JPH1193011A

JPH1193011A - 開閉かつら

Info

Publication number: JPH1193011A
Application number: JP24628297A
Authority: JP
Inventors: Makoto Sugiura; 誠杉浦
Original assignee: ART NATURE KK
Current assignee: ART NATURE KK
Priority date: 1997-09-11
Filing date: 1997-09-11
Publication date: 1999-04-06

Abstract

(57)【要約】【課題】髪型に制約を受けず自毛の洗髪が容易な開閉か
つらを提供する。【解決手段】開閉かつらは人工毛のないループ状の固定
部１１とこの固定部１１の両端に連結された開閉部１３
とからなる。先ず固定部１１を複数の止め具１９により
自毛１５に結合させて固定部１１を頭部１６に固定し、
次に蓋部１３ｂの接続部材１８と固定部１１の接続部材
１７により蓋部１３ｂを固定部１１に固定して、開閉か
つらの装着が完了する。洗髪等の際は接続部材１７と１
８の係合を解除して蓋部１３ｂを開成すると固定部１１
を除いて残るのは頭部１６だけであり極めて容易に洗髪
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、植毛部分全体が頭
部に対して開閉自在な開閉かつらに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、図３(a),(b) に示すようなか
つらが知られている。同図(a) は、繁雑を避けるため人
工毛（人造または自然の毛髪を加工したもの）の図示を
省略して、かつらの基布部分のみを裏面から見た図を示
したおり、同図(b) は、そのかつらを頭部に装着した状
態で開閉部を開成した状態を示している。尚、同図(b)
は、全体の構成を分かりやすく図示するために、植設さ
れた人工毛及び自毛（本人の頭部に成育している自然の
頭髪）を実際よりも少なく示している。

【０００３】このかつらは、同図(a) に示すように、前
部連結部１と、この連結部１を介して相互に連結してい
る固定かつら部２と開閉かつら部３からなる。これら連
結部１、固定かつら部２及び開閉かつら部３には、適宜
量の人工毛４が夫々植設されている。上記の固定かつら
部２は、幅広の帯状に形成され、連結部１と共に人の頭
部５の周囲に広く巻き付くような状態で固定される。こ
の固定かつら部２には、上記のように頭部に取り付けた
とき上方に来る周辺部に上縁部２ａが形成され、この上
縁部２ａに複数の止め具６が設けられている。また、下
方に来る周辺部には下縁部２ｂが形成され、この下縁部
２ｂには、自毛７に固着させるための適宜の接続部材、
又は自毛７を結び付けるための結着部が設けられてい
る。

【０００４】一方、開閉かつら部３は、連結部１に連結
している部位を除く周辺部に縁部３ａを備え、この縁部
３ａに上記の止め具６と一対になる他方の止め具８を備
えている。

【０００５】固定かつら部２の下縁部２ｂと自毛７との
結合により、図(b) に示すように、固定かつら部２を頭
部５に固定した後、開閉かつら部３全体を、止め具６及
び８により固定かつら部２に固定すると、連結部１、固
定かつら部２及び開閉かつら部３が一体となったかつら
が頭部５に形成される。そして、例えば、このかつらの
使用者が入浴する際には、かつらを装着したまま入浴で
き、上記止め具６及び８の係合を解除して開閉かつら部
３を同図(b) の状態に開成し、更に前方に屈曲させて大
きく開成させて、その開口された頭頂部５ａの自毛を直
接洗髪することができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記開
閉かつら部の構成は、オールバック等の髪型であれば問
題が無いが、整髪された分け目を形成した形状の髪型で
ある場合では、この分け目を横断して固定かつら部２と
開閉かつら部３に分割したのでは、開閉かつら部３の開
閉後に、固定かつら部２と開閉かつら部３の分け目が整
合しなくなる虞がある。したがって、そのような不整合
を避けるため、初めから分け目を避けて開閉部を形成す
る必要がある。このため、開閉かつら部の形状や大きさ
に制約を受けるという不便がある。また、同様な理由か
ら頭頂部５ａの開口を大きく形成することができないか
ら、折角、開閉構造にしたにも拘らず、頭頂部の自毛を
思った程には自由に洗髪できないという不満があった。
また、固定かつら部２の部分は自毛７と混在しているの
で、洗髪のために水を含むと自毛７と人工毛４とが絡み
易くなり、自毛が傷み易くなるという問題もあった。

【０００７】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
髪型の形状に制約を受けず自毛の洗髪が容易な開閉かつ
らを提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】以下に、本発明の開閉か
つらの構成を述べる。本発明の開閉かつらは、人工毛を
設けることなくループ状に形成され自毛に連結して頭部
に固定可能に形成された固定部と、基布と該基布に植設
された人工毛とから成り一部を上記固定部の一部に連結
され他部を上記固定部の他部に接離自在に接続部材によ
り接続される開閉部とを有して構成される。

