JPH1193875A - 2段形油冷式スクリュ圧縮機 - Google Patents

2段形油冷式スクリュ圧縮機

Info

Publication number
JPH1193875A
JPH1193875A JP20623798A JP20623798A JPH1193875A JP H1193875 A JPH1193875 A JP H1193875A JP 20623798 A JP20623798 A JP 20623798A JP 20623798 A JP20623798 A JP 20623798A JP H1193875 A JPH1193875 A JP H1193875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
compressor
oil
stage compressor
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20623798A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Tsuboi
昇 壺井
Katsuyuki Suzuki
勝之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP20623798A priority Critical patent/JPH1193875A/ja
Publication of JPH1193875A publication Critical patent/JPH1193875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 何等制御の必要もなく、動力損失を生じるこ
となく、圧縮機のロータ室内における圧力の異常上昇防
止を可能とした2段形油冷式スクリュ圧縮機を提供す
る。 【解決手段】 第2段圧縮機本体3の吸込口8および吐
出口10のいずれにも連通することのないロータ室内の
ガス閉じ込み空間部を逆止弁16を介して上記第2段圧
縮機本体3の吐出口10に連通させる逃がし流路17を
設けて形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷凍機に適
用される2段形油冷式スクリュ圧縮機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図6,7に示す2段形油冷式スク
リュ圧縮機を含む冷凍機が特公平7-18422号公報に開示
されている。この冷凍機は、圧縮機31、油分離回収器
(オイルセパレータ)32、凝縮器(コンデンサ)3
3、蒸発器(エバポレータ)34、吸入ガスストレーナ
35を含む冷媒の閉じた循環流路36と、油分離回収器
32から油冷却器(オイルクーラ)37、油ストレーナ
38を含み、圧縮機31内の軸受、軸封部等の注油箇所
に至る油供給流路39とを備えている。圧縮機31内に
は、第1段圧縮機本体41の雌雄一対のスクリュロータ
42と、第2段圧縮機本体43の雌雄一対のスクリュロ
ータ44と、両スクリュロータ42,44間に位置し
て、これらを駆動するモータ45が収容されている。
【0003】第2段圧縮機本体43には、図7に示すよ
うに、一端がスクリュロータ44のガス圧縮中の歯溝部
に開口し、他端が第2段圧縮機本体43の吸込口に開口
したバイパス流路46が穿設してあり、この内部にスピ
ンドル47が摺動可能に嵌挿してある。スピンドル47
は、バイパス流路46を開の状態に保つように、ばね4
8により常時付勢されている。また、スピンドル47の
背後には給排油管49が接続してあり、開閉弁50,5
1を操作することにより、スピンドル47の背後に作用
させる圧力を高低切換られるようになっている。即ち、
開閉弁50を開、開閉弁51を閉とする第1の状態にす
ることにより、スピンドル47の背後を、図中Aで示す
ように油ストレーナ38に連通させ、ここからの油をス
ピンドル47の背後に導き、この背後に高い圧力を作用
させるようになっている。逆に、開閉弁40を閉、開閉
弁41を開とする第2の状態にすることにより、スピン
ドル47の背後を、図中Bで示すように、低圧部である
に吸入ガスストレーナ35に連通させ、スピンドル47
の背後の油の圧力を低くするようになっている。いずれ
の場合においても、スピンドル47のスクリュロータ4
4側の面に圧力が作用しない限り、背圧がばね48の力
に打ち勝ってスピンドル47はスクリュロータ44側に
押しやられ、バイパス流路46は、スピンドル47によ
り閉じられた状態を保つ。
