JPH1194406A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH1194406A
JPH1194406A JP9260037A JP26003797A JPH1194406A JP H1194406 A JPH1194406 A JP H1194406A JP 9260037 A JP9260037 A JP 9260037A JP 26003797 A JP26003797 A JP 26003797A JP H1194406 A JPH1194406 A JP H1194406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
expansion valve
temperature
electronic expansion
defrosting operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9260037A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiya Kira
誠也 吉良
Tsugunori Inoue
世紀 井上
Nobuhiro Imada
信宏 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP9260037A priority Critical patent/JPH1194406A/ja
Publication of JPH1194406A publication Critical patent/JPH1194406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 除霜終了後の電子膨脹弁開度を過去の除霜終
了時の電子膨脹弁から学習補正することにより、現地据
付状況に見合う除霜運転終了時の弁開度を得る。 【解決手段】 圧縮機1、室外熱交換器3、電子膨脹弁
5、室内熱交換器6を備えた冷媒回路を有し、該回路に
おける冷媒流通方向を逆サイクルに切り換えることによ
り暖房運転時に室外熱交換器3に生じた着霜を除去する
除霜運転を行うようにした空調機において、除霜運転終
了時における吐出ガス冷媒の温度変化に対応させて、次
回の除霜運転終了時における電子膨脹弁5の開度を補正
する補正値Cdが求められ、該補正値Cdに基づいて次
回の電子膨脹弁5の開度が設定されるようにして、過去
の除霜運転終了時における吐出ガス冷媒の温度変化に対
応した補正値Cdを次回の除霜運転終了時における電子
膨脹弁開度に反映させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気調和機に関
し、さらに詳しくは除霜運転終了時における最適電子膨
張弁開度の学習制御機能を有する空気調和機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機においては、暖房運
転時に蒸発器として作用している室外熱交換器に室外空
気中に含まれる水分が霜となって付着する現象(即ち、
着霜現象)が生ずる。該着霜現象により生じた霜が成長
すると、室外熱交換器の通風抵抗が増大し、熱交換性能
を低下させてしまう。
【0003】そこで、室外熱交換器における着霜が限界
に近づいた場合には、冷凍サイクルを逆サイクル(即
ち、冷房サイクル)とし、室外熱交換器へ圧縮機から吐
出される吐出ガス冷媒(即ち、ホットガス)を供給する
逆サイクル式除霜運転を実行して着霜を融霜することと
なっている。
【0004】ところで、上記除霜運転時において電子膨
張弁は全開に近い開度とされているため、除霜運転終了
(換言すれば、暖房サイクルへの切換)と同時に電子膨
張弁の開度をその時の運転状態に最適な開度に戻す必要
がある。
【0005】ところが、除霜運転終了時における最適な
電子膨張弁開度を予測することが難しいため、従来技術
では、室内空気温度と室外空気温度との対比により求め
られた温度エリア(例えば、図4に示す〜の9領域
の温度エリア)に対応して予め設定された設定開度に電
子膨張弁の開度を設定するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに除霜運転終了時における電子膨張弁開度を温度エリ
アにより予め設定された設定開度(即ち、固定開度)に
設定した場合、除霜運転終了時における運転状態が現地
据え付け状況等により一定していないため、現地据え付
け状況等に見合う最適な電子膨張弁開度とならない場合
があった。このような電子膨張弁開度の不適合により、
圧縮機の吐出ガス冷媒温度が異常に上昇して保護装置
(即ち、高圧圧力スイッチ)の作動に至る場合が生ずる