【０００９】上記固定部は、例えば請求項２記載のよう
に、ループ状の周囲に自毛を結び付けることにより頭部
に固定されるべく形成された結着部を備えて構成され、
また、例えば請求項３記載のように、ループ状の周囲に
自毛を把持することにより頭部に固定されるべく構成さ
れた把持具を備えて成り、また、例えば請求項４記載の
ように、上記開閉部の一部に連結された部位以外の周辺
部に上記開閉部の他部と接離自在に接続すべく上記開閉
部側に配設される接続具と一対の接続具を備えて構成さ
れる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図１(a) は、一実施の形態に
おける開閉かつらの基礎部の構成を示す裏面図であり、
同図(b) は、完成状態の開閉かつらを裏面から見た図で
ある。同図(a) に示すように、開閉かつらの基礎部は、
ループ状の固定部１１と、この固定部１１の両端（一
部）１２ａ、１２ｂにより固定部１１に連結された開閉
部１３とからなる。開閉部１３は、頭部に装着時には前
頭部に離接自在に当接する前覆部１３ａと、適宜の接続
具により上記固定部１１と接離自在に接続されて頭部の
略全体を覆う蓋部１３ｂとからなる。上記ループ状の固
定部１１に対応する蓋部１３ｂの周囲部１３−１には、
適宜の間隔で一対の一方の接続部材が複数個配設され、
一対の他方の接続部材が固定部１１に配設される。これ
らの接続部材は例えばスナップ釦等である。

【００１１】この固定部１１は、例えば合成繊維製の通
気性の良い且つ伸縮性を抑えた細かい網地を用いてリボ
ン状に形成され、人工毛を設けることなく、単にループ
状に形成されている。そして、前覆部１３ａと蓋部１３
ｂからなる開閉部１３は、適宜の例えば蜂巣状の又は格
子状の網目に形成された基布からなり、その基布に、同
図(b) に示すように、人工毛１４が植設されている。

【００１２】図２は、上記の開閉かつらを、頭部１６に
装着した状態で蓋部１３ｂを開成したところを示す図で
ある。同図は、全体を分かりやすく図示するため、植設
された人工毛１４及び自毛１５を実際よりも少なく示し
ている。また、図１(a),(b)に示した構成と同一の構成
部分には図１(a),(b) と同一の番号を付与して示してい
る。

【００１３】図２に示す状態は、先ず、固定部１１を、
複数の適宜の止め具１９を用いて自毛１５に結合させ又
は特には図示しないが固定部１１に複数の小さなループ
状の止め部を設けてこれらの止め部に自毛１５を結び付
けて結合させる等のことにより、固定部１１を頭部１６
に固定したところである。この自毛１５との結合作業を
行うに際し、固定部１１には上述したように人工毛が植
設されていないから、図２のように蓋部１３ｂを開成し
て結合作業を行うとき作業の邪魔になるものがなく、極
めて円滑に結合作業を進めることができる。

【００１４】続いて一方の接続部材１７と他方の接続部
材１８により蓋部１３ｂを固定部１１に固定する。これ
により、この開閉かつらの装着が完了する。洗髪すると
きは、接続部材１７と１８の係合を解除して蓋部１３ｂ
を開成すると、固定部１１を除いて残るのは自分の頭部
だけであるから洗髪が極めて容易である。また、開閉部
１３のみが、人工毛１４の植設された実際のかつら部分
であるから、分け目等を形成した形状のものでも着脱前
後の整合に何等支障を生じない。

【００１５】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、人工毛の植設された部分とは別個に人工毛の植設
されていない固定部分を形成して相互に連結し、この固
定部分によって頭部にかつらを固定するので、人工毛の
植設された部分全体を開閉部分とすることができ、した
がって、かつらを装着したままでの自毛の洗髪がより容
易となる。また、人工毛の植設された部分が分割される
ことがないので、かつらの髪型に制約を受けることがな
く、したがって、分け目付き等のあらゆる形状のかつら
を自在に設計できて便利である。また、固定部分を人工
毛のない構成とするので、頭部へのかつらの取り付け作
業に邪魔になるものがなく、したがって、かつらの取り
付け作業の能率が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) は一実施の形態における開閉かつらの基礎
部の構成を示す裏面図、(b) はその完成状態の開閉かつ
らを裏面から見た図である。

【図２】一実施の形態における開閉かつらを頭部に装着
した状態で蓋部を開成したところを示す図である。

【図３】(a) は従来の開閉かつらの基布部分のみを裏面
から見た図、(b) はそのかつらを頭部に装着した状態で
開閉部を開成した状態を示す図である。

【符号の説明】

１前部連結部２固定かつら部２ａ上縁部２ｂ下縁部３開閉かつら部３ａ縁部４人工毛５頭部５ａ頭頂部６止め具７自毛８止め具１１固定部１２ａ、１２ｂ固定部の両端１３開閉部１３ａ前覆部１３ｂ蓋部１３−１周囲部１４人工毛１５自毛１６頭部１７、１８接続部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】人工毛を設けることなくループ状に形成
され自毛に連結して頭部に固定可能に形成された固定部
と、基布と該基布に植設された人工毛とから成り一部を前記
固定部の一部に連結され他部を前記固定部の他部に接離
自在に接続部材により接続される開閉部と、を有することを特徴とする開閉かつら。
【請求項２】前記固定部は、ループ状の周囲に自毛を
結び付けることにより頭部に固定されるべく形成された
結着部を備えることを特徴とする請求項１記載の開閉か
つら。
【請求項３】前記固定部は、ループ状の周囲に自毛を
把持することにより頭部に固定されるべく構成された把
持具を備えることを特徴とする請求項１記載の開閉かつ
ら。
【請求項４】前記固定部は、前記開閉部の一部に連結
された部位以外の周辺部に前記開閉部の他部と接離自在
に接続すべく前記開閉部側に配設される接続具と一対の
接続具を備えることを特徴とする請求項１記載の開閉か
つら。