JPH1198155A - Atmネットワーク用の動的レート制御スケジューラ - Google Patents
Atmネットワーク用の動的レート制御スケジューラInfo
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Abstract
機応変に帯域幅を割り当てることができるスケジューラ
を提供する。 【解決手段】 内部スイッチキューについての各トラヒ
ックストリームが、スイッチ内の輻輳情報に基づいて計
算された最低保証レートと動的成分からなるレートによ
ってレートシェーピングされる。高利用率を達成する一
方、動的レート制御DRCは各ストリームに対して最低
のスループットを保証し、公平に未使用帯域幅を分配す
る。加重フェアシェアリングスケジューラと同様に、未
使用帯域幅が最低スループット保証に比例して共有され
る必要がない場合には、DRCは未使用帯域幅分配を臨
機応変に行う。更に、観測されたQoSに基づいて一群
の加重を動的に更新してDRC内部に効果的な閉ループ
QoS制御を確立する。またマルチステージスイッチ内
のボトルネック部における内部輻輳を制御する。
Description
のための制御スケジューラに関し、特に送信の最低レー
トを保証し、一方で未使用の帯域幅を適切に分配するス
ケジューラに関する。
高速ネットワークは、広い範囲のトラヒック特性及びサ
ービス品質(QoS)要求を含むサービスを提供できる
ものと期待されている。
レートを越えて遅延した場合、セルはレシーバにとって
無用のものとなる。一方、画像送信は非常にバースト的
で、入力点でシェーピングされなければ、一時的な輻輳
を生じ、他のセルを遅延させてしまう。一つのネットワ
ーク内において、全てのサービスを一定の通信メカニズ
ムを用いて統合することによって、ネットワークの操作
を簡単にし、ネットワークの効率を向上させることがで
きる。これらの潜在的な利点を生かすために、ネットワ
ークリソースを割り当てるための有効かつ適切な手段が
重要となる。
ける主な問題点は、様々なユーザに対するサービスに
は、優先権が与えられていることにある。ここで、簡単
なモデルとして、先入れ先出し(FIFO)アルゴリズ
ムを使用したスケジューラを考えてみる。この簡単な先
入れ先出し(FIFO)スケジューラでは、ストリーム
に対して、それぞれ割り当てられたレートが与えられる
ことを保証してはいない。例えば、或る期間内におい
て、与えられたストリームが割り当てられたレートMi
よりも高いレートで送信される場合、割り当てられたレ
ートと同じか、あるいは、それ以下のレートで送信され
ている他のストリームから帯域幅を借用することにな
る。この問題は、ネットワークへの入力部を形成するた
め、様々なメカニズム、例えば、公知のリーキバケット
アルゴリズムのようなメカニズムの開発へとつながっ
た。この場合、各キューの出力ストリームは、所定のレ
ートMpに対してピークレートとなるようにシェーピン
グされることになる。
ー、SQ1、SQ2、・・・SQNを静的レート、即
ち、固定レートで、スケジュールする静的レート制御
(SRC)スケジューラが示されており、図1における
キューは、ストリームにそれぞれ対応している。SRC
スケジューラは一定のレートMiでキューiを形成し、
出力セルストリームは、所定のレートCで送出する共通
のキュー、即ち、ボトルネックキューCQへ送られる。
共通のキューCQからのサービスは、容量Cのリンクに
おけるセル送信に対応する。
にあるものと仮定して、レートシェーピングでは、スト
リームが、次式(1)の関係を考慮して一定のストリー
ムに変換される。
ューの長さはNである。つまり、式(1)の不等式が通
常、厳密に成立している限り、共通のキューにおけるセ
ル遅延が高い確率で小さいことになる。
合、空いている帯域があっても、常に、同じレートでセ
ルを出すことになるため、帯域を一杯まで使うことがで
きない。
として、キューからセルを出力する際における動作を規
定するために、動作維持(work conservi
ng)と、非動作維持(non−work conse
rving)との2つの概念がある。このうち、動作維
持とは、キューの中にセルがあり、且つ、帯域が空いて
いる場合、セルを出す動作を言い、この動作では、キュ
ーにセルがあり、帯域が空いている限り、セルを出力す
ることが出来るため、帯域を一杯まで使用することがで
きるが、非動作維持型では、帯域を一杯まで使用できな
い。
言えば、ストリームキューに関しては、各キューに対し
ては動作維持型(work−conserving)で
あっても、共通のキューに関しては動作維持型ではな
い、即ち、非動作維持型である。これは、少なくとも1
つのストリームキューが空き状態ではない時でさえ、共
通のキューは空き状態となってしまうことがあるからで
ある。このスケジューラは、セルストリームの非同期性
を除いて回線交換システムと同様である。
に基づいて、レートMiが正確に計算されると、最低レ
ートスケジューラでは、全てのストリームに対して、Q
oSを保証できる。しかしながら、このスケジューラ
は、共通キューに関しては、動作状態を維持できないの
で、帯域幅は、次の2つの理由のうち、いずれか一方の
理由により、無駄になると思われる。
を持って、計算している場合。これは、帯域幅Mi+△
が短期間に要求された場合、QoSをストリームiに確
実に合致させることができる。
されたセル損失優先(CLP)ビットを有する低優先セ
ルを含んでいる場合。
らば、ストリームは割り当てられたレートMi以上の帯
域幅を使用することができる。
たトラヒック条件、すなわち、ゼロに設定されたセル損
失優先表示(CLP)を有するセルにのみ適用されるこ
とになる。しかしながら、帯域幅が利用可能であるなら
ば、実際には、CLP=0のセルに割り当てられた最低
レート以上であって、CLP=1のタグを有する非適合
セルをもストリームとして送信することができる。帯域
幅が利用できなければ、CLP=1のセルはCLP=0
のセル以前に削除されるはずである。即ち、削除された
CLP=1セルを削除するためのより低い閾値あるはず
である。(既に周知のとおり、ソースが契約されたレー
トより高いレートで送信する時、その違反セルはCLP
が1にタグ付けされる)。
は、利用可能な帯域幅がある時でさえも、ストリームは
超過帯域幅を使用できないことである。最低レートスケ
ジューラでは、異なったストリームに属するセル間の統
計的多重化が行われないことである。(周知のように、
統計的多重化では“スケールの経済性”即ち、全てのス
トリームを一緒に送信する帯域幅は、それぞれのストリ
ームを送信するために必要な個々の帯域幅の合計よりも
狭くなることが考慮されている。)この手法を向上させ
る簡単な方法は、帯域幅が利用可能な時はいつでも、空
き状態にないキューからセルを出す手段を設けることで
ある。この場合、セル時間の間に、共通キューが空き状
態であるならば、スケジューラは空き状態にないストリ
ームキューのうちの一つからセルを出すように動作す
る。
択をラウンドロビン方式で行ない、超過帯域幅をアクテ
ィブなストリーム間で等しく分ける方法がある。このよ
うなスケジューラの欠点は、キューの動作がQoSに関
係なくなることである。即ち、帯域幅は、特定ソースの
送信の緊急度、即ち、必要とされる最低レートに関係な
く、キューに対する切り換えが準じ行われることであ
る。したがって、この方法は、異なったQoS要求を有
する異なったクラスを処理するためには、役立たない。
るために、競合するトラヒックストリームに共通のリン
クで、帯域幅を加重、即ち、重みにしたがって配分する
パケットスケジューリングアルゴリズムに対して大きな
関心が寄せられている。もう少し詳しく言えば、加重ラ
ウンドロビン(WRR)、加重フェアキューイング(W
FQ)、仮想クロック、及びその変形を使用することに
よって、超過帯域幅を共有することが可能である。これ
らは、トラヒックに対して流体モデルを仮定して、理想
的な汎用プロセッサシェアリング(GPS)スケジュー
リングに近似したスケジューリングを行うことを企図し
ている。
evenis, S. Sidiropoulos,
and C. Courcoubetisによる「We
ighted Round−Robin Cell M
ultiplexing in a General−
Purpose ATM Switch, IEEEJ
SAC, Vol9, pp. 1265−1279,
October1991」に記述されている。
rekh and R.G. Gallagerによる
「A generalized Processor
Sharing Approach to Flow
Control in Integrated Ser
vice Networks: The Single
−Node Case, IEEE/ACM Tran
s. on Networking, vol.1,
pp.344−357, June 1993」に記述
されている。
