JPH1191594A - ラックとピニオンを備えた操舵装置 - Google Patents

ラックとピニオンを備えた操舵装置

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JPH1191594A
JPH1191594A JP25309297A JP25309297A JPH1191594A JP H1191594 A JPH1191594 A JP H1191594A JP 25309297 A JP25309297 A JP 25309297A JP 25309297 A JP25309297 A JP 25309297A JP H1191594 A JPH1191594 A JP H1191594A
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JP
Japan
Prior art keywords
rack
washer
tie rod
pinion
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP25309297A
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English (en)
Inventor
Yukio Shibatani
享男 柴谷
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付性を向上させ、部品不良の発生を少なく
すると共に、材料費や加工費を低減させてコストを押
え、かつ、折り曲げ性を良くした操舵装置のワッシャを
得る。 【解決手段】 車両用操舵装置のラック7とタイロッド
8との連結部9に介装させたワッシャ23を一枚の板材
で形成し、この板材の中央部にラック7の端部に設けた
ねじ突部7aが嵌挿する挿通孔を設ける。また、挿通孔
24と連通する径方向外側の対称位置にラック7の嵌合
面部7bに係合するワッシャ23の回り止め用の係合爪
部25を絞り加工によって突設させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のステアリン
グ系統のラックとタイロッドとの間のワッシャを改良し
たラックとピニオンを備えた操舵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両におけるパワーステアリングのステ
アリング系統は、一般に、図9に示すように、ステアリ
ングホイール1、ステアリングコラムチューブ2を挿通
したステアリングシャフト(図示省略)、ステアリング
ギヤボックス3、ステアリングナックル(図示省略)及
びタイヤ4から概略構成されている。
【0003】また、ステアリングギヤボックス3内には
ステアリングシャフトに接続したピニオン5及びこのピ
ニオン5と噛合するラック7(図10参照)が設けられ
ている。ラック7は、ギヤボックス3に接続した、車両
の進行方向に直交して設けられたハウジング6の内部を
嵌挿している。ラック7の端部はタイロッド8を介して
前記ステアリングナックルに連結されている。
【0004】図10は、ラック7とタイロッド8との連
結部9を示したもので、連結部9はブーツ10によって
覆われて塵や水分が内部に浸入しないようになってい
る。タイロッド8は左右に1本づつ配置されているが、
説明の都合上、片側(図9において車両前方向の左側の
部分)を例にして説明する。
【0005】図に示すように、タイロッド8のラック7
側の端部に形成されたラックエンドボールジョイント1
1にはソケット12が一体に嵌合、接続されている。ま
た、ソケット12に形成されたねじ穴12a(図11参
照)にはラック7の端部に形成されたねじ突部7aが噛
合してタイロッド8とラック7とが一体に連結してい
る。
【0006】上記タイロッド8に連結したソケット12
と、ラック7とは間に折り曲げワッシャ13が介装され
ている。折り曲げワッシャ13は、図12に示すよう
に、連続した二つの略円形状の部材を折曲線14で折り
曲げて重ね合わせ、図11に示すような形状に形成した
ものである。この折り曲げワッシャ13のソケット12
側にはラック7のねじ突部7aが挿嵌する丸孔15が形
成されており、ラック7側にはラック7の外周端部の対
称位置に形成された嵌合面部7b用の嵌合孔16が設け
られている。
【0007】この折り曲げワッシャ13をソケット12
とラック7との間に介装させてねじ締め付けした後、図
10に示すように、折り曲げワッシャ13の外周縁をソ
ケット12側に折り曲げて折曲部17を形成することに
より、連結後のタイロッド8とラック7との弛みを防止
している。