【0004】そして、起動時のようにモータ45の負荷
を軽減させたい場合には、開閉弁50,51を上記第2
の状態とし、スピンドル47の背圧を低くすることによ
り、第2圧縮機本体43内でのガス圧縮による圧力上昇
が抑制されるようになっている。即ち、この場合、スピ
ンドル47のスクリュロータ44側の面に作用する圧力
が高くなると、スピンドル47はスクリュロータ44か
ら離れる方向に押しやられ、図7に示すようにバイパス
流路46は開いた状態になる。したがって、この状態に
おいては、上記一端が開口したガス圧縮空間は第2段圧
縮機本体43の吸込口と同じ圧力となり、第2段圧縮機
本体43内での圧力上昇は抑制される。
【0005】これに対して、上記第1の状態にして、ス
ピンドル47の背圧を高くした場合には、上記一端が開
口したガス圧縮空間の圧力が高くなっても、スピンドル
47はスクリュロータ44側に押しやられた状態を保
ち、ガス圧縮空間の圧力を保ち、起動時の立ち上がり状
態に続く定常運転が可能な状態となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の圧縮機31
では、第2段圧縮機本体43での圧縮ガスの圧力上昇の
抑制を、給排油管49に介設した開閉弁50,51を操
作することにより行うようになっている。このため、開
閉弁50,51の複雑な制御が必要になるという問題が
ある。また、上記第1の状態にして定常運転を行う場
合、スピンドル47の背後に導かれる油の圧力は、第2
段圧縮機本体43の吐出圧力に比して油分離回収器3
2,油冷却器37,油ストレーナ38のそれぞれにおけ
る圧損の合計分だけ低くなっている。このため、スピン
ドル47のスクリュロータ44側の面に作用する圧力が
上記吐出圧力よりも低い状態でも、スピンドル47がス
クリュロータ44から離れる方向に押しやられ、バイパ
ス流路46が開の状態になる虞れがあるという問題があ
る。さらに、上記第2の状態では、一旦圧縮したガスを
吸込み側に戻すため、動力損失を招来するという問題も
ある。本発明は、斯る従来の問題点をなくすことを課題
としてなされたもので、何等制御の必要もなく、動力損
失を生じることなく、圧縮機のロータ室内における圧力
の異常上昇防止を可能とした2段形油冷式スクリュ圧縮
機を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、第1段圧縮機本体と第2段圧縮機本体
とモータの各ケーシングが一体的に結合され、上記第
1,第2圧縮機本体の各ケーシング内には、互いに噛み
合う雌雄一対のスクリュロータが回転可能に収容され、
上記モータにより上記第1段圧縮機本体の雌雄一対のス
クリュロータの内の一方のスクリュロータが駆動され、
この一方のスクリュロータおよび上記第2段圧縮機本体
の雌雄一対のスクリュロータの内の一方のスクリュロー
タの各ロータ軸が一体回転可能に結合され、上記第1段
圧縮機本体の吐出口と上記第2段圧縮機本体の吸込口と
が連通した2段形油冷式スクリュ圧縮機において、上記
第2段圧縮機本体の吸込口および吐出口のいずれにも連
通することのないロータ室内のガス閉じ込み空間部を逆
止弁を介して上記第2段圧縮機本体の吐出口に連通させ
る逃がし流路を設けて形成した。
【0008】また、第2発明は、第1発明の構成に加え
て、上記逃がし流路が、上記ガス閉じ込み空間部から上
記逆止弁までの間で分岐し、端部が閉じられてなる消音
部を有する構成とした。
【0009】さらに、第3発明は、第2発明の構成に加
えて、上記消音部の内部空間長さが可変である構成とし
た。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。図1は、本発明の第1実施形態
に係る2段形油冷式スクリュ圧縮機1を示し、この圧縮
機1では、第1段圧縮機本体2と第2段圧縮機本体3と
モータ4の各ケーシングが一体的に結合され、半密閉構
造になっている。第1,第2圧縮機本体2,3の各ケー
シング内には、互いに噛み合う雌雄一対のスクリュロー
タ5,6が回転可能に収容され、モータ4により第1段
圧縮機本体2の雌雄一対のスクリュロータ5の内の一方
のスクリュロータ5Aが駆動されるようになっている。
この一方のスクリュロータ5Aおよび第2段圧縮機本体
3の雌雄一対のスクリュロータ6の内の一方のスクリュ
ロータ6Aの各ロータ軸が一体回転可能に結合されてい
る。
【0011】また、第1段圧縮機本体2の吐出口7と第
2段圧縮機本体3の吸込口8とは連通しており、第1段
圧縮機本体2の吸込口9より吸込まれたガスは第1段圧
