JPH1194117A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH1194117A
JPH1194117A JP27210497A JP27210497A JPH1194117A JP H1194117 A JPH1194117 A JP H1194117A JP 27210497 A JP27210497 A JP 27210497A JP 27210497 A JP27210497 A JP 27210497A JP H1194117 A JPH1194117 A JP H1194117A
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JP
Japan
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housing
valve
core
fitting
valve casing
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JP27210497A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Kobayashi
信章 小林
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの一側に設けたエンボス部を他側
の嵌合穴に嵌着することにより、ハウジングの歪みを防
止し、信頼性を向上させる。 【解決手段】 電磁弁のハウジング7を、コア取付板部
8、左,右の側板部9、左,右の屈曲板部10,11お
よび嵌着部12から構成し、嵌着部12を、屈曲板部1
0のエンボス13と、屈曲板部11の嵌合穴14とから
構成する。そして、コア取付板部8には棒状のコア部材
15を固着し、このコア部材15を略円筒状の弁ケーシ
ング1内に挿入する。また、各側板部9を弁ケーシング
1の長さ方向に沿って配設する。さらに、屈曲板部1
0,11を弁ケーシング1の長さ方向中間部で互いに重
ね合わせる。そして、エンボス13を嵌合穴14内に嵌
合して固着させることにより、屈曲板部10,11を一
体的に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の燃
料供給系統または吸気系統等に用いられ、燃料、または
ベーパ等の流量を制御するのに好適に用いられる電磁弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば自動車用のエンジン等で
は、燃料タンク内で揮発した燃料ガス(エバポガス)を
キャニスタから吸気通路内に導入して吸入空気と共に燃
焼させることにより、エバポガスが大気中に放出される
のを防止するシステム(以下、エバポパージシステムと
いう)が採用されている。
【0003】この種の従来技術によるエバポパージシス
テムでは、キャニスタと吸気通路との間にエバポガスを
流通させるためのエバポパージ通路が設けられ、該エバ
ポパージ通路の途中には、エバポガスの流量を制御する
パージ制御弁等の電磁弁が開,閉可能に設けられてい
る。
【0004】ここで、この電磁弁は、軸方向にコア挿通
穴が形成された略筒状の弁ケーシングと、該弁ケーシン
グに設けられたプレートと、弁ケーシングの外周に設け
られ、該プレートに固定されたハウジングと、弁ケーシ
ングのコア挿通穴内に挿通されたコア部材と、給電によ
り該コア部材、プレートおよびハウジングと共に磁界を
形成する電磁コイルと、該電磁コイルへの給電により開
弁する弁体とから構成されている(特開平1−1934
82号公報等)。
【0005】また、ハウジングは、弁ケーシングの基端
側を跨ぐように配設され前記コア部材が取付けられるコ
ア取付部と、該コア取付部から弁ケーシングに沿って軸
方向に延び、先端側が前記プレートに係合して固定され
る左,右の側板部とを有し、鉄板等をプレス成形するこ
とにより略コ字状に形成されている。
【0006】さらに、ハウジングには、左,右の側板部
を互いに連結するため該左,右の側板部に対して屈曲し
て形成された左,右の屈曲板部が一体形成されている。
そして、各屈曲板部の先端側は、弁ケーシングの外周側
