JPH119446A - ジャー炊飯器 - Google Patents

ジャー炊飯器

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JPH119446A
JPH119446A JP17073497A JP17073497A JPH119446A JP H119446 A JPH119446 A JP H119446A JP 17073497 A JP17073497 A JP 17073497A JP 17073497 A JP17073497 A JP 17073497A JP H119446 A JPH119446 A JP H119446A
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JP
Japan
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lid
steam port
heating
space
concave portion
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Application number
JP17073497A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
Hiroshi Morota
博 諸田
Koji Tsurumaki
孝司 弦巻
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Publication of JPH119446A publication Critical patent/JPH119446A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外蓋の外側から蒸気口を着脱できる利点を活
かしつつも、蒸気口内部の温度低下を防止する。 【解決手段】 蒸気口72は外蓋42の外側より着脱できる
ので、蒸気口72単体で簡単に清掃できる。また、凹部71
の底部74裏側と蓋下面板44との間に空間82を形成し、こ
こに蓋ヒータ53の一部を配置する。これにより、空間82
を介して、蓋ヒータ53の上方に位置する凹部71の底部74
を直接加熱する。蒸気口72の装着部である外蓋42の凹部
71が加熱されることで、蒸気口72の内部の温度低下を防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋体の外表面を形
成する外蓋の外側から蒸気口を着脱できるジャー炊飯器
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】蓋体を閉じたままで蒸
気口が外せるように、外蓋の外側から蒸気口が着脱でき
るように構成した従来のジャー炊飯器は、蒸気口が汚れ
た場合でも清掃しやすく、実用性が高い。反面、蒸気口
が蓋体と分離状態にあるため、保温時において蓋体から
の熱が蒸気口に伝達されにくく、蒸気口内の温度が低く
なる欠点がある。また、保温時は、蓋体の下面にあって
鍋の上部を覆う蓋下面板が、加熱手段である蓋ヒータに
より加熱されるが、この蓋下面板の加熱は、主に鍋に対
向する面への結露を防止するためのもので、蒸気口の温
度低下防止があまり期待できない状況にある。
【0003】蒸気口の内部が著しく冷えると、炊飯時に
蒸気口内に溜ったオネバ(澱粉の溶けた水)が保温中に
腐敗し、異臭発生の原因となる。腐敗菌が増殖する条件
は、栄養素(澱粉),水分,温度が重要な点で、温度が
50〜55℃未満に低くなると、早期腐敗の原因になること
が知られている。よって、室温の低くなる冬場は、特に
蒸気口の内部が冷え、早期腐敗が起きやすくなる。ま
た、湿度が高くなると、蒸気口内の水分が蒸発しにくく
なるため、濡れた状態ではさらに早期腐敗が起こりやす
くなる。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、外蓋
の外側から蒸気口を着脱できる利点を活かしつつも、蒸
気口内部の温度低下を防止できるジャー炊飯器を提供す
ることをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ジャー炊飯器は、前記目的を達成するために、蓋体の外
表面を形成する外蓋に有底状の凹部を設け、この凹部に
外側より着脱可能な蒸気口を備えると共に、前記凹部の
底部裏側と前記蓋体の下面にあって鍋の上部を覆う蓋下
面板との間に第1の空間を形成し、この第1の空間内に
前記蓋下面板を加熱する加熱手段の一部を配置したもの
である。
【0006】この請求項1の構成によれば、蒸気口は外
蓋の外側より着脱できるため、蒸気口が汚れた場合に
は、蒸気口を外蓋から取り出して簡単に清掃でき、実用
性が高い。また、加熱手段の上方に位置する凹部の底部
が第1の空間を介して直接加熱されるので、蒸気口の装
着部である外蓋の凹部が加熱され、蒸気口の内部の温度
低下を防止できる。これにより、特に冬場などの室温が
