JPH1192747A - 車両用低比重高物性シ−リング剤 - Google Patents
車両用低比重高物性シ−リング剤Info
- Publication number
- JPH1192747A JPH1192747A JP9270317A JP27031797A JPH1192747A JP H1192747 A JPH1192747 A JP H1192747A JP 9270317 A JP9270317 A JP 9270317A JP 27031797 A JP27031797 A JP 27031797A JP H1192747 A JPH1192747 A JP H1192747A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silane coupling
- coupling agent
- sealing agent
- sealer
- hollow glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 塩化ビニル系樹脂を含有してなる車両用シー
リング剤であって、シランカップリング剤により表面処
理したガラス中空状充填材を配合してなる車両用低比重
高物性シーリング剤。 【効果】 低比重で、自動車車体重量の軽減化に寄与
し、高引張弾性強度を有し、自動車の振動による外部応
力に追従でき、せん断接着力が高く、シーリング箇所の
防錆・防水能力が高く、中空状充填材表面は、有機材料
との親和性が高いため、シーラー表面に充填材が露出し
ている場合にも、従来のガラスバルーンにありがちな塗
料ハジキといった塗膜欠陥の発生を防止して、中塗を省
略する商業車などの塗装仕様にも高い塗膜外観をもたら
すことができる。
リング剤であって、シランカップリング剤により表面処
理したガラス中空状充填材を配合してなる車両用低比重
高物性シーリング剤。 【効果】 低比重で、自動車車体重量の軽減化に寄与
し、高引張弾性強度を有し、自動車の振動による外部応
力に追従でき、せん断接着力が高く、シーリング箇所の
防錆・防水能力が高く、中空状充填材表面は、有機材料
との親和性が高いため、シーラー表面に充填材が露出し
ている場合にも、従来のガラスバルーンにありがちな塗
料ハジキといった塗膜欠陥の発生を防止して、中塗を省
略する商業車などの塗装仕様にも高い塗膜外観をもたら
すことができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シーリング
剤に関し、特に、自動車用の鋼板合わせ目部分に充填し
てシーリング（シ−ル）することができる低比重で高物
性のボディーシーラーに関する。
剤に関し、特に、自動車用の鋼板合わせ目部分に充填し
てシーリング（シ−ル）することができる低比重で高物
性のボディーシーラーに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、自動車の鋼板合わせ目部分に
は、水の侵入等を阻止する為に、ボディシーラーと呼ば
れる塩化ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
（ＥＶＡ）系樹脂などによるゾルが使用されている。当
該ボディシーラーは、一般に、電着塗装の完了した鋼板
合わせ目部分に、専用のシーラーガンで塗装され、シー
ラー炉と呼ばれる加熱乾燥炉を通過させ、あるいは、通
さずして中塗塗料・上塗塗料を塗装し、加熱乾燥炉を通
過させることによりボディシーラーが鋼板合わせ目を充
填することによりシーリングする。
は、水の侵入等を阻止する為に、ボディシーラーと呼ば
れる塩化ビニル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
（ＥＶＡ）系樹脂などによるゾルが使用されている。当
該ボディシーラーは、一般に、電着塗装の完了した鋼板
合わせ目部分に、専用のシーラーガンで塗装され、シー
ラー炉と呼ばれる加熱乾燥炉を通過させ、あるいは、通
さずして中塗塗料・上塗塗料を塗装し、加熱乾燥炉を通
過させることによりボディシーラーが鋼板合わせ目を充
填することによりシーリングする。
【０００３】しかし、当該シーリング剤は、その比重が
比較的に大きく、車体の軽量化の妨げになっている。そ
こで、当該シーリング剤を軽量化しようとする試みが以
前からなされている。例えば、特開平３-２１２４８１
号公報には、熱膨張性マイクロバルーンを含むシーリン
グ剤が開示されている。また、特開平２−２３８０８２
