JPH1196528A - アクチュエータ・アーム・アセンブリの洗浄方法及びアクチュエータ・アーム・アセンブリ - Google Patents

アクチュエータ・アーム・アセンブリの洗浄方法及びアクチュエータ・アーム・アセンブリ

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JPH1196528A
JPH1196528A JP9259460A JP25946097A JPH1196528A JP H1196528 A JPH1196528 A JP H1196528A JP 9259460 A JP9259460 A JP 9259460A JP 25946097 A JP25946097 A JP 25946097A JP H1196528 A JPH1196528 A JP H1196528A
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assembly
pivot
actuator arm
washer
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Application number
JP9259460A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Tsujino
等 辻野
Daburiyuu Aruburehito Deibitsudo
デイビッド・ダブリュー・アルブレヒト
Masahiko Kato
雅彦 加藤
Atsushi Ishikawa
淳 石川
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International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
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Publication date
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Priority to US09/132,009 priority patent/US6185075B1/en
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    • G—PHYSICS
    • G11—INFORMATION STORAGE
    • G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55—Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521—Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5526—Control therefor; circuits, track configurations or relative disposition of servo-information transducers and servo-information tracks for control thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 はんだ接続が終了した後の積層型アクチュエ
ータ・アーム・アセンブリ全体を洗浄する方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明の洗浄方法は、１又は複数のヘッ
ド／サスペンション・アセンブリ５１と１又は複数のス
ペーサ５３、５４とを位置整合させて積層する工程と、
前記積層したヘッド／サスペンション・アセンブリ及び
スペーサを固定して第１のサブ・アセンブリを形成する
工程と、前記第１のサブ・アセンブリのヘッドのリード
線とフレキシブル・ケーブル７６を接続して第２のサブ
・アセンブリを形成する工程と、前記第２のサブ・アセ
ンブリを洗浄する工程と、前記洗浄した第２のサブ・ア
