JPH1196317A - カードユニット処理装置 - Google Patents

カードユニット処理装置

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JPH1196317A
JPH1196317A JP9252411A JP25241197A JPH1196317A JP H1196317 A JPH1196317 A JP H1196317A JP 9252411 A JP9252411 A JP 9252411A JP 25241197 A JP25241197 A JP 25241197A JP H1196317 A JPH1196317 A JP H1196317A
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unit
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card
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JP9252411A
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Takeshi Niwada
剛 庭田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードユニットの金額が第三者に漏れるよう
な心配がなくなり、セキュリティ面での多機能化を実現
できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 操作部4から金額等の数値情報を表示す
る指示があった場合、制御部5は、カードユニット2か
ら数値情報を読み出し、その数値情報を数値情報暗号化
部5Dにより暗号化してから表示部6により表示させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICカード,光
カード,無線カード等のカードユニットを接続して、そ
のカードユニット内に蓄えられた各種情報(数値情報,
取引ログ等)の読出/表示/変更を可能にした、携帯型
のカードユニット処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、商取引時のキャッシュレス化を可
能にする電子マネーシステムの開発が行なわれている。
電子マネーの可搬媒体としては、通常、メモリを有する
カードユニット(カード型記憶媒体)、より具体的に
は、集積回路(IC)を内蔵されたICカードが用いら
れている。そして、ICカードの保持者がそのメモリ内
に格納されている電子マネーの残高を参照するために、
携帯型の残高表示器(バランサ)が用いられている。
【0003】従来の残高表示器(処理装置)は、例えば
図38および図39に示すように構成されている。図3
8(a)に示すように、残高表示器であるカードユニッ
ト処理装置100には、液晶等による表示部101が備
えられている。カードユニット処理装置100は、メモ
リ(記憶部)201および端子部202を有するICカ
ード200を、図38(b)に示すように、残高表示器
100に挿入することにより、残高表示器100の表示
部101に、メモリ201に格納されている電子マネー
の残高を表示する。図38(b)の例では、一例として
“10,000”が表示されている。
【0004】つぎに、図39を参照しながら、カードユ
ニット処理装置100のハードウェア構成について、よ
り詳細に説明する。カードユニット処理装置100は、
前述した表示部101のほかに、図39に示すように、
MPU102,発振器103,ROM104,RAM1
05,通信部106,端子部107,バス108、およ
び電池109を有している。
【0005】ここで、表示部101,MPU102,R
OM104,RAM105および通信部106はバス1
08により相互に接続されている。MPU(Micro
Processor Unit)102は、発振器10
3からのクロックによって動作し、残高表示器100の
動作を統括的に制御するもので、残高表示器100に挿
入されたICカード200のメモリ201から電子マネ
ーの残高を読み出して表示部101に表示するよう制御
を行なう。
【0006】また、ROM104は、MPU102が制
御動作を行なうためのプログラム等のデータを保持する
ものであり、RAM105は、MPU102が制御動作
を行なう際のワークエリア等として用いられるものであ
る。さらに、通信部106は、図38(b)に示すごと
く残高表示器100に挿入されたICカード200の端
子部202と接触する端子部107を有し、端子部10
7および202を介してICカード200(メモリ20
1)との通信を行なうものである。
【0007】そして、図39に示すように、カードユニ
ット処理装置100には、装置内の各部やICカード2
00に対して電力を供給するための電池109がそなえ
られており、残高表示器100では、図示せぬ電源供給
スイッチを閉じることにより電池109からの電力供給
が行なわれる。この電源供給スイッチは、ICカード2
00のカードユニット処理装置100への挿入に連動し
て機械的に閉成されるか、もしくは、操作者(ICカー
ド200の保持者)の手動操作によって閉成されるよう
になっている。
【0008】上述のごとく構成された残高表示器100
では、ICカード200が挿入されると、上記電源供給
スイッチが閉成され、電池109からの電力が、装置内
の各部へ供給されるとともに、端子部107および20
2を介してICカード200にも供給される。
【0009】そして、MPU102の制御動作により、
残高表示器100に挿入されたICカード200のメモ
リ201から、端子部202,107および通信部10
6を介して電子マネーの残高が読み出され、その残高
が、図38(b)に示すように表示部101に表示され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のカードユニット処理装置100は、ICカード200
における電子マネーの残高を表示部101に表示する機
能しか有していない。しかし、このような携帯型のカー
ドユニット処理装置100においては、前述のように表
示部101のほか、MPU102,ROM104,RA
M105等が備えられているので、これらの構成要素
を、残高表示機能だけでなく、その他の種々の機能を実
現するために有効に利用できれば、ICカード200の
保持者に対する利便性をより向上することができる。た
だし、その際には、最小限の部品を追加するだけで、装
置構成の複雑化を招くことなく、多機能化を実現するこ
とが望ましい。
【0011】この発明は、このような課題に鑑み創案さ
れたもので、装置構成の複雑化を招くことなく、カード
ユニットに対する種々の処理を可能にして多機能化を図
ったカードユニット処理装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係るカードユニ
ット処理装置は、記憶部を実装したカードユニットが装
着され、該カードユニットの記憶部に記憶されたデータ
に基づく処理を実行するカードユニット処理装置であっ
て、前記装着されたカードユニットとの通信を行う通信
部と、前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部
からデータを読み出し、その読み出されたデータに基づ
いて表示処理を実行する表示部と、前記通信部による通
信制御および前記表示部による表示制御を通じて前記カ
ードユニットの記憶部に対するデータの読出し/書込み
を含む動作を制御する制御部と、前記制御部に対して前
記制御部で制御する動作内容を指示する操作部と、前記
通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部に電
力を供給する電源部と、を備え、前記制御部は、前記操
作部から金額等の数値情報の表示指示を受け付けた場
合、前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部か
ら読み出された数値情報を暗号化してから前記表示部に
表示させることを特徴とする。
【0013】この請求項1の発明によれば、操作部から
金額等の数値情報を表示する指示があった場合に、制御
部の制御によりカードユニットから読み出された数値情
報を暗号化してから表示するようにしたので、表示され
た数値情報はカードユニット処理装置の真の保持者にし
かわからず、第三者によって数値情報の表示が行われて
も、正確にその数値を解読することが不可能となる。こ
れによって、カードユニットの金額が第三者に漏れるよ
うな心配がなくなり、セキュリティ面での多機能化を実
現することが可能である。
【0014】また、請求項2の発明に係るカードユニッ
ト処理装置は、請求項1の発明において、前記制御部
は、0〜9までの各数字に対して当該数字とは異なる数
字,記号等の文字を対応させたテーブルを有しており、
暗号化の際に、前記テーブルを参照して前記数値情報を
数字表現から文字表現に変換することを特徴とする。
【0015】この請求項2の発明によれば、暗号化の際
に、制御部のテーブルを参照して数値情報を0〜9まで
の各数字に応じて数字表現から文字表現に変換するよう
にしたので、数字毎に暗号化が施され、これによって、
制御部内に必要最小限の構成を追加するだけでセキュリ
ティ機能を強化することが可能である。
【0016】また、請求項3の発明に係るカードユニッ
ト処理装置は、請求項1の発明において、前記制御部
は、数量のレベル別に数字,記号等の文字を対応させた
テーブルを有しており、暗号化の際に、前記テーブルを
参照して前記数値情報を数字表現から文字表現に変換す
ることを特徴とする。
【0017】この請求項3の発明によれば、暗号化の際
に、制御部のテーブルを参照して数値情報を数量のレベ
ルに応じて数字表現から文字表現に変換するようにした
ので、数量レベルの区分で暗号化が施され、これによっ
て、制御部内に必要最小限の構成を追加するだけでセキ
ュリティ機能を強化することが可能である。
【0018】また、請求項4の発明に係るカードユニッ
ト処理装置は、請求項2または3の発明において、前記
制御部は、前記テーブルにおける対応関係を前記表示部
に表示させながら前記操作部の操作に従って変更するこ
とを特徴とする。
【0019】この請求項4の発明によれば、テーブルに
おける対応関係を表示部に表示させながら操作部の操作
に従って変更するようにしたので、カードユニット処理
装置の真の保持者だけが知り得る任意の対応関係を面倒
な手続きを踏むことなく、簡単に得ることが可能であ
る。
【0020】また、請求項5の発明に係るカードユニッ
ト処理装置は、記憶部を実装したカードユニットが装着
され、該カードユニットの記憶部に記憶されたデータに
基づく処理を実行するカードユニット処理装置であっ
て、前記装着されたカードユニットとの通信を行う通信
部と、前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部
からデータを読み出し、その読み出されたデータに基づ
いて表示処理を実行する表示部と、前記通信部による通
信制御および前記表示部による表示制御を通じて前記カ
ードユニットの記憶部に対するデータの読出し/書込み
を含む動作を制御する制御部と、前記制御部に対して前
記制御部で制御する動作内容を指示する操作部と、前記
通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部に電
力を供給する電源部と、を備え、前記制御部は、前記操
作部から金額等の数値情報の表示指示を受け付け、前記
通信部を介して前記カードユニットの記憶部から読み出
された数値情報が小数点を含む場合、あらかじめ決めら
れた表示可能桁数に従って、前記数値情報を、小数点を
含む小数点以下側の桁を詰めてから、前記表示部に表示
させることを特徴とする。
【0021】この請求項5の発明によれば、操作部から
金額等の数値情報の表示が指示された場合に、制御部の
制御により、あらかじめ決められた表示可能桁数に従っ
て、カードユニットから読み出された数値情報を、小数
点を含む小数点以下側の桁を詰めてから表示するように
したので、少なくとも小数点以下の表示を省略すること
で数値を全く表示できなくなるような不具合が減少し
て、大まかな数値であっても利用者への数値(残高,ポ
イント等など)の伝達機能としては十分に果たされる。
【0022】また、請求項6の発明に係るカードユニッ
ト処理装置は、残高,取引ログ等のデータを記憶した記
憶部を実装したカードユニットが装着され、該カードユ
ニットの記憶部に記憶されたデータに基づく処理を実行
するカードユニット処理装置であって、前記装着された
カードユニットとの通信を行う通信部と、前記通信部を