号公報及び特開平３−２０３８４号公報には、シラスあ
るいはガラスにより形成したバルーン材・中空のガラス
ビーズを配合してなるシール材、シーラーが開示されて
いる。しかし、熱膨張性マイクロバルーンは、耐圧強度
が十分に高いとは言えず、また、ガラス・シラスバルー
ンは、無機材料であるためシーラーの主成分であるポリ
塩化ビニルあるいはＥＶＡなどの樹脂との親和性に欠
け、外部応力に対してバルーン材表面と樹脂との界面か
ら剥離が発生する事によりシーラー全体の強度が低下す
る虞れがあった。当該事項を図示により説明すると、図
１（Ａ）に示すように、樹脂１中のバルーン材（ガラス
バルーン）２の表面状態は、通常のガラスと同様に、平
滑で極性基等を有していない為に、樹脂１との付着力が
弱く、この状態でボディシーラー（シーリング剤）３が
矢標で例示するように引張力等の応力を受けると、バル
ーン材２表面と樹脂１との界面にて剥離５が生じ、当該
シーラー３全体の強度が低下し、シーリングされた箇所
の防錆・防水能力を低下させ、塗膜欠陥や塗膜外観の劣
化を招来することがある。
比較的に大きく、車体の軽量化の妨げになっている。そ
こで、当該シーリング剤を軽量化しようとする試みが以
前からなされている。例えば、特開平３-２１２４８１
号公報には、熱膨張性マイクロバルーンを含むシーリン
グ剤が開示されている。また、特開平２−２３８０８２
号公報及び特開平３−２０３８４号公報には、シラスあ
るいはガラスにより形成したバルーン材・中空のガラス
ビーズを配合してなるシール材、シーラーが開示されて
いる。しかし、熱膨張性マイクロバルーンは、耐圧強度
が十分に高いとは言えず、また、ガラス・シラスバルー
ンは、無機材料であるためシーラーの主成分であるポリ
塩化ビニルあるいはＥＶＡなどの樹脂との親和性に欠
け、外部応力に対してバルーン材表面と樹脂との界面か
ら剥離が発生する事によりシーラー全体の強度が低下す
る虞れがあった。当該事項を図示により説明すると、図
１（Ａ）に示すように、樹脂１中のバルーン材（ガラス
バルーン）２の表面状態は、通常のガラスと同様に、平
滑で極性基等を有していない為に、樹脂１との付着力が
弱く、この状態でボディシーラー（シーリング剤）３が
矢標で例示するように引張力等の応力を受けると、バル
ーン材２表面と樹脂１との界面にて剥離５が生じ、当該
シーラー３全体の強度が低下し、シーリングされた箇所
の防錆・防水能力を低下させ、塗膜欠陥や塗膜外観の劣
化を招来することがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、低
比重・軽量であるにもかかわらず、従来の欠点であるシ
ーラー強度の低下を無くしたシーリング剤を開発するこ
とを目的とする。本発明の他の目的や新規な特徴は、本
明細書全体の記述や添附図面の説明からも明らかになる
であろう。
比重・軽量であるにもかかわらず、従来の欠点であるシ
ーラー強度の低下を無くしたシーリング剤を開発するこ
とを目的とする。本発明の他の目的や新規な特徴は、本
明細書全体の記述や添附図面の説明からも明らかになる
であろう。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、シランカップリン
グ剤によりガラス表面を表面処理されたガラス中空状充
填材を使用することにより、上記課題を解決できること
を見出したものであり、而して、本発明の要旨は、以下
に存する。
して、本発明者らは鋭意研究の結果、シランカップリン
グ剤によりガラス表面を表面処理されたガラス中空状充
填材を使用することにより、上記課題を解決できること
を見出したものであり、而して、本発明の要旨は、以下
に存する。
【０００６】塩化ビニル系樹脂を含有してなる車両用シ
ーリング剤であって、シランカップリング剤により表面
処理されてなるガラス中空状充填材を配合してなること
を特徴とする車両用低比重高物性シーリング剤。
ーリング剤であって、シランカップリング剤により表面
処理されてなるガラス中空状充填材を配合してなること
を特徴とする車両用低比重高物性シーリング剤。
【０００７】本発明に使用するガラス中空状充填材と
は、ガラスにより形成された、中空の例えば球状体によ
り構成された立体状物で、前記のようなゾルシ−ル材中
に充填材として配合されるものを指す。
は、ガラスにより形成された、中空の例えば球状体によ
り構成された立体状物で、前記のようなゾルシ−ル材中
に充填材として配合されるものを指す。
【０００８】当該ガラス中空状充填材は、その表面をシ
ランカップリング剤により表面処理されてなることを必