という不具合がある。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、除霜終了時の電子膨張弁開度を過去の除霜終了時
の電子膨張弁開度から学習補正することにより、現地据
え付け状況に見合う除霜運転終了時の最適な電子膨張弁
開度が得られるようにすることを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請
求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段と
して、圧縮機1、冷房運転時に凝縮器として作用し暖房
運転時に蒸発器として作用する室外熱交換器3、電子膨
張弁5、冷房運転時に蒸発器として作用し暖房運転時に
凝縮器として作用する室内熱交換器6を備えた冷媒回路
Aを有し、該冷媒回路Aにおける冷媒流通方向を逆サイ
クルに切り換えることにより暖房運転時に前記室外熱交
換器3に生じた着霜を除去する除霜運転を行うようにし
た空気調和機において、除霜運転終了時における吐出ガ
ス冷媒の温度変化に対応させて次回の除霜運転終了時に
おける前記電子膨張弁5の開度を補正する補正値Cdを
演算する演算手段と、該演算手段により求められた補正
値Cdに基づいて次回の電子膨張弁5の開度を設定する
開度設定手段とを付設している。
【0009】上記のように構成したことにより、除霜運
転終了時における吐出ガス冷媒の温度変化に対応させて
次回の除霜運転終了時における前記電子膨張弁5の開度
を補正する補正値Cdが求められ、該補正値Cdに基づ
いて次回の電子膨張弁5の開度が設定されることとな
る。従って、過去の除霜運転終了時における吐出ガス冷
媒の温度変化に対応した補正値Cdが次回の除霜運転終
了時における電子膨張弁開度に反映されることとなり、
現地据え付け状況に見合う最適な除霜運転終了時の電子
膨張弁開度が得られる。
【0010】請求項2の発明におけるように、前記演算
手段により求められる補正値Cdを、除霜運転終了後の
所定時間経過後における吐出ガス冷媒温度が上限設定値
Ts1より高い場合には前記電子膨張弁5の開度を広げ
るような値とし、下限設定値Ts2より低い場合には前
記電子膨張弁5の開度を絞るような値とし、前記上限設
定値Ts1と下限設定値Ts2との間にある場合には0と
した場合、除霜運転終了時における圧縮機1の吐出ガス
冷媒温度に対応した電子膨張弁開度が得られることとな
り、圧縮機1への吸入ガス冷媒の乾き過ぎあるいは湿り
過ぎが防止できる。この場合において、請求項3の発明
におけるように、前記演算手段により求められる補正値
Cdを、除霜運転終了後の所定時間経過後における吐出
ガス冷媒温度が上限設定値Ts1より高い場合あるいは
下限設定値Ts2より低い場合には除霜運転終了後の所
定時間内における吐出ガス冷媒の温度変化状態に対応さ
せて変化させるようにすれば、除霜運転終了時における
圧縮機1の吐出ガス冷媒温度の変化状態に対応した電子
膨張弁5の開度が得られることとなり、圧縮機1への吸
入ガス冷媒の乾き過ぎあるいは湿り過ぎがより確実に防
止できる。
【0011】請求項4の発明におけるように、前記開度
設定手段により設定される前記電子膨張弁5の開度を、
過去の除霜運転終了時において前記演算手段により求め
られた補正値Cdの積算値SCdと、室内空気温度Tr
と室外空気温度Toとの対比により求められた温度エリ
アに対応して予め設定された設定開度Eとの和とした場
合、従来から用いられていた温度エリアに対応した設定
開度Eに過去の除霜運転終了時において求められた補正
値Cdの積算値SCdを加算するだけで次回の除霜運転
終了時における電子膨張弁5の開度が得られることとな
り、開度設定が容易に行える。この場合において、請求
項5の発明におけるように、前記積算値SCdを、上限
値SCd1および下限値SCd2を有しているものとすれ
ば、電子膨張弁5の開き過ぎあるいは絞り過ぎによる弊
害(例えば、圧縮機1への吸入ガス冷媒の湿り過ぎある
いは乾き過ぎ)を防止することができる。
【0012】請求項6の発明におけるように、前記吐出
ガス冷媒の温度変化を吐出管温度センサー12により検
出するようにした場合、吐出ガス冷媒の温度変化を直接
監視できる。
【0013】請求項7の発明におけるように、前記吐出
ガス冷媒の温度変化を吸入管温度センサー25により検
出するようにした場合、吸入ガス冷媒の状態を直接監視
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0015】この空気調和機は、図1に示すように、圧
縮機1、四路切換弁2、冷房運転時には凝縮器として作
用し暖房運転時には蒸発器として作用する室外熱交換器
3、レシーバ4、減圧機構として作用する電子膨張弁
