JPH1196378A - 積荷位置姿勢認識装置 - Google Patents

積荷位置姿勢認識装置

Info

Publication number
JPH1196378A
JPH1196378A JP9252173A JP25217397A JPH1196378A JP H1196378 A JPH1196378 A JP H1196378A JP 9252173 A JP9252173 A JP 9252173A JP 25217397 A JP25217397 A JP 25217397A JP H1196378 A JPH1196378 A JP H1196378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recognition
information
cargo
dimensional
posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9252173A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Hamano
満 浜野
Kazunari Takahashi
和成 高橋
Hiroaki Ogura
宏明 小倉
Toshiyuki Uemura
敏幸 植村
Hiroteru Takahashi
裕輝 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP9252173A priority Critical patent/JPH1196378A/ja
Publication of JPH1196378A publication Critical patent/JPH1196378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 細かいピッチで測定位置を変更して、多数の
画像を撮影するので、撮影時間が長くなる。また、認識
対象の画像データも膨大になり、認識の所要時間が非常
に長くなる。積荷の位置及び姿勢を認識する装置におい
て、撮影及び認識の所要時間を短縮することを目的とす
る。 【解決手段】 認識対象物の形状の種別と大きさを示す
情報TB1を、形状情報出力手段50から入力する。こ
の形状と大きさに基づいて、測定ピッチを決定する。測
定ピッチに基づいて、撮影回数Hnを決定し、複数フレ
ームの2次元画像情報を取得する。取得した複数フレー
ムの2次元画像情報に基づいて、認識対象物の位置及び
姿勢の少なくとも一方を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パレット等に積載
された積荷の位置と姿勢を、画像処理により自動認識す
るための積荷位置姿勢認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、積荷のような物体を認識する場
合には、テレビカメラを用いて物体の外観を撮影する。
この撮影により得られる2次元画像を、コンピュータで
解析し、パターンマッチングなどの方法で、認識処理さ
れる。また、光切断法と呼ばれる方法では、認識対象物
の立体的な特徴を検出するために、スリット状の照明光
を用いる。即ち、スリット光を物体に照射し、スリット
光で照明された領域の画像を、光源とは異なる位置のカ
メラで撮影する。
【0003】撮影される画像には、スリット光で照明さ
れる領域の、凹凸形状を示す情報が含まれる。また、ス
リット光の照明位置を少しずつ移動しながら各々の照明
位置について撮影を実施して、多数の画像情報を得る。
これにより、物体の立体形状の情報が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記光切断法を用いる
ことにより、物体の立体形状を比較的精密に測定できる
ので、比較的高い精度で物体の認識が可能である。しか
しながら、この種の物体認識は、認識に長い時間を必要
とするので、実用性が低いのが実状である。例えば、測
定分解能が2mmである場合に、1mの範囲の認識をす
るためには、2mm毎に撮影をするので、500回の撮
影により得られる500フレームの画像情報を全て処理
する必要がある。従って、一般的なテレビカメラを用い
ると、画像の撮影だけで約16.5秒かかる。また、例
えば、画像の1フレームの処理時間を0.25秒とすれ
ば、500フレームの画像全てを処理するのに、125
秒かかる。
【0005】また、テレビカメラで撮影して得られる2
次元画像情報の各フレームは、多数の画素で構成される
ので、この2次元画像情報から認識対象物の各種特徴情
報を検出するためには、膨大な処理を実行する必要があ
る。従って、特別な画像処理用ハードウェアを用意した
り、高性能のコンピュータを用いたとしても、認識所要
時間を実用的なレベルまで短縮するのは難しい。
【0006】また、積荷などの物体の形状を認識する場
合には、認識成功率が低い場合が多く、実用化が困難で
ある。本発明は、認識の所要時間を短縮するとともに、
高い認識成功率を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の積荷位置姿勢
認識装置は、認識対象物に、スリット状の照明光を照射
する光源手段と、前記光源手段の照明光で照明された領
域を含む、認識対象物の2次元画像を撮影する撮像手段
と、前記認識対象物上の照明光が照射される測定対象領
域を変更する走査手段と、予め特定された前記認識対象
物の、少なくとも形状の種別と大きさを示す情報を出力
する形状情報出力手段と、前記形状情報出力手段の出力
する、形状の種別と大きさの情報に基づいて、測定ピッ
チを決定する測定ピッチ決定手段と、前記測定ピッチ決
定手段が決定した測定ピッチに基づいて、前記撮像手段
及び前記走査手段の少なくとも一方を制御して、複数の
測定対象領域のそれぞれについて撮影された、複数フレ
ームの2次元画像情報を取得する撮像制御手段と、前記
撮像制御手段が取得した複数フレームの2次元画像情報
に基づいて、前記認識対象物の位置及び姿勢の少なくと
も一方を認識する認識手段を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2は、請求項1記載の積荷位置姿勢
認識装置において、前記光源手段の光軸方向と前記撮像
手段の撮影方向を固定し、前記2次元画像情報のフレー
ム内における、前記認識対象物の上面位置の近傍に相当
する2次元領域を、前記認識対象物の高さの情報に基づ
いて特定し、特定した2次元領域の情報を抽出する2次
元情報抽出手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項3は、請求項2記載の積荷位置姿勢
認識装置において、前記2次元情報抽出手段は、前記認
識対象物の積載段数に応じて、1つ又は複数の2次元領
域を特定し、1つ又は複数の2次元領域の情報を、各々
のフレームから抽出することを特徴とする。請求項4
は、請求項2記載の積荷位置姿勢認識装置において、前
記認識手段は、前記2次元情報抽出手段により抽出され
た、2次元領域の情報に基づいて、前記認識対象物の輪
郭位置を通る、始点と終点で特定される線分を検出する
ことを特徴とする。
【0010】請求項5は、請求項4記載の積荷位置姿勢
認識装置において、前記認識手段が、検出される前記線
分の、複数の始点もしくは終点を通る直線式を求め、複
数の前記直線式及び複数の前記直線式の延長線上の交点
の位置に基づいて、前記認識対象物を認識することを特
徴とする。請求項6は、請求項1記載の積荷位置姿勢認
識装置において、前記認識手段が、検出される前記線分
の、複数の始点もしくは終点から求められる円の中心点
の位置と、認識対象物の大きさに基づいて、円弧状の領
域を特定し、この円弧状の領域に始点もしくは終点が含
まれる線分の情報に基づいて、前記認識対象物を認識す
ることを特徴とする。
【0011】請求項7は、請求項1記載の積荷位置姿勢
認識装置において、前記認識手段が、認識対象物の形状
の種別の違いに応じて、認識アルゴリズムを自動的に切
り替えることを特徴とする。
【0012】(作用) (請求項1)光源手段は、認識対象物に、スリット状の
照明光を照射する。撮像手段は、前記光源手段の照明光
で照明された領域を含む、認識対象物の2次元画像を撮
影する。
【0013】走査手段は、測定対象領域、即ち、前記認
識対象物上の照明光が照射される領域を変更する。例え
ば、前記光源手段及び撮像手段を移動したり、あるいは
認識対象物を移動することにより、測定対象領域を変更
できる。形状情報記憶手段は、予め特定された前記認識
対象物の、少なくとも形状の種別と大きさを示す情報を
記憶する。
【0014】例えば、工場などにおいて、様々な寸法の
ダンボール箱やペール缶を多数のパレット上に積載して
ベルトコンベアで移送する場合、一般に、種類の異なる
物を同一のパレット上に混載することはない。また、パ
レットの搬送を管理するホストコンピュータは、各々の
パレット上に積載された物が何であるかを予め特定し、