須とする。当該シランカップリング剤は、カーボファン
クショナルシランとも呼ばれる。一般的にはＲＳｉＸ3
の構造を持つ。当該Ｒは、同一分子中に有機材料と結合
する置換基をもつ有機官能性基であり、Ｘは、無機材料
と反応する加水分解性基である。
ランカップリング剤により表面処理されてなることを必
須とする。当該シランカップリング剤は、カーボファン
クショナルシランとも呼ばれる。一般的にはＲＳｉＸ3
の構造を持つ。当該Ｒは、同一分子中に有機材料と結合
する置換基をもつ有機官能性基であり、Ｘは、無機材料
と反応する加水分解性基である。
【０００９】上記Ｒとしては、グリシドキシ、メタクリ
ル、ビニル、アミノ、メルカプト基などを持つ有機官能
性基であることが望ましく、Ｘとしては、塩素とアルコ
キシ基が望ましい。本発明に使用するシランカップリン
グ剤としては、Ｒにグリシドキシ、メタクリル、メルカ
プト、ビニルから選ばれるいずれかが、Ｘにアルコキシ
基を有するものが好ましい。
ル、ビニル、アミノ、メルカプト基などを持つ有機官能
性基であることが望ましく、Ｘとしては、塩素とアルコ
キシ基が望ましい。本発明に使用するシランカップリン
グ剤としては、Ｒにグリシドキシ、メタクリル、メルカ
プト、ビニルから選ばれるいずれかが、Ｘにアルコキシ
基を有するものが好ましい。
【００１０】当該シランカップリング剤を例示すると、
例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−（メタクリロキシプロピル）トリメトキシシラ
ン、β−（３，４エポキシシクロヘキシル）エチルトリ
メトキシシラン、γ−（メタクリロキシプロピル）トリ
メトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリ
ス（βメトキシエトキシ）シラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、Ｎ−
フェニル−γ−アミノペロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロ
プロピルトリメトキシシランが挙げられる。
例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−（メタクリロキシプロピル）トリメトキシシラ
ン、β−（３，４エポキシシクロヘキシル）エチルトリ
メトキシシラン、γ−（メタクリロキシプロピル）トリ
メトキシシラン、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリ
ス（βメトキシエトキシ）シラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、Ｎ−
フェニル−γ−アミノペロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロ
プロピルトリメトキシシランが挙げられる。
【００１１】上記シランカップリング剤をガラス中空状
充填材の表面処理剤として使用することにより、図１
（Ｂ）、（Ｃ）に示すように、シランカップリング剤４
中の例えばメトキシ基等のアルコキシ基がガラスバルー
ン材２表面と加水分解により結合し、ガラスバルーン材
２表面にシランカップリング剤４中の有機官能性基を固
定化させ、シーラーに混合させた時に当該ガラスバルー
ン材２の樹脂１に対する分散性、親和性が改良され、前
記図１（Ａ）で示されるようなバルーン材２表面と樹脂
１との界面にての剥離５を防止し、当該シーラー３の強
度を増強し、シーリング箇所の防錆・防水能力を向上さ
せ、さらには、当該ガラスバルーン材表面では有機材料
との親和性が高いため、シーラー表面に充填材が露出し
ている場合にも、従来のガラスバルーンにありがちな塗
料ハジキといった塗膜欠陥の発生を防止して、塗膜外観
を良好にすることができる。
充填材の表面処理剤として使用することにより、図１
（Ｂ）、（Ｃ）に示すように、シランカップリング剤４
中の例えばメトキシ基等のアルコキシ基がガラスバルー
ン材２表面と加水分解により結合し、ガラスバルーン材
２表面にシランカップリング剤４中の有機官能性基を固
定化させ、シーラーに混合させた時に当該ガラスバルー
ン材２の樹脂１に対する分散性、親和性が改良され、前
記図１（Ａ）で示されるようなバルーン材２表面と樹脂
１との界面にての剥離５を防止し、当該シーラー３の強
度を増強し、シーリング箇所の防錆・防水能力を向上さ
せ、さらには、当該ガラスバルーン材表面では有機材料
