JPH1193288A - 構造用パネルおよび木造建築物の壁体構造 - Google Patents

構造用パネルおよび木造建築物の壁体構造

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JPH1193288A
JPH1193288A JP9257178A JP25717897A JPH1193288A JP H1193288 A JPH1193288 A JP H1193288A JP 9257178 A JP9257178 A JP 9257178A JP 25717897 A JP25717897 A JP 25717897A JP H1193288 A JPH1193288 A JP H1193288A
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JP
Japan
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panel
structural
reinforcing
face
fixed
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JP9257178A
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English (en)
Inventor
Rikuro Saito
陸郎 齋藤
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Nitto Mokuzai Sangyo KK
Original Assignee
Nitto Mokuzai Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高断熱化および高気密化が図れる一方、遮音性
に優れ、優れた強度特性を有する構造用パネルおよび木
造建築物の壁体構造を提供する。 【解決手段】木造建築物の壁体構造を構成する構造用パ
ネル10は、パネル本体28を有する。パネル本体28
は、構造用合板等の面材26に少なくとも1本の補強材
32を長手方向に固定する一方、補強材32固定側の面
材26に発泡体34を一体に接合して構成される。パネ
ル本体28は面材26に固定された補強材32と発泡体
34とから断熱補強体27が構成される。パネル本体2
8の面材26は断熱補強体27の端縁から少なくとも幅
方向両側に突出して係合用耳片30が形成され、この係
合用耳片30が柱17,20間の対向面に形成される縦
溝36に挿入されて凹凸係合し、木造建築物の機械的・
物理的強度を向上させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築物に適用さ
れる構造用パネルおよび木造建築物の壁体構造に係り、
特に木造軸組み工法とツーバイフォー工法とを組み合せ
た木造建築物に好適に用いられる構造用パネルおよび木
造建築物の壁体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造軸組工法やツーバイフォー工
法によって建設される木造住宅の壁面、屋根、床面、天
井用の断熱材として、繊維状のグラスウールや中空平板
内にグラスウールを充填した複合断熱パネルが構造用パ
ネルとして広く使用されている。
【0003】しかしながらグラスウール等の繊維状断熱
材を用いた構造用パネルの場合は、吸湿等によって断熱
材の特性が経時的に低下してしまう致命的な欠点があ
る。特に我が国のように高温多湿な風土条件においては
断熱性の低下は著しい。またグラスウールのみでは気密
性を保持することが困難であるため、断熱材による効果
的な遮音効果を期待することはできなかった。
【0004】さらに、グラスウール自体は何ら構造強度
を強化する部材にはならないため、所要の構造強度を確
保するためには、断熱材とは別個に構造物に管柱や筋か
い(ブレーシング)等を適宜配設している。すなわち断
熱材と強度部材の設計施工を個別に実施していたため、
設計工数および現場施工工数が大幅に増加してしまう問
題点があった。
【0005】一方グラスウールを内部に充填した構造用
パネルは、予め工場でプレカットされて安価に量産さ
れ、かつ構造用合板およびその枠体である程度の構造強
度を保持するように形成されている。このため、構造用
パネルは断熱材および構造部材の双方の機能を有してお
り、現場における施工工数を低減することができる。
【0006】しかしながら近年、省エネルギー化の観点
から建築用断熱材の施工基準の改正が実施され、より断
熱特性を高くするために、断熱材の厚さを増加させる傾
向がある。ところが断熱材の厚さを増加すると、グラス
ウール等の従来の繊維状断熱材では必要厚さが取付ける
管柱の厚さを超えてしまうため、現実には施工できない
問題点がある。
【0007】上記問題点を解決する断熱材パネルとし
て、例えば図12および図13に示すような複合断熱パ
ネル1が提案されている。この複合断熱パネル1は、木
材を矩形形状に接合して形成した所定寸法の囲枠2の両
面に木質合板3,3を貼設し、密閉空間を有するパネル
本体4を形成する。しかる後に、上記密閉空間内に、ウ
レタン樹脂などを注入し発泡せしめることにより、密閉
空間を断熱性が優れた発泡体5で満たして製造される。
またパネル本体4の縁部には、複合断熱パネル1と、管
柱や隣接する複合断熱パネルとを接合するための接続金
具取付穴6が設けられている。
【0008】上記複合断熱パネル1によれば、グラスウ
ールと比較してより断熱性に優れるとともに剛性および
構造強度が大きい発泡体を内部に充填して形成している
ため、断熱材および構造材としての機能が優れており、
現場における施工工数を削減できる効果が期待されてい
た。
【0009】一方、上記問題点を解決する手段として、
例えば特開昭5−50543号公報に記載された複合断
熱パネルもある。この断熱パネル1Aは図14に示すよ
うに、矩形の構造用合板7の一側に周縁部を残して矩形
の断熱補強体を固着したものである。この断熱補強体8
は幅方向中央に長手方向に延びる補強材8aと独立気泡
の発泡体8bとから構成されている。
【0010】また、木造建築物の気密性や断熱性を高め
るために、特開平8−246580号公報に木造建築物
の壁体構造が提案されている。
【0011】この木造建築物の壁体構造は、対向する柱
の長手方向にスリット溝を形成し、このスリット溝内に
面板を挿入する一方、対向する柱間に掛け渡される下側
梁材と上側梁材の対向面にも長手方向にスリット溝をそ
れぞれ形成し、両スリット溝に面板の上下側をそれぞれ