hangによる、「VirtualClock: A
New Traffic Control Algor
ithm for Packet Switchin
g, ACM Trans.on Computer
Systems, vol.9, pp.101−12
4, May 1991」に記述されている。
ームのユーザによって要求されるQoSに対応する加重
がそれぞれのストリームに割り当てられる。したがっ
て、アクティブストリームの数が一定である時間中、ア
クティブストリームによって受信された帯域幅は、ほぼ
割り当てられた加重に比例している。
ストリームは、加重に比例したリンク帯域幅の割当部分
(以下、リンク割当帯域幅と呼ぶ)を得ることが可能で
ある。従って、それぞれのストリームでは最低の帯域幅
が保証される。あるストリームが保証された帯域幅の全
体を利用できない場合、超過帯域幅は、加重に比例し
て、アクティブストリーム間で共有されることになる。
しかしながら、この場合、より大きな加重を有するスト
リームには、より広い帯域幅が保証されるだけでなく、
より小さな加重を有するストリームよりも、広い利用可
能な割り当て帯域幅が保証されることになる。このこと
は、コネクションに割り当てられた加重により、最低帯
域幅が保証されるだけでなく、利用可能な未使用の割当
帯域幅も決定されることを意味している。
ューラ”という用語を全体的に使用しているが、これ
は、予め割り当てられた加重にほぼ比例するリンク割当
帯域幅を各ストリームに与えるために、セルをスケジュ
ールする動作維持型スケジューラを一般的に呼称するた
めに用いている。動作維持型スケジューラは、キュー内
に少なくとも一つのセルがある場合には、いつでもリン
ク上にセルを送信する。このように、動作維持型スケジ
ューラは基本的に、キュー内のセルが送出される順番を
決定する。このようなスケジューラの動作について、以
下に説明する。
れた流体モデルを考慮する。まず、wiはストリームi
に割り当てられた加重であるとする。時間tにおいて、
汎用プロセッサシェアリング(GPS)の規則の下で
は、ストリームiは、以下の式(2)で表されたレート
Ri(t)で送出される。
ている1組のストリームであり、それぞれのストリーム
は常に、加重に比例した利用可能な割当帯域幅を有して
いる。セルあるいはパケットは離散的に生成するため、
実際のスケジューラは、単に、GPSスケジューリング
を近似するだけである。PGPS(Packet−by
−Packet汎用プロセッサシェアリング)はまた上
記の加重フェアキューイング(WFQ)及びその変形と
して知られている(S.J. Golestaniによ
る「A Self−Clocked Fair Que
uing Scheme for Broadband
Applications, inIEEE INF
OCOM ´94, Toronto, June 1
994」及び、J.C.R. Bennett and
H. Zhangによる「WF2Q: Worst−
Case Fair Weighted Fair Q
ueuing, in IEEE INFOCOM ´
96, San Francisco, pp. 12
0−128, March 1996」参照)。
ケジューリングのために、GPSを近似するスケジュー
ラである。公平に割り当てを行うスケジューリング手法
のその他の例として、上記の仮想クロックと加重ラウン
ドロビン手法があり、その他、加重を公平に割り当てる
スケジューラもいくつか論文で提案されている。
クにおける現在の利用率により、入力呼によって要求さ
れるQoSが保証され得るかどうかが決定される。この
ため、QoSを保証できない場合、サービスを低下させ
る種々のコネクション受付制御(CAC)アルゴリズム
が開発されてきた。この場合、CACアルゴリズムで
は、呼が受け付けられた場合、当該新しく受信された呼
を含むシステム上の負荷が予測できなければならない。
このため、遅延許容範囲が、WRR、WFQ、仮想クロ
ック、及び、その他のフェアシェアリングパケットスケ
ジューリングアルゴリズムについて定められている。
リングパケットスケジューリングアルゴリズムを使用し
た場合、上記遅延許容範囲を使用して、受付制御手法を
工夫し、最悪の場合における遅延保証を与えることがで
きる。遅延許容範囲は、基本的に、リーキバケットタイ
プの開ループフロー制御メカニズムによって制御される
ストリームの最悪ケースの振舞いを推定することによっ
て得られる。しかしながら、このようなアルゴリズムに
おける問題点は、遅延許容範囲を得る際に、最悪ケース
を考慮して決定されているため、計算された許容範囲
は、かなり広いものになりがちである。
題点は以下の通りである。従来、ストリームキューに関
して動作が維持されるように、スケジューラは設計され
ている。このことは、リンク帯域幅が利用可能で、パケ
ットがキュー内にある時は、常にパケットがリンク上に
送信されるように設計されていることを意味している。
換言すれば、パケットが送信可能で、十分な帯域幅があ
れば、パケットは送信され、スケジューラは動作状態に
おかれる。この動作維持手法では、リンク上における利
用率を最大にすることができるため、この手法が従来技
術においても開発されてきた。
り替えシステムあるいはネットワーク内において、ボト
ルネックとなる部分(以下、ボトルネック部と呼ぶ)が
いくつか存在する。例えば、スイッチ或いはネットワー
ク内の次のステージにおけるダウンストリームリンク上
でストリームのいくつかがボトルネック部の影響を受け
る。この場合、最低保証レートよりも広い帯域幅をこれ
らのストリームに与えた場合、帯域幅が利用可能であれ
ば、ダウンストリームのボトルネック部における輻輳が
激しくなる。スケジューラは単一のボトルネック部に関
して動作維持状態にあり、このボトルネック部における
利用可能な帯域幅に基づいてのみセルを供給するため、
このような輻輳は従来のスケジューラでは緩和されな
い。即ち、従来の加重フェアシェアリングスケジューラ
は、超過帯域幅を利用して、各キューに対して利用可能
な割当超過帯域幅がその加重に対して確実に比例するよ
うに制御する。しかし、ボトルネック部で受信されるレ
ートの絶対値については何等制御しない。
ク部がある場合、典型的な例では、アップストリームト
ラヒックを低下させるバックプレッシャー信号が輻輳を
緩和するために使用される。しかしながら、この信号は
オン/オフ振動に影響されやすく、結果としてより大き
なセル遅延変動(CDV)、特に、割当帯域幅を等化す
ることによるスループットの低下をもたらす。
する時、従来技術ではバックプレッシャー信号がソース
に送られる。当該信号を受信すると、ソースはバックプ
レッシャー信号圧力が解放状態になるまで送信を停止す
る。しかしながら、停止後、送信開始の際、全てのソー
スが同時に再び送信を開始することもある。これによっ
て、バッファに再び負荷がかかり過ぎることになり、こ
の状態では、バックプレッシャー信号が再び生成され
る。従って、システムはしばらくの間振動し、セル遅延
に大きな変動を生じさせる。その上、全てのソースが同
時に送信を停止及び開始するので、各ソースによって要
求されるQoSに関係なくスループットは等化される。
単一のボトルネックについてだけ、セルをスケジュール
するので、セルストリームのスループットは、ダウンス
トリーム輻輳から生じるバックプレッシャーにより影響
を受ける。この場合、最低限のスループットを保証でき
ない場合も生じる。その結果、従来の加重シェアリング
スケジューラはボトルネックリンクについては動作維持
状態であるが、ダウンストリームボトルネックについて
は動作を維持できない状態となる。このことから、動作
維持状態は必ずしも望ましい特性ではなく、これは更な
る輻輳ダウンストリームを生じる原因となるものである
ことを本発明者等は見いだした。
もう一つの問題点は、次のキューを決定するために、セ
ルに与えられるタイムスタンプをサーチ及び区別するた
めにアルゴリズムを必要とすることである。特に、従来
技術において、タイムスタンプは相対的であり、スケジ
ューラは、タイムスタンプに基づいてセルを絶えず整理
する必要がある。例えば、スケジューラはタイムスタン
プの長さ、あるいはセルが廃棄される前に、残っている
時間に基づいて、セルを順序的に整理する。このような
計算はスケジューラの速度を低下させる。
ラムはトラヒックの主な4つのクラスを設定しており、
これらのクラスは、一般的には実時間トラヒックと非実
時間トラヒックとのクラスに分けられる。4つのクラス
のうち、CBR及びVBRは実時間トラヒックであり、
例えば、音声及び画像に使用される。一方、ABR、U
BRは非実時間トラヒックに使用され、主にコンピュー
タ通信に使用される。このことからも明らかなように、
ABRトラヒックには最低レート要求がなく、ABRセ
ルをスケジュールする主な目的は、利用可能ビットレー
トを使用して、できる限り多くのセルを転送することで
ある。
D)制御装置が、A Kolarov and G.