低下した場合でも、保温中において蒸気口の内部は腐敗
せず、腐敗に伴う臭いの発生も防止できて、保温性が向
上する。また、凹部の底部を加熱する加熱手段は、本来
蓋下面板を加熱するものであるため、新規に加熱手段を
追加する必要もない。
【0007】本発明の請求項2記載のジャー炊飯器は、
前記目的を達成するために、蓋体の外表面を形成する外
蓋に有底状の凹部を設け、この凹部に外側より着脱可能
な蒸気口を備えると共に、前記凹部の底部裏側と前記蓋
体の下面にあって鍋の上部を覆う蓋下面板との間に第1
の空間を形成し、この第1の空間内に位置する前記蓋下
面板に加熱手段としてのコード状ヒータの一部を配置し
たものである。
【0008】この請求項2の構成によれば、蒸気口は外
蓋の外側より着脱できるため、蒸気口が汚れた場合に
は、蒸気口を外蓋から取り出して簡単に清掃でき、実用
性が高い。また、凹部の底部裏側は、コード状ヒータの
蓋下面板に接触していない部分からの熱を遮熱し、コー
ド状ヒータからの輻射熱を受熱する。よって、蒸気口の
装着部である外蓋の凹部が加熱され、蒸気口の内部の温
度低下を防止できるので、特に冬場などの室温が低下し
た場合でも、保温中において蒸気口の内部は腐敗せず、
腐敗に伴う臭いの発生も防止できて、保温性が向上す
る。また、凹部の底部による遮熱効果で、蓋下面板に対
する加熱効率も高めることが可能になる。さらに、コー
ド状ヒータは、本来蓋下面板を加熱するものであるた
め、新規に加熱手段を追加する必要もない。
【0009】本発明の請求項3記載のジャー炊飯器は、
前記目的を達成するために、蓋体の外表面を形成する外
蓋に凹部を設け、この凹部に外側より着脱可能な蒸気口
を備えると共に、前記蓋体の下面にあって鍋の上部を覆
う蓋下面板に加熱手段を設け、前記蒸気口の装着時に前
記凹部内にて前記蒸気口と前記外蓋とを接触または近接
する構成としたものである。
【0010】この請求項3の構成によれば、蒸気口は外
蓋の外側より着脱できるため、蒸気口が汚れた場合に
は、蒸気口を外蓋から取り出して簡単に清掃でき、実用
性が高い。また、蓋下面板に設けた加熱手段からの輻射
熱により、蓋体の外表面を形成する外蓋が加熱され、こ
の外蓋の熱が接触部または近接部から直接蒸気口に伝達
されることになり、蒸気口の冷えを十分に抑制できる。
よって、特に冬場などの室温が低下した場合でも、保温
中において蒸気口の内部は腐敗せず、腐敗に伴う臭いの
発生も防止できて、保温性が向上する。また、加熱手段
は、本来蓋下面板を加熱するものであるため、新規に加
熱手段を追加する必要もない。
【0011】なお、ここでいう蒸気口と外蓋との近接と
は、少なくとも外蓋の凹部から蒸気口に熱が伝達され
て、蒸気口が加熱される状態にあることをいう。
【0012】本発明の請求項4記載のジャー炊飯器は、
前記目的を達成するために、鍋を覆う蓋体は、外表面を
形成する外蓋と、鍋に対向する蓋下面板とにより構成
し、前記外蓋に設けた有底状の凹部に外側より着脱可能
な蒸気口を備えると共に、前記蒸気口の装着時に前記凹
部の内底面の近傍と前記蒸気口の外下面の近傍とを接触
させ、前記凹部の下方に前記蓋下面板を加熱する加熱手
段の一部を配置したものである。
【0013】この請求項4の構成によれば、蒸気口は外
蓋の外側より着脱できるため、蒸気口が汚れた場合に
は、蒸気口を外蓋から取り出して簡単に清掃でき、実用
性が高い。また、最も腐敗しやすい蒸気口の下部底面
が、凹部に接触して最も多く受熱されることになり、一
層の腐敗防止効果が得られる。また、接触部は外蓋の外
表面に設けた凹部の内底面にあり、蒸気口の装着時には
外表面に露出しないため、外気が当たらず冷えにくい。
このため、凹部から蒸気口への熱伝達を効率よく行え
る。また、凹部の下方に加熱手段の一部が配置されるた
め、加熱手段が凹部の底部を加熱して、蒸気口内部の冷
えを一層十分に抑制できる。したがって、特に冬場など
の室温が低下した場合でも、保温中において蒸気口の内
部は腐敗せず、腐敗に伴う臭いの発生も防止できて、保
温性が極めて向上する。また、加熱手段は、本来蓋下面
板を加熱するものであるため、新規に加熱手段を追加す
る必要もない。
【0014】本発明の請求項5記載のジャー炊飯器は、
前記請求項1または2の構成において、前記蓋下面板の
上側に第2の空間を形成して遮熱板を設け、この第2の
空間内に前記加熱手段および前記第1の空間を形成した
ものである。
【0015】この請求項5の構成によれば、遮熱板と蓋
下面板の上側との間に第2の空間を設けることで、遮熱
板の外側への放熱を抑制して、第2の空間内の保温性を
高めると共に、この第2の空間内に加熱手段や第1の空
間を配置することで、さらに蒸気口への加熱作用を向上
することができる。
【0016】本発明の請求項6記載のジャー炊飯器は、
前記請求項3または4の構成において、前記蓋下面板の
上側に空間を形成して遮熱板を設け、この空間内に前記
蓋加熱手段を形成したものである。
【0017】この請求項6の構成によれば、遮熱板と蓋
下面板の上側との間に空間を設けることで、遮熱板の外