挿入したものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−24658
0号公報に開示された木造建築物の壁体構造は、面板の
全周が柱や梁材の対向するスリット溝内に挿入される壁
体構造であるため、壁体構造の組立てに手間隙がかか
り、組立作業が複雑化する一方、面板を柱や梁材の各ス
リット溝に挿入することで気密性は向上するが、断熱性
や遮音性は面板で受け持つために必ずしも充分ではな
く、断熱性や遮音性を向上させるためには面板に断熱材
や遮音材を添設しなければならず、建築現場での作業負
担が大きく、建築期間やコストの増大を招くおそれがあ
った。
【0013】また、図12および図13に示すように、
複合断熱パネル1を柱Cに接合固定するためには、専用
の固定金具9aが必要であり、隣接する複合断熱パネル
1との接合には、特殊な接続金具9bが必要となるた
め、パネルの製造加工コストや現場取付工数が増大し、
作業性が低くなる問題点があった。
【0014】一方図14に示す複合断熱パネル1Aにお
いては、中央の補強材8aが発泡体8bより大きく突出
しているために、嵩ばりコンパクトな搬送ができなかっ
たり、搬送の荷送りに困難性を伴い、施工現場における
取扱いに多大な労力や手間隙がかかっていた。
【0015】また、補強材8aや発泡体8bが構造用合
板7の長手方向両端縁近くで終端しているために、この
断熱パネル1Aをさらに屋根パネルや床パネルとして使
用するためには施工現場での全ての断熱パネル1Aのカ
ッティングが必要となったり、材料を無駄に使用するた
め、現場での廃材が多く、建築材料を有効的に効率よく
利用することが困難であった。
【0016】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、高断熱化および高気密化が図れ、遮音性に優
れ、優れた強度特性を有する構造用パネルおよび木造建
築物の壁体構造を提供することを目的とする。
【0017】本発明の他の目的は、外壁,仕切壁,屋根
などをパネル化して生産性を向上させる一方、搬送の効
率性を高め、施工の均一化が図れる構造用パネルおよび
木造建築物の壁体構造を提供することを目的とする。
【0018】本発明のさらに他の目的は、施工現場にお
ける作業員の負担を大幅に軽減し、建設工期を短縮する
ことができる一方、熟練度による施工のバラツキを防止
できる構造用パネルおよび木造建築物の壁体構造を提供
するにある。
【0019】さらにまた本発明の他の目的は、強固な木
造軸組み強度とツーバイフォーの持つ面の強さを併せ持
ち、耐震性に極めて優れた耐力壁を提供できる構造用パ
ネルおよび木造建築物の壁体構造を提供するにある。
【0020】本発明の別の目的は、工場製作により品質
を向上させると共に施工現場での廃材を減少させ、建築
材料を効率よく、有効的に利用でき、大幅なコストダウ
ンが可能な構造用パネルおよび木造建築物の壁体構造を
提供するにある。
【0021】本発明のさらに別の目的は、施工現場にお
ける作業員の負荷を軽減させる一方、施工現場での騒音
を減少させ、施工を能率よく簡単かつ短時間に行うこと
ができる構造用パネルおよび木造建築物の壁体構造を提
供するにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る構造用パネ
ルは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載
したように、構造用合板・構造用集成材等の面材に少な
くとも1本の補強材を長手方向に固定する一方、上記補
強材固定側の面材に発泡体を一体に接合してパネル本体
を形成し、このパネル本体は面材に固定された発泡体と
補強材とから断熱補強体を構成し、上記パネル本体は断
熱補強体の端縁から面材を少なくとも幅方向両側に突出
させて係合用耳片を形成したものである。
【0023】上述した課題を解決するために、本発明に
係る構造用パネルにおいては、請求項2に記載したよう
に、面材は構造用合板で矩形形状に構成される一方、断
熱補強材は面材の少なくとも長手方向に延びて固定され
た補強材と独立気泡の硬質発泡体とがほぼ面一に形成さ
れたものであったり、さらに、請求項3に記載したよう
に、パネル本体は、幅方向両側を含む少なくとも3側方
に係合用耳片が形成されたものであったり、さらにま
た、請求項4に記載したように、パネル本体は、断熱補
強体の少なくとも幅方向両側に長手方向に沿って固定さ
れた補強材を有するものである。
【0024】本発明に係る木造建築物の壁体構造は、上
述した課題を解決するために、請求項5に記載したよう
に、立設された柱の対向面に縦溝をそれぞれ長手方向に
沿って形成し、上記縦溝にパネル本体の幅方向両側に形
成された係合用耳片を挿設し、上記パネル本体は面材に
固定された断熱補強体が室外側に向くように対をなす柱
間に順次介装されたものである。
【0025】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る木造建築物の壁体構造は、請求項6に記載
したように、パネル本体は、断熱補強体の少なくとも幅
方向両側に長手方向に延びて固定された補強材を有し、
この補強材を釘等の固定手段で柱に室外側から固定さ
せ、耐力壁を構成したものであったり、また、請求項7
に記載したように、パネル本体は、係合用耳片が上側に
も形成され、この係合用耳片が対向する柱間に掛け渡さ
れる梁の長手溝に挿設されたものである。
【0026】また、本発明に係る構造用パネルは、上述
した課題を解決するために、請求項8に記載したよう
に、構造用集成材・構造用合板等の面材を対向配設し、
上記面材間に少なくとも1本の補強材を長手方向に固定
する一方、補強材を固定した面材間を発泡体で一体に接
合してパネル本体を形成し、このパネル本体は面材間に
固定された発泡材と補強材とから断熱補強体を構成し、
上記パネル本体は断熱補強体の端縁から面材を少なくと
も幅方向両側に突出させて係合用耳片対を形成したもの
である。
【0027】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る構造用パネルは、請求項9に記載したよう
に、面材は構造用集成材あるいは構造用合板で矩形形状
に構成される一方、パネル本体は幅方向両側を含む少な
くとも3側方に係合用耳片対を突出させて設けたもので
あったり、また、請求項10に記載したように、パネル
本体は、面材間の少なくとも幅方向両側に長手方向に沿
って固定された補強材を有するものである。
【0028】一方、本発明に係る木造建築物の壁体構造
は、上述した課題を解決するために、請求項11に記載
したように、立設された柱の対向面に2条の縦溝を長手