5、冷房運転時には蒸発器として作用し暖房運転時には
凝縮器として作用する室内熱交換器6を冷媒配管を介し
て順次接続した冷媒回路Aを備えており、前記四路切換
弁2の切換作動により、冷房運転時には実線矢印で示す
方向に、暖房運転時には点線矢印で示す方向に冷媒を可
逆流通させ得るようにされている。符号7は室外熱交換
器3に送風する室外ファン、8は室内熱交換器6に送風
する室内ファンである。
【0016】前記冷媒回路Aには、4個の逆止弁9A〜
9Dからなる冷媒流通制御機構9が付設されており、該
冷媒流通制御機構9により、冷房運転時には室外熱交換
器3からの液冷媒がレシーバ4および前記電子膨張弁5
を経て室内熱交換器6へ流れ、暖房運転時には室内熱交
換器6からの液冷媒がレシーバ4および電子膨張弁5を
経て室外熱交換器3へ流れるように冷媒流通方向が制御
されることとなっている。また、前記レシーバ4の上部
と前記電子膨張弁5の下流側とは、キャピラリチューブ
20を介設したガス抜き通路19により連通されてい
る。該ガス抜き通路19によりレシーバ4内のガスを抜
き取ることによりレシーバ4への液冷媒の溜め込み量を
最大とすることができるようになっている。
【0017】ところで、上記構成の冷媒回路Aにおいて
は、暖房運転時に室外熱交換器3に外気中の水分が霜と
なって着霜し、該着霜が成長して通風抵抗が大きくなる
と、これをディアイサー等の検知手段により検知し、四
路切換弁2を冷房運転側(即ち、逆サイクル)に切り換
えて、室外熱交換器3へ圧縮機1の吐出ガス冷媒(即
ち、ホットガス)を供給して着霜を融霜する除霜運転が
実行される。該除霜運転の終了時期は、前記ディアイサ
ー等により通風抵抗の低減を検知して決定されるが、除
霜運転が長引くことによる暖房運転への弊害を考慮し
て、所定時間(例えば、10分以上の設定値)で除霜運
転を終了するようになっている。
【0018】また、前記冷媒回路Aには、圧縮機1の吸
入圧力が所定値以下となった時動作する低圧スイッチ1
0と、圧縮機1の吐出圧力が所定値以上となった時動作
する高圧スイッチ11と、圧縮機1の吐出管温度を検出
する吐出管温度センサー12と、外気温度を検出する外
気温センサー13と、室外熱交換器3の冷媒温度を検出
する外熱交温度センサー14と、室内熱交換器6の冷媒
温度を検出する内熱交温度センサー15と、室内空気温
度を検出する室温センサー16と、圧縮機1の吸入管温
度を検出する吸入管温度センサー25とが付設されてい
る。
【0019】前記圧縮機1、前記四路切換弁2、前記室
外熱交換器3、前記レシーバ4、前記電子膨張弁5およ
び前記室外ファン7は室外ユニットXを構成し、前記室
内熱交換器6および前記室内ファン8は室内ユニットY
を構成することとなっている。符号17は液側閉鎖弁、
18はガス側閉鎖弁である。
【0020】前記室外ユニットXには、前記低圧スイッ
チ10、前記高圧スイッチ11、前記吐出管温度センサ
ー12、前記外気温センサー13、前記外熱交温度セン
サー14および前記吸入管およびセンサー25からの信
号入力により各種の演算処理を行い、前記圧縮機1、前
記四路切換弁2、前記室外ファン7および前記電子膨張
弁5へ制御信号を出力する室外制御ユニット21が設け
られている。なお、該室外制御ユニット21には、ポン
プダウン運転開始時にON操作されるポンプダウンスイ
ッチ22からの信号が入力されることとなっている。
【0021】一方、前記室内ユニットYには、前記内熱
交温度センサー15および前記室温センサー16からの
信号入力により各種の演算処理を行い、前記室内ファン
8へ制御信号を出力する室内制御ユニット23が設けら
れている。なお、該室内制御ユニット23は、リモコン
24との間で信号の授受が行われることとなっている。
【0022】また、前記室外制御ユニット21と室内制
御ユニット23との間でも信号授受が行われることとな
っている。
【0023】そして、前記室外制御ユニット21は、圧
縮機1、四路切換弁2、電子膨張弁5および室外ファン
7を制御する機能(即ち、通常の運転制御機能)の他
に、除霜運転終了時における吐出ガス冷媒の温度変化に
対応させて次回の除霜運転終了時における前記電子膨張
弁5の開度を補正する補正値Cdを演算する演算手段と
しての機能と、該演算手段により求められた補正値Cd
に基づいて次回の電子膨張弁5の開度を設定する開度設
定手段としての機能とを有している。
【0024】ついで、図2および図3に示すフローチャ
ートを参照して、除霜運転終了時の最適電子膨張弁開度
の学習制御について以下に説明する。
【0025】ステップS1において今回の除霜運転終了
時における電子膨張弁5の開度を補正するための積算補
正値SCdの計算が次式により行われる。
【0026】SCd=Cd×SCd0 ここで、Cd:今回の補正値、 SCd0:過去の(換言すれば、前回までの)積算補正