側への放熱を抑制して、空間内の保温性を高めると共
に、この空間内に加熱手段を配置することで、さらに蒸
気口への加熱作用を向上することができる。
【0018】本発明の請求項7記載のジャー炊飯器は、
前記請求項1〜6のいずれか一つの構成において、周囲
温度が低くなるのに従い前記加熱手段の通電率が多くな
り、前記蒸気口への加熱量が増加する構成としたもので
ある。
【0019】この請求項7の構成によれば、周囲温度が
低くなり、蓋体が冷えやすい状況になると、加熱手段の
通電率を多くして、蒸気口への加熱量を増加させるた
め、特に冬場などにおいて、蒸気口が冷えやすい環境下
になっても、蒸気口への加熱が強くなって、冷えを防止
することが可能になる。
【0020】
【発明の実施形態】以下、本発明のジャー炊飯器の一実
施例について、図1〜図3を参照しながら説明する。同
図において、1は器本体、2はこの器本体1の外殻を成
す外枠で、外枠2の開口した底部下端には、底板3が嵌
合し固定されている。また、外枠2の内部には、鍋4を
着脱可能に収容する有底筒状の内枠5が配設される。内
枠5は、外枠2と一体の内枠上部6と、外枠2とは別部
品の内枠下部を形成するコイルベース7とを結合して構
成される。そして、炊飯時において米や水などの被炊飯
物を収容し、保温時においてご飯などの被保温物を収容
する有底筒状の前記鍋4が、内枠5に内部に挿脱自在に
収容される。
【0021】鍋4は、例えばアルミニウムなどの熱伝導
性の良好な材料を主体として設けられた鍋本体11と、こ
の鍋本体11の外側の底面および側面下部に接合され、フ
ェライト系ステンレスなどの磁性金属材料からなる発熱
体12とにより構成される。鍋4の上端部には、略水平方
向に突出したフランジ13が形成されており、鍋4を内枠
5に収容すると、フランジ13が内枠5の上端部に載るこ
とにより、鍋4を吊設状態に支持するようになってい
る。このとき、鍋4の外面と内枠5の内面との間には隙
間14が形成されるが、隙間14はできるだけ少ない程、鍋
4の熱移動が抑制され好ましい。15は、コイルベース7
の底部中央に設けられた鍋温度検出手段たる鍋温度セン
サであり、これは鍋4の外側底面に接触して、鍋4ひい
ては鍋4内の被炊飯物または被保温物の温度を常時検出
するようになっている。
【0022】21は、コイルベース7の外面に設けられた
鍋加熱手段たる加熱コイルである。この加熱コイル21
は、発熱体12に対向する状態で、鍋4の外側面に螺旋状
に巻き付け固定される。加熱コイル21の外側には、この
加熱コイル21をコイルベース7に固定するためのコイル
カバー22が装着されると共に、コイルカバー22の外側に
は、加熱コイル21からの磁束の漏れを防止するフェライ
ト部材23が装着される。なお、24は、鍋4の側面に対向
する内枠上部6の外側に、断熱空間を形成しつつ取り付
け固定された胴断熱板である。
【0023】外枠2内には、フェライト部材23の下方に
位置して加熱基板25が設けられる。この加熱基板25は、
いずれも前記加熱コイル21の制御回路を構成する加熱基
板ユニット26と発熱部品であるスイッチング素子27が搭
載される。加熱基板ユニット26は、インバータ回路など
を備え、加熱コイル21に所定の高周波電流を供給するも
のである。そして、この高周波電流の供給により、加熱
コイル21に磁界が発生することで、鍋4の発熱体12を電
磁誘導加熱にて発熱させて、鍋4を加熱する構成は、従
来周知の電磁誘導加熱式のジャー保温釜と同一である。
また、高周波電流を発生させるスイッチング素子27と加
熱基板25の間には、下方に向けて多数のフィン28を形成
した放熱板29が、熱的に密着した状態で取り付けられ
る。フィン28の下端は底板3に形成した通気口30に対向
しており、ここで外気との熱循環を行なうように構成し
ている。
【0024】31は、外枠2の前部内側に設けられた基板
である。この基板31には、電源回路を形成する電源ユニ
ット32が、下方に向けて設けられると共に、図示しない
LCDやLEDなどの表示手段と、各種スイッチからな
る操作手段とを備えた表示操作ユニット33が、外枠2の
前面に装着された操作パネル34に対向して設けられる。
なお、35は外枠2の後部内側に設けられたコードリール
であって、これは、図示しない電源コードを巻取るため
のものである。
【0025】41は、鍋4の上部開口部を直接覆う蓋体で
ある。蓋体41は、ポリプロピレンなどのプラスチック樹
脂材料からなり、蓋体41の外表面を形成する外蓋42と、
蓋体41の下部外周にあって、鍋4の上部開口部に対向し
ない部分を形成し、外蓋42の下部外周に嵌合させたポリ
プロピレンなどのプラスチック樹脂材料からなる外蓋カ
バー43と、アルミニウムなどの熱伝導性に優れた部材か
らなり、蓋体41の下面にあって、鍋4の上部開口部に対
向する部分を形成する蓋下面板44とにより概ね構成され
る。蓋下面板44の外周部には、断面が略L字形をなすフ
ランジ状の固定部45が形成されており、図示しない固定
ねじにより、蓋下面板44の固定部45が外蓋カバー43の内
