JPH1192768A - ドラム用ライン導管着脱装置 - Google Patents

ドラム用ライン導管着脱装置

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JPH1192768A
JPH1192768A JP25693397A JP25693397A JPH1192768A JP H1192768 A JPH1192768 A JP H1192768A JP 25693397 A JP25693397 A JP 25693397A JP 25693397 A JP25693397 A JP 25693397A JP H1192768 A JPH1192768 A JP H1192768A
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drum
bolt
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detachment
line
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Yasunori Chiba
泰紀 千葉
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Nikko Consulting & Eng Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コークドラムやチャージライン導管の位置が
ずれても、このズレを吸収して確実にチャージライン導
管を着脱することができるドラム用ライン導管着脱装置
を提供する。 【解決手段】 ドラム用ライン導管着脱装置10は、昇
降可能なC型架台18上でボルト脱着ユニット10を前
後左右移動可能に支持するスライドガイド25、26を
有し、ボトムフランジボルト6の頭部には円錐形に形成
されたキャップ6aが溶接される。ボトムフランジボル
ト着脱ユニット17のボルト係合部28とボトムフラン
ジボルト6との係合過程において、ボルト係合部28は
キャップ形状にならいながら係合することとなり、仮に
ボルト係合部28のセンタとボトムフランジボルト6の
センタとの間にズレがあったとしても、スライドガイド
25、26を介した基台27の移動により、ズレが自動
的に吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャージライン導
管を介してチャージラインと接続されるドラムからチャ
ージライン導管を着脱するドラム用ライン導管着脱装置
に係り、特に、石油精製施設等に設置されるディレード
コークドラムの下部に取付けらたチャージライン導管を
コークドラムより着脱するドラム用ライン導管着脱装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に石油精製工程において、供給炭化
水素をコークス化するディレードコークドラム(半連続
式ドラム)によって生成されたコークスは、コークドラ
ムの内壁に堆積するため、これを周期的に取り出さなけ
ればならない。このコークスの除去は、直立するコーク
ドラム下部の開口部を通して行われる。コークを除去す
る際には、コークドラムの下部に接続されたチャージラ
イン導管を手作業で取り外し、除去されたコークスをホ
ッパーや貨車等に導く。コークドラムは、高温であるた
め、下方開口部から手操作によってコークスを取り出す
作業は、危険を伴い、かなりの時間を必要とする。
【0003】このような問題に鑑み、例えば、特公平4
−26637号公報には、コークドラムの下方に設けら
れたチャージライン導管(下方ヘッドユニット、底部カ
バーユニット)を、遠隔操作によって着脱可能にしたヘ
ッド着脱装置が開示されている。また、特公平4−61
036号公報には、上記ヘッド着脱装置の欠点を改善し
たものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、通常のコー
クドラムの場合、チャージライン導管との取付位置が常
に予定通りの位置になるとは限らず、フランジを締結す
る個々のボルトの位置も正確に位置決めすることは困難
であった。しかしながら、上述したヘッド着脱装置では
着脱位置が固定されているため、ボルトの着脱作業が不
可能になったり、着脱不良が発生するおそれがある。
【0005】本発明の目的は、コークドラムやチャージ
ライン導管の位置がずれても、このズレを吸収して確実
にチャージライン導管を着脱することができるドラム用
ライン導管着脱装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、チャージラ
イン導管を介してチャージラインと接続されるドラムか
らチャージライン導管を着脱するドラム用ライン導管着
脱装置において、前記ドラムに接続される前記チャージ
ライン導管のドラム側フランジを支持するドラム側フラ
ンジ支持台と、前記ドラム側フランジを前記ドラムの端
部に締結するボルトを着脱するドラム側フランジボルト
着脱手段と、前記ドラム側フランジボルト着脱手段の作
動位置と前記ボルトの中心位置とのずれを吸収するドラ
ム側着脱位置補正手段とを有することを特徴とするドラ
ム用ライン導管着脱装置によって達成される。
【0007】これにより、ドラム側着脱位置補正手段に
よって、着脱対象となるボルトの中心と前記ボトムフラ
ンジボルト着脱手段の作用部中心とのズレが吸収される
ため、スムーズにボトムフランジボルトを締めたり、弛