で互いに突き合わせるように配置され、例えば溶接等の
手段を用いて溶接用のナット等に固着されると共に、こ
のナットを介して互いに一体化されている。ここで、こ
のナットは電磁弁を外部のフレーム等に取付けるために
用いられるものである。
【0007】このように構成される従来技術の電磁弁で
は、外部から電磁コイルに給電されると、この電磁コイ
ルがコア部材、プレート、ハウジングおよび弁体と共に
磁界(閉磁路)を形成し、弁体をコア部材に向けて磁気
的に吸引することにより開弁させる。また、ハウジング
を製造するときには、まず鋼板等をプレス成形によって
略コ字状に塑性変形させ、ハウジングのコア取付板部、
左,右の側板部および左,右の屈曲板部を成形する。こ
れにより、左,右の屈曲板部は、先端側が互いに突き合
わされた状態となるから、これらの間に前記ナットを溶
接する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ハウジングを形成するときに、まずハウジ
ング用の鋼板等をプレス成形によって略コ字状に塑性変
形させた後に、左,右の屈曲板部間を溶接用のナットを
介して接合するようにしている。
【0009】しかし、ハウジングは、プレス成形時の加
圧力から解放されたときに、塑性変形した状態から弾性
復元力によって僅かに戻る(スプリングバックする)傾
向があるため、プレス成形用の金型等を高精度に形成し
たとしても、例えば左,右の側板部が各屈曲板部と共に
互いに離れる方向に位置ずれすることがある。
【0010】しかも、溶接用のナットは、左,右の屈曲
板部の間隔よりも溶接代の分だけ予め大きく形成され、
各屈曲板部がある程度位置ずれした状態であっても、こ
れらの間に溶接ナットを接合することが可能となってい
る。このため、ハウジングは、左,右の側板部等が歪ん
だ状態のまま前記ナットを介して接合される虞れがあ
る。さらに、左,右の屈曲板部は、ナット溶接時の熱に
よって変形した状態で連結されると、冷却した後に位置
ずれを生じる場合もある。
【0011】このため、従来技術では、電磁コイルへの
給電時にハウジング等を介して形成される磁界回路のバ
ランスがくずれ、不安定となる場合があり、これによっ
て弁体の開,閉弁特性が変動し易くなり、信頼性を向上
させることが難しいという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、例えば鋼板等からなるハウジ
ングのスプリングバック等を抑え、ハウジングの形状を
安定化できると共に、磁気回路のバランスを良好に保つ
ことができ、弁体の開,閉弁動作を安定させることがで
きるようにした電磁弁を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、軸方向にコア挿通穴が形成されると
共に、流路の途中に位置して該コア挿通穴と同軸に弁座
が形成された弁ケーシングと、前記弁座の近傍に位置し
て該弁ケーシングに設けられたプレートと、前記弁ケー
シングの外周に位置して軸方向に延設され、基端側に前
記コア挿通穴と同軸にコア取付穴が形成され先端側が該
プレートに固定されたハウジングと、前記弁ケーシング
のコア挿通穴内に挿通され、軸方向の基端側が該ハウジ
ングのコア取付穴に固着されたコア部材と、前記弁ケー
シング内に設けられ、給電により該コア部材、プレート
およびハウジングと共に磁界を形成する電磁コイルと、
前記コア部材と弁座との間に位置して前記弁座に離着座
可能に設けられ、該電磁コイルへの給電により開弁する
常閉の弁体とからなる電磁弁に適用される。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する特徴
は、前記ハウジングは、弁ケーシングの基端側を跨ぐよ
うに配設されコア取付穴が形成されたコア取付板部と、
該コア取付板部から弁ケーシングに沿って軸方向に延設
され先端側がプレートに固定される左,右の側板部と、
該左,右の側板部を弁ケーシングの長さ方向中間部で互
いに連結するため該左,右の側板部に対して屈曲して形
成され先端側が弁ケーシングの外側で互いに重ね合わさ
れる左,右の屈曲板部と、該各屈曲板部のうち一方の屈
曲板部の先端側に設けられた嵌合穴に相手方の屈曲板部
