JPH1193665A - エンジン冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却装置

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Publication number
JPH1193665A
JPH1193665A JP27372097A JP27372097A JPH1193665A JP H1193665 A JPH1193665 A JP H1193665A JP 27372097 A JP27372097 A JP 27372097A JP 27372097 A JP27372097 A JP 27372097A JP H1193665 A JPH1193665 A JP H1193665A
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JP
Japan
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fan
cooling device
engine
outside air
engine cooling
Prior art date
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Application number
JP27372097A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Sagi
和行 佐木
Takashi Chikuana
隆司 築穴
Hiroaki Iwamitsu
裕明 岩満
Shigeaki Saito
重昭 斉藤
Keiji Fujioka
恵司 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP27372097A priority Critical patent/JPH1193665A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最近では、エンジン冷却用のファンが流体継
手を介してエンジンのファン駆動軸に取付けられ、前記
流体継手の滑り率を変えることによって前記ファンの回
転数を変更するようにしたエンジン冷却装置が勘案され
ているが、建設機械の稼働環境(熱地、標準温暖地、寒
冷地などをいう)に対応して所要の最適なファン回転数
を得ることができない。本発明は、前記ファンの回転数
を所要の最適な回転数に制御できるエンジン冷却装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明では、前記流体継手の滑り率を設
定する滑り率設定手段に対して、外部からの入力調整手
段を設けた。そして前記の場合に、前記入力調整手段と
して、入力値を手動操作によって選択できる調整操作部
を例えば運転席付近に設けた。或いはまた前記入力調整
手段として、外気温度検出手段と運転室内温度検出手段
を設け、前記両検出手段からの信号をコントローラにて
演算処理し、前記滑り率設定手段に対して指令信号を出
力するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルなど
建設機械,作業車両のエンジンに取付けられたラジエー
タ冷却用のファンの回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、実開昭64−41622号公報
に記載されている従来技術の建設機械の一実施例冷却装
置の構成を示す図である。図9に示す一実施例冷却装置
13では、電動機16にファン15を回転可能に取付
け、またエンジン冷却水及び作動油の戻り通路19,2
3にそれぞれ温度センサ24,25を設け、かつ前記温
度センサ24,25と、前記電動機16のスイッチ26
とをコントローラ28を介して連結するとともに、前記
コントローラ28から出力する指令信号により前記電動
機16のスイッチ26を自動的に開閉作動させるように
している。それにより、前記エンジン冷却水、前記作動
油の温度が所要の設定温度より低温になったときには前
記ファン15が自動的に停止するので、前記エンジン冷
却水,前記作動油の過冷却を防止できるとともに、省エ
ネとファン騒音の低減をはかることができる。なお図9
において、14はエンジン、17はラジエータ、21は
作動油タンクである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9に示す従来技術の
一実施例冷却装置13ではファン15駆動用の電動機1
6を設けるようにしているので、狭隘な車体内部では前
記電動機16のスペース占有により搭載各種機器のレイ
