JPH1197902A - 表面実装フィルタ - Google Patents

表面実装フィルタ

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JPH1197902A
JPH1197902A JP9253065A JP25306597A JPH1197902A JP H1197902 A JPH1197902 A JP H1197902A JP 9253065 A JP9253065 A JP 9253065A JP 25306597 A JP25306597 A JP 25306597A JP H1197902 A JPH1197902 A JP H1197902A
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JP
Japan
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strip lines
filter
surface mount
input
substrate
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JP9253065A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Asada
尚幸 浅田
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/203Strip line filters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
    • H01P1/2056Comb filters or interdigital filters with metallised resonator holes in a dielectric block

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数に対する減衰特性を急峻にすると共
に、小形化を図ることが困難であり、簡単に表面実装し
たり、フィルタ特性を調整することが難しく、不要電波
の侵入阻止にシールド手段を必要とし、コストが高く付
き易かった。 【解決手段】 高誘電率の誘電体ブロック11に導電膜
13a、14aで被覆した貫通孔13、14を形成し、
誘電体ブロック外周面11b〜11fの略全体に外部電
極12b〜12fを形成する。また低誘電率基板21の
一主面21aの略全体に導電膜24を形成し、他主面2
1bにチップコンデンサ26を接続したストリップライ
ン25b、25cを形成し、ストリップライン25b、
25c後部と貫通孔13、14とを電気的に接続する一
方、ストリップライン25b、25c前部はチップコン
デンサ26を介してアースさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面実装フィルタに
関し、より詳細には携帯電話、コードレス電話等の小形
無線通信機の部品としてマイクロ波の周波数領域におい
て使用される表面実装フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体ブロックの表面に外部電極、入出
力端子が形成され、前記誘電体ブロック内に複数個のス
トリップラインが形成され、これらストリップライン間
ごとの距離が長さ方向で変化して設定され、各ストリッ
プラインの一端部側は開放される一方、各ストリップラ
インの他端部と前記外部電極とは電気的に結合されて構
成された表面実装フィルタが知られている。
【0003】図5は従来のこの種フィルタを概略的に示
した摸式図であり、(a)はフィルタ内部を分かり易く
示した透視斜視図、(b)はフィルタの表面実装状態を
示した斜視図である(特開平5−55810号公報)。
誘電体ブロック41は誘電率εが高い材料を用いて略直
方板形状に形成され、誘電体ブロック41の上面41
b、底面41c、後面41d、側面41e、41fには
導電材料製の外部電極42b〜42f、入出力端子46
a、46cがそれぞれ形成されている。また誘電体ブロ
ック41内部には略鈎形状の導電材料製ストリップライ
ン43、44が形成され、ストリップライン前部43
a、44aはそれぞれ略平行に誘電体ブロック41の前
面(開放端部)41a側に導かれている。一方、ストリ
ップライン後部43b、44bはそれぞれ略平行に接続
導体45に接続され、この接続導体45は外部電極(短
