図28に示す本実施例は、図26の第11実施例におい
て、画像メモリ84に代えて、並列的に配置された2つ
の画像メモリ101、102を用いたものである。第1
1実施例では、jmax に2以上の値を設定した場合、フ
ィールド判別信号の値が「0」又は「1」、即ち、第1
の時間区間又は最終の時間区間以外では、ビデオ信号が
出力されない。しかし、本実施例では、常時、合成明度
値のビデオ信号が出力されることになる。
【0125】画像メモリ101は合成して得られた広ダ
イナミックレンジ画像、即ち、最終の合成明度値D0を
保持するメモリである。画像メモリ102は、セレクタ
6へ出力しないことを除いて、第11実施例における画
像メモリ84と同様な機能を有する。即ち、画像メモリ
102は第1の明度値D1やその時間区間までの中間の
合成明度値DTを記憶するメモリである。同期信号発生
装置80、フィールドカウンタ81、露光時間制御装置
82、撮像素子1、A/D変換器2、演算装置83は第
11実施例装置と同様に作用する。図29に示すよう
に、画像メモリ101はフィールド判別信号S2が
「0」、即ち、最終の時間区間では、演算装置83によ
り演算された最終の合成明度値D0を記憶する。又、画
像メモリ101は、フィールド判別信号S2が「0」以
外、即ち、最終の時間区間以外では、それに記憶されて
いる前制御周期における最終の合成明度値D0をセレク
タ6に出力する。セレクタ6は最終の時間区間以外は、
画像メモリ101に記憶されている前制御周期の最終の
合成明度値D0をD/A変換器7に出力し、最終の時間
区間では、本制御周期において演算装置83により演算
された最終の合成明度値D0をD/A変換器7に出力す
る。この作用により、常時、合成明度値D0のビデオ信
号を得ることができる。
【0126】演算装置83は最終時間区間(フィールド
判別信号S2が「0」)で、露光量T1〜Tjmax +1
までの露光量で撮像した全ての明度値D1〜Djmax
1を合成した最終の合成明度値D0を出力する。この値
は、最終時間区間では、セレクタ6を介してD/A変換
器7に出力されると共に、画像メモリ101にも記憶さ
れる。
【0127】最終時間区間以外(フィールド判別信号S
2が「0」以外)では、演算装置83は画像メモリ10
2に記憶されているそれまでの中間の合成明度値DTと
本時間区間において撮像素子1から出力された明度値と
の合成明度値を演算する。そして、その更新された中間
の合成明度は、画像メモリ102に記憶される。
【0128】第14実施例 以上の各実施例では、1つの撮像素子によって複数の露
光時間で順次撮像する例を示したが、複数の撮像素子で
並列して露光することも可能である。例えば、図1に示
す構成の代わりに、図30に示す構成も可能である。図
30において、1Aおよび1Bは撮像素子、2Aおよび
2BはA/D変換器、3は演算装置、7はD/A変換
器、8は制御装置である。撮像素子1A,1B、A/D
変換器2A,2B、演算装置3、D/A変換器7は、図
1に示す第1実施例と同様のものである。入射光はハー
フミラーで2つに分けられ、2個の撮像素子1Aおよび
1Bの各々の受光面上に被撮像物の像が結像されている
ものとする。従って、撮像素子1Aおよび1Bでそれぞ
れT1およびT2で露光することにより、第1画像およ
び第2画像が得られる。
【0129】図30に示す装置は、制御装置8の制御に
より、図31に示すタイミングチャートのように動作す
る。時間区間Ak で2つの撮像素子1Aおよび1Bによ
りT1およびT2で露光を行い、露光した画像を次の時
間区間Ak+1 で並列して読み出す。撮像素子1Aの出力
する明度値D1および撮像素子1Bの出力する明度値D
2を、それぞれ演算装置の第1および第2入力端子に転
送する。このとき演算装置により演算された合成明度値
D0がD/A変換器7に出力される。
【0130】図30の構成では、撮像素子およびA/D
変換器が2個ずつ必要になるが、1つの撮像素子でT1
とT2を順次露光する場合に比べて高速に撮像できる
上、画像メモリを必要としないメリットがある。
【0131】また、図30に示す実施例では、入射光を
ハーフミラーで2つに分けて2個の撮像素子で撮像する
例を示したが、1つの撮像素子上にT1で露光する光電
変換セルとT2で露光する光電変換セルとを例えば1画
素おきに交互に設けることにより、ハーフミラーで分け
ることなく1つの撮像素子でT1およびT2で露光して
第1画像および第2画像を得ることも可能である。具体
的には、画素毎に、光電荷蓄積時間を変化させる、
光電変換セルの受光面積を変化させる、或いは、光電
変換セルの前面に減光フィルタを設ける等により、画素