Ramamurthyによる「Design of a
Closed Loop Feed Back Co
ntrol for ABRService, in
Proc. IEEE INFOCOM ´97,ko
be Japan, April 1997」で提案さ
れている。ここでは、リソース管理(RM)セルを使用
して、広い帯域ネットワーク上でスケジューラが実現さ
れている。一般的に、ソースは、ネットワーク全体に伝
搬するRMセルを発生する。各RMセルがスイッチを通
過すると、当該RCセルは更新され、支持可能なレー
ト、即ち、ソースがデータを送信すべきレート(一般的
には明示レートと呼ばれる)を示す。これらRMセルは
ソースにフィードバックされるので、ソースはそれに従
って送信レートを調節する。しかしながら、ネットワー
ク全体へRMセルを伝搬させるため、ソースを制御する
際に大きな遅延を生じる。このような遅延はABRセル
をスケジュールする際には問題がないが、実時間トラヒ
ックをスケジュールする場合には問題が生じる。更に、
遅延はスケジューラによって管理されなければならず、
このため計算は複雑になり、スケジューラの動作は遅く
なってしまう。
低下させることなく、且つ、超過帯域を有効に利用でき
るスケジューラを提供することである。
ないATMネットワークに適したスケジューラを提供す
ることである。
ークにおいて、実時間トラフィックをもスケジュールで
きるスケジューラを提供することである。
ば、保証されたQoSを維持したままより高い利用率を
与えるために、受付制御への統計的な手法を用いた新し
いスケジューラが得られる。本発明の全体的な概念は、
2つの要素、即ち、第1及び第2のスケジュール因子に
基づいて、キューのスケジューリングを行い、必要なレ
ートを得ることにある。ここで、第1のスケジュール因
子は、各キュー毎に固定的に定められた因子であり、他
方、第2のスケジュール因子は、各キューと他のキュー
との間の相対的な関係に定まる可変因子である。
因子は、それぞれ、最低保証レートと、未使用帯域幅の
割当分(割当未使用帯域幅)である。この場合、最低保
証レートを保証した上で、ダイナミックにシェーピング
レートを制御することができる。
を使用したスケジューラは、少なくとも3つのモード、
(1)全利用可能レート(即ち、最低保証レートに未使
用帯域幅の一部を加えたもの)、(2)最低保証レー
ト、及び(3)送信停止(これは確率的に非常に低い)
の3つのモードで動作可能である。本発明の好ましい形
態は、スケジューラが割当未使用帯域幅と最低保証レー
トとを切り離すことであり、ここでは、固定因子と可変
因子の双方を使用した手法を動的レート制御(DRC)
と呼ぶ。
持するため、即ち、最低保証レートを維持するために、
帯域幅が分配される。次に、DRCでは、ユーザに保証
された最低保証レートとは独立した基準に基づいて、ユ
ーザに未使用帯域幅を割当、分配する。
も動作維持状態にあるわけではなく、未使用帯域幅を割
り当てるかどうかを決定する際に、ダウンストリームボ
トルネックを考慮する点である。
前述したように、全体の帯域幅が割り当てられた加重に
基づいて割り当てられることである。しかしながら、こ
の欠点は、以下の式(3)に基づいてサービスレートを
決定することは望ましい。
Miはストリームの最小レートであり、他方、E(t)
は超過帯域幅である。式(3)からも明らかなように、
ストリームに対する最小保証レートMiと超過帯域幅E
(t)は互いに分離されている。この分離によって、ネ
ットワークプロバイダは、最低保証レートMiとは無関
係に、未使用帯域幅E(t)を分配することが可能とな
る。本発明のDRCスケジューラにおいては、ストリー
ムに割り当てられた割当超過帯域幅と最低保証レートと
が前述したように分離されている。このうち、超過帯域
幅には、クラス毎にCACにより、或いは、閉ループQ
oS制御メカニズムによって、動的に、加重が割り当て
られる。
るいはゼロといってもよい程度の最低保証レートを割り
当てる。しかし、UBRに対しては、利用可能な帯域幅
の大部分を割り当てることが望ましい。この方法では、
多くの実時間セルを満足させることに役立つ一方で、利
用可能な帯域幅がある時、非実時間UBRに対するサー
ビスを提供できる。このように、サービスクラス毎に、
割当てられる加重を一次的なウェート(加重)と呼び、
各サービスクラス内の各チャンネルに割当てられた加重
を二次的な加重と呼ぶものとする。
ジューラは、キューに少なくとも一つのセルがある時
は、常に、セルを送信するので、キューに入っているセ
ルの送出順を決定するだけである。
ューラ(即ち、非動作維持型スケジューラ)は、キュー
にセルがあった場合にも、リンク上のセル時間を空き状
態にする。従って、サービスに関するセルを順番に並べ
ること以外に、タイミングも、また、この種動作非維持
状態のスケジューラにおいては重要である。従って、本
発明者は、セル送信の順番及びタイミングを管理するメ
カニズムを開発した。しかしながら、従来例とは異な
り、本発明においては、タイムスタンプは相対的という
よりはむしろ絶対的である。即ち、現時点CTにおいて
は、現時点をあらわすタイムスタンプを有するセルは、
サービスを受けることができる。このため、タイムスタ
ンプに基づいて、セルを一定の順番に並べることが不要
となる。
体の帯域幅を分配する従来のGSP型スケジューラとは
異なり、本発明のスケジューラはまず、最低レートを与
えると共に、未使用帯域幅の割当を決定する。未使用帯
域幅の割当の際、未使用帯域幅の分配又は不分配が決定
される。簡単に説明すると、本発明に係るフェアシェア
スケジューラには、最低保証帯域幅を有するストリーム
iが与えられる。この場合、レートMiは全利用可能帯
域幅の関数であり、次式(4)であらわされる。すなわ
ち、
によって与えられた帯域幅に相当する部分と、割当未使
用帯域幅に相当する部分とに分離するのが好ましい。A
(t)が一組のアクティブストリームである時、2つの
要素のレートは式(6)、(7)、(8)、(9)、及
び(10)であらわされる。
域幅、即ち、未使用帯域幅である。
ートR(t)は最低保証レートMiと、未使用帯域幅E
(t)の加重分数積との和であることがわかる。このよ
うに、本発明に係るDRCでは、スケジューラは、ダウ
ンストリームバッファ上の負荷に依存して最低保証レー
トを常時維持した状態で、第2の要素を使用したり、し
なかったり、即ち、未使用帯域幅を分配したり、しなか
ったりする。
ラは、最低保証レートを保ち、超過帯域幅を使用するレ
ートをシェーピングできるが、超過帯域幅の分配が割り
当てられた加重と密接に関連がある限り、当該スケジュ
ーラの柔軟性は、余りない。式(6)からも明らかなよ
うに、ストリームiが時間tにおいて与えられるレート
は、全ストリームの加重の合計によって正規化されたリ
ンク容量との和と、加重wiとの乗算結果と、全アクテ
ィブストリームの加重の合計によって正規化された未使
用帯域幅E(t)とによって定められる。従って、最低
保証レートMi及び超過レートEi(t)はwiに比例
する。これは、ネットワークプロバイダ側から見れば、
必ずしも望ましくなく、最低保証レートMiとは異なる
割合で未使用帯域幅を分配することを望む場合もあるか
らである。
しい動的レート制御(DRC)に係る本発明の好ましい
実施形態について説明する。この形態では、保証された
QoSを確実に確保し、最低保証レートと未使用帯域幅
とを切り離して、効率的に分配できる。本発明に係るD
RCは、必ずしも動作を維持するのではなく、未使用帯
域幅を割り当てるかどうかを決定する際にダウンストリ
ームボトルネックを考慮している。
一のボトルネックリンクを共有する場合、本発明に係る
DRCは、各ストリームに最低保証レートを与える。最
低保証レートに達しないストリーム(即ち、最低保証レ
ートより小さな入力レートを含むストリーム)は、最低
保証レートより高いレートで送信されるストリームに対
して利用可能な超過帯域幅を余分に与えるソースとな
る。DRCスケジューリングの際、超過帯域幅はストリ
ームに割り当てられた加重に応じて分配される。
フェアシェアリングスケジューラとは異なり、ストリー
ムで利用可能なDRCにおける超過帯域幅分を最低保証
レートと分離している。即ち、本発明では、未使用帯域
幅分(割当未使用帯域幅)は割り当てられた最低保証レ
ートに比例する必要がない。
間スケール上で最低保証レートを提供する。即ち、本発
明に係るDRCスケジューラは、各ストリームキューの
セルのレートを制御して、同じストリームに属するセル
の間の間隔が最低保証レートの逆数より小さくならない
ようにする。コネクション受付制御において、与えられ
たQoSに合致したストリームの最低帯域幅要求が決定
されると、DRCスケジューラは、この最低レートの保
証能力によって、要求されたQoSを伝送できる。更
に、DRCスケジューラは、競合するトラヒックストリ
ームに対して未使用帯域幅を公平に分配する。
る時、DRCスケジューラは任意のトラヒックストリー
ムに対するすべての潜在的なボトルネックにおける輻輳
を除去できる。従来の加重シェアリングスケジューラと
は異なり、本発明のDRCスケジューラは、スイッチ内
のパスに沿って多数のボトルネックがある時にも、最小
レート保証を与えることができる。複数のボトルネック
部がある時、各ボトルネックにおいてストリームに与え
られた未使用帯域幅分は、ダウンストリームボトルネッ
ク部の状態にも依存して変化する。この場合、ストリー
ムが受ける各ボトルネック部からのレートフィードバッ
クは輻輳を生じることなく、仮想チャネル(VC)によ
って送られる最大レートを選択するために使用される。
更に、DRCはホップーバイーホップの制御形式で延長
され、これによって、エンドーツーエンドにおけるQo
