JPH1192181A - 減圧複層ガラスおよびその製造方法 - Google Patents

減圧複層ガラスおよびその製造方法

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JPH1192181A
JPH1192181A JP27372497A JP27372497A JPH1192181A JP H1192181 A JPH1192181 A JP H1192181A JP 27372497 A JP27372497 A JP 27372497A JP 27372497 A JP27372497 A JP 27372497A JP H1192181 A JPH1192181 A JP H1192181A
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JP
Japan
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glass
space
wires
glasses
yarn
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Pending
Application number
JP27372497A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Kobayashi
猛雄 小林
Koyo Kimoto
公洋 木本
Akira Segawa
明 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBAYASHI GLASS KENZAI KK
MISHIBA SHOUZAI KK
Original Assignee
KOBAYASHI GLASS KENZAI KK
MISHIBA SHOUZAI KK
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Publication date
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスの間の空間が極小さくても、高い断熱
性や防音性、耐風圧性を有し、結露が生じ難く、また、
製造も容易である減圧複層ガラスおよびその製造方法を
提供する。 【解決手段】 両ガラスの間に多数本の糸状線材を配列
してその間に空間を保持し、周囲をシーリングして空間
を真空状態とした。また、下のガラスの上に多数本の糸
状線材を配列して保持し、周囲のシーリング材とともに
両ガラスの間にその糸状線材を挟みながら、両ガラスの
間の空間を真空引きすることにより、ガラスを糸状線材
に圧接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガラス間に空間が保
持された減圧複層ガラスおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複層ガラスは、図6に示すよう
に、両ガラス20,20の間に、周縁部においてスペー
サー22を介在させて接着したもので、スペーサー22
により保持される空間24を比較的熱伝導率が低く対流
や結露も生じ難い乾燥空気の層としたものであった。乾
燥空気とする手段としては、乾燥空気を封入する方法
と、スペーサー22に乾燥剤を内装しておく方法等が用
いられる。
【0003】ガラス間の空間24により断熱性を得るた
めには、その層厚を最低でも6mm〜12mm程度とす
る必要があり、ガラスの厚みが3mmとしても、相当な
厚みとなることは避けられなく、このため、アルミサッ
シの障子等に嵌め込む場合には、その框Fの嵌着溝26
の幅(一般的に9mm)よりも厚いものとなり、そのま
までは嵌め込むことができないので、周縁部にキャップ
のアタッチメント28を嵌着し、それに有する支持片3
0を嵌着溝26に差し込むことにより、障子に取り付け
ていた。
【0004】また、ガラスの間の空間を減圧空気により
断熱性を図る提案がなされているが(特表平7−508
967号公報)、これであると、減圧によりガラスが凹
む不都合を防止する必要から、ガラスの間に多数の柱を
垂直に介在させていたので、安定性がなく、風圧に耐え
難く、また、製造も容易ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな実情に鑑みて、ガラスの間の空間が極小さくても、
高い断熱性や防音性、耐風圧性を有し、結露が生じ難
く、また、製造も容易である減圧複層ガラス(以下、本
発明に係る減圧複層ガラスを略して単に「複層ガラス」
と表現する)およびその製造方法を提供することを目的
とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成するため
に、この発明は、両ガラスの間に多数本の糸状線材を配
列してその間に空間を保持し、周囲をシーリングして空
間を真空状態としたことを特徴とする複層ガラスを提供
するものである。
【0007】また、この発明は、下のガラスの上に多数
本の糸状線材を配列して保持し、周囲のシーリング材と
ともに両ガラスの間にその糸状線材を挟みながら、両ガ
ラスの間の空間を真空引きすることにより、ガラスを糸
状線材に圧接させることを特徴とする複層ガラスの製造
方法を提供するものである。
【0008】上記のように構成した複層ガラスによれ
ば、ガラス間の空間が糸状線材により保持される狭い間
隙であるから、全体の厚みを極小さくすることができ
る。また、小さくしても、その空間が真空状態であるの
で、高い断熱性と防音性を発揮し、また、空間において
は結露が生じることはない。
【0009】連続する糸状線材の配列と、それに真空圧
によりガラスが圧着するために、空間としての層の厚み
が安定して保持され、強度も安定して保持される。さら
に、糸状線材の配列も容易であり、また、真空引きもか
けやすいことから、製造も容易である。
【0010】
【発明の実施の形態】ガラス1,1の間の空間5が真空
引きされると、ガラス1,1が相互に接近するように大
気圧が作用するが、その間に挟まれる糸状線材3は、こ
の圧迫に形状的に耐えるものであれば良く、これには例
えば、プラスチックの押出成形糸、金属線材、繊維糸等
を挙げることができる。また、空間5を0.8〜0.4
mm程度に保持できるものが、これに限定する趣旨では
ないが、特に使用に適している。
【0011】糸状線材3の配列については、後記実施例
に示す如く、平行配列でも良いが、大気圧に耐える配列