めたりすることができる。上述したドラム用ライン導管
着脱装置において、前記ドラム側フランジボルト着脱手
段は、前記ドラム側フランジに対して昇降する架台と、
前記架台上に設けられ、前記ドラム側フランジの前記ボ
ルトを着脱する複数のボルト着脱ユニットとを有するこ
とが望ましい。
【0008】上述したドラム用ライン導管着脱装置にお
いて、前記ドラム側フランジボルト着脱手段の前記複数
のボルト着脱ユニットの数は、前記ドラム側フランジを
締結するボルトの数よりも少なく、前記ドラム側フラン
ジに対して前記架台を移動することにより、前記各ボル
ト着脱ユニットがそれぞれ複数の前記ボルトを着脱する
ことが望ましい。
【0009】これにより、ドラム側フランジのボルトよ
りも少ないドラム側フランジボルト着脱手段によりボル
トを着脱することができる。上述したドラム用ライン導
管着脱装置において、前記チャージライン導管のライン
側フランジを前記チャージラインの端部に締結するボル
トを着脱するライン側フランジボルト着脱手段と、前記
ライン側フランジボルト着脱手段の作動位置と前記ボル
トの中心位置とのずれを吸収するライン側着脱位置補正
手段とを更に有することが望ましい。
【0010】これにより、ドラム用ライン導管着脱装置
1台で、ボトム側フランジとチャージライン側フランジ
を着脱してチャージライン導管を完全に着脱できる。上
述したドラム用ライン導管着脱装置において、前記ライ
ン側フランジボルト着脱手段は、前記ライン側フランジ
に対して接近離反する架台と、前記架台上に設けられ、
前記ライン側フランジの前記ボルトを着脱する複数のボ
ルト着脱ユニットとを有することが望ましい。
【0011】上述したドラム用ライン導管着脱装置にお
いて、前記ライン側フランジボルト着脱手段の前記複数
のボルト着脱ユニットの数は、前記ライン側フランジを
締結するボルトの数よりも少なく、前記ライン側フラン
ジに対して前記架台を移動することにより、前記各ボル
ト着脱ユニットがそれぞれ複数の前記ボルトを着脱する
ことが望ましい。
【0012】これにより、ライン側フランジのボルトよ
りも少ないライン側フランジボルト着脱手段によりボル
トを着脱することができる。上述したドラム用ライン導
管着脱装置において、前記ボルト着脱ユニットは、前記
架台上に設けられた基台と、前記基台上に設けられ、前
記ボルトに係合可能なボルト係合部と、前記ボルト係合
部を回転する駆動手段とを有することが望ましい。
【0013】上述したドラム用ライン導管着脱装置にお
いて、前記ドラム側着脱位置補正手段及び/又は前記ラ
イン側着脱位置補正手段は、前記基台を前記架台に対し
て前後左右移動可能に支持する左右移動可能支持手段を
有し、前記ボルト係合部に加わる力により、前記基台が
前記架台に対して移動して、前記ボルト着脱ユニットの
作動位置と前記ボルトの中心位置とのずれを吸収するこ
とが望ましい。
【0014】これにより、ボルト着脱ユニットのボルト
係合部とボルトとの係合過程において、ボルト係合部は
ボルト形状にならいながら係合することとなり、仮にボ
ルト係合部のセンタとボルトのセンタとの間にズレがあ
ったとしても、左右移動可能支持手段による基台の移動
により、ズレが自動的に吸収される。上述したドラム用
ライン導管着脱装置において、前記ドラム側着脱位置補
正手段及び/又は前記ライン側着脱位置補正手段は、前
記ボルト係合部に力が加わっていないときには、前記ボ
ルト着脱ユニットの作動位置を原位置に維持する原位置
維持手段を有することが望ましい。
【0015】これにより、ボルト係合部に力が加わって
いないときには、ボルト着脱ユニットの作動位置を原位
置に維持することができ、ボルトとのズレの方向が異な
ってもズレを自動的に吸収することができる。上述した
ドラム用ライン導管着脱装置において、前記ボルト着脱
ユニットの前記駆動手段は、前記ボルト係合部を高トル
ク・低回転で駆動する高トルク駆動手段と、前記ボルト
係合部を低トルク・高回転で駆動する低トルク駆動手段
とを有することが望ましい。
【0016】また、上述したドラム用ライン導管着脱装
置において、前記ボルトの締付時には、前半は前記低ト
ルク駆動手段を用い、後半は前記高トルク駆動手段を用
い、前記低トルク駆動手段から前記高トルク駆動手段へ
の切り換えは、前記ボルトが所定位置に達したか否か、
及び/又は、所定の設定時間を経過したか否か、に基づ
いて行われることが望ましい。
【0017】これにより、ボルトの締付に要する作業時
間を短縮し、確実にボルト締付作業を行うことができ
る。上述したドラム用ライン導管着脱装置において、前
記ボルトの弛め時には、前半は前記高トルク駆動手段を
用い、後半は前記低トルク駆動手段を用い、前記高トル
ク駆動手段から前記低トルク駆動手段への切り換えは、
所定の設定時間を経過したか否かに基づいて行われるこ
とが望ましい。
【0018】これにより、ボルトの弛めに要する作業時
間を短縮し、作業員が熱水、蒸気等の飛散に晒されるこ
となく安全にボルト弛め作業を行うことができる。ま
た、複数のコークドラムの設置位置間を結ぶレールと、
レール上を走行する台車とを設け、その台車上に、上述
したドラム用ライン導管着脱装置を載せるようにしても
よい。
【0019】これにより、1台のドラム用ライン導管着
脱装置により複数のドラムに対してライン導管の着脱が
可能となる。また、本発明によれば、既設ドラムを改造
することなく、ドラム用ライン導管着脱装置の設置が可
能であるので、短期間でかつ安価にライン導管を自動的