に設けられたエンボスを嵌着することにより形成してな
る嵌着部とから構成したことにある。
【0015】このように構成することにより、ハウジン
グを形成するときには、例えばプレス成形等の成形手段
を用いてコア取付板部、左,右の側板部および左,右の
屈曲板部を形成し、左,右の屈曲板部の先端側を予め定
められた位置で重ね合わせる。そして、一方の屈曲板部
に設けた嵌合穴に相手方の屈曲板部に設けたエンボスを
嵌合して固着することにより嵌着部を形成し、各屈曲板
部を互いに重ね合わせた状態で嵌着部によって一体的に
固定する。これにより、左,右の側板部を各屈曲板部に
よって連結することができる。
【0016】また、請求項2の発明では、前記嵌着部
は、エンボスを嵌合穴に嵌合し、かしめ加工で拡径する
ことにより構成している。
【0017】これにより、左,右の屈曲板部を互いに重
ね合わせるときには、まず一方の嵌合穴に相手方のエン
ボスを嵌合した後に、嵌合穴から突出したエンボスの突
出端側をかしめ加工によって拡径させる。この結果、エ
ンボスを嵌合穴内に抜止め状態で固着でき、左,右の屈
曲板部を一体的に連結することができる。
【0018】さらに、請求項3の発明では、前記各屈曲
板部のうち一方の屈曲板部にはボルト挿嵌穴を設け、該
ボルト挿嵌穴内には、取付ボルトを挿嵌して設ける構成
としている。
【0019】これにより、例えば電磁弁を外部のフレー
ム等に取付けるための取付ボルトをハウジングに設ける
ことができ、電磁弁を組立てるときには、この取付ボル
トをハウジングに予め固定した状態で、ハウジングを弁
ケーシングに組付けることができる。
【0020】また、請求項4の発明では、前記取付ボル
トはボルト挿嵌穴内に圧入により固定し、該取付ボルト
の圧入方向をエンボスのかしめ方向に一致させる構成と
している。
【0021】これにより、取付ボルトを屈曲板部のボル
ト挿嵌穴内に圧入し、ハウジングに固定することができ
る。また、例えば加圧用の治具等を用いてエンボスと取
付ボルトとを同時に加圧し、エンボスのかしめ作業と取
付ボルトの圧入作業とを1回の加圧動作によって行うこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
電磁弁を、図1ないし図13を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0023】ここで、図1ないし図8は本発明による第
1の実施の形態を示し、本実施の形態では、車両用のエ
バポパージシステム等に用いられる電磁弁を例に挙げて
説明する。
【0024】1は樹脂材料等により形成された電磁弁の
弁ケーシングを示し、該弁ケーシング1は、図1および
図2に示す如く、段付き円筒状のケーシング本体2と、
該ケーシング本体2に一体形成され、ケーシング本体2
から径方向に突出した流入口3および流出口4と、後述
のコイルカバー17等とから構成されている。
【0025】ここで、ケーシング本体2には、基端側
(上端側)に位置して後述のコア部材15を挿通するコ
ア挿通穴2Aが軸方向に形成され、該コア挿通穴2Aの
先端側(下端側)に位置してコア挿通穴2Aと同軸に環
状の弁座2Bが設けられている。また、流入口3は弁座
2Bの外周側に連通し、流出口4は絞り通路5を介して
弁座2Bの内周側に連通している。そして、流入口3と
流出口4とは、後述する弁体18の開,閉弁に応じて連
通,遮断される。
【0026】6は鋼板等の磁性材料により形成された略
筒状のプレートで、該プレート6は、図2および図4に
示す如く、弁体18を取囲むようにケーシング本体2の
内部に埋設されている。また、プレート6には、ケーシ
ング本体2から径方向に突出した左,右一対の鍔部6
A,6Aが設けられている。
【0027】7は鋼板、電磁ステンレス鋼板等の磁性材
料をプレス成形することにより形成された略コ字状のハ
ウジングで、該ハウジング7は、図1ないし図5に示す
如く、弁ケーシング1の基端側を跨ぐように配設された
長方形状のコア取付板部8と、該コア取付板部8から弁
ケーシング1の外周側に沿って軸方向に延びる左,右の
側板部9,9と、後述の屈曲板部10,11および嵌着
部12とから構成されている。
