JPH119334A - 爪ブラシ - Google Patents

爪ブラシ

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JPH119334A
JPH119334A JP16276297A JP16276297A JPH119334A JP H119334 A JPH119334 A JP H119334A JP 16276297 A JP16276297 A JP 16276297A JP 16276297 A JP16276297 A JP 16276297A JP H119334 A JPH119334 A JP H119334A
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Takayuki Kaneda
高之 金田
Keiji Yoshii
圭二 吉井
Seiji Kikuta
聖治 規矩田
Tomomichi Hara
智道 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】爪ブラシの、爪や皮膚に対する清掃性およびマ
ッサージ効果を向上する。 【解決手段】基端側が広く先端側に向けて狭く形成され
た略勾玉状の外周を有する板状体2の先端側板面に、複
数個の植毛穴3が穿設された植毛部4を形成する一方、
板状体2の基端側には、板面を貫通する直径20mm程度の
孔部を設ける。そして、先端に向けてテーパー状に形成
された複数本の第1ブリッスル6と、先端部に球状部7
aが形成された複数本の第2ブリッスル7とからなり、
第1ブリッスル6の先端が第2ブリッスル7の先端より
も植毛穴3から遠方に位置するように形成したブリッス
ル束を、各植毛穴3それぞれに植設して爪ブラシを形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は爪ブラシに関し、詳
しくは、手および足の爪、指先、指の股等の洗浄および
マッサージに用いる爪ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】通常の爪ブラシは、爪、指先および指と
指との間や手のひらなどの皮膚の清掃、爪の先端部と指
先との間および爪の基端部と指先との境目の清掃・爪垢
除去等(以下、清掃性と言う)をその主たる目的として
いる。また、爪ブラシによるブラッシングには、指先や
手のひら等の皮膚へのマッサージ作用もあり、このマッ
サージ効果も目的の1つとされている。
【0003】従来の爪ブラシとしては、例えば、特開昭
57-156705 号公報に開示された技術のように、ブリッス
ルが植設される孔の形状を工夫することにより、ブリッ
スルの硬さ(「こし」)を調節して清掃性を保持しつ
つ、触感を改善しようとしたものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の爪ブラシのブリッスルは、先端形状が平らに
切り揃えられたものであったり、単に半球状に丸められ
たのみであるため、爪と指先との間や皮膚の細かい皺の
奥にまでは届かず、清掃性に不満が残る場合もあった。
【0005】また、このような先端形状を有するブリッ
スルは、ブラッシングの対象に斜めに当接した場合、接
触面積が大きくなって応力が弱まるため、起伏の多い皮
膚の表面等では清掃性やマッサージ効果が低下するとい
う問題点があった。さらに、ブリッスルの先端が平らに
切り揃えられたものでは、ブラッシングによりブリッス
ル先端の角部で皮膚を傷めるおそれがあるという問題点
もあった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、爪および指先の皮膚の清掃性、爪と爪の間および爪
と指先との境目の清掃性、並びに指先のマッサージの点
で優れた爪ブラシを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、複数本のブリッスルからなるブリッスル束
が、植毛部に形成された複数個の植毛穴にそれぞれ植毛
されてなる爪ブラシであり、上記ブリッスル束が、先端
に向けてテーパー状に形成された複数本の第1ブリッス
ルと、先端部に球状部が形成された複数本の第2ブリッ
スルとからなり、前記第1ブリッスルの先端が上記第2
ブリッスルの先端よりも前記植毛穴から遠方に位置して
いるものとする。
【0008】このような構成の爪ブラシでは、先端に向
けてテーパー状に形成された第1ブリッスルが細かい隙
間に入り込む一方、先端部に球状部が形成された第2ブ
リッスルは、対象にどのような角度で当接しても接触面
積が小さく略一定になる。前記第2ブリッスルは、請求
項2に係る発明のように、先端に向けてテーパー状に形
成すれば、球状部が形成された先端部のみを撓み易くで
きる。
【0009】一方、請求項3に係る発明のように、前記
第1ブリッスルの先端部に、球状部を形成して、第1ブ
リッスルによるマッサージ効果を付与してもよい。清掃
性とマッサージ効果とが効率よく発揮されるためには、
前記第1ブリッスルの先端と前記第2ブリッスルの先端
との段差は、請求項4に係る発明のように、0.5mm 〜4.