との親和性が高いため、シーラー表面に充填材が露出し
ている場合にも、従来のガラスバルーンにありがちな塗
料ハジキといった塗膜欠陥の発生を防止して、塗膜外観
を良好にすることができる。
【００１２】当該シランカップリング剤の使用量（表面
処理量）は、特に制限はないが、少な過ぎると、効果が
不足するので、ガラス中空状充填材１００重量部当り、
０，１重量部を下限とするとよい。その上限も特に制限
はないが、多過ぎても、効果が飽和し、経済的でないの
で、適宜シランカップリング剤の種類、シーリングにお
ける使用態様等に応じてその上限を選択すればよい。
処理量）は、特に制限はないが、少な過ぎると、効果が
不足するので、ガラス中空状充填材１００重量部当り、
０，１重量部を下限とするとよい。その上限も特に制限
はないが、多過ぎても、効果が飽和し、経済的でないの
で、適宜シランカップリング剤の種類、シーリングにお
ける使用態様等に応じてその上限を選択すればよい。
【００１３】本シーラーに使用される他の配合物に関し
ては特に制限は無く、従来公知の自動車用ボディシーラ
ーになる配合が使用できる。すなわち、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン系樹脂と、ジオクチルフタレ−ト等
の可塑剤、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、マ
イカ等の他の充填材、酸化チタン・カーボンブラック等
の着色剤、分散剤・劣化防止剤・紫外線吸収剤等の各種
添加剤などである。当該シーリング剤の一例は、ポリ塩
化ビニル３０〜３５％（重量基準、以下同じ）、炭酸カ
ルシウム２０〜２５％、可塑剤３０〜３５％、接着付与
剤１〜２％により構成される。シランカップリング剤に
より表面処理されたガラス中空状充填材の使用量は、特
に制限はないが、塗膜の透け性等を考慮して、５〜１５
重量％を含有させるようにすればよい。
ては特に制限は無く、従来公知の自動車用ボディシーラ
ーになる配合が使用できる。すなわち、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン系樹脂と、ジオクチルフタレ−ト等
の可塑剤、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、マ
イカ等の他の充填材、酸化チタン・カーボンブラック等
の着色剤、分散剤・劣化防止剤・紫外線吸収剤等の各種
添加剤などである。当該シーリング剤の一例は、ポリ塩
化ビニル３０〜３５％（重量基準、以下同じ）、炭酸カ
ルシウム２０〜２５％、可塑剤３０〜３５％、接着付与
剤１〜２％により構成される。シランカップリング剤に
より表面処理されたガラス中空状充填材の使用量は、特
に制限はないが、塗膜の透け性等を考慮して、５〜１５
重量％を含有させるようにすればよい。
【００１４】本発明になるボディシーラーを製造するた
めには、従来公知のボディシーラーの製造方法が適用で
きる。すなわち従来公知のプラネタリーミキサー、ボー
ルミル、ロールミル、グレンミル、アトライター等の分
散・混合機により、可塑剤によってゾル化された樹脂中
にその他の配合物を混合分散し、任意の粘度に調整する
ことによって製造できる。
めには、従来公知のボディシーラーの製造方法が適用で
きる。すなわち従来公知のプラネタリーミキサー、ボー
ルミル、ロールミル、グレンミル、アトライター等の分
散・混合機により、可塑剤によってゾル化された樹脂中
にその他の配合物を混合分散し、任意の粘度に調整する
ことによって製造できる。
【００１５】本発明になるボディシーラーは、従来公知
の方法にて自動車のあらゆるシーリングの必要とする箇
所に塗装できる。専用のシーラーガンにより必要な箇所
に必要量塗装された後、刷毛、ヘラなどにより均一に均
らし、加熱によりシーリングされる。
の方法にて自動車のあらゆるシーリングの必要とする箇
所に塗装できる。専用のシーラーガンにより必要な箇所
に必要量塗装された後、刷毛、ヘラなどにより均一に均
らし、加熱によりシーリングされる。
【００１６】本発明になるボディシーラーは、従来のシ
ーラーが使用されていた自動車のあらゆる箇所にそのま
ま使用が可能である。一例としては、ドアオープニング
部、ルーフドリップ部、フロントピラーアッパーとロア
ー部との合わせ目、センターピラーとサイドシルとの合
わせ目、リアフェンダーとリアコーナーフェンダーとの
合わせ目などである。
ーラーが使用されていた自動車のあらゆる箇所にそのま
ま使用が可能である。一例としては、ドアオープニング