センブリにピボット７１を装着する工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク記憶
装置等の情報記録再生装置に使用するアクチュエータ・
アーム・アセンブリの洗浄方法およびその洗浄方法に適
合するアクチュエータ・アーム・アセンブリおよび情報
記録再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図１は従来の磁気ディスク記憶装置１０
の平面図である。複数の磁気ディスク１１を均等間隔で
積層して回転軸１９に装着し一定回転数で回転させる。
磁気ディスク１１はそれぞれ表面および裏面を記録領域
として使用する。アクチュエータ・アーム・アセンブリ
２１（以後コム型アクチュエータ・アーム・アセンブリ
という。）は、コム型キャリッジ１４とヘッド／サスペ
ンション・アセンブリ１３を含む。ヘッド・サスペンシ
ョン・アセンブリ１３の先端１２には磁気ヘッドを取付
けたスライダ（図示せず）を磁気ディスクと対面するよ
うに装着し、ヘッド／サスペンション・アセンブリ１３
の後端はコム型キャリッジ１４のアーム部に接合する。
コム型キャリッジ１４にはコイル支持部２２を形成し、
内側にコイル２６を接着剤で固定する。ボイス・コイル
・モータ部１５の内部には永久磁石を装着してその磁界
中にコイル２６を保持する。コイル２６のリード線およ
び磁気ヘッドのリード線は、フレキシブル・ケーブル１
６および基板２０を通じて制御ユニット１７に接続す
る。制御ユニット１７は、コイル２６に制御した電流を
流すことによりアクチュエータ・アーム・アセンブリ２
１をピボット軸１８を中心にして回動させ、磁気ヘッド
を磁気ディスク１１上の所定のトラック位置に位置付け
る。
【０００３】磁気ディスク記憶装置の動作中は、回転す
る磁気ディスク１１によりディスク表面に発生した気流
がスライダに浮揚力を与え、ヘッドは磁気ディスク表面
から微小な距離だけ離れた状態を維持しながら磁気ディ
スクにデータの読み書きを行う。ヘッドと磁気ディスク
間の間隔は非常に小さいため、磁気ディスクの表面に微
小な粉塵が付着したとしてもヘッドの動作に誤りを生じ
る。したがって、磁気ディスク記憶装置の内部は清浄な
環境に維持する必要があり、磁気ディスク記憶装置の製
造段階では各構成部品を超純水または他の溶剤で洗浄し
た後にクリーン・ルームで組立てる。
【０００４】製造段階で生ずる粉塵の発生源の１つには
んだ接続工程がある。はんだ接続で使用するフラックス
が気化し周囲の構成部品に付着する。したがって、はん
だ接続の後でフラックスに汚染された構成部品の洗浄を
行うことは、磁気ディスク記憶装置内部の環境を清浄に
維持する上で好ましい。特に、記録密度の高い近年の磁
気ディスク記憶装置ではこの傾向が顕著である。アクチ
ュエータ・アーム・アセンブリにおいてもフレキシブル
・ケーブル１６とヘッド用リード線の接続がはんだによ
り行われるので、はんだ接続の後にアクチュエータ・ア
ーム・アセンブリ全体を洗浄することが好ましい。しか
し、アクチュエータ・アーム・アセンブリはピボット１
８を構成要素に含み、ピボットは内部の軸受けには潤滑
油を使用しているため全体を超純水に浸漬させて洗浄す
ることはできない。したがって、アクチュエータ・アー
ム・アセンブリ全体の洗浄は、はんだ工程終了後でかつ
ピボットの装着前に行う必要がある。
【０００５】図２は図１の磁気ディスク記憶装置のコム
型アクチュエータ・アーム・アセンブリ２１の斜視図で
ある。ヘッド３０からヘッド用リード線３１を引出し、
接続基板２４の部分３２でフレキシブル・ケーブルとは
んだで接続する。図面の簡略化のためにヘッド用リード
線３１は最も上のヘッド／サスペンション・アセンブリ
についてのみ描いているが、実際には各ヘッドから同様
にリード線を引出している。さらに、コイル２６のワイ
アの始端と終端からは２本のリード線２７、２８を引出
しフレキシブル・ケーブル１６にはんだで接続する。コ
ム型キャリッジ１４は通常アルミダイカストで一体成型
する。図２に示すアクチュエータ・アーム・アセンブリ
２１では、ヘッド用リード線３１およびコイル用リード
線２７、２８を接続基板上ではんだによりフレキシブル
・ケーブルと接続した時点で、ピボットをコム型キャリ