Sを保証できる(従来例で周知のように、仮想チャネル
は、各セル期間中、確立され、維持される通信リンクを
あらわしており、同期送信と異なり、特定の発呼者に指
定されたチャネル群がないため、このリンクは仮想チャ
ネルと呼ばれる。)。
プフィードバックループにおける動的レートを計算する
ことによって、競合するユーザ間で超過帯域幅を共有す
る。DRCスケジューラはまた、スイッチ内で制御情報
を内部的に伝送する必要がある。特に、DRC手法は比
較的簡単なレートシェーピングスケジューラによって実
現できる。タイムスタンプに基づくフェアシェアリング
スケジューラと異なり、最も小さなタイムスタンプによ
り探索及び識別する必要がない。
べるとおりである。
トを与えること。
超過帯域幅分は以下の各項に示す量によって定めること
ができる。
よって設定されているトラヒッククラス(あるいは、他
の基準)に基づく静的加重。各クラスの加重に、与えら
れたVCの数を乗算し、アクティブVCに関して公平性
を維持する。
て得られたサービス品質(QoS)に基づいて決定され
た動的加重。
これは特に、バッファにオーバーフローが生じることな
く最低保証レートを与えるために有利である。
ンドーツーエンドで最低レートを広く保証できる。
の原理について説明する。ここで、容量Cのリンク上で
多重化された1組のN個のATMセルストリームを考え
てみる。各ストリームは単一の仮想コネクション(V
C)又はトラヒッククラスに属する一群のVC、即ち、
同一のQoSを要求する一群のVCに対応している。各
ストリームはサービスを待っているセル、即ち、リンク
上に伝送されることを待っているセルを格納したキュー
を関連づけられている。スケジューラはキューに入って
いるセルが何時提供されるべきかを決定する動作を行
う。
oSを保証できる。本発明のDRCスケジューラの好ま
しい実施例では、QoSを最低保証レートにマッピング
するが、他のレート等にマッピングしてもよい。即ち、
好ましい実施例によると、トラヒックデスクリプタとト
ラヒックの測定値の結合から得られるストリームiに対
するトラヒック特性及びQoS要求がDRCスケジュー
ラによって与えられ、レートMiにマッピングされる。
マッピングが正しく行われた場合、レートMiを保証す
ることはQoSの保証を行うことと等価である。従っ
て、好ましい実施例によるスケジューラでは、各ストリ
ームに対して最低レートMiを保証することが必須であ
る。
に属し、同じQoS要求の一群のVCとして、ストリー
ムiを考慮してみる。尚、VC毎にキューイングする場
合については後述する。
セル損失及び遅延要求に合致する要求帯域幅Miを個々
のVC及びバッファサイズのトラヒックパラメータに基
づいて、計算することは、可能である。例えば、G.R
amamurthy andQ.Renによる論文、
「Multi−Class ConnectionAd
mission Control Policy fo
r High Speed ATM Switche
s, in Proc. IEEE INFOCOM
´97, Kobe, Japan, April 1
997」では、マルチクラスのコネクション受付制御
(CAC)用の手法として、各VCによって示されてい
るトラヒックパラメータに基づいて、CBR、VBR、
ABRのトラヒッククラスに対するMiを計算するため
の手順が開示されている。当該論文に記載されているC
ACは、ストリームに属する多くのVCがある時、統計
的多重化利得について考慮し、さらに、スイッチにおけ
るトラヒック測定を組み合わせることによって割り当て
を促進することができる。各ストリームに対するレート
Miが与えられているので、スケジューラでは各ストリ
ームがレートMiで確実にサービスすることが最も重要
なことである。システムの安定性を確保するために、上
述の式1が成立することが必要である。このことは、各
レート合計が共通のキューのレートと同じかあるいはそ
れ以下でなければならないことを意味している。
は、スケジューラのための理想化された流体(即ち、フ
ロー)モデルが仮定されている。ストリームキューは、
流体流量と同様に動的レートRiで同時に与えられる。
この場合、ストリームキューに対する入力ストリームは
離散的なセルから成っている。各セルはストリームキュ
ーに達すると、バッチ処理される。好ましい実施例に係
るDRC手法は、理想化されたモデルを近似した場合に
基づいて検討されている。
とする。ここで、ストリームキューにセルが滞留してい
る状態にある場合、Aストリームはアクティブであると
する。次にストリームiに関する動的レートは最も一般
的には以下の数式(11)によって与えられる。
トであり、E(t)は共通ボトルネック部、即ち、共通
キューにおける全てのストリームに利用可能な超過分レ
ートであり、φi(t)(∈[0,1])は正規化され
た加重因子である。上式からも明らかなよう通り、動的
レートは2つのスケジュール因子、即ち、最低保証レー
トMiと、未使用帯域幅E(t)とを含み、E(t)は
可変因子であり、当該ストリームに割り当てられる加重
因子φi(t)によって決定される。ここで、以下の式
(12)によってストリームiに対するDRCの可変因
子を規定しておく。
3)によってあらわされる。
トルネック部)のレートであり、Mjは時間tにおける
一組のアクティブストリームA(t)のストリームjに
おける実際の送信レートである。加重φi(t)(i∈
A(t))は超過帯域幅がストリーム間でどのように割
り当てられるかを表し、この加重は次式(14)のよう
に正規化できる。
(t))の正規化されたものであるとすると、次式(1
5)が成立する。
する理想化されたDRCスケジューリング手法を規定し
ている。
C手法の基本概念を説明する。
iは、それぞれ動的に変化するレートR1−RNで与え
られ、キューQ1−QNを構成している。各動的レート
Riは、最低保証レートMiと割り当てられた未使用帯
域幅に相当するDRCレートEiとから形成される。全
てのキューからのフローはレートCで共通キューCQに
与えられる。
化するため、A(t)を追跡するのは非常に難しい。従
って、式(13)から未使用帯域幅を計算することは事
実上困難である。
く、個々のストリームの全ストリームに占める割合が比
較的小さい場合、統計的多重化による利得は高くなる。
これらの状況を考慮すると、E(t)のレートが大きく
変化しても、全体のA(t)のレートは緩やかに変化す
るはずである。このことは、A(t)を追跡して、式
(13)からE(t)を計算するよりも、E(t)を直
接追跡したほうが、より実行性があることを示してい
る。DRCにおいて、E(t)は、フィードバック制御
ループを使用して推定されており、これについては以下
に詳述する。
合、離散的時間モデルを考慮することは有益である。ス
トリームiが、対応するストリームキューiに一定のレ
ートXi(n)、即ち、一定のフローレートで、期間T
n=(nΔ,(n+1)Δ)内に到来したものを仮定す
る。この期間中において、キューiには、一定のレート
Ri(n)=Mi+wiE(n)でストリームiが与え
られる。このとき、wiはストリームiに割り当てられ
た固定加重である。このとき、期間Tn中のキューiか
らの出力フローレートFi(n)は、次式(16)によ
り与えられる。
ートはRi(n)のままであり、セルが滞留していなけ
れば、到来するレートXi(n)となる。Tn中のボト
ルネックキューへの総フローレートは、次式(17)に
よって与えられる。
静的で未割当部分の帯域幅と、動的な帯域幅との和であ
り、動的な帯域幅は、対象となるストリームの最低保証
レートよりも低いレートで送信するストリームによって
現在使用されていない帯域幅である。このとき、E
(n)は次式(18)により求められる。
入力フローレートXi(n)の情報を得ることが難しい
ので、本発明では、制御ループによるE(n)を計算す
る間接的な手段が提案される。
される。Eの値を調整することによって、Fで示されて
いるボトルネックキューへの総フローレートは以下のよ
うにして制御される。
0に近い 2.ボトルネックキューでの平均利用率が目標利用率U
0<1に近い 目標のキューの長さと目標利用率とをマッチングさせる
ために、Eを推定する2つの制御アルゴリズムが開示さ
れている。また、ここでは、最初の2つの長所を含むハ
イブリッド型の制御アルゴリズムについても開示されて
いる。
(t)は時間tにおけるボトルネックキューへの総フロ
ーレートをあらわすものとする。ここで、F(t)が目
標利用率U0∈(0,1)に到達するように制御するも
のとする。
て、式(19)が成立する。
通キューのレートの積を総フローレートから引いた値に
比例していることが分かる。
り、指数的な減少レートα0で収束していく。入力スト
リームに関して総フローレートは式(20)及び(2
1)のようにあらわすことができる。
の微分係数を取ると、次式(22)が得られる。
き直すことができる。
(t)を推定する方法の基礎を与えており、式(23)
を離散的時間の形であらわすと、次式(24)のように
なる。
F(n)−U0Cによってあらわされる。超過帯域幅は
期間[0,C]内になければならないので、制御則は、
次式(25)によって与えられる。
以上において、I[0,C](x)=1が成立し、そう
でない場合、I[0,C](x)=0であるものとす
る。入力フローストリームが一定レートである期間中に
おいて、式(25)は反復することによって、超過帯域
幅Eに対して正しい値に収束する。このときにおける収
束のレートは、係数α0およびサンプリング間隔Δの値
に依存している。
るための制御装置のブロック図である。エラーは加算器
10によって計算され、制御部20に与えられる。制御
部20は、現在の超過帯域幅E(n)を出力し、この超
過帯域幅E(n)はDRCスケジューラ30にフィード