絡部)42dを介して外部電極42b、42c、42
e、42fにそれぞれ接続されている。またストリップ
ライン後部43b、44bの間隔は距離d2 に設定さ
れ、ストリップライン前部43a、44aの間隔は距離
1に設定されており、距離d1 は距離d2 より大きく
なっている。またストリップライン43、44の所定箇
所には入出力ライン46b、47bの一端部が接続さ
れ、入出力ライン46b、47bの他端部は入出力端子
46a、47aにそれぞれ接続されている。これら誘電
体ブロック41、外部電極42b〜42f、ストリップ
ライン43、44、入出力端子46a、47a等を含ん
で表面実装フィルタ40が構成されている。
【0004】このように構成された表面実装フィルタ4
0は、誘電体ブロック下部の所定箇所に導電性ペースト
(AgまたはCuペースト)を塗布して焼き付け、スト
リップライン、外部電極等を形成して下部フィルタ40
a作ると共に、これと面対称形状の上部フィルタ40b
を作る。この後、これらフィルタ40a、40bどうし
をストリップライン43、44の形成面において貼り合
わせることにより製造される。
【0005】また基板本体51の表面にプリント配線さ
れたアース電極52に外部電極42cを接続すると共
に、入出力信号線53、54に接続端子55を介して入
出力端子46a、47aをそれぞれ接続すると、プリン
ト配線基板50上にフィルタ40が実装される。
【0006】図3は表面実装フィルタ40の等価回路図
であり、インダクタンスL1 はストリップライン前部4
3a、44aと外部電極42b、42c等とにより形成
される。このインダクタンスL1 の一端部側にはストリ
ップライン43a、44aと接続導体45bとの間に形
成されたキャパシタンスCが接続され、このキャパシタ
ンスCは外部電極42e、42f、42cを介してアー
ス電極52に接続されている。一方、インダクタンスL
1 の他端部側にはストリップライン後部43b、44
b、接続導体45a、外部電極42b、42c等により
形成されたインダクタンスL2 の一端部が接続され、こ
のインダクタンスL2 の他端部は外部電極42e、42
f、42cを介してアース電極52に接続されている。
またインダクタンスL1 、L2 間には入出力ライン46
b、47bを介して入出力端子46a、47aが接続さ
れている。これらストリップライン43、外部電極42
b〜42e、接続導体45a、45b、入力端子46a
等を含んで1/4波長の共振器48が構成され、またス
トリップライン44、外部電極42b〜42d、42
f、接続導体45a、45b、出力端子47a等を含ん
で1/4波長の共振器49が構成されている。これら共
振器48、49を含んでフィルタ40が構成されてい
る。このように構成されたフィルタ40では、インダク
タンスL1 どうしが相互インダクタンス(以下、M1
記す)結合される一方、インダクタンスL2どうしが相
互インダクタンス(以下、M2 と記す)結合される。そ
して距離d1に比べて距離d2 が小さく、M1 <M2
なるので、M1 結合とM2 結合とのバランスが崩れて共
振器48、49間の電磁結合が確保される。すると入力
端子46aに入力されたマイクロ波信号は共振器48、
49において所定の周波数領域でフィルタリングされ、
所定帯域幅の信号のみが出力端子47aより出力され
る。
【0007】また、従来の別の表面実装フィルタでは、
図5に示した下部フィルタ40aと略同様のものが提案
されている(特開平5−283907号公報)。ただ
し、外部電極42e、42f、接続導体45a、45
b、入出力端子46a、47aが削除されている。また
外部電極42cの所定箇所が切り欠かれ、入出力ライン
46b、47bと対向する誘電体ブロック下面41cに
入出力端子が形成され、この入出力端子と入出力ライン
46b、47bとが容量結合されるようになっていると
ころが、下部フィルタ40aとは異なっている。またス
トリップライン前部43a、44aの間隔d1 は5mm
に設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した表面実装フィ
ルタ40においては、隣接する共振器48、49間の電
磁結合を確保するため、ストリップライン43、44間
の距離d1 、d2 をd1>d2 としており、小形化を図
ることが難しい。また周波数に対する減衰特性を急峻な
ものとするには、M2 結合に比べてM1 結合を緩く設定
する必要があり、距離d1 がさらに長くなり易いので、