その物の寸法も把握している。このようなホストコンピ
ュータは、形状情報記憶手段に記憶情報を与えるための
形状情報出力手段として利用できる。
【0015】測定ピッチ決定手段は、前記形状情報記憶
手段の記憶する、形状の種別と大きさの情報に基づい
て、測定ピッチを決定する。例えば、認識対象物の輪郭
線の形状が直線である場合、その輪郭線を通る線分の傾
きと位置を特定するためには、その線分を通る最低2つ
の点の位置を検出する必要がある。例えば、認識対象物
がダンボール箱の場合、その上面形状が方形なので、そ
の方形の短辺の長さと必要な点の数に基づいて、測定ピ
ッチは次式で算出される。スリット状の照明される領域
の軸と、認識対象物の辺の向きとの傾きをθとする。
【0016】 測定ピッチ=(短辺長さ)・tanθ/(必要な点の数) 撮像制御手段は、前記測定ピッチ決定手段が決定した測
定ピッチに基づいて、前記撮像手段及び前記走査手段の
少なくとも一方を制御して、複数の測定対象領域のそれ
ぞれについて撮影された、複数フレームの2次元画像情
報を取得する。認識に必要な点の数が少ない場合、前記
測定ピッチが大きくなるので、取得される2次元画像情
報のフレーム数も少なくなる。つまり、短時間で、画像
の撮影(測定)が完了する。
【0017】認識手段は、前記撮像制御手段が取得した
複数フレームの2次元画像情報に基づいて、前記認識対
象物の位置及び姿勢の少なくとも一方を認識する。撮像
手段が出力する各フレームの2次元画像情報には、スリ
ット状の照明光で照明された、スリット状の明るい領域
が含まれる。この明るい領域の位置や形状は、認識対象
物の輪郭に沿って変化するので、2次元画像情報から認
識対象物の特徴情報を抽出することができる。
【0018】物体を認識するためには、一般に、多数の
特徴情報を必要とし、様々な位置で撮影された、多数フ
レームの2次元画像情報を必要とする。しかし、本発明
では、認識対象物の形状の種別と大きさが、予め特定さ
れているので、比較的少ない特徴情報だけで、認識対象
物の位置や姿勢を認識できる。例えば、認識対象物が、
ダンボール箱のような直方体であれば、その上面の輪郭
の矩形の位置と向きが特定できればよい。また、前記矩
形の各辺を通る線分の傾きを特定するためには、前記線
分の位置と一致する最低2つの測定位置で、認識対象物
の輪郭点を求める必要がある。
【0019】現実的には、ダンボール箱の場合、10箇
所程度の測定位置における2次元画像情報があれば、そ
れの位置と向きを認識できる。従って、認識に必要な情
報は、従来と比べて遥かに少ない。つまり、短時間で認
識が完了する。 (請求項2)前記光源手段の光軸方向と前記撮像手段の
撮影方向が固定されるので、走査手段の走査方向が、認
識対象物の上面に対して平行であれば、走査によって測
定位置が変化しても、2次元画像情報のフレーム内にお
ける、認識対象物の前記上面の位置(高さ)は変化しな
い。
【0020】そこで、2次元情報抽出手段は、認識対象
物の高さの情報に基づいて予測される、認識対象物の上
面位置の近傍に相当する2次元領域について、情報を抽
出する。抽出された情報は、1フレームの2次元画像情
報に比べて、遥かに情報量が少ないので、認識処理の対
象となる画像情報の量が低減され、認識処理の所要時間
が短縮される。
【0021】(請求項3)ダンボール箱などの小型の積
荷は、2段,3段などの複数段に重ねて積載されて搬送
される場合が多い。そして、積載段数に応じて、認識対
象物の上面位置が変わる。積荷が2段以上に積載された
部分では、最上段の積荷の上面位置のみが検出される。
【0022】そこで、この発明では、前記2次元情報抽
出手段は、認識対象物の積載段数によって特定される高
さに基づいて、1つ又は複数の2次元領域を特定し、1
つ又は複数の2次元領域の情報を、各々のフレームから
抽出する。積荷が多段に積載される場合でも、積荷を認
識できる。 (請求項4)前記2次元情報抽出手段によって抽出され
た2次元領域の情報中には、スリット状の光で照明され
た明るい領域が、連続する明るい画素で構成される線分
として存在する。この線分の始点及び終点の位置は、認
識対象物の上面の輪郭線上にある。この線分を、認識手
段が検出する。各線分の始点と終点が、特徴情報として
利用できる。
【0023】(請求項5)認識対象物の輪郭線が直線の
場合、検出された前記線分の複数の始点もしくは終点を
結ぶ直線は、前記輪郭線上にある。矩形の輪郭線を通る
互いに傾きの異なる2つの直線の交点は、前記輪郭線の
端点と一致する。つまり、認識対象物がダンボール箱の
ような直方体形状の場合、前記線分を複数求め、これら
の線分の始点又は終点を結ぶ直線式を複数求め、複数の
前記直線式及び複数の前記直線式の延長線上の交点の位
置に基づいて、前記認識対象物を認識できる。
【0024】(請求項6)例えばペール缶のように、認
識対象物の上面の輪郭線が円形の場合、検出された前記
線分の始点もしくは終点は、輪郭線上、つまり円周上に
ある。従って、複数の線分の始点もしくは終点位置か
ら、前記輪郭線の中心位置を予測できる。認識対象物の
直径などの寸法は、形状情報記憶手段から得られるの
で、予測した中心位置に基づいて、認識対象物の輪郭線
の位置を予測できる。前記線分の始点又は終点が、予測
した輪郭線の近傍、つまり円弧状の領域に含まれる場合
には、その始点又は終点は、輪郭線の認識に利用できる
有効な位置情報になる。この有効な位置情報に基づい
て、認識対象物の位置を認識できる。
【0025】(請求項7)様々な形状の物を同一のアル
ゴリズムで認識するのは難しい。本発明では、認識対象
物の形状の種別の情報が、形状情報記憶手段から得られ
るので、この情報を参照し、認識対象物の形状に応じ
て、認識アルゴリズムを自動的に切り替える。これによ
り、認識精度が改善される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
23に示す。この形態は全ての請求項に対応する。図1
は、積荷位置姿勢認識装置10の機構部と認識対象物の
配置を示す斜視図である。図2は、積荷位置姿勢認識装
置10の機構部と認識対象物の配置を示す正面図であ
る。図3は、積荷位置姿勢認識装置10のシステム構成
を示すブロック図である。
【0027】図4は、パレット6の位置と積荷位置姿勢
認識装置10の認識範囲を示す平面図である。図5は、
CCDカメラ4で撮影される画像の1フレームを示す正
面図である。図6は、CCDカメラ4で撮影される画像
の一部分を示す拡大図である。図7は、積荷位置姿勢認
識装置10の制御動作を示すフローチャートである。図
8は、図7のステップS5の詳細を示すフローチャート
である。図9は、積荷の上面形状とスリット光の撮影位
置の例を示す平面図である。
【0028】図10は、積荷の上面形状とスリット光の
撮影位置の例を示す平面図である。図11は、レーザス
リット光源2とCCDカメラ4と積荷8の位置関係を示
す正面図である。図12は、図7のステップS6の詳細
を示すフローチャートである。図13は、画像データ,
2次元バッファのデータ及びラインバッファのデータの
並びを示すマップである。図14は、図7のステップS
7の詳細を示すフローチャートである。図15は、CC
Dカメラ4と積荷8の位置関係を示す側面図である。
【0029】図16は、画像データから抽出された複数
の線分情報の位置関係を示す平面図である。図17は、
画像データから抽出された複数の線分情報の位置関係を
示す平面図である。図18は、画像データから抽出され
た複数の線分情報の位置関係を示す平面図である。
【0030】図19は、画像データから抽出された複数
の線分情報の位置関係を示す平面図である。図20は、
図7のステップS8の詳細を示すフローチャートであ
る。図21は、図20のステップS73の詳細を示すフ
ローチャートである。図22は、図20のステップS7
4の詳細を示すフローチャートである。図23は、複数
の積荷の認識過程を示す模式図である。
【0031】この形態においては、請求項1の光源手段
はレーザスリット光源2,3として、撮像手段はCCD
カメラ4として、走査手段は1軸テーブル5として、形
状情報出力手段はホストコンピュータ50として、それ
ぞれ具体化されている。また、請求項1の測定ピッチ決
定手段は図8のステップS22,S23として、撮像制
御手段は図8のステップS32及び図12のステップS
48,S49として、認識手段は図7のステップS8と
して、それぞれ具体化されている。
【0032】また、請求項2の2次元情報抽出手段は、
図8のステップS25〜S31及び図12のステップS
44として具体化されている。以下、積荷位置姿勢認識
装置10の構成と動作について説明する。図1及び図2
に示すように、積荷8を積載するためのパレット6は、
ベルトコンベア7上に配置されている。ベルトコンベア
7の駆動により、パレット6は矢印Yで示す方向と反対
の方向に搬送される。
【0033】パレット6の搬送終了位置の上方に、1軸
テーブル5によって支持された測定ユニット1が配置さ