【0008】また、図13に示すように、折り曲げワッ
シャ13を介してタイロッド8と連結したラック7は、
ステアリングギヤボックス3のハウジング6内を挿通
し、そのソケット12の反対側はステアリングギヤボッ
クス3(図9参照)内においてピニオン5と噛合してい
る。ラック7は、ハウジング6の内周部に圧入より取り
付けられたラックエンドブッシュ18に保持されて摺動
するようになっている。ラックエンドブッシュ18は、
ハウジング6側に位置するラバー部19と、ラバー部1
9の内側に焼き付けられた、例えば、燒結金属からなる
インナパイプ部20とから形成されている。
【0009】また、ハウジング6のタイロッド8側の内
周端部近傍には溝が設けられ、溝にはラックエンドブッ
シュ18の抜け止め用のCリング21が装着されてい
る。そして、ステアリングホイール1を回転操作させ、
ラック7をストロークさせたときのタイヤ4の切れ角を
制限するため、ハウジング6の拡径させた端部をストッ
パ部22に形成し、このストッパ部22と折り曲げワッ
シャ13とを当接させて当りストッパとなるような構造
にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の技
術において、折り曲げワッシャは連続した二つの部材で
形成されており、一側の部材に設けられた丸孔及び他側
の部材に設けられた嵌合孔の各々の軸線が合うようにし
て二つの部材を折り重ねて形成しているので、折り重ね
の際、丸孔と嵌合孔の位置精度が要求され、精度不良の
場合には、組み付けが困難になって、部品不良が増大す
る虞がある。また、折り曲げワッシャは二枚重ねのた
め、材料費がかさむと共に、折り曲げによる加工費も必
要になってコスト高になる問題があった。
【0011】また、連結させたタイロッドとラックとの
緩みを防止するため、折り曲げワッシャの外周縁をタイ
ロッド側に折り曲げているが、折り曲げワッシャが二枚
重ねのため、折り曲げるのが難しかった。また、折曲性
を向上させるために、折り曲げワッシャを大きく形成す
ると、ワッシャとブーツの内側とが干渉するという問題
があった。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、ラックとタイロッドとの連結部に介
装されたワッシャを改良して、ワッシャを一枚の板材で
形成すると共に、一枚の板材にねじ部が挿通する孔及び
廻り止め部を形成することによって、組付性を向上さ
せ、部品不良の発生を少なくすると共に、材料費や加工
費を低減させてコストを押え、かつ、折り曲げ性を良く
し、また、ワッシャとブーツとの干渉をなくすようにし
たラックとピニオンを備えた操舵装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ピニオンと噛合するラックの端部にタイロッドを連結
し、該タイロッドと前記ラックとの間にワッシャを介装
させたラックとピニオンを備えた操舵装置において、前
記ワッシャの中央部に前記ラックまたは前記タイロッド
の端部に設けたねじ突部が嵌挿する挿通孔を設けると共
に、該挿通孔と連通する径方向外側の対称位置に前記ラ
ックの外周壁に係合する廻り止め用の係合爪部を形成し
たことを特徴とするものである。
【0014】上記のようにピニオンと噛合したラック
と、タイロッドとの間に介装させるワッシャの中央部に
挿通孔を形成させ、この挿通孔に、例えば、ラックの端
部に形成したねじ突部を嵌挿させて、ラックとタイロッ
ドとを一体に連結させる。さらに、ワッシャの挿通孔に
連通した、径方向外側の対称位置に係合爪部を形成させ
て、前記挿通孔にラックのねじ突部を嵌挿させた際、係
合爪部をラックの外周壁に係合させてワッシャの廻り止
めにする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1に記載さ
れたものにおいて、前記ワッシャを一枚の板材で形成し
たことを特徴とするものである。
【0016】ワッシャの折り曲げ加工をなくすため、ワ
ッシャを一枚の板材で形成させる。そして、この一枚の
板材で形成したワッシャの板面に、例えば、ラックのね
じ突部を通す挿通孔と、ワッシャの廻り止めのための係
合爪部を形成させ、折り曲げ部分をなくして挿通孔と係
合爪部との位置精度を上げる。さらに、ラックとタイロ
ッドとの連結部の緩みを防止するため、一枚の板材で形
成したワッシャの外周縁を折り曲げる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載されたものにおいて、前記ワッシャに設けた前記
係合爪部を前記ラックの外周壁の端部に形成した嵌合面
部に係合させたことを特徴とするものである。