バックされる。実際には、制御部20とスケジューラ3
0との間のフィードバックループには遅延τが生じる。
しかしながら、スイッチ内では、この遅延τはサンプリ
ング間隔Δと比較して非常に小さいから、無視できる。
DRCスケジューラ30は超過帯域幅E (n)を入力
ストリーム(Xi(n)−Xn(n))に割り当て、そ
の結果、総フローレートF(n)が得られる。
し、Q0は目標のキューの長さとする。トラヒックの流
体モデルを仮定すると、キューは総レートから共通のキ
ューレートを引いた割合で伸長する。即ち、次式(2
6)が成立する。
れ、
and S.Meerkov, Feedback C
ontrol of Congestion in P
acket Switching Networks:
The case of aSingle Cong
ested Node, IEEE/ACM Tran
s. on Networking, vol.1,
pp.693−708, December 199
3.を参照のこと)。上式(28)の特性方程式は2重
根を有しており、これはQ(t)が非減少で振動するこ
とを意味している。この問題は、式(27)に微分項を
付加することによって解決でき、その結果、式(29)
によってあらわされる比例微分(PD)制御装置を構成
することができる。
(30)であらわされる。
α’0及びα’1に適切な値を与えることによって、収
束レートを任意に調整できる。式(29)及び(21)
から、未使用帯域幅は以下の式(31)によって与えら
れる。
よってあらわすことができる。
れ、時間nでサンプルされたエラー信号である。ここ
で、Q(n)は時間t=nΔでサンプルされたキューの
長さである。この制御装置は、利用率を100%に維持
したままで、キューの長さをQ0近くに維持できる。
る。この図において、加算器14には、時間nにおい
て、長さQ(n)のキュー及び長さQ0の目標キューが
与えられる。図では、目標キューの長さQ0がQ(n)
から減算され、結果としてエラーε(n)が制御部24
に与えられる。制御部24は、未使用帯域幅E(n)を
DRCスケジューラ34にフィードバックする。フィー
ドバックループ内には、遅延τがあるが、DRCスケジ
ューラ34がスイッチ内で使用されている時は無視でき
る。DRCスケジューラ34は、総フローレートF
(n)を発生するために利用可能な帯域幅を割り当て
る。
合、U0が1より小さいため、帯域幅が失われてしまう
という欠点がある。一方、キュー長情報を用いることが
できないときには、フローレートの測定に基づく制御ア
ルゴリズムを代わりに使用することもできる。キュー長
情報に基づく制御アルゴリズムは100%の利用率を達
成できるが、このアルゴリズムでは、利用率が100%
より少ない時、システムはこのアルゴリズムでは制御さ
れないという欠点がある。もし、利用率が100%より
少ないならば、キュー長はゼロになり、E(n)は最大
値Cに達する。総トラヒックフローがCに近いレートに
まで増加すると、制御装置がキュー長を目標の値Q0に
する前にキューの値は大きくなってしまう。
用できれば、双方の制御アルゴリズムの利点を生かした
ハイブリッド制御装置内が構成できる。この場合の制御
動作は以下のようなプログラムで行うことができる。
α’1(Q(n−1)−Q0) end if 上述した係数α0、α1は2つの制御装置のそれぞれにお
いて異なっている。この場合、利用率がU0(<1)より
も小さいとき、利用率に基づく制御装置は目標利用率に
マッチングさせるために動作する。利用率がU0を超す
と、ハイブリッド制御装置はキューに基づく制御装置に
切り替える。この結果、総トラヒックフローが増加する
と、より多くのキューが制御される。
に引用したKolarov及びRamamurthyの
論文で提案されている2重比例微分(PD)制御装置に
幾分似ているが、本発明は実時間トラヒックに対してP
D制御装置を使用している点で、上記論文とは異なって
いる。このことは、ネットワーク全般にあてはまるので
はなくスイッチにおいてPC制御装置を実現する場合に
は可能である。このスイッチ上では、RMセルの遅延は
わずかなものとなるので、RMセルを実時間トラヒック
の制御するために使用できる。更に、遅延を実際に排除
することによって、計算が容易になり、制御装置の動作
をスピードアップできる。
が減少するように未使用帯域幅E(n)を調整する。こ
こで、エラー信号ε(n)は次式(33)であらわされ
る。
よりも速度が速い。このため、閉ループ制御装置がキュ
ーの長さQ(n)を目標値Q0に近付ける以前に、キュ
ーの長さQ(n)を大きな値に増加させてしまう。キュ
ーの増加は、最低保証レートより大きなレートで送信さ
れるストリームによって生じる。これによって、第2ス
テージのキューにバッファのオーバーフローが生じた
り、最低レートに近いレートで送信されているストリー
ムに対して許容範囲以上の遅延が生じる。Δの値によっ
ては、閉ループ制御装置の応答時間が遅過ぎることにも
なり、第2ステージのキューで生じるバッファの超過負
荷を防止できない。
するために迅速に応答する過負荷制御メカニズムが使用
される。過負荷制御を行うDRCスケジューラが図5に
示されている。ボトルネックキューの長さがシェーピン
グ閾値Q1(>Q0)を越えた時、シェーピング信号が
DRCスケジューラに与えられる。DRCスケジューラ
は全てのストリームを最小レートにシェーピングするこ
とによって応答する。これは未使用帯域幅信号E(n)
をゼロにするのと等価である。シェーピング信号がDR
Cスケジューラに与えられ、効果的な動作を確立するま
でに必要とする時間は、DRCサンプリング期間Δより
も非常に短い。キューの長さがQ1より短くなると、D
RCスケジューラは上記したハイブリッド制御を行うこ
とになる。
オーバーフローを防ぐために、停止信号が使用できる。
第2ステージのキューの長さが停止閾値Q2(>Q1)
を越えると、停止信号がDRCスケジューラに送信され
る。この場合、DRCスケジューラは、キューの長さが
Q2以下の長さに短くなるまで全てのトラヒックストリ
ームを規制する。この制御メカニズムは、第2ステージ
のキューに対して最大の長さを要求する。実際に、閾値
Q1及びQ2が正しく選択された場合には、停止信号が
送出される可能性は低い。シェーピング信号及び停止過
負荷制御信号を用いて、n番目のサンプリング期間にお
ける各ストリームのスケジューリングレートは次式(3
4)のように表される。
いる。ここで、Q(n)<Q1ならば、I{Q<Q1}
(Q(n))=1であり、そうでなければ、I{Q<Q
1}(Q(n))=0である。同様に、もしQ(n)<
Q2であるならば、I{Q<Q2}(Q(n))=1で
あり、そうでなければI{Q<Q2}(Q(n))=0
である。
ッチが本願発明と同日付により提出された特許出願に係
る明細書中に記載されている。このようなマルチステー
ジのATMスイッチには、複数のボトルネック部があ
る。ストリームは、いくつかのステージを通過して、ス
イッチの出力ラインに到達する。DRC手法では、スト
リームはネットワーク中においてフローを制御するのと
は逆に、スイッチ中で輻輳を制御する際には、入力ステ
ージでレート制御を受ける。このため、セルバッファリ
ングは大部分、スイッチの入力ステージで生じる。
ク部を通過する場合について考慮してみる。j番目のボ
トルネック部において、DRCレートE(j)(n)が
n番目のサンプリング期間で計算されるものとすると、
全ボトルネック部における超過レートは次式(35)に
ようにあらわすことができる。
ック部におけるシェーピング閾値及び停止閾値を示すも
のとすると、次式(36)のベクトル表示が可能であ
る。
長をQ(j)(n)で示し、ベクトルによって表すと、
次式(37)のようになる。
合のストリームiに対する動的レートは以下の式(3
8)ように計算される。
に、一組のストリームキューQ1−QNを示している。
i番目のボトルネックキューでは、DRCレートEiが
フローとキュー長情報に基づいて推定される。任意のス
トリーム、例えば、ST3に対する全体のDRCレート
は、当該ストリームが通過するボトルネック部の最低ボ
トルネックレートにあるものとする。当該ストリームキ
ューからすると、輻輳が一つ以上のボトルネックで起こ
った時、ダウンストリーム位置、即ち、下流位置にある
ボトルネックの輻輳は制御され、上流方向においてセル
のキューイングが行われることになる。最終的に、輻輳
はストリームキューに押し戻され、このときキューイン
グのほとんどがストリームに対して生じ、ストリームの
大部分はキューイングされることになる。
シェーピングできるメカニズムが必要となる。ここで
は、DRCレートに従って、一組のストリームをシェー
ピングする2つのスケジューラの例を上げる。第1のス
ケジューラは、ストリームの数が比較的小さい時、約1
00あるいはそれ以下、の場合に、有効であり、他方、
第2のスケジューラはより数多くのストリーム、例えば
約10000程度のストリームを扱うことが可能であ
る。
ング DRCスケジューラはタイムスタンプを使用して実現さ
れる。タイムスタンプTSは各キューと関連づけられて
いる。対応するキューが空き状態でなければ、ストリー
ムはアクティブである。そうでない場合、ストリームは
アクティブにはならない。DRCスケジューラはアクテ
ィブなストリームのみをスケジュールする。ストリーム
が与えられると、関連するキューの第1のセルが第2ス
テージのキューに送信され、ストリームの状態は更新さ
れる。
ールされるかによって、2つの異なる計算式によってタ
イムスタンプが計算される。タイムスタンプを計算する
ことによって、各ストリームを適切なレートに確実にシ
ェーピングできる。
ると、即ち、関連しているストリームが非アクティブ状
態からアクティブ状態へ変化すると、与えられたキュー
