JP5263501B2 - デパレタイズ用のワーク位置認識装置および方法 - Google Patents
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Description
そのため、ワーク位置を認識する手段が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
そのため、特許文献1では、図4に示すように、ワークの高さを検出するエリアセンサと、このエリアセンサにより検出された高さデータに基づいて最上段のワークFの側面に対して4方から照明する照明装置52と、パレットPの上方よりワークFを撮影するCCDカメラ54と、CCDカメラ54により撮影された撮影データより、最上段のワークFの上面(影の部分)を抽出し、最上段のワークFの輪郭を検出する画像処理装置とを備え、画像処理装置により検出された最上段のワークFの輪郭データにより、最上段のワークFの概略位置を判断し、ワークFの位置を認識するものである。
そのため、特許文献2では、図5に示すように、パレタイズされている箱Bに斜め上方から照明し、それをステレオテレビカメラ装置56,56により撮影し、その撮影された画像から陰影のあるエッジを抽出し、それらを3次元計測して最上位のものを選択する。ついで、上方よりの照明に切り換えて、再度撮影して残りのエッジを特定した後マッチングを行い、箱の種別、姿勢および把持位置を決定するものである。
そのため、特許文献3では、図6に示すように、複数の同一物品が同一平面上に並んだ画像63を撮影し、画像から物品の位置及び姿勢69を検出し、物品の形状データ64から画像上の物品の輪郭を示すテンプレート65を生成し、画像から物品の形状を強調した二値のエッジ画像66を作成し、テンプレートとエッジ画像のベクトル相関により物品候補データ67を作成し、エッジ画像からエッジを構成する線分データ68を作成し、物品候補データと線分データから線分探索により物品の正確な位置と姿勢69を決定するものである。
しかし、特許文献1では、輪郭データのみを用いてワーク位置を認識するため、段ボール箱などのワークでは誤検出が起きる可能性が高い。
しかし、特許文献2の手段では、照明およびステレオカメラが複数必要となるためシステムの規模が大きくなる。また、ステレオカメラから複数のエッジを求め統合する必要があるため、計算負荷が高くなる。
しかし、特許文献3の手段であっても、物品の形状や模様、画像の鮮明度などにより、物品の位置または姿勢を誤って検出することがあった。例えば、同一平面上に並んだ複数の同一物品(例えば段ボール)が、単一物品の輪郭に近似した模様や合わせ面を有する場合、位置または姿勢の誤検出が生じることがあった。
該ワーク位置認識装置は、前記画像から輪郭データを取得し、該輪郭データから各ワークの位置及び姿勢を検出し、前記画像中のワーク部分の画像をマスタ画像パターンとして登録し、該マスタ画像パターンと各ワーク部分の画像とのパターンマッチングを行い、すべてのワーク部分に対しパターンマッチングが成功した場合に、各ワークの位置及び姿勢を出力する、ことを特徴とするワーク位置認識装置が提供される。
画像処理装置により、前記画像から輪郭データを取得し、該輪郭データから各ワークの位置及び姿勢を検出し、前記画像中のワーク部分の画像をマスタ画像パターンとして登録し、該マスタ画像パターンと各ワーク部分の画像とのパターンマッチングを行い、すべてのワーク部分に対しパターンマッチングが成功した場合に、各ワークの位置及び姿勢を出力する、ことを特徴とするワーク位置認識方法が提供される。
すべてのワーク部分に対しパターンマッチングが成功しない場合に、前記一致度が順次高いワーク部分の画像をマスタ画像パターンに登録する。
また、マスタ画像パターンは計測の度に取得するため、ワーク毎に画像データを保持しておく必要がなく、ワークが変更されても再度教示する必要がない。
また、本発明は複数のセンサを必要としないため、従来技術に比べて計測部(撮影装置)を簡易にできる。
この図において、ワーク1は、例えば同一の段ボール箱であり、パレット2の上に積層されている。パレット2は、デパレタイズ用の産業用ロボット(デパレタイズロボット)10に隣接する所定のピックステーション(この図では2箇所)に設置される。
なお本発明は、最上段のワークをその他のワークと識別する手段について特に限定しない。例えば、撮影装置12として、ワークまでの距離を検出できるように、一定の間隔を隔てたステレオカメラまたは三次元レーザー測定器を用いてもよい。