れている。1軸テーブル5は、パレット6の面と平行に
配置されている。1軸テーブル5の駆動により、測定ユ
ニット1の位置を、所定範囲内で、矢印Y方向及びその
反対方向に、パレット6の面に対して平行に移動でき
る。
【0034】測定ユニット1は、2つのレーザスリット
光源2,3と、CCDカメラ4を備えている。CCDカ
メラ4は、2つのレーザスリット光源2,3のほぼ中央
位置に配置されている。レーザスリット光源2,3とC
CDカメラ4の相対距離は変化しない。
【0035】レーザスリット光源2,3は、それぞれ、
スリット状のレーザ光2a,3aを真下、すなわち矢印
Z方向に向けて、図2のように出射する。これらのレー
ザ光2a,3aは、図1に示すように、矢印αで示す軸
方向に広がりを有する、スリット状の光である。つま
り、矢印α方向の軸と平行な線状の領域2bのみが、レ
ーザ光2aで照明される。レーザ光2aと3aは、互い
に平行なので、図4に示すように、レーザ光3aで照明
される領域3bも、矢印α方向の軸と平行になる。
【0036】矢印α方向の軸は、図4に示すように、X
軸に対して所定角度θだけ傾いている。パレット6上に
積載される積荷8は、通常、矢印X,Y方向の軸を基準
として、それと積荷8の方向が揃うように、比較的整然
と配置される。従って、レーザ光2a,3aによって照
明されるスリット状の領域2b,3bは、積荷8を斜め
に横切るように配置される。
【0037】なお、2つのレーザスリット光源2,3を
用いたのは、測定の所要時間を短縮するためであり、レ
ーザスリット光源2,3の何れかを省略しても良い。測
定ユニット1は、1軸テーブル5の駆動により、図4に
示す距離Lの範囲を移動する。これによって、レーザ光
2aで照明される領域2bは、点P1の位置から点P2
の位置まで移動し、レーザ光3aで照明される領域3b
は、点P2の位置から点P3の位置まで移動する。従っ
て、パレット6のY方向の全域が測定範囲になる。
【0038】また、パレット6の停止位置の変動を考慮
して、パレット6のX方向の全幅よりも少し大きい範囲
がレーザ光2a,3aで照明されるように予め調整して
ある。同様に、パレット6のY方向の全長よりも少し大
きい範囲がレーザ光2b,3bで照明されるように予め
調整してある。従って、パレット6上の全ての積荷8
が、測定ユニット1の測定対象になる。
【0039】CCDカメラ4は、撮像ユニットにCCD
を用いたテレビカメラであり、画像を撮影し、撮影した
画像を映像信号として出力する。CCDカメラ4の視野
は、レーザ光2a,3aで照明される領域2b,3bを
全て含んでいる。従って、CCDカメラ4が出力する画
像には、図5に示すように、領域2bに相当するスリッ
ト状の明るい領域9aと、領域3bに相当する明るい領
域9bが現れる。
【0040】図2に示すように、レーザ光2a,3aで
照明される部分に、積荷8が存在する場合、レーザ光2
a,3aの反射する位置の高さが変化する。この高さの
変化は、CCDカメラ4において、光の入射角の違いと
して現れる。つまり、図5に示す画像中のスリット状の
明るい領域9a,9bについては、積荷8が存在する部
分と存在しない部分とで、Y方向の位置が変わる。ま
た、積荷8の積載段数の違いによっても、領域9a,9
bのY方向の位置が変わる。
【0041】レーザ光2a,3aで照明される領域2
b,3bが、矢印Xの方向に対して所定角度θだけ傾い
ているので、画像中のスリット状の明るい領域9a,9
bも、X軸に対して角度θだけ傾いている。画像中のス
リット状の明るい領域9a,9bの位置情報に基づい
て、認識対象物のそれぞれの上面の輪郭位置を求めるた
めには、領域9a,9bが認識対象物毎に分離している
ことが望ましい。
【0042】例えば、認識対象物がダンボール箱の場
合、互いに隣接するダンボール箱が密着した状態で配置
される場合が多い。しかし、通常、ダンボール箱の上面
各辺のエッジ部分は、折り曲げによって丸みを帯びてい
る。また、互いに隣接するダンボール箱の境界には、3
〜4mm程度の隙間が存在する。この境界の影響が、領
域9a,9bの形状に現れるので、互いに隣接するダン
ボール箱の境界、つまり輪郭位置を認識できる。
【0043】CCDカメラ4の分解能については、互い
に隣接する認識対象物の隙間が認識できるように、隙間
の大きさを考慮して、パレット6の上面において約1.
8mm/画素となるように定めてある。積荷位置姿勢認
識装置10は、図3に示すように、レーザスリット光源
2,3,CCDカメラ4,1軸テーブル5,主制御部1
1,画像処理ユニット12及び認識処理ユニット13で
構成されている。
【0044】画像処理ユニット12は、CCDカメラ4
が出力する映像信号を、画素毎の所定のタイミングでサ
ンプリングして量子化し、各画素の明るさが複数ビット
のデータで表現された階調画像データに変換する。少な
くとも1フレームの階調画像データを、画像処理ユニッ
ト12に内蔵された画像メモリに記憶できる。また、主
制御部11の制御により、記憶された階調画像データに
対して、所定の画像処理が実施される。
【0045】認識処理ユニット13は、画像処理ユニッ
ト12のデータに基づいて、認識対象物の位置と姿勢を
認識する。処理の内容については、後で詳細に説明す
る。主制御部11は、制御用のコンピュータを内蔵して
おり、積荷位置姿勢認識装置10の全体の動作を制御す
る。主制御部11には、ネットワーク52を介して、ホ
ストコンピュータ50が接続されている。また、ピッキ
ングロボットコントローラ51が、主制御部11に接続
されている。
【0046】ホストコンピュータ50は、様々な積荷の
搬送工程を管理しているので、様々な情報を保持してい
る。この例では、積荷8として、様々な形状及び大きさ
のダンボール箱やペール缶がパレット6上に積載されて
搬送される。但し、同一のパレット6上に、形状や大き
さの異なる積荷8が混載されることはない。
【0047】ホストコンピュータ50は、順次に搬送さ
れる多数のパレット6の各々に積載された積荷の形状,
寸法,積載段数等の積荷情報を、パレット6毎に把握
し、保持している。積荷位置姿勢認識装置10は、前記
積荷情報を、パレット6毎に、ホストコンピュータ50
から受け取る。この積荷情報に基づいて、積荷位置姿勢
認識装置10は、積荷8の各々の位置と姿勢を認識す
る。
【0048】パレット6上の積荷8を、所定のピッキン
グロボットが他の位置に移し替えるために、積荷8の各
々の位置と姿勢の情報が必要なので、積荷位置姿勢認識
装置10は、認識結果をピッキングロボットコントロー
ラ51に送る。主制御部11の制御動作を図7に示す。
図7を参照して、各ステップの内容を説明する。これら
の処理は、全て主制御部11により実行される。積荷位
置姿勢認識装置10の電源が投入されると、主制御部1
1は、最初にステップS1を実行する。
【0049】ステップS1では、システムの初期化を実
行する。即ち、レーザスリット光源2,3を消灯状態に
制御し、1軸テーブル5を所定の走査開始位置に位置決
めし、内部の通信回路をホストコンピュータ50との通
信が可能な状態に制御する。ステップS2では、ホスト
コンピュータ50と通信を実施して、認識する全種類の
荷姿情報、即ち積荷の荷姿名称,形状,寸法,1段当た
りの積付個数を取得し、これらの情報を、主制御部11
の内部メモリに割り当てた荷姿情報テーブルTB1上
に、荷姿名称毎に区分して登録する。
【0050】ステップS3では、パレット6が所定の停
止位置に到着したか否かを識別する。パレット6がベル
トコンベア7で運ばれて、図2に示すように、1軸テー
ブル5の下方の所定の停止位置に到着し、パレット6が
停止すると、次のステップS4に進む。ステップS4で
は、ホストコンピュータ50と通信を実施して、到着し
たパレットに関する認識指示情報を取得する。この認識
指示情報には、荷姿名称,積載総個数,移載総個数等の
情報が含まれる。この情報は、主制御部11に記憶され
る。
【0051】ステップS5では、画像データFMの取込
及び特定領域のデータ抽出に必要な各種パラメータ(H
n,LPn,Wn,Vm)を算出する。この処理におい
ては、荷姿情報テーブルTB1,認識指示情報から必要
な情報を取得して、それを処理に利用する。ステップS
6では、ステップS5で算出した各種パラメータに基づ
いて、測定ユニット1をY方向に移動しながら、所定間
隔毎の各位置で、CCDカメラ4により画像の撮影を実
施する。また、画像データFMの各フレームから、認識
に必要な情報を抽出する。
【0052】ステップS7では、ステップS6で生成さ
れた情報に基づいて、多数の線分データを生成する。こ
の線分データは、認識対象物の上面の輪郭線上に始点と
終点がある線分の情報である。この情報は、線分データ
テーブルTB2上に登録される。ステップS8では、認
識処理ユニット13に対して、認識開始指示を与える。
これに応答して、認識処理ユニット13は、認識処理を
開始する。即ち、線分データテーブルTB2上のデータ
に基づいて、各認識対象物の位置と姿勢を認識する。