アウトに問題が発生し、具合が悪い。また前記電動機1
6を自動的に回転又は停止させるようにしているので、
前記ファン15を所要の最適なファン回転数に制御する
ことができない。また最近では、ファンが流体継手(図
示していない)を介してエンジンのファン駆動軸に取付
けられ、前記流体継手の滑り率を変えることによって前
記ファンの回転数を変更するようにしたエンジン冷却装
置が勘案されているが、建設機械,作業車両等の稼働環
境(熱地、標準温暖地、寒冷地などをいう)に対応して
所要の最適なファン回転数を得ることができない。なお
前記ファンを取付けているファン駆動軸は、通常、前記
エンジンのクランク軸(図示していない)回転をVベル
ト又はギヤ連結によって動力伝達するようにしているの
で、前記ファン駆動軸の回転数だけを所要に応じて最適
な回転数に随時変更することはできない。本発明は、外
部から調整する入力調整手段によってファン駆動軸の回
転数に対するファンの回転数を変更できるエンジン冷却
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、エンジン
と、エンジンにより回転されるファンとを有するエンジ
ン冷却装置において、前記エンジンの駆動軸と前記ファ
ンとを連結するとともに駆動軸の回転数に対するファン
の回転数を変更可能な回転伝達手段と、前記回転伝達手
段の回転伝達率を設定する伝達率設定手段と、前記伝達
率設定手段の回転伝達率を外部から調整する入力調整手
段とを有するようにした。したがって前記入力調整手段
が外部から調整されると、ファンの回転数を変更可能な
回転伝達手段の回転伝達率を設定する伝達率設定手段の
回転伝達率が調整設定される。すなわち、エンジンのフ
ァン駆動軸の回転数に対するファンの回転数を、前記入
力調整手段の調整状態に応じて変更させることができ
る。
【0005】前記エンジン冷却装置として、前記入力調
整手段は、入力値を手動操作によって選択できる調整操
作部を有するようにした。したがってこのエンジン冷却
装置の場合には、前記調整操作部に対して入力値を手動
操作によって選択して入力することにより、エンジンの
ファン駆動軸の回転数に対するファンの回転数を、入力
調整者の所要の回転数に変更させることができる。
【0006】また前記エンジン冷却装置として、前記調
整操作部を運転室内に配置した。したがってこのエンジ
ン冷却装置を装備した建設機械,作業車両等では、運転
者が前記運転室内にて前記調整操作部に対して入力値を
手動操作によって選択して入力することにより、エンジ
ンのファン駆動軸の回転数に対するファンの回転数を、
運転者が、作業中にでも状態に応じて適時の所要の回転
数に変更させることができる。
【0007】また前記エンジン冷却装置として、前記入
力調整手段は、外気の温度を検出する外気温検出手段
と、前記外気温検出手段からの外気温度検出信号が入力
される制御手段とを有し、前記制御手段は前記検出信号
に基づいて前記伝達率設定手段へ伝達率設定信号を出力
し、前記伝達率設定手段は前記伝達率設定信号により回
転伝達率が調整されるようにした。したがってこのエン
ジン冷却装置の場合には、前記外気温検出手段から前記
制御手段に対して入力される前記外気温度検出信号に応
じて、エンジンのファン駆動軸の回転数に対するファン
の回転数を自動的に変更させることができる。
【0008】また前記エンジン冷却装置として、前記入
力調整手段は、外気の温度を検出する外気温検出手段
と、運転室内の温度を検出する運転室内温度検出手段
と、前記外気温度検出手段からの外気温検出信号と前記
運転室内温度検出手段からの運転室内温度検出信号が入
力される制御手段とを有し、前記制御手段は前記外気温
度検出信号と運転室内温度検出信号に基づき比較演算す
るとともに、前記演算結果に基づいて前記伝達率設定手
段へ伝達率設定信号を出力し、前記伝達率設定手段は前
記伝達率設定信号により回転伝達率が調整されるように
した。したがってこのエンジン冷却装置の場合には、前
記制御手段は前記外気温度検出信号と前記運転室内温度
検出信号に基づき前記制御手段が比較演算した前記演算
結果に応じて、エンジンのファン駆動軸の回転数に対す
るファンの回転数を自動的に変更させることができる。
【0009】そして本発明のエンジン冷却装置における
前記回転伝達手段は流体継手であり、前記伝達率設定手
段は前記流体継手の滑り率設定手段であるようにした。
したがって本発明のエンジン冷却装置を確実かつ容易に
構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態のエンジン冷却装置を装備した油圧ショベル(油
圧ショベルの全体図は図示していない)の旋回体1の切
開要部後面図である。図において、2は旋回体1内に搭