単位で露光量を変化させることができる。この場合に
は、第1画像と第2画像との間で実際の画素位置にズレ
が生じるが、本発明の効果により、位置ズレの影響は軽
減される。なお、T1で露光する光電変換セルとT2で
露光する光電変換セルとの受光面積を変えることも可能
である。例えば、前者の面積を後者の面積のn倍とした
場合は、露光量T1で露光する代わりにT1/nで露光
すれば良いことは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る撮像装置の構成を示
したブロック図である。
【図2】同装置の動作を説明するタイミングチャート。
【図3】同装置の動作を説明するタイミングチャート。
【図4】同装置の画像メモリの詳細な構成を示したブロ
ック図。
【図5】画像メモリの読出と書込を説明した説明図。
【図6】同装置の演算装置の詳細な構成を示したブロッ
ク図。
【図7】演算装置の関数発生装置の関数の特性を示した
特性図。
【図8】第2実施例にかかる演算装置の構成を示したブ
ロック図。
【図9】第3実施例にかかる演算装置の関数発生装置の
関数の特性を示した特性図。
【図10】第4実施例にかかる演算装置の構成を示した
ブロック図。
【図11】第5実施例にかかる演算装置の構成を示した
ブロック図。
【図12】第6実施例にかかる演算装置の構成を示した
ブロック図。
【図13】第7実施例にかかる演算装置の構成を示した
ブロック図。
【図14】第8実施例にかかる演算装置の構成を示した
ブロック図。
【図15】第9実施例にかかる撮像装置の構成を示した
ブロック図。
【図16】第9実施例の変形例にかかる演算装置の構成
を示したブロック図。
【図17】第10実施例にかかる演算装置の構成を示し
たブロック図。
【図18】第10実施例の変形例にかかる演算装置の構
成を示したブロック図。
【図19】入射光強度と第1の露光量で撮像された画像
の第1の明度値と第2の露光量で撮像された画像の第2
の明度値との比例関係を示した特性図。
【図20】合成明度を決定する重み係数における2つの
関数の特性と、その関数値の合成との関係を示した特性
図。
【図21】入射光強度と合成明度との関係を示した特性
図。
【図22】入射光強度と合成明度との関係を示した特性
図。
【図23】物体が動く場合における第1の明度値による
画像と第2の明度値による画像の位置ズレと位置ズレが
ある場合の合成明度値による画像の特性を示した説明
図。
【図24】第1実施例装置による合成画像を示した特性
図。
【図25】第2実施例装置による合成画像を示した特性
図。
【図26】第11実施例にかかる撮像装置の構成を示し
たブロック図。
【図27】第11実施例装置の作用を説明したタイミン
グチャート。
【図28】第13実施例にかかる撮像装置の構成を示し
たブロック図。
【図29】第13実施例装置の作用を説明したタイミン
グチャート。
【図30】本発明の第14実施例に係る撮像装置の構成
を示したブロック図である。
【図31】第14実施例装置の作用を説明するタイミン
グチャート。
【図32】各明度値と拡張されたダイナミックレンジの
明度値との関係を示した特性図。
【図33】重み係数の関数を示した特性図。
【図34】合成方法を示した説明図。
【図35】他の合成方法を示した説明図。
【符号の説明】
1…撮像素子 3…演算装置(演算手段) 4…画像メモリ 5…セレクタ 6…セレクタ 8…制御装置(撮像制御手段、制御装置) 22…関数発生装置(第1の関数発生装置) 23…関数発生装置(第2の関数発生装置) 21,24…乗算器(第1の演算手段) 25…乗算器(第2の演算手段) 26…加算器(加算手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体を異なる露光量で撮像し、得られる
    画像データを合成することで広ダイナミックレンジの画
    像を得るようにした撮像装置において、 物体を異なる少なくとも2つの露光量で撮像する少なく
    とも1つの撮像素子と、 前記撮像素子に対する露光量を露光量の異なるn段(n
    は2以上の整数)に変化させて物体を撮像し、n段の各
    露光量で撮像して得られるn組の画像データを前記撮像
    素子から出力するように制御する撮像制御手段と、 隣接する露光量で得られた2つの画像データを合成して
    拡張されたダイナミックレンジの合成画像を得るように
    した合成手段であって、一方の露光量で得られた画像の
    明度値によって2つの重み係数を決定し、2つの画像の
    2つの明度値とそれらの重み係数に基づいて、露光量の
    大きい画像の飽和領域の明度値を露光量の小さい画像の
    明度値から演算することにより、ダイナミックレンジの