方向に形成し、上記縦溝にパネル本体の幅方向両側に形
成された係合用耳片対を挿設し、上記パネル本体は対を
なす柱間に順次介装されて仕切壁を構成したものであ
る。
【0029】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る木造建築物の壁体構造は、請求項12に記
載したように、パネル本体は係合用耳片対が上側にも形
成され、この係合用耳片対が対向する柱間に掛け渡され
る梁の2条の長手溝に挿設されたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につ
き、添付図面を参照して説明する。
【0031】図1は、本発明に係る構造用パネル10を
木造建築物に適用した一例を示すものである。この木造
建築物は在来工法である木造軸組み工法とツーバイフォ
ー工法を組み合せ、木造軸組みが持つ軸組み強度とツー
バイフォーが持つ面強度とを併せ持つ耐震性に優れた建
物11である。
【0032】本発明に係る構造用パネル10は、建物1
1の床,壁,屋根などに用いられる。建物の床,壁,屋
根などにパネル化され、剛性が高められた複合断熱パネ
ルが構造用パネルとして用いられ、この複合断熱パネル
には壁パネル12,屋根パネル(野地パネル)13,床
パネル14がある。
【0033】このうち、屋根パネル13は建物11の屋
根に横架される軒桁材15,母屋材16,図示しない棟
木材上に直接取り付けられ、固定される。屋根パネル1
3は横架材に直接取り付けることができるので、建物1
1に垂木が不要となり、省略することができる。軒桁材
15は柱17あるいは梁18により支持され、母屋材1
6や棟木材は梁18上に立設された束材19上に横架さ
れる。梁18も柱17上に横架され、柱17間には管柱
20が設けられ、補強される。
【0034】また、壁パネル12には外壁パネルおよび
室内間仕切り用の仕切壁パネル(芯壁用パネル)が存在
する。壁パネル12は建築基準法で定められた壁の倍率
をクリアする耐力壁として用いられる。外壁パネルに用
いられる壁パネル12は、図1ないし図3に示すよう
に、通し柱としての柱17と管柱20の間、管柱20間
あるいは管柱20と柱17間に取り付けられ、壁倍率
2.5倍以上、例えば3倍〜5倍程度の耐力壁を構成し
ている。
【0035】この木造建築物の建物11は、図1および
図4に示すように、基礎21上に構築される。この基礎
21上にパッキン22を介して土台23が敷設され、こ
の土台23上に柱17や管柱20および壁パネル12が
立設され、その上に胴差し24および梁18が横架され
る。なお、GLはグランドレベルである。
【0036】この構造用パネル10は、予め工場でプレ
カットによりパネル化され、製造される。製造された構
造用パネル10は施工現場に搬送され、現場で建物に組
み付けられ、あるいは嵌め込まれる施工が行なわれる。
構造用パネル10を工場で製造する際、サッシ等の窓枠
を組み込み、何らかの性能や機能を付加してもよい。
【0037】ところで、建物11の床,壁,屋根などを
パネル化するためには、図5に示すように工場における
機械プレカット,構造部材の統一,施工現場における架
構方法(組付方法)のルール化の3つの条件が上手く噛
み合うことが前提条件となる。パネル化には3つの前提
条件に物流を整備して搬送作業を円滑に、かつ能率よく
行なって相互の調整をスムーズに行なう必要がある。
【0038】パネル化の第1条件である工場における機
械プレカットは、構造用パネル10に使用される構造用
合板・構造用集成材等の面材の品質管理が重要であり、
しっかりした品質管理の下で、工場で部材乾燥,プレカ
ット,組立等を行なうことによって品質の低下や品質の
バラツキを防止できる。
【0039】構造用合板として用いられる合板には、ラ
ワン合板等の普通合板の他に、銘木合板等の天然木化粧
合板,プリント合板,合成樹脂化粧合板等ある。ラワン
等の熱帯広葉樹で形成された合板に代え、松,檜,杉,
欅,チーク,メープル等の銘木薄板で合板を作ってもよ
い。特に杉や檜は戦後の植林事業で植えた木材が伐採期
を迎えているので、これらの有効利用を図る意味もあ
る。
【0040】パネル化の第2条件である構造部材の統一
は、例えば壁のパネル化には梁18や胴差し24などの
主要な横架材の寸法の規格化,統一化の必要がある。木
造軸組住宅には極めて多くの断面寸法の種々の木材が使
われており、特に梁18や胴差し24等の主要な横架材
に著しい。この主要な横架材の寸法を統一あるいは規格
化すれば、柱17の長さを統一あるいは規格化でき、用
意する壁パネルの種類を少なくすることができ、コスト
ダウンが図れる。
【0041】パネル化の第3条件である架構方法のルー
ル化は、構造用パネル10の組付・組立方法のルール化
である。パネル化に対応して架構方法をルール化するこ
とにより、建物11の形状をある程度限定した規格型住
宅においてメリットを発揮でき、コストダウンを図るこ
とができる。
【0042】例えば、壁パネル12の取付方法は、枠組
壁工法の架構手順を導入した方法と従来の架構手順に壁
パネル12を取り付ける方法があるが前者の方法を採用
する。
【0043】前者の方法は、建物11の隅に柱17を建
てて壁パネル12を取り付け、壁パネル12の横に管柱
20を建てる。この作業を順次繰り返し、その階の全て
の柱(管柱)17,20,壁パネル12を建て起こした
後、次階用の梁18や軒桁材15,胴差し24等の横架
材を載せていく組立工法である。この組立工法は、壁パ
ネル12と主要構造材(柱や横架材)とのクリアランス
を極力抑えることができる利点がある。
【0044】このように、建物11の床,壁,屋根等の
パネル化には、工場における機械プレカットの導入,構
造部材の統一(基準化),架構方法のルール化が必須の
条件となる。
【0045】この構造用パネル10に用いられる面材
(合板)としては、建物の構造補強材としての機能を発
揮させるために、厚さ7.5mm以上、例えば7.5〜3
0mm程度の構造用合板や構造用集成材が使用される。構
造用合板や構造用集成材の大きさは、取付場所の寸法に
よって異なるが、大略、幅寸法が450〜1200mm,
長さ寸法が400〜4000mmの範囲の矩形形状のもの
が標準品として用いられる。厚さ寸法は30〜120mm
程度のものが用いられる。
【0046】建物11に用いられる構造用パネル10は
図6に示すように構成される。この構造用パネル10は
壁パネル12として用いたものである。壁パネル12と
して用いられる構造用パネル10は、幅寸法w×長さ寸
法l×厚さ寸法tが規格化され、標準化されるのが望ま
しい。構造用パネル10は幅寸法w×長さ寸法lが例え