【0053】ステップS9では、ホストコンピュータ5
0に対して、認識完了を通知すると共に、認識結果をピ
ッキングロボットコントローラ51に送る。ステップS
10では、パレット6上の全ての積荷の処理が完了した
か否かを識別する。完了してなければ、ステップS5に
戻って、各種パラメータの算出を行って、上記処理を繰
り返す。全ての積荷の処理が完了した場合には、ステッ
プS3に戻り、次のパレット6の到着を待つ。
【0054】上記ステップS5の詳細を、図8に示す。
図8に示す各処理ステップの内容について、以下に説明
する。ステップS21では、積荷情報テーブルTB3の
内容を参照して、現在処理中のパレットに積載された認
識対象物の上面形状が、円形か方形かを識別する。方形
なら次にステップS22に進み、円形なら次にステップ
S23に進む。
【0055】ステップS22では、上面形状が方形なの
で、図9に示す短辺の寸法Lsと定数Nbに基づいて、
測定ピッチPoを次式により算出する。 Po=Ls・ tanθ/(Nb+1) ・・・(1) 定数Nbは、この例では3である。つまり、第1式で求
めた測定ピッチPoで、測定位置をY方向に移動しなが
ら測定を実施すれば、方形の1辺に対して少なくとも3
種類の位置について、スリット状のレーザ光2a又は3
aによって照明された位置が測定される。つまり、各辺
について少なくとも3点の位置情報が得られる。
【0056】最低2つの点の位置情報があれば、方形の
1辺を通る直線式を求められるので、定数Nbは2でも
良いが、この例では余裕を持たせるために、定数Nbに
3を定めている。ステップS23では、上面形状が円形
なので、図10に示す直径の寸法Dと定数Ncに基づい
て、測定ピッチPoを次式により算出する。
【0057】 Po=D/((Nc+1)cosθ) ・・・(2) 定数Ncは、この例では7である。つまり、第2式で求
めた測定ピッチPoで、測定位置をY方向に移動しなが
ら測定を実施すれば、円形の上面の少なくとも7種類の
位置について、スリット状のレーザ光2a又は3aによ
って照明された位置が測定される。つまり、半円の円弧
上の位置について、少なくとも7点の位置情報が得られ
る。
【0058】定数Ncは、最低3でも良いが、7程度で
あれば、十分な精度で、認識対象物の位置を認識でき
る。ステップS24では、ステップS22又はS23で
求めた測定ピッチPoと、測定ユニット1の移動ストロ
ークSTに基づいて、測定回数Hnを求める。移動スト
ロークSTは、図4中の距離Lに相当する。
【0059】例えば、角度θが30度、移動ストローク
STが1mの場合に、上面形状の短辺の寸法Lsが0.
3mのダンボール箱を認識する場合には、測定回数Hn
は、約23回になる。CCDカメラ4によって撮影され
る画像には、例えば図6に示すように、線状の明るい領
域A,B,C,D及びEが現れる。即ち、図11に示す
ように、積荷8の有無及び積載段数に応じて、スリット
状のレーザ光2aの反射位置(高さ)が変化するので、
CCDカメラ4に入射する光の入射角度が変化する。こ
の入射角度の変化が、画像中の明るい領域の位置変化と
して現れる。
【0060】つまり、図6に示す明るい領域A,Eは、
パレット6上の点P0に相当し、明るい領域Bは、1段
目の積荷8の上面位置P1’に相当し、明るい領域C
は、2段目の積荷8の上面位置P2’に相当する。この
例では、レーザスリット光源2,3の光軸とCCDカメ
ラ4の撮影方向が固定され、測定ユニット1がパレット
6の面に対して平行移動するので、図6に示す明るい領
域A,B,C,D及びEの位置は、測定ユニット1が移
動しても、ほとんど変化せず、積荷8の高さHmと積荷
8の存在位置によって決まる。
【0061】様々な誤差を考慮すると、1段目,2段目
及び3段目の積荷8の上面でレーザ光2aが反射する場
合、それぞれ、画像中の明るい領域は、図6中にハッチ
ングで示した平行四辺形の領域内に位置する。寸法のば
らつきがあるので、平行四辺形の各領域は、Y軸方向
に、W1,W2及びW3の幅を有する。従って、積荷8
の積載段数の最大値が3の場合には、図6に示すW1,
W2及びW3の範囲の平行四辺形の領域内の画像データ
があれば、認識ができる。それ以外の画像データは、認
識には不要である。
【0062】図8のステップS25〜S31では、図6
に示すLP0,LP1,LP2,LP3と、W1,W
2,W3を求める。図8においては、図6のLP0,L
P1,LP2,LP3がLPnで表され、図6のW1,
W2,W3がWnで表されている。LPn及びWnの数
は、積荷8の積載段数の最大値によって制限される。ス
テップS25では、積荷8の積載段数がNの場合の、C
CDカメラ4の中心軸Pcから点PnまでのY方向の距
離Lnを、次式により求める。
【0063】 Ln=Hc・Lo/(Hc−Hm・N) [mm]・・・(3) 点Pnは、CCDカメラ4と積荷8上面の照明されるス
リット状の領域を結ぶ軸の延長線と、パレット6の上面
との交点であり、図11の点P1,P2に相当する。距
離Lnは、図11の距離L1,L2に相当する。積荷の
高さをHmとし、CCDカメラ4の焦点とパレット6上
面との距離をHcとする。
【0064】ステップS26では、積荷8の積載段数が
Nの場合の、積荷8上面におけるCCDカメラ4の分解
能Anを、次式により求める。 An=(Hc−Hm・N)Ao/Hc [mm/画素]・・(4) Ao:パレット上面のCCDカメラ4の分解能ステップ
S27では、ステップS25で求めた距離Lnとステッ
プS26で求めた分解能Anから、次式によって画面中
の距離LPnを求める。
【0065】 LPn=Ln/An [画素] ・・・(5) ステップS28では、積荷8の積載段数がNの場合の前
記距離Lnについて、パレット6の高さ公差Tip及び積
荷8の高さ公差Timを考慮した距離Litn[mm]を次
式により求める。 Litn=Hc・Lo/(Hc−(Tip+N(Hm+Tim))) ・・(6) ステップS29では、公差Tip,Timを考慮して、積荷
8の積載段数がNの場合の、積荷8上面におけるCCD
カメラ4の分解能Aitn[mm/画素]を、次式により
求める。
【0066】 Aitn=Ao(Hc−(Tip+N(Hm+Tim)))/Hc ・・(7) ステップS30では、ステップS28で求めた距離Lit
nとステップS29で求めた分解能Aitnから、次式によ
って画面中の距離LPitn[画素]を求める。 LPitn=Litn/Aitn ・・・(8) ステップS31では、ステップS30で求めた距離LP
itnと、ステップS27で求めた距離LPnに基づい
て、次式により、領域の幅Wnを求める。この領域Wn
は、図6におけるW1,W2,W3に相当する。
【0067】 Wn=(LPitn−LPn)・2 ・・・(9) ステップS32では、ステップS22又はS23で求め
た測定ピッチPoと、予め定めた1画面処理時間Tpに
基づいて、次式により測定ユニット1の移動速度Vm
[mm/sec]を算出する。 Vm=Po/Tp ・・・(10) 図7のステップS6の詳細を、図12に示す。図12を
参照して、各ステップの処理の内容を説明する。
【0068】ステップS41では、駆動速度を前記第1
0式で算出した速度Vmにセットして、1軸テーブル5
の駆動を開始する。これによって、測定ユニット1が矢
印Y方向に、一定の速度Vmで移動する。ステップS4
2では、内部メモリ上に割り当てたカウンタCNTの値
を、0に初期化する。
【0069】ステップS43では、画像処理ユニット1
2を制御して、CCDカメラ4が出力する映像信号か
ら、1フレーム(1画面)の画像データD1を取り込
む。この画像データD1は、画像処理ユニット12に内
蔵された、フレームメモリFMに記憶される。この画像
データD1は、画素毎の明るさが複数ビットのデータで
表現された階調データである。
【0070】また、ステップS43では、現在時刻が記
録される。ステップS44では、フレームメモリFMに
記憶された画像データD1の中から、認識処理に必要な
領域の2次元データのみを抽出する。例えば、積荷8の
積載段数が2の場合には、図6に示すスリット状の明る
い領域Cが含まれる、幅がW2の平行四辺形の領域を抽
出する。
【0071】平行四辺形の領域の中央を通る軸21の、
X座標Xi[画素]とY座標Yi[画素]との関係は、
次式で表される。 Yi=tanθ・Xi+Ym/2+LPn/cosθ−Xm・tanθ/2 ・・(11) LPn: LP1,LP2,LP3,・・・ 従って、0からXmまでの各X座標の位置で、前記第1
1式によりY座標Yiを計算し、Yi−Wn/2からY
i+Wn/2までの範囲の各画素のデータを抽出して、
抽出したデータD2を、図13に示すような2次元配列
で、2次元バッファBFにコピーする。
【0072】ステップS45では、2次元バッファBF
に記憶されたデータD2を、2値化する。即ち、データ
D2を画素毎に処理して、各画素の明るさと閾値との大
小関係に応じて、画素の値を1又は0に更新する。使用
する閾値は、次の処理によって算出する。まず、データ
