JPH1191295A - 保持用具 - Google Patents

保持用具

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JPH1191295A
JPH1191295A JP9278092A JP27809297A JPH1191295A JP H1191295 A JPH1191295 A JP H1191295A JP 9278092 A JP9278092 A JP 9278092A JP 27809297 A JP27809297 A JP 27809297A JP H1191295 A JPH1191295 A JP H1191295A
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Shinichi Fujita
藤田  進一
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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TEIKOKU INK SEIZO KK
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話番号表や写真等を交換可能に保持するこ
とができる保持用具を提供する。 【解決手段】 保持用具1を無色透明なシート体2によ
り形成し、シート体2表面3の周縁部を除く部位に透視
性を有した摩擦面4を形成する。シート体2の裏面5に
おける周縁部に貼着部6を形成し、シート体2の中央部
に、貼着部6を有しない未形成領域7を確保する。貼着
部6を、粘弾性体が円形の環状に形成されてなる複数の
吸盤部11,・・・と、各吸盤部11,・・・を連結す
る複数の連結部12,・・・とにより構成し、シート体
2の裏面5に、貼着部6を介して剥離紙13を剥離自在
に貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話番号表や写真
等を保持する保持用具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話番号が記載された電話番号表
や写真等を机上に貼着する際には、粘着テープや両面テ
ープが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
話番号表や写真等は、その表面が露出しているため、汚
れたり破れたりする恐れがあり、前記電話番号表にあっ
ては、記載された電話番号が読み取れなくなるといった
問題点が生じる。さらに、電話番号の修正や追加が生
じ、電話番号表を交換する際には、前記粘着テープによ
る新たな電話番号表の貼り直し作業や、机上に付着した
粘着糊の除去作業等の手間がかかってしまう。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、電話番号表や写真等を交換可能に
保持することができる保持用具を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の保持用具にあっては、透視性を
有したシート体の裏面における周縁部に、当該シート体
を対象物へ剥離自在に貼着する粘弾性体からなる貼着部
を形成した。
【0006】この保持用具を使用する際には、電話番号
表や写真等を、机上に載置するとともに、シート体から
なる保持用具にて被覆し、前記シート体裏面の周縁部に
形成された粘弾性体(粘性と弾性とを兼ね備えた物質)
からなる貼着部を机上に密着させる。すると、前記電話
番号表や写真等は、周縁部が机上に剥離自在に貼着され
た透視性を有するシート体に被覆された状態で保持され
る。
【0007】また、請求項2の保持用具では、前記シー
ト体の表面に、ビーズを含有するインキが定着されてな
る摩擦面を形成した。
【0008】すなわち、電話番号表や写真等を保持した
状態で机上に貼着固定されたシート体の表面には、ビー
ズを含有するインキが定着されてなる摩擦面が形成され
ている。このため、電話番号表や写真等を保持した保持
用具は、マウスマットとしての使用が可能となるととも
に、前記シート体の表面の耐擦傷性が高められる。
【0009】さらに、請求項3の保持用具にあっては、
対象物に剥離自在に貼着される粘弾性体からなる貼着部
が裏面及び表面に設けられた第1のシート体と、該第1
のシート体に積層された状態で当該第1のシート体の表
面に設けられた前記貼着部に剥離自在に貼着される透視
性を有した第2のシート体とからなる。
【0010】すなわち、この保持用具を使用する際に
は、先ず、第1のシート体を、裏面に設けられた貼着部
によって、例えば、机上の所定の部位に貼着して固定す
る。そして、第1のシート体に電話番号表や写真等を載
置した後、この上に、透視性を有した第2のシート体を
積層する。すると、第2のシート体は、電話番号表や写
真等の部位を除く部分が、前記第1のシート体の表面に
設けられた貼着部に剥離自在に貼着され、前記電話番号
表や写真等は、前記第1及び第2のシート体に挟まれる
とともに、その表面が透視性を有した第2のシート体に
被覆された状態で保持される。
【0011】また、請求項4の保持用具においては、前
記第1のシート体の表面に設けられた前記貼着部を、前
記第1のシート体の周縁部のみに設けた。
【0012】これにより、第1のシート体の表面におけ
る中央部には、前記貼着部を有しない未形成領域が設け
られているので、前記貼着部を形成する粘弾性体の使用
量が削減される。また、前記未形成領域に、前記電話番
号表や写真等を保持することにより、前記電話番号表や
写真等の前記貼着部への不用意な貼着を防止することが
できる。
【0013】さらに、請求項5の保持用具では、前記第
1のシート体を着色した。
【0014】すなわち、机上に貼着されるとともに、前
記電話番号表や写真等の背部を形成する第1のシート体
は、着色されているので、第1のシート体によって前記
電話番号表や写真等の背景色を設定することができる。
これにより、机上の色や模様の浮きだしを防止すること
ができる。
【0015】加えて、請求項6の保持用具にあっては、
前記第2のシート体の表面に、ビーズを含有するインキ
が定着されてなる摩擦面を形成した。
【0016】すなわち、第1のシート体を介して机上に
貼着固定された第2のシート体の表面には、ビーズを含
有するインキが定着されてなる摩擦面が形成されてい