に着脱できるようにシステム全体を改造することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態によるドラム
用ライン導管着脱装置を説明するに先立ち、コークドラ
ムの構造を概略的に説明する。図1及び図2に概略的に
示されるように、ディレードコークドラム1は、例え
ば、隣接して2機並置され、それぞれ支持構造体2によ
って支持される。
【0021】石油精製に使用されるこの種のディレード
コークドラム1は、円錐形の下方部分1aを備え、その
下端には通常、2m前後の直径の下方フランジ3が一体
化されている。この下方フランジ3に対し、本実施形態
によるドラム用ライン導管着脱装置10によってチャー
ジライン導管4が着脱される。チャージライン導管4
は、図2に示すように、その一端にボトムフランジ5を
備えており、ボトムフランジ5と、ドラム側の下方フラ
ンジ3とは複数のボトムフランジボルト6を介して接続
されている。チャージライン導管4は、ボトムフランジ
5より側方に屈曲されており、他端には、チャージライ
ンパイプ7との接続を果たすチャージラインフランジ8
が形成され、チャージラインフランジ8と、チャージラ
インパイプ側のフランジ7aとは複数のチャージライン
フランジボルト9を介して接続されている。
【0022】両コークドラム1内に堆積したコークス
は、堆積量に応じて交互に定期的にドラムから取り出さ
れる。このときには、ドラム用ライン導管着脱装置10
は、ボトムフランジボルト6およびチャージラインフラ
ンジボルト9を弛めて、チャージライン導管4をドラム
本体から一時的に取り外し、コークス搬出後において
は、再びチャージライン導管4をドラム下方部分1aに
移動し、ボトムフランジボルト6およびチャージライン
フランジボルト9を締付けることで、チャージライン導
管4をドラム本体に取付ける作業を行う。
【0023】このため、本実施形態によるドラム用ライ
ン導管着脱装置10は、並置されたコークドラム1の下
方に敷設されたレール11上を往復移動する走行台車1
2上に載置されている。次に、本実施形態によるドラム
用ライン導管着脱装置10の具体的構成を図3乃至図6
を用いて説明する。図3は、走行台車12の走行方向に
対し垂直の方向よりドラム用ライン導管着脱装置10を
見た側面図であり、中央線Cを境として左半分はボトム
フランジボルト着脱時の装置状態を示し、右半分はボト
ムフランジ弛め前、或は締付け後の装置状態を示してい
る。図4は、図3の線IVより下方の装置外観を示し、
図6は、図3の矢印VI方向より見た装置側面図であっ
て、中央線Dを境として左半分はボトムフランジボルト
着脱時の装置状態を示し、右半分はボトムフランジ弛め
前又は締付け後の装置状態を示している。
【0024】図3に示すように、走行台車12は、フレ
ーム13上にプラットホーム14を備えている。走行台
車12の中央には、チャージライン導管4を着脱する
際、ボトムフランジ5を下側より支持するための矩形の
ボトムフランジ支持台15が設けられている。ボトムフ
ランジ支持台15は、フレーム13に据え付けられた4
本の油圧シリンダ16により、ボトムフランジ5に対し
昇降可能になっている。
【0025】コークドラム1の下方フランジ3とボトム
フランジ5に対してボトムフランジボルト6を締付ける
ため、及びこれらフランジ3、5を締結するボトムフラ
ンジボルト6を弛めるため、油圧シリンダ16の周囲に
は、ボトムフランジボルト着脱機構17が設けられる。
このボトムフランジ着脱機構17は、チャージライン導
管4との干渉を回避するため、その一部が切り欠かれた
略C形の架台18を備えている。架台18は、フレーム
13上に立てられた4本の上下動油圧シリンダ19に固
定され、フレーム13に対して昇降可能なC型固定部1
8aと、固定部18aに対して約90度の範囲にわたっ
て回転可能に装着され、フレーム13上に設けられた架
台回転駆動部22によって回転されるC型可動部18b
とから構成されている。
【0026】架台18の可動部18b上には、ボトムフ
ランジボルト6を締めたり、弛めたりするためのボルト
回転(締め弛め)機構20が4台設置される。また、図
4に示すように、可動部18bを支持するためにカムフ
ロア21が設けられている。可動部18bを回転するた
めに、架台回転駆動部22が設けられている。架台回転
駆動部22の詳細について、図5を用いて説明する。
【0027】架台回転駆動部22は、ノックピン22a
を、図5の紙面垂直方向に駆動するノックピンシリンダ
22bと、ノックピンシリンダ22bを、図5の紙面に
沿った左右方向に駆動する駆動シリンダ22cにより構
成されている。ノックピン22aとノックピンシリンダ
22bはノックピンガイド22d上で左右に移動する。
ノックピン22aは、駆動シリンダ22cにより左右方
向に自在に移動すると共に、ノックピンシリンダ22b
により紙面垂直方向に自在に移動する。
【0028】架台18の可動部18bには、ノックピン
22aに係合するための一連のピン係合穴18cが、円
周方向に沿って形成されている。一連のピン係合穴18
cは、左側のボルト回転機構20から右側のボルト回転
機構20の間に90度の円周角の弧に沿って形成されて
おり、円周角ピッチは5度である。架台18の可動部1
8bを回転する場合には、まず、ノックピンシリンダ2
2bにより、ノックピン22aを紙面垂直方向に移動し
て可動部18bのピン係合穴18cに係合する。続い
て、その係合状態で駆動シリンダ22cにより、ノック
ピン22aを例えば左方向に移動する。これにより、可
動部18b全体が左方向に移動する。ノックピンシリン