ッジ１４の軸孔３３に装着していない。したがって、フ
ラックスで汚染された図２に示す構造全体を洗浄し、そ
の後クリーン・ルームでピボットを装着することができ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】近年、コム型キャリッ
ジを使用しないアクチュエータ・アーム・アセンブリ
（以後積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリとい
う。）が採用されてきている。これはヘッド／サスペン
ション・アセンブリをヘッド装着部分からピボット軸へ
の挿入部分まで一体に形成し、これらをスペーサを挟ん
でピボットに積層し固定する。ピボット軸にヘッド／サ
スペンション・アセンブリとスペーサを固定した後に、
ヘッドおよびコイルからのリード線とフレキシブル・ケ
ーブルを接続基板上ではんだで接続する。したがって、
はんだ接続の後に積層したヘッド／サスペンション・ア
センブリおよびスペーサからピボットを取外すと積層構
造を維持することができないために、はんだ接続部にス
トレスが加わって剥がれたりするのではんだ接続後にピ
ボットを取外すことはできない。
【０００７】積層型アクチュエータ・アーム・アセンブ
リは接続基板上ではんだ接続を終了した後にはピボット
と一体構造を維持する必要があり全体を洗浄することは
できないため、従来はピボットの潤滑油に影響を与えな
いようにはんだ接続部分を中心に部分的に洗浄するなど
で処理していた。しかしフラックスによる汚染範囲が部
分的な範囲に限定されるという保証はなく、部分的な洗
浄方法では粉塵を十分に除去できず高密度な磁気ディス
ク記憶装置を実現することへの障害になっていた。
【０００８】また、積層型アクチュエータ・アーム・ア
センブリの組立て時はヘッド／サスペンション・アセン
ブリおよびスペーサの位置整合を行った後にピボットを
ナットで締めて積層構造を固定するが、レンチで締める
ナットの回転力が摩擦により積層したアクチュエータ・
アーム・アセンブリおよびスペーサに伝わって位置整合
がずれることがある。ヘッド／サスペンション・アセン
ブリの位置整合がずれるとディスクの記録に供する有効
範囲が減少するので好ましくなく、スペーサの位置整合
がずれるとＶＣＭによるアクチュエータの駆動性能に悪
影響を及ぼす。
【０００９】したがって本発明の目的は、はんだ接続が
終了した後の積層型アクチュエータ・アーム・アセンブ
リ全体を洗浄する方法を提供することにある。本発明の
他の目的は、上記洗浄に適し、ピボットの装着時にヘッ
ド／サスペンション・アセンブリの位置整合がずれない
積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリを提供する
ことにある。さらに本発明の他の目的は、積層型アクチ
ュエータ・アーム・アセンブリの製作方法を提供するこ
とにある。さらにまた本発明の目的は、上記積層型アク
チュエータ・アーム・アセンブリを搭載しディスクの記
録範囲が減少することがなく、アクチュエータの駆動性
能が良好な情報記録再生装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】 本発明の原理は、ピボ
ットを装着する前にはんだ接続を終了できる構造の積層
型アクチュエータ・アーム・アセンブリを用いて、はん
だ接続終了後に全体を洗浄することにある。また、本発
明の原理は、アクチュエータ・アーム・アセンブリにピ
ボットを装着する際、ピボットおよびワッシャを回転さ
せないことにある。本発明の一の態様によれば、ピボッ
トを用いないで位置整合させて固定した第１のサブ・ア
センブリを製作し、第１のサブ・アセンブリに対しては
んだ等によりフレキシブル・ケーブルを接続して第２の
サブ・アセンブリを製作する。第１のサブ・アセンブリ
を製作するための積層したヘッド／サスペンション・ア
センブリおよびスペーサの固定方法は、本発明の実行の
ためだけに仮に固定する方法でも永久に固定する方法で
も、ピボットを用いないで次のはんだ接続工程を可能に
させる方法であれば本発明の範囲に含まれる。第２のサ
ブ・アセンブリは、フレキシブル・ケーブルの接続作業