ば910mm(905mm,995mm)×3950mm(24
30mm,2730mm,2960mm)である。構造用パネ
ル10は壁倍率の高い耐力壁の必要性から厚さ7.5mm
以上、例えば28mmの構造用合板あるいは構造用集成材
が面材26として用いられる。この面材26には杉や檜
等の合板あるいは集成材が用いられ、矩形形状に成形さ
れる。面材26はその厚さに比例して室内の温度や湿度
調節機能が増大する。
【0047】面材26の一側に矩形の断熱補強体27が
接合され、一体化されたパネル本体28が形成される。
パネル本体28は全周に亘って係合段部29が形成され
る。この係合段部29は断熱補強体27を面材26の幅
方向両端縁および長手方向両端縁から所要寸法m,n、
例えば数mm〜十数cm程度後退させることにより構成され
る。符号mとnは同寸法であってもよい。係合段部29
はパネル本体28の長手方向および幅方向全体に亘って
形成される。
【0048】逆に、面材26は断熱補強体27の端縁か
ら外側方に全周に亘って突出して係合用耳片30が形成
される。この係合用耳片30は図6に示すように断熱補
強体27の外周に全周に亘って形成する必要は必ずしも
なく、係合用耳片30はパネル本体28の少なくとも幅
方向両側に形成したものであってもよい。
【0049】断熱補強体27は、矩形断面の補強材32
を周枠(囲枠)構造に組み立てたフレーム枠33とこの
フレーム枠33と一体に結合される独立気泡の発泡体3
4とから構成される。断熱補強体27は補強材32と発
泡体34がほぼ面一に形成される。発泡体34を補強材
32と面一に形成することにより、構造用パネル10を
積み重ねたときの嵩ばりを防止して安定的に積み上げる
ことができ、運搬や取扱いに利便性を持たせ、搬送の効
率化を図ることができる。
【0050】面材26の中央部に長手方向に沿って釘打
ちあるいは接着剤等で固定される補強材32は、構造用
パネル10の補強桟を構成して機械的・物理的強度を向
上させる一方、上記補強材32は木材を所要長さの矩形
断面形状に切断して形成される。また、補強材32は細
長い木材や木材細片を相互に接合し、矩形断面形状に構
成することにより形成してもよい。
【0051】断熱補強体27を構成する発泡体29は、
例えば、ウレタン,スチレン,塩化ビニル,スチロー
ル,エチレン等の重合体や酢酸ビニルとの共重合体等が
使用され、厚さは30mm〜100mm、例えば50mm程度
のものが用いられる。特にポリウレタン樹脂を8〜25
倍程度の発泡倍率で発泡させて形成した硬質樹脂発泡体
34は内部に多数の独立気泡が分散して形成され、断熱
性,防音性および構造強度に優れている。この発泡体3
4を構造用合板の面材26と一体に接合することによ
り、パネル本体28の剛性ならびに物理的・機械的強度
を大幅に高めることができる。
【0052】この構造用パネル10は次の手順で製造さ
れる。
【0053】構造用パネル10は工場で機械プレカット
されて製造されるが、この構造用パネル10を製造する
際、構造用合板あるいは構造用集成材として所要寸法に
カットされた面材26を用意し、この面材26の幅方向
中央部に少なくとも1本の補強材32を有するフレーム
枠33が面材26の一側にほぼ長手方向全体に亘って、
釘打ちあるいは接着剤等で固定される。補強材32が固
定された面材26を発泡体形成治具(図示せず)内にセ
ットし、発泡体形成治具内に面材26と補強材32とに
より内部空間を形成する。
【0054】一方、発泡体34の形成は、まず、ポリウ
レタン樹脂等の液状樹脂材料と必要に応じて架橋剤を含
む液状発泡剤とを加圧状態でミキシングチャンバに連続
的に供給して両原料を混合させることにより行なわれ
る。両原料の温度はそれぞれ30〜60℃程度に保持す
ることが必要である。そして、両原料は混合加圧され、
加圧された樹脂混合体を自動吹付け機から発泡体形成治
具の枠内内部空間に吹き付け、充填させる。これによ
り、所定厚さの硬質有機発泡体34を面材26および補
強材32と接合して一体あるいは一体的に形成し、パネ
ル本体28が構成される。有機発泡体34の硬化が完了
した時点で発泡体形成治具は撤去される。
【0055】なお、注入発泡によって有機発泡体32を
形成する場合には、上記発泡体形成治具の上面に、平板
状の加工板を載置してこの加工板と面材26および補強
材32との間に密閉空間を形成する。しかる後に所要温
度、例えば20〜22℃に保持した樹脂材料混合体を、
所要圧力、例えば6〜7kg/cm2 程度の空気圧によって
上記密閉空間内に注入充填する。
【0056】硬質有機発泡体29の厚さは、断熱パネル
製品に要求される断熱性および構造強度等の特性に応じ
て30〜100mm、例えば50mm程度に選定される。
【0057】また樹脂材料の発泡倍率は構造用パネル1
0の断熱性、構造強度、遮音性、耐水保温性などに大き
な影響を与えるが、断熱特性および構造強度を共に満足
させるために発泡倍率は8〜25倍の範囲がよい。
【0058】なお発泡剤としては、アゾジカルボンアミ
ド等が使用される一方、架橋剤としてはジクミルパーオ
キシドなどの有機過酸化物が必要に応じて使用される。
【0059】こうして形成された硬質有機発泡体(板状
発泡体)34は多数の気泡がマトリックス樹脂中に分散
した構造を有する。気泡の形態としては、発泡体の両面
側に連通する連通気泡や発泡体内において密閉空間を形
成する独立気泡の2通りがあるが、連通気泡の場合には
着火後に燃え易い性質があり、また通気による断熱性お
よび遮音性がわずかに劣るため、独立気泡の発泡体を採
用することが望ましい。
【0060】この構造用パネル10によれば、従来の木
材薄板やベニアとは異なり構造用合板あるいは構造用集
成材等からなる面材26を使用し、さらに断熱性および
構造強度が優れた硬質有機発泡体34を構造用合板の面
材26に一体に接合して構成しているため、構造用合板
の面材26および硬質有機発泡体34をそれぞれ単独に
使用した場合に比較して、剛性が相乗的に高まり、断熱
材のみならず構造用部材としても優れた特性を発揮す
る。
【0061】また構造用パネル10は、断熱補強体27
の補強材32が発泡体34から突出せず面一に保たれる
ため、工場および現場における製品の輸送や取扱いが極
めて簡素になり、特に施工現場においては、1人の作業
員で構造用パネル10を取付け固定することが可能にな
り、現場における作業性を改善し、作業工数を削減する
ことができる。
【0062】特に、この構造用パネル10はパネル本体
28の少なくとも幅方向両側に形成される係合段部29
の段差を図6に示すように所要寸法とすることにより、
枠組壁工法の架構手順を導入すれば、図2および図3に