がスケジューリングされる。キューiをスケジューリン
グするための新しいタイムスタンプを計算する基本式
(39)は以下に示される。
1)Δ))であり、Ri(n)は期間nにおけるキュー
iの動的レートである。
クティブのままであるとき、即ち関連するキューが継続
的に空き状態にならない場合、与えられたキューは再ス
ケジューリングされる。この場合、キューiを再スケジ
ューリングするタイムスタンプの計算は次式(40)に
よって与えられる。
が、もしTSi<CTであれば、キューは現時点CTに
出力できるように準備されていると言える。これは、割
り当てられた動的レートRiに一致している限りキュー
は出力できることを意味している。実際、DRCスケジ
ューラを実現する際、動的ストリームにおける動的レー
トRiの合計が次式(41)で示されるようにリンクの
容量を越えても構わない。
キュー(以下、レディキューと呼ぶ)が増加し、結果と
してレディキューのいくつかのタイムスタンプが、現時
点CTより遅れていることになる。
したタイムスタンプが現時点から指定された時間長より
遅れると、キューが最低保証レートで出力されるように
スケジュールされる。特に、キューのタイムスタンプ
が、現時点CTから最低保証レートの逆数よりも、長い
時間遅れれば、キューは最低保証レートでスケジューリ
ング/再スケジューリングされることになる。最低保証
レートでキューをスケジューリングすることで、キュー
がスケジューリングされているレートを低下させ、これ
によって、現時点のクロックに対するタイムスタンプの
遅れを取り戻すことが可能になる。タイムスタンプの遅
れを取り戻すためのスケジューリング及び再スケジュー
リング手順は以下のとおりである Scheduling: if TSi<CT−1/Mi then TSi=max{CT,TSi+1/Mi} else TSi=max{CT,TSi+1/Ri(n)} end if レディキューの供給 レディキューを供給することは、キュー中の第1のセル
をボトルネックキューへ送信し、必要なら、キューを再
スケジューリングすることである。数々のキューを同時
にレディ状態にすることも可能である。実際には、1セ
ル時間中にレディキューの全てを供給することは不可能
である。このため、レディキューの収集が行われる。
よってサービスクラス毎に順番にスケジューリングされ
る。例えば、レディキューは単純なラウンドロビン形式
で順次供給されても良い。他方、レディキューの間に、
加重を付けることによって短時間スケールの帯域幅を公
平に分け与えるスケジューラを構成してもよい。しかし
ながら、帯域幅を公平に分け与えるためには、加重を考
慮しなければならないため、構成上、著しく複雑にな
る。
ってランドロビン形式で、キューをスケジュールする。
この場合における優先順位を高いものから挙げと以下の
ようになる。
に行われる。最低保証レートでスケジュールされたレデ
ィキューは自動的にHPとしてスケジュールされる。こ
れによって、全てのストリームが短時間スケール上では
最低保証レートで確実に供給できる。残りの3つの優先
順位はトラヒックのクラス及びセル遅延変動(CDV)
の余裕(以下CDVトレランスと呼ぶ)に従って静的に
割り当てられる。RT−Sとして分類されたストリーム
はCDVトレランスの小さな実時間ストリームであり、
一方、RT−LストリームはよりCDVトレランスの大
きな実時間ストリームである。更に、非実時間(NR
T)ストリームには、一般的にCDVに関する要求がな
い。
ムはRT−Lに分類され、他方、高ビットレートの実時
間ストリームはRT−Sに分類される。しかしながら、
ストリームのCDVトレランスはそのビットレートに直
接関係する必要はない。静的優先順位を用いることによ
って、小さいCDVトレランスを有するストリームが、
大きなCDVトラヒックを有するストリームによって影
響を受け、一つになってしまうのを防止することができ
る。
ィアストリームと75kbpsのビットレートを有する
100の音声ストリームと150Mbpsのリンクを共
有している状況を考慮してみる。この時、マルチメディ
アストリームが固定ビットレート(CBR)であると仮
定すると、セルを2つのセル時間ごとに、(即ち、1セ
ル時間おきに)送信する必要がある。音声ストリームか
らのセルが、同じタイムスロットで、あるいはその近傍
のタイムスロットで一緒になってしまった場合、マルチ
メディアストリームは、1セル時間のセル間ギャップに
関連して重大なCDVの影響を受ける。最悪の場合、マ
ルチメディアストリームの2つのセルは1000の音声
セルによって分離されてしまうことになる。
ムの数が比較的少ないと、スケジューラーは並列に配列
されたコンパレータアレイによって実現される。i番目
のコンパレータには、入力CT及びTSiが与えられ、
次式(42)のように評価される。
終了させ、これによってサービス可能なレディ状態とな
る。これらのキューは、以下のように割り当てられた優
先順位フラッグpiに基づく優先順位でラウンドロビン
形式で供給されることになる。ここで、優先順位フラグ
piは次式(43)のように表される。
ている。スケジューラは、fi=1かつpi=0を満足
するキューiをラウンドロビン形式にサーチする。この
ようなキューが存在しないと、fi=1且つpi=1を
満足するキューiをサーチし続ける。この操作はキュー
が見つかるか、優先順位が全てサーチされてしまうまで
続けられる。
ぼる。この場合、並列に配列されたコンパレータアレイ
を使用して、スケジューラーを実現することは経済的で
はない。代わりに、タイムホイールデータ構造に基づい
て構成されたスケジューラが好ましい。図8に示されて
いるように、タイムホイールの各格納領域はVC識別子
の4つのリストにリンクされており、各リストは優先順
位に対応している。また、VC識別子のタイムスタンプ
は格納領域のラベルに対応している。各時間スロット中
に、現時点CTは次の格納領域を指示するために歩進し
ていく。CTが通り過ぎた格納領域にリンクしているV
C識別子は、全てサービス可能なレディ状態にある。各
優先順位に対して、レディ状態の格納領域に関するリス
トが形成される。VCは、レディリストからラウンドロ
ビン形式で優先順位で供給される。
態で新しいVCが受け入れられるかどうかを決定し、Q
oSを保証するためにコネクション受付制御(CAC)
アルゴリズムが必要となる。DRCスケジューラで実行
されるDRCスケジューリングは、QoSをストリーム
に与えることを要求されている帯域幅と、スケジュール
されるストリームのレートとを直接的にマッピングする
ことによって、CAC関数を簡略化する。特に、CAC
はトラヒックストリームに対してQoSを与えるために
必要とされている最低帯域幅を決定する。この帯域幅は
DRC下においてストリームに対する最低保証レートと
して使用される。DRCスケジューラーが最低保証レー
トを与えることができれば、ストリームに対するQoS
もまた満足されることになる。DRCにおいて、DRC
レートは、セルをクラスによってキューイングするか、
VCによってキューイングするかどうかの方法によって
計算される。
のが好ましいが、実現性の点では、VC毎にキューイン
グするのは、多数のキューを必要とするため好ましいと
は言えない。
の利点は、各VC毎に最低レートが保証されることであ
る。更に、VCごとのキューイングでは、下流位置にあ
る全ボトルネック部がレートの計算の際に考慮されるの
で、下流位置のバッファにおけるオーバーフローを防ぐ
ことができることである。また、VC毎のキューイング
では、ヘッドーオブーライン(HOL)ブロックを生じ
ない。
の下流位置に唯一のボトルネック部がある場合に、より
実現しやすく、また、ほとんどキューを必要としないた
め、構成を簡略化できる。
クラスに割り当てられる場合におけるキューを説明す
る。加重wiの値は、クラスiに割り当てられるフリー
帯域幅の割当を決定する。その後、観察されたQoSに
基づいて、加重に閉ループ制御の関係で動的に変更が加
えられる方法が開示される。
対応するトラヒックストリームは一連の個別VCストリ
ームの集合である。CACは、セル損失及びセル遅延に
対する要求を満足させるために必要な最小帯域幅Miを
決定する。CACはDRCスケジューラーに最低保証レ
ートMiとクラス加重wiを与える。一つのボトルネッ
ク部におけるストリームiに対する動的レートRi
(n)は次式(44)によって計算される。
てられた加重であり、A(n)は時間間隔((n−1)
Δ,nΔ)における一組のアクティブストリームであ
る。表記を簡単にするために、計算された全てのレート
が、範囲[0,C]にレートがおさまるような関数I
[0,C](x)と乗算されるものと仮定する。アクテ
ィブストリーム又はVCの数(加重和)は次式(45)
であらわされ、この値を推定する方法を以下に説明す
る。
するアクティブVCストリーム数に対する推定値が得ら
れたものとする。wi=ni(n)と設定することによ
って、個々のVCについて未使用の帯域幅を公平に分配
できる。この場合、各VCには超過帯域幅E(n)が均
等に配分される。更に、クラス加重とアクティブVCの
数を超過帯域幅を分配する際に考慮することも可能であ
る。もし、Ψiが静的クラス加重を示しているとする
と、DRC加重はwi(n)=Ψini(n)の式を用
いて割り当てられる。
存在しているものとする。各VCキューはK個のクラス
のうちの一つに属している。c(i)は、VCiが属す
るクラスを、また、Ckがクラスkに属している一組の
VCをあらわしているものとする。VCiには最低保証
レートMiが割り当てられているものとする。クラスk
にはクラス最低保証帯域幅Mkが割り当てられ、この最
低保証帯域幅Mkはクラスkの全てのVCに対してQo