載したエンジン、3はエンジン2のファン駆動軸、4は
ファン、5はファン駆動軸3とファン4との間に介設さ
れている回転伝達手段である流体継手(いわゆる流体カ
ップリングで、トルクの伝達にはシリコンオイルなどの
油が封入されている)、6はラジエータ、7はファン4
用のシュラウド、8はファンガード、9は旋回体1に装
備している運転室、矢印イはファン4回転により吸入さ
れた外気の流通方向を示す。図2は図1のA部における
ファン4及び流体継手5の拡大図であるが、流体継手5
は断面を示す。図において、10は流体継手5に対して
設けた滑り率設定手段であるレギュレータ、11は前記
レギュレータ10に対する入力調整手段である回動調整
操作式の調整操作部、12はレギュレータ10の前面板
である。
【0011】図3は図2のB部拡大図であるが、ファン
4が低速回転に設定されている状態を示す図である。図
において、31はファン駆動軸3に固定して取付けられ
ている流体継手5内のドライブディスク、32は流体継
手5のケース、33はトルク伝達室であるドライビング
チャンバ、34はシリコノイルなどの流体(油S)が入
っているオイル室、35はオイル室34とドライビング
チャンバ33の間に設けられているセパレートプレー
ト、36はセパレートプレート35に開穿されているオ
イル用ポート、37は調整操作部11の心軸、38は心
軸37に固定して取付けられ前記オイル用ポート36の
開口面積の調整を行うバルブプレート、39はオイル室
34とドライビングチャンバ33との間に開通している
通路面積の小なる循環用通路である。図4は、図3にお
けるレギュレータ10及びオイル用ポート18をCより
見た図である。図において、40は調整操作部11に固
設されている指針、41はレギュレータ10の前面に刻
まれておりオイル用ポート18の開口度を示す目盛、4
2はセパレートプレート35に固設されバルブプレート
38の回動端位置を定めているストッパである。図5
は、図3におけるファン4が高速回転に設定されている
状態を示す図である。
【0012】次に、本発明の第1の実施形態のエンジン
冷却装置の構成を図1〜図5について述べる。第1の実
施形態のエンジン冷却装置では、流体継手5の滑り率
(トルク伝達の度合)を設定するレギュレータ10(滑
り率設定手段)に対する外部からの入力調整手段とし
て、入力値を手動操作によって選択できる調整操作部1
1(図3〜図5に示す)を設けた。
【0013】次に、本発明の第1の実施形態のエンジン
冷却装置の作用について述べる。第1の実施形態のエン
ジン冷却装置では、前記調整操作部11を所要の目盛値
(図4に示す目盛41で、その目盛値は0〜αなる範囲
に刻まれている)に操作すると、その操作に連動してレ
ギュレータ10のバルブプレート38が調整回動するの
で、流体継手5の滑り率が変更され、ファン4の回転数
を所要の回転数に設定することができる。すなわち、図
4に示す調整操作部11の指針40を目盛値0に合わせ
ているときにはバルブプレート38がセパレートプレー
ト35のオイル用ポート36を閉じているので、流体継
手5のドライビングチャンバ33に油Sが流入されな
い。したがってこの場合にはファン駆動軸3及びドライ
ブディスク31が回転していても、その回転トルクはケ
ース32及びセパレートプレート35に対して伝達され
ない。すなわちこの場合にはファン4が回転しないの
で、エンジン2の過冷却を防止できるとともに、ファン
(4)騒音の低減と省エネを行うことができる。次に調
整操作部11を矢印ロの方向に僅かに回動操作して指針
40を例えば目盛値aに合わせたときには、バルブプレ
ート38も矢印ロの方向に回動移動するので、オイル用
ポート36は僅かな開口面積(図示していない)だけ開
放される。オイル室34内の油Sが、通路面積の小なる
循環用通路39(図3に示す)を通ってドライビングチ
ャンバ33に少量だけ流入するので、伝達トルクが小さ
く、ファン4は低速回転を行う。次にエンジン2に対す
る冷却効率を上げたいときには、調整操作部11を矢印
ロの方向に大きく回動操作して指針40を例えば目盛値
bに合わせる。バルブプレート38も矢印ロの方向に大
きく回動移動し、オイル用ポート36は大きな開口面積
に開放される。オイル室34内の油Sが循環用通路39
を通って、図5に示すように多量にドライビングチャン
バ33に流入するので、流体継手5の伝達トルクは増大
する。したがってファン4の回転数がファン駆動軸3と
同じように高速回転となるので、エンジン2に対する冷
却効率を上げることができる。
【0014】次に図6は、本発明の第2のエンジン冷却
装置の構成を示す回路図である。図において、43は流
体継手44(流体継手44の全体図は図示していない