縮機本体2で圧縮された後、さらに第2段圧縮機本体3
で圧縮され、第2段圧縮機本体3の吐出口10から吐出
される。なお、図示していないが、第1段圧縮機本体2
には、従来周知の容量調節用のスライド弁が設けられて
いる。第1,第2段圧縮機本体2,3の軸受・軸封部、
ロータ室等の注油箇所には、油供給流路11より油が注
入されており、最終的には、この油は吐出口10に導か
れ、ここから圧縮ガスとともに油分離回収器12に送り
出される。油分離回収器12では、圧縮ガスと油とが分
離され、圧縮ガスは上部に続く吐出流路13に送り出さ
れる一方、分離された油は、一旦、下部の油溜まり部1
2Aに溜められる。さらに、この油溜まり部12Aの油
は、油冷却器14、油フィルタ15を経て上記注油箇所
に導かれ、以後上記同様に循環する。
【0012】さらに、この圧縮機1では、第2段圧縮機
本体3の吸込口8および吐出口10のいずれにも連通す
ることのないロータ室内のガス閉じ込み空間部を逆止弁
16を介して第2段圧縮機本体3の吐出口10に連通さ
せる逃がし流路17が設けられている。そして、この逃
がし流路17により、第2段圧縮機本体3のロータ室内
の圧力の異常上昇が防止されるようになっている。即
ち、第2段圧縮機本体3の吸込口8から吸込んだガスが
油を伴っている場合、或は後述するように圧縮機1が冷
凍機用である場合には油とともに冷媒液を伴っている場
合、いわゆる液圧縮を起こし、吸込口8および吐出口1
0に連通することのないガス閉じ込み空間部の圧力が急
激に上昇する。
【0013】しかし、この圧力が吐出口10における圧
力よりも高くなると逃がし流路17から逆止弁16を介
して吐出口10に連通する流路の部分にガスとともに
油、或は油,冷媒液が流れるため、ガス閉じ込み空間部
における圧力が異常に高くなることは阻止され、圧力の
異常上昇によるスクリュロータ6等の装置の破損も防止
されるようになっている。なお、この逃がし流路17
は、上記ケーシングそのものに形成してもよく、或は外
部配管により形成してもよい。さらに、この逃がし流路
17は、スクリュロータ6側の開口端部の位置を異なら
せて複数本設けてもよい。
【0014】また、逃がし流路17に介設した逆止弁1
6には、単に流体の逆流を防ぐものの他に、保圧逆止弁
をも含まれる。この保圧逆止弁は、この両側の差圧が設
定値を超えた場合にのみ一方向の流体の流れを許容する
一方、その逆方向の流れは常に阻止するもので、好まし
くは上記設定値を調整できるようにするのがよい。ちな
みに、油分離回収器12内における油溜まり部12Aの
上方空間部も第2段圧縮機本体3の吐出口10に連通す
る部分であり、図2において二点鎖線で示すように、逃
がし流路17の他端をこの上方空間部に開口する位置に
設けてもよい。
【0015】図2は、図1に示す圧縮機1を適用したス
クリュ式冷凍機を示し、図1と共通する部分については
同一番号を付してある。なお、図2中※印は、油冷却
器、油フィルタを介して*印に続くことを表している。
図示するように、圧縮機1、凝縮器18、膨張弁19、
蒸発器20を含む冷媒の閉じた流路Iが形成されてお
り、冷媒は周知のようにこの流路Iを循環して、蒸発器
20にて冷媒が蒸発し、その気化熱により冷凍作用を生
じる。そして、圧縮機1の第2段圧縮機本体3に冷媒ガ
スとともに、油、冷媒液が吸込まれても、逃がし流路1
7によりガス圧縮空間での圧力の異常上昇は防止される
ようになっている。
【0016】図3は、本発明の第2実施形態に係る2段
形油冷式スクリュ圧縮機における逃がし流路17の圧縮
機側端部のみを示し、図1に示す2段形油冷式スクリュ
圧縮機1と共通する部分については互いに同一番号を付
してある。また、図3に示す部分以外の部分について
は、実質的に図1に示す2段形油冷式スクリュ圧縮機1
の構成と同一である。
【0017】この2段形油冷式スクリュ圧縮機では、逃
がし流路17が、上記ガス閉じ込み空間に連通する貫通
孔21に一端が取付けられ、この貫通孔21の軸に平行
に延びたガス流入部17aと、このガス流入部17aの
他端にてこのガス流入部17aとともにL字形をなすよ
うに曲がって延びるとともに、端部が閉じられた消音部
17bと、このガス流入部17aの他端にて消音部17
bとは一旦反対方向に延び、第2段圧縮機本体3の吐出
口に連通する部分に至る延設部17cとからなってい
る。
【0018】そして、以下に詳述するように、第2段圧
縮機本体3のロータ室から逃がし流路17内に流入する
ガス・油同志の衝突に起因する脈動の結果生じる油分離
回収器、第2段圧縮機本体3を含む各部の振動、騒音お