0mm であることが好ましい。
【0010】また、請求項5に係る発明では、前記植毛
部を、基端側が広く先端側に向けて狭く形成された略勾
玉状の外周を有する板状体の先端側板面に設けることに
より、把持し易い形状の爪ブラシを形成する。また、請
求項6に係る発明では、前記板状体の基端側に、板面を
貫通する孔部を設け、壁面に設置したフック等にこの孔
部をかけて、爪ブラシを保管できるようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の爪ブラシの
一実施形態を示す(a) 平面図および(b) 側面図である。
また、図2は本実施形態における板状体および植毛部と
ブリッスルとの関係を説明する斜視図である。
【0012】本実施形態の爪ブラシ1は、図1および図
2に示されるように、基端側が広く先端側に向けて狭く
形成された略勾玉状の外周を有する板状体2の先端側板
面には、複数個の植毛穴3が穿設された植毛部4が形成
してあり、各植毛穴3それぞれには、複数本のブリッス
ルからなるブリッスル束5が植毛されている。一方、板
状体2の基端側には、板面を貫通する直径20mm程度の孔
部8が設けてある。ここで、勾玉状とは、一端側を広く
他端側に向けて狭く形成され、全体が略Cの字型または
コの字型に湾曲した形状をさす。この板状体2の材質は
特に限定されないが、透明感があり、安価で耐久性に優
れ、加工も容易な、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)等の樹脂が好ましく用いられる。
【0013】そして、図2に示されるように、上記ブリ
ッスル束5は、先端に向けてテーパー状に形成された複
数本の第1ブリッスル6と、先端部に球状部7aが形成
された複数本の第2ブリッスル7とからなり、第1ブリ
ッスル6の先端が第2ブリッスル7の先端よりも植毛穴
3から遠方に位置している。尚、図2においては、植毛
部4の構成を分かり易く図示するために、第1ブリッス
ル6および第2ブリッスル7がそれぞれ1本ずつのみし
か示されていないが、図1に示されるように、全ての植
毛穴3に複数本の第1ブリッスル6および第2ブリッス
ル7が植設される。
【0014】各植毛穴3に植設される第1ブリッスル6
および第2ブリッスル7の材質は特に限定されないが、
ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン(6-1
2 、6-10、6-6)、ポリプロピレン等の樹脂により形成す
るのが好ましい。また、第1ブリッスル6および第2ブ
リッスル7は、図2に示されるように、一端部側に第1
ブリッスル6、他端部側に第2ブリッスル7が形成され
た1本のブリッスルがその略中央で2つに折り曲げら
れ、図2に示されるように、この折り曲げられた部分が
平線9で保持されながら植毛穴3に嵌入されることによ
り植設される。
【0015】尚、図2には、その構成を分かり易く示す
ために第1ブリッスル6および第2ブリッスル7が1本
ずつしか示されていないが、植設される際には複数本が
束ねられて植毛穴3に植設される。図3(a) に示す本実
施形態の第1ブリッスル6および第2ブリッスル7は、
先端に向けて細くなるようなテーパー状に形成されてい
る。その形態は、図4(a)に示すように緩やかな円弧状
であり、テーパー状でない部分の太さは、直径0.25mmに
形成してある(ただし、本実施形態において、第1ブリ
ッスル6の先端部に球状部は設けていない)。そして、
第2ブリッスル7の先端部に形成された球状部7aは、
図5(a) に示したような完全な球状物であり、その最大
外径を0.37mmとしてある。また、板状体2の植毛穴3に
植設された第1ブリッスル6の高さhは、11mm±0.5mm
に揃えてあり、第1ブリッスル6の先端と第2ブリッス
ル7の先端との間の段差dは、2.5mm である。
【0016】第1ブリッスル6および第2ブリッスル7
は、その目的に合わせて異なる形態のものを組み合わせ
て用いることができる。図3(b) 〜(d) は、本発明に適
用できる第1ブリッスル6および第2ブリッスル7の各
種形態の、図3(a) とは異なる組み合わせを示す側面図
である。図3(b) に示した第1ブリッスル6は、図3
(a) のものと同様に、先端に向けて細くなるようなテー
パー状に形成されている。テーパー状に形成するには、
研磨等による機械的手段により行なったり、薬剤処理に