ダ22bがノックピンガイド22dの左端に到達する
と、ノックピンシリンダ22bによりノックピン22a
を紙面垂直方向に移動して係合を解除する。続いて、ピ
ンが係合していない状態で、駆動シリンダ22cによ
り、ノックピン22aを右方向に移動して最初の位置に
戻る。次に、ノックピンシリンダ22bにより、ノック
ピン22aを紙面垂直方向に移動して次のピン係合穴1
8cに係合する。以降、同様にして、一連のピン係合穴
18cを利用して間欠的に可動部18bを移動する。
【0029】なお、可動部18bには、ボルト回転機構
20を位置決めするために角度割り出し近接スイッチ1
8d、角度割り出しリミットスイッチ23、ノックピン
シリンダ24が設けられている。次に、このドラム用ラ
イン導管着脱装置10のボトムフランジボルト弛め時の
作動について説明する。
【0030】まず、油圧シリンダ16によりボトムフラ
ンジ支持台15が上昇し、ボトムフランジ5を下方より
支持する。なお、油圧シリンダ16によりボトムフラン
ジ5を付勢していても、コークドラム1内にクエンチン
グ水等が残留している場合には危険なので、チャージメ
インフランジで水切りをした後に、ドラム用ライン導管
着脱装置10に作業員が搭乗するようにする。
【0031】次に、C型架台18は、上下動油圧シリン
ダ19によってボトムフランジ5まで持ち上げられる。
そして、まず、4機のボルト回転機構20によって弛め
対象となるボトムフランジボルト6がほぼ同時に弛めら
れる。そし後、ボトムフランジ5周囲に複数個あるボト
ムフランジボルト6の内、4個のボトムフランジボルト
6が取り外されたならば、次に、架台回転駆動部22に
より架台18の可動部18bが1ボルトピッチ分だけ回
転され、同様にボルト回転機構20を作動し、隣接する
4個のボトムフランジボルト6が弛められ、以下これを
繰り返すことで、最終的には全てのボトムフランジボル
ト6が取り外される。
【0032】上述した一連のドラム用ライン導管着脱装
置10の基本的作動は、ボトムフランジボルト締付け時
においても全く同様である。締付時にはボルト回転機構
20によってボトムフランジボルト6がボトムフランジ
5に締付けられる。次に、図7及び図8を参照して、ボ
ルト回転機構20の構造及び作動を具体的に説明する。
図7は、ボルト回転機構20の側面図、図8は、ボトム
フランジボルト側より見たボルト回転機構の上視図であ
る。
【0033】ボルト回転機構20は、C型架台18上
に、スライドガイド25、26を介して前後左右方向に
スライド可能に据え付けられた基台27を有している。
この基台27上には、着脱対象となるボトムフランジボ
ルト6に係合するボルト係合部28と、このボルト係合
部28を、高トルク・低回転、例えば、120kgf,
1.2rpmで駆動する油圧トルクレンチ29と、ボル
ト係合部28を低トルク・高回転、例えば、3kgf,
100〜200rpmで駆動する油圧モータ30が設け
られる。
【0034】基台27には、前後方向及び左右方向で引
っ張り合うようにバネ27aが設けられている。これに
より、ボルト係合部27に外部から力が加わっていない
ときには、ボルト係合部27が常に所定の原点の位置を
維持している。油圧トルクレンチ29は、その内部にボ
ルト係合部28と一体なる油圧シリンダとラチェット機
構(図示せず)を備えており、隣接する反力受け31に
対して油圧シリンダ作用部を付勢させることで、その反
力を利用してボルト係合部28を所定角度分だけ回動さ
せるようになっている。
【0035】基台27は、さらに、ボルト着脱時、ボル
ト係合部28をボトムフランジボルト6に対して接近・
離反させるべく、架台18を付勢してその反力により基
台27を昇降させる上下動シリンダ32を備えている。
基台27は、上下動スライドガイド33により昇降動作
が規定されている。なお、C型架台18には、後述する
油圧トルクレンチ29および油圧モータ30の切換作動
のため、昇降するボルト係合部28に当接することによ
りボトムフランジボルト6の頭の位置を検出するリミッ
トスイッチ34が設けられている。
【0036】このような構成のボルト回転機構20に対
し、着脱対象となるボトムフランジボルト6は、図7に
示すように、その先端に円錐形のキャップ6aが溶接さ
れている。これにより、ボルト回転機構20は、ボルト
係合部28とボトムフランジボルト6との係合過程にお
いて、キャップ形状にならいながら上昇することとな
る。仮にボルト係合部28のセンタとボトムフランジボ
ルト6のセンタとの間にズレがあったとしても、スライ
ドガイド25、26により基台27が前後左右方向に移
動するので、自動的にズレが吸収されることとなる。
【0037】本実施形態では、上述したように、ボルト
係合部28は、高トルク・低回転の油圧トルクレンチ2
9と、低トルク・高回転の油圧モータ30とにより駆動
されるが、これら油圧トルクレンチ29と油圧モータ3
0の駆動は次のようにして切り換えられる。ボルト締付
時においては、リミットスイッチ34によるボルト頭位
置と、締付開始からの時間経過に応じて切り換えられ、
ボルト弛め時においては、弛め開始からの時間経過に応
じて切り換えられる。
【0038】ボルト締付時においては、最初に油圧モー
タ30によってボルト係合部28を高速で回転し、大き
な締付力が要求される締付け後半においては、その作動
切換となるボルト頭位置を予め設定し、リミットスイッ
チ34により切換位置到達を検知して油圧トルクレンチ
29により高トルクでボルト係合部28を回転させる。