周部に取付け固定される。蓋下面板44の外周部をなす固
定部45以外の箇所には、中央に孔46を設けた基部47が形
成される。この基部47の下面すなわち蓋体41を開いた時
に露出する表面は、固定用のねじなどが露出しない平坦
状に形成される。これにより、蓋体41を開けた時の外観
性および清掃性を良好に維持している。
【0026】図2に示すように、蓋下面板44の上面すな
わち鍋4の上部開口部に対向しない裏面には、コード状
ヒータ51をアルミ箔52で覆って所定のパターンに配置し
た蓋ヒータ53が、図示しない両面テープなどの接着部材
を用いて取付け固定される。蓋ヒータ53は、炊飯と保温
時において蓋下面板44を加熱する加熱手段に相当し、こ
れにより蓋下面板44の結露を防止する構成になってい
る。また、コード状ヒータ51は、図3にその断面が示し
てあるように、ガラス繊維を巻芯54として抵抗線55を螺
旋状に巻装し、この抵抗線55の上からシリコーンゴムな
どの外被56を被覆して絶縁した構造を有している。
【0027】前記蓋ヒータ53は、鍋4の上部開口部に対
向する状態で、蓋下面板44の中心から略放射状に配置さ
れるが、この蓋ヒータ53が加熱する蓋下面板44の加熱部
周囲には、円環状の溝57が形成される。この溝57は、鍋
4に対向した蓋下面板44の加熱部から外側の熱伝導量を
少なくするものであり、これによって、蓋下面板44の加
熱を必要とする加熱部を効率よく加熱すると共に、外蓋
カバー43に取付け固定される固定部45の温度上昇を抑制
できる。蓋下面板44の裏面平坦部には、この蓋下面板44
の温度を検出する温度検出手段としての蓋温度センサ58
が配設される。そして、蓋温度センサ58からの温度情報
を受けて、蓋ヒータ53を通断電制御しながら、蓋体41の
特に蓋下面板44の温度管理を行うように構成している。
【0028】蓋体41の内部には、蓋下面板44からの熱を
遮断する遮熱板としての蓋下面遮熱板61が、蓋下面板44
の裏面を覆うように設けられる。また、外蓋42の内側に
も、別の外蓋遮熱板62が設けられる。外蓋カバー43と蓋
下面板44との間には、環状の弾性体からなり、蓋体41を
閉塞した際に、その下部が鍋4の上面に密着する蓋パッ
キン63が配設される。蓋体41は、器本体1の一側に軸支
され、軸支部たるヒンジ64には、蓋体41を常時開く方向
に付勢するばね(図示せず)が配設される。そして、ヒ
ンジ64の反対側に備えた蓋体41の係止用のクランプボタ
ン65を解除すると、自動的に蓋体41が開く構成となって
いる。前記蓋下面遮熱板61は、蓋下面板44の裏側すなわ
ち上側に、第2の空間にも相当する空間66を形成して設
けられている。そして、この空間66内に、蓋ヒータ53や
後述する空間82が形成される。
【0029】前記外蓋42の上面には、鍋4側に陥没した
凹部71が設けられる。この凹部71には、外側の上部開口
部より着脱可能な蒸気口72が備えてある。凹部71は有底
状で、鍋4側に向けて略垂直に形成され、凹部71の側部
をなす縦壁73と、この縦壁73の下端より凹部71の中心側
に向けて下方に緩やかに傾斜した底部74とを有し、底部
74の端部には、凹部71の中央に位置して蒸気口72の筒部
75を装着する孔76が設けられている。また、凹部71の孔
76は、前記蓋下面板44の孔46に対向して設けられてい
る。
【0030】凹部71の孔76の周囲に形成した底部74の裏
側と、蓋下面板44の裏面との間は、シリコーンゴム製の
パッキン77でシールされている。なお、ここでいう底部
74の裏側とは、蒸気口72に向いていない蓋体41の内部側
を意味する。円環状をなすパッキン77は、蓋下面板44と
底部74の間に密着状態で嵌入される折返し片78の他に、
蓋下面板44の孔46に係合するコ字状の外周凹部79と、筒
部75の下部外側に突出した係合部80に係合する内周凹部
81が各々形成され、蒸気口72の下部と蓋下面板44の孔46
との間も同時にシールする構造となっている。また、パ
ッキン77の外側で、底部74の裏側と蓋下面板44との間に
は、蒸気口72の中央部側に入り込んだ第1の空間に相当
する空間82が形成される。この空間82内であって、凹部
71の蓋下面板44に向いた下方には、蓋ヒータ53の発熱部
たるコード状ヒータ51の一部が配置されている。なお、
蓋下面板44をフェライト系ステンレスで形成し、コード
状ヒータ51に代えて、蓋下面板44を誘導加熱する加熱手
段としての加熱コイルを蓋下面板44の裏面に設けてもよ
い。この場合も、空間82内に加熱コイルの一部を配置し
てよいが、加熱手段から上側への放熱性を考慮すると、
本実施例のようなコード状ヒータ51のほうが好ましい。
【0031】蒸気口72は、いずれも耐蒸気性に優れたポ
リプロピレン樹脂からなる蒸気口キャップ85と蒸気口ケ
ース86とを組み合わせて構成される。蒸気口キャップ85
は、蒸気口ケース86の外蓋42側に向いた上部開口部を覆
うものであり、蒸気口72から外部に蒸気を放出するため
の蒸気出口87が複数開口形成される。また、蒸気口ケー