よる化学的手段により行なうことができる。
【0017】また、第1ブリッスル6は、図3(c) や図
3(d) に示すように、その先端に球状部6aを設けて、
マッサージ効果を持たせてもよい。尚、ここで言う球状
部とは、その球状部の横方向の最大外径が、球状部の付
け根部分の外径よりも大きく形成されているものを言
う。第1ブリッスル6の高さhは、9mm〜13mmが好まし
く、9mm未満であると、ブリッスルが撓み難くなり過ぎ
てマッサージ性や清掃性が悪化し、13mmを超えると、
「こし」が弱くなり過ぎてマッサージ性や清掃性が悪化
してしまう。
【0018】また、第1ブリッスル6の先端に球状部6
aが形成される場合、球状部6aの横方向の最大外径
は、0.3mm 以下であることが好ましく、0.3mm 以上であ
る場合に比べて、第1ブリッスル6の先端が爪と指先と
の間や皮膚の細かい皺等の狭い隙間に入り易くなるた
め、清掃性が向上する。球状部6aの最大外径が小さく
なればなるほど、第1ブリッスル6は単にテーパー状に
形成された形態に近くなる。
【0019】第1ブリッスル6および第2ブリッスル7
のテーパー状でない部分の太さは、直径0.15mm〜0.30mm
とされるのが好ましく、0.15mm未満であると、「こし」
が弱くなり過ぎてマッサージ性や清掃性を悪化させてし
まうだけでなく、切れ易く且つ摩耗が激しくなり、耐久
性の点で問題が生じる。また、0.30mmを超えると、「こ
し」が強くなり過ぎてマッサージ性や清掃性が悪化す
る。
【0020】植毛穴3の大きさと第1ブリッスル6およ
び第2ブリッスル7の太さとの関係から、マッサージ性
や清掃性を考慮すると、1つの植毛穴3に、第1ブリッ
スル6および第2ブリッスル7が合わせて9本から25
本程度植設されるのが好ましい。第1ブリッスル6のテ
ーパー状の形態は、上述した図4(a) に示される形態の
他、図4(b) に示されるような直線状に形成される場
合、図4(c) に示されるような先端部に近くなってテー
パー状に形成される場合、図4(d) 、(e) に示されるよ
うに2段階に分けてテーパー状に形成される場合等、種
々の形態を用いることができる。
【0021】尚、図4(a) 〜(e) には、第1ブリッスル
6の先端に球状部6aが形成された場合を示している。
この球状部6aが形成されるときは、図5に示されるよ
うに、種々の形態の球状に形成することができ、上述し
た図5(a) の他、図5(b) 〜(c) のように完全な球状物
であって、その大きさが異なるものや、図5(d) に示さ
れるによう上下に伸張された球状物が形成される場合、
図5(e) に示されるように扁平な球状物が形成される場
合等、種々の形態を用いることができる。
【0022】図3(c) に示した第2ブリッスル7は、図
3(a) のものと同様に、その先端部に球状部7aが形成
されており、また、先端に向けて細くなるようなテーパ
ー状に形成されている。テーパー状のブリッスルの先端
に球状部を形成するには、あらかじめテーパー処理した
ブリッスルの先端を加熱して球状部を形成したり、円柱
状ブリッスルに球状物を形成した後、薬剤処理や研磨等
の機械的手段によりテーパー化することにより行なうこ
とができる。尚、ここで言う球状部とは、上述した第1
ブリッスル6についての説明と同様に、球状部の横方向
の最大外径が球状部の付け根部分の外径よりも大きく形
成されているものを言う。
【0023】また、第2ブリッスル7は、図3(b) およ
び図3(d) に示したように、テーパー状に形成されてお
らず、直線状に形成されたものでもよい。第2ブリッス
ル7の先端に形成される球状部7aの横方向の最大外径
は、0.15mm〜0.38mmであることが好ましく、0.15mm未満
であると、十分なマッサージ効果を得られないと共に、
爪および指先表面の汚れや爪垢を掻き出す効果が得られ
なくなり、また、0.38mmを超えると、製造が困難になる
だけでなく、ブリッスル束5が撓み難くなったりするた
め実用的でなくなってしまう。
【0024】第2ブリッスル7先端に形成される球状部
7aの形態は、第1ブリッスル6についての説明と同様
に、図5(a) 〜(e) に示されるような種々の形態に形成
される。また、第2ブリッスル7がテーパー状の形態に
形成されるときも、第1ブリッスル6についての説明と
同様に、図4(a) 〜(e) に示されるような種々の形態に
形成される。
【0025】各植毛穴3の大きさは、植毛される第1ブ