なお、この切換は、上記切換位置までのボルト締付け過
程において、何等かの抵抗により締付け作動が停滞し、
所定時間以内にリミットスイッチ32に当接しない場合
には、その所定時間経過後は自動的に作業を中止し、次
のボルトに進む。ねじ部を保護するためにである。
【0039】ボルト弛め時においては、弛め開始時に大
きなトルクが必要であり、その後は小さなトルクでも良
いため、最初に油圧トルクレンチ29により高トルクで
ボルト係合部28を回転し、所定時間経過後は油圧モー
タ30により高速で回転するように制御される。以上の
切り換え動作により、締め弛めに要する作業時間を大幅
に短縮することができ、更に締付け時の所定時間での作
動切換によりボルト・雌ネジ間の食い付きや噛み込みを
防止できる。また、トルクレンチ29、モータ30とも
油圧を動力源としているため、激しい環境変化に対して
も信頼性が高く、制御性・同調性が優れかつ高出力が容
易に得られる。さらに、油圧を動力源としているため、
設備を小型化、軽量化できるなどのメリットもある。ま
た、常に一定トルクでの締め弛めが可能となり、締付ト
ルクのばらつきがなくなる。
【0040】次に、図3及び図4に戻り、チャージライ
ンフランジボルト着脱機構35について説明する。チャ
ージラインフランジボルト9により、チャージラインフ
ランジ8とチャージラインパイプ7側のフランジ7aを
締結させるため、およびこれらのフランジ7a、8から
チャージラインフランジボルト9を弛めるため、図3で
C型架台18の後方には、チャージラインフランジボル
ト着脱機構35が設けられている。
【0041】このチャージラインフランジボルト着脱機
構35は、チャージライン導管4を包囲するように、略
C形の架台36を備えている。架台36は、ベース37
上で前後左右移動可能に設けられ、ベース37はフレー
ム13上に立てられた2本の昇降油圧シリンダ38に支
持され、フレーム13に対して昇降可能になっている。
【0042】次に、図9及び図10を参照して、ボルト
着脱機構35の構造を具体的に説明する。図9は、ボル
ト着脱機構35の正面図、図10はボルト着脱機構35
の正側方図である。前述したボトムフランジボルト着脱
機構17と同様に、架台36は、固定部36aと、固定
部36に対して約180度の範囲にわたって揺動可能に
装着され、架台回転駆動部41によって回転されるC型
可動部36bとから構成されている。この可動部36b
上には、チャージラインフランジボルト9を締めたり、
弛めたりするためのボルト回転機構39が直径方向に対
抗して2台設置される。
【0043】図9、図10に示すように、可動部36b
を回転可能に支持するためにカムフロア40が設けら
れ、C型架台36の固定部36aは、前後動スライドガ
イド42、左右動スライドガイド43を介して前後左右
方向にスライド可能に据え付けられている。架台回転駆
動部41は、図9に示すように、ノックピン41aを、
紙面垂直方向に駆動するノックピンシリンダ41bと、
ノックピンシリンダ41を、紙面に沿った左右方向に駆
動する駆動シリンダ41cにより構成されている。ノッ
クピン41aとノックピンシリンダ41bはノックピン
ガイド41d上で左右に移動する。ノックピン41a
は、駆動シリンダ41cにより左右方向に自在に移動す
ると共に、ノックピンシリンダ41bにより紙面垂直方
向に自在に移動する。
【0044】C型可動部36bには、ノックピン41a
に係合するための一連のピン係合穴36cが、円周方向
に沿って形成されている。一連のピン係合穴36cは、
約180度の円周角の弧に沿って、約30度の円周角ピ
ッチで形成されている。C型可動部36bを回転する場
合には、ノックピンシリンダ41bにより、ノックピン
41aを紙面垂直方向に移動して可動部41bのピン係
合穴36cに係合し、その状態で駆動シリンダ41cに
より、ノックピン41aを左方向に移動する。これによ
り、可動部36b全体が左方向に移動する。ノックピン
シリンダ41bがノックピンガイド41dの左端に到達
すると、ノックピンシリンダ41bによりノックピン4
1aを紙面垂直方向に移動して係合を解除し、その状態
で、駆動シリンダ41cにより、ノックピン41aを右
方向に移動して最初の位置に戻る。次に、ノックピンシ
リンダ41bにより、ノックピン41aを紙面垂直方向
に移動して次のピン係合穴36cに係合する。以降、同
様にして、一連のピン係合穴26cを利用して間欠的に
可動部36bを移動する。
【0045】ボルト着脱機構35はさらに、ボルト着脱
時、架台36をチャージラインフランジボルト9に対し
て接近・離反させるべく、架台36を付勢する前後動シ
リンダ49を備えている。架台36を載置するベース3
7は上下動スライドガイド50を介してその昇降動作が
ガイドされている。なお、C型架台36には、チャージ
ラインパイプ7と接触することによりボルト着脱機構3
5の位置決めを容易にするためのV型ガイド51が設け
られている。
【0046】次に、ボルト着脱機構35によるチャージ
ラインフランジボルト弛め時の作動について説明する。
ボトムフランジボルト6が取り外された後、油圧シリン
ダ38によりベース37が上昇し、C型架台36の内側
にチャージラインパイプ7が配置される位置で静止す
る。次に、C型架台36は前後動シリンダ49によって
チャージラインフランジ8へと接近され、まず、2機の
ボルト回転機構39によって弛め対象となるチャージラ
インフランジボルト9がほぼ同時に弛められる。そし
て、チャージラインパイプ7のフランジ7a周囲に複数
個あるチャージラインフランジボルト9の内、2個のチ