ス86は有底状で、前記凹部71によってその外周が略囲ま
れており、凹部71の縦壁73に略沿って形成されたケース
側部88と、このケース側部88の下端より蒸気口ケース86
の中心側に向けて下方に緩やかに傾斜したケース下部89
とを有する。そして、ケース下部89の端部には、蒸気口
ケース86の中央に位置して、鍋4の内部に連通する前述
の筒部75が上方に突出して形成される。蒸気口72は、前
記係合部80をパッキン77の内周凹部81に係合,離脱させ
ることにより、凹部71内に着脱可能に設けられるが、蒸
気口72を外蓋42の凹部71に装着した時には、蒸気口72を
構成するケース下部89の外面が、凹部71を構成する底部
74の内面に載置し、双方の面が接触する接触部90が形成
される。なお。91は筒部75に開口形成したオネバ戻し孔
である。また、92は筒部75の外周に位置し、前記蒸気口
キャップ85と蒸気口ケース86との間に形成されたオネバ
を収容するためのオネバ分離空間である。
【0032】本実施例では、外蓋42の凹部71と蒸気口72
が接触部90により接触する構成となっているが、凹部71
と蒸気口72とは接触せずに近接していてもよい。但し、
ここでいう近接とは、少なくとも外蓋42の凹部71から蒸
気口72に熱が伝達されて、蒸気口72が加熱される状態に
あることをいう。
【0033】前記蓋ヒータ53は、蓋下面板44に備えた蓋
温度センサ58の温度に基づき制御される。但し、所定の
断続加熱または通電時間により構成され、所定時間通電
されると一旦断電して加熱を停止し、所定温度に低下し
たら加熱を再開する構成になっている。例えば、40秒通
電/20秒断電の通断電サイクルにて、300 秒間加熱する
か、連続通電(フル通電)にて150 秒間加熱する加熱パ
ターンを備え、前記蓋温度センサ58の検知温度が73℃以
下になったら、前記の加熱を行なう構成となっている。
すなわち、蓋下面板44に対し所定の加熱を行なった後、
加熱を停止し、加熱停止中における蓋下面板44の温度低
下が早ければ、再加熱が早めに行なわれて、全体として
蓋ヒータ53の通電率が多くなり、逆に加熱停止中の温度
低下が遅ければ、再加熱開始までの時間が遅れて、加熱
停止時間が長くなり、蓋ヒータ53の通電率も少なくな
る。よって、周囲温度が低くなり、蓋体41が冷えやすい
状況になると、蓋ヒータ53の通電率を多くして、蒸気口
72への加熱量が増加する構成となり、特に冬場などにお
いて、蒸気口72が冷えやすい環境下になっても、蒸気口
72への加熱が強くなって、冷えを防止することが可能に
なる。なお、上記蓋ヒータ53の制御は、これに限定され
るものではなく、周囲温度の低下により、蒸気口72の加
熱を強くする構成であれば、加熱の仕方に制約はない。
【0034】次に、上記構成についてその作用を説明す
る。炊飯に際しては、蓋体41を開けて、米および水を収
容した鍋4を器本体1の内枠5内に収容し、蓋体41を閉
じる。この状態では、蓋体41の蓋下面板44の表面が、鍋
4の上部開口部を直接覆う。そして、操作パネル34にあ
るスイッチを操作して炊飯を始めると、加熱コイル21へ
の高周波通電により鍋4の発熱体12が発熱してこの鍋4
が加熱される。鍋4の加熱は、鍋温度センサ15が検出す
る鍋4の温度に応じて制御される。炊飯終了後は、同様
の加熱コイル21への高周波通電による鍋4の加熱によっ
て、鍋4内のご飯が所定温度に保温される。
【0035】このような炊飯の進行に伴い鍋4内で発生
した蒸気は、吹き上げるオネバと共に、蒸気口72の筒部
75を通って、蒸気口キャップ85と蒸気口ケース86との間
のオネバ分離室92に流入する。筒部75から吹き上がるオ
ネバおよび蒸気は、蒸気口キャップ85の下面に衝突する
が、重いおねばはオネバ分離室92に落下して蒸気出口87
からは吹き出さず、蒸気のみが蒸気出口87から外方へ排
出される。一方、このようにして蒸気と分離されたオネ
バは、オネバ戻し孔91から落下して鍋4内に戻る。な
お、外蓋42を構成する凹部71の底部74と蓋下面板44との
間、および、蒸気口72の係合部80と蓋下面板44との間
は、パッキン77によりシールされているので、この隙間
を通ってオネバや蒸気が蓋体41の内部に漏出することが
防止される。
【0036】しかし、オネバの一部は蒸気口72内に付着
したままになり、炊飯の回数を重ねるうちに、蒸気口72
内は次第に汚れていく。このように汚れた蒸気口72は、
外蓋42の凹部71から取り外して清掃できる。蒸気口72を
取り外すには、蒸気口72を手で摘み、この蒸気口72をパ
ッキン77の内周凹部81から引き抜けばよい。さらに、蒸
気口キャップ85と蒸気口ケース86とを分解すれば、蒸気
口72内部の汚れを洗い流すなどしてきれいに清掃でき
る。清掃後は、蒸気口キャップ85と蒸気口ケース86とを
再結合し、蒸気口ケース86の下部にある係合部80を、パ
ッキン77の内周凹部81に係合させることによって、凹部
71の内底面である底部74の内面に、蒸気口ケース86のケ
ース下部89の外面が接触載置した状態で、蒸気口72が凹