リッスル6および第2ブリッスル7の太さや硬さにもよ
るが、直径1.2mm 〜2.4mm とされるのが好ましく、本実
施形態では、1.6mm とした。1.2mm 未満であると、1つ
のブリッスル束5の「こし」が弱くなり過ぎて、マッサ
ージ性や清掃性が悪化し、また、2.4mm を超えると、1
つのブリッスル束5の「こし」が強くなり過ぎて、マッ
サージ性や清掃性が悪化してしまう。
【0026】また、各植毛穴3は規則的かつ均等に配置
され、その形成される間隔は、図2中P1 で示される縦
方向の間隔が1.2mm 〜3.0mm であることが好ましく、P
2 で示される横方向の間隔が0.75mm〜1.5mm であること
が好ましい。本実施形態では間隔P1 を3.0mm 、間隔P
2 を1.5mm とした。間隔P1 が1.2mm 未満、または、間
隔P2 が0.75mm未満であると、隣接するブリッスル束5
同士が近くなりすぎるために、ブリッスル束5が撓み難
くなり、全体としての「こし」が強くなり過ぎてマッサ
ージ性や清掃性を悪化する。一方、間隔P1 が3.0mm を
超える、または、間隔P2 が1.5mm を超えると、隣接す
るブリッスル束5同士が遠くなりすぎるため、ブリッス
ル束5が撓み易くなり、全体としての「こし」が弱くな
り過ぎてマッサージ性や清掃性が悪化する。
【0027】植毛部4上面における複数の植毛穴3の占
める面積比は、15%〜35%であることが好ましく、本実
施形態においては20%とした。この面積比が15%未満で
あると、植毛部4上のブリッスル束5が疎になり、全体
としての「こし」が弱くなり過ぎてマッサージ性や清掃
性が悪化する。また、植毛穴3の占める面積比が35%を
超えると、植毛部4上のブリッスル束5が密になり、全
体としての「こし」が強くなり過ぎてマッサージ性や清
掃性が悪化する。
【0028】上述した爪ブラシ1は、略勾玉状の外周を
有する板状体2の曲面凹部に親指の腹をあてがうなどし
て把持することにより、手になじみ、確実に保持して爪
や指先等の清掃に用いることができる。また、孔部8に
指を通すなどして把持すれば、洗浄液等を用いた場合で
もすべらずに、さらに堅固に把持してブラッシングを行
なうことができる。また、使用後には、この孔部9を壁
面に設置したフック等にかけて、爪ブラシ1を乾燥させ
ながら保管することもできる。
【0029】図6は本実施形態のブラッシング時におけ
る第1ブリッスル6および第2ブリッスル7を示す側面
図である。上述したように、第1ブリッスル6の先端と
第2ブリッスル7の先端との間には段差dが形成されて
おり、段差dは、0.5mm 〜4.0mm が好ましい。この段差
dを設けることによって、図6に示したように、ブラッ
シング時に、第1ブリッスル6の先端が撓み易くなり、
感触よくかつ狭い隙間に入って汚れや爪垢を掻き出すこ
とができると共に、第2ブリッスル7の球状部7aによ
り指先等の皮膚をマッサージすることができる。
【0030】段差dが0.5mm 未満であると、第1ブリッ
スル6の先端が撓まずに、第2ブリッスル7の球状部7
aと同時に爪・指先等に触れるため、感触が向上せず、
また、狭い隙間に入り難いので清掃性を向上させること
ができない。一方、段差dが4.0mm を超えると、第2ブ
リッスル7が第1ブリッスル6の先端に邪魔されてしま
い、十分なマッサージ効果が得られず、また、「こし」
の弱い第1ブリッスル6のみでブラッシングを行なうこ
とになるため清掃性を向上させることができない。
【0031】また、本実施形態の場合は、上述したよう
に、第1ブリッスル6および第2ブリッスル7が両端に
形成されたブリッスルを2つに折り曲げたものを用いて
ブリッスル束5を形成しているため、ブリッスル束5の
一方の側に第1ブリッスル6が多く、他方の側に第2ブ
リッスルが多くなるように構成されている。また、全て
のブリッスル束5において、爪ブラシの長手方向の軸線
Lに対する平線9の嵌入角度α(図2参照)が揃えられ
ている。
【0032】本実施形態の爪ブラシは上述の如く構成さ
れており、本実施形態の爪ブラシによれば、第1ブリッ
スル6は、テーパー状に形成され、且つその先端が段差
dを形成させて第2ブリッスル7よりも突出された状態
とされているため、1本1本の「こし」を弱くさせるこ
となく先端のみ撓み易くし、且つ第2ブリッスル7より
も先に爪や指先に接触させ易くして、ブラッシングした