示すように、パネル本体28の係合用耳片30を柱17
あるいは管柱20に凹凸係合させ、壁パネル12と主要
構造材(柱17や管柱20)とのクリアランスをゼロに
抑えることができる。
【0063】図2に示すように対向する柱17,20の
対向面にスリット状の縦溝36を長手方向に沿って形成
し、これらの縦溝36にパネル本体28の係合用耳片3
0を挿入して凹凸係合させることにより、柱17,20
と壁パネル12とのクリアランスをゼロに抑えることが
できる。凹凸係合する縦溝36と係合用耳片30との間
のギャップにはウレタン等のシール材が充填されて気密
性が保たれる。通し柱としての柱17には例えば120
mm×120mmの角柱が、管柱20としての柱には例えば
105mm×105mmの角柱が用いられる。管柱20を通
し柱と同寸法に構成してもよい。
【0064】また、構造用パネル10としての壁パネル
12の面材26や床パネル14には、例えば28mm厚の
杉や檜等の合板あるいは集成材からなる面材26が使用
される。このうち、床パネル14は図示しない大引き上
に横架された根太上に敷設される。この床パネル14の
端縁は、受け材37に当接して土台22および胴差し2
4(あるいは梁18)上に支持される。胴差し24や梁
18には例えば杉や檜の集成材が用いられる。一例とし
て胴差し24や2階梁18には105mm×300mmの横
断面を有する集成材が、また軒桁材15や小屋梁18に
は例えば105mm×240mmの集成材が用いられる。
【0065】床パネル14の端縁を受ける受け材37
は、床パネル14との間に係合段部が形成され、この段
部に壁パネル12の下側に形成される係合段部29が係
合せしめられ、床パネル14と壁パネル12との間のク
リアランスが解消される。
【0066】また、土台22と上下方向に対向する胴差
し24(あるいは2階梁18)の下面には長手方向に沿
ってスリット状の長手溝38が形成され、この長手溝3
8に壁パネル12の上側に形成された係合用耳片30が
挿入して凹凸係合し、挿設される。これにより、壁パネ
ル12と胴差し24(あるいは2階梁18)とのクリア
ランスをゼロに抑えることができる。各長手溝38と係
合用耳片30との間のギャップにはシール材等のシール
手段が充填されて気密性が保持される。
【0067】しかして、壁パネル12は断熱補強材27
が室外側を向くように装架されて外壁を構成する外壁用
耐力壁が構成される。壁パネル12はパネル本体28の
幅方向両側に固定された補強材32を利用し、釘等の固
着手段で通し柱としての柱17や管柱20に打ちつけて
固定させることで耐力壁が構築され、木造軸組み強度と
ツーバイフォーの面強度をより一層強固にし、耐震性を
向上させることができる。なお、室内仕切用の壁パネル
39には、杉や檜等の構造用合板39(あるいは集成
材)が図2に示すように用いられる。
【0068】この構造用パネル10を壁パネル12とし
て建て込む場合には、柱(通し柱)17や管柱20の対
向する側面に長手方向に延びる所要幅および深さの縦溝
36,36を形成する。そして、建物11の隅に柱(通
し柱)17を立ててその柱17の縦溝36に壁パネル1
2の係合用耳片30を挿入して凹凸係合させる。壁パネ
ル12は構造用合板である面材26の幅方向一側の突出
端縁である耳片30を縦溝36に挿入して嵌合固定させ
る。
【0069】続いて壁パネル12の他側に管柱20を立
てて、管柱20を壁パネル12に寄せながら、土台(あ
るいは胴差し21)の柄穴に管柱20の柄(突起)を落
し込む一方、管柱20のスリット状の縦溝36に他側の
係合用耳片30を挿入し、凹凸係合させる。このように
して、壁パネル12の横に管柱20を建て込むことがで
き、以下、施工現場で順次この作業を繰り返し行なう。
【0070】最後の壁パネル12は対をなす柱17,2
0間に形成される対向面上の縦溝36に壁パネル12の
係合用耳片30を挿入し、上方からスライド下降させる
ことで、その階の全ての柱(管柱)17,20と壁パネ
ル12とを建て起こすこととかでき、この建て起こし後
に、2階梁18や胴差し24等の次の階を形成するため
の横架材を載せることにより、壁パネル12を順次埋込
み式で取り付けていくことができる。
【0071】この場合、柱(管柱)17,20と壁パネ
ル12の外側面を図2に示すようにほぼ面一に形成で
き、この外側面の面一化により外壁の構築が簡単かつ容
易になる。また、外壁を容易に構築するため、通し柱と
しての柱17の外側部を部分的に切り欠いたドウブチシ
ャクリ40を必要に応じて形成してもよい。
【0072】また、壁パネル12は室内側に構造用合板
の仕上げ材である面材24が位置するので、この面材2
4を利用して室内の造作を簡単に行なうことができ、造
作の自由度が大きくなる。
【0073】この場合、柱17や管柱20に壁パネル1
2の幅方向両側係合用耳片30を埋め込む形で凹凸嵌合
させて組み建てることができるので、柱17,20と壁
パネル12との気密性,遮音性を良好に維持でき、しか
も、壁パネル12は独立気泡の発泡体34が構造用合板
としての面材26や補強材32に良好に密着して一体化
しているため、気密性をほぼ完全に保持することが可能
となり、断熱性や遮音性を大幅に向上させることができ
る。
【0074】図7は、構造用パネル10として用いられ
る壁パネルの第1変形例を示すものである。
【0075】この壁パネル12Aは木造建築物の外壁用
耐力壁として用いられる。壁パネル12Aは構造用合板
で形成された面材26の一側に断熱補強体27が固定さ
れる。断熱補強体27は、面材26の一側に3本の補強
材32が幅方向に間隔をおいて平行に固定される。3本
の補強材32はパネル本体28の長手方向全長に亘って
延び、各補強材32と面材26との間に画成される空間
に発泡体34が一体に設けられる。発泡体34と各補強
材32とはほぼ面一に形成され、構造用パネル10を積
み重ねたとき、安定的に積み上げることができ、運搬や
取扱いに利便性を持たせ、搬送の効率化を図ることがで
きる。
【0076】パネル本体28を構成する面材26は断熱
補強体27の端縁(周縁)より外方に所定量突出して係
合用耳片30が全周に亘って形成される。パネル本体2
8の幅方向両側に形成される係合用耳片30は、図2に
示すように、通し柱としての柱17と管柱20との間、
対向する管柱20,20間の対向面に形成されたスリッ
ト状の縦溝36に挿入され、凹凸係合せしめられる。
【0077】また、パネル本体28の長手方向両側に形
成される係合用耳片30のうち、下側の耳片は、図3に
示すように、床パネル14と受け材37で形成される係
合段部に上方から係合して支持される。パネル本体28
の上側の係合用耳片30は胴差し24、軒桁材15ある