で汚染されていても、ピボットをまだ装着していないの
で全体を超純水または溶剤に浸漬させて洗浄できる。ピ
ボットは第２のサブ・アセンブリを洗浄した後にクリー
ン・ルームで装着するので、潤滑油を洗浄してしまう恐
れはない。
【００１１】本発明の他の態様によれば、ピボットの頭
部およびワッシャの外周は保持部を有する。積層したヘ
ッド／サスペンション・アセンブリおよびスペーサにピ
ボットを装着するためには、ピボットをこの積層構造に
挿入した後にピボットのねじ部とナットをレンチで締め
る。このときピボット頭部の保持部およびワッシャの保
持部が回転しないように保持すれば、ナットの回転によ
る摩擦力でヘッド／サスペンション・アセンブリおよび
スペーサの位置整合がずれることはない。ここにピボッ
ト頭部およびナットの保持部の形状は、ナットを締める
ときにレンチまたは治具で挟んで固定しておくことがで
きるすべての形状を意味する。本発明のさらに他の態様
によれば、ピボット装着時にヘッド／サスペンション・
アセンブリおよびスペーサの位置整合を確実に維持した
積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリを搭載した
情報記録再生装置を提供する。
【００１２】
【発明の実施の形態】最初に、本発明による積層型アク
チュエータ・アーム・アセンブリの洗浄方法に関する実
施例を説明する。図３は本発明の実施例で、最終構造の
積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリを得る前の
第１のサブ・アセンブリを示す組立て図である。１０枚
のヘッド／サスペンション・アセンブリ５１と４個のス
ペーサ５３と１個のスペーサ５４を積層の順番で示して
いる。したがって、このアクチュエータ・アーム・アセ
ンブリは５枚の磁気ディスクに対応する。１つのヘッド
／サスペンション・アセンブリ５１はヘッドを取付けた
スライダ５２を先端部に装着し、後端部５７をピボット
軸に挿入できるようにリング状に形成する。ヘッド／サ
スペンション・アセンブリ５１は、それぞれステンレス
の薄い板で形成したアクチュエータ・アームとロード・
ビームとフレクシャの３つの部分からなるが、それらを
相互にスポット溶接で接合して一体にしている。ヘッド
からのリード線はヘッド／サスペンション・アセンブリ
５１上に配線パターンとして形成されヘッド端子７５ま
で延びている。スペーサ５３はすべて同一形状であり、
磁気ディスクの積層間隔に対応してその厚さを決定す
る。スペーサ５４はスペーサ５３と同一の厚さを有しか
つコイル支持部５５を備え、コイル支持部５５の内部に
はコイル５６を接着剤で固定する。
【００１３】図３の第１のサブ・アセンブリはボルト７
４を備える。ボルト７４は、各ヘッド／サスペンション
・アセンブリ５１および各スペーサ５３、５４に開けら
れた孔を貫通してワッシャ７２に形成した対応するねじ
部と結合し、積層したヘッド／サスペンション・アセン
ブリおよびスペーサを一体に固定する。ボルト７４が貫
通する各ヘッド／サスペンション・アセンブリ５１およ
びスペーサ５４の孔の位置は、ヘッド／サスペンション
・アセンブリおよびスペーサ５４が最終構造のアクチュ
エータ・アーム・アセンブリに要求される位置に整合す
るように定める。スペーサ５３には方向性がないので孔
の位置はスペーサ５４のような位置整合上の制限はな
い。したがって、ボルト７４で固定した各ヘッド／サス
ペンション・アセンブリ５１および各スペーサ５３の位
置整合は磁気ディスク記憶装置の組立てが完成するまで
維持することができ、ピボットを装着する前でも接続基
板上でのはんだ接続工程に移行できる。
【００１４】図４は図３の第１のサブ・アセンブリに追
加の部品を加えたアクチュエータ・アーム・アセンブリ
の最終構造を説明するための斜視図である。図４のアク
チュエータ・アーム・アセンブリの構成は、図３で説明
した第１のサブ・アセンブリに２つの工程を追加して得
ることができる。最初の工程は、フレキシブル・ケーブ
ルを接続した接続基板６５を、ねじ６８でスペーサ５４
に取付ける。次に、各ヘッド端子７５とフレキシブル・