介して前記カードユニットの記憶部からデータを読み出
し、その読み出されたデータに基づいて表示処理を実行
する表示部と、前記通信部による通信制御および前記表
示部による表示制御を通じて前記カードユニットの記憶
部に対するデータの読出し/書込みを含む動作を制御す
る制御部と、前記制御部に対して前記制御部で制御する
動作内容を指示する操作部と、前記通信部,前記表示
部,前記制御部および前記操作部に電力を供給する電源
部と、を備え、前記制御部は、前記操作部から残高表示
の指示を受け付けた場合、前記通信部を介して前記カー
ドユニットの記憶部から読み出された残高データおよび
取引ログデータに基づいて残高推移の情報を求め、該残
高推移の情報をグラフ化してから前記表示部に統計表示
させることを特徴とする。
【0023】この請求項6の発明によれば、操作部から
残高表示の指示があった場合、制御部の制御により、カ
ードユニットから読み出された残高データおよび取引ロ
グデータに基づいて残高推移をグラフ化して統計表示す
るようにしたので、単純に数値だけで残高を表示する場
合に比べて視覚的な面で数値表示の機能を向上させるこ
とが可能である。
【0024】また、請求項7の発明に係るカードユニッ
ト処理装置は、1書き込み毎に更新される書込済回数等
のデータを記憶した記憶部を実装したカードユニットが
装着され、該カードユニットの記憶部に記憶されたデー
タに基づく処理を実行するカードユニット処理装置であ
って、前記装着されたカードユニットとの通信を行う通
信部と、前記通信部を介して前記カードユニットの記憶
部からデータを読み出し、その読み出されたデータに基
づいて表示処理を実行する表示部と、前記通信部による
通信制御および前記表示部による表示制御を通じて前記
カードユニットの記憶部に対するデータの読出し/書込
みを含む動作を制御する制御部と、前記制御部に対して
前記制御部で制御する動作内容を指示する操作部と、前
記通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部に
電力を供給する電源部と、を備え、前記制御部は、前記
カードユニットの書込可能回数データをあらかじめ記憶
しており、前記操作部から寿命表示の指示を受け付けた
場合、前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部
から読み出された書込済回数データと前記あらかじめ記
憶された書込可能回数データとに基づいて書込済回数と
書込可能回数とを比較し、前記書込済回数が書込可能回
数よりも多い場合に前記表示部に寿命の旨を示す情報を
寿命表示させることを特徴とする。
【0025】この請求項7の発明によれば、操作部から
寿命表示の指示があった場合、制御部の制御により、カ
ードユニット内の書込済回数が制御部内のあらかじめ記
憶された書込可能回数よりも多い場合に寿命の旨を示す
情報を寿命表示するようにしたので、利用者に対して、
カードユニットを使用する度に、その使用頻度を寿命か
ら簡単に通知することが可能となる。
【0026】また、請求項8の発明に係るカードユニッ
ト処理装置は、データを記憶した記憶部を実装したカー
ドユニットが装着され、該カードユニットの記憶部に記
憶されたデータに基づく処理を実行するカードユニット
処理装置であって、前記装着されたカードユニットとの
通信を行う通信部と、前記通信部を介して前記カードユ
ニットの記憶部からデータを読み出し、その読み出され
たデータに基づいて表示処理を実行する表示部と、前記
通信部による通信制御および前記表示部による表示制御
を通じて前記カードユニットの記憶部に対するデータの
読出し/書込みを含む動作を制御する制御部と、前記制
御部に対して前記制御部で制御する動作内容を指示する
操作部と、前記通信部,前記表示部,前記制御部および
前記操作部に電力を供給する電源部と、を備え、前記制
御部は、自装置の機器情報をあらかじめ記憶しており、
前記操作部から機器情報表示の指示を受け付けた場合、
前記あらかじめ記憶された機器情報を前記表示部に表示
させることを特徴とする。
【0027】この請求項8の発明によれば、操作部から
機器情報表示の指示があった場合、制御部の制御によ
り、制御部内にあらかじめ記憶された機器情報を表示す
るようにしたので、カードユニット処理装置の機器情報
を装置自身から容易に取得することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るカードユニット処理装置の好適な実施の形態
を詳細に説明する。
【0029】まず、この発明の原理について説明する。
図1はこの発明の原理を示すブロック図である。この発
明の原理において、カードユニット処理装置1は、本体
を携帯型でコンパクトに形成され、記憶部2Aを実装し
たカードユニット20を挿脱自在にして記憶部2Aのデ
ータを読み出し/書き込みする構成である。具体的に
は、カードユニット処理装置1は、通信部3,操作部
4,制御部5,表示部6,報知部7および電源部8によ
り構成される。
【0030】通信部3は、自装置に挿入されたカードユ
ニット2との間でデータ通信を行う。カードユニット2
は、例えばICカード,光カード,無線カード等の記録
媒体であり、記憶部2aに保持したデータを通信部3を
介してカードユニット処理装置1に供給する。操作部4
は、通信部3を介してカードユニット2の記憶部2aよ
り読み出したデータに対して各種の機能を操作する指示
を制御部5に与える。
【0031】制御部5は、カード情報格納部5A,表示
データ作成部5B,認証部5Cおよび数値情報暗号化部
5Dより構成される。カード情報格納部5Aは、通信部
3を介してカードユニット2の記憶部2Aから読み出さ
れたデータを格納したり、書き込むデータを格納する。
表示データ作成部5Bは、操作部4の操作に従ってカー
ド情報格納部5Aに格納されたデータに基づいて表示デ
ータを作成して表示部6に出力する。
【0032】認証部5Cは、通信部3を介してカードユ
ニット2の記憶部2Aから読み出された暗証番号と、操
作部4の操作を通じて入力された暗証番号とを比較して
利用者が真の保持者か否かを認証し、一定の処理機能に
規制を与えるセキュリティ機能を果たす。数値情報暗号
化部5Dは、通信部3を介してカードユニット2の記憶
部2Aから読み出された数値情報を第三者が数値を認識
できないように暗号化して、表示データ作成部5Bに出
力する。
【0033】表示部6は、通信部3を介してカードユニ
ット2の記憶部2Aから読み出されたデータを表示する
とともに、前述の認証結果や暗号化された数値情報を表
示する。報知部7は、通信部3を介してカードユニット
2の記憶部2Aから読み出されたデータの内容が保持者
に報知の必要な情報であった場合にブザー等の音を出力
する。電源部8は、カードユニット処理装置1の各部に
電力を供給する。
【0034】上述したカードユニット処理装置1におい
て、操作部4から金額等の数値情報を表示する指示があ
った場合に、制御部5は、通信部3を介してカードユニ
ット2の記憶部2Aから数値情報を読み出してカード情
報格納部5Aに格納する。さらに、制御部5は、カード
情報格納部5Aに格納された数値情報を読み出し、数値
情報暗号化部5Dによりその数値情報の暗号化を行う。
その後、制御部5は、暗号化された数値情報を表示デー
タ作成部5Bにおいて表示データに変換して表示部6に
出力する。表示部6は、表示データ作成部5Bから送ら
れてくる表示データに基づいて暗号化された数値情報を
表示する。
【0035】このように、表示された数値情報はカード
ユニット処理装置1の真の保持者にしかわからず、第三
者によって数値情報の表示が行われても、正確にその数
値を解読することが不可能となるので、カードユニット
の金額が第三者に漏れるような心配がなくなり、セキュ
リティ面での多機能化を実現することが可能である。
【0036】また、カードユニット2に記憶された暗証
番号と操作部4から入力した暗証番号との照合を経てか
ら一定の処理機能を規制するようにしたので、認証パス
が一定の処理機能を実行させるための条件となり、第三
者による不正な変更操作を防止することが可能である。
また、制御部5は、カードユニット2から読み出された
データの内容に応じて利用者への通知が必要な場合に報
知部7により音を出力するようにしたので、音の支援を
受けてさらに利用者への通知を強化することが可能であ
る。
【0037】つぎに、図2〜図5を参照しながら、この
発明の一実施の形態としてのICカード処理装置のハー
ドウェア構成について説明する。なお、この実施の形態
でも、カードユニットが、電子マネーの可搬媒体として
用いられるICカードで、このようなICカードに対す
る処理を行なうICカード処理装置にこの発明を適用し
た場合について説明する。
【0038】図2(a)および図2(b)は、それぞ
れ、この発明の一実施の形態としてのカードユニット処
理装置の一例であるICカード処理装置の、カード未挿
入状態およびカード挿入状態の外観を模式的に示す平面
図である。これらの図2(a)および図2(b)に示す
ように、この実施の形態のICカード処理装置10は、
記憶部2Aに相当するメモリ21を実装したICカード
20を装着され、このICカード20に対する処理を行
なうものである。
【0039】ICカード処理装置10の表面上には、各
種情報を表示するための表示部11(図1の表示部6に
相当する)と、ICカード20の保持者(操作者)等に
よって操作される、セレクトキー18a,左シフトキー
18b,右シフトキー18cおよびエンタキー18dが
備えられている。
【0040】セレクトキー18aは、ICカード処理装
置10で実施可能な機能を選択および切り換えるための
キーである。左シフトキー18b,右シフトキー18c
は、それぞれ表示内容をスクロールさせたり表示内容を
切り換えるためのキーである。なお、左シフトキー18
bは、そのほかに、セレクトキー18aとは異なり同一
機能を継続処理するための指示を行うためのキーでもあ
る。エンタキー18dは、実施機能中、表示内容を確定
するためのキーである。
【0041】つぎに、ハードウェア構成について説明す
る。図3はこの発明の一実施の形態によるICカード処
理装置をハードウェア的に示すブロック図であり、図4
は図3に示したICカード処理装置のROMのメモリ構
成例を示す図である。
【0042】この実施の形態のICカード処理装置10
は、図3および図4に示したように、前述した表示部1
1のほかに、MPU12(図1の制御部5に相当す
る),クロック供給系13,ROM14(図1の制御部
5に相当する),RAM15(図1の制御部5に相当す
る),通信部16(図1の通信部3に相当する),端子
部17,キー部18(図1の操作部4に相当する),カ
ード挿入検出部19,判定レジスタ25,時計表示設定
レジスタ26,リレー制御レジスタ27,EEPROM
28(図1の制御部5に相当する),ブザー部29(図
1の報知部7に相当する)および電源部30(図1の電
源部8に相当する)より構成される。ここで、ICカー
ド処理装置10内部にはバスBSが設けられ、そのバス
BSには、表示部11,MPU12,ROM14,RA
M15,通信部16,キー部18,カード挿入検出部1
9,リレー制御レジスタ27,EEPROM28および
ブザー部29が接続されている。
【0043】MPU(MicroProcessor
Unit)12は、前述した制御部5の制御全般を司る
ユニットである。このMPU12は、クロック供給系1
3からのクロックによって動作し、本実施の形態のIC
カード処理装置10の動作を統括的に制御するものであ
る。このMPU12は、表示部11の表示状態制御およ
びICカード20のメモリ21におけるデータの読出/
書込制御を含む各種制御動作を行なって後述する各種機
能(前述の原理で説明した機能を含む)を実現する。
【0044】また、このMPU12は、ROM14に格
納された各種プログラムに従って、後述する図6の数値
(残高)情報表示機能,取引(入取引,出取引)履歴表
示機能,統計表示機能,機器情報表示機能,寿命表示機
能および数字/記号対応表変更機能を実現する制御を行
う。ここで、数値(残高)情報表示機能とは、ICカー
ド2の数値(残高,ポイント等)情報に基づく表示を行
う機能である。取引(入取引,出取引)履歴表示機能と
は、入取引履歴や出取引履歴を数字,記号等の文字を使
って表示する機能である。統計表示機能とは、ICカー
ド2のログ情報から求められた残高推移をグラフ化して
表示する機能である。
【0045】機器情報表示機能とは、自装置内部に記憶
された機器情報(自装置の製造工場,ロッド番号,製造
日,ソフトウェア版数,ハードウェア版数等)を読み出
して表示する機能である。寿命表示機能とは、ICカー
ド2の1書き込み毎に更新される書込済回数が自装置内
部にあらかじめ記憶された書込可能回数を超えた場合に
そのICカード2が使用上の寿命であると判断して寿命