D2の明るさのヒストグラムを作成する。このヒストグ
ラムの中で最大頻度の明るさPKを検出する。このPK
に予め定めた定数を加算した結果を閾値とする。
【0073】従って、スリット状の照明された領域の画
素については、明るさが大きいので、画素の値が1に更
新され、それ以外の画素については、明るさが小さいの
で、画素の値が0に更新される。ステップS46では、
ステップS45で2値化された2次元データD2を次の
ように処理して、1次元データに変換する。BF上で同
一のX座標に位置するWn個の画素の2値データを参照
し、値が1の画素が1つ以上含まれる場合には、値が1
の画素を変換結果とし、Wn個の全画素の値が0の場合
には、値が0の画素を変換結果とする。この処理を、0
からXmまでの全てのX座標について実行する。変換結
果は、ラインバッファLBFに記憶する。
【0074】ラインバッファLBFには、図13に示す
ような1次元データD3を記憶する領域が、多数設けて
ある。ステップS46で順次に生成される多数の1次元
データB3は、ラインバッファLBF上の互いに異なる
位置に配置される。ステップS47では、前記カウンタ
CNTの内容を更新する。つまり、カウンタCNTは、
ステップS43からS46の処理を実行する度に更新さ
れるので、カウンタCNTの値は、処理した画像のフレ
ーム数、即ち測定の回数を示す。
【0075】ステップS48では、ステップS43で記
録した時刻と現在時刻とを比較して、所定時間Tpが経
過したか否かを調べる。時間Tpは、ステップS43か
らS46の処理を実行するのに要する所要時間より少し
大きい時間であり、予め決定され、定数として保持され
ている。ステップS49では、カウンタCNTの値を、
図8に示すステップS24で決定した測定回数Hnと比
較する。カウンタCNTの値が測定回数Hnより小さい
場合には、ステップS43に戻り、カウンタCNTの値
が測定回数Hnに達したら、次のステップS50に進
む。
【0076】つまり、ステップS43からS49までの
処理が、測定回数Hnと同じ回数だけループ状に繰り返
し実行される。従って、測定回数Hnと同じフレーム数
の画像が取り込まれ、処理される。ステップS43から
S49までの処理は、時間Tpの周期で繰り返される。
測定ユニット1の移動速度Vmは、前記第10式で算出
されるので、時間Tpの間に、測定ユニット1は、前記
測定ピッチPoだけ移動する。
【0077】つまり、測定位置が測定ピッチPo移動す
る毎に、画像の撮影、即ち測定が実施される。従って、
図9及び図10に示すように、測定ピッチPo毎に、ス
リット状に照明された明るい領域9a,9bの情報が得
られる。ステップS50では、1軸テーブル5の駆動を
制御し、測定ユニット1を測定開始位置まで戻してその
位置で止める。
【0078】図7に示すステップS7の詳細を図14に
示す。図14を参照して、各処理ステップの内容を説明
する。ステップS61では、ラインバッファLBFに記
憶された多数の1次元データB3を順次に処理し、それ
ぞれの1次元データについて、それに含まれる有効な線
分情報の始点と終点を、画素単位の位置データとして、
テーブルPLBに登録する。
【0079】ステップS62では、テーブルPLBに登
録された全ての線分の情報について、各線分の始点と終
点の座標を、被写体の物理位置に変換する。変換後の座
標の単位はmmである。変換結果は、テーブルALBに
登録する。X軸方向についてみると、図15に示すよう
に、CCDカメラ4の視野の左端位置は、パレット上面
で点Xoの位置になる。また、積荷8の上面の高さで
は、CCDカメラ4の視野の左端位置は、点Ohmの位置
になる。点Xoと点OhmのX方向の距離OFxは、次式
で表される。
【0080】 OFx=(Ao−An)・XPm/2 ・・・(12) Ao:パレット上面のカメラ分解能 An:最上部の積荷8の上面でのカメラ分解能 XPm:カメラ画像の水平方向(X方向)最大画素数 カメラ画像の最左端からi番目の画素のX方向位置は、
パレット上面において、点Xoから距離Xiの位置に相
当する。距離Xiは、次式で求められる。
【0081】 Xi=An・i+OFx [mm] ・・・(13) 1軸テーブル5の駆動により、CCDカメラ4の撮影位
置がY方向に移動するので、撮影位置のY方向の物理位
置を求める際には、CCDカメラ4の移動量を考慮する
必要がある。先頭からi番目の画像フレームにおけるC
CDカメラ4の移動量Yiは、次式で表される。
【0082】 Yi=Vm・TSi [mm] ・・・(14) Vm:1軸テーブル5の駆動速度 TSi:測定開始時からi番目の画像を撮影するまでの
経過時間 ステップS63では、テーブルALBに登録された全て
の線分の情報について、各線分の始点と終点の座標系
を、認識で使用する座標系に変換する。変換結果は、線
分データテーブルTB2に登録する。
【0083】図7のステップS8で、積荷の認識処理が
開始されると、認識処理ユニット13は、線分データテ
ーブルTB2に登録されたデータを処理して、最上段に
位置する全ての積荷を認識するために、所定の認識処理
を実行する。この認識処理の内容を、図20に示す。図
20を参照して、認識処理ユニット13の動作を説明す
る。
【0084】ステップS71では、線分データテーブル
TB2に登録されたデータを取り出し、全ての線分の始
点及び終点に、各々を特定するための順次参照番号をつ
ける。また、所定のノイズ除去処理を実行して、データ
に含まれるノイズ成分を除去する。ステップS72で
は、図7に示す荷姿情報テーブルTB1に保持された荷
姿情報に基づいて、現在処理中の認識対象物の上面形状
が、方形か円形かを識別する。方形なら、次にステップ
S73に進み、円形なら、次にステップS74に進む。
【0085】ステップS73では、特定の1つの積荷に
ついて、位置と姿勢を認識し、重心の座標と姿勢の角度
を求める。認識に成功すると、その積荷の領域に含まれ
る線分の情報を削除し、認識対象のデータ群を更新す
る。また、更新前のデータ群は、そのまま更新履歴とし
て保存する。更新履歴には、更新順序を示す参照番号を
つける。
【0086】例えば図23の(イ)に示すように、3つ
の積荷に対応する情報61,62,63が存在する場合
に、情報61に対する認識に成功すると、図23の
(ロ)に示すように、情報61は削除され、情報62及
び63が残る。
【0087】ステップS73の処理の詳細は、図21に
示されている。これについては、後で詳細に説明する。
ステップS74では、特定の1つの積荷について、位置
を認識し、その中心位置を求める。認識に成功すると、
その積荷の領域に含まれる線分の情報を削除し、認識対
象のデータ群を更新する。また、更新前のデータ群は、
そのまま更新履歴として保存する。更新履歴には、更新
順序を示す参照番号をつける。
【0088】ステップS74の処理の詳細は、図22に
示されている。これについては、後で詳細に説明する。
ステップS75では、ステップS73又はS74におけ
る認識処理において、認識が成功したか否かを識別す
る。成功の場合には、次にステップS76に進み、失敗
の場合には、S78に進む。
【0089】ステップS76では、残りの線分情報が存
在するか否かを識別する。未処理の線分情報が残ってい
る場合には、ステップS72に戻って認識処理を繰り返
す。全ての線分情報の処理が完了している場合には、ス
テップS77に進む。ステップS77では、認識成功と
見なし、それを記録する。そして、この認識処理を終了
する。
【0090】ステップS78では、積荷情報テーブルT
B1に保持された荷姿情報に基づいて、現在処理中の認
識対象物の上面形状が、長方形か否かを識別する。上面
形状が長方形なら、認識のやり直しが可能な場合がある
ので、次にステップS79に進む。上面形状が正方形又
は円形なら、認識の失敗が確定的なので、次にステップ
S80に進む。
【0091】ステップS79では、認識のやり直しが可
能か否かを識別する。隣接する複数パターンの境界位置
を間違えると、例えば、図23に示す(ロ)の状態のデ
ータに対して(ハ)に示すような認識を実施する可能性
があり、情報63の認識に失敗する。しかし、隣接する
複数パターンの境界位置を変更すれば、図23の(ニ)
に示すような正しい認識が可能である。
【0092】このような可能性が、ステップS79で識
別される。認識のやり直しが可能な場合には、認識対象
のデータ群について、更新履歴を調べて、更新前の状態
に戻す。つまり、誤って削除されたデータを復元する。
例えば、間違った認識処理によって、データが図23に
示す(ハ)の状態になった場合には、図23に示す
(ロ)の状態に戻す。
【0093】ステップS80では、認識に失敗したこと
を記録して、この認識処理を終了する。例えば図23に
示すデータを処理する場合、情報61,62及び63の
それぞれのパターンの認識に成功すると、(ホ)に示す
ように、情報61,62及び63が全て削除され、認識
が終了する。
【0094】上記ステップS73の、方形単品位置姿勢
認識の詳細を図21に示す。図21を参照して各処理ス