ケーブル７６を接続基板６５上ではんだ接続をする。第
１のサブ・アセンブリは位置整合した後にボルト７４で
固定しているので、以後ヘッド端子７５のはんだ接続部
にストレスが加わったり剥がれたりすることはない。さ
らに、コイル５６からのリード線６２、６３とフレキシ
ブル・ケーブル７６を接続基板６５上ではんだ接続し第
２のサブ・アセンブリを得る。ここに示した第２のサブ
・アセンブリを得るまでの工程は一実施例を示すもので
これに限定するものではなく、たとえばヘッド端子７５
とリード線６２、６３のフレキシブル・ケーブル７６に
対する接続順序は逆であってもよい。
【００１５】図４でフレキシブル・ケーブル７６とヘッ
ド端子７５およびリード線６２、６３とのはんだ接続ま
で終了した第２のサブ・アセンブリは、ピボット７１を
まだ装着していないので全体を超純水に浸して洗浄でき
る。第２のサブ・アセンブリ全体の洗浄は特にフラック
スによる汚染に有効で、アクチュエータ・アーム・アセ
ンブリが磁気ディスク記憶装置内の粉塵発生源になる可
能性を減らす。２番目の工程は第２のサブ・アセンブリ
を洗浄した後にクリーンムに移動し、ナット７３を利用
してピボット７１で第２のサブ・アセンブリを固定す
る。ピボット７１を装着した後はボルト７４を取外して
もよいが、取外した後のねじ部からの粉塵の再発生の危
険性を考慮すれば最終製品まで残しておいてもよい。
【００１６】次に、上記で説明した洗浄方法に適した積
層型アクチュエータ・アーム・アセンブリおよびその製
作方法の実施例について説明する。図４を用いて説明し
た第２のサブ・アセンブリにピボット７１を装着するた
めにナット７３をレンチで回してピボット７１のねじ部
と結合する必要がある。ナット７３をレンチで回して締
め付けていくとピボット７１の頭部７７とワッシャ７２
で第２のサブ・アセンブリ全体を上下に挟んで固定でき
る。ナット７３をレンチで回している間、ピボット７１
がナット７３の回転方向に共に回転しないように、ピボ
ット７１の頭部７７を何らかの方法で固定する必要があ
るが、ピボット頭部の外周は円形であるため強固に回転
を抑制するのは容易ではない。ピボット頭部７７の固定
が十分でないと頭部７７はナット７３の回転と共に回転
し、ピボット頭部に接する最上部のヘッド／サスペンシ
ョン・アセンブリ５１に摩擦力でその回転力を伝え、さ
らにそのスペーサおよびその下のヘッド／サスペンショ
ン・アセンブリを介して順番に回転力を伝えていく。そ
の結果、ヘッド／サスペンション・アセンブリ５１およ
びスペーサ５４の位置整合がずれる。また、ナット７３
とヘッド／サスペンション・アセンブリ５１の間に挟ん
だワッシャ７２にも摩擦力で回転力が伝わり、同様にヘ
ッド／サスペンション・アセンブリ５１およびスペーサ
５４の位置整合を乱す。ボルト７４は、ピボット装着時
の位置整合を維持するように作用するが、ナットの締め
付けトルクが大きい場合は十分に位置整合を確保するこ
とができない場合がある。
【００１７】図５は、上記の問題を解決するために採用
した積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリに使用
するピボット８０およびワッシャ８４の新規な構造を示
す実施例である。ピボット８０の頭部８１およびワッシ
ャ８４には円形に形成した外周を一部切除して保持部８
２、８５を形成する。ピボット８０およびワッシャ８４
の保持部はレンチまたは治具で固定し易い構造を備え
る。他の保持部の実施例としては、図６に示すように外
周に切り込みを入れた形状として形成できるし、ボルト
・ナットのように多角形にもできる。しかし、ピボット
頭部およびワッシャの一般的な円形の形状に対してこれ
に部分的に切除部を設けて保持部を形成することは、部
品製造の変更範囲が少なくて好ましい。
【００１８】図５に示したピボットおよびワッシャを使
用した積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリを製
作する方法を図７を用いて説明する。図７は、図４で説
明した第２のサブ・アセンブリ９０の上下を逆にして治
具に装着し、積層型アクチュエータ・アーム・アセンブ
リを製作するときの状態を示す。治具はベース１００と