が、流体としてシリコンオイルなどの油をケース内に封
入している構造としては図3に示す流体継手5の場合と
同様である)内部のバルブプレート、45は流体継手4
4内のセパレートプレート46(セパレートプレート4
6の部品図は図示していない)に開穿されているオイル
用ポート、47はセパレートプレート46に固設されバ
ルブプレート43の回動端位置を定めているストッパ、
48はバルブプレート43がレギュレータ49の作動部
に対して連結されているバルブプレート43のレバー
部、50はレギュレータ49のパイロットポート、51
は運転席(図6には図示していないが、図1に示す運転
室9に設けてある)付近に配設している調整操作部、5
2は調整操作部51に設けている電流値調整用の可変抵
抗、53は電源、54はパイロットポンプ等であるパイ
ロット油圧源、55は電油変換器である電磁比例減圧
弁、56は電磁比例減圧弁55のソレノイドである。
【0015】次に、本発明の第2の実施形態のエンジン
冷却装置の構成及び作用を図6について述べる。第2の
実施形態のエンジン冷却装置では、流体継手44の滑り
率(トルク伝達の度合)を設定するレギュレータ49
(滑り率設定手段)に対する外部からの入力調整手段と
して、入力値を手動操作によって選択できる調整操作部
51を運転席付近に設け、前記調整操作部51からの指
令信号を、電磁比例減圧弁55を介し、レギュレータ4
9に対して入力するようにした。この第2の実施形態の
エンジン冷却装置では、運転者が例えば運転席に着座し
た状態で前記調整操作部51を所要の目盛値に操作する
ことができる。調整操作部51の指針57を目盛値0’
に合わせているときにはバルブプレート43がセパレー
トプレート43のオイル用ポート45を閉じているの
で、この場合には図4に示す第1の実施形態のエンジン
冷却装置の場合と同様に、ファン(図6には図示してい
ないが、図1に示すファン4と同一構成要素のものであ
るから符号を4にしておく)4は回転しない。したがっ
てこの場合は、エンジン(図6には図示していないが、
図1に示すエンジン2と同一構成要素のものであるから
符号を2にしておく)2の過冷却を防止できるととも
に、ファン4騒音の低減と省エネを行うことができる。
次に運転者が調整操作部51を矢印ハの方向に回動操作
してその指針57を目盛41’の所要の例えば目盛値C
に合わせると、その調整操作部51からの可変抵抗52
による電流信号が電磁比例減圧弁55のソレノイド56
に作用する。電磁比例減圧弁55が作動するので、パイ
ロット油圧源54からのパイロット圧は前記電磁比例減
圧弁55を介して、レギュレータ49のパイロットポー
ト50に作用する。それによりバルブプレート43が矢
印ロ’の方向に回動移動するので、オイル用ポート45
は所要の開口面積に開放される。したがって流体継手4
4の滑り率が変更され、前記ファン4の回転数を所要の
回転数に設定することができる。
【0016】次に図7は、本発明の第3のエンジン冷却
装置の構成を示す回路図である。図において、図6に示
す第2の実施形態のエンジン冷却装置と同一構成要素を
使用しているものに対しては同符号を付す。58はファ
ン4(第1及び第2の実施形態におけるファン4と同一
構成要素のもの)によりラジエータ(図7には図示して
いないが、図1に示すラジエータ6と同一構成要素のも
のであるから符号6を付しておく)6に吸入される外気
の温度を検出する外気温度検出手段である外気温用サー
モセンサ、59は制御手段としてのコントローラであ
る。
【0017】次に、本発明の第3の実施形態のエンジン
冷却装置の構成及び作用を図7について述べる。第3の
実施形態のエンジン冷却装置では、流体継手44の滑り
率(トルク伝達の度合)を設定するレギュレータ49
(滑り率設定手段)に対する外部からの入力調整手段と
して、外気の温度を検出する外気温用サーモセンサ58
を設け、前記サーモセンサ58からの検出信号を、コン
トローラ59を介し、レギュレータ49に対して入力す
るようにした。この第3の実施形態のエンジン冷却装置
では、外気温用サーモセンサ58からの検出信号がコン
トローラ59に入力されると前記検出信号に基づきコン
トローラ59は判断処理し、コントローラ59から電磁
比例減圧弁55のソレノイド56に指令電流信号を出力
する。電磁比例減圧弁55が作動するので、パイロット
油圧源54からのパイロット圧は前記電磁比例減圧弁5
5を介して、レギュレータ49のパイロットポート50
に作用する。それによりバルブプレート43が矢印ロ’
の方向に回動移動するので、オイル用ポート45が前記
外気温に応じた開口面積(外気温が高いときには大きな
開口面積に、外気温が低いときには小さな開口面積)に
開放される。したがって流体継手44の滑り率が自動的