    拡張された合成画像データを生成することで、最初のn
    組の画像データをn−1組の画像データに縮約し、その
    n−1組の画像データに関して上記の処理を繰り返すこ
    とで、最後に、最大に拡張されたダイナミックレンジの
    合成画像データを得る合成手段とを有することを特徴と
    する撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記露光量の段数は2段であり、 前記合成手段は、 第2の露光量により得られた第2画像の第2の明度値に
    応じた値を発生する第1および第2の関数発生装置と、 第1の露光量により得られた第1画像の第1の明度値に
    第1の関数発生装置の出力に従って重付けをする第1の
    演算手段と、 第2の露光量により得られた第2画像の第2の明度値に
    第2の関数発生装置の出力に従って重付けをする第2の
    演算手段と、 第1の演算手段と第2の演算手段の出力を加算する加算
    手段と、 第1画像および第2画像の対応する各画素について、第
    1画像の第1の明度値と第2画像の第2の明度値とから
    前記第1及び第2の関数発生装置、第1及び第2の演算
    手段、加算手段とを用いて演算して加算手段の出力を出
    力する制御装置とを有することを特徴とする請求項1に
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記合成手段は、2つの画像データの合
    成において、一方の明度値に関する2つの関数の値を発
    生する関数発生手段と、前記関数発生手段の出力する各
    値と、それぞれ、前記2つの画像データの各明度値との
    積を演算する手段とを有する請求項1に記載の撮像装
    置。
  4. 【請求項4】物体を異なる露光量で撮像し、得られる画
    像データを合成することで広ダイナミックレンジの画像
    を得るようにした撮像装置において、 物体を異なる少なくとも2つの露光量で撮像する少なく
    とも1つの撮像素子と、 前記撮像素子に対する露光量を露光量の異なるn段(n
    は2以上の整数)に変化させて物体を撮像し、n段の各
    露光量で撮像した各画像データを前記撮像素子から出力
    するように制御する撮像制御手段と、 前記n段の各露光量により得られたn組の画像の各明度
    値と、最小露光量の第1の露光量により得られた第1画
    像の第1の明度値に関するn組の各関数の値の積を、そ
    れぞれ、演算する積演算手段と、 前記積演算手段で重み付け演算された各明度値を加算す
    る加算手段と、 前記n段の各画像の対応する各画素について、前記n段
    の各画像の前記n段の各明度値とから前記積演算手段、
    前記加算手段とを制御して前記加算手段による加算結果
    を前記広ダイナミックレンジの画像データとして出力す
    る制御装置ととを有することを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】前記積演算手段は、前記第1画像の第1の
    明度値に関するn組の各関数の値を発生する関数発生手
    段と、前記関数発生手段の出力する各値と、それぞれ、
    前記n段の各明度値との積を演算する手段とを有する請
    求項4に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】前記撮像素子は露光量の変化段数nに対応
    してn個の素子からなり、各撮像素子は一度にn段の露
    光量に対応した画像を撮像することを特徴とする請求項
    1に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】前記撮像素子は1個の素子からなり、前記
    撮像制御手段は、前記撮像素子に対する露光量をn段階
    に変化させて物体を撮像し、第m(m=1,2…,n)
    の時間区間では第mの露光量で撮像した画像データを前
    記撮像素子から出力することを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
  8. 【請求項8】前記2つの重み係数を決定する明度値の画
    像データは、2つの露光量のうち大きな方の露光量で得
    られた画像データであることを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
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