を表す旨の表示を行う機能である。
【0046】数字/記号対応表変更機能とは、自装置内
部にあらかじめ記憶された数字/記号対応表を参照して
ICカード2の数値情報を数字表現から記号表現に変換
してから表示する機能である。この発明では、0〜9ま
での各数字に対してその数字以外の数字,記号等の文字
を対応付けた対応表を想定しているが、この実施の形態
では、数字表現から記号表現への変換のための対応表を
使用する。
【0047】表示部11は、例えば液晶によるディスプ
レイとして構成され、後述するようにICカード20の
メモリ21から読み出されたデータを含む各種情報を表
示する。この表示部11は、数値情報表示機能による数
値情報の表示画面、統計表示機能による残高推移の統計
表示画面、機器情報表示機能による機器情報の表示画
面、寿命表示機能による寿命の表示画面、数字/記号対
応表変更機能による操作時の表示画面をそれぞれ形成す
る。
【0048】クロック供給系13は、ICカード20を
ICカード処理装置10に挿入した状態で、もしくは、
プログラム(ソフトウェア)により指定された場合、高
周波数のクロックをMPU12へ出力する一方、ICカ
ード20をlCカード処理装置10に挿入していない状
態で、もしくは、プログラム(ソフトウエア)により指
定された場合、低周波数のクロックをMPU12へ出力
するものである。
【0049】ROM14は、MPU12が制御動作を行
なうためのプログラム等のデータを保持するものであ
る。その保持されるプログラムとして、図6およびその
図6に関連する図面に記載のフローチャートに従うプロ
グラムがある。ROM14は、図4に示した如く、プロ
グラムを格納したプログラム部14a,表示のための文
字パターンを発生するための文字パターン発生部14
b,ICカード20の寿命を表す書込可能回数データ1
4cおよび機器情報データ14dにより構成される。
【0050】RAM15は、MPU12が制御動作を行
なう際のワークエリア等として用いられるものである。
このRAM15は、後述するごとく、ICカード20が
未装着の場合にキー18a〜18dの押下に応じて入力
されたメモ情報を格納するメモ情報記憶部としても機能
する。
【0051】通信部16は、図2(b)に示すごとく、
ICカード処理装置10に挿入されたICカード20の
端子部22と接触する端子部17を有し、端子部17お
よび22を介してICカード20(メモリ21)との通
信を行なうものである。
【0052】キー部18は、上述したMPU12の動作
で実現される各種機能を実現するため、ICカード20
の保持者(操作者)等により押下操作される4種類のキ
ー、すなわちセレクトキー18a,左シフトキー18
b,右シフトキーおよびエンターキー18dを有してい
る。MPU12のバスBS上に、これらのキー18a〜
18dの接点情報を読み込むためのポート(I/Oレジ
スタ;図示省略)を付加することにより、各キー18a
〜18dが押下されたことをMPU12で読み取ること
が可能になっている。
【0053】MPU12は、セレクトキー18aの押下
で、ICカード20に対して行なう処理機能の選択を行
ない、左シフトキー18b,右シフトキー18cの押下
で、セレクトキー18aの押下により選択された機能に
係る詳細データを選択(例えば詳細情報の選択表示や数
字の変更等)を行ない、エンタキー18dの押下で、セ
レクトキー18aや左シフトキー18b,右シフトキー
18cの押下により選択されたデータの確定処理を行な
う。
【0054】これによって、MPU12は、キー18a
〜18dの押下操作に応じて、各種機能選択処理,詳細
情報選択/変更処理および確定処理を実行することが可
能になっている。
【0055】判定レジスタ25および時計表示設定レジ
スタ26は、MPU12に付設されている。判定レジス
タ25は、MPU12により、ICカード20のメモリ
21からの読込みを完了したデータについて、読込情報
単位毎に読込済フラグをセットするものである。この判
定レジスタ25は、ICカート20をICカード処理装
置10に挿入してから、表示部11で表示を行なうまで
の時間を短縮化するために用いられるものである。
【0056】時計表示設定レジスタ26は、時計表示設
定機能により、ICカード処理装置10の表示部11で
時計表示を行なうように設定した場合にフラグをセット
するものである。MPU12は、ICカード20の未挿
入時には、この時計表示設定レジスタ26におけるフラ
グ設定状況を参照して、ICカード処理装置10の表示
部11で時計表示を行なうか否かを判断している。
【0057】リレー制御レジスタ27は、図示せぬリレ
ースイッチや電源供給指示スイッチのオン/オフを設定
するためのフラグをセットするものである。lCカード
20の未挿入時には、MPU12は、リレー制御レジス
タ27におけるフラグ設定を参照して、リレースイッチ
や電源供給指示スイッチをオン/オフ駆動している。こ
のリレー制御レジスタ27におけるフラグ設定により、
カード未挿入時の機能が実現されるほか低消費電力モー
ドの設定が行なわれるようになっている。
【0058】電池である電源部30は、ICカード処理
装置10の各部(MPU12,通信部16,表示部1
1)やICカード20に対して電力を供給するものであ
る。この電源部30は、基本的には上述した電源供給ス
イッチを閉じることにより装置内部に電力を供給する。
この実施形態において、電源供給スイッチは、カード挿
入検出検出部19と兼用されており、ICカード20を
ICカード処理装置10に挿入するとこれに連動して機
械的に閉状態(オン状態)に切り換えられるようになっ
ている。
【0059】ブザー部29は、前述の報知部7(図1参
照)に相当するユニットであり、寿命表示機能によりI
Cカード20の寿命表示が行われた場合に寿命表示に併
せて音による通知を行う。
【0060】また、この実施の形態のICカード処理装
置10は、カード未挿入時に、表示部11を用いて独自
の機能,即ち、前述した時計表示機能(MPU12が時
刻等を表示部11に表示させる機能)のほか、MPU1
2が、キー18a〜18dの押下に応じて、メモ情報を
RAM15(メモ情報記憶部)に格納するとともに、こ
のRAM15に格納されているメモ情報を表示部11に
表示させるメモ機能を有している。
【0061】つぎに、ICカード20のメモリ21につ
いて説明する。図5はこの実施の形態のICカード処理
装置に適用されるICカードのメモリ構成例を示す図で
ある。
【0062】メモリ21は、図5に示した如く、データ
を管理するマスタファイルMを格納している。そのマス
タファイルMは、残高ファイルA1,ログファイルA2
および書込回数管理ファイルA3により構成される。残
高ファイルA1は、現時点での残高を示す残高情報を格
納しているファイルである。ログファイルA2は、取引
ログを示すログ情報を格納しているファイルである。こ
のログファイルA2は、最古ログ情報から最新ログ情報
までを時系列に記憶している。各ログ情報は、取引日
時,取引金額,取引通貨等により構成される。なお、数
値情報として、残高の他にポイント等のデータも同様の
ファイル形式で管理されるものとする。
【0063】書込回数管理ファイルA3は、書込可能回
数データと書込済回数データとを格納している。書込可
能回数データは、ICカード20に固定的に設定される
データであり、その回数がICカード20へ書き込む回
数の限界すなわち寿命を表す。書込済回数データは、1
書き込み毎に一つずつカウントアップされる更新型のデ
ータである。なお、ICカード20側の書込可能回数デ
ータは前述したICカード処理装置10内のROM14
に同様の書込可能回数データが存在しない場合に参照さ
れる。
【0064】つぎに、上述のごとく構成されたこの実施
の形態のICカード処理装置10の動作について、図6
〜図32を参照しながら説明する。図6はこの実施の形
態によるメイン動作を説明するフローチャートである。
まず、図6に示すフローチャート(ステップS1〜S1
6)を参照しながら、この実施の形態のICカード処理
装置10における機能選択・表示手順、即ちセレクトキ
ー18aの機能について説明する。
【0065】図6に示すように、ICカード処理装置1
0にICカード20が挿入されると(ステップS1)、
MPU12は、ます、通信部16を用いて、端子部1
7,22を介してICカード20のメモリ21から各種
データを読み込んで情報を取得する(ステップS2)。
【0066】ICカード20から情報が取得されると、
MPU12は、数値(残高)情報表示機能を実行し、こ
の数値(残高)情報表示機能の初期表示(初期画面の表
示)を表示部11で行ない(ステップS3)、その初期
表示状態でセレクトキー18aが押下されると(ステッ
プS4のYESルート)、入取引履歴表示機能を実行
し、この入取引履歴表示機能の初期表示を表示部11で
行なう(ステップS5)。
【0067】以下同様に、入取引履歴表示機能の初期表
示状態でセレクトキー18aが押下されると(ステップ
S6のYESルート)、出取引履歴表示機能を実行し、
この出取引履歴表示の初期表示を表示部11で行なう
(ステップS7)。その初期表示状態でセレクトキー1
8aが押下されると(ステップS8のYESルート)、
統計表示機能を実行し、この統計表示機能の初期表示を
表示部11で行なう(ステップS9)。
【0068】そして、統計表示機能の初期表示状態でセ
レクトキー18aが押下されると(ステップS10のY
ESルート)、機器情報表示機能を実行し、この機器情
報表示機能の初期表示を表示部11で行う(ステップS
11)。その初期表示状態でセレクトキー18aが押下
されると(ステップS12のYESルート)、寿命表示
機能を実行し、この寿命表示機能の初期表示を表示部1
1で行なう(ステップS13)。
【0069】さらに、寿命表示機能の初期表示状態でセ
レクトキー18aが押下されると(ステップS14のY
ESルート)、数字/記号対応表変更機能を実行し、こ
の数字/記号対応表変更機能の初期表示を表示部11で
行う(ステップS15)。その初期表示状態でセレクト
キー18aが押下されると(ステップS16のYESル
ート)、ステップS3に戻り、第1の機能である数値
(残高)情報表示機能の初期表示を表示部11で行な
う。
【0070】このように、セレクトキー18aの押下に
より、複数機能の初期表示が表示部11で順次切り換え
られながら、サイクリックに行なわれ、複数機能のうち
の任意の機能を選択することができる。
【0071】なお、セレクトキー18aは、第1の機能
である数値情報表示機能〜第7の機能である数字/記号
対応表変更機能をそれぞれ実行中でその機能を終了する
前に押下された場合、取消キーと同様の機能を果たす。
つまり、選択された機能の実行中にセレクトキー18a
が押下されると、MPU12は、実行中の処理を取り消
し、現在実行中の機能の初期表示を表示部11で行なう
か、もしくは、つぎの機能を選択してその機能の初期表
示を表示部11で行なう。
【0072】つぎに、図7に示すフローチャート(ステ
ップS301〜ステップSS307)、図8(a),
(b)を参照しながら、この実施の形態のICカード処
理装置10における第1の機能である数値(残高)情報
表示機能について説明する。図7は数値(残高)情報表
示機能を説明するフローチャートであり、図8(a),
(b)はそれぞれ数値情報の具体例、その数値情報の表
示状態を示す図である。
【0073】この第1の機能である数値(残高)情報表
示機能(ステップS3)では、図6のステップS2でI
Cカード20から取得した情報に、数値情報(残高情報
もしくはポイント情報)が有る場合(ステップS301
のYESルート)、その数値情報の中の第1の情報、即
ち第1の残高情報(もしくはポイント情報)を初期表示
として表示部11に表示する(ステップS302)。数
値情報が存在しない場合(ステップS301のNOルー
ト)、つぎの機能である入取引履歴表示機能(ステップ
S5)へ移行する。なお、図8では、ステップS301
による数値情報の有無を判断する処理の図示は省略され
ている。
【0074】ICカード20のメモリ21内に、数値情
報として、例えば図8(a)に示すように複数の電子マ
ネー情報(通貨情報)が格納されている場合には、第1
ブロック(デフォルトポケットNo.00)の残高を表
示部11に表示する。図8(a)に示す例では、3種類
の通貨、米トル(US$),日本円(JP¥),英ポン
ド(GBP)について、100,50000,1000
の残高情報がそれぞれポケットNo.00,No.0
1,No.02に格納されている。表示部11では、図
8(b)に示すごとく、“US$100”が数値(残
高)情報表示機能の初期表示(第1の表示)として表示
される。
【0075】このような初期表示中に、セレクトキー1
8aが押下されると(ステップS23(S4)の“セレ