いは梁18の下面に形成されるスリット状の長手溝38
に挿入されて凹凸係合する。
【0078】壁パネル12Aを構成するパネル本体28
の各寸法は、図6に示された壁パネル12と同様に規格
化される。これにより、施工の均一化が図れ、生産性が
向上せしめられる。
【0079】この壁パネル12Aも、図6に示される壁
パネル12と同様に木造建築物の外壁に使用したとき、
釘等の固定手段で打ち付けられ、外壁を耐力壁として構
成できる一方、高気密化が図れ、ウレタン等の発泡体3
4の使用により、高断熱化が図れ、遮音性も優れたもの
となる。
【0080】図8は壁パネル12Bの第2変形例を示し
たものである。
【0081】この変形例に示された壁パネル12Bは、
構造用合板あるいは集成材からなる面材26とこの面材
26の一側に固定される断熱補強体27とからパネル本
体28を構成している。パネル本体28が面材26と断
熱補強体27から構成される点は図6および図7に示さ
れた壁パネルと異ならないので同一符号を付して説明を
省略する。このパネル本体28は面材26の中央部に長
手方向に固定される1本の補強材32と発泡体34とか
ら断熱補強体27を構成したものである。
【0082】この構造用パネル10は、発泡体34の外
周に補強材から成る囲枠を設けず、木材使用量を少なく
して材料コストおよび加工コストを大幅に低減させたも
のである。この構造用パネル10は従来の製品に較べ重
量を半分程に低減できる。しかも、断熱補強体27は補
強材32が発泡体34から突出せず面一に保たれるた
め、構造用パネル10の取扱いや輸送が極めて簡素にな
り、軽量化されているので、施工現場において、一人の
作業員で構造用パネル10の据付や取扱いが可能とな
り、現場における作業性を改善し、作業工数を削減する
ことができる。
【0083】なお、図6ないし図8に示した壁パネル1
2,12A,12Bにおいては、パネル本体28の外周
に全周に亘って係合用耳片30を形成した例を示した
が、この係合用耳片30はパネル本体28の少なくとも
幅方向両側に設けたものであればよく、幅方向両側と長
手方向上側に設けてもよい。
【0084】図9および図10は本発明に係る構造用パ
ネルの第2実施形態を示すものである。
【0085】図9は、図2に対応する木造建築物の平断
面を示すもので、この木造建築物に外壁構成用の壁パネ
ル12と室内仕切用壁パネル40が用いられ、いずれも
耐力壁構造に構成される。外壁構成用の壁パネル12は
第1実施形態に示された壁パネル12と実質的に同一で
あり、異ならないので同一符号を付して説明を省略す
る。壁パネル12はパネル本体44の幅方向両側に設け
れらた補強材を利用して室外側から柱17,20に釘4
8等の固定手段で止着される。この釘止め等の止着によ
り木造建築物の剪断耐力を高めることができる。
【0086】この構造用パネルは外壁構成用の壁パネル
12とともに用いられる室内仕切用壁パネル40に特徴
を有する。この壁パネル40は、図9および図10に示
すように、杉や檜等の構造用合板で形成された仕上材と
しての矩形の面材41,41を対向して配置し、対をな
す面材41,41間に断熱補強体43を一体あるいは一
体的に介装(固定)してパネル本体44を構成したもの
である。断熱補強体43は補強材32を矩形のフレーム
枠構造に組み立てた囲枠45を備える。パネル本体44
は矩形の枠組構造の囲枠45の両側に面材41,41を
固定させる一方、囲枠45と面材41とで囲まれる空間
内に例えばウレタン樹脂を注入して発泡させ、硬質樹脂
発泡体34を一体に介装したものである。
【0087】壁パネル40は、対向配置された対をなす
面材41,41が断熱補強体43の幅方向両側および長
手方向一側から外方に突出し、対をなす係合用耳片であ
る係合用耳片対46が構成される。
【0088】パネル本体44の幅方向両側にそれぞれ形
成される係合用耳片対46は図9に示すように、柱20
と柱20の対向面に形成された2条のスリット状縦溝4
7に挿入されて凹凸係合し、挿設される。パネル本体4
4の上側に形成される係合用耳片対46は梁18の下面
に形成される2条のスリット状長手溝(図示せず)に挿
入されて凹凸係合し、室内側空間を仕切る耐力壁が構成
される。係合用耳片対46と柱20の縦溝47や梁18
の長手溝との間に形成されるギャップはウレタン等のシ
ール材が充填されて密封される。
【0089】この構造用パネルを室内仕切用壁パネル4
0として建て込む場合には、柱17や管柱20の対向す
る側面に2条のスリット状縦溝47を形成する。2条の
縦溝47はパネル本体44の係合用耳片対46を挿入
し、凹凸係合させるに充分な溝幅および溝の深さを有す
る。
【0090】しかして、建物11の外壁構成用壁パネル
12を建て込んだ後、室内側を仕切るために、管柱20
の室内側に形成された2条のスリット状縦溝47に室内
仕切用壁パネル40の片側の係合用耳片対46を挿入
し、凹凸係合させる。続いて片側が凹凸係合された室内
仕切用壁パネル12の幅方向他側に形成された係合用耳
片対46に、室内側柱20の2条のスリット状縦溝47
を嵌合させて凹凸係合させる。以後、室内仕切用壁パネ
ル40と室内側柱20を用いて順次建て込んでいき、室
内側仕切用の耐力壁を構成する。
【0091】この場合、壁パネル40は幅寸法W×長さ
寸法l×厚さ寸法tが規格化され、標準化されることが
望ましい。壁パネル40は外壁構成用壁パネル12とほ
ぼ同寸法に形成される。壁パネル40の面材41は板厚
が7.5mm〜15mm、例えば10mm程度の構造用パネル
が用いられ、断熱補強体43は20mm〜50mm、例えば
30mm程度の厚さを有する。
【0092】この室内仕切用壁パネル40においても、
壁パネル40の幅方向両側の係合用耳片対46が対向す
る柱20,20の2条のスリット状縦溝47に挿入され
て凹凸係合する一方、壁パネル40の上側も梁18と凹
凸係合するので、高気密性が保たれる。また、壁パネル
40は対向配置された構造用合板である面材41と断熱
補強体43とが一体に構成されるので、充分な剛性が得
られ、機械的・物理的強度を向上させることができる。
さらに、この壁パネル40は面材41間に硬質有機発泡
体34が一体に形成されるので、この発泡体34により
断熱性や遮音性を向上させることができる。
【0093】図11は室内仕切用壁パネル40Aの変形
例を示すものである。
【0094】この変形例に示された壁パネル40Aは面
材41間に設けられる断熱補強体43が、図10に示さ
れる断熱補強体と相違するが、他の構成は図10に示さ
れた壁パネル40と異ならないので同一符号を付して説
明を省略する。
【0095】図11に示された壁パネル40Aを構成す