【0018】ワッシャに、ラックの外周壁の端部に形成
した嵌合面部に係合させる係合爪部を形成させて、ラッ
クとタイロッドとを連結させた際、ワッシャの廻り止め
にする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3に記載されたものにおいて、前記ワッシャに設けた
係合爪部を絞り加工によって形成したことを特徴とする
ものである。
【0020】廻り止め用の係合爪部の強度を上げるた
め、係合爪部が絞り加工によって湾曲状に形成されてい
る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一例
を図1及び図2に基づき、図9乃至図13と同一の部材
には同一の符号を付して説明する。車両用の操舵装置の
ステアリン系統は、図9に示すように、ステアリングホ
イール1、ステアリングコラムチューブ2の内部を嵌挿
したステアリングシャフト(図示省略)、ステアリング
ギヤボックス3、ステアリングナックル(図示省略)及
びタイヤ4から概略構成されている。
【0022】図1はステアリングギヤボックス3内のピ
ニオン5と噛合したラック7と、このラック7の端部に
配置されたタイロッド8との連結部9を示したものであ
る。ラック7及びタイロッド8は車両の進行方向に略直
交して取り付けられている。ラック7の端部には、ねじ
突部7aが形成されている。また、タイロッド8のラッ
ク7側の端部には、ラックアンドボールジョイント11
を介してソケット12が取り付けられている。
【0023】このソケット12に形成されたねじ孔12
a(図11をも参照)に、ワッシャ23の後述する挿通
孔24(図3参照)を挿通させたラック7のねじ突部7
aが螺合して、ラック7とタイロッド8とが一体に連結
されている。また、ワッシャ23に形成された係合爪部
25はラック7にフライス加工部の嵌合面部7bに係合
している。この係合爪部25はワッシャ23の廻り止め
の働きをするものである。さらに、ワッシャ23の外周
縁はソケット12側に折り曲げられて折曲部26が形成
されている。この折曲部26によって、ラック7とタイ
ロッド8との緩みが回避される。
【0024】前記ワッシャ23は、図3乃至図7に示す
ように、一枚の板材23A、すなわち円形の一枚の板金
物から形成されている。板材23Aの中央部にはラック
7の端部に形成したねじ突部7aが挿通する、ねじ径が
ねじ突部7aと略同径の挿通孔24が形成されている。
挿通孔24はねじ突部7aの全周ではなく、ガタが大き
くならない程度の約半周程の孔に形成されている。
【0025】また、この挿通孔24と連通する径方向の
外側の対称位置、すなわち、挿通孔24よりも外側で、
かつ、挿通孔24を挟んだ180度の対称位置には係合
爪部25が、装着した際のラック7側に持ち上げられる
ように絞り加工によって形成されている。この係合爪部
25によって作られる幅寸法A(図4参照)はラック7
の嵌合面部7bの断面厚さB(図11をも参照)と同じ
になっている。板材23Aを絞り加工する際、挿通孔2
4とそれに連通する部分を打抜くと同時に、係合爪部2
5を湾曲状に絞って形成する。
【0026】また、図1に示すように、ラック7はステ
アリングギヤボックス3のハウジング6内を挿通してい
る。ラック7は、ハウジング6の端部の内周部に圧入に
よって取り付けられたラックエンドブッシュ18に摺動
可能に保持されている。このラックエンドブッシュ18
はハウジング6側に位置するラバー部19と、ラバー部
19の内側に焼き付けられた、燒結金属からできたイン
ナパイプ部20とから形成されている。
【0027】また、ハウジング6は拡径部のない真っ直
ぐな筒管で、このハウジング6の端部には、軸心に向け
て折り曲げられた折曲部分27が形成されている。この
折曲部分27はラックエンドブッシュ18の抜け止めの
働きをしている。さらに、この折曲部分27にワッシャ
23が当接することによって、ラック7の限度を越えた
移動を阻止するストッパの役目を果たしている。
【0028】図2は、ステアリングホイール1(図9参
照)を左右いずれかに回転させ、ステアリングホイール
1がロックした際の、ハウジング6とワッシャ23との
状態を示したものである。本実施例のワッシャ23がハ
ウジング6の折曲部分27に当接してラック7の限度を
越える移動を阻止している。このようにハウジング6と
ワッシャ23とが当接した場合、ラック7の嵌合面部7
bと、ワッシャ23の係合爪部25とは、ハウジング6
の折曲部分27と、ラック7との隙間C(図1参照)に
収容されている。
【0029】折曲部分27の内径はハウジング6の内径
よりも小さいので、この折曲部分27に当接するワッシ
ャ23の径をも小さくすることができる。従来は、図1