テップの内容を説明する。また、一例として、図16及
び図17に示す多数の線分データを処理する場合につい
て説明する。図16及び図17は、互いに隣接する位置
に配置された、2つの積荷8a,8bを10回撮影して
得られた線分L1〜L14を示している。R1〜R10
は、互いに異なる撮影時点における各スリット光の位置
を示している。各スリット光の位置R1〜R10の間隔
は、測定ピッチPoである。
【0095】ステップS81では、多数の線分L1〜L
14の始点の中でX座標が最小のものを検出し、それを
認識基準点とする。図16においては、線分L4の始点
である点Aが、認識基準点に相当する。ステップS82
では、まず、X軸の方向に対してプラス90度からマイ
ナス90度までの範囲を、予め定めた有限数で分割し、
多数の方向を決定する。次に、認識基準点Aから決定し
た様々な方向に向かう多数の直線の式を生成する。
【0096】ステップS83では、ステップS82で生
成した多数の直線のそれぞれについて、直線上に存在す
る始点の数Nsを求める。そして、互いに方向の異なる
多数の直線のうち、始点の数Nsがもっとも大きい直線
を、基準線とする。図16においては、太い実線で示し
たK1が基準線である。つまり、基準線K1は、積荷8
aの輪郭の一辺と重なる直線である。基準線K1を求め
るためには、始点の数Nsが2以上でなければならな
い。従って、積荷8aの輪郭の一辺と交差するスリット
光も、2本以上必要である。
【0097】ステップS84では、まず、認識基準点A
と隣接し、且つ基準線K1と交差しないスリット光の位
置R5を検出する。次に、位置R5のスリット光によっ
て得られた線分の始点のうち、X座標が最小の第2基準
点を求める。図16においては、線分L5の始点Bが第
2基準点である。次に、第2基準点Bを通り、且つ基準
線K1と90度の角度をなす直線を、第2基準線として
検出する。図16においては、K2が第2基準線であ
る。さらに、第2基準線K2上にある始点の数Mを求め
る。
【0098】ステップS85では、まず、基準線K1を
示す方程式と第2基準線K2を示す方程式に基づいて、
それらの延長線上の交点を輪郭の頂点として求める。例
えば、図17においては、積荷8aの頂点Cが求められ
る。次に、基準線K1の長さD10と第2基準線K2の
長さD20を求める。更に、認識に必要な各点の間の距
離を算出する。例えば、図17においては、D11,D
12,D21,D22,D1及びD2の距離を求める。
【0099】次に、求められた距離D1,D2と、積荷
情報テーブルTB3に保持された荷姿情報に含まれる寸
法(上面の方形の短辺と長辺の長さ)の情報との比較に
より、パターンマッチングを実施する。このパターンマ
ッチングでは、まず、距離D1,D2に基づいて、認識
基準点A付近における積荷の配置可能性を識別する。距
離D1,D2が、共に積荷の長辺長さ以上である場合、
例えば図17に示す積荷8a,8cのように、互いに向
きの異なる2通りの状態で、積荷を配置可能と識別す
る。
【0100】また、距離D1,D2の何れか一方が、長
辺長さ以上で、且つ他方が短辺長さ以上の場合には、1
種類の姿勢でのみ積荷を配置可能と識別する。例えば、
図17の場合、積荷8a,8cの何れか一方の姿勢で、
積荷を配置可能と識別する。距離D1,D2がいずれも
長辺長さに満たない場合には、認識基準点Aの近くに積
荷を配置できないので、パターンが一致しないものとみ
なす。
【0101】認識基準点A付近に積荷を配置可能な場
合、更に次の処理を実施する。まず、配置可能な特定の
姿勢(8a又は8c)について、基準線K1及び第2基
準線K2に沿って積荷を配置した場合の、積荷の輪郭線
と、各位置R0〜R11のスリット光の軸との交点を輪
郭点とし、輪郭点の各々の座標値を求める。また、これ
らの輪郭点の数をQとする。
【0102】線分のデータ(図16のL1〜L14)の
各々の終点の座標を参照し、前記各輪郭点の近傍に存在
する終点の数Rを計数する。輪郭点の数Qと一致した終
点の数Rとの比率R/Qを調べ、比率R/Qが予め定め
た閾値以上の場合には、パターンが一致したとみなし、
比率R/Qが閾値未満であれば、パターンが一致しない
とみなす。
【0103】認識基準点A付近に積荷を2種類の姿勢で
配置可能な場合には、2種類のそれぞれの姿勢について
比率R/Qを求め、何れか大きい方の比率R/Qを閾値
と比較する。ステップS86では、ステップS85で実
施したパターンマッチングの結果を識別する。ステップ
S85でパターンの一致を検出した場合には、次にステ
ップS89に進み、パターンが一致しない場合には、ス
テップS87に進む。
【0104】ステップS87では、ステップS85で調
べた姿勢以外に、積荷を配置可能な姿勢が存在するか否
かを識別する。例えば、図17に示す積荷8aについて
パターンが一致しない場合には、積荷8aと姿勢が90
度異なる積荷8cについて、パターンが一致する可能性
があるので、認識処理を再度実行するために、ステップ
S88に進む。積荷を配置可能な姿勢が1種類だけの場
合には、ステップS92に進む。
【0105】ステップS88では、認識対象の積荷の姿
勢を90度変更するように、所定の指示情報を記録し、
ステップS85に戻る。ステップS89では、積荷の認
識に成功したので、前述の基準線K1,第2基準線K2
及び交点Cの情報と、積荷の寸法及び形状情報に基づい
て、認識した積荷の重心の位置と、姿勢の角度を算出す
る。
【0106】ステップS90では、認識対象の線分デー
タの中から、認識した積荷に対応する線分を削除する。
例えば、図16に示すように、線分L1〜L14が含ま
れる線分データを処理して、積荷8aを認識した場合に
は、線分L1〜L7を削除する。これらの線分の削除に
よって線分データが更新されるが、更新前の情報は、履
歴として、そのまま保存する。
【0107】ステップS91では、認識の成功を記録
し、この方形単品位置姿勢認識処理を終了する。ステッ
プS92では、認識の失敗を記録し、この方形単品位置
姿勢認識処理を終了する。図20にステップS74とし
て示される、円形単品位置認識の詳細を図22に示す。
図22を参照して各処理ステップの内容を説明する。ま
た、一例として、図18及び図19に示すような、多数
の線分データを処理する場合について説明する。
【0108】図18及び図19は、互いに隣接する位置
に配置された、2つの積荷8d,8eを12回撮影して
得られた線分L1〜L14を示している。R1〜R12
は、互いに異なる撮影時点における各スリット光の位置
を示している。各スリット光の位置R1〜R12の間隔
は、測定ピッチPoである。ステップS93では、多数
の線分L1〜L14の始点の中でX座標が最小のものを
検出し、それを認識基準点とする。図18及び図19に
おいては、線分L4の始点である点Aが、認識基準点に
相当する。
【0109】ステップS94では、まず、荷姿情報テー
ブルTB1に保持された荷姿情報に含まれる積荷上面の
半径Rcと、ステップS93で求めた認識基準点Aの座
標に基づいて、積荷8dの仮中心点O1の座標を求め
る。次に、積荷8dの輪郭位置が含まれる円弧状の領域
30を決定する。この領域30は、仮中心点O1が中心
で半径がRaの円弧31と、仮中心点O1が中心で半径
がRbの円弧32とで挟まれる領域である。半径Ra,
Rbは、次式により決定する。また、領域30は、X方
向の範囲が、認識基準点Aと仮中心点O1の間に制限さ
れる。
【0110】 Ra=Rc−Po/2 ・・・(15) Rb=Rc+Po/2 ・・・(16) Po:測定ピッチ 次に、線分L1〜L14のデータのうち、円弧状の領域
30内に存在する始点を、スリット光の各位置(R1〜
R7)について検出する。同一のスリット光の位置に、
複数の始点が含まれる場合には、X座標が最小の点のみ
を採用する。
【0111】ステップS95では、まず、前のステップ
S94で検出した、領域30内の始点群の座標に基づい
て、積荷8dの中心点O2を算出する。なお、中心点O
2の座標を求めるためには、領域30に含まれる始点が
少なくとも3点必要である。従って、上面形状が円形の
積荷8d,8eを認識するためには、各々の積荷につい
て少なくとも3つの位置で、スリット光を撮影する必要
がある。
【0112】次に、中心点O2を中心とし、半径がRc
の円C1を求める。更に、スリット光の各位置R1〜R
12について、それらと円C1との交点を、輪郭点とし
て求める。求めた輪郭点の数をQとする。更に、線分L
1〜L14の始点及び終点の各座標を調べ、これらの始
点及び終点が、前記輪郭点の近傍に存在するか否かを識
別する。そして、輪郭点の近傍に存在する始点及び終点
の総数Rを求める。
【0113】そして、比率R/Qを予め定めた閾値と比
較し、比率R/Qが閾値以上であれば、パターンが一致
したとみなし、比率R/Qが閾値未満なら、パターンが
不一致とみなす。ステップS96では、ステップS95
の処理の結果、パターンが一致したか否かを識別する。
パターンが一致した場合には、次にステップS97に進