クト”ルート)、図6でも前述した通り、つぎの機能で
ある入取引履歴表示機能(ステップS5)へ移行する。
【0076】初期表示中に、左シフトキー18b(右シ
フトキー18cでも可)が押下され(ステップS303
の“シフト”ルート)、つぎの残高情報(第2ブロック
以降の情報)が有れば(ステップS304のYESルー
ト)、第2ブロック(ポケットNo.01)以降の残高
情報を表示し(ステップS305)、その表示中にエン
タキー18dが押下されなければ(ステップS306の
NOルート)、ステップS303へ戻って同様の処理が
繰り返される。
【0077】そして、最後の残高情報が表示されると
(ステップS304のNOルート)、再びステップS3
02に戻り、最初の残高情報の表示が行なわれる。ま
た、各残高情報の表示に、セレクトキー18aが押下さ
れると(ステップS303(S4)の“セレクト”ルー
ト、直ちに入取引履歴表示機能(ステップS5)へ移行
する。
【0078】従って、図8(a)に示すような残高情報
がICカード20のメモリ21に格納されている場合、
図8(b)に示すように、第1の表示“US$100”
から、左シフトキー18b(右シフトキー18cでも
可)を押下される度に、順次、第2の表示“JP¥5
0,000”,第3の表示“GBP1,000”が表示
され、左シフトキー18b(右シフトキー18cでも
可)を3回押下すると、再び第1の表示“US$10
0”に戻る。
【0079】このように、数値(残高)情報表示機能で
は、左シフトキー18b(右シフトキー18cでも可)
を押下することにより、表示部11での表示内容を変更
し、複数の残高情報を順次かつサイクリックに表示する
ことができる。
【0080】一方、第1の残高情報(“US$10
0”)以外の残高情報を表示部11に表示している状態
で、エンタキー18dが押下されると(ステップS30
6のYESルート)、その時、表示中の残高情報が、新
たな第1の残高情報としてICカード20のメモリ21
に登録され、第1ブロック(ポケットNo.00)に格
納される(ステップS307)。
【0081】例えば図8(b)に示す第2の表示“JP
¥50,000”を行なっている際に、エンタキー18
dが押下されると、MPU12からICカード20に対
してコマンドが発行され、図10(a)に示すように、
第2ブロック(ポケットNo.01)の“JP¥50,
000”がポケットNo.00に格納されるとともに、
“GBP1,000”および“US$100”がそれぞ
れポケットNo.01およびポケットNo.02に格納
される。
【0082】従って、これ以降、第1の表示としては、
“JP¥50,000”が表示され、左シフトキー18
bの押下毎に、“GBP1,000”,“US$10
0”が順次表示されることになる。
【0083】このように、数値(残高)情報表示機能の
実行中にエンタキー18dを押下することにより、数値
(残高)情報表示機能を選択した際の第1の表示(初期
表示)を、ICカード20の保持者等の望むものに設定
することが可能になる。なお、この実施の形態では、数
値情報が3種類の通貨の残高である場合について説明し
ているが、この発明は、これに限定されるものではな
く、数値情報は商店街で使用するポイント等であっても
よいし、ポケットの数はいくつであってもよい。
【0084】ここで、数値情報がポイントの場合につい
て説明する。図9(a)は従来例において数値情報の一
つであるポイント表示の一例を示す図であり、同図
(b)は従来例において数値情報の一つであるポイント
表示の他の例を示す図である。図10(a)はこの実施
の形態において数値情報の一つであるポイント表示の一
形態による一例を示す図であり、同図(b),(c)は
この実施の形態において数値情報の一つであるポイント
表示の一形態による他の例を示す図である。
【0085】まず、従来の表示形態について説明する。
例えば、ポイントが“12.35”であった場合には、
数値(小数点含む)の表示可能桁数が7桁まで確保され
るとして、図9(a)に示したように、ICカード20
から読み出された数値情報(ポイント情報)に基づいて
ポイント“12.35”が表示部101に表示される。
【0086】一方、ポイントが“12345.35”で
あった場合には、そのポイントは少数点を含めて8桁と
なり、1桁分がオーバーフローとなる。この場合には、
図9(b)に示したように、ICカード20から読み出
された数値情報(ポイント情報)に基づいてポイント
“12345.35”が表示されることはなく、表示不
可能の旨を表すエラー情報“*******”または
“ERROR”が表示される。このように、従来方式で
は、1桁でも表示可能桁数がオーバーすると、ポイント
は全く表示されなくなる。
【0087】これに対して、この実施の形態では、小数
点を含む小数点以下を桁詰めするため、上述のポイント
“12345.35”の場合には、図10(a)に示し
たように、一番小さい位の桁(数“5”)だけが詰めら
れ、最終的にポイント“12345.3”が表示され
る。この処理は、ポイント情報を位の小さい桁に向かっ
てシフトすることから、シフト処理と称する。
【0088】また、ポイントが“123456.78”
であった場合には、図10(a)のポイント“1234
5.35”と比べてさらに桁数が2つ増える。この場合
には、シフト処理により桁詰めされる小数点以下の桁数
は2桁となり、図10(b)に示したように、最終的に
ポイント“123456”が表示される。その際に、小
数点以下の桁に配置される数値はすべて詰められること
から、小数点の表示も詰められる。
【0089】この図10(b)のシフト処理によるポイ
ント表示では、小数点以下の切り捨ての形をとっている
が、小数点以下のすべての数値が桁詰めによってカット
される場合には、小数点以下第1の位を四捨五入して繰
り上げられるようにしてもよい。すなわち、上述のポイ
ント“123456.78”では、小数点以下第1の位
が“7”となり、この値“7”を四捨五入によって繰り
上げると、一の位の値“6”に1が加算され、図10
(c)のように、最終的にポイントは“123457”
となる。
【0090】なお、以上のシフト処理は、図7に示した
フローチャートにおいて、ステップS302およびステ
ップS305においてポイント表示の際に実施される。
【0091】また、シフト処理の結果を表示する場合
に、そのシフト処理を通知する情報を付加するようにし
てもよい。図11(a)はこの実施の形態において数値
情報の一つであるポイント表示の他の形態による一例を
示す図であり、同図(b)はこの実施の形態において数
値情報の一つであるポイント表示の他の形態による他の
例を示す図である。
【0092】その一例として、図11(a)に示したよ
うに、シフト処理を実施したことを提示するため、上記
ポイント“123457”とは離間させて例えば星
(★)マークを付加して表示するようにしてもよい。
【0093】また、他の例として、図11(b)に示し
たように、シフト処理および四捨五入を実施したことを
提示するため、上記ポイント“123457”の一番小
さい位の数値“7”をブリンクさせて表示するようにし
てもよい。
【0094】つぎに、図12に示すフローチャート(ス
テップS501〜S505)および図13を参照しなが
ら、この実施の形態のICカード処理装置10における
入取引履歴表示機能(第2の機能)について説明する。
図12は図6に示したメイン動作における入取引履歴表
示機能を説明するフローチャートである。図13(a)
はこの実施の形態において入金ログ情報の具体例を示す
図であり、同図(b)は同図(a)に示した入金ログ情
報の表示状態を示す図である。
【0095】この第2の機能である入取引履歴表示機能
(ステップS5)では、ステップS303(S4)でセ
レクトキー18aを押下した時に表示部11に表示され
ていた残高情報についての入金ログ情報(取引履歴〉
が、図6のステップS2でICカード20から取得した
情報に含まれている場合(ステップS501のYESル
ート)、その入金ログ情報の中の第1の情報、即ち第1
の入金取引情報を初期表示として表示部11に表示され
る(ステップS502)。
【0096】一方、入金ログ情報が存在しない場合(ス
テップS501のNOルート)、つぎの機能である出取
引履歴表示機能(ステップS7)へ移行する。なお、図
6では、ステップS501による入金ログ情報の有無を
判断する処理の図示は省略されている。
【0097】ICカード20のメモリ21内に、入金ロ
グ情報として、例えば図13(a)に示すように複数の
電子マネー(通貨)の入金ログが格納されている場合に
は、入取引履歴表示機能の選択時に表示部11に表示さ
れていた通貨についての、最初の入金ログを、初期表示
として表示部11に表示する。
【0098】例えば図8(b)における第2の表示“J
P¥50,000”を行なっている際にセレクトキー1
8aが押下されると、日本円についての最初の入金ロ
グ、ここではログファイルの最初のレコード(No.0
0)におけるログ情報が、図13(b)に示すように、
表示部11に表示される。つまり、表示部11には、取
引種別が入金取引であることを示す“CR”(Cred
it Record)と、履歴番号“1”と、入金金額
(取引価値)“500”とが入取引履歴表示機能の初期
表示(第2の表示)として表示される。そして、このよ
うな取引種別,履歴番号および入金金額と、その取引日
時“AM10 97−02−10”とが一定時間間隔で
交互に表示部11に表示される。
【0099】このような初期表示中に、セレクトキー1
8aが押下されると(ステップS503(S6)の“セ
レクト”ルート)、図6でも前述した通り、つぎの機能
である出取引履歴表示機能(ステップS7)ヘ移行す
る。
【0100】初期表示中に、左シフトキー18b(右シ
フトキー18cでも可)が押下され(ステップS503
の“シフト”ルート)、つぎの入金ログ情報が有れば
(ステップS504のYESルート)、つぎの入金ログ
情報を表示した後(ステップS505)、ステップS5
03へ戻って同様の処理が繰り返される。
【0101】そして、最後の入金ログ情報が表示される
と(ステップS504のNOルート)、再び、ステップ
S501に戻って最初の入金ログ情報の表示が行なわれ
る。また、各入金ログ情報の表示中に、セレクトキー1
8aが押下されると(ステップS503(S6)の“セ
レクト”ルート)、直ちに出取引履歴表示機能(ステッ
プS7)へ移行する。
【0102】従って、図13(a)に示すような入金ロ
グ情報がICカード20のメモリ21に格納されている
場合、図13(b)に示すように、“CR1 500”
と“AM10 97−02−10”とを交互に表示する
第1の表示状態から、左シフトキー18bが押下される
度に、順次、“CR2 200”と“ −−−−
−”とを交互に表示する第2の表示状態、“CR3 8
00”と“PM03 97−01−10”とを交互に表
示する第3の表示状態に切り換えられ、左シフトキー1
8bを8回押下すると、再び第1の表示状態に戻る。
【0103】なお、取引日時が記録されていない場合
(図13(a)中で“00.00.00.00”)に
は、表示部11で、取引日時は、図13(b)に示すよ
うに、“−−−−−”として表示されている。また、図
13(b)に示すように、2以上の入金ログ情報を順次
切り換えて表示する場合、その入金ログ情報は、最新
(または最古)のものから時系列順に表示部11に表示
される。
【0104】このように、入取引履歴表示機能では、左
シフトキー18b(右シフトキー18cでも可)を押下
することにより、表示部11での表示内容を変更し、複
数の入金ログ情報を、順次かつサイクリックに表示する
ことができる。また、取引日時を表示する際には、表示
する内容(ここでは通貨の種別)に応じてその取引日時
の配列,表示内容を変更する。
【0105】つぎに、図14に示すフローチャート(ス
テップS701〜S705)および図16を参照しなが
ら、この実施の形態のICカード処理装置10における
出取引履歴表示機能(第3の機能)について説明する。
図14は図6に示したメイン動作における出取引履歴表
示機能を説明するフローチャートであり、図15はこの
実施の形態において出金ログ情報の表示状態を示す図で
ある。
【0106】この第3の機能である出取引履歴表示機能
(ステップS7)も、以下に説明する通り、前述した入
取引履歴表示機能とほぼ同様に行われる。異なる点は、
図15に示すように、表示部11で表示される取引種別
が、出金取引であることを示す“DR”(Debit
Record)になることである。
【0107】出取引履歴表示機能でも、ステップS30
3(S4)でセレクトキー18aを押下した時に表示部
11に表示されていた残高情報についての出金ログ情報
(取引履歴)が、図6のステップS1でlCカードから
取得した情報に含まれている場合(ステップS701の