ロボット制御装置15は、画像処理装置14によるワークの位置と姿勢に基づき、デパレタイズロボット10を制御し、パレット上に積まれたワークを1つづつ荷降ろしするデパレタイズ作業を実行する。
ステップS1では、撮影装置12により、ピックステーションにパレタイズされた単一種かつ複数のワーク1を上部より撮影し、ワーク上部の画像3aを取得する。
ステップS3では、ワークの寸法情報から得られるワークの輪郭(テンプレート5)とステップS2で抽出したエッジ情報とをマッチング(テンプレートマッチング)させ、各ワークの位置及び姿勢を検出する。
ワークの寸法情報(テンプレート)は、好ましくは倉庫管理PC16から取得する。なお、このテンプレート5は、倉庫管理PC16に記録されたワークの形状データから画像上のワークの輪郭(テンプレート5)を生成するのがよい。
ベクトル相関は、二値画像(エッジ画像)中から、テンプレートと類似した幾何形状の位置を探索する方法であり、例えば特許文献3に開示されている。またベクトル相関値は、その値が大きいほど、テンプレート5と画像3b上の図が一致していることを意味する。
そして、検出した各ワークの位置及び姿勢にうち、誤った候補がないか検証する。
このステップS6で指定個数(この例では10個)の照合が成功しなかったのは、不正なマスタ画像パターンが登録されているためである。
図3(B)の例では、ワーク1aの検出に失敗し、ワーク1b,1cは誤検出しているので、失敗したワークがありステップS8へ進む。
最上段のワークが1個になったらステップS3よりステップS4〜ステップS6を通過し、ステップS7へ進める。
これにより、マスタ画像パターンのメモリが圧縮され、認識精度を下げることなく、より高速に認識処理を行える。
また、マスタ画像パターン6は計測の度に取得するため、ワーク毎に画像データを保持しておく必要がない。
また、本発明は複数のセンサを必要としないため、従来技術に比べて計測部(撮影装置)を簡易にできる。
3,3a 撮影した画像、
3b テンプレートマッチング後の画像、
5 ワークの輪郭(テンプレート)、
6 マスタ画像パターン、
10 デパレタイズロボット、
12 撮影装置、14 画像処理装置、
15 ロボット制御装置、16 倉庫管理PC
Claims (4)
- 複数の同一ワークが同一平面上に並んだ画像を撮影する撮影装置と、撮影した画像を画像処理する画像処理装置とを備え、ワークの位置と姿勢を検出してロボット制御装置にその結果を出力するワーク位置認識装置であって、
該ワーク位置認識装置は、前記画像から輪郭データを取得し、該輪郭データから各ワークの位置及び姿勢を検出し、前記画像中のワーク部分の画像をマスタ画像パターンとして登録し、該マスタ画像パターンと各ワーク部分の画像とのパターンマッチングを行い、すべてのワーク部分に対しパターンマッチングが成功した場合に、各ワークの位置及び姿勢を出力する、ことを特徴とするワーク位置認識装置。 - 撮影装置により、複数の同一ワークが同一平面上に並んだ画像を撮影し、
画像処理装置により、前記画像から輪郭データを取得し、該輪郭データから各ワークの位置及び姿勢を検出し、前記画像中のワーク部分の画像をマスタ画像パターンとして登録し、該マスタ画像パターンと各ワーク部分の画像とのパターンマッチングを行い、すべてのワーク部分に対しパターンマッチングが成功した場合に、各ワークの位置及び姿勢を出力する、ことを特徴とするワーク位置認識方法。 - マスタ画像パターンとして、検出したワークの輪郭データとワークの寸法情報から得られる輪郭データとの一致度の最も高いワーク画像を最初に登録し、
すべてのワーク部分に対しパターンマッチングが成功しない場合に、前記一致度が順次高いワーク部分の画像をマスタ画像パターンに登録する、ことを特徴とする請求項2に記載のワーク位置認識方法。 - 前記検出したワークの輪郭データとワークの寸法情報から得られる輪郭データとの一致度として、ベクトル相関値を用いる、ことを特徴とする請求項3に記載のワーク位置認識方法。
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JP2008192583A JP5263501B2 (ja) | 2008-07-25 | 2008-07-25 | デパレタイズ用のワーク位置認識装置および方法 |
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