ときの触感を良好なものとすると共に、その先端が狭い
隙間にも入り込み、爪・指先の汚れや爪垢を効率よく除
去することができる。また、第1ブリッスル6の先端
は、マッサージされ難い爪間部や爪頸部の指先をマッサ
ージする効果をも有している。
【0033】また、本実施形態の爪ブラシによれば、第
2ブリッスル7は、その先端が第1ブリッスル6の先端
よりも下方に位置され、且つその先端に球状部7aが形
成されているため、第1ブリッスル6と協働することに
より上述の効果に加えて、球状部7aによる良好なマッ
サージ効果を発揮することができると共に、球状部7a
により爪や指先の汚れや爪垢を掻き取ることができる。
また、第2ブリッスル7もテーパー状の形態に形成する
ことにより、球状部7aによる清掃性やマッサージ性を
害することなく、第2ブリッスル7の先端部のみを撓み
易くして、触感の点においてもより良好なものとするこ
とができる。
【0034】即ち、本実施形態の爪ブラシは、ブラッシ
ング時における爪や指先に与える触感の点で優れ、ま
た、爪や指先表面の清掃性だけでなく、爪と指先との間
や皮膚の細かい皺等の狭い隙間の清掃性にも優れ、更に
は、爪と指先との間等のマッサージし難い部位をも含め
た指先のマッサージ効果に優れたものであり、これらの
効果を全て兼ね備えたものである。
【0035】本発明の爪ブラシは上記実施形態に制限さ
れるものではなく、例えば、図3(a) 〜図3(d) に示し
た各種のブリッスルを任意に組み合わせてブリッスル束
5を形成してもよい。また、第1ブリッスル6と第2ブ
リッスル7とを一体には形成せず、別個に形成して、1
つのブリッスル束5における第1ブリッスル6の数と第
2ブリッスル7の数とが同数とならない構成としてもよ
い。
【0036】更に、上記ブリッスル束5は、両端に第1
ブリッスル6が形成されたブリッスルと、両端に第2ブ
リッスル7が形成されたブリッスルとを、それぞれ2つ
に折り曲げたものを用いて形成してもよい。また更に、
一端部側に第1ブリッスル6が他端部側に第2ブリッス
ル7が形成されたブリッスルを、第1ブリッスル6と第
2ブリッスル7との本数が双方の側で均等となるように
束ねて、2つに折り曲げたものを用いてもよい。その他
の点に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変
更可能である。
【0037】尚、 板状体2は、上述した、略勾玉状の外
周を有する形状のものが好ましいが、手で把持すること
が容易な形状であればよく、この形状に限定されるもの
ではない。また、上述した構成の爪ブラシは、爪や指先
の他に、頭皮のような身体表面一般の清掃およびマッサ
ージに用いることができ、さらに、衣類や皮革製品の清
掃用に用いることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る発明によれば、先端に向けてテーパー状に形成さ
れた第1ブリッスルは、爪と指先との間や皮膚の細かい
皺等の細かい隙間に入り込むことができ、先端部に球状
部が形成された第2ブリッスルは、その先端部が対象に
どのような角度で当接しても接触面積が小さく略一定に
なり、加えられた力が集中する。これにより、汚れや爪
垢を掻き出す清掃性が向上するという効果がある。
【0039】特に、第1ブリッスルの先端が第2ブリッ
スルの先端よりも植毛穴から遠方に位置するように段差
を付けて配設してあるので、先が細い第1ブリッスルの
先端が第2ブリッスルよりも先に爪や指先に接触し易
く、第2ブリッスルに干渉されずに狭い隙間に入り込む
ことができるという効果がある。そして、ブリッスル先
端に段差を設けたことにより、細かな凹凸のある皮膚表
面全体に各ブリッスルを確実に当接させることができる
という効果がある。
【0040】また、先が細い第1ブリッスルの先端が第
2ブリッスルよりも先に対象に接触することにより、ブ
ラッシングしたときの触感が良好なものとなり、指先に
心地よい刺激を与えて血流を活発にするという効果があ
る。一方、第2ブリッスルは先端の球状部により対象を
傷つけることなく力強くマッサージすることができると
いう効果がある。
【0041】また、請求項2に係る発明によれば、第2
ブリッスルを先端に向けてテーパー状に形成することに
より、球状部が形成された先端部のみを撓み易くして、
球状部による清掃性やマッサージ性を害することなく、
触感も良好なものにできるという効果がある。また、請