ワッシャ固定板１０７よりなる。ベース１００は、ベー
ス表面からわずかに突き出てピボット８０の頭部８１に
形成した保持部８２を挟んで固定する固定部１０１およ
び１０２とワッシャ固定板を支持する支持部１０３、１
０４からなる。ワッシャ固定板１０７には、ワッシャ８
４の保持部８５を挟んで固定する開口１１０とこれより
大きい開口１１１を設ける。また、ワッシャ固定板１０
７をねじ１０５、１０６で支持部１０３、１０４に固定
するための開口１０８、１０９を設ける。
【００１９】積層型アクチュエータ・アーム・アセンブ
リを製作する手順の実施例を説明する。最初に上述した
手順で第２のサブ・アセンブリ９０を製作する。次にピ
ボット８０の頭部８１を下にして、ベース１００の固定
部１０１、１０２の間にピボットの保持部８２をはめ込
む。続いて、第２のサブ・アセンブリ９０の上下を逆に
してピボット８０に挿入する。さらに、ワッシャ固定板
１０７を、開口１１０がワッシャの保持部８５を挟むよ
うに第２のサブ・アセンブリの上に重ねる。開口１１０
がワッシャの保持部８５を確実に挟み込んだ後、ねじ１
０５、１０６でワッシャ固定板１０７を支持部１０３、
１０４に固定する。ワッシャ固定板１０７を支持部１０
３、１０４に固定した状態で、ワッシャ８４の表面がワ
ッシャ固定板１０７の表面よりわずかに上にでる。した
がって、ナット８６を締め込んだときにワッシャ固定板
を同時に固定してしまうことはない。
【００２０】この状態でナット８６をピボット８０のね
じ部にはめ込み、レンチで締めていく。ピボット８０は
頭部の保持部８２を固定部１０１、１０２で固定してい
るため、レンチの回転力で回転することはない。ワッシ
ャ８４は保持部８５をワッシャ固定板１０７の開口部１
１０で固定しているため、レンチでナット８６を回して
いる間回転することはない。したがって、ナット８６を
ピボット８０のねじ部に結合する間に、ヘッド／サスペ
ンション・アセンブリおよびスペーサの位置整合がずれ
ることはない。ナットの締め付けが終わったあとはねじ
１０５、１０６をゆるめ、ワッシャ固定板１０７全体を
右に移動して取外す。
【００２１】
【発明の効果】本発明により、はんだ接続が終了した後
の積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリ全体を洗
浄する方法を提供することができた。さらに本発明によ
り、上記洗浄に適し、ピボットの装着時にヘッド／サス
ペンション・アセンブリの位置整合がずれない積層型ア
クチュエータ・アーム・アセンブリを提供することがで
きた。さらに本発明により、上記アクチュエータ・アー
ム・アセンブリの製作方法を提供することができた。さ
らにまた本発明により、上記積層型アクチュエータ・ア
ーム・アセンブリを搭載しディスクの記録範囲が減少す
ることがなく、アクチュエータの駆動性能が良好な情報
記録再生装置を提供するができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】 従来の磁気ディスク記憶装置の平面図であ
る。
【図２】 従来のコム型アクチュエータ・アーム・アセ
ンブリの斜視図である。
【図３】 本発明に使用する積層型アクチュエータ・ア
ーム・アセンブリの第１のサブアセンブリの組立て図で
ある。
【図４】 本発明に使用する積層型アクチュエータ・ア
ーム・アセンブリの斜視図である。
【図５】 本発明の積層型アクチュエータ・アーム・ア
センブリに使用するピボットおよびワッシャである。
【図６】 保持部の形状を示す他の実施例である。
【図７】 本発明の積層型アクチュエータ・アーム・ア
センブリの製作方法を示す図である。
【符合の説明】 ５０ 積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリ ５１ ヘッド／サスペンション・アセンブリ ５２ スライダ ５３、５４ スペーサ ５５ コイル支持部 ５６ コイル ６５ 接続基板 ６２、６３ リード線 ７１、８０ ピボット ７２、８４ ワッシャ ７３、８６ ナット ７４ ボルト ７５ ヘッド端子 ７６ フレキシブル・ケーブル