み、不一致なら次にステップS100に進む。
【0114】ステップS97では、ステップS95で求
めた各輪郭点の座標と、その近傍に存在する始点又は終
点の座標とに基づいて、前記中心点O2の座標を補正す
る。補正された中心点O2を、認識した積荷の重心位置
とする。ステップS98では、認識対象の線分データの
中から、ステップS95で認識された積荷に対応する線
分の情報を削除する。例えば図19に示すような線分デ
ータを処理して、積荷8dを認識した場合には、線分L
1〜L7の情報が削除される。
【0115】ステップS99では、認識の成功を記録し
て、この円形単品位置認識の処理を終了する。ステップ
S100では、認識の失敗を記録して、この円形単品位
置認識の処理を終了する。なお、この実施の形態では、
積荷の撮影位置を走査するために、レーザスリット光源
2,3及びCCDカメラ4の位置を移動しているが、こ
れらの位置を固定して、例えばパレット6を一定速度で
移動しながら撮影するように、構成及び動作を変更して
もよい。
【0116】
【発明の効果】
(請求項1)本発明では、認識対象物の形状の種別と大
きさが、予め特定されているので、比較的少ない特徴情
報だけで、認識対象物の位置や姿勢を認識できる。従っ
て、スリット光で照明される領域の撮影ピッチ(Po)
が大きくなり、撮影回数(Hn)は少なくなる。また、
認識処理の対象となる画像の情報量も大幅に低減される
ので、認識所要時間が、従来の装置に比べて遥かに短縮
される。
【0117】(請求項2)2次元情報抽出手段が抽出す
る2次元領域の情報は、1フレームの2次元画像情報に
比べて、遥かに情報量が少ないので、認識処理の対象と
なる画像情報の量が低減され、認識処理の所要時間が短
縮される。 (請求項3)積荷が2段以上に重ねて積載される場合で
も、最上段の積荷の上面位置を特定できるので、確実に
積荷を認識できる。
【0118】(請求項4)認識対象物の輪郭線上に始点
及び終点が存在する多数の線分の情報を、特徴情報とし
て利用できる。 (請求項5)認識対象物の輪郭線の頂点を、複数の線分
の始点もしくは終点から予測するので、例えば実際の認
識対象物の角部分に、つぶれや変形が生じた場合でも、
頂点の位置として、変形前の位置に近い位置情報が得ら
れる。従って、認識精度が向上する。
【0119】(請求項6)認識対象物の輪郭線の中心位
置を、複数の線分の始点もしくは終点から予測するの
で、例えば実際の認識対象物の輪郭線上の一部に、つぶ
れや変形が生じた場合でも、比較的正確な中心位置の情
報が得られる。従って、高い認識精度が得られる。
【0120】(請求項7)様々な形状の積荷の位置や姿
勢を同一のアルゴリズムで認識するのは難しい。本発明
では、認識対象物の形状の種別の情報が、形状情報出力
手段から得られるので、この情報を参照し、認識対象物
の形状に応じて、認識アルゴリズムを自動的に切り替え
る。従って、認識精度が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】積荷位置姿勢認識装置10の機構部と認識対象
物の配置を示す斜視図である。
【図2】積荷位置姿勢認識装置10の機構部と認識対象
物の配置を示す正面図である。
【図3】積荷位置姿勢認識装置10のシステム構成を示
すブロック図である。
【図4】パレット6の位置と積荷位置姿勢認識装置10
の認識範囲を示す平面図である。
【図5】CCDカメラ4で撮影される画像の1フレーム
を示す正面図である。
【図6】CCDカメラ4で撮影される画像の一部分を示
す拡大図である。
【図7】積荷位置姿勢認識装置10の制御動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】図7のステップS5の詳細を示すフローチャー
トである。
【図9】積荷の上面形状とスリット光の撮影位置の例を
示す平面図である。
【図10】積荷の上面形状とスリット光の撮影位置の例
を示す平面図である。
【図11】レーザスリット光源2とCCDカメラ4と積
荷8の位置関係を示す正面図である。
【図12】図7のステップS6の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図13】画像データ,2次元バッファのデータ及びラ
インバッファのデータの並びを示すマップである。
【図14】図7のステップS7の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図15】CCDカメラ4と積荷8の位置関係を示す側
面図である。
【図16】画像データから抽出された複数の線分情報の
位置関係を示す平面図である。
【図17】画像データから抽出された複数の線分情報の
位置関係を示す平面図である。
【図18】画像データから抽出された複数の線分情報の
位置関係を示す平面図である。
【図19】画像データから抽出された複数の線分情報の
位置関係を示す平面図である。
【図20】図7のステップS8の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図21】図20のステップS73の詳細を示すフロー
チャートである。
【図22】図20のステップS74の詳細を示すフロー
チャートである。
【図23】複数の積荷の認識過程を示す模式図である。
【符号の説明】
1 測定ユニット 2,3 レーザスリット光源 2a,3a レーザ光 2b,3b 照明されるスリット状の領域 4 CCDカメラ 5 1軸テーブル 6 パレット 7 ベルトコンベア 8 積荷 9a,9b スリット状の明るい領域 10 積荷位置姿勢認識装置 11 主制御部 12 画像処理ユニット 13 認識処理ユニット 50 ホストコンピュータ 51 ピッキングロボットコントローラ 52 ネットワーク
フロントページの続き (72)発明者 小倉 宏明 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社新潟鐵工所開発センター制御技術部 内 (72)発明者 植村 敏幸 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社新潟鐵工所開発センター制御技術部 内 (72)発明者 高橋 裕輝 神奈川県横浜市磯子区新磯子町27番地 株 式会社新潟鐵工所開発センター制御技術部 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 認識対象物に、スリット状の照明光を照
    射する光源手段と、 前記光源手段の照明光で照明された領域を含む、認識対
    象物の2次元画像を撮影する撮像手段と、 前記認識対象物上の照明光が照射される測定対象領域を
    変更する走査手段と、 予め特定された前記認識対象物の、少なくとも形状の種
    別と大きさを示す情報を記憶する形状情報記憶手段と、 前記形状情報記憶手段の記憶する、形状の種別と大きさ
    の情報に基づいて、測定ピッチを決定する測定ピッチ決
    定手段と、 前記測定ピッチ決定手段が決定した測定ピッチに基づい
    て、前記撮像手段及び前記走査手段の少なくとも一方を
    制御して、複数の測定対象領域のそれぞれについて撮影
    された、複数フレームの2次元画像情報を取得する撮像
    制御手段と、 前記撮像制御手段が取得した複数フレームの2次元画像
    情報に基づいて、前記認識対象物の位置及び姿勢の少な
    くとも一方を認識する認識手段を設けたことを特徴とす
    る積荷位置姿勢認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積荷位置姿勢認識装置に
    おいて、前記光源手段の光軸方向と前記撮像手段の撮影
    方向を固定し、前記2次元画像情報のフレーム内におけ
    る、前記認識対象物の上面位置の近傍に相当する2次元
    領域を、前記認識対象物の高さの情報に基づいて特定
    し、特定した2次元領域の情報を抽出する2次元情報抽
    出手段を設けたことを特徴とする積荷位置姿勢認識装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の積荷位置姿勢認識装置に
    おいて、前記2次元情報抽出手段は、前記認識対象物の
    積載段数に応じて、1つ又は複数の2次元領域を特定
    し、1つ又は複数の2次元領域の情報を、各々のフレー
    ムから抽出することを特徴とする積荷位置姿勢認識装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の積荷位置姿勢認識装置に
    おいて、前記認識手段は、前記2次元情報抽出手段によ
    り抽出された、2次元領域の情報に基づいて、前記認識
    対象物の輪郭位置を通る、始点と終点で特定される線分
    を検出することを特徴とする積荷位置姿勢認識装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の積荷位置姿勢認識装置に