【0028】ここで、コア取付板部8には、コア部材1
5を取付けるコア取付穴8Aがケーシング本体2のコア
挿通穴2Aと同軸に形成されている。また、左,右の側
板部9の先端側には、2個の係合爪9A,9Aが前,後
に離間して設けられている。そして、各係合爪9Aは、
プレート6の各鍔部6Aに係合して固定され、ハウジン
グ7を弁ケーシング1に取付けている。
【0029】10は図3中の左側に示す側板部9に一体
形成された左側の屈曲板部、11は右側の側板部9に一
体形成された右側の屈曲板部をそれぞれ示し、該屈曲板
部10,11は、弁ケーシング1の長さ方向中間位置で
左,右の側板部9から弁ケーシング1側に向けて屈曲さ
れている。
【0030】そして、左側の屈曲板部10は、弁ケーシ
ング1から離れるように前後方向に延びる延設板部10
Aと、該延設板部10Aの先端側をほぼ直角に折曲げる
ことにより右向きに延設された重ね板部10Bとからな
り、全体として略L字状に屈曲して形成されている。ま
た、重ね板部10Bは、先端側が各側板部9間のほぼ中
間位置に延び、この先端側には、後述する取付ボルト2
0との干渉を避けるため半円形状の切欠き部10Cが形
成されている。
【0031】一方、右側の屈曲板部11もほぼ同様に、
前後方向に延びる延設板部11Aと、該延設板部11A
の先端側から左向きに延設された重ね板部11Bとを有
し、略L字状に屈曲して形成されている。しかし、右側
の重ね板部11Bは、左側の重ね板部10Bよりも長尺
に形成され、先端側が左側の延設板部10Aの近傍位置
まで延びている。また、重ね板部11Bの中央部には、
取付ボルト20を挿嵌するボルト挿嵌穴11Cが形成さ
れている。さらに、重ね板部11Bの下端側には、当該
電磁弁を外部に取付けるときにハウジング7の回転を規
制する廻り止め11Dが図3、図4に示す如く一体形成
されている。
【0032】そして、屈曲板部10,11は、右側の重
ね板部11Bが左側の重ね板部10Bに対して弁ケーシ
ング1の外側から重ね合わされ、この状態で嵌着部12
によって一体的に固定されると共に、左,右の側板部9
を弁ケーシング1の長さ方向中間部で互いに連結してい
る。
【0033】12,12は屈曲板部10,11を互いに
固定する例えば2個の嵌着部で、該各嵌着部12は、図
5および図6に示す如く、屈曲板部10の重ね板部10
Bに対して予め定められた位置に形成されたエンボス1
3,13と、該各エンボス13に対応して屈曲板部11
の重ね板部11Bに形成された嵌合穴14,14とから
構成されている。
【0034】ここで、エンボス13は、重ね板部10B
に形成された切欠き部10Cの上,下に間隔をもって配
設されている。また、エンボス13は、重ね板部10B
からハウジング7の外側に向けて突出し、重ね板部11
Bの嵌合穴14内に嵌合されている。そして、エンボス
13の先端側には、例えばポンチ等のかしめ治具23
(図8参照)を用いてかしめ加工を施すことにより、そ
の中央部には図6に示す如く凹部13Aが形成され、こ
れに伴って嵌合穴14よりも拡径したかしめ部13Bが
形成されている。
【0035】これにより、嵌着部12は、エンボス13
を嵌合穴14内に嵌合し、次にかしめ加工を施すことに
より、エンボス13がかしめ部13Bによって嵌合穴1
4内に抜止め状態で固着され、屈曲板部10,11を互
いに重ね合わせた状態で一体的に固定している。
【0036】15は鋼材等の磁性材料からなる棒状のコ
ア部材で、該コア部材15は、図2に示す如く、ケーシ
ング本体2のコア挿通穴2A内に挿入された大径部15
Aと、該大径部15Aの基端側に一体形成され、ハウジ
ング7のコア取付穴8A内に挿通された小径部15B
と、該小径部15Bの基端側にスピニング加工を用いた
かしめ処理を施すことにより形成した略円錐状の全周か
しめ部15Cとから構成されている。
【0037】ここで、大径部15Aはコア挿通穴2Aと
同軸に配置され、弁体18のリフト量を規制している。
また、全周かしめ部15Cは、小径部15Bの基端側を
スピニング加工用のロール(図示せず)等を用いて周方
向に対し均等に塑性変形させることにより、先端側がハ
ウジング7のコア取付穴8Aと全周に亘って強く接触
し、コア部材15をコア取付穴8Aに対してかしめ固定