値 なお、最初の除霜運転終了時においては、SCd0は0
なので、SCd=Cdとなる。
【0027】ステップS2およびステップS4において前
記積算補正値SCdと下限値SCd2である−50ある
いは上限値SCd1である50との比較がなされ、ステ
ップS2においてSCd≦−50と判定された場合(即
ち、積算補正値SCdが下限値SCd2以下と判定され
た場合)には、ステップS3において積算補正値SCd
=−50とされる(即ち、下限値SCd2に固定され
る)。一方、ステップS4においてSCd≧50と判定
された場合(即ち、積算補正値SCdが上限値SCd1
以上と判定された場合)には、ステップS5において積
算補正値SCd=50とされる(即ち、上限値SCd1
に固定される)。その後、ステップS6において今回の
除霜運転終了時における電子膨張弁5の開度EVが次式
により計算される。
【0028】EV=E+SCd ここで、E:室内空気温度Trと室外空気温度Toとの
対比により求められた温度エリア〜(図4)に対応
して予め設定された設定開度(表1参照)
【0029】
【表1】
【0030】このようにすると、従来から用いられてい
た温度エリアに対応した設定開度Eに過去の除霜運転終
了時において求められた補正値Cdの積算値SCdを加
算するだけで次回の除霜運転終了時における電子膨張弁
5の開度が得られることとなり、開度設定が容易に行え
るとともに、電子膨張弁5の開き過ぎあるいは絞り過ぎ
による弊害(例えば、圧縮機1への吸入ガス冷媒の湿り
過ぎあるいは乾き過ぎ)を防止することができる。
【0031】ついで、ステップS7において今回の除霜
運転が終了したか否かの判定がなされ、ここで肯定判定
された場合には、ステップS8において除霜運転終了後
から所定時間(例えば、3分)が経過した時点での吐出
管温度センサー12からの第1検出温度T1が記憶さ
れ、ステップS9において除霜運転終了後から所定時間
(例えば、4分)が経過した時点での吐出管温度センサ
ー12からの第2検出温度T2が記憶され、ステップS
10において両者の差温ΔT=T2−T1の計算がなされ
る。
【0032】ついで、ステップS11において第1検出温
度T1と上限設定値Ts1(例えば、105℃)との比較
がなされ、ここでT1>105℃と判定された場合に
は、ステップS12に進み、前記差温ΔTが−10℃より
小さいか否かの判定がなされ、ここで肯定判定された場
合にはステップS13において補正値Cd=10とされ
る。つまり、次回の除霜運転終了時における電子膨張弁
5の開度を補正するための補正値Cdは、吐出ガス冷媒
の温度が高く且つ今回の除霜運転終了時における吐出ガ
ス冷媒温度が降下傾向にあるため、電子膨張弁5の開度
広げ度が小さい値である10とされるのである。
【0033】ステップS12において否定判定された場合
には、ステップS14に進み、前記差温ΔTが−10℃と
20℃との間にあるか否かの判定がなされ、ここで肯定
判定された場合にはステップS15において補正値Cd=
20とされる。つまり、次回の除霜運転終了時における
電子膨張弁5の開度を補正するための補正値Cdは、吐
出ガス冷媒の温度が高く且つ今回の除霜運転終了時にお
ける吐出ガス冷媒温度が安定しているため電子膨張弁5
の開度広げ度が中間の値である20とされるのである。
【0034】ステップS14において否定判定された場合
には、ステップS16において補正値Cd=30とされ
る。つまり、次回の除霜運転終了時における電子膨張弁
5の開度を補正するための補正値Cdは、吐出ガス冷媒
の温度が高く且つ今回の除霜運転終了時における吐出ガ
ス冷媒温度が上昇傾向にあるため電子膨張弁5の開度広
げ度が大きい値である30とされるのである。
【0035】一方、ステップS11においてT1≦105
℃と判定された場合には、ステップS17に進み、第1検
出温度T1と下限設定値Ts2(例えば、60℃)との比
較がなされ、ここで60℃≦T1≦105℃と判定され
た場合には、ステップS18に進み、前記差温ΔTが−1
0℃より小さいか否かの判定がなされ、ここで肯定判定
された場合にはステップS19において補正値Cd=0と
される。つまり、この場合には、吐出ガス冷媒の温度が
安定状態にあるため、次回の除霜運転終了時における電
子膨張弁5の開度を補正しなくともよいのである。
【0036】ステップS18において否定判定された場合
には、ステップS20に進み、前記差温ΔTが−10℃と
20℃との間にあるか否かの判定がなされ、ここで肯定
判定された場合にはステップS21において補正値Cd=
0とされる。つまり、この場合にも、吐出ガス冷媒の温
度が安定状態にあるため、次回の除霜運転終了時におけ