YESルート)、その出金ログ情報の中の第1の情報、
即ち第1の出金取引情報を初期表示として表示部11に
表示される(ステップS502)。
【0108】このとき、出金取引情報としては、図15
に示すように、取引種別(DR),履歴番号および出金
金額とそめ取引日時とが一定時間間隔で交互に表示部1
1に表示される。出金ログ情報が存在しない場合(ステ
ップS501のNOルート)、つぎの機能である統計表
示機能(ステップS9)へ移行する。なお、図6では、
ステップS41による出金ログ情報の有無を判断する処
理の図示は省略されている。
【0109】ICカード20のメモリ21内に、出金ロ
グ情報として、複数の電子マネー(通貨)の出金ログが
格納されている場合には、入取引履歴表示機能の選択時
に表示部11に表示されていた通貨についての、最初の
出金ログを、初期表示として表示部11に表示する。
【0110】初期表示中に、セレクトキー18aが押下
されると(ステップS703(S8)の“セレクト”ル
ート)、図6でも前述した通り、つぎの機能である統計
表示機能(ステップS9)ヘ移行する。
【0111】一方、初期表示中に、左シフトキー18b
が押下され(ステップS703の“シフト”ルート)、
つぎの出金ログ情報が有れば(ステップS704のYE
Sルート)、つぎの出金ログ情報が順次表示され(ステ
ップS705)、以降、ステップS503ヘ戻って同様
の処理が繰り返される。
【0112】そして、最後の出金ログ情報が表示される
と(ステップS704のNOルート)、再び、ステップ
S702に戻って最初の出金ログ情報の表示が行なわれ
る。また、各出金ログ情報の表示中に、セレクトキー1
8aが押下され(ステップS703(S8)の“セレク
ト”ルート)、直ちに統計表示機能(ステップS9)ヘ
移行する。
【0113】なお、入取引履歴表示機能の場合と同様、
取引日時が記録されていない場合には、表示部11で、
取引日時は、図13(b)に示すように、“−−−−
−”として表示される。2以上の出金ログ情報を順次切
り換えて表示する場合、その出金ログ情報は、最新(ま
たは最古)のものから時系列順に表示部11に表示され
る。
【0114】このように、出取引履歴表示機能でも、左
シフトキー18b(右シフトキー18cでも可)を押下
することにより、表示部11での表示内容を変更し、複
数の出金ログ情報を、順次かつサイクリックに表示する
ことができる。
【0115】また、入取引履歴表示機能と同様、取引日
時を表示する際には、表示する内容(ここでは通貨の種
別)に応じてその取引日時の配列,表示内容を変更する
ことにより、ICカード20の保持者に応じた最適な年
月日表示を実現できる。
【0116】つぎに、図16のフローチャート(ステッ
プS901〜ステップS907)および図17〜図19
を参照しながら、この実施の形態のICカード処理装置
10における統計表示機能(第4の機能)について説明
する。図17はこの実施の形態において統計表示に使用
されるログ情報を示す図であり、図18は図17に示し
たログ情報に基づく取引時点での残高を示す図である。
図19(a)はこの実施の形態において統計表示の初期
画面の一例を示す図、同図(b)は同図(a)の初期画
面を古い情報にスクロールさせた画面を示す図、そし
て、同図(c)は同図(a)の初期画面を新しい情報に
スクロールさせた画面を示す図である。
【0117】まず、ICカード20のログファイルA2
が参照され、取引情報(ログ情報)の有無が確認され
る。その際、取引情報が格納されていれば(ステップS
901のYESルート)、ログファイルA2からログ情
報が読み出され(ステップS902)、各取引時点での
残高から例えば月単位の残高が算出される(ステップS
903)。そして、月単位の残高から時系列に推移する
残高のグラフデータが作成され(ステップS904)、
そのグラフデータに基づいて残高推移のグラフ表示が行
われる(ステップS905)。
【0118】この統計表示は、取引毎の表示ではなく、
全体の入出金を一目で確認できるようにすることを目的
としている。このため、ICカード20に格納されてい
る各取引時点でのログ情報および残高情報(残高ファイ
ルA1)から残高推移が求められる。
【0119】ここで、統計表示に関して、ICカード2
0のメモリ21に図17に示したカード情報が格納され
ていた場合を例に挙げる。図17において、残高ファイ
ルA1には、1995年10月1日付け残高として1
0,000円というデータが格納され、ログファイルA
2には、1995年6月1日に5,000円の出金、同
年7月1日に4,000円の入金、同年8月1日に1,
000円の出金、同年8月15日に1,000円の出
金、同年9月1日に2,000円の出金、同年10月1
日に8,000円の入金という取引情報が格納されてい
る。
【0120】図17に示したように、ログファイルA2
には、入取引,出取引それぞれの時点での日時,金額,
通貨等が格納されているので、ICカード処理装置10
がそれらの情報を読み込んだ場合には、図18に示した
如く、月単位で入出金を合計して6月〜10月までの各
月の取引時点での残高が求められる。この残高データは
RAM15に格納される。
【0121】このようにして求められた残高データか
ら、横軸を月の軸とし、縦軸を金額(残高)の軸とし
て、月別に棒グラフのためのグラフデータが作成され
る。表示部11には、図19(a)に示したように、こ
のグラフデータに基づく5ヶ月分の棒グラフが表示され
る。図19(a)の例では、グラフデータに基づく棒グ
ラフが表示部11の表示画面にすべて入りきるため、初
期画面の状態ですべての表示が完結する。
【0122】ところが、ログファイルA2に一年分のロ
グ情報が格納されていた場合には、他の7ヶ月分の棒グ
ラフが表示画面から隠れてしまうことになる。この場合
には、ステップS904においてすべての月のグラフデ
ータが作成済みのため、左シフトキー18bおよび右シ
フトキー18cを操作して表示領域をスクロールさせれ
ばよい。
【0123】ここでは、左シフトキー18bを現表示中
の月の棒グラフよりも古い情報に向かってスクロール操
作するキーとし、右シフトキー18cを現表示中の月の
棒グラフよりも新しい情報に向かってスクロール操作す
るキーとする。
【0124】ステップS905による初期画面表示の
後、左シフトキー18bが押下された場合には(ステッ
プS906の“シフト”ルート)、現在表示されている
図19(a)の表示画面の左側に隠れているグラフが表
示されるようにスクロールされる。その結果、残高推移
のグラフは、例えば同図(b)のように1月〜5月まで
の棒グラフの表示となる(ステップS907)。したが
って、残高推移は現表示の取引時期よりも古い情報とな
る。
【0125】一方、右シフトキー18Cが押下された場
合には(ステップS906の“シフト”ルート)、現在
表示されている図19(a)の表示画面の右側に隠れて
いるグラフが表示されるようにスクロールされる。その
結果、残高推移のグラフは、例えば同図(c)のように
8月〜12月までの棒グラフの表示となる(ステップS
907)。したがって、残高推移は現表示の取引時期よ
りも新しい情報となる。
【0126】ステップS907においてスクロール表示
が終了すると、処理は再びステップS906に戻り、さ
らにつぎのキー押下が判別される。そこで、ステップS
906においてセレクトキー18aが押下された場合に
は(ステップS906(s10)の“セレクト”ルー
ト)、第5の機能である機器情報表示機能に処理が移行
する(ステップS11)。
【0127】さて、スクロール制御については、一回押
下される度に横軸の月単位でスクロールさせても、連続
して押下される間はスクロールを継続するようにしても
よい。また、図19(a),(b),(c)のグラフで
は、横軸方向でのスクロール制御について説明したが、
縦軸方向にもスクロール制御は可能である。この場合に
は、左シフトキー18bもしくは右シフトキー18cの
いずれか一方とエンタキー18dとを同時に押下するこ
とで可能になる。具体的には、左シフトキー18bとエ
ンタキー18dとの組み合わせ操作では、下方側表示の
のスクロール制御が行われ、右シフトキー18cとエン
タキー18dとの組み合わせ操作では、上方側表示のス
クロール制御が行わるものとする。
【0128】また、表示部11にカラー表示機能を付加
し、MPU12がカラー表示データを作成するようにす
れば、統計表示についてカラー表示を行うことができ
る。この場合、図19(a),(b),(c)の例で
は、月ごとに、もしくは、残高の金額レベルに応じて異
なる色でグラフを表示すればよい。その結果、グラフの
見栄えがよくなり、表示内容をより強調することができ
る。
【0129】つぎに、図20のフローチャート(ステッ
プS1100〜ステップS1101),図21および図
22を参照しながら、この実施の形態のICカード処理
装置10における機器情報表示機能(第5の機能)につ
いて説明する。図20は図6に示したメイン動作におけ
る機器情報表示機能を説明するフローチャート、図21
はこの実施の形態において機器情報の一例を示す図、そ
して、図22はこの実施の形態において機器情報の表示
例を示す図である。
【0130】この機器情報表示機能では、まず、ROM
14から機器情報14dが読み出され、その機器情報1
4dが表示部11に表示される(ステップS110
0)。例えば、図21のように、機器情報14dが、プ
ログラムの製造日“1997.05”、そのプログラム
の版数“V01L03”、および、自装置の製造工場
“A工場”により構成されている場合には、これら情報
に基づいて図22に示したように各情報がまとめて“1
997.05 V01L03 A”として表示される。
【0131】この後、セレクトキー18aが押下される
と(ステップS1101(S12)のYESルート)、
第6の機能である寿命表示機能に処理が移行する(ステ
ップS13)。
【0132】つぎに、図23のフローチャート(ステッ
プS1301〜ステップS1304)および図24を参
照しながら、この実施の形態のICカード処理装置10
における寿命表示機能(第6の機能)について説明す
る。図23は図6に示したメイン動作における寿命報表
示機能を説明するフローチャートであり、図24はこの
実施の形態において寿命の表示例を示す図である。
【0133】この寿命表示機能では、まず、ICカード
20の書込回数管理ファイルA3が参照され、そこから
書込済回数データが読み出され、RAM15に格納され
る(ステップS1301)。そして、その書込済回数デ
ータとROM14の書込可能回数データ14cとに基づ
いて書込済回数と書込可能回数とが比較される。もし書
込済回数が書込可能回数よりも多くなっていた場合には
(ステップS1302のYESルート)、表示部11に
対いて寿命表示が行われる(ステップS1303)。そ
の寿命表示がブザー部29による報知に連動していれ
ば、寿命表示とともにブザー部29によりブザーが発生
される。
【0134】ステップS1303による寿命表示では、
図24のように、ICカード20の寿命を通知する旨の
メッセージ“カードユニットが書込み寿命です 交換を
お願いします”が表示される。この寿命表示を保持者が
確認することで、銀行などの機関で新しいICカードに
交換してもらうことをアドバイスすることができる。こ
の書込可能回数は、例えばICカード20がEEPRO
Mをメモリ21としていた場合に書込み回数としての品
質上の限界を示すものである。
【0135】ステップS1303による寿命表示の後、
セレクトキー18aが押下された場合には(ステップS
1304のYESルート)、第7の機能である数字/記
号対応表変更機能に処理が移行する(ステップS1
5)。
【0136】なお、ステップS1302において、書込
済回数が書込可能回数に満たない場合には(ステップS
1302のNOルート)、そのまま第7の機能である数
字/記号対応表変更機能に処理が移行する(ステップS
15)。
【0137】つぎに、図25および図26のフローチャ
ート(ステップS1501〜ステップS1520)およ
び図27〜図32を参照しながら、この実施の形態のI
Cカード処理装置10における数字/記号対応表変更機
能(第7の機能)について説明する。図25および図2
6は図6に示したメイン動作における数字/記号対応表
変更機能を説明するフローチャートであり、図27はこ
の実施の形態において数字/記号対応表の一例を示す図
である。図28(a)はセキュリティ機能無しの場合に
おける数字情報の表示例を示す図であり、同図(b)は
セキュリティ機能により図27の数字/記号対応表に従
って数字情報を記号表示した一例を示す図である。図2
9はこの実施の形態において数字/記号対応表の他の例
を示す図、図30はセキュリティ機能により図29に示
した数字/記号対応表に従って数字情報を記号表示した
一例を示す図、図31はこの実施の形態において数字/