ャージラインフランジボルト9が取り外されたならば、
次に、架台回転駆動部41により架台36の可動部36
bが1ボルトピッチ分だけ回転され、以下同様にボルト
回転機構39を作動させ、隣接する2個のチャージライ
ンフランジボルト9が弛められる。以下、これを繰り返
すことで、最終的には全てのチャージラインフランジボ
ルト9が取り外されることとなる。
【0047】上述した一連のドラム用ライン導管着脱装
置10の作動は、チャージラインフランジボルト締付け
時においても全く同様である。締付時にはボルト回転機
構39によってチャージラインフランジボルト6がフラ
ンジ7aに締付けられる。ボルト回転機構39は、C型
架台36の可動部36b上にダンパ支柱44aを介して
基台44を有している。ダンパ支柱44aはラバーダン
パの機能を有し、基台44を弾性的に支持している。こ
の基台44上には、着脱対象となるチャージラインフラ
ンジボルト9に係合するボルト係合部45と、このボル
ト係合部45を、高トルク・低回転、例えば、120k
gf,1.2rpmで駆動する油圧トルクレンチ46
と、ボルト係合部45を低トルク・高回転、例えば、3
kgf,100〜200rpmで駆動する油圧モータ4
7が設けられている。
【0048】油圧トルクレンチ46は、前出の油圧トル
クレンチ29と同様に、その内部にボルト係合部45と
一体なる油圧シリンダとラチェット機構(図示せず)を
備えており、隣接する反力受け48に対して油圧シリン
ダ作用部を付勢させることで、その反力を利用してボル
ト係合部45を所定角度分だけ回動させるようになって
いる。
【0049】以上のような構成のボルト回転機構39に
対し、着脱対象となるチャージラインフランジボルト9
には、その先端に円錐形のキャップ9aが溶接されてい
る。これにより、ボルト回転機構39は、ボルト係合部
45とチャージラインフランジボルト9との係合過程に
おいて、キャップ形状にならいながら接近することとな
り、仮にボルト係合部45のセンタとチャージラインフ
ランジボルト9のセンタとの間にズレがあったとして
も、ダンパ支柱44aにより支持されているので自動的
に架台36が左右方向に移動し、ズレが吸収される。
【0050】ボトムフランジボルト着脱機構17と同様
に、油圧トルクレンチ46および油圧モータ47による
ボルト係合部45の回動も、ボルト締付時においては、
ボルト頭位置と締付開始からの時間経過に応じて切り換
えられ、ボルト弛め時においては弛め開始からの時間経
過に応じて切り換えられる。ボルト締付時においては、
最初に油圧モータ47によってボルト係合部45を高速
で回転し、大きな締付力が要求される締付け後半におい
ては、その作動切換となるボルト頭位置を予め設定し、
ボルトの切換位置到達を検知して油圧トルクレンチ46
により高トルクでボルト係合部45を回転させる。ま
た、この切換は、上記切換位置までのボルト締付け過程
において、何等かの抵抗により締付け作動が停滞し、所
定時間以内に切換位置到達しない状態には、所定時間経
過後に自動的に作業を中止し、次のボルトに進む。ねじ
部を保護するためにである。
【0051】ボルト弛め時においては、弛め開始時に大
きなトルクが必要であり、その後は小さなトルクでも良
いため、最初に油圧トルクレンチ46により高トルクで
ボルト係合部45を回転し、所定時間経過後は油圧モー
タ47により高速で回転するように設定されている。以
上の切り換え動作により、チャージラインフランジボル
ト締め弛めに要する作業時間を大幅に短縮することがで
き、更に締付け時の所定時間での作動切換によりボルト
・雌ネジ間の食い付きや噛み込みを防止できる。
【0052】以上説明したように、本実施形態によるド
ラム用ライン導管着脱装置10は、走行台車12を備え
るため、コークドラム本体を改造することなく設置する
ことができ、例えば、並置されたコークドラム1の下方
に敷設されたレール11上を往復移動して、交互にコー
クスを搬出することができる。また、各ボルト着脱機構
の駆動をリモートコントロールすることにより、作業員
の安全が確保された状態でボトムフランジボルトとチャ
ージラインフランジボルトを、同時または各々単独で自
動的に、締め弛めることができる。
【0053】本発明は上記実施形態に限らず種々の変形
が可能である。例えば、上記実施形態では、2機並置さ
れたコークドラムのライン導管を着脱するために本発明
を適用したが、2機より多くのコークドラムのライン導
管の着脱に適用してもよい。また、1機のコークドラム
のライン導管の着脱に適用してもよい。
【0054】また、コークドラムに限らず他の種類のド
ラムのライン導管の着脱にも本発明を適用することがで
きる。
【0055】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ドラムに
接続されるチャージライン導管のドラム側フランジを支
持するドラム側フランジ支持台と、ドラム側フランジを
ドラムの端部に締結するボルトを着脱するドラム側フラ
ンジボルト着脱手段と、ドラム側フランジボルト着脱手
段の作動位置とボルトの中心位置とのずれを吸収するド
ラム側着脱位置補正手段とを設けたので、着脱対象とな
るボルトの中心とボトムフランジボルト着脱手段の作用
部中心とのズレが吸収され、スムーズにボトムフランジ
ボルトを締めたり、弛めたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるドラム用ライン導管
着脱装置が設けられたコークドラムの概略的外観図であ
る。