している。
【0038】16はケーシング本体2の外周側に嵌合さ
れた電磁コイルで、該電磁コイル16の外周側には、コ
ネクタ17Aを有する略筒状のコイルカバー17が固着
されている。そして、電磁コイル16は、外部から給電
されることにより、プレート6、ハウジング7、コア部
材15および弁体18と共に磁界(閉磁路)を形成し、
弁体18をコア部材15へと磁気的に吸引して開弁させ
るものである。
【0039】18は鋼材等の磁性材料により形成された
略円筒状の弁体で、該弁体18は、ケーシング本体2内
に位置して弁座2Bとコア部材15との間に配設され、
弁座2Bに離着座可能となっている。また、弁体18に
は、コア部材15との間に位置して弁体18を弁座2B
へと常時付勢する付勢ばね19が設けられている。
【0040】20は電磁弁を外部に取付けるための取付
ボルトで、該取付ボルト20は、図7に示す如く、屈曲
板部11のボルト挿嵌穴11C内に挿嵌され、ハウジン
グ7から外向きに突出している。また、取付ボルト20
は、例えばプロジェクション溶接等により複数の溶接部
21,21,…を介して屈曲板部11(重ね板部11
B)の内面側に固着されている。
【0041】本実施の形態による電磁弁は上述の如き構
成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0042】まず、電磁コイル16への給電が停止され
ている状態では、弁体18が付勢ばね19の付勢力によ
り弁座2Bに着座して閉弁状態を保持し、流入口3と流
出口4とは遮断されている。また、電磁コイル16が給
電された場合には、該電磁コイル16がプレート6、ハ
ウジング7、コア部材15および弁体18と共に閉磁路
を形成し、弁体18がコア部材15側へと磁気的に吸引
されて開弁することにより、流入口3と流出口4とを連
通させる。
【0043】一方、ハウジング7を製造するときには、
まず予め用意したハウジング7用の鋼板等をプレス成形
し、コア取付板部8、左,右の側板部9および左,右の
屈曲板部10,11を成形すると共に、エンボス13と
嵌合穴14とを形成する。そして、左,右の屈曲板部1
0,11を各側板部9に対して屈曲させ、重ね板部10
B,11Bを予め定められた位置で重ね合わせると共
に、このときエンボス13を嵌合穴14内に嵌合させ
る。
【0044】次に、図8中に示すかしめ加工用の台座2
2等に対してハウジング7をセットした後に、ポンチ等
のかしめ治具23を用いてエンボス13の中央には図6
に示す如く凹部13Aを成形し、かしめ部13Bを径方
向に拡径させるように形成する。これにより、エンボス
13は嵌合穴14内に嵌合した状態でかしめ固定され
る。
【0045】また、ハウジング7を形成した後には、プ
ロジェクション溶接等によって取付ボルト20をハウジ
ング7に接合した後に、スピニング加工を用いたかしめ
処理によってコア部材15をハウジング7に固着する。
そして、このハウジング7を弁ケーシング1の外周側に
装着し、このときコア部材15を弁ケーシング1のコア
挿通穴2A内に挿通すると共に、ハウジング7の係合爪
9Aをプレート6の鍔部6Aに係合させて固定する。
【0046】かくして、本実施の形態では、ハウジング
7の屈曲板部10にエンボス13を設け、該エンボス1
3を屈曲板部11の嵌合穴14内に嵌合して固着する構
成としたから、ハウジング7をプレス成形するときに
は、各側板部9に対して屈曲させた左,右の屈曲板部1
0,11を予め定められた位置で重ね合わせ、屈曲板部
10のエンボス13を屈曲板部11の嵌合穴14内に嵌
合することにより、屈曲板部10,11を互いに重ね合
わせた状態で一体的に固定でき、左,右の側板部9を屈
曲板部10,11によって確実に連結することができ
る。
【0047】そして、この状態でエンボス13にかしめ
加工を施すことにより、エンボス13を嵌合穴14内に
確実に固着させることができ、屈曲板部10,11が互
いに重ね合わされた状態を安定して保持することができ
る。
【0048】これにより、ハウジング7を形成するとき
には、左,右の側板部9、屈曲板部10,11がプレス
成形時のスプリングバック等によって変位するのを抑
え、ハウジング7が歪むのを確実に防止することができ
