JPH1194841A - 検体搬送装置及び方法 - Google Patents

検体搬送装置及び方法

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JPH1194841A
JPH1194841A JP25656697A JP25656697A JPH1194841A JP H1194841 A JPH1194841 A JP H1194841A JP 25656697 A JP25656697 A JP 25656697A JP 25656697 A JP25656697 A JP 25656697A JP H1194841 A JPH1194841 A JP H1194841A
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holding tube
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amount
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JP25656697A
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English (en)
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Takeshi Takemura
武 竹村
Hideharu Miyagawa
秀春 宮川
Koji Yokomori
幸司 横森
Kazuo Aichi
一男 相地
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体の量が少ない場合においても、検査項目
の優先順位順に検査を行うことができ、検査の最適化を
自動的に図ることができる検体搬送装置及び方法を提供
する。 【解決手段】 患者から採集した血液又は尿などの検体
を検体保持管1内に保持した状態で、搬送ユニット15
のコントローラ15gの制御の下に、保持管を自動的に
検査装置7まで搬送して検査する検体搬送方法におい
て、保持管の検体の量を量測定機4で測定し、検体の量
と検査項目とそれらの優先順位と検査項目に最低限必要
な検体量の情報とに基づき検査項目の優先順位順に検査
可能な検査項目を選定し、これに基づき検体を子管11
に分注機6で分注し、搬送ユニットにより、保持管を量
測定機を介して分注機に搬送するとともに、分注された
子管を対応する検査装置に搬送して所定の検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者から採集した
血液又は尿などの検体を自動的に検査装置まで搬送して
検査する検体搬送装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液又は尿などの検体を検体保持
管に保持して分注機まで搬送したのち、上記検体保持管
内の検体を検査項目数に対応する子管に分注し、分注さ
れた子管をそれぞれ検査装置まで搬送して所定の検査を
行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
ものでは、検体量は総ての検査項目に対して十分に足り
ると仮定して分注機で子管に分注し、子管内の検体につ
いてそれぞれ検査装置で検査するようにしている。従っ
て、検体の量が少なく、総ての検査項目を行う量だけ無
い場合、例えば、血液を血清と血餅に分離したのち、血
清又は血餅の検査を行う場合には、予め血清や血餅の量
を測定していないため、分注するとき血清又は血餅の量
が少なく、検査項目数に対して分注した子管の本数が不
足する場合がある。このように検体の量が少なく、検査
項目に必要な本数の子管に分注できなかった場合には、
分注機に近い検査装置から順に子管が搬入されて検査さ
れるようになっているため、重要度の高い検査項目の検
査がなされず、重要度の低い検査項目の検査がなされる
ことがあった。例えば、図9において、(A)に示すよ
うに、検査項目aに対応する検査装置が分注機に最も近
く、検査装置jに対応する検査装置が分注機に最も遠く
配置されている場合、検査装置に対する子管の搬入は、
検査装置が配置されている順に、検査項目aからjの順
に子管がそれぞれ搬入されて検査が行われるよにうなっ
ている。よって、検体の量が少なく、子管が4本しか分
注できなかった場合には、検査項目はaからdまでしか
検査できず、検査項目aやdより優先順位が高い検査項
目e,hの検査が行えないといった問題があった。従っ
て、本発明の目的は、上記問題を解決することにあっ
て、検体の量が少ない場合においても、検査項目の優先
順位順に検査を行うことができ、検査の最適化を自動的
に図ることができる検体搬送装置及び方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】上記目
的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様にかかる発明によれば、患者から採集
した血液又は尿などの検体を検体保持管内に保持した状
態で、搬送ユニットのコントローラの制御の下に、上記
検体保持管を自動的に検査装置まで搬送して検査する検
体搬送装置において、上記搬送ユニット内に搬入された
上記検体保持管内の上記検体の量を測定する量測定機
と、上記量測定機で測定された上記検体の量の情報が入
力されるとともに、上記量測定機で測定された上記検体
の量と、上記検体に対する検査項目と、上記検査項目が
複数ある場合にはそれらの優先順位と、上記検査項目に
最低限必要な上記検体量の情報とに基づき上記検査項目
の優先順位順に検査可能な検査項目を選定し、検査項目
選定結果情報を出力する制御装置と、上記制御装置から
の検査項目選定結果情報に基づき、上記検体を子管に分
注する分注機とを備えて、上記搬送ユニットにより、上
記搬送ユニットに搬入された上記検体保持管を上記量測
定機を介して上記分注機に搬送するとともに、分注され
た上記子管を対応する上記検査装置に搬送して所定の検
査を行うようにしたことを特徴とする検体搬送装置を提
供する。
【0005】本発明の第2態様によれば、上記検体が血
液であり、上記血液を血清と血餅とに分離させて上記血
清又は上記血餅について上記検査装置で所定の検査を行