【図2】図1のコークドラムの下部の詳細を示した外観
図である。
【図3】図1に示すドラム用ライン導管着脱装置の正面
図である。
【図4】図3の線IVに沿ったドラム用ライン導管着脱
装置の上視図である。
【図5】図4の一部を拡大したドラム用ライン導管着脱
装置の要部上視図である。
【図6】図3の矢印VI方向から見たドラム用ライン導
管着脱装置の側方図である。
【図7】図3のボトムフランジ用ボルト回転機構の側面
図である。
【図8】図7のボトムフランジ用ボルト回転機構をボト
ムフランジボルト側より見た上視図である。
【図9】図3のチャージラインフランジ用ボルト回転機
構の正面図である。
【図10】図3のチャージラインフランジ用ボルト回転
機構の側方図である。
【符号の説明】
1…ディレードコークドラム 2…支持構造体 3…下方フランジ 4…チャージライン導管 5…ボトムフランジ 6…ボトムフランジボルト 7…チャージラインパイプ 7a…フランジ 8…チャージラインフランジ 9…チャージラインフランジボルト 10…ドラム用ライン導管着脱装置 11…レール 12…走行台車 13…フレーム 14…プラットホーム 15…ボトムフランジ支持台 16…油圧シリンダ 17…ボトムフランジ着脱機構 18…架台 18a…C型固定部 18b…C型可動部 18c…ピン係合穴 18d…角度割り出し近接スイッチ 19…上下動油圧シリンダ 20…ボルト回転機構 21…カムフロア 22…架台回転駆動部 22a…ノックピン 22b…ノックピンシリンダ 22c…駆動シリンダ 22d…ノックピンガイド 23…角度割り出しリミットスイッチ 24…ノックピンシリンダ 25、26…スライドガイド 27…基台 27a…バネ 28…ボルト係合部 29…油圧トルクレンチ29 30…油圧モータ 31…反力受け 32…上下動シリンダ 33…上下動スライドガイド 34…リミットスイッチ 35…チャージラインフランジボルト着脱機構 36…架台 36a…C型固定部 36b…C型可動部 36c…ピン係合穴 38…昇降油圧シリンダ 39…ボルト回転機構 40…カムフロア 41…架台回転駆動部 41a…ノックピン 41b…ノックピンシリンダ 41c…駆動シリンダ 41d…ノックピンガイド 42…前後動スライドガイド 43…左右動スライドガイド 44…基台 44a…ダンパ支柱 45…ボルト係合部 46…油圧トルクレンチ 47…油圧モータ 48…反力受け 49…前後動シリンダ 50…上下動スライドガイド 51…V型ガイド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】次に、C型架台18は、上下動油圧シリン
ダ19によってボトムフランジ5まで持ち上げられる。
そして、まず、4機のボルト回転機構20によって弛め
対象となるボトムフランジボルト6がほぼ同時に弛めら
れる。そ後、ボトムフランジ5周囲に複数個あるボト
ムフランジボルト6の内、4個のボトムフランジボルト
6が取り外されたならば、次に、架台回転駆動部22に
より架台18の可動部18bが1ボルトピッチ分だけ回
転され、同様にボルト回転機構20を作動し、隣接する
4個のボトムフランジボルト6が弛められ、以下これを
繰り返すことで、最終的には全てのボトムフランジボル
ト6が取り外される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】基台27には、前後方向及び左右方向で引
っ張り合うようにバネ27aが設けられている。これに
より、ボルト係合部28に外部から力が加わっていない
ときには、ボルト係合部28が常に所定の原点の位置を
維持している。油圧トルクレンチ29は、その内部にボ
ルト係合部28と一体なる油圧シリンダとラチェット機
構(図示せず)を備えており、隣接する反力受け31に
対して油圧シリンダ作用部を付勢させることで、その反
力を利用してボルト係合部28を所定角度分だけ回動さ
せるようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャージライン導管を介してチャージラ
    インと接続されるドラムからチャージライン導管を着脱
    するドラム用ライン導管着脱装置において、 前記ドラムに接続される前記チャージライン導管のドラ
    ム側フランジを支持するドラム側フランジ支持台と、 前記ドラム側フランジを前記ドラムの端部に締結するボ
    ルトを着脱するドラム側フランジボルト着脱手段と、 前記ドラム側フランジボルト着脱手段の作動位置と前記
    ボルトの中心位置とのずれを吸収するドラム側着脱位置
    補正手段とを有することを特徴とするドラム用ライン導
    管着脱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドラム用ライン導管着脱
    装置において、 前記ドラム側フランジボルト着脱手段は、 前記ドラム側フランジに対して昇降する架台と、 前記架台上に設けられ、前記ドラム側フランジの前記ボ
    ルトを着脱する複数のボルト着脱ユニットとを有するこ
    とを特徴とするドラム用ライン導管着脱装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のドラム用ライン導管着脱
    装置において、 前記ドラム側フランジボルト着脱手段の前記複数のボル
    ト着脱ユニットの数は、前記ドラム側フランジを締結す
    るボルトの数よりも少なく、 前記ドラム側フランジに対して前記架台を移動すること