部71内に装着される。
【0037】一方、蓋ヒータ53による加熱は、炊飯時か
ら保温時の蓋体41の蓋下面板44の表面に結露が生じるこ
とを防止する。このとき、蓋ヒータ53は蓋下面板44を加
熱するが、この蓋ヒータ53の上方にある凹部71の底部74
も、空間82を介して蓋ヒータ53からの輻射熱で加熱され
る。したがって、凹部71に装着された蒸気口72は、蓋ヒ
ータ53の一部が凹部71の底部74を加熱することで、室温
が低下した場合でも腐敗菌が増殖しない温度に加熱され
る。
【0038】以上のように、上記実施例によれば、蒸気
口72は外蓋42の外側より着脱できる構造となっているた
め、蒸気口72が汚れた場合には、蒸気口72を外蓋42から
取り出して蒸気口72単体で簡単に清掃でき、実用性が高
い。これは、従来のジャー炊飯器における外蓋42の外側
から蒸気口72を着脱できる利点をそのまま活かしている
といえる。
【0039】また、蓋ヒータ53は蓋下面板44を加熱する
と共に、蓋ヒータ53の上方も輻射熱で加熱される。した
がって、蒸気口72の装着部である凹部71の底部74裏側と
蓋下面板74との間に第1の空間たる空間82を形成し、蓋
下面板44を加熱する加熱手段たる蓋ヒータ53の一部を空
間82内に配置すれば、蓋ヒータ53の上方に位置する凹部
71の底部74が空間82を介して直接加熱されるので、蒸気
口72の装着部である外蓋42の凹部71が加熱され、蒸気口
72の内部の温度低下を防止できる。これにより、特に冬
場などの室温が低下した場合でも、保温中において蒸気
口72の内部は腐敗せず、腐敗に伴う臭いの発生も防止で
きて、保温性が向上する。
【0040】また、凹部71の底部74を加熱する蓋ヒータ
53は、本来蓋下面板44を加熱するものであるため、従来
のジャー炊飯器の構造に対して、新規に加熱手段を追加
する必要もない。
【0041】ところで、加熱手段としてのコード状ヒー
タ51は、外表面の全体が発熱するが、蓋下面板44を加熱
するのは、この蓋下面板44に接触した部分が主である。
それ以外の蓋下面板44と非接触の部分は、アルミ箔52に
よりコード状ヒータ51を配置していない部分に熱伝導さ
れる。しかし、コード状ヒータ51の蓋下面板44に接触し
ていない上方への放熱も多くなる特性があるため、コー
ド状ヒータ51の上部に蓋下面遮熱板61を配置して、加熱
効率を高める工夫が成されている。
【0042】本実施例ではこうした点に着目し、凹部71
の底部74裏側と蓋体41の下面にあって鍋4の上部を覆う
蓋下面板44との間に空間を形成し、この空間82内に位置
する蓋下面板44にコード状ヒータ51の一部を配置してい
る。こうすれば、凹部71の底部74裏側に、蓋下面遮熱板
61と同様の遮熱効果を持たせることができ、コード状ヒ
ータ51からの輻射熱を受熱することができる。よって、
蒸気口72の装着部である外蓋42の凹部71が加熱され、蒸
気口72の内部の温度低下を防止できるので、特に冬場な
どの室温が低下した場合でも、保温中において蒸気口72
の内部は腐敗せず、腐敗に伴う臭いの発生も防止でき
て、保温性が向上する。また、凹部71の底部74による遮
熱効果で、蓋下面板44に対する加熱効率も高めることが
可能になる。この場合、コード状ヒータ51に代わり、加
熱コイルで蓋下面板44を電磁誘導加熱する方式のもので
は、発熱部から上方への放熱はそれほど期待できない
が、本実施例のようなコード状ヒータ51であれば、蓋下
面板44に接触しない部分の放熱を有効に活用できる。ま
た、コード状ヒータ51は、本来蓋下面板44を加熱するも
のであるため、従来のジャー炊飯器の構造に対して、新
規に加熱手段を追加する必要もない。
【0043】なお、蓋下面遮熱板61は熱反射効率のよい
アルミニウム板や鉄板を通常用いるが、外蓋42の材質は
熱吸収率の高いプラスチックであるため、蒸気口72内部
の温度低下を一層防止できる。
【0044】本実施例では、蓋下面板44に設けた加熱手
段たる蓋ヒータ53からの輻射熱により、蓋体41の外表面
を形成する外蓋42を加熱すると共に、蒸気口72の装着時
に、凹部71内にて蒸気口72と外蓋42とを接触する構成
(接触部90)を有している。このようにすると、外蓋42
の熱が接触部90から直接蒸気口72に伝達されることにな
り、蒸気口72の冷えを十分に抑制する効果が得られる。
よって、特に冬場などの室温が低下した場合でも、保温
中において蒸気口72の内部は腐敗せず、腐敗に伴う臭い
の発生も防止できて、保温性が向上する。さらに、外蓋
42を加熱する加熱手段は、本来蓋下面板44を加熱するも
のであるため、新規に加熱手段を追加する必要もない。
なお、本実施例のように、外蓋42の凹部71と蒸気口72を
接触させなくても、外蓋42の凹部71から蒸気口72に熱が
伝達されて、蒸気口72が加熱される近接状態にあれば、
同様の作用,効果を発揮する。
【0045】また、蒸気口ケース86のケース下部89すな
わち蒸気口72の下部底面は、蒸気と分離したオネバが付
着しやすく、温度が低下した際に最も腐敗を起こしやす