に調整され、前記ファン4のエンジン冷却用の回転数を
最適な回転数に設定することができる。
【0018】次に図8は、本発明の第4のエンジン冷却
装置の構成を示す回路図である。図において、図7に示
す第3の実施形態のエンジン冷却装置と同一構成要素を
使用しているものに対しては同符号を付す。60は運転
室(図8には図示していないが、図1に示す運転室9と
同一構成要素のもので、運転者の居住適温を設定できる
クーラ,ヒータなどの空調用機器をそなえている)9内
の温度を検出する運転室温用サーモセンサ、61はコン
トローラ、62はコントローラ61の演算処理部であ
る。
【0019】次に、本発明の第4の実施形態のエンジン
冷却装置の構成及び作用を図8について述べる。第4の
実施形態のエンジン冷却装置では、流体継手44の滑り
率(トルク伝達の度合)を設定するレギュレータ49
(滑り率設定手段)に対する外部からの入力調整手段と
して、外気の温度を検出する外気温用サーモセンサ58
と、運転室9内の温度を検出する運転室温用サーモセン
サ60を設け、前記両サーモセンサ58,60からのそ
れぞれ検出信号を、コントローラ61を介し、レギュレ
ータ49に対して入力するようにした。この第4の実施
形態のエンジン冷却装置では、前記両サーモセンサ5
8,60からのそれぞれ検出信号がコントローラ61に
入力されるとコントローラ61は前記両検出信号を比較
して演算処理を行い、コントローラ61から電磁比例減
圧弁55のソレノイド56に指令電流信号を出力する。
電磁比例減圧弁55が作動するので、パイロット油圧源
54からのパイロット圧は前記電磁比例減圧弁55を介
して、レギュレータ49のパイロットポート50に作用
する。それによりバルブプレート43が矢印ロ’の方向
に回動移動するので、オイル用ポート45が前記両検出
信号に対応した開口面積(例えば空調機器等により人体
に快適状態に調整されている運転室温より外気温がかな
り高いときには大きな開口面積に、前記運転室温より外
気温が低いときには小さな開口面積)に開放される。し
たがって流体継手44の滑り率が自動的に調整され、前
記ファン4のエンジン冷却用の回転数を最適な回転数に
設定することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明のエンジン冷却装置ではエンジン
のファン駆動軸と、エンジン冷却用のファンとの間に回
転伝達手段が設けられ、前記回転伝達手段の回転伝達率
を設定する伝達率設定手段と、前記伝達率設定手段の回
転伝達率を外部から調整する入力調整手段とをそなえて
いる。したがって前記入力調整手段が、入力値を手動操
作によって選択できる調整操作部を有するエンジン冷却
装置では、前記調整操作部を所要の目盛値に手動操作す
ることにより前記ファンの回転数を所要の回転数に設定
することができる。また前記調整操作部を運転室内に配
置したエンジン冷却装置では、運転者が例えば運転席に
着座した状態で前記調整操作部を所要の目盛値に操作す
ることにより、前記ファンの回転数を所要の回転数に設
定することができる。また前記入力調整手段として外気
の温度を検出する外気温度検出手段を設けたエンジン冷
却装置では、前記外気温度検出手段からの検出信号が制
御手段に入力される。前記制御手段から前記伝達率設定
手段に対して指令信号が出力されるので、前記ファンの
回転数を自動的に最適な回転数に設定することができ
る。また前記入力調整手段として、外気温度検出手段と
運転室内温度検出手段を設けたエンジン冷却装置では、
前記両検出手段からのそれぞれ検出信号に基づき制御手
段が比較演算し、前記伝達率設定手段へ伝達率設定信号
を出力するので、前記ファンの回転数を自動的に最適な
回転数に設定することができる。すなわち本発明のエン
ジン冷却装置では、前記ファンの回転数を手動操作によ
り、又は自動的に最適な回転数に制御できるので、建設
機械,作業車両等の稼働環境(熱地、標準温暖地、寒冷
地などをいう)に対応して確実かつ効果的にエンジンの
冷却を行うことができるとともに、省エネとファン騒音
の低減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のエンジン冷却装置を
装備した油圧ショベルの旋回体の切開要部後面図であ
る。
【図2】図1のA部におけるファン及び流体継手の断面
を示す拡大図である。
【図3】図2のB部拡大図であるがファンが低速回転に
設定されている状態を示す図である。
【図4】図3におけるレギュレータ及びオイル用ポート
をCより見た図である。
【図5】図3におけるファンが高速回転に設定されてい
る状態を示す図である。
【図6】本発明の第2のエンジン冷却装置の構成を示す
回路図である。
【図7】本発明の第3のエンジン冷却装置の構成を示す