一層の小形化を図ることが難しい。また複雑な形状のス
トリップライン43、44等が誘電体ブロック41内に
埋設されているので、製造が面倒であると共に、プリン
ト配線基板50に実装した後、ストリップライン後部4
3b、44bと接続電極45bとの距離等を修正するこ
とにより、フィルタ特性を調整するのが困難である。ま
た入出力端子46a、47aが誘電体ブロック41の底
面41cに形成されていないので、プリント配線基板5
0上に入出力端子46a、47aを直接的に表面実装す
ることが難しいという課題があった。
【0009】また上記した別の表面実装フィルタにおい
ては、ストリップライン43、44が露出しており、上
方から伝播してきたノイズ信号がストリップライン4
3、44に侵入し易く、このノイズ信号の侵入を阻止す
るには別のシールド手段を用いてフィルタを覆う必要が
あり、コストが掛かり易いという課題があった。
【0010】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、周波数に対する減衰特性を急峻にし得ると同時に、
より一層の小形化を図ることができ、基板上に確実に表
面実装すると共に、フィルタ特性を簡単に調整すること
ができ、特別のシールド手段を用いることなくノイズ信
号の侵入を確実に阻止し、コストを削減することができ
る表面実装フィルタを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る表面実装フィルタは、高誘
電率の誘電体ブロックには導電膜で被覆された複数個の
貫通孔が形成されると共に、前記貫通孔の一端が位置す
る一側面を除く外周面の略全体に電極が形成され、低誘
電率基板の一主面には導電膜が略全体にわたり形成され
ると共に、他主面には容量に接続された複数個のストリ
ップラインが形成され、これらのストリップラインの一
端と前記貫通孔とが電気的に接続される一方、これらの
ストリップラインの他端が前記容量を介してアースされ
ていることを特徴としている(1)。
【0012】上記した表面実装フィルタ(1)によれ
ば、前記誘電体ブロック内の前記複数個の貫通孔に形成
された前記導電膜、前記低誘電率基板に形成された前記
複数個のストリップライン等により複数個の共振器がそ
れぞれ形成されており、隣接する前記ストリップライン
どうし及び前記導電膜どうしは、それぞれ第1の相互イ
ンダクタンス結合(以下、M1 結合と記す)及び第2の
相互インダクタンス結合(以下、M2 結合と記す)され
ている。すると前記導電膜側は高誘電率である一方、前
記ストリップライン側は低誘電率であるので、M1 <
2 の関係となり、前記ストリップライン間の距離を広
げることなく、前記複数個の共振器間を強固に電磁結合
することができる。この結果、周波数に対する減衰特性
を急峻なものにすると共に、より一層の小形化を図るこ
とができる。
【0013】また本発明に係る表面実装フィルタは、表
面実装フィルタ(1)において、前記複数個の貫通孔と
前記複数個のストリップラインとの接続部のうち、2個
の接続部には入出力端子の一端が接続され、前記入出力
端子の他端は前記高誘電率の誘電体ブロックのプリント
配線基板接続面側に前記入出力端子が引き出されている
ことを特徴としている(2)。
【0014】上記した表面実装フィルタ(2)によれ
ば、前記低誘電率基板の前記一主面側を上方に向けてプ
リント配線基板上に載置すると、該プリント配線基板上
の配線と前記入出力端子及び前記他主面側の外部電極と
を直接的に接続することができるので、確実に表面実装
することができる。また前記複数個のストリップライン
が露出しているにもかかわらず、前記一主面側に形成さ
れた前記導電膜により前記ストリップラインがシールド
される。この結果、上方向から飛来したノイズ信号が前
記複数個のストリップラインに伝播されるのを確実に阻
止することができると共に、特別のシールド手段を設け
る必要がなくなり、コストを削減することができる。
【0015】また本発明に係る表面実装フィルタは、表
面実装フィルタ(1)または(2)のいずれかにおい
て、前記低誘電率基板がガラスエポキシ樹脂材料を用い
て形成されていることを特徴としている(3)。
【0016】上記した表面実装フィルタ(3)によれ
ば、前記低誘電率基板は誘電体ブロックと比較し、成形
・加工が容易であると共に単価が易いので、フィルタ特
性を簡単、かつ確実に調整すると共に、製造コストを削
減することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表面実装フィ
ルタの実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従
来例と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付す
こととする。図1は実施の形態に係る表面実装フィルタ
を概略的に示した摸式図であり、(a)は分解斜視図
(b)は組立斜視図である。また図2は、図1(b)に
おけるA−A線断面のフィルタと表面実装用基板とを示
した断面図である。誘電体ブロック11は高誘電率ε2
の材料を用い、幅W×長さL×高さHの略直方体形状に
形成されている。この誘電体ブロック11の一主面11
b、他主面11c、後面11d、側面11e、11fに
は導電材料製の外部電極12b〜12fがそれぞれ形成
されている。また誘電体ブロック11内部には正面視略
直方形形状の貫通孔13、14がそれぞれ前面11aか
ら後面11d側に向かって略平行に形成され、貫通孔1
3、14内は導電膜13a、14aが被覆されている。
この導電膜13a、14aの後端部は外部電極12dを
介してそれぞれ短絡される一方、導電膜13a、14a
の前端部側は開放されている。外部電極12c前部の所
定箇所には切欠き部12gが形成されており、この切欠
き部12g内の他主面11cと、誘電体ブロック前面1
1aの所定箇所とには略L字形状の入出力端子15a、
15bが形成されており、入出力端子15a、15bの
一端部は導電膜13a、14aの前端部近傍にそれぞれ
配置されている。
【0018】一方、略直方板形状の基板本体22と、基
板本体22の後端部22bから延設された複数個の突起
部23a〜23dとを含んで低誘電率基板21が構成さ
れており、この低誘電率基板21は誘電率がε1 (ε1
<<ε2 )のガラスエポキシ樹脂材料を用いて略櫛形状に
形成されている。基板本体22と突起部23a、23b
とにおける一主面21a側には、導電膜24が形成され
ている。他方、基板本体22の前端部22a及び側端部
22cと、突起部23a、23bとにおける他主面21
b側には、略コの字形状の導電膜25aが形成されてい
る。また突起部23c、23dと、これらの基板本体2
2上の延長線部とにおける他主面21b側には、ストリ
ップライン25b、25cがそれぞれ形成されている。
このストリップライン25b、25cの前端部と導電膜
25aとの間にはチップコンデンサ26が接続されてお
り、また導電膜25aと導電膜24とは複数個のスルー
ホール27を介して接続されている。
【0019】図1(b)に示すように、突起部23c、
23dは貫通孔13、14内にそれぞれ挿入され、基板
本体後端部22bと誘電体ブロック前面11aとは当接
し、突起部23a、23bの内側面は外部電極12e、
12fにそれぞれ接触している。そしてストリップライ
ン25b、25cと導電膜13a、14aと入出力端子
15a、15bの一端部とはハンダ16a、16bによ
り接続され、外部電極12e、12fと導電膜24とは
ハンダ16cにより接続され、外部電極12e、12f
と導電膜25aとはハンダ16dにより接続されてい
る。これら、誘電体ブロック11、外部電極12b〜1
2f、貫通孔13、14、導電膜13a、14a、2
4、低誘電率基板21、ストリップライン25b、25
c等を含んで表面実装フィルタ10が構成されている。
【0020】このように構成された表面実装フィルタ1
0の場合、所定材料を用いて所定寸法の誘電体ブロック
11を成形・焼成し、レーザ光により誘電体ブロック1
1内に貫通孔13、14を形成する。次にCuまたはA
gペーストを用い、誘電体ブロック11表面の所定箇所
に外部電極12b〜12f及び入出力端子15a、15
bを印刷・焼き付けにより形成した後、Agメッキによ
り貫通孔13、14内に導電膜13a、14aを形成す
る。一方、所定寸法のガラスエポキシ樹脂板を用い、レ
ーザ光により突起部23a〜23d、及びスルーホール
27となる孔部を形成する。次にCuまたはAgペース
トを用い、低誘電率基板21表面の所定箇所に導電膜2
4、25a、ストリップライン25b、25c、及びス
ルーホール27を印刷・焼き付けにより形成する。次に
基板本体後端部22bが誘電体ブロック前面11aに当
接するまで、突起部23c、23dを貫通孔13、14
内に挿入した後、ハンダ16a等によりストリップライ
ン25b、25cと導電膜13a、14aとなどを接続