る電子膨張弁5の開度を補正しなくともよいのである。
【0037】ステップS20において否定判定された場合
には、ステップS22において補正値Cd=0とされる。
つまり、この場合にも、吐出ガス冷媒の温度が安定状態
にあるため、次回の除霜運転終了時における電子膨張弁
5の開度を補正しなくともよいのである。
【0038】ステップS17においてT1<60℃と判定
された場合には、ステップS23に進み、前記差温ΔTが
−10℃より小さいか否かの判定がなされ、ここで肯定
判定された場合にはステップS24において補正値Cd=
−30とされる。つまり、次回の除霜運転終了時におけ
る電子膨張弁5の開度を補正するための補正値Cdは、
吐出ガス冷媒の温度が低く且つ今回の除霜運転終了時に
おける吐出ガス冷媒温度が降下傾向にあるため電子膨張
弁5の開度絞り度が大きい値である−30とされるので
ある。
【0039】ステップS23において否定判定された場合
には、ステップS25に進み、前記差温ΔTが−10℃と
20℃との間にあるか否かの判定がなされ、ここで肯定
判定された場合にはステップS26において補正値Cd=
−20とされる。つまり、次回の除霜運転終了時におけ
る電子膨張弁5の開度を補正するための補正値Cdは、
吐出ガス冷媒の温度が低く且つ今回の除霜運転終了時に
おける吐出ガス冷媒温度が安定しているため電子膨張弁
5の開度絞り度が中間の値である−20とされるのであ
る。
【0040】ステップS25において否定判定された場合
には、ステップS27において補正値Cd=−10とされ
る。つまり、次回の除霜運転終了時における電子膨張弁
5の開度を補正するための補正値Cdは、吐出ガス冷媒
の温度が低く且つ今回の除霜運転終了時における吐出ガ
ス冷媒温度が上昇傾向にあるため電子膨張弁5の開度絞
り度が小さい値である−10とされるのである。
【0041】上記したように、本実施の形態において
は、除霜運転終了時における吐出ガス冷媒の温度変化に
対応させて次回の除霜運転終了時における前記電子膨張
弁5の開度を補正する補正値Cdが求められ、該補正値
Cdに基づいて次回の電子膨張弁5の開度が設定される
こととなっているので、過去の除霜運転終了時における
吐出ガス冷媒の温度変化に対応した補正値Cdが次回の
除霜運転終了時における電子膨張弁開度に反映されるこ
ととなり、現地据え付け状況に見合う最適な除霜運転終
了時の電子膨張弁開度が得られる。
【0042】また、補正値Cdを、除霜運転終了後の所
定時間経過後における吐出ガス冷媒温度が上限設定値T
1より高い場合には前記電子膨張弁5の開度を広げる
ような値とし、下限設定値Ts2より低い場合には前記
電子膨張弁5の開度を絞るような値とし、前記上限設定
値Ts1と下限設定値Ts2との間にある場合には0とす
るようにしているので、除霜運転終了時における圧縮機
1の吐出ガス冷媒温度に対応した電子膨張弁開度が得ら
れることとなり、圧縮機1への吸入ガス冷媒の乾き過ぎ
あるいは湿り過ぎが防止できる。しかも、前記補正値C
dを、除霜運転終了後の所定時間経過後における吐出ガ
ス冷媒温度が上限設定値Ts1より高い場合あるいは下
限設定値Ts2より低い場合には除霜運転終了後の所定
時間内における吐出ガス冷媒の温度変化状態に対応させ
て変化させるようにしているので、除霜運転終了時にお
ける圧縮機1の吐出ガス冷媒温度の変化状態に対応した
電子膨張弁5の開度が得られることとなり、圧縮機1へ
の吸入ガス冷媒の乾き過ぎあるいは湿り過ぎがより確実
に防止できる。
【0043】また、次回の除霜運転終了時における電子
膨張弁5の開度を、過去の除霜運転終了時において求め
られた補正値Cdの積算値SCdと、室内空気温度Tr
と室外空気温度Toとの対比により求められた温度エリ
アに対応して予め設定された設定開度Eとの和とするよ
うにしているので、従来から用いられていた温度エリア
に対応した設定開度Eに過去の除霜運転終了時において
求められた補正値Cdの積算値SCdを加算するだけで
次回の除霜運転終了時における電子膨張弁5の開度が得
られることとなり、開度設定が容易に行える。この場合
において、前記積算値SCdが、上限値SCd1および
下限値SCd2を有しているものとしているので、電子
膨張弁5の開き過ぎあるいは絞り過ぎによる弊害(例え
ば、圧縮機1への吸入ガス冷媒の湿り過ぎあるいは乾き
過ぎ)を防止することができる。
【0044】なお、本実施の形態においては、吐出ガス
冷媒の温度変化を吐出管温度センサー12で検出するよ
うにしているが、吸入管温度センサー25により検出す
るようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
圧縮機1、冷房運転時に凝縮器として作用し暖房運転時
に蒸発器として作用する室外熱交換器3、電子膨張弁