る断熱補強体43は、3本の平行な補強材43と、これ
らの補強材43間に充填された発泡体34とから構成さ
れる。補強材43がパネル本体44の長手方向に沿って
固定され、矩形のフレーム枠を構成しない点で図10に
示された壁パネル40と相違する。この場合、補強材4
3はパネル本体44の長手方向に必ずしも3本並設する
必要はなく、パネル本体44の幅方向両側に2本だけ並
設しても、また、パネル本体44の中央部に1本だけ固
定したものであってもよい。
【0096】図11に示された室内仕切用壁パネル40
Aの作用効果は図10に示された壁パネル40と実質的
に異ならないので説明を省略する。
【0097】なお、本発明の実施形態においては、構造
用パネルを外壁用の壁パネルや室内仕切用壁パネルとし
て用いた例を示したが、この構造用パネルは、野地パネ
ルや床パネルにも適用することができる。
【0098】
【発明の効果】以上に述べたように本発明に係る構造用
パネルおよび木造建築物の壁体構造においては、壁パネ
ル等をパネル化し、工場で製造できるようにしたので、
生産性を向上させ、優れた強度特性を持たせることがで
きる一方、施工現場ではクレーン等の重機を使ってパネ
ル化した構造用パネルを取り付けるだけであるから、建
設工期が大幅に短縮され、施工の均一化が図れる。した
がって、施工のバラツキがなくなり、作業員の熟練度を
不要にし、施工の自由度が向上し、作業性が向上する。
【0099】また、本発明に係る構造用パネルおよび木
造建築物の壁体構造においては、パネル本体を構成する
断熱補強体を発泡体と補強材とから一体に結合させ、発
泡体を面材に一体に接合させたので、機械的・物理的強
度が高く、均一で高断熱の構造用パネルを提供でき、気
密性,断熱性,遮音性を向上させ、省エネ効果が良好で
住環境の改善効果の高い構造用パネルならびに壁体構造
を提供できる。
【0100】さらに、本発明に係る構造用パネルおよび
木造建築物の壁体構造は、断熱補強体を構成する発泡体
と補強材はほぼ面一に形成したから安定的かつコンパク
トに重ね合せることができ、構造用パネルの取扱いや作
業性が良好となり、搬送の効率性を高めることができ
る。
【0101】さらに、本発明に係る構造用パネルおよび
木造建築物の壁体構造においては、作業環境の良い工場
で生産できるので、工場製作により品質を向上させると
ともに、施工現場での廃材を減少させ、建築材料を効率
よく、有効に利用することができ、コストダウンを図る
ことができる。
【0102】さらにまた、本発明に係る構造用パネルお
よび木造建築物の壁体構造においては、施工現場におけ
る作業員の負担を大幅に軽減させ、建設工期の大幅な短
縮が図れ、施工を簡単かつ能率よく進めることができ
る。
【0103】またさらに、本発明に係る木造建築物の壁
体構造においては、構造用パネルのパネル本体から少な
くとも幅方向両側に突出する係合用耳片を対向する柱に
形成された縦溝に挿入して凹凸係合させることにより、
木造軸組みの強度とツーバイフォーの持つ面の強さを併
せ持たせることができ、耐震性に極めて優れた耐力壁構
造となる。構造用パネルのパネル本体の幅方向両側に設
けられた補強材を利用し、上記補強材を室外側から柱に
釘等の固定手段で止着させることにより、建物の機械的
・物理的強度をより一層向上させ、より耐震性に優れた
耐力壁構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る構造用パネルを木造建築物に据え
付けた状態を示す木造建築物の壁体構造の側面図。
【図2】図1に示された木造建築物の壁体構造を示すコ
ーナ部の平断面図。
【図3】図1に示された木造建築物の壁体構造を示す部
分的な縦断面図。
【図4】基礎上に建て込まれる木造建築物の据付関係を
示す図。
【図5】建物に使用される床,壁,屋根のパネル化条件
を示した説明図。
【図6】本発明に係る構造用パネルの第1実施形態を示
す斜視図。
【図7】本発明に係る構造用パネルの第1実施形態の第
1変形例を示す斜視図。
【図8】本発明に係る構造用パネルの第1実施形態の第
2変形例を示す斜視図。
【図9】本発明に係る木造建築物の壁体構造を示すコー
ナ部の平断面図。
【図10】本発明に係る構造用パネルの第2実施形態を
示す斜視図。
【図11】本発明に係る構造用パネルの第2実施形態の
変形例を示す斜視図。
【図12】従来の複合断熱パネル(構造用パネル)を示
す斜視図。
【図13】図12に示された複合断熱パネルを組み立て
た状態を示す平断面図。
【図14】従来の複合断熱パネルの他の例を示す斜視
図。
【符号の説明】
10 構造用パネル 11 建物 12 壁パネル 13 屋根パネル 14 床パネル 15 軒桁材 16 母屋材 17 柱(通し柱) 18 梁 19 束材 20 管柱(柱) 21 基礎 22 パッキン 23 土台 24 胴差し 26 面材 27 断熱補強体 29 パネル本体 29 係合段部 30 係合用耳片 32 補強材 33 フレーム枠(囲枠) 34 発泡体 36 縦溝 37 受け材 38 長手溝 40 壁パネル 41 面材 43 断熱補強体 44 パネル本体 45 囲枠 46 係合用耳片対 48 釘(固定手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る構造用パネ
ルは、上述した課題を解決するために、請求項1に記載
したように、合板・集成材等の面材に少なくとも1本の
補強材を長手方向に固定する一方、上記補強材固定側の
面材に発泡体を一体に接合してパネル本体を形成し、こ
のパネル本体は面材に固定された発泡体と補強材とから
断熱補強体を構成し、上記パネル本体は断熱補強体の端
縁から面材を少なくとも幅方向両側に突出させて係合用
耳片を形成したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】上述した課題を解決するために、本発明に
係る構造用パネルにおいては、請求項2に記載したよう
に、面材は構造用合板で矩形形状に構成される一方、断
熱補強体は面材の少なくとも長手方向に延びて固定され
た補強材と独立気泡の硬質発泡体とがほぼ面一に形成さ
れたものであったり、さらに、請求項3に記載したよう
に、パネル本体は、幅方向両側を含む少なくとも3側方
に係合用耳片が形成されたものであったり、さらにま
た、請求項4に記載したように、パネル本体は、断熱補
強体の少なくとも幅方向両側に長手方向に沿って固定さ
れた補強材を有するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本発明に係る木造建築物の壁体構造は、上
述した課題を解決するために、請求項5に記載したよう