求項3に係る発明によれば、第1ブリッスルの先端部に
球状部を形成することで、狭い隙間の清掃性を損なうこ
となく、第1ブリッスルによるマッサージ効果を付与す
ることができるという効果がある。
【0042】また、請求項4に係る発明によれば、第1
ブリッスルの先端と第2ブリッスル先端との段差を0.5m
m 〜4.0mm とすることで、清掃性とマッサージ効果との
調和のとれた爪ブラシを形成することができるという効
果がある。また、請求項5に係る発明によれば、植毛部
を、基端側が広く先端側に向けて狭く形成された略勾玉
状の外周を有する板状体の先端側板面に設けることによ
り、手で把持し易く、ブラッシングし易い形状の爪ブラ
シを形成することができるという効果がある。
【0043】また、請求項6に係る発明によれば、板状
体の基端側に、板面を貫通する孔部を設けることによ
り、壁面に設置したフック等にこの孔部をかけて、爪ブ
ラシを保管できるという効果がある。また、この孔部に
指を通すなどすれば爪ブラシをしっかり把持でき、洗浄
液等を用いた場合にもすべらずに使用できるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の爪ブラシの一実施形態を示す平面図
および側面図
【図2】 板状体および植毛部とブリッスルとの関係を
説明する斜視図
【図3】 第1ブリッスル、第2ブリッスルの種々の形
態を示す側面図
【図4】 テーパー状に形成されたブリッスルの種々の
形態を示す側面図
【図5】 ブリッスル先端に形成される球状部の種々の
形態を示す側面図
【図6】 ブラッシング時のブリッスルを示す側面図
【符号の説明】
1 爪ブラシ 2 板状体 3 植毛穴 4 植毛部 5 ブリッスル束 6 第1ブリッスル 6a 球状部 7 第2ブリッスル 7a 球状部 8 孔部 d(第1ブリッスル先端と第2ブリッスル先端との間
の)段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 智道 東京都中央区日本橋茅場町1−14−10 花 王株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本のブリッスルからなるブリッスル束
    が、植毛部に形成された複数個の植毛穴にそれぞれ植毛
    されてなる爪ブラシであり、 前記ブリッスル束が、先端に向けてテーパー状に形成さ
    れた複数本の第1ブリッスルと、先端部に球状部が形成
    された複数本の第2ブリッスルとからなり、前記第1ブ
    リッスルの先端が前記第2ブリッスルの先端よりも前記
    植毛穴から遠方に位置していることを特徴とする爪ブラ
    シ。
  2. 【請求項2】前記第2ブリッスルが、先端に向けてテー
    パー状に形成されている、請求項1に記載の爪ブラシ。
  3. 【請求項3】前記第1ブリッスルの先端部に、球状部が
    形成されている、請求項1または請求項2に記載の爪ブ
    ラシ。
  4. 【請求項4】前記第1ブリッスルの先端と前記第2ブリ
    ッスルの先端との段差dが、0.5mm〜4.0mm である、請
    求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の爪ブラシ。
  5. 【請求項5】前記植毛部は、基端側が広く先端側に向け
    て狭く形成された略勾玉状の外周を有する板状体の先端
    側板面である請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載
    の爪ブラシ。
  6. 【請求項6】前記板状体の基端側に、板面を貫通する孔
    部を設けた請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の
    爪ブラシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044226A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Yamato Esuron Kk 歯ブラシ
JP2016529038A (ja) * 2013-08-29 2016-09-23 ロレアル 様々な高さの毛を有する房を備えるブラシ

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