よび上記衝突によるガス・油の異常な温度上昇を消音部
17bにより抑制するようになっている。
【0019】正常な運転状態が保たれている場合、逆止
弁16の一次側は二次側よりも低圧で、逆止弁16は閉
じた状態となっている。一方、圧縮機の運転中、圧縮機
本体、図3に示す実施形態の場合では、第2段圧縮機本
体3のロータ室には、4枚歯の回転による脈動周波数の
振動が発生している。消音部17bを設けない場合、上
記ロータ室から逃がし流路17内に流入したガス・油は
閉状態の逆止弁16に当たって逆流しようとする。この
逆流しようとするガス・油と上記ロータ室から逃がし流
路17内に流入してくるガス・油と衝突を繰り返し脈動
が生じる。そして、この脈動の周波数で配管系を介して
油分離回収器、第2段圧縮機本体3を含む各部が振動
し、騒音の原因となることが考えられる。また、上記衝
突の結果、ガス・油の異常な温度上昇が生じる可能性が
ある。
【0020】図3に示す2段形油冷式スクリュ圧縮機の
場合、上述したように逃がし流路17に消音部17bを
設けてあり、これにより上記騒音および逃がし流路17
内でのガス・油の異常な温度上昇を防止するようになっ
ている。なお、脈動波の波長をλ(m)、周波数をf
(Hz)、音速をc(m/s)とすると、消音部17b
の長さL(m)は次式を満たす値にするのが好ましい。 L=(1/4)・λ =c/(4f)
【0021】例えば、R22冷媒を用いた場合、c=2
00m/sで、図3に示す圧縮機の場合、雄ロータ6A
が4枚歯であるから交流電源が60Hzであるとf=6
0/4=240Hzで、50Hzであるとf=50/4
=200Hzとなる。したがって、60Hzの場合、L
=0.208m、50Hzの場合、L=0.250mと
なる。現実には、0.208mと0.250mの中間を
とって、L=0.230mとすれば60Hzの場合と5
0Hzの場合に共用でき、別機種にする必要がなくなる
メリットがあり、それ相応の騒音低減効果、ガス・油の
温度上昇の抑制効果もある。
【0022】図4は、本発明の第3実施形態に係る2段
形油冷式スクリュ圧縮機における逃がし流路17の消音
部17bを示したもので、図3に示す2段形油冷式スク
リュ圧縮機と共通する部分については互いに同一番号を
付してある。また、図4に示す部分以外の部分について
は、実質的に図1に示す2段形油冷式スクリュ圧縮機1
の構成と同一である。この圧縮機では、消音部17bの
閉鎖側の端部を一端にグリップ部22を有するロッド部
23が貫通しており、この貫通部にはシール部材24を
介在させてある。また、消音部17b内のロッド部23
の他端には反射プレート24を設けてある。この消音部
17bの端部の内側と反射プレート24の外周部には互
いに螺合するねじ山が形成してある。
【0023】そして、手動により或いはモータ等の駆動
手段を用いてグリップ部22を正逆転させることにより
反射プレート24は進退し、消音部17bの実質的な長
さLが可変になっている。この結果、消音部17bを騒
音の低減、温度上昇の抑制に最適な長さLに容易に調整
することができる。なお、反射プレート24の両側で圧
力差が生じると、グリップ部22を回転させづらくなる
故、ねじ部でシール作用が生じないようにするのがよ
い。さもなければ、反射プレート24に小孔を穿設して
反射プレート24の両側を均圧するようにしてもよい。
【0024】図5は、本発明の第4実施形態に係る2段
形油冷式スクリュ圧縮機における逃がし流路17の消音
部17bを示したもので、図3に示す2段形油冷式スク
リュ圧縮機と共通する部分については互いに同一番号を
付してある。また、図4に示す部分以外の部分について
は、実質的に図1に示す2段形油冷式スクリュ圧縮機1
の構成と同一である。この圧縮機では、消音部17bの
閉鎖側の端部を油圧シリンダーと同様な構造を有するシ
リンダー部25として形成してある。このシリンダー部
25内には外周部にシール部材を装着したピストン26
が嵌挿してあり、このピストン26からシリンダー部2
5の端面板27を貫通して延びるピストンロッド28の
端部には反射プレート29が設けてある。なお、この貫
通部にはシール部材が設けてある。また、ピストン26
と端面板27との間にはばね29を介在させて常時ピス
トン26を端面板27から遠のく方向に付勢するように
なっている。さらに、ピストン26の両側の空間は、高
圧油を供給する油ポンプと排出された低圧油を溜める油
タンクに接続された電磁式三方切換え弁30の各ポート
に連通している。
【0025】そして、この三方切換え弁30を制御し
て、ピストン26を図5において上下させることによ