る。また、従来技術で述べたように溶接用のナット等を
介して屈曲板部10,11を互いに連結する必要がなく
なるので、屈曲板部10,11が溶接時の熱等により位
置ずれするのを防止できる。
【0049】従って、本実施の形態によれば、ハウジン
グ7を予め定められた形状に安定させて形成でき、電磁
弁を開弁させるときには、電磁コイル16によりハウジ
ング7等を介して安定した磁界を形成できると共に、弁
体18を円滑に開,閉弁させることができ、信頼性を確
実に向上させることができる。
【0050】また、取付ボルト20をボルト挿嵌穴11
Cに挿嵌して屈曲板部11に固着したから、電磁弁の組
立時には、取付ボルト20をハウジング7に予め固定し
た状態で、このハウジング7を弁ケーシング1に組付け
でき、組立作業を効率よく行うことができる。そして、
取付ボルト20を屈曲板部11にのみ溶接することによ
り、溶接時の熱によるハウジング7の歪みを小さく抑え
ることができる。
【0051】さらに、コア部材15に対してスピニング
加工を用いたかしめ処理を施すことにより、全周かしめ
部15Cを形成したから、全周かしめ部15Cを周方向
に対して均等に形成でき、コア部材15をハウジング7
に対して全周に亘り確実にかしめ固定することができ
る。また、コア部材15とコア取付穴8Aとを正確に同
軸配置でき、弁体18に対する磁界を安定化させること
ができる。
【0052】次に、図9ないし図13は本発明による第
2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、取付ボ
ルトを屈曲板部のボルト挿嵌穴内に圧入して固定し、そ
の圧入方向とエンボスのかしめ方向とを一致させたこと
にある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0053】31は本実施の形態による電磁弁のハウジ
ングを示し、該ハウジング31は、第1の実施の形態に
よるハウジング7とほぼ同様に、コア取付穴32Aを有
するコア取付板部32と、左,右の側板部33,33
と、該各側板部33に一体形成された左,右の屈曲板部
34,35と、該屈曲板部34,35に設けられた嵌着
部36とから構成されている。
【0054】そして、左側の屈曲板部34は、延設板部
34Aと重ね板部34Bとからなり、右側の屈曲板部3
5は、延設板部35Aと重ね板部35Bとから構成され
ると共に、右側の重ね板部35Bには、後述する圧入ボ
ルト39用のボルト挿嵌穴35Cが形成されている。し
かし、本実施の形態による嵌着部36は、図10中の右
側に示す重ね板部35Bに形成されたエンボス37と、
左側の重ね板部34Bに形成された嵌合穴38とから構
成されている。
【0055】ここで、エンボス37は、図10および図
11に示す如く、重ね板部35Bからハウジング31内
に向けて突出し、重ね板部34Bの嵌合穴38内に嵌合
されている。そして、エンボス37には、ハウジング3
1の内側から図13中の矢示A1 方向に向けてかしめ加
工を施すことにより、凹部37Aと共にかしめ部37B
が形成され、これによりエンボス37は嵌合穴38内に
抜止め状態で固着されている。
【0056】39は電磁弁を外部に取付ける取付ボルト
としての圧入ボルトで、該圧入ボルト39の軸部39A
には、図12に示す如く、径方向に突出した複数の圧入
リブ39B,39B,…が周方向に間隔をもって形成さ
れている。そして、圧入ボルト39は、軸部39Aがハ
ウジング31の内側から図13中の矢示A2 方向に向け
て屈曲板部35のボルト挿嵌穴35C内に圧入され、各
圧入リブ39Bによってボルト挿嵌穴35C内に固着さ
れている。
【0057】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に本実施の形態では、圧入ボ
ルト39を用いることによってボルト溶接時の熱がハウ
ジング31に伝わるのを防止でき、ハウジング31をさ
らに精度よく形成することができる。
【0058】また、エンボス37のかしめ方向と圧入ボ
ルト39の圧入方向とを一致させる構成としたから、例
えば図13中に示す加圧用の治具40等を用いてエンボ
ス37のかしめ作業と圧入ボルト39の圧入作業とを同