うとき、上記搬入ユニットにより上記量測定機に搬入さ
れる前に上記検体保持管が搬入されるとともに上記検体
である血液を上記血清と上記血餅とに遠心分離させる遠
心分離機を備え、上記遠心分離機で上記検体を遠心分離
したのち、上記搬入ユニットにより上記量測定機に搬入
するようにした第1態様に記載の検体搬送装置を提供す
る。本発明の第3態様によれば、上記検体を保持する上
記検体保持管には、上記患者の氏名を識別するための患
者識別情報と、上記検体が血液であるか尿であるかを識
別するための検体識別情報とを有する記憶媒体を有する
とともに、この記憶媒体に記憶された上記患者識別情報
と上記検体識別情報とを読み取り、読み取られた情報を
上記制御装置に入力する情報読取機を備えて、上記制御
装置では、上記読取機で読み取られた上記患者識別情報
と上記検体識別情報に基づき、上記検体に対する検査項
目と、上記検査項目が複数ある場合にはそれらの優先順
位と、上記検査項目に最低限必要な上記検体量の情報と
を決定するようにした第1又は2態様に記載の検体搬送
装置を提供する。
【0006】本発明の第4態様によれば、分注されて上
記検体を保持する上記子管には、上記患者の氏名を識別
するための患者識別情報と、上記検体の検査項目に関す
る検査項目情報とを有する記憶媒体を有するとともに、
この記憶媒体に記憶された上記患者識別情報と上記検体
識別情報とを情報読取機で読み取り、上記読取機で読み
取られた上記患者識別情報と上記検査項目情報に基づ
き、上記子管を所定の検査装置に搬送して検査を行わせ
る第1〜3態様のいずれかに記載の検体搬送装置を提供
する。本発明の第5態様によれば、上記制御装置は、上
記情報読取機で読み取られて上記制御装置に入力された
上記検体保持管の上記検体識別情報に基づき、上記量測
定機での量測定前に遠心分離が必要か否かを判断し、判
断結果を上記搬送装置のコントローラに出力し、上記コ
ントローラは、上記判断結果に基づいて、遠心分離が必
要な上記検体保持管を遠心分離機に搬送して遠心分離し
たのち上記量測定機に搬送する一方、遠心分離不要な上
記検体保持管は上記遠心分離機に搬送することなく上記
量測定機に搬送するように上記搬送ユニットを制御する
ようにした第3態様に記載の検体搬送装置を提供する。
【0007】本発明の第6態様によれば、検体検査依頼
者からの検査依頼情報を有するホストコンピュータをさ
らに備え、上記制御装置は、上記ホストコンピュータか
ら上記検査依頼情報を受け取るサーバーであり、かつ、
上記情報読取機で読み取られて上記サーバーに入力され
た上記検体保持管の上記検体識別情報に基づき、上記量
測定機での量測定前に遠心分離が必要か否かを上記サー
バーで判断し、判断結果を上記サーバーから上記搬送装
置のコントローラに出力し、上記コントローラは、上記
判断結果に基づいて、遠心分離が必要な上記検体保持管
を遠心分離機に搬送して遠心分離したのち上記量測定機
に搬送する一方、遠心分離不要な上記検体保持管は上記
遠心分離機に搬送することなく上記量測定機に搬送する
ように上記搬送ユニットを制御するようにした第3態様
に記載の検体搬送装置を提供する。
【0008】本発明の第7態様によれば、患者から採集
した血液又は尿などの検体を検体保持管内に保持した状
態で、搬送ユニットのコントローラの制御の下に、上記
検体保持管を自動的に検査装置まで搬送して検査する検
体搬送方法において、上記搬送ユニット内に搬入された
上記検体保持管内の上記検体の量を量測定機で測定し、
上記量測定機で測定された上記検体の量と、上記検体に
対する検査項目と、上記検査項目が複数ある場合にはそ
れらの優先順位と、上記検査項目に最低限必要な上記検
体量の情報とに基づき上記検査項目の優先順位順に検査
可能な検査項目を選定し、上記選定された検査項目に基
づき、上記検体を子管に分注機で分注し、上記搬送ユニ
ットにより、上記搬送ユニットに搬入された上記検体保
持管を上記量測定機を介して上記分注機に搬送するとと
もに、分注された上記子管を対応する上記検査装置に搬
送して所定の検査を行うようにしたことを特徴とする検
体搬送方法を提供する。
【0009】本発明の第8態様によれば、上記検体が血
液であり、上記血液を血清と血餅とに分離させて上記血
清又は上記血餅について上記検査装置で所定の検査を行
うとき、上記搬入ユニットにより上記量測定機に搬入さ
れる前に上記検体保持管が搬入されるとともに上記検体
である血液を上記血清と上記血餅とに遠心分離機で遠心
分離させ、上記遠心分離機で上記検体を遠心分離したの
ち、上記搬入ユニットにより上記量測定機に搬入して上
記検体の量測定を行うようにした第7態様に記載の検体
搬送方法を提供する。本発明の第9態様によれば、上記
検体を保持する上記検体保持管には、上記患者の氏名を
識別するための患者識別情報と、上記検体が血液である
か尿であるかを識別するための検体識別情報とを有する
記憶媒体を有するとともに、この記憶媒体に記憶された
上記患者識別情報と上記検体識別情報とを情報読取機で
読み取り、上記読取機で読み取られた上記患者識別情報
と上記検体識別情報に基づき、上記検体に対する検査項
目と、上記検査項目が複数ある場合にはそれらの優先順
位と、上記検査項目に最低限必要な上記検体量の情報と
を決定するようにした第7又は8態様に記載の検体搬送
方法を提供する。
【0010】本発明の第10態様によれば、分注されて
上記検体を保持する上記子管には、上記患者の氏名を識
別するための患者識別情報と、上記検体の検査項目に関
する検査項目情報とを有する記憶媒体を有するととも
に、この記憶媒体に記憶された上記患者識別情報と上記
検体識別情報とを情報読取機で読み取り、上記読取機で
読み取られた上記患者識別情報と上記検査項目情報に基
づき、上記子管を所定の検査装置に搬送して検査を行わ
せる第7〜9態様のいずれかに記載の検体搬送方法を提
供する。本発明の第11態様によれば、上記情報読取機
で読み取られた上記検体保持管の上記検体識別情報に基
づき、上記量測定機での量測定前に遠心分離が必要か否
かを判断し、上記判断結果に基づいて、遠心分離が必要
な上記検体保持管を遠心分離機に搬送して遠心分離した
のち上記量測定機に搬送する一方、遠心分離不要な上記
検体保持管は上記遠心分離機に搬送することなく上記量
測定機に搬送するように上記搬送ユニットを制御するよ
うにした第9態様に記載の検体搬送方法を提供する。