Sを保証することができるものとする。クラスkのVC
iがアクティブでなくなると、未使用の帯域幅Miが、
まずクラスc(i)に属しているVCによって、クラス
保証帯域幅Mkまで、利用できるようになり、更に、他
のクラスのVCによっても利用できるようになる。
対して動的レートが次式(46)のようにして計算され
る。
クラスkの未使用帯域幅の推定値を示している。フロー
レートFk(n)は共通のキューに含まれるクラスkの
セル時間nにおけるフローレートを表し、このレートが
測定されるものと仮定する。また、時間nにおける共通
のキューにあるクラスkのセル数Qk(n)をカウント
できると仮定する。共通のキューの長さは、次の式(4
7)によって与えられる。
帯域幅は、フローレートF(n)と共通のキューの長さ
の関数によって推定され、前述のハイブリッドPD制御
装置を使用して以下のようにして計算できる。
1(F(n)−1)−U0C) else E(n+1)=E(n)−α’0(Q(n)−Q0)−
α’1(Q(n−1)−Q0) end if 最低保証クラス帯域幅MkはCACによって決定され、
また、クラスkに対する動的レートは、以下の式(4
8)によって計算される。
はクラスkに属しているアクティブVCの数の推定値で
ある。
VCで利用できる帯域幅を表している。クラスkのVC
に対する、未使用帯域幅はRk(n)について計算さ
れ、クラスkの未使用帯域幅Ek(n)は以下のよう
に、ハイブリッドPD制御装置を使用して計算できる。
Rk(n))−α1(Fk(n−1)−U0 (k)Rk(n−
1) else Ek(n+1)=Ek(n)−α’0(Qk(n)−Q0
(k)−α’1(Qk(n−1)−Q0 (k)) end if ここで、U0 (k)およびQ0 (k)はそれぞれクラスkに対す
る目標利用率及び目標キューの長さである。
イングすることによって、未使用帯域幅を2つに分ける
ことができるようになった。クラス及びクラス内のVC
による分配をそれぞれ第1及び第2の分配と呼ぶ。
ス内のアクティブストリーム間で均等に分配されること
を示唆している。しかしながら、DRCの手法を持続す
れば、可変分配を行うこともできる。これは、加重要素
として、例えば、クラス内のそれぞれのVCにφiを割
り当てることによって簡単に達成できる。この場合、レ
ートは次式(49)に従って計算される。
ック制御ループによって計算される。この超過帯域幅
は、加重wiによってストリーム間で分配される。前述
した説明では、加重は静的であり、CACによって選択
されるものと仮定した。しかし、DRCの最も一般的な
形では、加重は時間的に変化する場合もある。DRCに
ついて、閉ループQoS制御を行う手法をストリームの
観測されたQoSに基づいて加重は調整されるものとし
て、以下に説明する。ここではクラス毎のキューイング
を仮定して説明するが、この手法は、VCキューイング
にも同様に適用される。
に必要である。しかしながら、トラヒックストリームが
十分に特徴づけられないため、CACは、QOSを保証
するためにストリームに対して割り当てられるべき帯域
幅の量を過大評価、あるいは過小評価してしまう。Qo
S保証が適切であるかどうかを決定する唯一の方法は、
個々のストリームによって得られるQoSを測定するこ
とである。もし、測定されたQoSが目標のQoS以下
であれば、更に帯域幅がストリームに対して割り当てら
れるべきである。逆に、ストリームに対するQoSが目
標のQoSを超過した場合は、ストリームから帯域幅を
除去し、それを帯域幅を更に必要としている他のストリ
ームに利用することが可能である。
用したG.Ramamurthyand S.Jami
n, P.Danzig, S.Shenker, a
nd L.Zhangによる、A Measureme
nt−Based Admission Contro
l Algorithm for Integrate
d Service Packet Network
s, IEEE/ACM Trans. on Net
working, vol 9, pp.56−70,
February 1997)は、トラヒック測定に
基づいてストリームに割り当てられた帯域幅を調整す
る。測定は比較的長い期間に亘って行なわれる(例え
ば、呼保持時間よりも短い程度の時間)。
が行なわれる。例えば、期間に亘ってセル損失率の妥当
な推定値を得ることが可能である。更に、QoS質の低
下を受けるコネクションに付加されるべき帯域幅を決定
する方法について検討する必要がある。ここで、開示し
ている閉ループQoS制御は、動的CACと比較してよ
り短い時間スケール上で、例えば、動的レートの計算の
場合と同じように行われる。閉ループ制御はCACによ
るエラーを軽減するために、短期間修正を行うことがで
きる。閉ループ制御はまた、動的CACに対しても十分
に適用できる。
Sと、ストリームiに対する目標QoS測定値との間の
偏差に比例した加重wi(t)を割り当てることであ
る。qi(t)を時間tにおける第1ステージのキュー
iにおいてストリームiに対して観測されたQoSとす
る。例えば、qi(t)は時間tにおいて得られたセル
遅延の測定値であってもよい。一方、qi*はキューi
に対する目標QoSをあらわすものとする。観測された
QoSと目標QoSとの間の正規化された偏差は、次式
(50)によって与えられる。
重は以下の式(51)にしたがって割り当てられる。
て、目標QoSから大きく離れたストリームに対する超
過帯域幅の割り当て分が大きくなる。逆に、目標QoS
と合致、あるいはそれを超過していたストリームに対す
る超過帯域幅の割り当て分は小さくなる。
ムの目標QoSからの最悪の場合の偏差を最小にするよ
うに、制御が行われる。式(51)によって加重を割り
当てられると、各ストリームに対して、目標QoSに対
する確認されたQoSの比率に基づいて超過帯域幅の割
り当てが定められる。この方法において、QoSの低い
ストリームには、自動的に、目標QoSに合致、あるい
はそれを超過しているストリームと比較して、より多く
の利用可能な超過帯域幅が割り当てられる。閉ループQ
oS制御では、CACによる帯域幅割り当てにおけるエ
ラーに短期間修正をかけることができる。
なければならない。加重の更新は離散的な時間間隔で行
われる。このため超過帯域幅の計算の前後に、加重を直
接的に再計算するのが妥当である。例えば、ストリーム
に対する第1ステージのキュー内の平均セル遅延D
(n)が時間間隔(nΔ,(n+1)Δ)に亘って測定
される。平均キュー長はまた、比較的簡単な加重関数で
あらわすことができる。
失率を推定することは非常に難しい。このセル損失率は
時間間隔がより長い場合にのみ推定が可能である。動的
CACは、現在の時点の間隔に亘って行なったトラヒッ
クの観測に基づいて、セル遅延率を推定し、次の測定期
間におけるセル遅延率を修正して、十分な帯域幅を割り
当てることができる。
において輻輳を制御するためにDRCがどのように使用
されるかを検討する。それから、ホップーバイーホップ
で輻輳制御を行うために局部スイッチ以降にDRCがど
のように行われるかを検討する。
一のボトルネック部について帯域幅を分配している。最
低保証レートがこのボトルネック部に対して保証され
る。しかし、第2の下流ボトルネック部があれば、従来
例の加重フェアシェアリングスケジューラでは保証帯域
幅を与えることができない。第2ステージのボトルネッ
ク部への入力ストリームは第1ステージの異なったボト
ルネック部から生じることが多い。もし、これらの第1
ステージボトルネック部が加重フェアシェアリングスケ
ジューラによって独立してスケジュールされれば、共通
の第2ステージボトルネック部で輻輳が生じ、その結
果、保証レートの損失が起こる。
ァスイッチの例を示している。入力及び出力モジュール
IM1−IMn及びOM1−OMnは、それぞれ中央に
設けられた高速バス120(例えば、時分割多重化バ
ス)を有するコアスイッチ素子101に接続されてい
る。各入力モジュールは、バス120上に送信されるセ
ルをスケジュールするスケジューラを備えている。各出
力モジュールOMは、バスの速度、即ち、ライン速度の
N倍で動作するバッファRT1−RTNに結合されてい
る。出力バッファ占有率がある一定の閾値に達する時、
信号が全ての入力モジュールに送られる。この信号によ
って、全ての入力モジュールは与えられた出力モジュー
ルへのトラヒックのフローを抑圧される。このため、出
力モジュールにおけるバッファのオーバーフローを防止
できる。
し、同じ出力モジュールへ向かう2つのストリームs1
及びs2を考慮してみる。この場合、両方のストリーム
は絶えず滞留されており、且つ、加重フェアシェアリン
グスケジューラによりスケジュールされるものとする。
この場合、スケジューラは動作維持型であるため、各入
力モジュールからの出力セルレートはラインレートCと
同じとなる。結果として、出力モジュールバッファレベ
ルはバックプレッシャー閾値を越える場合が生じる。バ
ックプレッシャー信号は、出力モジュールでのバッファ
占有率が停止閾値以下になるまで、両方の入力モジュー
ルの出力を抑制する。この状況の下で、各ストリームの
スループットは0.5Cとなる。加重フェアシェアリン
グスケジューラを用いると、2つのストリームがそれぞ
れ異なったスループットを持つことは不可能である。こ
れは、スケジューラが第1ステージのボトルネックに対
して動作維持型であるためである。
ルにおいて使用されると、入力モジュールからの出力ス
トリームは異なったレートにシェーピングできる。例え
ば、M1=0.1Cで、M2=0.8Cであるとする。
出力モジュールボトルネック部における超過帯域幅は、
0.1Cとなる。もし、この超過帯域幅が2つのストリ
ーム間で均等に分配されれば、2つのストリームへのス
ループットはそれぞれ、R1=0.15C、R2=0.