時に行うことができ、電磁弁を効率よく組立てることが
できる。
【0059】ここで、この治具40は、各エンボス37
を矢示A1 方向にかしめ加工するポンチ等のエンボス加
圧部40A,40Aと、圧入ボルト39を矢示A2 方向
に圧入するボルト押圧部40Bとを有している。そし
て、治具40は、ハウジング31を台座41等にセット
した状態で、図13中の矢示A方向に向けて加圧動作を
1回だけ行うことにより、エンボス37のかしめ加工と
圧入ボルト39の圧入工程とを同時に行うものである。
【0060】なお、前記第1の実施の形態では、エンボ
ス13を屈曲板部10からハウジング7の外側に向けて
突出させる構成としたが、本発明はこれに限らず、エン
ボス13を屈曲板部11からハウジング7内に向けて突
出させ、屈曲板部10に形成した嵌合穴14内に嵌着す
る構成としてもよい。
【0061】また、前記各実施の形態では、電磁弁をパ
ージ制御弁として自動車等のエバポパージシステムに適
用した場合を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限ら
ず、気体または液体の流路を開,閉させる任意の電磁弁
に適用してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ハウジングを、コア取付板部、側板部、屈曲板部
および嵌着部から構成したので、ハウジングの形成時に
側板部、屈曲板部等が位置ずれしてハウジングが歪むの
を嵌着部によって確実に防止することができる。また、
左,右の屈曲板部を溶接等の手段で連結する必要がなく
なり、各屈曲板部が溶接時の熱等によって位置ずれする
のを防ぐことができる。従って、ハウジングを予め定め
られた形状に安定させて形成でき、弁体の開,閉弁動作
にばらつきが生じるのを防止できると共に、信頼性を確
実に向上させることができる。
【0063】また、請求項2の発明によれば、エンボス
を嵌合穴に嵌合し、かしめ加工で拡径することにより嵌
着部を構成したから、左,右の屈曲板部を互いに重ね合
わせた状態で、エンボスにかしめ加工を施すことによ
り、エンボスを嵌合穴内に確実に固着させることがで
き、溶接等の手段を用いることなく、屈曲板部が互いに
重ね合わされた状態を安定して保持することができる。
【0064】さらに、請求項3の発明によれば、一方の
屈曲板部に設けたボルト挿嵌穴内に取付ボルトを挿嵌し
て設ける構成としたから、電磁弁を組立てるときには、
取付ボルトをハウジングに予め固定した状態で、このハ
ウジングを弁ケーシングに組付けることができ、組立作
業を効率よく行うことができる。
【0065】また、請求項4の発明によれば、取付ボル
トを圧入して固定し、その圧入方向をエンボスのかしめ
方向に一致させる構成としたから、溶接等の手段を用い
ることなく取付ボルトをハウジングに固定でき、ハウジ
ングを精度よく形成することができる。また、例えば加
圧用の治具等を用いてエンボスと取付ボルトとを同時に
加圧でき、エンボスのかしめ作業と取付ボルトの圧入作
業とを1回だけの加圧動作によって効率よく行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による電磁弁を示す正面図で
ある。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた電磁弁の縦断
面図である。
【図3】電磁弁を拡大して示す一部破断の平面図であ
る。
【図4】電磁弁を拡大して示す一部破断の底面図であ
る。
【図5】図1に示す電磁弁の背面図である。
【図6】ハウジングの嵌着部を示す図3中の要部拡大図
である。
【図7】取付ボルトとハウジングとの溶接部等を示す図
2中の要部拡大図である。
【図8】嵌着部のエンボスをかしめ加工する状態を示す
図3中の要部拡大図である。
【図9】第2の実施の形態による電磁弁を示す縦断面図
である。
【図10】図9中の電磁弁を拡大して示す一部破断の平
面図である。
【図11】ハウジングの嵌着部を示す図10中の要部拡
大図である。
【図12】取付ボルトをハウジングのボルト挿嵌穴内に
圧入した状態を示す図9中の要部拡大図である。
【図13】エンボスのかしめ加工と圧入ボルトの圧入工