【0011】上記構成によれば、検体保持管に保持され
た検体の量を測定したのち、その測定結果、その検体に
対する検査項目、検査項目の優先順位に基づき、検体保
持管内の検体を子管に分注し、各子管を検査装置に搬送
して検査するようにしている。従って、検体の量が少な
く、当該検体に対して要求された検査項目の総ての検査
を行うことができない場合、検査項目の優先順位の高い
順に従って子管を対応する検査装置まで搬送して検査す
ることができる。よって、検査の最適化を自動的に図る
ことができる。また、検体の量が測定され、その量に基
づいて分注するため、例えば検体として血清を分注ノズ
ルで分注するとき、血清が無くなって分注ノズルが分離
剤内に誤って挿入され、ノズルが破損してしまったり、
分注ノズルにより分離剤を誤って子管内に注入するとい
った誤動作を防止することができる。従来は、このよう
な誤動作が発生するのを防止すべく、作業者が分注作業
を監視していたが、この実施形態では監視も必要なくな
る。また、従来、ホストコンピュータから検査依頼情報
がサーバーに入力された後でなければ、総ての工程を行
うことができなかった。しかしながら、本発明の上記態
様によれば、検査依頼情報がホストコンピュータからサ
ーバーに入力されなくとも、検体保持管から検体識別情
報をサーバーが受け取ると、検体の種類等に応じて検査
工程前の前処理、例えば遠心分離などを行うことができ
るので、検査依頼情報を受け取るまで検体保持管を待機
させる必要がなく、検体の搬送効率を並びに処理効率を
高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態及び実施例】以下に、本発明にかか
る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本発明
の第1の実施形態にかかる検体搬送装置は、図1〜3に
示すように、患者から採集した血液又は尿などの検体を
自動的に所定の検査装置まで搬送して検査する検体搬送
装置である。被検査物である検体は検体保持管1内に保
持される。この検体保持管1は、原則として、検体搬送
装置に搬入されたのち、図1〜5に示すように、バーコ
ード読取機2で検体保持管1の側面に貼り付けられたバ
ーコード1aを読み取り、必要に応じて遠心分離機3で
の遠心分離、必要に応じて量測定機4での量の測定、開
栓機5による検体保持管1の開栓、必要に応じて子管分
注機6による子管11への分注、検査装置7での検査、
閉栓機9による検体保持管1等の閉栓、収納庫8への収
納の順に搬送ユニット15で搬送されるようにしてい
る。これらの各装置及び搬送ユニット15のコントロー
ラ15gはサーバー30との間で各種情報を伝送可能に
接続されているとともに、サーバー30とホストコンピ
ュータ31との間でも同様に各種情報を伝送可能に接続
されている。以下に、これを詳細に説明する。
【0013】患者から被検査物である検体の例として血
液又は尿などを試験管などの検体保持管1に採集する。
血液採集用の検体保持管(採血管)1には、予め血清と
血餅とを分離促進させる分離剤が挿入されており、図4
に示すように、血液を検体保持管本体1bに入れたの
ち、栓1cが取り付けられている。検体保持管1に尿を
採集した場合には、単に本体1bを栓1cで閉じるだけ
でよい。検体保持管1の表面には、図4に示すように、
予め、記録媒体の例としてバーコードが形成された識別
ラベル1aが貼付されている。この識別ラベル1aのバ
ーコードには、患者の氏名や年令を特定するための患者
識別番号等の患者情報、血液か尿かを識別するための検
体情報、検査すべき検査項目などの検査項目情報などが
含まれている。この識別ラベル1aが添付された検体保
持管1に上記したように検体を入れて栓1cで密閉した
のち、検体保持管1をラック70に入れる。例えば、5
0本ずつ検体保持管1,…,1を1つのラック70に入
れたのち、ラック70を搬送ロボット71に装着する。
1つのラック70には、血液が入った検体保持管(採血
管)1や尿が入った検体保持管1などを混在させること
ができ、採血管でもその長さが異なるものも混在させる
ことができる。これは、各検体保持管1に貼付するバー
コードにより検体の識別が可能であるためである。
【0014】搬送ロボット71は、ラック70から1本
ずつ検体保持管1を取り出して、図4に示す検体搬送装
置の検体保持管搬送ユニット15の搬送溝15a内を走
行する搬送カップ16にそれぞれ装着する(図2のステ
ップS1)。検体保持管搬送ユニット15は、1つの検
体保持管1を搬送カップ16に立てた状態で、1本ずつ
所定位置まで搬送するものである。好ましくは、搬送ユ
ニット15は、エンドレスタイプが採用され、バーコー
ド読取機2、遠心分離機3、量測定機4、開栓機5、子
管分注機6、検査装置7、収納庫8から再びバーコード
読取機2又は遠心分離機3又は量測定機4又は開栓機5
等の適宜の位置に戻ることができるような搬送路を形成
しておく。これにより、後述するように、一旦、収納庫
内に収納した検体保持管1を再び取り出して検査工程に
戻すことより、再検査をも自動的に行えるようになって
いる。
【0015】検体保持管1が、搬送ユニット15に搬入
されたのち、バーコード読取機2の読み取り位置まで搬
入されると、図5に示すように、この位置で検体保持管
1が搬送カップ16とともに回転され、検体保持管1の
本体1bの側面に貼付された識別ラベル1aのバーコー
ドをバーコード読取機2で読み取り、患者情報、検体情
報、及び検査項目情報などの情報をバーコード読取機2
からサーバー30に入力する(図2のステップS2)。
このように検体保持管1を回転させるのは、検体保持管
1の識別ラベル1aがバーコード読取機2に対して読み
取れない位置に位置したとしても、検体保持管1を強制
的に回転させることにより、バーコード読取機4側に検
体保持管1の識別ラベル1aが対向して読み取ることが
できるようにするためである。このようにバーコード読
取機2でバーコードを読み取り、サーバー30に読み取
られた情報が送られた結果、サーバー30では、患者名
とともに当該患者の検体が検体搬送装置に搬入されたこ
とを示す到着情報をホストコンピュータ31に入力す
る。このバーコード読取機2において、バーコードが読
み取れない検体保持管1や、検査対象外の検体保持管1
は、搬送ユニット15のコントローラ15gの制御によ