    おいて、前記認識手段が、検出される前記線分の、複数
    の始点もしくは終点を通る直線式を求め、複数の前記直
    線式及び複数の前記直線式の延長線上の交点の位置に基
    づいて、前記認識対象物を認識することを特徴とする積
    荷位置姿勢認識装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の積荷位置姿勢認識装置に
    おいて、前記認識手段が、検出される前記線分の、複数
    の始点もしくは終点から求められる円の中心点の位置
    と、認識対象物の大きさに基づいて、円弧状の領域を特
    定し、この円弧状の領域に始点もしくは終点が含まれる
    線分の情報に基づいて、前記認識対象物を認識すること
    を特徴とする積荷位置姿勢認識装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の積荷位置姿勢認識装置に
    おいて、前記認識手段が、認識対象物の形状の種別の違
    いに応じて、認識アルゴリズムを自動的に切り替えるこ
    とを特徴とする積荷位置姿勢認識装置。
JP9252173A 1997-09-17 1997-09-17 積荷位置姿勢認識装置 Pending JPH1196378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9252173A JPH1196378A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 積荷位置姿勢認識装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9252173A JPH1196378A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 積荷位置姿勢認識装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1196378A true JPH1196378A (ja) 1999-04-09

Family

ID=17233515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9252173A Pending JPH1196378A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 積荷位置姿勢認識装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1196378A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012005226A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 株式会社メガトレード 厚み検査装置
JP2012229946A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Nippon Avionics Co Ltd 封止容器の検査方法及び検査装置
JP2013007741A (ja) * 2011-05-23 2013-01-10 Dainippon Printing Co Ltd 裁断対象検査装置、裁断対象検査方法、裁断対象検査装置用のプログラム、および、裁断対象検査システム
JP2013137206A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kao Corp 被搬送物の検査方法
JP2015215284A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 Jfeスチール株式会社 コンベア搬送物監視方法および監視装置
WO2021246476A1 (en) * 2020-06-04 2021-12-09 Mujin, Inc. Method and computing system for performing or facilitating physical edge detection
US12062182B2 (en) 2020-06-04 2024-08-13 Mujin, Inc. Method and computing system for performing or facilitating physical edge detection

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012005226A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 株式会社メガトレード 厚み検査装置
JP2012229946A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Nippon Avionics Co Ltd 封止容器の検査方法及び検査装置
JP2013007741A (ja) * 2011-05-23 2013-01-10 Dainippon Printing Co Ltd 裁断対象検査装置、裁断対象検査方法、裁断対象検査装置用のプログラム、および、裁断対象検査システム
JP2013137206A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kao Corp 被搬送物の検査方法
JP2015215284A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 Jfeスチール株式会社 コンベア搬送物監視方法および監視装置
WO2021246476A1 (en) * 2020-06-04 2021-12-09 Mujin, Inc. Method and computing system for performing or facilitating physical edge detection
JP2022534342A (ja) * 2020-06-04 2022-07-29 株式会社Mujin 物理的エッジ検出を実行または促進するための方法および計算システム
US12062182B2 (en) 2020-06-04 2024-08-13 Mujin, Inc. Method and computing system for performing or facilitating physical edge detection

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2045772B1 (en) Apparatus for picking up objects
US9707682B1 (en) Methods and systems for recognizing machine-readable information on three-dimensional objects
US6845296B2 (en) Object taking out apparatus
JPH11333770A (ja) 積荷位置姿勢認識装置
JP2010120141A (ja) バラ積みピッキング装置とその制御方法
JP6011490B2 (ja) 物品保管設備
JP6052103B2 (ja) 物品認識装置及び物品認識設備
CN109454004B (zh) 机器人扫描分拣系统及方法
CN110942120A (zh) 用于自动产品登记的系统和方法
JP2006300929A (ja) 物体の3次元位置認識装置およびデパレタイズシステム
CN113284178A (zh) 物体码垛方法、装置、计算设备及计算机存储介质
CN114170521B (zh) 一种叉车托盘对接识别定位方法
JPH1196378A (ja) 積荷位置姿勢認識装置
JP5263501B2 (ja) デパレタイズ用のワーク位置認識装置および方法
JPH08293029A (ja) 箱状物体の積重ね状態認識装置
JPH09255158A (ja) 物体配置認識装置
JPH10118975A (ja) ハンドリング位置認識方法および認識装置
JPH0953915A (ja) 重なり状態認識方法
JPH09257414A (ja) 物体位置検出装置
GB2356699A (en) Providing information of moving objects
JPH05173644A (ja) 3次元物体認識装置
JPH11183159A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP3715683B2 (ja) 画像処理装置及びその画像処理方法
JPH073990U (ja) 移動ロボット
JP3800841B2 (ja) 三次元形状を計測する方法および装置ならびに三次元形状計測用プログラムを記憶した記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040810