フロントページの続き (72)発明者 デイビッド・ダブリュー・アルブレヒト 神奈川県藤沢市桐原町１番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 加藤 雅彦 神奈川県藤沢市桐原町１番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 石川 淳 神奈川県藤沢市桐原町１番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 情報記録再生装置に使用する積層型アク
    チュエータ・アーム・アセンブリを洗浄する方法であっ
    て、 ヘッド／サスペンション・アセンブリとスペーサとを位
    置整合させて積層する工程と、 前記積層したヘッド／サスペンション・アセンブリ及び
    スペーサを固定して第１のサブ・アセンブリを形成する
    工程と、 前記第１のサブ・アセンブリのヘッドのリード線とフレ
    キシブル・ケーブルを接続して第２のサブ・アセンブリ
    を形成する工程と、 前記第２のサブ・アセンブリを洗浄する工程と、 前記洗浄した第２のサブ・アセンブリにピボットを装着
    する工程とを有する洗浄方法。
  2. 【請求項２】 前記ヘッド／サスペンション・アセンブ
    リ及び前記スペーサがそれぞれ貫通孔を備え、前記第１
    のサブ・アセンブリを形成する工程が前記各貫通孔を貫
    くボルトで固定する工程を含む請求項１記載の洗浄方
    法。
  3. 【請求項３】 情報記録再生装置に使用する積層型アク
    チュエータ・アーム・アセンブリであって、 ヘッド／サスペンション・アセンブリと、 前記ヘッド／サスペンション・アセンブリと共に積層す
    るスペーサと、 外周に保持部を有し前記積層したヘッド／サスペンショ
    ン・アセンブリ及びスペーサの積層面の一方の端に重ね
    るワッシャと、 外周に保持部を有する頭部を一端に備え、ねじ部を他端
    に備え、該頭部が前記積層面の他方の端に位置して前記
    積層したヘッド／サスペンション・アセンブリ、スペー
    サ、及びワッシャを貫通するピボットと、 前記ワッシャの上に重なって前記ピボットのねじ部と結
    合するナットとを有する積層型アクチュエータ・アーム
    ・アセンブリ。
  4. 【請求項４】 前記ピボット頭部の外周及び前記ワッシ
    ャの外周が実質的に円形であり、前記ピボット頭部の外
    周及び前記ワッシャの外周に切除部を設けて前記保持部
    を形成した請求項３記載の積層型アクチュエータ・アー
    ム・アセンブリ。
  5. 【請求項５】 積層型アクチュエータ・アーム・アセン
    ブリを製作する方法であって、 ヘッド／サスペンション・アセンブリとスペーサとを位
    置整合させて積層する工程と、 前記積層したヘッド／サスペンション・アセンブリ及び
    スペーサの積層面の一方の端に外周に保持部を有するワ
    ッシャを重ねる工程と、 外周に保持部を有する頭部を一端に備えねじ部を他端に
    備えたピボットを、該頭部を前記積層面の他方の端に位
    置付けて前記積層したヘッド／サスペンション・アセン
    ブリ、スペーサ、及びワッシャを貫通させる工程と、 前記ピボット頭部の保持部及び前記ワッシャの保持部を
    前記ピボット及び前記ワッシャの回転を抑制するように
    保持する工程と、 前記ワッシャの上にナットを重ね該ナットを回転させて
    前記ピボットのねじ部と該記ナットを結合する工程とを
    有する製作方法。
  6. 【請求項６】 情報記録用ディスクと、ヘッドを前記デ
    ィスクの所定の位置に位置付ける積層型アクチュエータ
    ・アーム・アセンブリと、前記積層型アクチュエータ・
    アーム・アセンブリを制御する制御ユニットとを有する
    情報記録再生装置であって、 前記積層型アクチュエータ・アーム・アセンブリが請求
    項３又は４のいずれかに記載の積層型アクチュエータ・
    アーム・アセンブリである情報記録再生装置。
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