り、検査対象外として退避通路15cに退避させる。具
体的には、図5に示すように、検査対象外の検体保持管
1を、搬送ユニット15の手前から奥側に直線的に延び
る正規の搬送路から外れるように、右側に屈曲した退避
通路15cに搬送する。これにより、検査対象外の検体
保持管1が誤って次工程以降に搬送されて検査されてし
まうのが防止できる。
【0016】一方、図3に示すように、予め、医者から
ホストコンピュータ31に、患者に対する検査項目を指
定した検査依頼情報が入力されて、ホストコンピュータ
31のメモリ32に記録されている。ホストコンピュー
タ31では、サーバー30から上記検体保持管1の到着
情報が入力されると、その到着情報の患者識別情報を基
に、メモリ32内の記録テーブルを検索して当該患者に
対する検査依頼情報を捜し出し、ホストコンピュータ3
1からサーバー30に当該患者に対する検査依頼情報を
出力する。サーバー30では、バーコード読取機2で読
み取られた検体識別情報が入力されると、サーバー30
のメモリ33内に記憶している検体と前処理との関係を
記述したテーブルを参照して、前処理が必要な検体か否
かを判断して、その結果をデフォルトワークシートとし
て搬送ユニット15のコントローラ15gに出力する。
デフォルトワークシートとは、ホストコンピュータ31
にアクセスすることなく、サーバー30で受け取った情
報に基づきサーバー30のメモリ内のテーブル等を参照
するだけで迅速に出力するものである。よって、そのデ
フォルトワークシートにより、検体保持管1を前処理の
装置例えば遠心分離機3に搬送するか、遠心分離機3を
経ることなく量測定機4に搬送する。例えば、検体保持
管1のうちの血液の検体が入っている検体保持管1につ
いて、血清又は血餅に対する検査項目がある場合には、
血液を遠心分離機3により血清と血餅とに分離させる前
処理が必要となる。よって、その検体保持管1は、遠心
分離機3内に搬入され、所定時間・所定回転数(例え
ば、3000回転/5分)で回転させて、検体保持管1
内の血液を血清22と血餅20とに分離させ、両者の間
に、予め検体保持管1内に封入されている分離剤21を
配置させる。一方、尿が入った検体保持管1は、遠心分
離する必要は無いため、遠心分離機3に搬入されること
なく、次工程に搬送される。
【0017】次に、血液が入った検体保持管1は、血清
22や血餅20の量が予め測定できないため、遠心分離
機3で血清22と血餅20とに分離したのち、図8に示
すように、それぞれの量を量測定機4で測定する。この
量測定機4は、図8に示すように、検体保持管1の側面
画像を撮像装置40でモノクロで撮像したのち、撮像さ
れた画像を視覚認識装置41により画像処理して血清2
2、分離剤21、血餅20の部分を識別するようにして
いる。なお、尿については、量測定機4で特に量を測定
する必要が無い場合が多く、そのような検体保持管1は
量測定機4で量を測定することなく、次工程に搬送す
る。この量測定機4においては、検体保持管1内の血清
22の量又は血餅20の量又は血清22と血餅20の両
方の量を測定する。このとき、血清22の上端面と下端
面との間の上下方向の距離と、血清部分の幅とを上記量
測定機4で測定し、血清部分は検体保持管1内では円柱
であるから、π(幅/2)2×距離で血清22の体積を
算出して血清22の量を測定する(図2のステップS
4)。この測定された血清22の量は量測定結果として
量測定機4からサーバー31に出力される。上記上下方
向の距離の測定時において、検体保持管1の本体1は試
験管であり円筒面であるため、撮像装置側に面した円筒
面の中心部分の試験管軸方向に沿った部分は反射等によ
り画像認識しにくい。このため、この部分を挟んだ両側
の部分の2カ所、すなわち、図8において、i1とi2
の平均を取ることにより血清部分の上端面を算出し、i
3とi4との平均をとることにより血清部分の下端面を算
出する。この結果、上端面と下端面との間の血清部分の
上下方向の距離を算出する。同様に、i5とi6との平均
をとることにより血餅部分の上端面を算出し、この上端
面と検体保持管1の底面から血餅部分の上下方向の距離
を算出するようにする。このようにすれば、より精度よ
く、上下方向の距離を算出することができる。
【0018】なお、量測定機4においてバーコード読取
機を別途備えて、測定後又は測定直前の検体保持管1の
患者識別情報等を一旦、読み込み、その患者識別情報等
とともに量測定結果を量測定機4からサーバー30に出
力するようにしてもよい。この量測定結果に基づいて、
サーバー30側からは、ノーマルワークシートが量測定
機4に送られる。このノーマルワークシートは、サーバ
ー30が検体保持管1の患者識別情報及び検体識別情報
等に基づきホストコンピュータ31のテーブルを参照し
て、検体に対する検査項目、検査項目の優先順位、検査
項目に必要な子管の本数及び各子管で必要な検体量など
の情報を受け取って作成し、量測定機4に出力するもの
である。よって、例えば、検体が血清の場合のノーマル
ワークシートには、当該検体保持管1の血清22に対し
て、なすべき検査項目、検査項目の優先順位、それらの
検査のために必要な子管11の本数及びそれぞれの子管
11に必要な最低の血清量の情報が含まれている。この
ノーマルワークシートの情報に基づき、当該検体保持管
1の血清22を何本の子管11,…,11に分注するか
が決定される。例えば、血清量が十分にあるときには、
予定通り、総ての検査項目に対する子管11,…,11
が形成されるようにデータが作成される。一方、測定さ
れた血清量が総ての検査項目を行うために必要な最低の
血清量よりも少ないときには、サーバー30側のメモリ
33に記憶されている検査項目優先順位テーブルを参照
して、検査項目の優先順位付けを行い、優先順位の高い
ものから子管11,…,11の最低血清量を確保するよ
うに演算し、血清量が確保できて検査可能な項目と、血
清量が確保できず子管11,…,11を作成することが
できない検査項目とに区分けする。
【0019】従来は、検体量は総ての検査項目に対して
十分に足りる量があると仮定して分注し検査するように
しているため、このように予め血清や血餅の量を測定し
ていなかった、従って、検査項目数に対して分注した子
管11,…,11の本数が不足した場合には、分注機6
から近い検査装置7,…,7の配置順に子管11,….