することにより、表面実装フィルタ10が製造される。
【0021】また図2に示したように、低誘電率基板2
1の一主面21a側を上方に向けつつ、プリント配線基
板50上にフィルタ10を設置し、ハンダ17aにより
アース電極52と外部電極12cとを接続する。またハ
ンダ17bにより入出力信号線53、54と入出力端子
15a、15bとを接続すると、プリント配線基板50
上にフィルタ10が直接的に表面実装される。この後、
別に接続した計測器を観察しながら、ストリップライン
25b、25cの幅等をレーザ光などによりトリミング
修正すると、フィルタ特性が調整される。
【0022】図3は表面実装フィルタ10の等価回路図
であり、2個のインダクタンスL1は低誘電率基板2
1、ストリップライン25b、25c、導電膜24等に
より形成され、各インダクタンスL1 の一端部側にはチ
ップコンデンサ26と、ストリップライン25b、25
c及び導電膜25a間の結合容量等とから成るキャパシ
タンスCがそれぞれ接続され、各キャパシタンスCは外
部電極12c、12e、12f等を介してそれぞれアー
ス電極52(図2)に接続されている。一方、2個のイ
ンダクタンスL1 の他端部側には誘電体ブロック11、
導電膜13a、14a等により形成されたインダクタン
スL2 の一端部側が接続され、各インダクタンスL2
他端部側は外部電極12c〜12f等を介してアース電
極52接続されている。また各インダクタンスL1 、L
2 間には入出力端子15a、15bが接続されている。
これら誘電体ブロック11、導電膜13a、入力端子1
5a、低誘電率基板21、ストリップライン25b、チ
ップコンデンサ26等を含んで1/4波長の共振器28
が構成され、また誘電体ブロック11、導電膜14a、
出力端子15b、低誘電率基板21、ストリップライン
25c、チップコンデンサ26等を含んで1/4波長の
共振器29が構成されている。これら共振器28、29
を含んでフィルタ10が構成されている。このように構
成されたフィルタ10では、インダクタンスL1 どうし
がM1 結合される一方、インダクタンスL2 どうしがM
2 結合される。すると導電膜13a、14a側は高誘電
率ε2 である一方、ストリップライン25b、25c側
は低誘電率ε1 であり、M1 <M2 の関係となるので、
1 結合とM2 結合とのバランスが崩れて共振器48、
49間の電磁結合が確保される。すると入力端子46a
に入力されたマイクロ波信号は、共振器48、49にお
いて所定帯域幅以外の信号がカットされ、所定帯域幅の
信号のみが出力端子47aより出力される。
【0023】上記説明から明らかなように、実施の形態
に係る表面実装フィルタ10では、導電膜13a、14
a側は高誘電率ε2 である一方、ストリップライン25
b、25c側は低誘電率ε1 であるので、M1 < M2
の関係となり、ストリップライン25b、25c間の距
離を広げることなく、2個の共振器28、29間を強固
に電磁結合することができる。この結果、周波数に対す
る減衰特性を急峻なものにすると共に、より一層の小形
化を図ることができる。
【0024】また、低誘電率基板21の一主面21a側
を上方に向けてプリント配線基板50上に載置すると、
プリント配線基板50上の配線と入出力端子15a、1
5b及び他主面11c側の外部電極12cとを直接的に
接続することができるので、確実に表面実装することが
できる。また2個のストリップライン25b、25cが
露出しているにもかかわらず、一主面21a側に形成さ
れた導電膜24によりストリップライン25b、25c
がシールドされる。この結果、上方向から飛来したノイ
ズ信号が2個のストリップライン25b、25cに伝播
されるのを確実に阻止することができると共に、特別の
シールド手段を設ける必要がなくなり、コストを削減す
ることができる。
【0025】また、低誘電率基板21は誘電体ブロック
11と比較し、成形・加工が容易であると共に単価が易
いので、フィルタ特性を簡単、かつ確実に調整すると共
に、製造コストを削減することができる。
【0026】なお、上記した表面実装フィルタ10で
は、貫通孔13、14内の導電膜13a、14aや突起
部23c、23d表面のストリップライン25b、25
cがそれぞれ2個の場合について説明した。しかしなが
ら別の実施の形態のものでは、貫通孔内の導電膜が3個
以上形成されると共に、突起部23c、23d、・・・
表面のストリップライン25b、25c、・・・が3個
以上形成されてもよく、この場合、周波数に対する減衰