り、反射プレート29が上下し、上記同様に、消音部1
7bの実質的な長さLを適宜調整できるようになってい
る。この結果、消音部17bを騒音の低減、温度上昇の
抑制に最適な長さLに容易に調整することができる。さ
らに、図5において二点鎖線で示すように消音部17b
に圧力検出器Pを設け、消音部17b内の圧力変動、即
ち脈動の周波数fを求め、この周波数fに基づいて三方
切換え弁30を制御して、上記長さLを保つようにして
もよい。
【0026】なお、ガス流入部17aが、貫通孔21の
軸に平行に延び、消音部17bがガス流入部17aの他
端にてこのガス流入部17aとともにL字形をなし、延
設部17cがガス流入部17aの他端にて消音部17b
とは一旦反対方向に延び、第2段圧縮機本体の吐出口に
連通する部分に至るようにした上述した実施形態は好ま
しい逃がし流路17の一例を示したもので、消音部17
b、延設部17bのガス流入部17aとなす角度は上述
した実施形態に限定するものではない。また、ガス流入
部17aについても、必ずしも貫通孔21の軸に平行に
延びたものに限定されるものではない。また、逃がし流
路17の圧縮機への接続位置は、図1,3に示す位置に
限定するものではなく、第2段圧縮機本体3の吸込口お
よび吐出口のいずれにも連通することのないロータ室内
のガス閉込み空間部に連通する位置であればよい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第1発
明によれば、第2段圧縮機本体の吸込口および吐出口の
いずれにも連通することのないロータ室内のガス閉じ込
み空間部を逆止弁を介して上記第2段圧縮機本体の吐出
口に連通させる逃がし流路を設けて形成してある。この
ため、何等制御の必要もなく、動力損失を生じることな
く、圧縮機のロータ室内における圧力の異常上昇防止が
可能になるという効果を奏する。
【0028】また、第2発明によれば、第1発明の構成
に加えて、第1発明の構成に加えて、上記逃がし流路
が、上記ガス閉じ込み空間部から上記逆止弁までの間で
分岐し、端部が閉じられてなる消音部を有する構成とし
てある。このため、第1発明による効果に加えて、騒音
を低減し、逃がし流路内でのガス・油の異常な温度上昇
を防止することが可能になるという効果を奏する。
【0029】さらに、第3発明によれば、第2発明の構
成に加えて、上記消音部の内部空間長さが可変である構
成としてある。このため、第2発明による効果が最大に
なるように容易に調節することが可能になるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る2段形油冷式ス
クリュ圧縮機の断面図である。
【図2】 図1に示す圧縮機を適用したスクリュ式冷凍
機の全体構成を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る2段形油冷式ス
クリュ圧縮機の逃がし流路の圧縮機側端部を示す図であ
る。
【図4】 本発明の第3実施形態に係る2段形油冷式ス
クリュ圧縮機の逃がし流路の消音部を示す図である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係る2段形油冷式ス
クリュ圧縮機の逃がし流路の消音部を示す図である。
【図6】 従来の2段形油冷式スクリュ圧縮機の断面図
である。
【図7】 図3に示す圧縮機におけるバイパス流路の部
分の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 2段形油冷式スクリュ圧縮機 2 第1段圧縮機本
体 3 第2段圧縮機本体 4 モータ 5,5A,6,6A スクリュロータ 7 吐出口 8 吸込口 9 吸込口 10 吐出口 11 油供給流路 12 油分離回収器 13 吐出流路 14 油冷却器 15 油フィルタ 16 逆止弁 17 逃がし流路 17a ガス流入部 17b 消音部 17c 延設部 24 反射プレート 25 シリンダー部 29 反射プレート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図4は、本発明の第3実施形態に係る2段
形油冷式スクリュ圧縮機における逃がし流路17の消音
部17bを示したもので、図3に示す2段形油冷式スク
リュ圧縮機と共通する部分については互いに同一番号を
付してある。また、図4に示す部分以外の部分について
は、実質的に図1に示す2段形油冷式スクリュ圧縮機1
の構成と同一である。この圧縮機では、消音部17bの
閉鎖側の端部を一端にグリップ部22を有するロッド部