11が検査装置7,…,7に供給されて検査が行われる
ため、重要度の高い検査項目の検査がなされず、重要度
の低い検査項目の検査がなされることがあった。例え
ば、図9において、(A)に示すように、検査装置7,
…,7が配置されている検査項目aからjの順に検査が
行われ、検体の量が少なく、検査項目はaからdまでし
か検査できなかった場合、検査項目の優先順位が低い検
査項目aやdの検査は行えたが、検査項目の優先順位の
高い検査項目e,hなどの検査が行えなかった。
【0020】これに対して、本実施形態の装置では、図
3に示すサーバー30内においてプログラム等により作
成された最適化システム30a(図6参照)を利用し
て、予め測定された検体の量に基づき、何個の検査項目
まで検査が可能かを演算により求め、その検査項目数に
応じて優先順位順に検査項目の検査を行うようにしてい
る。具体的には、図9の(B)に示すように、検体の量
が少なく1個の検査項目しか検査できない場合には、最
適化システム30aにより、優先順位順に、検査項目
c,b,e,hの検査を行うようにする。残りの検査項
目については、次の検体が着た場合に検査を行うように
サーバー30のメモリ32に記憶しておく。この結果、
検体量が少ない場合でも優先順位順に検査項目を選別し
て検査が行えるため、検査の最適化を図ることができ
る。また、検体の量が測定され、その量に基づいて分注
するため、例えば検体として血清を分注ノズルで分注す
るとき、血清が無くなって分注ノズルが分離剤内に誤っ
て挿入され、ノズルが破損してしまったり、分注ノズル
により分離剤を誤って子管内に注入するといった誤動作
を防止することができる。従来は、このような誤動作が
発生するのを防止すべく、作業者が分注作業を監視して
いたが、この実施形態では監視も必要なくなる。
【0021】このようにして、検体量測定機4により測
定された検体量の情報を元に分注する子管11,…,1
1の本数がサーバー30側で決定される。この動作と並
行して各検体保持管1は、量測定機4で検体量測定後、
図7に示すように、開栓機5まで搬送ユニット15で搬
送されて開栓される。すなわち、各検体保持管1の本体
1bを開栓機5の把持アーム45で把持し、栓1cを他
の把持アーム46で把持したのち、2本の把持アーム4
5,46を相対的に互いに遠ざかる方向に移動させるこ
とにより、検体保持管1の本体1bから栓1cを自動的
に取り除く(図2のステップS5)。その後、開栓機5
で開栓した検体保持管1は子管分注機6に搬送ユニット
15で搬送され、上記量測定機4で得られた子管分注情
報を元に、図10に示すように、子管分注機6で上記決
定された所定数の子管11,…,11に分注する(図2
のステップS6)。
【0022】分注された各子管11には、検体保持管1
から分注されたことが識別できるような子管分注情報、
検査項目情報、患者識別情報などが含まれたバーコード
を備えた識別ラベル11aが自動的に貼り付けられる。
このバーコードは、検体保持管1のバーコード読取機2
と同様な読取機が子管分注機6の下流側及び各検査装置
7の上流側などに配置され、所望の子管11のみ検査装
置7に搬入されるように搬送ユニット15のコントロー
ラ15gにより制御する。分注後の各子管11は、搬送
ユニット15のコントローラ15gの制御により、指定
の検査装置7まで搬送される。検体量が少ない場合に
は、上記したように検体量に応じて優先順位の高い検査
項目の検査装置7,…,7に子管11,…,11が搬送
される。各検査装置7では、検査を行うために、子管1
1から所定量の検体が抜き取られて、抜き取った検体に
対して所定の検査が行われる(図2のステップS7)。
検査結果は各検査装置7からサーバー30に送られる。
各検査装置7,…,7では同時的に各子管11内の検体
の検査が並行して行われる。よって、本実施形態の装置
では、検査効率を高めることができる。検査装置7の例
としては、血液に対しては、血液検査装置、微量成分分
析装置、内分泌関連検査装置、アミノ酸分析装置などが
ある。尿に対しては、蛋白電気泳動装置、尿検査装置、
蛋白化学装置などがある。また、図3に示すように、検
査装置7A〜7Dが配置されているとき、検査装置7D
に搬送された子管11はすぐに検査を開始するのではな
く、一旦、停止しておき、検査装置7Aでの検査結果に
より、検査装置7Dでの検査の内容を変更して検査を行
ったり、検査装置7Dでの検査を中止したりすることも
可能である。また、子管11,…,11に加えて、分注
にかかる検体保持管1(親管)も検査装置に搬送して検
体の検査を行うようにしてもよい。
【0023】検査装置7での検査が終了した子管11は
搬送ユニット15により搬送されて、廃棄される。一
方、子管11の元の親管である検体保持管1は、閉栓機
9で閉栓されたのち収納庫8へ収納保管される(図11
参照)。子管分注したとき、今回は検査装置7で検査を
行わず、一定時間経過後に検査を行う検体を保持した子
管11は、検査装置7に搬送されることなく、検査装置
7で検査されることなく、閉栓機9で閉栓したのち収納
庫8内に収納されるように、搬送ユニット15で搬送さ
れる。また、何等かの理由で今回検査装置7で検査でき
なかった検体を保持する子管11又は検体保持管1は、
検査装置7から閉栓機9を経て収納庫8に搬送ユニット
15で搬送され収納保管される。これらの情報は総てサ
ーバー30に伝送される。臨床技師等は、サーバー30
に入力された上記各検査装置7での検査結果を元に、再
検査の必要を検討し、再検査が必要なものは、その指示
をサーバー30に入力する。サーバー30にその情報が
入力されると、収納庫8から所望の検体保持管1を搬送
ユニット15で取り出し、子管分注機6で分注したの
ち、所望の検査装置7で再検査を行う。また、検査結果
において、検査結果により示された値が明白に誤ったも
のであることがわかれば、サーバー30に記憶された再
検査プログラムに基づき、所望の検体保持管1を搬送ユ
ニット15で収納庫8から取り出し、子管分注機6で分
注したのち、当該検査装置7で再検査を行う。また、一
定時間経過後に検査を行う検体を保持した子管11も、