特性をより一層急峻なものとすることができる。
【0027】また、上記した表面実装フィルタ10で
は、低誘電率基板21が小さい誘電率ε1 のガラスエポ
キシ樹脂材料を用いて形成されている場合について説明
したが、なんらガラスエポキシ樹脂材料に限定されるも
のではなく、誘電体ブロック11の誘電率ε2 に比べて
小さい誘電率の樹脂材料であればよい。
【0028】また、上記した表面実装フィルタ10で
は、ストリップライン25b、25cと導電膜25aと
がチップコンデンサ26を介して接続されている場合に
ついて説明したが、別の実施の形態のものでは、ストリ
ップライン25b、25cと導電膜25aとがエアーギ
ャップを介して接続されてもよい。
【0029】
【実施例】以下、実施例に係る表面実装フィルタのフィ
ルタ特性を調査した結果について説明する。表面実装フ
ィルタとしては以下の条件のものを使用した。誘電体ブ
ロック11はBaTiO3 +Bi23 +Gd23
配合材料を用い、外形寸法は4mm(幅W)×4mm
(長さL)×2mm(高さH)に設定した。また誘電体
ブロック11の誘電率ε2 は92、低誘電率基板21の
誘電率ε1 は2.5に設定した。
【0030】図4は実施例に係る表面実装フィルタに関
し、周波数に対する減衰量変化を計測した結果を示した
曲線図であり、図中Aは高周波信号の透過曲線、Bは反
射曲線を示している。
【0031】図4より明らかなように、実施例に係る表
面実装フィルタの場合、約1500MHzにおいてトラ
ップが入り、中心周波数が約2000MHz、遮断周波
数が約1800〜2200MHzの特性を有する小形の
狭帯域通過フィルタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面実装フィルタの実施の形態を
概略的に示した摸式図であり、(a)は分解斜視図
(b)は組立斜視図である。
【図2】実施の形態に係る表面実装フィルタの表面実装
状態を概略的に示した側面図である。
【図3】実施の形態及び従来の表面実装フィルタの等価
回路図である。
【図4】実施例に係る表面実装フィルタに関し、周波数
に対する減衰量変化を計測した結果を示した曲線図であ
り、図中Aは高周波信号の透過曲線、Bは反射曲線であ
る。
【図5】従来の表面実装フィルタを概略的に示した摸式
図であり、(a)はフィルタ内部を分かり易く示した透
視斜視図、(b)はフィルタの表面実装状態を示した斜
視図である。
【符号の説明】
10 表面実装フィルタ 11 誘電体ブロック 11a 前面 12b〜12f 外部電極 13、14 貫通孔 13a、14a、24 導電膜 21 低誘電率基板 21a 一主面 21b 他主面 25b、25c ストリップライン 26 コンデンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高誘電率の誘電体ブロックには導電膜で
    被覆された複数個の貫通孔が形成されると共に、前記貫
    通孔の一端が位置する一側面を除く外周面の略全体に電
    極が形成され、低誘電率基板の一主面には導電膜が略全
    体にわたり形成されると共に、他主面には容量に接続さ
    れた複数個のストリップラインが形成され、これらのス
    トリップラインの一端と前記貫通孔とが電気的に接続さ
    れる一方、これらのストリップラインの他端が前記容量
    を介してアースされていることを特徴とする表面実装フ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】 前記複数個の貫通孔と前記複数個のスト
    リップラインとの接続部のうち、2個の接続部には入出
    力端子の一端が接続され、前記入出力端子の他端は前記
    高誘電率の誘電体ブロックのプリント配線基板接続面側
    に前記入出力端子が引き出されていることを特徴とする
    請求項1記載の表面実装フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記低誘電率基板がガラスエポキシ樹脂
    材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の表面実装フィルタ。
JP9253065A 1997-09-18 1997-09-18 表面実装フィルタ Pending JPH1197902A (ja)

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