5、冷房運転時に蒸発器として作用し暖房運転時に凝縮
器として作用する室内熱交換器6を備えた冷媒回路Aを
有し、該冷媒回路Aにおける冷媒流通方向を逆サイクル
に切り換えることにより暖房運転時に前記室外熱交換器
3に生じた着霜を除去する除霜運転を行うようにした空
気調和機において、除霜運転終了時における吐出ガス冷
媒の温度変化に対応させて次回の除霜運転終了時におけ
る前記電子膨張弁5の開度を補正する補正値Cdを演算
する演算手段と、該演算手段により求められた補正値C
dに基づいて次回の電子膨張弁5の開度を設定する開度
設定手段とを付設して、除霜運転終了時における吐出ガ
ス冷媒の温度変化に対応させて次回の除霜運転終了時に
おける前記電子膨張弁5の開度を補正する補正値Cdが
求められ、該補正値Cdに基づいて次回の電子膨張弁5
の開度が設定されるようにしているので、過去の除霜運
転終了時における吐出ガス冷媒の温度変化に対応した補
正値Cdが次回の除霜運転終了時における電子膨張弁開
度に反映されることとなり、現地据え付け状況に見合う
最適な除霜運転終了時の電子膨張弁開度が得られるとい
う優れた効果がある。
【0046】請求項2の発明におけるように、前記演算
手段により求められる補正値Cdを、除霜運転終了後の
所定時間経過後における吐出ガス冷媒温度が上限設定値
Ts1より高い場合には前記電子膨張弁5の開度を広げ
るような値とし、下限設定値Ts2より低い場合には前
記電子膨張弁5の開度を絞るような値とし、前記上限設
定値Ts1と下限設定値Ts2との間にある場合には0と
した場合、除霜運転終了時における圧縮機1の吐出ガス
冷媒温度に対応した電子膨張弁開度が得られることとな
り、圧縮機1への吸入ガス冷媒の乾き過ぎあるいは湿り
過ぎが防止できる。この場合において、請求項3の発明
におけるように、前記演算手段により求められる補正値
Cdを、除霜運転終了後の所定時間経過後における吐出
ガス冷媒温度が上限設定値Ts1より高い場合あるいは
下限設定値Ts2より低い場合には除霜運転終了後の所
定時間内における吐出ガス冷媒の温度変化状態に対応さ
せて変化させるようにすれば、除霜運転終了時における
圧縮機1の吐出ガス冷媒温度の変化状態に対応した電子
膨張弁5の開度が得られることとなり、圧縮機1への吸
入ガス冷媒の乾き過ぎあるいは湿り過ぎがより確実に防
止できる。
【0047】請求項4の発明におけるように、前記開度
設定手段により設定される前記電子膨張弁5の開度を、
過去の除霜運転終了時において前記演算手段により求め
られた補正値Cdの積算値SCdと、室内空気温度Tr
と室外空気温度Toとの対比により求められた温度エリ
アに対応して予め設定された設定開度Eとの和とした場
合、従来から用いられていた温度エリアに対応した設定
開度Eに過去の除霜運転終了時において求められた補正
値Cdの積算値SCdを加算するだけで次回の除霜運転
終了時における電子膨張弁5の開度が得られることとな
り、開度設定が容易に行える。この場合において、請求
項5の発明におけるように、前記積算値SCdを、上限
値SCd1および下限値SCd2を有しているものとすれ
ば、電子膨張弁5の開き過ぎあるいは絞り過ぎによる弊
害(例えば、圧縮機1への吸入ガス冷媒の湿り過ぎある
いは乾き過ぎ)を防止することができる。
【0048】請求項6の発明におけるように、前記吐出
ガス冷媒の温度変化を吐出管温度センサー12により検
出するようにした場合、吐出ガス冷媒の温度変化を直接
監視できる。
【0049】請求項7の発明におけるように、前記吐出
ガス冷媒の温度変化を吸入管温度センサー25により検
出するようにした場合、吸入ガス冷媒の状態を直接監視
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機の冷
媒回路図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機の除
霜運転終了時における最適電子膨張弁開度の学習制御を
示すフローチャートの前半部である。
【図3】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機にお
ける除霜運転終了時の最適電子膨張弁開度の学習制御を
示すフローチャートの後半部である。
【図4】室内空気温度と室外空気温度との対比により求
められた温度エリアを示すマップである。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は四路切換弁、3は室外熱交換器、5は
電子膨張弁、6は室内熱交換器、12は吐出管温度セン
サー、21は室外制御ユニット、23は室内制御ユニッ
ト、24はリモコン、25は吸入管温度センサー、Aは
冷媒回路、Xは室外ユニット、Yは室内ユニット、Cd