85Cとなる。
御は局部スイッチ以降において行うことができる。下流
側スイッチがVC毎の基本のレート情報を、例えば、リ
ソース管理(RM)セルを介して送信できれば、局部D
RCスケジューラはレートを使用してVCを以下のよう
にスレジュールすることができる。
してきたが、当業者による、多くの変形、修正、及び実
施例が可能である。従って、このような全ての変形、修
正、及び実施例が本発明の範疇にあると認められる。
ケジュールすることについてなされていたが、本発明の
動的レート制御(DRC)は、パケットスイッチのデー
タパケットをスケジュールするために使用することも可
能である。この場合、例えば式(39)及び(40)
は、以下の式(52)及び(53)のように、パケット
の長さに関連して簡単に修正することができる。
ット長を示している。
出力バッファを有するスイッチに適用する場合を前提に
して説明したが、本発明は、何等、この形式のスイッチ
に限定されることなく、共有バッファを有するスイッチ
にも、同様に適用できる。この場合、スケジュールの対
象となる各キューは、共有バッファ内に論理的に形成さ
れることになる。
分という2つの要素、即ち、スケジュール因子でレート
を定めることにあり、これによって、スケジューラは様
々なQoS要求に基づいてサービスを提供し、且つ、ダ
ウンストリーム側にボトルネックがある場合、レートを
シェーピングできると言う効果がある。
説明するための概略図である。
ーラを概略的に説明するための図である。
ためのブロック図であり、ここでは、利用率をマッチン
グさせる場合の例を示している。
するためのブロック図であり、ここでは、キュー長をマ
ッチングさせる場合の例を示している。
行う本発明のスケジューラを示す概略図である。
明のDRCスケジューラを説明するための概略図であ
る。
ーピングスケジューラを説明するための概略図である。
トシェーピングスケジューラを説明するための概略図で
ある。
ための概略構成図である。
Claims (27)
- 【請求項1】 複数のキューを備え、ATMスイッチに
到来する複数のセルをレートベースでスケジュールする
方法において、 前記複数のセルを一つづつ、それぞれ個々のキューに導
くステップと、 前記各キューに対して、最低保証レートを割り当てるス
テップと、 前記各キューに対して、超過レート分を割り当てるステ
ップと、 ダウンストリームリンクにおける超過帯域幅を推定する
ステップと、 各最低保証レートに基づいて、前記キューから前記セル
を送信すると共に、前記超過レート分に従い前記キュー
に超過帯域幅を配分するステップとを有することを特徴
とするスケジュール方法。 - 【請求項2】 複数の入力キューを有するATMスイッ
チにおいて、レートベースでスケジュールする方法にお
いて、 前記各入力キューに対して最低保証レートを割り当てる
ステップと、 前記各入力キューに対して可変割当レートを計算するス
テップと、 個々の前記最低保証レート及び個々の前記可変割当レー
トに基づいて、動的レートを算出し、当該動的レートに
したがって、前記入力キューに到来するストリームを形
成するステップとを有することを特徴とする方法。 - 【請求項3】 請求項2において、前記ATMスイッチ
は複数の出力バッファを有し、前記方法は、 前記出力バッファのそれぞれのレベルを監視し、前記バ
ッファの一つが所定のレベルに達した時には、前記一つ
のバッファを識別するシェーピング信号を生成するステ
ップと、 前記シェーピング信号が生成されない時には、最低保証
レートと可変割当レートを合成した動的レートに基づい
て前記キューをスケジュールし、前記シェーピング信号
が生成される場合には、前記最低保証レートに基づいて
前記キューをスケジュールするステップを有することを
特徴とする方法。 - 【請求項4】 複数のセルストリームをレートベースで
スケジュールするスケジュール方法において、 前記複数のセルストリームにそれぞれ最低保証レートを
割り当て、 前記各セルストリームに対して、ダウンストリームのボ
トルネックにおける割り当てられた加重と、推定された
超過帯域幅の積によって定まる可変割当レートを計算す
るステップと、 各最低保証レートに対応する各可変割当レートを加算し
て、動的レートを計算するステップを有することを特徴
とするスケジュール方法。 - 【請求項5】 請求項4による方法において、超過帯域
幅がフィードバック制御ループによって推定されること
を特徴とするスケジュール方法。 - 【請求項6】 請求項4において、前記割り当てられた
加重が時間的に一定であることを特徴とするスケジュー
ル方法。 - 【請求項7】 請求項4において、前記割り当てられた
加重が時間的に変化することを特徴とするスケジュール
方法。 - 【請求項8】 到来したセルストリームをバッファから
送信する際の送信レートをシェービングする方法におい
て、 前記バッファの格納レベルを監視するステップと、 前記バッファの格納レベルが第1の所定の閾値に到達す
ると、前記ストリームの送信レートを予め割り当てられ
た最低保証レートにまで減少させるステップと、 前記バッファのレベルが第2の所定の閾値に到達する
と、前記ストリームの送信を停止するステップを有する
ことを特徴とするシェーピング方法。 - 【請求項9】 複数の入力バッファを有するATMスイ
ッチ内において、複数の仮想チャネルをキューイングし
た後、シェーピングする法において、 前記各仮想チャネルに対して、入力バッファを割り当て
るステップと、 前記各入力バッファに対して、最低保証レートを与える
ステップと、 前記各入力バッファに対して加重を割り当てるステップ
と、前記ATMスイッチ内の未使用帯域幅を前記各入力
バッファに対して前記割り当てられた加重に応じて配分
することによって、未使用帯域割当分を得るステップ
と、前記各入力バッファに対して、前記最低保証レート
と前記未使用帯域割当分とを加算することによって動的
レートを計算するステップと、 前記動的レートに基づいて、前記各入力バッファの送信
をシェーピングするステップを有することを特徴とする
方法。 - 【請求項10】 請求項9において、前記各入力バッフ
ァは、単一の仮想チャネルに対して割り当てられること
を特徴とする方法。 - 【請求項11】 請求項9において、前記各入力バッフ
ァは、互いに同一のサービス品質を要求する複数の仮想
チャネルに割り当てられており、 更に、前記各入力バッファの動的レートにしたがって、
各アクティブ仮想チャネルを分配するステップを有する
ことを特徴とする方法。 - 【請求項12】 請求項11による方法において、前記
動的レートはそれぞれのアクティブ仮想チャネル間に等
しく分配されることを特徴とする方法。 - 【請求項13】 請求項11による方法において、前記
各仮想チャネルに二次加重が割り当てられ、動的レート
は、各二次加重に基づいて前記各仮想チャネルに分配さ
れることを特徴とする方法。 - 【請求項14】 バッファ内の過負荷を制御する方法に
おいて、 前記バッファ内の負荷レベルを監視するステップと、 前記負荷レベルが第1の閾値に達する時、前記バッファ
への入力が最低保証レートにまで減少されるようにシェ
ーピング信号を生成するステップと、 前記負荷レベルが第2の閾値に達する時、前記バッファ
への入力を停止する停止信号を生成するステップとを有
することを特徴とする過負荷制御方法。 - 【請求項15】 請求項14において、 前記バッファにおいて利用可能な未使用の帯域幅を推定
するステップと、 前記推定された未使用帯域幅を示す信号を生成するステ
ップとを有することを特徴とする方法。 - 【請求項16】 複数のキューを有するスイッチに到達
する複数のパケットをレートベースでスケジュールする
方法において、 前記複数のパケットをそれぞれ対応したキューに導くス
テップと、 前記各キューに対して最低保証レートを割り当てるステ
ップと、 前記各キューに対して超過レートの割当分を分配するス
テップと、 ダウンストリームリンクにおける超過帯域幅を評価する
ステップと、 前記超過レートの割当分にしたがって、前記キューに超
過帯域幅を分配しながら、前記最低保証レートに基づい
て、前記キューから前記パケットを送信するステップと
を有することを特徴とするスケジュール方法。 - 【請求項17】 複数の入力キューを有するスイッチに
おけるレートベースのスケジュール方法において、 前記各キューに対する最低保証レートを割り当てるステ
ップと、 前記各キューに対する可変割当レートを計算するステッ
プと、 前記最低保証レートと各可変割当レートに基づいて、両
者からなる動的レートを計算し、前記キューに到来する
各パケットストリームをシェーピクングするステップと
を有することを特徴とする方法。 - 【請求項18】 複数の入力ポートと、複数の出力ポー
トとの間をスイッチするスイッチに使用され、当該スイ
ッチ内の複数のキューをスケジュールする方法におい
て、各キュー毎に定められた第1のスケジュール因子を
算出するステップと、 前記各キューと残りのキューとの間の関係によって相対
的に定まる第2のスケジュール因子を算出するステップ
と、 前記各キューを第1のスケジュール因子だけで、スケジ
ュールするか、第1及び第2のスケジュール因子の双方
にしたがって、スケジュールするかを決定するステップ
とを有することを特徴とするスケジュール方法。 - 【請求項19】 請求項18において、前記第1のスケ
ジュール因子は、各キューに保証された最低保証レート
であり、前記第2のスケジュール因子は、前記各キュー
と当該キュー以外のキューとの間のレート関係によって
定まる可変割当レートであることを特徴とするスケジュ
ール方法。 - 【請求項20】 請求項19において、前記第2のスケ
ジュール因子としての可変割当レートは、前記各キュー
に予め割り当てられている加重に依存していることを特
徴とするスケジュール方法。 - 【請求項21】 請求項19において、前記第2のスケ
ジュール因子としての可変割当レートは、前記キューに
よって共通に使用される共通キューのレートと、前記共
通キューを使用する前記キューの最低保証レートを加算
したレートとに基づいて、前記共通キューにおける未使
用レートを算出し、当該未使用レートを分配することに
よって決定されることを特徴とするスケジュール方法。 - 【請求項22】 請求項21において、前記未使用レー
トは、前記各キューに予め割り当てられている加重とに
よって決定されることを特徴とするスケジュール方法。 - 【請求項23】 請求項22において、前記スイッチは
ATMスイッチであり、前記加重は、前記ATMスイッ
チで行われるコネクション受付制御のサービスクラス及
び現時点におけるアクティブキューに基づいて、動的に
決定されることを特徴とするスケジュール方法。 - 【請求項24】 請求項23において、前記未使用レー
トは、前記共通キューにおける目標利用率と、前記共通
キューにおける全フローレートとを使用して算出される
ことを特徴とするスケジュール方法。 - 【請求項25】 請求項23において、前記第未使用レ
ートは、共通キューにおける目標キュー長と現在のキュ
ー長との関係を使用して算出されることを特徴とするス
ケジュール方法。 - 【請求項26】 請求項18において、前記スイッチは
入力バッファ及び出力バッファの少なくとも一つを備え
たATMスイッチであり、前記スケジュール動作は、当
該各バッファ内のキューに対して行われることを特徴と
するスケジュール方法。 - 【請求項27】 請求項18において、前記スイッチは
共有バッファを備えたATMスイッチであり、前記スケ
ジュール動作は、当該共有バッファ内のキューに対して
行われることを特徴とするスケジュール方法。
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