    により、前記各ボルト着脱ユニットがそれぞれ複数の前
    記ボルトを着脱することを特徴とするドラム用ライン導
    管着脱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    ドラム用ライン導管着脱装置において、 前記チャージライン導管のライン側フランジを前記チャ
    ージラインの端部に締結するボルトを着脱するライン側
    フランジボルト着脱手段と、 前記ライン側フランジボルト着脱手段の作動位置と前記
    ボルトの中心位置とのずれを吸収するライン側着脱位置
    補正手段とを更に有することを特徴とするドラム用ライ
    ン導管着脱装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のドラム用ライン導管着脱
    装置において、 前記ライン側フランジボルト着脱手段は、 前記ライン側フランジに対して接近離反する架台と、 前記架台上に設けられ、前記ライン側フランジの前記ボ
    ルトを着脱する複数のボルト着脱ユニットとを有するこ
    とを特徴とするドラム用ライン導管着脱装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のドラム用ライン導管着脱
    装置において、 前記ライン側フランジボルト着脱手段の前記複数のボル
    ト着脱ユニットの数は、前記ライン側フランジを締結す
    るボルトの数よりも少なく、 前記ライン側フランジに対して前記架台を移動すること
    により、前記各ボルト着脱ユニットがそれぞれ複数の前
    記ボルトを着脱することを特徴とするドラム用ライン導
    管着脱装置。
  7. 【請求項7】 請求項2、3、5又は6記載のドラム用
    ライン導管着脱装置において、 前記ボルト着脱ユニットは、 前記架台上に設けられた基台と、 前記基台上に設けられ、前記ボルトに係合可能なボルト
    係合部と、 前記ボルト係合部を回転する駆動手段とを有することを
    特徴とするドラム用ライン導管着脱装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のドラム用ライン導管着脱
    装置において、 前記ドラム側着脱位置補正手段及び/又は前記ライン側
    着脱位置補正手段は、 前記基台を前記架台に対して前後左右移動可能に支持す
    る左右移動可能支持手段を有し、 前記ボルト係合部に加わる力により、前記基台が前記架
    台に対して移動して、前記ボルト着脱ユニットの作動位
    置と前記ボルトの中心位置とのずれを吸収することを特
    徴とするドラム用ライン導管着脱装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のドラム用ライン導管着脱
    装置において、 前記ドラム側着脱位置補正手段及び/又は前記ライン側
    着脱位置補正手段は、 前記ボルト係合部に力が加わっていないときには、前記
    ボルト着脱ユニットの作動位置を原位置に維持する原位
    置維持手段を有することを特徴とするドラム用ライン導
    管着脱装置。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1項に記載
    のドラム用ライン導管着脱装置において、 前記ボルト着脱ユニットの前記駆動手段は、 前記ボルト係合部を高トルク・低回転で駆動する高トル
    ク駆動手段と、 前記ボルト係合部を低トルク・高回転で駆動する低トル
    ク駆動手段とを有することを特徴とするドラム用ライン
    導管着脱装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のドラム用ライン導管
    着脱装置において、 前記ボルトの締付時には、 前半は前記低トルク駆動手段を用い、後半は前記高トル
    ク駆動手段を用い、 前記低トルク駆動手段から前記高トルク駆動手段への切
    り換えは、前記ボルトが所定位置に達したか否か、及び
    /又は、所定の設定時間を経過したか否か、に基づいて
    行われることを特徴とするドラム用ライン導管着脱装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載のドラム用ラ
    イン導管着脱装置において、 前記ボルトの弛め時には、 前半は前記高トルク駆動手段を用い、後半は前記低トル
    ク駆動手段を用い、 前記高トルク駆動手段から前記低トルク駆動手段への切
    り換えは、所定の設定時間を経過したか否かに基づいて
    行われることを特徴とするドラム用ライン導管着脱装
    置。
  13. 【請求項13】 複数のコークドラムの設置位置間を結
    ぶレールと、 前記レール上を走行する台車と、 前記台車上に設けられ、前記コークドラムからチャージ
    ライン導管を着脱する、請求項1乃至12のいずれか1
    項に記載のドラム用ライン導管着脱装置とを備えたこと
    を特徴とするコークドラム用ライン導管着脱装置。
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JP2017080929A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 ファナック株式会社 射出成形システム

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