所定時間経過後、搬送ユニット15で収納庫8から取り
出し、検査装置7で再検査を行う。
【0024】上記実施形態によれば、予め、検体保持管
1に保持された検体の量を測定したのち、その測定結
果、その検体に対する検査項目、検査項目の優先順位に
基づき、検体保持管1内の検体を子管11,…,11に
分注し、各子管11を検査装置7,…,7に搬送して検
査するようにしている。従って、検体の量が少なく、当
該検体にたいして要求された検査項目の総ての検査を行
うことができない場合、検査項目の優先順位の高い順に
従って子管11を対応する検査装置7まで搬送して検査
することができる。よって、検査の最適化を自動的に図
ることができる。また、検体の量が測定され、その量に
基づいて分注するため、例えば検体として血清を分注ノ
ズルで分注するとき、血清が無くなって分注ノズルが分
離剤内に誤って挿入され、ノズルが破損してしまった
り、分注ノズルにより分離剤を誤って子管内に注入する
といった誤動作を防止することができる。従来は、この
ような誤動作が発生するのを防止すべく、作業者が分注
作業を監視していたが、この実施形態では監視も必要な
くなる。
【0025】また、従来、図12(A)に示すように、
ホストコンピュータ31から検査依頼情報がサーバー3
0に入力された後でなければ、工程A〜D、例えば遠心
分離、検査などの工程が行えなかった。しかしながら、
本実施形態では、図12(B)に示すように、ホストコ
ンピュータ31から検査依頼情報がサーバー30に入力
されなくとも、検体保持管1自体が有する検討識別情報
をサーバー30が受け取ると、すぐにデフォルトワーク
シートを搬送ユニット15のコントローラ15gに出力
して、前処理である工程A,B、例えば遠心分離などを
行えるようにしている。従って、検査依頼情報を含むノ
ーマルワークシートをコントローラ15gが受け取るま
での検体保持管1を待機させる必要がなく、検体の搬送
効率を高めることができる。また、同一の検査を行うこ
とができる検査装置7を複数備えれば、各検査装置7か
ら出力される検査結果の状況に応じて、サーバー30に
より、検査装置7,…,7に振り分ける子管11の数を
制御することができ、同一の検査を行う検査装置7,
…,7に均等に負荷をかけることができて、検査効率を
向上させることができる。また、デフォルトワークシー
トによる遠心分離において、検体保持管1の本数、検査
項目などに基づき、適宜、遠心分離時間や回転数を変化
させて遠心分離機3の動作を適切に制御することができ
る。
【0026】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。例え
ば、上記実施形態では、検体保持管1からサーバー30
に読み込まれたバーコード情報に基づき、サーバー30
からデフォルトワークシートを搬送ユニット15のコン
トローラ15gが受け取り、コントローラ15gにより
その検体保持管1をデフォルトワークシートに基づき遠
心分離機3に搬送して遠心分離を行うようにしている。
このデフォルトワークシートは、サーバー30がホスト
コンピュータ31内の検査依頼情報にアクセスすること
なく、バーコード読取機2で得られた検体識別情報等に
基づき、サーバー30が、そのメモリ33内の検体と遠
心分離処理との関係を記述したテーブルを参照するだけ
で、すぐに、量測定機4に搬入する前に遠心分離機3に
搬入させる必要があるか否かの判断を行い、その情報を
搬送ユニット15のコントローラ15gに出力させるた
めのものである。このように、サーバー30がホストコ
ンピュータ31にアクセスすることなく搬送ユニット1
5のコントローラ15gに遠心分離機3へ搬送するか否
かの情報をすぐに伝送することができるため、バーコー
ド読取機2で上記情報を読み取られた検体保持管1の搬
送先をすぐに決定できる利点がある。特に、バーコード
読取機2と遠心分離機3の位置が接近してるい場合に
は、遠心分離機3に搬入すべきか否か迅速な判断が求め
られる場合には有効である。しかしながら、バーコード
読取機2と遠心分離機3との位置が離れている場合な
ど、さほどすぐに遠心分離機3への搬入の判断を行う必
要が無い場合などにおいては、検体保持管1からサーバ
ー30に読み込まれたバーコード情報に基づき、サーバ
ー30がホストコンピュータ31の検査依頼情報にアク
セスして検査依頼情報をサーバー30側に取り込んだの
ち、サーバー30から搬送ユニット15のコントローラ
15gに、検査依頼情報を含むノーマルワークシートを
出力し、コントローラ15gによりその検体保持管1を
ノーマルワークシートに基づき遠心分離機3に搬送して
遠心分離させたり、又は、遠心分離機3に搬入すること
なく量測定機4に搬入したりするとともに、その後の子
管分注機6での分注処理、検査装置7への搬入処理、検
査装置7での検査処理などを制御するようにしてもよ
い。
【0027】また、上記実施形態では、ホストコンピュ
ータ31には、医者の検査指示が入力され、対象とする
患者の検体保持管1が搬送装置内に到着したことを示す
到着情報をサーバー30を介してホストコンピュータ3
1が受け取ると、ホストコンピュータ31からサーバー
30に当該検体保持管1に対する検査依頼情報が出力さ
れる一方、各検査装置7での検査後、サーバー30から
検査結果がホストコンピュータ31に入力されるように
している。しかしながら、ホストコンピュータ31とサ
ーバー30との2つのコンピュータでそれぞれの動作を
行うものに限らず、1つのコンピュータにより総ての動
作を行うようにしてもよい。また、患者から検体を採取
したとき、2つのコンピュータからなるシステムではサ
ーバー30に、又は上記1つのコンピュータからなるシ
ステムではそのコンピュータに、検査項目が入力される
ようにしてもよい。また、検体保持管1には、バーコー
ド情報に代えて、ICなどより多量の情報が記憶できる
記録媒体を保持することができるようにして、検体保持
管1側に検査依頼情報が含まれるようにして、バーコー
ドチェック部分で検査依頼情報をコンピュータ側に入力
するようにしてもよい。