記号対応表変更機能に従って暗証番号による認証手続き
の流れを説明する図、そして、図32はこの実施の形態
において数字/記号対応表変更機能に従って数字/記号
対応表の変換手続きの流れを説明する図である。
【0138】この数字/記号対応表変更機能のために、
不揮発メモリであるEEPROM28には、図27に示
した数字/記号対応表があらかじめ格納される。この数
字/記号対応表は、数字の0,1,2,3,4,5,6
…にそれぞれ記号の※,&,*,#,§,☆,★…を対
応させたテーブルである。
【0139】この数字/記号対応表は、EEPROM2
8に格納されていることから、自装置の電源オン/オフ
に関係なく、メモリ上に保持される。また、この数字/
記号対応表は、EEPROM28に格納されていること
から、真の保持者が所望の対応関係をもつようにカスタ
マイズすることができる。このカスタマイズする機能が
数字/記号対応表変更機能となる。
【0140】この数字/記号対応表変更機能を実施する
場合には、セキュリティ機能による認証をパスする必要
がある。そこで、まずキー部18の操作で暗証番号を入
力するための画面が表示部11に表示される(ステップ
S1501)。そして、暗証番号を入力する際に入力桁
を示す桁カウンタnに“1”がセットされる(ステップ
S1502)。処理がこの暗証番号(ここでは5桁とす
る)の入力モードに入ると、図31(a)に示した如
く、初期画面として“PC= 1”が表示され
る。ここで、PCは暗証番号を意味する。
【0141】この初期画面において、“1”は未確定数
字としてブリンクされる。したがって、この数字“1”
を変更して所望の数字を入力するには、左シフトキー1
8bおよび右シフトキー18cの操作が必要となる(ス
テップS1503)。左シフトキー18bはブリンクさ
れた数字を一つカウントアップするために使用され、右
シフトキー18cはブリンクされた数字を一つカウント
ダウンするために使用される。この左右シフトキーの操
作を通じて各桁の番号が入力され、入力番号はエンタキ
ー18dの押下によって確定される(ステップS150
4のYESルート)。このエンタキー18dが押下され
るまでは、現在のn桁目の番号入力処理が左右シフトキ
ーの操作で実行される(ステップS1503)。
【0142】図31(a)の初期画面において、左シフ
トキー18bが4回連続して押下された場合には、同図
(b)に示した如く、ブリンクされる数字は“5”とな
る。このとき、エンタキー18dが押下されると、1桁
目の番号として“5”が確定する。このように、入力番
号が確定すると、ブリンクが停止する(図31(c)参
照)。もし入力された番号“5”が間違いで変更する場
合には、左シフトキー18bおよび右シフトキー18c
を同時に押下すればよく、この同時操作により番号
“5”が再びブリンクされる。
【0143】このようにしてエンタキー18dの押下で
1桁目の番号が確定すると(ステップS1504のYE
Sルート)、2桁目の入力のため、さらに右シフトキー
18cの操作が必要となる(ステップS1503)。こ
の操作の後、セキュリティ上、その1桁目の番号は
“−”に変換表示され、左に1桁分シフトして表示され
る。この段階では暗証番号が完成しないので(ステップ
S1505のNOルート)、桁カウンタnが一つインク
リメントされ(ステップS1506)、ステップS15
03による2桁目の番号入力処理が実施される。
【0144】その際、表示部11では、図31(d)に
示した如く、再び一番右側で初期表示の番号“1”がブ
リンクされる。以下同様に、図31(e),(f)に示
したように、3桁目、4桁目、5桁目(最終桁)と番号
入力が行われる。そして、全桁分の暗証番号の入力処理
が終了すると(ステップS1505のYESルート)、
その入力された暗証番号とICカード20のメモリ21
にあらかじめ格納されている暗証番号との照合により、
利用者が真の保持者か否かの認証が行われる(ステップ
S1507)。
【0145】そして、この認証により一致が確認される
と(ステップS1508のYESルート)、文字/数字
対応表の変更が許可され、動作はステップS1511以
降の処理に移行する(図26参照)。
【0146】一方、この認証により不一致が確認される
と(ステップS1508のNOルート)、暗証番号の誤
りを指摘する旨のエラー表示および/またはブザー発生
処理が実行される(ステップS1509)。続いて、セ
レクトキー18aの押下があれば(ステップS1510
(S16)のYESルート)、再び第1の機能である数
値情報表示機能に処理が移行し(ステップS3)、セレ
クトキー18aの押下がなければ(ステップS1510
(S16)のNOルート)、再度暗証番号の入力に処理
が戻る(ステップS1501)。
【0147】さて、文字/数字対応表の変更が許可され
ると、ステップS1511において、変更対象となる数
字“0”〜“9”を順番に切り換えるための数字カウン
タmに初期データとして“1”がセットされる。ここ
で、数字カウンタmの変化する値である1,2,3,
4,5,6,7,8,9,10には、それぞれ数字の
0,1,2,3,4,5,6,7,8,9が対応する。
【0148】このようにして処理が数字/文字対応表の
変更モードに入ると、まず、図32(a)に示したよう
に、表示部11に、左から右に向かって、変更対象とな
る数字“0”、現時点でその数字“0”に対応させて設
定されている記号“※”、変更の候補となる記号“☆”
が表示される(ステップS1512)。ここで、キー操
作があり(ステップS1513のYESルート)、エン
タキー18dの押下があると(ステップS1514の
“エンタ”ルート)、数字カウンタmにセットされてい
る値に対応する数字“0”に対する記号が候補の記号
“☆”として確定する。
【0149】なお、この数字/文字対応表の変更モード
でも、前述した暗証番号の入力モードと同様に、候補の
記号表示では、左シフトキー18bの操作で候補の記号
が現在表示されている候補の前の記号に戻され(ステッ
プS1514,ステップS1515)、右シフトキー1
8cの操作で候補の記号が後の候補に進められる(ステ
ップS1514,ステップS1516)。このように、
左右シフトキーの操作で候補の記号は図32(b)のよ
うに変化する。図32(b)には、その一例として、候
補の記号“○”が表示されている。
【0150】ステップS1517において、一番目の数
字“0”に対応させる記号が候補の記号“○”で確定さ
れると、この段階ではまだすべての数字について変更が
終了していないので(ステップS1518のNOルー
ト)、数字カウンタmの値が一つインクリメントされた
後(ステップS1519)、処理は再びステップS15
12に戻る。
【0151】なお、つぎの数字すなわち2番目の数字
“1”に対して記号を対応させる処理を開始する場合に
は、右シフトキー18cの押下が必要となり、その押下
に従ってつぎの数字,現在の記号および候補の記号が表
示部11に表示される。例えば、図32(c)のよう
に、数字“1”、現在の記号“&”、候補の記号“*”
の組が表示される。
【0152】同様にして、数字カウンタmをカウントア
ップさせながら、順次数字と記号との対応関係が更新さ
れ、図32(d)のように最後の数字“9”についての
記号“§”の対応付けが終了すると、全数字の終了が確
認される(ステップS1518のYESルート)。この
場合には、上述の如く更新された数字と記号との対応関
係がEEPROM28の数字/記号対応表に反映され、
更新される(ステップS1520)。この更新の後、処
理は第1の機能である数値情報表示機能に移行する(ス
テップS3)。
【0153】ここで、図27に示した数字/記号対応表
を使用した場合には、数値情報表示機能において、通
常、セキュリティ機能なしで表示されるポイント“12
34.56”(図28(a)参照)が、第三者に確認不
可能なポイント“&*#§.☆★”となって暗号化表示
される。これにより、数値情報表示のセキュリティを確
保することができる。
【0154】さて、数字/記号対応表については数字毎
に記号を対応させるのではなく、数値のレベルに応じて
レベル別に記号を対応させることもできる。すなわち、
図29に示した如く、数値のレベルを例えば1000単
位で区切り、0〜2000未満を“※”、2000〜4
000未満を“&”、4000〜6000未満を
“*”、6000〜8000未満を“#”、8000以
上を“§”で対応付けた対応表でもよい。
【0155】この場合、図30に示した如く、ポイント
“1234.56”を表示すると、第三者に確認不可能
なポイント“※”となって暗号化表示される。この記号
“※”は0〜2000未満の数値を表すものである。
【0156】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、操作部から金額等の数値情報を表示する指示があ
った場合に、制御部の制御によりカードユニットから読
み出された数値情報を暗号化してから表示するようにし
たので、表示された数値情報はカードユニット処理装置
の真の保持者にしかわからず、第三者によって数値情報
の表示が行われても、正確にその数値を解読することが
不可能となる。これによって、カードユニットの金額が
第三者に漏れるような心配がなくなるので、セキュリテ
ィ面での多機能化を実現することが可能である。
【0157】また、暗号化の際に、制御部のテーブルを
参照して数値情報を0〜9までの各数字に応じて数字表
現から文字表現に変換するようにしたので、数字毎に暗
号化が施される。これによって、制御部内に必要最小限
の構成を追加するだけでセキュリティ機能を強化するこ
とが可能である。
【0158】また、暗号化の際に、制御部のテーブルを
参照して数値情報を数量のレベルに応じて数字表現から
文字表現に変換するようにしたので、数量レベルの区分
で暗号化が施される。これによって、制御部内に必要最
小限の構成を追加するだけでセキュリティ機能を強化す
ることが可能である。
【0159】また、数字/記号対応表における対応関係
を表示部に表示させながら操作部の操作に従って変更す
るようにしたので、カードユニット処理装置の真の保持
者だけが知り得る任意の対応関係を面倒な手続きを踏む
ことなく、簡単に得ることが可能である。
【0160】また、カードユニットに記憶された暗証番
号と操作部から入力した暗証番号との照合を経てから数
字/記号対応表の対応関係の変更を許可するようにした
ので、認証パスが対応関係変更の条件となり、第三者に
よる不正な変更操作を防止することが可能である。
【0161】また、数字/記号対応表を不揮発性メモリ
に格納するようにしたので、電源オフでも数字/記号対
応表の内容が消去されずに済み、これによって、数値表
示に関してセキュリティ機能を確実に保持することが可
能である。
【0162】また、操作部から金額等の数値情報の表示
が指示された場合に、制御部の制御により、あらかじめ
決められた表示可能桁数に従って、カードユニットから
読み出された数値情報を、小数点を含む小数点以下側の
桁を詰めてから表示するようにしたので、少なくとも小
数点以下の表示を省略することで数値を全く表示できな
くなるような不具合が減少する。これによって、大まか
な数値であっても利用者への数値(残高,ポイント等な
ど)の伝達機能としては十分に果たされるというメリッ
トがある。
【0163】また、制御部の制御により、桁を詰めた表
示を行う場合には、その表示の旨を示す数字,記号等で
構成される桁詰め識別用の文字を数値情報とともに表示
するようにしたので、小数点以下の桁詰めの有無が一目
でわかるように数値表示の機能を視覚的に支援すること
が可能である。
【0164】また、制御部の制御により、桁詰め識別用
の文字と数値情報とを離間させて表示するようにしたの
で、桁詰め識別用の文字が数値情報の一部か否かを一目
でわかるように数値表示の機能を視覚的に支援すること
が可能である。
【0165】また、制御部の制御により、小数点を含む
小数点以下側の桁を詰める場合には、桁単位で位の低い
方に向かって数値情報をシフト処理するようにしたの
で、一桁ずつ不要な桁の数値が除かれ、これによって、
表示可能な限りもとの数値情報に近い桁数での表示を実
現することが可能である。
【0166】また、操作部から残高表示の指示があった
場合、制御部の制御により、カードユニットから読み出
された残高データおよび取引ログデータに基づいて残高
推移をグラフ化して統計表示するようにしたので、単純
に数値だけで残高を表示する場合に比べて視覚的な面で
数値表示の機能を向上させることが可能である。
【0167】また、制御部の制御下において、表示部の
表示サイズに従って一部しか統計表示できなかった場合
には、操作部の操作に従って統計表示の内容をスクロー
ル制御するようにしたので、例え画面からはみ出した表
示内容があっても、簡単な操作で画面に表示させること