3に示すように、折り曲げワッシャ13が当接するハウ
ジング6の端部のストッパ部22は、真っ直ぐに延び
る、拡径した筒形となって、折り曲げは行われていなか
ったので、折り曲げワッシャ13の外径をストッパ部2
2の外径よりも大きくしてあった。折り曲げワッシャ1
3の外径が大きいと、ブーツ10と折り曲げワッシャ1
3とが干渉する虞があったが、本発明のワッシャ23
は、上述したように径を小さくできるので干渉はしな
い。
【0030】また、従来技術において、折り曲げワッシ
ャ13の外径を小さく押えるために、ハウジング6のス
トッパ部22の外径を小さくした場合、ラックエンドブ
ッシュ18のラバー部19の体積を小さくするか、また
は、ラバー部19を廃止する等の必要性が生じる。ラバ
ー部19を廃止すると、振動、騒音が伝播し易くなる虞
がある。
【0031】本実施の形態の場合、ハウジング6の端部
に折曲部分27を形成することにより、前述したように
折曲部分27に当接するワッシャ23を従来のものに比
して小さくすることができ、ワッシャ23とブーツ10
との隙間を大きく取ることができる。これにより、ワッ
シャ23とブーツ10との干渉を回避することが可能に
なる。また、ワッシャ23を小さくすれば、ブーツ10
の外径をも小さくすることができ、ブーツ10と外側の
他の部品との干渉を回避することができる。また、ブー
ツ10の小型化によってコストダウンを図ることができ
る。
【0032】さらに、ラックエンドブッシュ18の抜け
止めをハウジング6の折曲部分27によって行うように
したので、従来、使用している抜止用のCリングを廃止
することができるようになり、合わせてリング用の溝加
工も不要となる。これによって、ハウジング6を薄肉に
形成することが可能となる。
【0033】図8は、ステアリングギヤボックス3のハ
ウジング6の端部を内側に折り曲げて折曲部分27を形
成させた場合、ラック7と、ソケット12との間に従来
用いていた折り曲げワッシャ13を介装したものであ
る。この図8のように、ハウジング6の端部に折曲部分
27を形成すれば、ハウジング6が従来のように拡径し
たものであり、かつ、ワッシャ23が従来の折り曲げワ
ッシャ13であっても折り曲げワッシャ13とブーツ1
0との間をより広く取ることができる(図8のE参
照)。
【0034】次に本実施の形態の作用を説明する。ステ
アリング系統のラック7のねじ突部7aと、タイロッド
8のソケット12とをワッシャ23を介して連結させる
際は、ワッシャ23の挿通孔24(図3参照)にラック
7のねじ突部7aを嵌挿させると共に、ワッシャ23の
係合爪部25をラック7の嵌合面部7bに係合させて、
ワッシャ23のラック7に対する回転を防止する。この
状態で、タイロッド8のソケット12を回転させてねじ
締めしてタイロッド8とラック7とを一体に連結する。
その後、ワッシャ23の周縁をソケット12側に折り曲
げて折曲部26を形成する。
【0035】この折曲部26によって、ラック7とタイ
ロッド8との緩み止め機能が形成される。折り曲げるの
は、図1に示すように、片側だけを折り曲げても、また
は、両側とも折り曲げても良いが、両側を折り曲げる
と、ワッシャ23と、ブーツ10との干渉をより回避さ
せることができる。
【0036】本実施の形態においては、ワッシャ23の
挿通孔24にラック7のねじ突部7aを挿通させ、この
ねじ突部7aをタイロッド8に連結したソケット12の
ねじ穴12aに螺合させたが、これに限定されず、ラッ
ク7の端部にねじ穴(雌ねじ)を形成し、このねじ穴に
ソケット12に設けたねじ突部(雄ねじ)を螺合させて
もよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明においては、ピニオ
ンが噛合したラックと、タイロッドとの間に介装させる
ワッシャの中央部に挿通孔を形成させたので、この挿通
孔にラックまたはタイロッドの端部に設けたねじ突部を
嵌挿させてラックとタイロッドとを一体に結合させるこ
とができる。さらに、ワッシャの挿通孔に連通した、径
方向外側の対称位置に係合爪部を形成させたので、ラッ
クを挿通孔に嵌合させた際、係合爪部をラックの外周壁
に係合させてワッシャの廻り止めとすることができる。
これによって、挿通孔と係合爪部との位置精度の向上を
図ることができ、ラックとタイロッドとの組付けの困難
を回避することができると共に、部品不良の発生を低減
させることができる。
【0038】請求項2記載の発明においては、ワッシャ
を一枚の板材で形成したので、ワッシャを折り曲げて形
成するための折り曲げ加工をなくすことができる。これ
によってワッシャの材料費や折り曲げのための加工費等