であれば、じぐざぐ状の配列やランダムな配列であって
も良く、また、網として編んだものを使用することもで
きる。面的広がりを持つ網の場合は、ガラス1に対する
配列がそのまま保持されるが、単独配列の場合であると
何らかの手段で配列を保持する必要がある。それには糸
状線材3の材質により様々となるが、それが鉄合金であ
ると、磁石を利用することができる。
【0012】シーリング材2は、ガラス1,1を密封す
るに適したものであれば良いが、真空引きにより少し圧
縮されるゴム等の弾性材であると、糸状線材3にガラス
1,1が安定して密着するので好ましい。また、シーリ
ング材2とガラス1,1とは気密性からは接着しても良
いが、真空引きにより強く密着するので、接着を省いて
シーリングテープ9等の別途シールにより補完しても良
い。
【0013】空間5の真空状態については、その間隙が
狭いことと、糸状線材3の間隔保持能力とから、単なる
減圧状態ではなく、700mmHg程度以下のほゞ真空
状態とすることができる。そして、この状態において上
記の断熱性等の性能を有効に発揮する。なお、真空引き
については、ガラス1,1の間に吸引口を設けておく
が、広い製品の場合であると、数口設けて作業性を高め
る(1m2について約15分掛かった)。
【0014】複層ガラスGの厚みについては、試作にお
いては、6.3〜6.8mmに仕上げることができた。
従って、アタッチメントを用いることなく、アルミサッ
シに取り付けることができた。しかし、この発明では、
上記厚みに限定するものではない。また、3mmガラス
の間に6mmの乾燥空間を保有した従来の複層ガラスに
比べ、特に防音性に優れていた。
【0015】なお、上記のような複層ガラスGは、アル
ミサッシの窓や障子ばかりでなく、カーテンウオールに
も使用に適し、また、ガラスを強化加工したり、飛散防
止のポリエステルフィルムを貼り合わせたり、紫外線カ
ットのトップライトガラスとしたりすることもできる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、ガラ
スの間の空間が極小さくても、それが真空状態であるの
で、高い断熱性や防音性を有し、また、結露を生じるこ
とはない複層ガラスを提供することに成功したものであ
る。また、ガラスの空間が糸状線材の配列により保持さ
れるため、耐風圧性を有し、また、アタッチメントの費
用を掛けることなく、アルミサッシの嵌着溝に取り付け
ることができ、その取り付けが安価となり、さらに、製
造も容易である等の優れた効果がある。
【0017】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0018】図1ないし図3は、一実施例を示したもの
で、その複層ガラスGは、二枚のガラス1,1の間に、
周囲においてシーリング材2を配し、さらにその中に多
数本の糸状線材3,3,・・を平行に配列して挟むこと
により、両ガラス1,1の間に空間5を保持し、その空
間5を真空状態にしたものである。以下に、製造方法と
ともに具体的に構造を説明する。
【0019】ガラス1,1は、通称3mmガラスとして
その厚みであって、その間に挟むシーリング材2には、
ブチルゴム系の1mm厚テープを使用し、糸状線材3に
は、0.5φmmのナイロン糸を使用した。
【0020】糸状線材3の配列については、下のガラス
1の上に平行に並べて、両端を極薄い(0.02mm程
度)粘着テープ7で止めた。粘着テープ7で止めるまで
の配列の仕方については、櫛のようにスリットを有する
特殊な保持器を使用し、これで一端を固定し、他端を錘
で引っ張って緊張させた。
【0021】糸状線材3の配列と、周囲のシーリング材
2の配列が終わってから、その上にもう一方のガラス1
を載せ、圧縮した状態で750mmHgの吸引力で引
き、空間5を約700mmHgになるまで減圧した。6
がその吸引口で密栓状態で示す。
【0022】真空引きにより、シーリング材2が1mm
から0.4mm程度に圧縮され、ナイロン糸の糸状線材
3も0.5mmから0.4mmに圧縮され、両ガラス
1,1の間にその寸法において空間5が保持された。そ
こで、複層ガラスGの厚みは、ほゞ6.4mmとなっ
た。また、この真空状態と空間5を保持するために、周
囲にシーリングテープ9を被覆して接着したが、その厚
みが0.1mm程度であるので、周囲の厚みがほゞ6.
6mmとなった。
【0023】前記の如く、アルミサッシにおけるガラス
の嵌着溝26(図6参照)は、一般的に約9mmである
ので、それにタイト材とともに普通のガラスと同様に取
り付けることができる。
【0024】図4は、他の実施例を示し、この場合は、
シーリング材2をガラス1,1の間に端から引っ込めて
介在させ、真空引きの後で、端面の溝に別途シーリング
材10を充填した。また、図5では、シーリング材2に
断面T字形のゴム部材を使用した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の複層ガラスを一部破断して示す平面
図である。
【図2】図1のA−A線矢視の拡大断面図である。
【図3】同複層ガラスの分解斜視図である。
【図4】他の実施例による複層ガラスの断面図である。
【図5】さらに他の実施例による複層ガラスの断面図で
ある。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
G 複層ガラス 1 ガラス 2 シーリング材 3 糸状線材 5 空間
フロントページの続き (72)発明者 瀬川 明 富山県高岡市荻布142の2 三芝硝材株式 会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両ガラスの間に多数本の糸状線材を配列
    してその間に空間を保持し、周囲をシーリングして空間
    を真空状態としたことを特徴とする減圧複層ガラス。
  2. 【請求項2】 下のガラスの上に多数本の糸状線材を配
    列して保持し、周囲のシーリング材とともに両ガラスの
    間にその糸状線材を挟みながら、両ガラスの間の空間を
    真空引きすることにより、ガラスを糸状線材に圧接させ
    ることを特徴とする減圧複層ガラスの製造方法。
JP27372497A 1997-09-19 1997-09-19 減圧複層ガラスおよびその製造方法 Pending JPH1192181A (ja)

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