が可能である。
【0168】また、操作部に設けた一対のシフトキーの
一方が操作された場合には、すでに表示されている統計
表示の一部よりも古い情報側にスクロールし、一対のシ
フトキーの他方が操作された場合には、すでに表示され
ている統計表示の一部よりも新しい情報側にスクロール
するようにしたので、ワンタッチ操作で統計表示が制御
される。これによって、統計表示の機能の操作性を向上
させることが可能である。
【0169】また、表示部において統計表示をカラー表
示するようにしたので、単色表示に比べて色のバリエー
ションに応じた視覚効果を期待することが可能である。
【0170】また、操作部から寿命表示の指示があった
場合、制御部の制御により、カードユニット内の書込済
回数が制御部内のあらかじめ記憶された書込可能回数よ
りも多い場合に寿命の旨を示す情報を寿命表示するよう
にしたので、利用者に対して、カードユニットを使用す
る度に、その使用頻度を寿命から簡単に通知することが
可能である。
【0171】また、制御部の制御により、寿命表示の際
に報知部により音を出力するようにしたので、音の支援
を受けてさらに利用者への通知を強化することが可能で
ある。
【0172】また、操作部から機器情報表示の指示があ
った場合、制御部の制御により、制御部内にあらかじめ
記憶された機器情報を表示するようにしたので、カード
ユニット処理装置の機器情報を装置自身から容易に取得
することができる。
【0173】また、制御部内のEEPROM(不揮発性
メモリ)から機器情報を読み出すようにしたので、メモ
リ式設定により装置内に機器情報が確実に保持され、こ
れによって、電源オフでも機器情報が消去されずに済
む。
【0174】つぎに、前述した実施の形態の変形例につ
いて説明する。
【0175】(変形例1)さて、前述した実施の形態で
は、機器情報をEEPROM28に記憶させていたが、
この発明は、これに限定されるものではなく、ハード的
に機器情報を記憶させるようにしてもよい。
【0176】図33はこの実施の形態の変形例1による
ICカード処理装置の要部を示す構成図である。この変
形例1では、図33に示した如く、機器情報をEEPR
OM28に記憶させる替わりに、機械式スイッチ32を
グランド(GND)およびMPU12を接続する信号線
b0〜b7の内のb0バスBSに接続させている。な
お、信号線b0は抵抗31を介して+5ボルトでプルア
ップされている。
【0177】この機械式スイッチ32に設定される機器
情報は、信号線b0およびバスBSを介してMPU12
に読み取り可能である。この機械式スイッチ32は、複
数のスイッチから設けられているので、そのオン/オフ
の組み合わせて多くの機器情報を設定することが可能で
ある。
【0178】この変形例1によれば、制御部内に設けた
機械式スイッチから機器情報を読み出すようにしたの
で、機械式設定により装置内に機器情報が確実に保持さ
れる。これによって、電源オフでも機器情報が消去され
ずに済むとともに、製造時にEEPROM等への書込み
が不要となる。このように、設定が容易となることで、
日時情報等の非固定データに対して有効となる。
【0179】(変形例2)さて、前述した実施の形態で
は、機器情報をEEPROM28に記憶させていたが、
この発明は、これに限定されるものではなく、前述の変
形例1とは異なる方法でハード的に機器情報を記憶させ
るようにしてもよい。
【0180】図34はこの実施の形態の変形例2による
ICカード処理装置の要部を示す構成図である。この変
形例1では、図34に示した如く、機器情報をEEPR
OM28に記憶させる替わりに、溶接式スイッチ33を
グランド(GND)およびMPU12を接続する信号線
b0〜b7の内のb0バスBSに接続させている。な
お、信号線b0は抵抗31を介して+5ボルトでプルア
ップされている。
【0181】この溶接式スイッチ33に設定される機器
情報は、信号線b0およびバスBSを介してMPU12
に読み取り可能である。この溶接式スイッチ32は、複
数のスイッチから設けられているので、そのオン/オフ
の組み合わせて多くの機器情報を設定することが可能で
ある。
【0182】この変形例2によれば、制御部内に設けた
溶接式スイッチから機器情報を読み出すようにしたの
で、溶接式設定により装置内に機器情報が確実に保持さ
れる。これによって、電源オフでも機器情報が消去され
ずに済む。製造時にEEPROM等への書込みが不要と
なる。このように、設定が容易となることで、日時情報
等の非固定データに対して有効となる。
【0183】(変形例3)さて、前述した実施の形態で
は、直接寿命か否かを判断して寿命通知を行うようにし
ていたが、以下に説明する変形例3のように、寿命より
も前の段階で保持者に対して警告を促すようにしてもよ
い。
【0184】図35はこの実施の形態の変形例3による
寿命警告表示機能を説明するフローチャート、図36は
変形例3による警告回数の記憶構造を示す図、そして、
図37はこの変形例3において寿命警告の表示例を示す
図である。
【0185】前述した実施の形態での寿命通知と同様
に、ROM14には警告のための警告回数データ14e
が図4に示した他のデータとともにあらかじめ記憶され
る。
【0186】この警告については、新たに寿命警告表示
機能として機能が追加される。すなわち、前述の図6の
フローチャートの最後(ステップS16の後)に寿命警
告表示機能(ステップS17)が追加される。この寿命
警告表示機能では、まず、ICカード20の書込済回数
データが読み出され、その書込済回数データがあらかじ
めRAM15に設けたレジスタXに格納される(ステッ
プS1701)。
【0187】そして、そのレジスタXに格納された書込
済回数が、ROM14の警告回数(警告回数データ14
e)を超え、書込可能回数(書込可能回数データ14
c)よりも少なければ(ステップS1702のYESル
ート)、図37に示した如く、寿命の警告を表す旨のメ
ッセージ“カードユニット寿命警告 そろそろ交換をお
願いします”が表示される(ステップS1703)。も
ちろん、ブザーの併用も可能であり、その際には、寿命
表示の際のブザーとは異なる音量もしくは音質を採用す
る。
【0188】その後、セレクトキー18aが押下される
と(ステップS1704のYESルート)、第1の機能
である数値情報表示機能に処理が移行する(ステップS
3)。
【0189】この変形例3によれば、操作部から寿命表
示の指示があった場合、制御部の制御により、カードユ
ニット内の書込済回数データと、制御部内のあらかじめ
記憶された書込可能回数データおよびあらかじめ記憶さ
れた警告回数との大小関係から、書込済回数が書込可能
回数よりも少なく、かつ警告回数よりも多い場合に寿命
を警告する旨を示す情報を寿命表示する。これにより、
利用者に対して、カードユニットを使用する度に、その
使用頻度を寿命に到達する前から警告として簡単に通知
することが可能である。
【0190】以上、この発明を実施の形態により説明し
たが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であ
り、これらをこの発明の範囲から排除するものではな
い。
【0191】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、操作部から金額等の数値情報を表示する指示が
あった場合に、制御部の制御によりカードユニットから
読み出された数値情報を暗号化してから表示するように
したので、表示された数値情報はカードユニット処理装
置の真の保持者にしかわからず、第三者によって数値情
報の表示が行われても、正確にその数値を解読すること
が不可能となり、これによって、カードユニットの金額
が第三者に漏れるような心配がなくなり、セキュリティ
面での多機能化を実現することが可能なカードユニット
処理装置が得られるという効果を奏する。
【0192】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の発明において、暗号化の際に、制御部のテーブルを参
照して数値情報を0〜9までの各数字に応じて数字表現
から文字表現に変換するようにしたので、数字毎に暗号
化が施され、これによって、制御部内に必要最小限の構
成を追加するだけでセキュリティ機能を強化することが
可能なカードユニット処置装置が得られるという効果を
奏する。
【0193】また、請求項3の発明によれば、請求項1
の発明において、暗号化の際に、制御部のテーブルを参
照して数値情報を数量のレベルに応じて数字表現から文
字表現に変換するようにしたので、数量レベルの区分で
暗号化が施され、これによって、制御部内に必要最小限
の構成を追加するだけでセキュリティ機能を強化するこ
とが可能なカードユニット処理装置が得られるという効
果を奏する。
【0194】また、請求項4の発明によれば、請求項2
または3の発明において、テーブルにおける対応関係を
表示部に表示させながら操作部の操作に従って変更する
ようにしたので、カードユニット処理装置の真の保持者
だけが知り得る任意の対応関係を面倒な手続きを踏むこ
となく、簡単に得ることが可能なカードユニット処理装
置が得られるという効果を奏する。
【0195】また、請求項5の発明によれば、操作部か
ら金額等の数値情報の表示が指示された場合に、制御部
の制御により、あらかじめ決められた表示可能桁数に従
って、カードユニットから読み出された数値情報を、小
数点を含む小数点以下側の桁を詰めてから表示するよう
にしたので、少なくとも小数点以下の表示を省略するこ
とで数値を全く表示できなくなるような不具合が減少し
て、大まかな数値であっても利用者への数値(残高,ポ
イント等など)の伝達機能としては十分に果たされるカ
ードユニット処理装置が得られるという効果を奏する。
【0196】また、請求項6の発明によれば、操作部か
ら残高表示の指示があった場合、制御部の制御により、
カードユニットから読み出された残高データおよび取引
ログデータに基づいて残高推移をグラフ化して統計表示
するようにしたので、単純に数値だけで残高を表示する
場合に比べて視覚的な面で数値表示の機能を向上させる
ことが可能なカードユニット処理装置が得られるという
効果を奏する。
【0197】また、請求項7の発明によれば、操作部か
ら寿命表示の指示があった場合、制御部の制御により、
カードユニット内の書込済回数が制御部内のあらかじめ
記憶された書込可能回数よりも多い場合に寿命の旨を示
す情報を寿命表示するようにしたので、利用者に対し
て、カードユニットを使用する度に、その使用頻度を寿
命から簡単に通知することが可能なカードユニット処理
装置が得られるという効果を奏する。
【0198】また、請求項8の発明によれば、操作部か
ら機器情報表示の指示があった場合、制御部の制御によ
り、制御部内にあらかじめ記憶された機器情報を表示す
るようにしたので、カードユニット処理装置の機器情報
を装置自身から容易に取得することができるカードユニ
ット処理装置が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理を示すブロック図である。
【図2】同図(a)は図1に示したカードユニット処理
装置に対するカード未挿入状態の外観を模式的に示す平
面図であり、同図(b)は図1に示したカードユニット
処理装置に対するカード挿入状態の外観を模式的に示す
平面図である。
【図3】この発明の一実施の形態によるICカード処理
装置をハードウェア的に示すブロック図である。
【図4】図3に示したICカード処理装置のROMのメ
モリ構成例を示す図である。
【図5】この実施の形態のICカード処理装置に適用さ
れるICカードのメモリ構成例を示す図である。
【図6】図3に示したICカード処理装置のメイン動作
を説明するフローチャートである。
【図7】図6に示したメイン動作における数値情報表示
機能を説明するフローチャートである。
【図8】同図(a)は数値情報の一つである残高の一例
を示す図であり、同図(b)は数値情報の一つである残
高の表示状態を説明する図である。
【図9】同図(a)は従来例において数値情報の一つで
あるポイント表示の一例を示す図であり、同図(b)は
従来例において数値情報の一つであるポイント表示の他
の例を示す図である。
【図10】同図(a)はこの実施の形態において数値情
報の一つであるポイント表示の一形態による一例を示す
図、同図(b)はこの実施の形態において数値情報の一
つであるポイント表示の一形態による他の例を示す図、
そして、同図(c)はこの実施の形態において数値情報
の一つであるポイント表示の一形態によるさらに他の例
を示す図である。
【図11】同図(a)はこの実施の形態において数値情
報の一つであるポイント表示の他の形態による一例を示
す図であり、同図(b)はこの実施の形態において数値
情報の一つであるポイント表示の他の形態による他の例
を示す図である。