部、ルーフドリップ部、フロントピラーアッパーとロア
ー部との合わせ目、センターピラーとサイドシルとの合
わせ目、リアフェンダーとリアコーナーフェンダーとの
合わせ目などである。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の理解に供するため、以下
に実施例を記載する。いうまでもなく、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
に実施例を記載する。いうまでもなく、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
【００１８】
ａ．ガラスバルーンの調製 表１に示す微粒子高強度ガラスバルーン（商品名「ＣＥ
Ｌ−ＳＴＡＲ」東海工業株式会社製）１００重量部に対
して、表面処理剤としてγ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン（商品名「ＫＢＭ４０３」信越化学工業
株式会社製）を０．１重量部、０．２重量部を使用して
バルーンに表面処理を行った。以下、処理剤の使用量が
０．１重量部のバルーンをガラスバルーンａ１、同０．
２重量部のバルーンをガラスバルーンａ２と称する。
Ｌ−ＳＴＡＲ」東海工業株式会社製）１００重量部に対
して、表面処理剤としてγ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン（商品名「ＫＢＭ４０３」信越化学工業
株式会社製）を０．１重量部、０．２重量部を使用して
バルーンに表面処理を行った。以下、処理剤の使用量が
０．１重量部のバルーンをガラスバルーンａ１、同０．
２重量部のバルーンをガラスバルーンａ２と称する。
【００１９】
【表１】
【００２０】表２に示すガラスバルーン（商品名「ＣＥ
Ｌ−ＳＴＡＲ」東海工業株式会社製）に対して、表面処
理を施していないバルーンをガラスバルーンとする。
Ｌ−ＳＴＡＲ」東海工業株式会社製）に対して、表面処
理を施していないバルーンをガラスバルーンとする。
【００２１】
【表２】
【００２２】ｂ．シーリング剤組成物の調製 表３に示す配合によるシーリング剤配合物をグレンミル
により混合分散し、本発明になる実施例シーリング剤１
〜６及び比較例シーリング剤１〜２を得た。
により混合分散し、本発明になる実施例シーリング剤１
〜６及び比較例シーリング剤１〜２を得た。
【００２３】
【表３】
【００２４】
１）抗張力・伸び率 離型紙上に、縦１１０ｍｍ、横１３０ｍｍ、厚さ３．２
ｍｍのサイズに各シーリング剤を塗布し、これを１４０
℃で２．５分、さらに１４０℃で２０分加熱乾燥させ、
常温に冷却後に、ＪＩＳに規定されるダンベル２号型に
より打ち抜き、試験片とした。試験片の直線部に長さ２
０ｍｍの標線を入れ、試験片を引張試験機に取り付け、
２００ｍｍ／ｍｉｎの速度で引張り、破断時の荷重、及
び伸びを測定した。
ｍｍのサイズに各シーリング剤を塗布し、これを１４０
℃で２．５分、さらに１４０℃で２０分加熱乾燥させ、
常温に冷却後に、ＪＩＳに規定されるダンベル２号型に
より打ち抜き、試験片とした。試験片の直線部に長さ２
０ｍｍの標線を入れ、試験片を引張試験機に取り付け、
２００ｍｍ／ｍｉｎの速度で引張り、破断時の荷重、及
び伸びを測定した。
【００２５】２）せん断接着強度 図２に示すように、縦２５ｍｍ、横１５０ｍｍの自動車
用電着鋼板６に、各シーリング剤７を塗布し、これを１
４０℃で２．５分、さらに１４０℃で２０分加熱乾燥さ
せ、常温に冷却後に引張試験機に取り付け、５０ｍｍ／
ｍｉｎの速度で引張り、破断時の荷重を測定した。
用電着鋼板６に、各シーリング剤７を塗布し、これを１
４０℃で２．５分、さらに１４０℃で２０分加熱乾燥さ
せ、常温に冷却後に引張試験機に取り付け、５０ｍｍ／
ｍｉｎの速度で引張り、破断時の荷重を測定した。
【００２６】３）上塗外観性 図２に示すように、自動車用電着鋼板６に、縦２００ｍ
ｍ、横１００ｍｍ、厚さ５ｍｍのサイズに各シーリング
剤７を塗布し、これを１４０℃で２．５分で加熱乾燥し
た後、自動車用上塗塗料（白）を乾燥膜厚３５μｍとな
る様に塗布し、さらに１４０℃で２０分加熱乾燥させ、
常温に冷却後に塗膜表面の外観を観察評価した。評価は
３段階で行い、○：良好、△：僅かに光沢低下、透け発
生、×：著しい光沢低下、透け発生で示す。
ｍ、横１００ｍｍ、厚さ５ｍｍのサイズに各シーリング
剤７を塗布し、これを１４０℃で２．５分で加熱乾燥し
た後、自動車用上塗塗料（白）を乾燥膜厚３５μｍとな