に、立設された柱の対向面に縦溝をそれぞれ長手方向に
沿って形成し、上記縦溝にパネル本体の幅方向両側に形
成された係合用耳片を挿設し、上記パネル本体は対をな
す柱間に順次介装されたものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、本発明に係る構造用パネルは、上述
した課題を解決するために、請求項8に記載したよう
に、集成材・合板等の面材を対向配設し、上記面材間に
少なくとも1本の補強材を長手方向に固定する一方、補
強材を固定した面材間を発泡体で一体に接合してパネル
本体を形成し、このパネル本体は面材間に固定された発
泡材と補強材とから断熱補強体を構成し、上記パネル本
体は断熱補強体の端縁から面材を少なくとも幅方向両側
に突出させて係合用耳片対を形成したものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る構造用パネルは、請求項9に記載したよう
に、面材は集成材あるいは構造用合板で矩形形状に構成
される一方、パネル本体は幅方向両側を含む少なくとも
3側方に係合用耳片対を突出させて設けたものであった
り、また、請求項10に記載したように、パネル本体
は、面材間の少なくとも幅方向両側に長手方向に沿って
固定された補強材を有するものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】一方、本発明に係る木造建築物の壁体構造
は、上述した課題を解決するために、請求項11に記載
したように、立設された柱の対向面に縦溝を長手方向に
形成し、上記縦溝にパネル本体の幅方向両側に形成され
た係合用耳片対を挿設し、上記パネル本体は対をなす柱
間に順次介装されて仕切壁を構成したものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】さらに、上述した課題を解決するために、
本発明に係る木造建築物の壁体構造は、請求項12に記
載したように、パネル本体は係合用耳片対が上側にも形
成され、この係合用耳片対が対向する柱間に掛け渡され
る梁の長手溝に挿設されたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 601 E04B 2/56 601D 604 604F 605 605C 611 611C 622 622B 622K 632 632B 632D 632K 645 645B 645C E04C 2/38 E04C 2/38 S

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造用合板・構造用集成材等の面材に少
    なくとも1本の補強材を長手方向に固定する一方、上記
    補強材固定側の面材に発泡体を一体に接合してパネル本
    体を形成し、このパネル本体は面材に固定された発泡体
    と補強材とから断熱補強体を構成し、上記パネル本体は
    断熱補強体の端縁から面材を少なくとも幅方向両側に突
    出させて係合用耳片を形成したことを特徴とする構造用
    パネル。
  2. 【請求項2】 面材は構造用合板で矩形形状に構成され
    る一方、断熱補強材は面材の少なくとも長手方向に延び
    て固定された補強材と独立気泡の硬質発泡体とがほぼ面
    一に形成された請求項1記載の構造用パネル。
  3. 【請求項3】 パネル本体は、幅方向両側を含む少なく
    とも3側方に係合用耳片が形成された請求項1記載の構
    造用パネル。
  4. 【請求項4】 パネル本体は、断熱補強体の少なくとも
    幅方向両側に長手方向に沿って固定された補強材を有す
    る請求項1記載の構造用パネル。
  5. 【請求項5】 立設された柱の対向面に縦溝をそれぞれ
    長手方向に沿って形成し、上記縦溝にパネル本体の幅方
    向両側に形成された係合用耳片を挿設し、上記パネル本
    体は面材に固定された断熱補強体が室外側に向くように
    対をなす柱間に順次介装されたことを特徴とする木造建
    築物の壁体構造。
  6. 【請求項6】 パネル本体は、断熱補強体の少なくとも
    幅方向両側に長手方向に延びて固定された補強材を有
    し、この補強材を釘等の固定手段で柱に室外側から固定
    させ、耐力壁を構成した木造建築物の壁体構造。
  7. 【請求項7】 パネル本体は、係合用耳片が上側にも形
    成され、この係合用耳片が対向する柱間に掛け渡される
    梁の長手溝に挿設された請求項1記載の木造建築物の壁
    体構造。
  8. 【請求項8】 構造用集成材・構造用合板等の面材を対
    向配設し、上記面材間に少なくとも1本の補強材を長手
    方向に固定する一方、補強材を固定した面材間を発泡体
    で一体に接合してパネル本体を形成し、このパネル本体
    は面材間に固定された発泡材と補強材とから断熱補強体
    を構成し、上記パネル本体は断熱補強体の端縁から面材
    を少なくとも幅方向両側に突出させて係合用耳片対を形
    成したことを特徴とする構造用パネル。
  9. 【請求項9】 面材は構造用集成材あるいは構造用合板
    で矩形形状に構成される一方、パネル本体は幅方向両側
    を含む少なくとも3側方に係合用耳片対を突出させて設
    けた請求項8記載の構造用パネル。
  10. 【請求項10】 パネル本体は、面材間の少なくとも幅
    方向両側に長手方向に沿って固定された補強材を有する
    請求項8記載の構造用パネル。
  11. 【請求項11】 立設された柱の対向面に2条の縦溝を
    長手方向に形成し、上記縦溝にパネル本体の幅方向両側
    に形成された係合用耳片対を挿設し、上記パネル本体は
    対をなす柱間に順次介装されて仕切壁を構成した木造建
    築物の壁体構造。
  12. 【請求項12】 パネル本体は係合用耳片対が上側にも
    形成され、この係合用耳片対が対向する柱間に掛け渡さ
    れる梁の2条の長手溝に挿設された請求項1記載の木造
    建築物の壁体構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002106086A (ja) * 2000-07-26 2002-04-10 Ueki House Kk 家屋構築用のパネル体及び家屋の構築方法
JP4551031B2 (ja) * 2000-07-26 2010-09-22 ウエキハウス株式会社 家屋構築用のパネル体及び家屋の構築方法

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