【図12】図6に示したメイン動作における入取引履歴
表示機能を説明するフローチャートである。
【図13】同図(a)はこの実施の形態において入金ロ
グ情報の具体例を示す図であり、同図(b)は同図
(a)に示した入金ログ情報の表示状態を示す図であ
る。
【図14】図6に示したメイン動作における出取引履歴
表示機能を説明するフローチャートである。
【図15】この実施の形態において出金ログ情報の表示
状態を示す図である。
【図16】図6に示したメイン動作における統計表示機
能を説明するフローチャートである。
【図17】この実施の形態において統計表示に使用され
るログ情報を示す図である。
【図18】図17に示したログ情報に基づく取引時点で
の残高を示す図である。
【図19】同図(a)はこの実施の形態において統計表
示の初期画面の一例を示す図、同図(b)は同図(a)
の初期画面を古い情報にスクロールさせた画面を示す
図、そして、同図(c)は同図(a)の初期画面を新し
い情報にスクロールさせた画面を示す図である。
【図20】図6に示したメイン動作における機器情報表
示機能を説明するフローチャートである。
【図21】この実施の形態において機器情報の一例を示
す図である。
【図22】この実施の形態において機器情報の表示例を
示す図である。
【図23】図6に示したメイン動作における寿命報表示
機能を説明するフローチャートである。
【図24】この実施の形態において寿命の表示例を示す
図である。
【図25】図6に示したメイン動作における数字/記号
対応表変更機能を説明するフローチャートである。
【図26】図6に示したメイン動作における数字/記号
対応表変更機能を説明するフローチャートである。
【図27】この実施の形態において数字/記号対応表の
一例を示す図である。
【図28】同図(a)はセキュリティ機能無しの場合に
おける数字情報の表示例を示す図であり、同図(b)は
セキュリティ機能により図27の数字/記号対応表に従
って数字情報を記号表示した一例を示す図である。
【図29】この実施の形態において数字/記号対応表の
他の例を示す図である。
【図30】セキュリティ機能により図29に示した数字
/記号対応表に従って数字情報を記号表示した一例を示
す図である。
【図31】この実施の形態において数字/記号対応表変
更機能に従って暗証番号による認証手続きの流れを説明
する図である。
【図32】この実施の形態において数字/記号対応表変
更機能に従って数字/記号対応表の変換手続きの流れを
説明する図である。
【図33】この実施の形態の変形例1によるICカード
処理装置の要部を示す構成図である。
【図34】この実施の形態の変形例2によるICカード
処理装置の要部を示す構成図である。
【図35】この実施の形態の変形例3による寿命警告表
示機能を説明するフローチャートである。
【図36】変形例3による警告回数の記憶構造を示す図
である。
【図37】変形例3において寿命警告の表示例を示す図
である。
【図38】同図(a)は従来例によるカードユニット処
理装置に対するカード未挿入状態の外観を模式的に示す
平面図であり、同図(b)は従来例によるカードユニッ
ト処理装置に対するカード挿入状態の外観を模式的に示
す平面図である。
【図39】従来例によるICカード処理装置をハードウ
ェア的に示すブロック図である。
【符号の説明】 1 カードユニット処理装置 2 カードユニット 2a 記憶部 3,16 通信部 4 操作部 5 制御部 6,11 表示部 7 報知部 8,30 電源部 10 ICカード処理装置 12 MPU 14 ROM 15 RAM 18 キー部 18a セレクトキー 18b 左シフトキー 18c 右シフトキー 18d エンタキー 20 ICカード 21 メモリ 28 EEPROM 29 ブザー部 32 機械式スイッチ 33 溶接式スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶部を実装したカードユニットが装着
    され、該カードユニットの記憶部に記憶されたデータに
    基づく処理を実行するカードユニット処理装置であっ
    て、 前記装着されたカードユニットとの通信を行う通信部
    と、 前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部からデ
    ータを読み出し、その読み出されたデータに基づいて表
    示処理を実行する表示部と、 前記通信部による通信制御および前記表示部による表示
    制御を通じて前記カードユニットの記憶部に対するデー
    タの読出し/書込みを含む動作を制御する制御部と、 前記制御部に対して前記制御部で制御する動作内容を指
    示する操作部と、 前記通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部
    に電力を供給する電源部と、を備え、 前記制御部は、 前記操作部から金額等の数値情報の表示指示を受け付け
    た場合、前記通信部を介して前記カードユニットの記憶
    部から読み出された数値情報を暗号化してから前記表示
    部に表示させることを特徴とするカードユニット処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、0〜9までの各数字に対
    して当該数字とは異なる数字,記号等の文字を対応させ
    たテーブルを有しており、暗号化の際に、前記テーブル
    を参照して前記数値情報を数字表現から文字表現に変換
    することを特徴とする請求項1に記載のカードユニット
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、数量のレベル別に数字,
    記号等の文字を対応させたテーブルを有しており、暗号
    化の際に、前記テーブルを参照して前記数値情報を数字
    表現から文字表現に変換することを特徴とする請求項1
    に記載のカードユニット処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記テーブルにおける対
    応関係を前記表示部に表示させながら前記操作部の操作
    に従って変更することを特徴とする請求項2または3に
    記載のカードユニット処理装置。
  5. 【請求項5】 記憶部を実装したカードユニットが装着
    され、該カードユニットの記憶部に記憶されたデータに
    基づく処理を実行するカードユニット処理装置であっ
    て、 前記装着されたカードユニットとの通信を行う通信部
    と、 前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部からデ
    ータを読み出し、その読み出されたデータに基づいて表
    示処理を実行する表示部と、 前記通信部による通信制御および前記表示部による表示
    制御を通じて前記カードユニットの記憶部に対するデー
    タの読出し/書込みを含む動作を制御する制御部と、 前記制御部に対して前記制御部で制御する動作内容を指
    示する操作部と、 前記通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部
    に電力を供給する電源部と、を備え、 前記制御部は、 前記操作部から金額等の数値情報の表示指示を受け付
    け、前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部か
    ら読み出された数値情報が小数点を含む場合、あらかじ
    め決められた表示可能桁数に従って、前記数値情報を、
    小数点を含む小数点以下側の桁を詰めてから、前記表示
    部に表示させることを特徴とするカードユニット処理装
    置。
  6. 【請求項6】 残高,取引ログ等のデータを記憶した記
    憶部を実装したカードユニットが装着され、該カードユ
    ニットの記憶部に記憶されたデータに基づく処理を実行
    するカードユニット処理装置であって、 前記装着されたカードユニットとの通信を行う通信部
    と、 前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部からデ
    ータを読み出し、その読み出されたデータに基づいて表
    示処理を実行する表示部と、 前記通信部による通信制御および前記表示部による表示
    制御を通じて前記カードユニットの記憶部に対するデー
    タの読出し/書込みを含む動作を制御する制御部と、 前記制御部に対して前記制御部で制御する動作内容を指
    示する操作部と、 前記通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部
    に電力を供給する電源部と、 を備え、 前記制御部は、 前記操作部から残高表示の指示を受け付けた場合、前記
    通信部を介して前記カードユニットの記憶部から読み出
    された残高データおよび取引ログデータに基づいて残高
    推移の情報を求め、該残高推移の情報をグラフ化してか
    ら前記表示部に統計表示させることを特徴とするカード
    ユニット処理装置。
  7. 【請求項7】 1書き込み毎に更新される書込済回数等
    のデータを記憶した記憶部を実装したカードユニットが
    装着され、該カードユニットの記憶部に記憶されたデー
    タに基づく処理を実行するカードユニット処理装置であ
    って、 前記装着されたカードユニットとの通信を行う通信部
    と、 前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部からデ
    ータを読み出し、その読み出されたデータに基づいて表
    示処理を実行する表示部と、 前記通信部による通信制御および前記表示部による表示
    制御を通じて前記カードユニットの記憶部に対するデー
    タの読出し/書込みを含む動作を制御する制御部と、 前記制御部に対して前記制御部で制御する動作内容を指
    示する操作部と、 前記通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部
    に電力を供給する電源部と、 を備え、 前記制御部は、 前記カードユニットの書込可能回数データをあらかじめ
    記憶しており、前記操作部から寿命表示の指示を受け付
    けた場合、前記通信部を介して前記カードユニットの記
    憶部から読み出された書込済回数データと前記あらかじ
    め記憶された書込可能回数データとに基づいて書込済回
    数と書込可能回数とを比較し、前記書込済回数が書込可
    能回数よりも多い場合に前記表示部に寿命の旨を示す情
    報を寿命表示させることを特徴とするカードユニット処
    理装置。
  8. 【請求項8】 データを記憶した記憶部を実装したカー
    ドユニットが装着され、該カードユニットの記憶部に記
    憶されたデータに基づく処理を実行するカードユニット
    処理装置であって、 前記装着されたカードユニットとの通信を行う通信部
    と、 前記通信部を介して前記カードユニットの記憶部からデ
    ータを読み出し、その読み出されたデータに基づいて表
    示処理を実行する表示部と、 前記通信部による通信制御および前記表示部による表示
    制御を通じて前記カードユニットの記憶部に対するデー
    タの読出し/書込みを含む動作を制御する制御部と、 前記制御部に対して前記制御部で制御する動作内容を指
    示する操作部と、 前記通信部,前記表示部,前記制御部および前記操作部
    に電力を供給する電源部と、 を備え、 前記制御部は、 自装置の機器情報をあらかじめ記憶しており、前記操作
    部から機器情報表示の指示を受け付けた場合、前記あら
    かじめ記憶された機器情報を前記表示部に表示させるこ
    とを特徴とするカードユニット処理装置。
JP9252411A 1997-09-17 1997-09-17 カードユニット処理装置 Withdrawn JPH1196317A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521045A (ja) * 2000-01-20 2003-07-08 ヴェルコム・レアル・タイム スマートカードに記憶されたコード化情報を処理し、表示する装置及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521045A (ja) * 2000-01-20 2003-07-08 ヴェルコム・レアル・タイム スマートカードに記憶されたコード化情報を処理し、表示する装置及び方法

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