23が貫通しており、この貫通部にはシール部材20を
介在させてある。また、消音部17b内のロッド部23
の他端には反射プレート24を設けてある。この消音部
17bの端部の内側と反射プレート24の外周部には互
いに螺合するねじ山が形成してある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1段圧縮機本体と第2段圧縮機本体と
    モータの各ケーシングが一体的に結合され、上記第1,
    第2圧縮機本体の各ケーシング内には、互いに噛み合う
    雌雄一対のスクリュロータが回転可能に収容され、上記
    モータにより上記第1段圧縮機本体の雌雄一対のスクリ
    ュロータの内の一方のスクリュロータが駆動され、この
    一方のスクリュロータおよび上記第2段圧縮機本体の雌
    雄一対のスクリュロータの内の一方のスクリュロータの
    各ロータ軸が一体回転可能に結合され、上記第1段圧縮
    機本体の吐出口と上記第2段圧縮機本体の吸込口とが連
    通した2段形油冷式スクリュ圧縮機において、上記第2
    段圧縮機本体の吸込口および吐出口のいずれにも連通す
    ることのないロータ室内のガス閉じ込み空間部を逆止弁
    を介して上記第2段圧縮機本体の吐出口に連通させる逃
    がし流路を設けて形成したことを特徴とする2段形油冷
    式スクリュ圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記逃がし流路が、上記ガス閉じ込み空
    間部から上記逆止弁までの間で分岐し、端部が閉じられ
    てなる消音部を有することを特徴とする請求項1に記載
    の2段形油冷式スクリュ圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記消音部の内部空間長さが可変である
    ことを特徴とする請求項2に記載の2段形油冷式スクリ
    ュ圧縮機。
JP20623798A 1997-07-25 1998-07-22 2段形油冷式スクリュ圧縮機 Pending JPH1193875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20623798A JPH1193875A (ja) 1997-07-25 1998-07-22 2段形油冷式スクリュ圧縮機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-199848 1997-07-25
JP19984897 1997-07-25
JP20623798A JPH1193875A (ja) 1997-07-25 1998-07-22 2段形油冷式スクリュ圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1193875A true JPH1193875A (ja) 1999-04-06

Family

ID=26511788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20623798A Pending JPH1193875A (ja) 1997-07-25 1998-07-22 2段形油冷式スクリュ圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1193875A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021089A (ja) * 2001-07-03 2003-01-24 Kobe Steel Ltd 2段圧縮冷凍機およびその運転方法
JP2007040107A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Daikin Ind Ltd 圧縮機
CN100425839C (zh) * 2006-11-15 2008-10-15 烟台冰轮股份有限公司 单机双级螺杆制冷压缩机组及其应用方法
WO2010035592A1 (ja) * 2008-09-26 2010-04-01 日立アプライアンス株式会社 スクリュー圧縮機
CN105840514A (zh) * 2016-04-01 2016-08-10 浙江开山凯文螺杆机械有限公司 一种带常开进气阀的两级螺杆压缩机及其启动方法
WO2016158152A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 株式会社神戸製鋼所 液冷式圧縮機