は補正値、SCdは積算補正値、SCd1は上限値、S
Cd2は下限値、Ts1は上限設定値、Ts2は下限設定
値、Eは設定開度、Trは室内空気温度、Toは室外空
気温度。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、冷房運転時に凝縮器とし
    て作用し暖房運転時に蒸発器として作用する室外熱交換
    器(3)、電子膨張弁(5)、冷房運転時に蒸発器とし
    て作用し暖房運転時に凝縮器として作用する室内熱交換
    器(6)を備えた冷媒回路(A)を有し、該冷媒回路
    (A)における冷媒流通方向を逆サイクルに切り換える
    ことにより暖房運転時に前記室外熱交換器(3)に生じ
    た着霜を除去する除霜運転を行うようにした空気調和機
    であって、除霜運転終了時における吐出ガス冷媒の温度
    変化に対応させて次回の除霜運転終了時における前記電
    子膨張弁(5)の開度を補正する補正値(Cd)を演算
    する演算手段と、該演算手段により求められた補正値
    (Cd)に基づいて次回の電子膨張弁(5)の開度を設
    定する開度設定手段とを付設したことを特徴とする空気
    調和機。
  2. 【請求項2】 前記演算手段により求められる補正値
    (Cd)を、除霜運転終了後の所定時間経過後における
    吐出ガス冷媒温度が上限設定値(Ts1)より高い場合
    には前記電子膨張弁(5)の開度を広げるような値と
    し、下限設定値(Ts2)より低い場合には前記電子膨
    張弁(5)の開度を絞るような値とし、前記上限設定値
    (Ts1)と下限設定値(Ts2)との間にある場合には
    0とすることを特徴とする前記請求項1記載の空気調和
    機。
  3. 【請求項3】 前記演算手段により求められる補正値
    (Cd)を、除霜運転終了後の所定時間経過後における
    吐出ガス冷媒温度が上限設定値(Ts1)より高い場合
    あるいは下限設定値(Ts2)より低い場合には除霜運
    転終了後の所定時間内における吐出ガス冷媒の温度変化
    状態に対応させて変化させるようにしたことを特徴とす
    る前記請求項2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記開度設定手段により設定される前記
    電子膨張弁(5)の開度を、過去の除霜運転終了時にお
    いて前記演算手段により求められた補正値(Cd)の積
    算値(SCd)と、室内空気温度(Tr)と室外空気温
    度(To)との対比により求められた温度エリアに対応
    して予め設定された設定開度(E)との和としたことを
    特徴とする前記請求項1ないし請求項3のいずれか一項
    記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記積算値(SCd)は、上限値(SC
    1)および下限値(SCd2)を有していることを特徴
    とする前記請求項4記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 前記吐出ガス冷媒の温度変化を吐出管温
    度センサー(12)により検出することを特徴とする前
    記請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載の空気調
    和機。
  7. 【請求項7】 前記吐出ガス冷媒の温度変化を吸入管温
    度センサー(25)により検出することを特徴とする前
    記請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載の空気調
    和機。
JP9260037A 1997-09-25 1997-09-25 空気調和機 Pending JPH1194406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9260037A JPH1194406A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9260037A JPH1194406A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1194406A true JPH1194406A (ja) 1999-04-09

Family