回路図である。
【図8】本発明の第4のエンジン冷却装置の構成を示す
回路図である。
【図9】従来技術の一実施例冷却装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
2,14 エンジン 3 ファン駆動軸 4,15 ファン 5,44 流体継手 6,17 ラジエータ 9 運転室 10,49 レギュレータ 11,51 調整操作部 28,59,61 コントローラ 35,46 セパレートプレート 36,45 オイル用ポート 38,43 バルブプレート 41,41’ 目盛 52 可変抵抗 55 電磁比例減圧弁 58 外気温用サーモセンサ 60 運転室温用サーモセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩満 裕明 広島県広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 油谷重工株式会社内 (72)発明者 斉藤 重昭 広島県広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 油谷重工株式会社内 (72)発明者 藤岡 恵司 広島市安佐北区亀山南2丁目11−14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、エンジンにより回転される
    ファンとを有するエンジン冷却装置において、前記エン
    ジンの駆動軸と前記ファンとを連結するとともに駆動軸
    の回転数に対するファンの回転数を変更可能な回転伝達
    手段と、前記回転伝達手段の回転伝達率を設定する伝達
    率設定手段と、前記伝達率設定手段の回転伝達率を外部
    から調整する入力調整手段とを有することを特徴とする
    エンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記入力調整手段は、入力値を手動操作
    によって選択できる調整操作部を有することを特徴とす
    る請求項1記載のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記調整操作部を運転室内に配置したこ
    とを特徴とする請求項2記載のエンジン冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記入力調整手段は、外気の温度を検出
    する外気温検出手段と、前記外気温検出手段からの外気
    温度検出信号が入力される制御手段とを有し、前記制御
    手段は前記検出信号に基づいて前記伝達率設定手段へ伝
    達率設定信号を出力し、前記伝達率設定手段は前記伝達
    率設定信号により回転伝達率が調整されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のエンジン冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記入力調整手段は、外気の温度を検出
    する外気温検出手段と、運転室内の温度を検出する運転
    室内温度検出手段と、前記外気温度検出手段からの外気
    温検出信号と前記運転室内温度検出手段からの運転室内
    温度検出信号が入力される制御手段とを有し、前記制御
    手段は前記外気温度検出信号と運転室内温度検出信号に
    基づき比較演算するとともに、前記演算結果に基づいて
    前記伝達率設定手段へ伝達率設定信号を出力し、前記伝
    達率設定手段は前記伝達率設定信号により回転伝達率が
    調整されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    エンジン冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記回転伝達手段は流体継手であり、前
    記伝達率設定手段は前記流体継手の滑り率設定手段であ
    ることを特徴とする請求項1〜5記載のエンジン冷却装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008144503A1 (en) * 2007-05-18 2008-11-27 Shindaiwa, Inc. Engine fan control method and apparatus
WO2013146169A1 (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 いすゞ自動車株式会社 内燃機関の冷却ファン操作システム

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