WO2023015947A1 (zh) * 2021-08-12 2023-02-16 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 螺杆压缩机和空调器

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021089A (ja) * 2001-07-03 2003-01-24 Kobe Steel Ltd 2段圧縮冷凍機およびその運転方法
JP2007040107A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Daikin Ind Ltd 圧縮機
JP4670529B2 (ja) * 2005-07-29 2011-04-13 ダイキン工業株式会社 圧縮機
CN100425839C (zh) * 2006-11-15 2008-10-15 烟台冰轮股份有限公司 单机双级螺杆制冷压缩机组及其应用方法
WO2010035592A1 (ja) * 2008-09-26 2010-04-01 日立アプライアンス株式会社 スクリュー圧縮機
WO2016158152A1 (ja) * 2015-04-03 2016-10-06 株式会社神戸製鋼所 液冷式圧縮機
JP2016196856A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 株式会社神戸製鋼所 液冷式圧縮機
CN107429681A (zh) * 2015-04-03 2017-12-01 株式会社神户制钢所 液冷式压缩机
CN107429681B (zh) * 2015-04-03 2021-05-18 株式会社神户制钢所 液冷式压缩机
CN105840514A (zh) * 2016-04-01 2016-08-10 浙江开山凯文螺杆机械有限公司 一种带常开进气阀的两级螺杆压缩机及其启动方法
CN105840514B (zh) * 2016-04-01 2019-05-31 浙江开山凯文螺杆机械有限公司 一种带常开进气阀的两级螺杆压缩机及其启动方法
WO2023015947A1 (zh) * 2021-08-12 2023-02-16 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 螺杆压缩机和空调器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2812022B2 (ja) バイパス弁装置を備えた多段気体圧縮機
JP4814167B2 (ja) 多段圧縮機
JP2005009490A (ja) スクロール式機械
JPH03145590A (ja) スクロール気体圧縮機
JPWO2007000815A1 (ja) 二段スクリュー圧縮機の給油方法、装置及び冷凍装置の運転方法
JP2008190377A (ja) 多段圧縮機
WO2007132649A1 (ja) 膨張機一体型圧縮機
JP2007040294A (ja) 2段形スクリュ圧縮機
JPH11141483A (ja) 電動気体圧縮機
WO2021200858A1 (ja) スクリュー圧縮機及び冷凍装置
US7165949B2 (en) Cavitation noise reduction system for a rotary screw vacuum pump
JPH10141270A (ja) 2段気体圧縮機
JPH11351168A (ja) スクリュ式冷凍装置
JPH1193875A (ja) 2段形油冷式スクリュ圧縮機
JP2959457B2 (ja) スクロール気体圧縮機
JP5338314B2 (ja) 圧縮機および冷凍装置
JP2699723B2 (ja) 逆止弁装置を備えた2段圧縮冷凍装置
KR102126815B1 (ko) 냉동 장치
JP2008240550A (ja) 流体機械および冷凍サイクル装置
CN112197453B (zh) 压缩机、双压缩机串联热泵机组及其控制方法
CN213578184U (zh) 压缩机、双压缩机串联热泵机组
JP2009085189A (ja) 容積型膨張機、膨張機一体型圧縮機、および冷凍サイクル装置
JPH09291891A (ja) スクリュー圧縮機
EP2322804B1 (en) Multiple-stage compressor
JP2001207982A (ja) ロータリ圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106