程とを同時に行う状態を示すハウジングの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 弁ケーシング 2 ケーシング本体 2A コア挿通穴 2B 弁座 6 プレート 7,31 ハウジング 8,32 コア取付板部 8A,32A コア取付穴 9,33 側板部 10,11,34,35 屈曲板部 11C,35C ボルト挿嵌穴 12,36 嵌着部 13,37 エンボス 14,38 嵌合穴 15 コア部材 16 電磁コイル 18 弁体 20 取付ボルト 39 圧入ボルト(取付ボルト)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向にコア挿通穴が形成されると共
    に、流路の途中に位置して該コア挿通穴と同軸に弁座が
    形成された弁ケーシングと、前記弁座の近傍に位置して
    該弁ケーシングに設けられたプレートと、前記弁ケーシ
    ングの外周に位置して軸方向に延設され、基端側に前記
    コア挿通穴と同軸にコア取付穴が形成され先端側が該プ
    レートに固定されたハウジングと、前記弁ケーシングの
    コア挿通穴内に挿通され、軸方向の基端側が該ハウジン
    グのコア取付穴に固着されたコア部材と、前記弁ケーシ
    ング内に設けられ、給電により該コア部材、プレートお
    よびハウジングと共に磁界を形成する電磁コイルと、前
    記コア部材と弁座との間に位置して前記弁座に離着座可
    能に設けられ、該電磁コイルへの給電により開弁する常
    閉の弁体とからなる電磁弁において、 前記ハウジングは、前記弁ケーシングの基端側を跨ぐよ
    うに配設され前記コア取付穴が形成されたコア取付板部
    と、該コア取付板部から前記弁ケーシングに沿って軸方
    向に延設され先端側が前記プレートに固定される左,右
    の側板部と、該左,右の側板部を前記弁ケーシングの長
    さ方向中間部で互いに連結するため該左,右の側板部に
    対して屈曲して形成され先端側が前記弁ケーシングの外
    側で互いに重ね合わされる左,右の屈曲板部と、該各屈
    曲板部のうち一方の屈曲板部の先端側に設けられた嵌合
    穴に相手方の屈曲板部に設けられたエンボスを嵌着する
    ことにより形成してなる嵌着部とから構成したことを特
    徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記嵌着部は、エンボスを嵌合穴に嵌合
    し、かしめ加工で拡径することにより構成してなる請求
    項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記各屈曲板部のうち一方の屈曲板部に
    はボルト挿嵌穴を設け、該ボルト挿嵌穴内には、取付ボ
    ルトを挿嵌して設ける構成としてなる請求項1または2
    に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記取付ボルトは前記ボルト挿嵌穴内に
    圧入により固定し、該取付ボルトの圧入方向を前記エン
    ボスのかしめ方向に一致させる構成としてなる請求項3
    に記載の電磁弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083463A (ja) * 2001-09-03 2003-03-19 Mando Corp 電子制御式ブレーキシステム用ソレノイドバルブのコイル組立体固定装置
JP2004251315A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Denso Corp 電磁弁装置の製造方法
US8061685B2 (en) 2007-09-28 2011-11-22 Mitsubishi Electric Corporation Solenoid valve having a yoke with an externally-accessible fitting hole

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