ID=17342431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9260037A Pending JPH1194406A (ja) 1997-09-25 1997-09-25 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1194406A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004106819A1 (ja) * 2003-05-30 2004-12-09 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
WO2015182196A1 (ja) * 2014-05-30 2015-12-03 シャープ株式会社 空気調和機、および空気調和機の制御方法
CN113639409A (zh) * 2021-07-06 2021-11-12 青岛海尔空调电子有限公司 空调系统的电子膨胀阀开度调节控制方法及装置、介质
CN115111826A (zh) * 2022-06-29 2022-09-27 珠海格力电器股份有限公司 一种电子膨胀阀控制方法、装置及空调系统

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004106819A1 (ja) * 2003-05-30 2004-12-09 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
US7305846B2 (en) 2003-05-30 2007-12-11 Daikin Industries, Ltd. Freezing device
CN100443834C (zh) * 2003-05-30 2008-12-17 大金工业株式会社 冷冻装置
WO2015182196A1 (ja) * 2014-05-30 2015-12-03 シャープ株式会社 空気調和機、および空気調和機の制御方法
JP2015224860A (ja) * 2014-05-30 2015-12-14 シャープ株式会社 空気調和機、空気調和機の制御方法、および空気調和機のための制御プログラム
CN106062486A (zh) * 2014-05-30 2016-10-26 夏普株式会社 空气调节机和空气调节机的控制方法
CN106062486B (zh) * 2014-05-30 2019-09-03 夏普株式会社 空气调节机和空气调节机的控制方法
CN113639409A (zh) * 2021-07-06 2021-11-12 青岛海尔空调电子有限公司 空调系统的电子膨胀阀开度调节控制方法及装置、介质
CN115111826A (zh) * 2022-06-29 2022-09-27 珠海格力电器股份有限公司 一种电子膨胀阀控制方法、装置及空调系统
CN115111826B (zh) * 2022-06-29 2023-08-08 珠海格力电器股份有限公司 一种电子膨胀阀控制方法、装置及空调系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2909190B2 (ja) 空気調和機
JPWO2020070892A1 (ja) 空気調和機、空気調和機の制御方法およびプログラム
CN115031351B (zh) 空调器和空调器除霜控制方法
JPH1151500A (ja) ヒートポンプ式空気調和機
JP2003314907A (ja) 膨張弁の制御装置
KR101203995B1 (ko) 공기조화기 및 그 제상운전방법
JP2002130876A (ja) 空気調和機の制御装置
KR100696121B1 (ko) 냉난방 공기조화기에서 실행 가능한 제상운전 방법
JPH0278844A (ja) 空気調和機
CN110762746B (zh) 一种空调及其除霜控制方法
JPH1194406A (ja) 空気調和機
KR20010001012A (ko) 공기조화기의 제상운전 방법
JP3213662B2 (ja) 空気調和機
JPH06281201A (ja) 空気調和機
JPH09184662A (ja) 空気調和機
CN110836466B (zh) 用于定频空调的除霜控制方法
JP3646668B2 (ja) 冷凍装置
JPH0395343A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JPH11132605A (ja) 空気調和機
JP2003114071A (ja) 空気調和機の制御装置
JP2003287312A (ja) 多室形空気調和機の膨張弁制御装置及び多室形空気調和機の膨張弁制御方法
CN110608513B (zh) 一种空调系统的控制方法
JP2912811B2 (ja) 空気調和装置
JP6906088B1 (ja) 空気調和機及び管理装置
CN110836467B (zh) 用于定频空调的除霜控制方法