のコストを低減させることができる。また、ワッシャを
一枚の板材で形成したので、ワッシャに形成した挿通孔
と係合爪部の位置精度を上げることができる。これによ
って、ラックとタイロッドとを容易に組み付けることが
できると共に、部品不良の発生を減少させることができ
る。
【0039】さらに、ワッシャが一枚の板材によって形
成されているので、ラックとタイロッドの連結部の緩み
を防止するための折り曲げ加工を簡単に行うことができ
る。このように折り曲げ加工作業が簡単になったので、
ワッシャを小さなものにすることができ、ワッシャとブ
ーツとの干渉を回避させることができる。また、折曲部
が板1枚分の板厚で済むので、さらに、ブーツとの干渉
を避けることができる。
【0040】請求項3記載の発明においては、ワッシャ
に設けた係合爪部をラックの外周壁に形成した嵌合面部
に係合させたので、ワッシャの回りを防止することがで
きる。これによって、ワッシャを安定して取り付けるこ
とができる。
【0041】請求項4記載の発明においては、係合爪部
を絞り加工によって形成したので、係合爪の強度を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】図1のもののラックが移動したところを示す断
面図である。
【図3】図1に示すもののワッシャの正面図である。
【図4】図3に示すものの右側面図である。
【図5】図1に示すものの底面図である。
【図6】図5に示すもののD部の拡大図である。
【図7】図1に示すものの斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図9】車両用パワーステアリングのステアリング系統
を説明するための斜視図である。
【図10】従来のラックとタイロッドとの連結部を示す
断面図である。
【図11】図10に示すものの分解斜視図である。
【図12】図11のものの二枚重ねのワッシャを開いて
示す平面図である。
【図13】図10のもののラックがハウジングに支持さ
れたところを示す断面図である。
【符号の説明】
5 ピニオン 7 ラック 7a ねじ突部 7b 嵌合面部 8 タイロッド 23 ワッシャ 23A 板材 24 挿通孔 25 係合爪部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピニオンと噛合するラックの端部にタイ
    ロッドを連結し、該タイロッドと前記ラックとの間にワ
    ッシャを介装させたラックとピニオンを備えた操舵装置
    において、前記ワッシャの中央部に前記ラックまたは前
    記タイロッドの端部に設けたねじ突部が嵌挿する挿通孔
    を設けると共に、該挿通孔と連通する径方向外側の対称
    位置に前記ラックの外周壁に係合する廻り止め用の係合
    爪部を形成したことを特徴とするラックとピニオンを備
    えた操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記ワッシャを一枚の板材で形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のラックとピニオンを備え
    た操舵装置。
  3. 【請求項3】 前記ワッシャに設けた前記係合爪部を前
    記ラックの外周壁の端部に形成した嵌合面部に係合させ
    たことを特徴とする請求項1または2記載のラックとピ
    ニオンを備えた操舵装置。
  4. 【請求項4】 前記ワッシャに設けた係合爪部を絞り加
    工によって形成したことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載のラックとピニオンを備えた操舵装置。
JP25309297A 1997-09-18 1997-09-18 ラックとピニオンを備えた操舵装置 Pending JPH1191594A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2824522A1 (fr) * 2001-05-11 2002-11-15 Soc Mecanique Irigny Dispositif de limitation de course pour direction a cremailliere
KR100746687B1 (ko) * 2002-07-29 2007-08-06 주식회사 만도 차량용 전동 파워스티어링장치
CN103786778A (zh) * 2012-11-01 2014-05-14 重庆长安汽车股份有限公司 一种转向器球铰防撞减噪组合垫片

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