【0028】また、上記検体搬送装置では、検体搬入後
にバーコードチェックがなされるようにしているが、バ
ーコードチェックが予めなされたのち、上記検体搬送装
置に搬入されるようにしてもよい。また、遠心分離機3
は、上記搬送装置内に配置するものに限らず、上記搬送
装置外に配置し、遠心分離機3で検体保持管1内の血液
を血清と血餅とに分離させたのち、上記搬送装置内に搬
入するようにしてもよい。また、上記搬送装置には、子
管分注機6の後に各種検査装置7を配置しているが、こ
れに限らず、子管分注機6で分注された子管11,…,
11を一旦収納庫8内に収納し、収納庫8に配置された
子管11,…,11を検査者が適宜検査装置7で検査を
行うようにしてもよい。また、量測定機4に至る前の前
処理としては、遠心分離機3を備えているが、これに限
らず、検査項目に応じて他の前処理装置を配置すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる検体搬送装置の
全体構成を示す平面図である。
【図2】 本発明の上記実施形態にかかる検体搬送方法
のフローチャートである。
【図3】 上記検体搬送装置の概略ブロック図である。
【図4】 上記検体搬送装置の搬送ユニットで搬送され
る検体保持管の斜視図である。
【図5】 上記検体保持管のバーコードを読み取る状態
及び読み取った情報に基づき検体保持管の搬送路を選択
する状態を示す概略斜視図である。
【図6】 上記検体搬送装置の最適化プログラムを説明
するための図である。
【図7】 上記検体保持管の栓を開く状態を示す説明図
である。
【図8】 上記検体保持管内の検体の量を測定する状態
の説明図である。
【図9】 (A)と(B)はそれぞれ検査項目と優先順
位と実際の子管の搬送状態を説明するための図である。
【図10】 上記検体保持管から子管への分注を説明す
るための説明図である。
【図11】 上記検体保持管を収納庫に収納する状態を
説明するための図である。
【図12】 (A),(B)は上記検体搬送装置におい
て検査依頼情報と実際に行う工程との関係を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1…検体保持管、1a…識別ラベル、1b…本体、1c…
栓、2…バーコード読取機、3…遠心分離機、4…量測
定機、5…開栓機、6…子管分注機、7,7A〜7D…
検査装置、8…収納庫、9閉栓機…、15…搬送ユニッ
ト、15a…搬送溝、15c…退避通路、15g…コン
トローラ。16…搬送カップ、20…血餅、21…分離
剤、22…血清、30…サーバー、31…ホストコンピ
ュータ、32,33…メモリ、40…撮像装置(例えば
モノクロTVカメラ)、41…視覚認識装置、42…コ
ントローラ、45,46…把持アーム、70…ラック、
71…搬送ロボット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相地 一男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者から採集した血液又は尿などの検体
    を検体保持管(1)内に保持した状態で、搬送ユニット
    (15)のコントローラ(15g)の制御の下に、上記
    検体保持管を自動的に検査装置(7)まで搬送して検査
    する検体搬送装置において、 上記搬送ユニット内に搬入された上記検体保持管内の上
    記検体の量を測定する量測定機(4)と、 上記量測定機で測定された上記検体の量の情報が入力さ
    れるとともに、上記量測定機で測定された上記検体の量
    と、上記検体に対する検査項目と、上記検査項目が複数
    ある場合にはそれらの優先順位と、上記検査項目に最低
    限必要な上記検体量の情報とに基づき上記検査項目の優
    先順位順に検査可能な検査項目を選定し、検査項目選定
    結果情報を出力する制御装置(30)と、 上記制御装置からの検査項目選定結果情報に基づき、上
    記検体を子管(11)に分注する分注機(6)とを備え
    て、 上記搬送ユニットにより、上記搬送ユニットに搬入され
    た上記検体保持管を上記量測定機を介して上記分注機に
    搬送するとともに、分注された上記子管を対応する上記
    検査装置に搬送して所定の検査を行うようにしたことを
    特徴とする検体搬送装置。
  2. 【請求項2】 上記検体が血液であり、上記血液を血清
    と血餅とに分離させて上記血清又は上記血餅について上
    記検査装置で所定の検査を行うとき、上記搬入ユニット
    により上記量測定機に搬入される前に上記検体保持管が
    搬入されるとともに上記検体である血液を上記血清と上
    記血餅とに遠心分離させる遠心分離機(3)を備え、上
    記遠心分離機で上記検体を遠心分離したのち、上記搬入
    ユニットにより上記量測定機に搬入するようにした請求
    項1に記載の検体搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記検体を保持する上記検体保持管
    (1)には、上記患者の氏名を識別するための患者識別
    情報と、上記検体が血液であるか尿であるかを識別する
    ための検体識別情報とを有する記憶媒体(1a)を有す
    るとともに、この記憶媒体に記憶された上記患者識別情
    報と上記検体識別情報とを読み取り、読み取られた情報
    を上記制御装置に入力する情報読取機(2)を備えて、
    上記制御装置では、上記読取機で読み取られた上記患者
    識別情報と上記検体識別情報に基づき、上記検体に対す
    る検査項目と、上記検査項目が複数ある場合にはそれら
    の優先順位と、上記検査項目に最低限必要な上記検体量
    の情報とを決定するようにした請求項1又は2に記載の
    検体搬送装置。
  4. 【請求項4】 分注されて上記検体を保持する上記子管
    (11)には、上記患者の氏名を識別するための患者識
    別情報と、上記検体の検査項目に関する検査項目情報と
    を有する記憶媒体(11a)を有するとともに、この記