る様に塗布し、さらに１４０℃で２０分加熱乾燥させ、
常温に冷却後に塗膜表面の外観を観察評価した。評価は
３段階で行い、○：良好、△：僅かに光沢低下、透け発
生、×：著しい光沢低下、透け発生で示す。
【００２７】
【結果】試験結果を表４に示す。
【００２８】
【表４】
【００２９】
【発明の効果】本発明になる低比重高物性シーラーは、
低比重であるため自動車車体重量の軽減化に寄与すると
同時に、抗張力・伸びの数値から判断できる様に高い引
っ張り弾性強度を有するため、自動車の過酷な使用によ
る振動による外部応力にも追従し、また、せん断接着力
の高い数値から、シーリングされた箇所の防錆・防水能
力が高いことが理解できる。さらに、中空状充填材表面
は、有機材料との親和性が高いため、シーラー表面に充
填材が露出している場合にも、従来のガラスバルーンに
ありがちな塗料ハジキといった塗膜欠陥の発生を防止し
て、中塗を省略する商業車などの塗装仕様にも高い塗膜
外観をもたらす事ができる。
低比重であるため自動車車体重量の軽減化に寄与すると
同時に、抗張力・伸びの数値から判断できる様に高い引
っ張り弾性強度を有するため、自動車の過酷な使用によ
る振動による外部応力にも追従し、また、せん断接着力
の高い数値から、シーリングされた箇所の防錆・防水能
力が高いことが理解できる。さらに、中空状充填材表面
は、有機材料との親和性が高いため、シーラー表面に充
填材が露出している場合にも、従来のガラスバルーンに
ありがちな塗料ハジキといった塗膜欠陥の発生を防止し
て、中塗を省略する商業車などの塗装仕様にも高い塗膜
外観をもたらす事ができる。
【図１】（Ａ）は、従来例による説明図、（Ｂ）および
（Ｃ）は、それぞれ本発明による説明図
（Ｃ）は、それぞれ本発明による説明図
【図２】試験方法の説明図
【符号の説明】 １ 樹脂 ２ バルーン材（ガラスバルーン） ３ ボディシーラー（シーリング剤） ４ シランカップリング剤 ５ 剥離 ６ 自動車用電着鋼板 ７ シーリング剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 誠 神奈川県平塚市長瀞１番10号 日本特殊塗 料株式会社平塚工場内 (72)発明者 山木 幸治 神奈川県平塚市長瀞１番10号 日本特殊塗 料株式会社平塚工場内
Claims (1)
- 【請求項１】 塩化ビニル系樹脂を含有してなる車両用
シーリング剤であって、シランカップリング剤により表
面処理されてなるガラス中空状充填材を配合してなるこ
とを特徴とする車両用低比重高物性シーリング剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9270317A JPH1192747A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 車両用低比重高物性シ−リング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9270317A JPH1192747A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 車両用低比重高物性シ−リング剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1192747A true JPH1192747A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17484592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9270317A Pending JPH1192747A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 車両用低比重高物性シ−リング剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1192747A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004529238A (ja) * | 2001-04-06 | 2004-09-24 | ヒェメタル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 低密度封止材料、基礎材料およびその製造方法および使用 |
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