い状況にある。そこで、本実施例では、蒸気口72の装着
時において、凹部71の底部74上面すなわち内底面と、蒸
気口72のケース下部89下面すなわち外下面とを接触させ
るようにしている。このようにすれば、最も腐敗しやす
い蒸気口72の下部底面が、蓋ヒータ53の輻射熱により加
熱される凹部71に接触して、最も多く受熱されることに
なり、一層の腐敗防止効果が得られる。また、接触部90
は外蓋42の外表面に設けた凹部71の内底面にあり、蒸気
口72の装着時には外表面に露出しないため、外気が当た
らず冷えにくい。このため、凹部71から蒸気口72への熱
伝達を効率よく行える。また、凹部71の下方に蓋ヒータ
53の一部が配置されるため、蓋ヒータ53が凹部71の底部
74を加熱して、蒸気口72内部の冷えを一層十分に抑制で
きる。したがって、特に冬場などの室温が低下した場合
でも、保温中において蒸気口の内部は腐敗せず、腐敗に
伴う臭いの発生も防止できて、保温性が極めて向上す
る。なお、蒸気口72の装着時に、凹部71の内底面の近傍
と蒸気口72の外下面の近傍とを接触させる構成でもよ
い。
【0046】さらに、上記構成においては、蓋下面板44
の上側に第2の空間でもある空間66を形成して遮熱板た
る蓋下面遮熱板61を設け、この空間66内に蓋ヒータ53を
形成するのが好ましい。このようにすると、蓋下面遮熱
板61と蓋下面板44の上側との間に空間66を設けること
で、蓋下面遮熱板61の外側への放熱を抑制して、空間66
内の保温性を高めることができると共に、この空間66内
に蓋ヒータ53を配置することで、さらに蒸気口72への加
熱作用を向上することができる。また、本実施例では、
空間66内に蓋ヒータ53のみならず空間82も形成されてい
るので、蒸気口72への加熱作用は一層向上する。
【0047】また、本実施例では、蓋体41の周囲温度が
低くなるのに従い、加熱手段である蓋ヒータ53の通電率
が多くなり、蒸気口72への加熱量が増加する構成となっ
ている。この場合、周囲温度が低くなり、蓋体41が冷え
やすい状況になると、蓋ヒータ53の通電率を多くして、
蒸気口72への加熱量を増加させるため、特に冬場などに
おいて、蒸気口72が冷えやすい環境下になっても、蒸気
口72への加熱が強くなって、冷えを防止することが可能
になる。
【0048】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可
能である。
【0049】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のジャー炊飯器
は、蓋体の外表面を形成する外蓋に有底状の凹部を設
け、この凹部に外側より着脱可能な蒸気口を備えると共
に、前記凹部の底部裏側と前記蓋体の下面にあって鍋の
上部を覆う蓋下面板との間に空間を形成し、この空間内
に前記蓋下面板を加熱する加熱手段の一部を配置したも
のであり、外蓋の外側から蒸気口を着脱できる利点を活
かしつつも、蒸気口内部の温度低下を防止できる。ま
た、凹部の底部を加熱する新規な加熱手段を追加する必
要もない。
【0050】本発明の請求項2記載のジャー炊飯器は、
蓋体の外表面を形成する外蓋に有底状の凹部を設け、こ
の凹部に外側より着脱可能な蒸気口を備えると共に、前
記凹部の底部裏側と前記蓋体の下面にあって鍋の上部を
覆う蓋下面板との間に空間を形成し、この空間内に位置
する前記蓋下面板に加熱手段としてのコード状ヒータの
一部を配置したものであり、外蓋の外側から蒸気口を着
脱できる利点を活かしつつも、蒸気口内部の温度低下を
防止し、しかも、蓋下面板の加熱効率を高めることがで
きる。また、凹部の底部を加熱する新規な加熱手段を追
加する必要もない。
【0051】本発明の請求項3記載のジャー炊飯器は、
蓋体の外表面を形成する外蓋に凹部を設け、この凹部に
外側より着脱可能な蒸気口を備えると共に、前記蓋体の
下面にあって鍋の上部を覆う蓋下面板に加熱手段を設
け、前記蒸気口の装着時に前記凹部内にて前記蒸気口と
前記外蓋とを接触または近接する構成としたものであ
り、外蓋の外側から蒸気口を着脱できる利点を活かしつ
つも、蒸気口内部の温度低下を防止できる。また、外蓋
を加熱する新規な加熱手段を追加する必要もない。
【0052】本発明の請求項4記載のジャー炊飯器は、
鍋を覆う蓋体は、外表面を形成する外蓋と、鍋に対向す
る蓋下面板とにより構成し、前記外蓋に設けた有底状の
凹部に外側より着脱可能な蒸気口を備えると共に、前記
蒸気口の装着時に前記凹部の内底面の近傍と前記蒸気口
の外下面の近傍とを接触させ、前記凹部の下方に前記蓋
下面板を加熱する加熱手段の一部を配置したものであ
り、外蓋の外側から蒸気口を着脱できる利点を活かしつ
つも、蒸気口内部の温度低下を一層十分に防止できる。
また、凹部の底部を加熱する新規な加熱手段を追加する
必要もない。
【0053】本発明の請求項5記載のジャー炊飯器は、
前記請求項1または2の構成において、前記蓋下面板の
上側に第2の空間を形成して遮熱板を設け、この第2の
空間内に前記加熱手段および前記第1の空間を形成した