    憶媒体に記憶された上記患者識別情報と上記検体識別情
    報とを情報読取機で読み取り、 上記読取機で読み取られた上記患者識別情報と上記検査
    項目情報に基づき、上記子管を所定の検査装置に搬送し
    て検査を行わせる請求項1〜3のいずれかに記載の検体
    搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記制御装置は、上記情報読取機で読み
    取られて上記制御装置に入力された上記検体保持管の上
    記検体識別情報に基づき、上記量測定機での量測定前に
    遠心分離が必要か否かを判断し、判断結果を上記搬送装
    置のコントローラ(15g)に出力し、 上記コントローラは、上記判断結果に基づいて、遠心分
    離が必要な上記検体保持管を遠心分離機(3)に搬送し
    て遠心分離したのち上記量測定機に搬送する一方、遠心
    分離不要な上記検体保持管は上記遠心分離機に搬送する
    ことなく上記量測定機に搬送するように上記搬送ユニッ
    トを制御するようにした請求項3に記載の検体搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 検体検査依頼者からの検査依頼情報を有
    するホストコンピュータ(31)をさらに備え、 上記制御装置は、上記ホストコンピュータから上記検査
    依頼情報を受け取るサーバーであり、かつ、上記情報読
    取機で読み取られて上記サーバーに入力された上記検体
    保持管の上記検体識別情報に基づき、上記量測定機での
    量測定前に遠心分離が必要か否かを上記サーバーで判断
    し、判断結果を上記サーバーから上記搬送装置のコント
    ローラ(15g)に出力し、 上記コントローラは、上記判断結果に基づいて、遠心分
    離が必要な上記検体保持管を遠心分離機(3)に搬送し
    て遠心分離したのち上記量測定機に搬送する一方、遠心
    分離不要な上記検体保持管は上記遠心分離機に搬送する
    ことなく上記量測定機に搬送するように上記搬送ユニッ
    トを制御するようにした請求項3に記載の検体搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 患者から採集した血液又は尿などの検体
    を検体保持管(1)内に保持した状態で、搬送ユニット
    (15)のコントローラ(15g)の制御の下に、上記
    検体保持管を自動的に検査装置(7)まで搬送して検査
    する検体搬送方法において、 上記搬送ユニット内に搬入された上記検体保持管内の上
    記検体の量を量測定機(4)で測定し、 上記量測定機で測定された上記検体の量と、上記検体に
    対する検査項目と、上記検査項目が複数ある場合にはそ
    れらの優先順位と、上記検査項目に最低限必要な上記検
    体量の情報とに基づき上記検査項目の優先順位順に検査
    可能な検査項目を選定し、 上記選定された検査項目に基づき、上記検体を子管(1
    1)に分注機(6)で分注し、 上記搬送ユニットにより、上記搬送ユニットに搬入され
    た上記検体保持管を上記量測定機を介して上記分注機に
    搬送するとともに、分注された上記子管を対応する上記
    検査装置に搬送して所定の検査を行うようにしたことを
    特徴とする検体搬送方法。
  8. 【請求項8】 上記検体が血液であり、上記血液を血清
    と血餅とに分離させて上記血清又は上記血餅について上
    記検査装置で所定の検査を行うとき、上記搬入ユニット
    により上記量測定機に搬入される前に上記検体保持管が
    搬入されるとともに上記検体である血液を上記血清と上
    記血餅とに遠心分離機(3)で遠心分離させ、上記遠心
    分離機で上記検体を遠心分離したのち、上記搬入ユニッ
    トにより上記量測定機に搬入して上記検体の量測定を行
    うようにした請求項7に記載の検体搬送方法。
  9. 【請求項9】 上記検体を保持する上記検体保持管
    (1)には、上記患者の氏名を識別するための患者識別
    情報と、上記検体が血液であるか尿であるかを識別する
    ための検体識別情報とを有する記憶媒体(1a)を有す
    るとともに、この記憶媒体に記憶された上記患者識別情
    報と上記検体識別情報とを情報読取機(2)で読み取
    り、 上記読取機で読み取られた上記患者識別情報と上記検体
    識別情報に基づき、上記検体に対する検査項目と、上記
    検査項目が複数ある場合にはそれらの優先順位と、上記
    検査項目に最低限必要な上記検体量の情報とを決定する
    ようにした請求項7又は8に記載の検体搬送方法。
  10. 【請求項10】 分注されて上記検体を保持する上記子
    管(11)には、上記患者の氏名を識別するための患者
    識別情報と、上記検体の検査項目に関する検査項目情報
    とを有する記憶媒体(11a)を有するとともに、この
    記憶媒体に記憶された上記患者識別情報と上記検体識別
    情報とを情報読取機で読み取り、 上記読取機で読み取られた上記患者識別情報と上記検査
    項目情報に基づき、上記子管を所定の検査装置に搬送し
    て検査を行わせる請求項7〜9のいずれかに記載の検体
    搬送方法。
  11. 【請求項11】 上記情報読取機で読み取られた上記検
    体保持管の上記検体識別情報に基づき、上記量測定機で
    の量測定前に遠心分離が必要か否かを判断し、上記判断
    結果に基づいて、遠心分離が必要な上記検体保持管を遠
    心分離機(3)に搬送して遠心分離したのち上記量測定
    機に搬送する一方、遠心分離不要な上記検体保持管は上
    記遠心分離機に搬送することなく上記量測定機に搬送す
    るように上記搬送ユニットを制御するようにした請求項
    9に記載の検体搬送方法。
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