ものであり、第2の空間内の保温性を高めつつも、この
第2の空間内に加熱手段や第1の空間を配置すること
で、さらに蒸気口への加熱作用を向上することができ
る。
【0054】本発明の請求項6記載のジャー炊飯器は、
前記請求項3または4の構成において、前記蓋下面板の
上側に空間を形成して遮熱板を設け、この空間内に前記
蓋加熱手段を形成したものであり、空間内の保温性を高
めつつも、この空間内に加熱手段を配置することで、さ
らに蒸気口への加熱作用を向上することができる。
【0055】本発明の請求項7記載のジャー炊飯器は、
前記請求項1〜6のいずれか一つの構成において、周囲
温度が低くなるのに従い前記加熱手段の通電率が多くな
り、前記蒸気口への加熱量が増加する構成としたもので
あり、特に冬場などにおいて、蒸気口が冷えやすい環境
下になっても、蒸気口の冷えを防止することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すジャー炊飯器の全体断
面図である。
【図2】同上蒸気口周辺の断面図である。
【図3】同上コード状ヒータの断面図である。
【符号の説明】
4 鍋 41 蓋体 42 外蓋 44 蓋下面板 53 蓋ヒータ(加熱手段) 66 空間(第2の空間) 71 凹部 72 蒸気口 82 空間(第1の空間)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体の外表面を形成する外蓋に有底状の
    凹部を設け、この凹部に外側より着脱可能な蒸気口を備
    えると共に、前記凹部の底部裏側と前記蓋体の下面にあ
    って鍋の上部を覆う蓋下面板との間に第1の空間を形成
    し、この第1の空間内に前記蓋下面板を加熱する加熱手
    段の一部を配置したことを特徴とするジャー炊飯器。
  2. 【請求項2】 蓋体の外表面を形成する外蓋に有底状の
    凹部を設け、この凹部に外側より着脱可能な蒸気口を備
    えると共に、前記凹部の底部裏側と前記蓋体の下面にあ
    って鍋の上部を覆う蓋下面板との間に第1の空間を形成
    し、この第1の空間内に位置する前記蓋下面板に加熱手
    段としてのコード状ヒータの一部を配置したことを特徴
    とするジャー炊飯器。
  3. 【請求項3】 蓋体の外表面を形成する外蓋に凹部を設
    け、この凹部に外側より着脱可能な蒸気口を備えると共
    に、前記蓋体の下面にあって鍋の上部を覆う蓋下面板に
    加熱手段を設け、前記蒸気口の装着時に前記凹部内にて
    前記蒸気口と前記外蓋とを接触または近接する構成とし
    たことを特徴とするジャー炊飯器。
  4. 【請求項4】 鍋を覆う蓋体は、外表面を形成する外蓋
    と、鍋に対向する蓋下面板とにより構成し、前記外蓋に
    設けた有底状の凹部に外側より着脱可能な蒸気口を備え
    ると共に、前記蒸気口の装着時に前記凹部の内底面の近
    傍と前記蒸気口の外下面の近傍とを接触させ、前記凹部
    の下方に前記蓋下面板を加熱する加熱手段の一部を配置
    したことを特徴とするジャー炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記蓋下面板の上側に第2の空間を形成
    して遮熱板を設け、この第2の空間内に前記加熱手段お
    よび前記第1の空間を形成したことを特徴とする請求項
    1または2記載のジャー炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記蓋下面板の上側に空間を形成して遮
    熱板を設け、この空間内に前記蓋加熱手段を形成したこ
    とを特徴とする請求項3または4記載のジャー炊飯器。
  7. 【請求項7】 周囲温度が低くなるのに従い前記加熱手
    段の通電率が多くなり、前記蒸気口への加熱量が増加す
    る構成としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    一つに記載のジャー炊飯器。
JP17073497A 1997-06-26 1997-06-26 ジャー炊飯器 Pending JPH119446A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012000383A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Toshiba Home Technology Corp 炊飯器
JP2014180413A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012000383A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Toshiba Home Technology Corp 炊飯器
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