る。このため、電話番号表や写真等を保持した保持用具
は、マウスマットとしての使用が可能となるとともに、
前記シート体の表面の耐擦傷性が高められる。
【0017】また、請求項7の保持用具においては、前
記貼着部を、前記粘弾性体が環状に形成されてなる複数
の吸盤部により構成した。
【0018】この場合、粘弾性体からなる吸盤部が机上
等の対象物に密着された状態において、環状の吸盤部に
包囲された領域には密室が形成され、この吸盤部が形成
された保持用具には、前記密室による吸引力が生じる。
このため、前記保持用具は、前記吸盤部を形成する粘弾
性体の粘着力と、前記吸盤部に包囲された領域における
密室に生じる吸引力とによって対象物に固定される。ま
た、この保持用具が対象物より移動される際には、保持
用具の縁部がめくり上げられ、前記吸盤部が前記対象物
より剥離される。このとき、前記吸盤部により包囲され
た領域には、空気が通流されるので、前記密室により生
じていた前記吸引力は消失される。そして、この吸盤部
は前記粘弾性体が環状に形成されてなることから、保持
用具の裏面に前記粘弾性体が面一に形成された場合と比
較して、前記粘弾性体を形成する材料費の削減が行われ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態
を図面にしたがって説明する。図1は、本実施の形態に
係る保持用具1を示す図である。
【0020】該保持用具1は、塩化ビニール、ポリエス
テル、ポリカーボネイト、PP、あるいは、ウレタンに
より長方形状に形成された無色透明なシート体2からな
り、該シート体2の表面3には、周縁部を除く部位に透
視性を有した摩擦面4が形成されている。また、前記シ
ート体2の裏面5における周縁部には、貼着部6が形成
されており、前記シート体2の中央部には、前記貼着部
6を有しない長方形状の未形成領域7が確保されてい
る。
【0021】前記貼着部6は、粘弾性体(粘性と弾性と
を兼ね備えた物質)が円形の環状に形成されてなる複数
の吸盤部11,・・・と、各吸盤部11,・・・を連結
する前記粘弾性体からなる複数の連結部12,・・・と
により構成されている。そして、前記シート体2の裏面
5には、前記貼着部6を介して剥離紙13が剥離自在に
貼着されている。
【0022】前記貼着部6は、紫外線硬化型の塗布イン
キがスクリーン印刷により塗布された後、紫外線が照射
され、定着されて形成されており、その塗布インキは、
次に示す成分が各々の割合で混合されてなる。
【0023】 ウレタン系オリゴマー・・・・・・・・・・・・・・・ 30.0〜60.0% エポキシ系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.0〜15.0% エステル系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 25.0〜30.0% アセトフェノン系光開始剤・・・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% アシルホォスフィンオキサイド・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% エラストマー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.0〜10.0% アクリル系等に代表されるシリコンを含まない消泡剤・ 1.0〜 3.0% 重合禁止剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1% なお、前記塗布インキの塗布工程においては、前記シー
ト体2に、直接紫外線硬化型の塗布インキを塗布して、
前記貼着部6を形成したが、前記シート体2と貼着部6
との密着性を強固にするために、シート体2の材質と、
塗布される塗布インキとの関係に応じて、シート体2に
予めアンダーコート層を設け、このアンダーコート層上
に塗布インキを塗布して前記貼着部6を形成しても良
い。
【0024】一方、前記摩擦面4は、前記シート体2表
面3の周縁部を除く部位に、ビーズを含有した紫外線硬
化型のビーズ含有塗布インキがスクリーン印刷により均
一塗布された後、紫外線が照射され、定着されて形成さ
れており、前記シート体2の表面3には、マウスの底部
に設けられた球体に接するとともに、マウスが操作され
た際に前記球体を回転せる凹凸が前記ビーズによって形
成されている。
【0025】すなわち、このビーズ含有塗布インキは、
次に示す成分が各々の割合で混合されてなる。
【0026】 ウレタンビーズ ・・・・・・・・・・・・・・・ 20.00〜25.00% ウレタン系アクリレート ・・・・・・・・・・・ 25.00〜30.00% ポリエステル系アクリレートー ・・・・・・・・ 10.00〜15.00% 脂肪族単官能モノマー ・・・・・・・・・・・・ 35.00〜40.00% アセトフェノン系光開始剤 ・・・・・・・・・・ 2.00〜 5.00% シリコンオイル ・・・・・・・・・・・・・・・ 1.00〜 2.00% 重合禁止剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.05〜 0.10% 無機系抗菌剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.00〜 3.00% 以上の構成からなる本実施の形態において、前記保持用
具1を使用する際には、先ず、裏面5の剥離紙13を剥
離した後、図2に示すように、電話番号表21を机22
上に載置する。そして、保持用具1のシート体2裏面5
に確保された未形成領域7を前記電話番号表21に合わ
せるとともに、該電話番号表21を前記シート体2によ
って被覆した状態で、前記シート体2裏面5の周縁部に
形成された粘弾性体からなる貼着部6を机22上に密着
させる。すると、前記電話番号表21は、周縁部が机2
2上に剥離自在に貼着された無色透明のシート体2に被
覆されるとともに、該シート体2と机22との間に保持
される。このため、電話番号表21を粘着テープや両面
テープにより机22上に固定する場合と比較して、その
表面を保護することができ、これにより、電話番号表2
1の汚れや破れを未然に防止することができる。
【0027】また、前記シート体2は、粘弾性体からな
る貼着部6により剥離自在に貼着されており、机22へ
の貼着・剥離を繰り返し行うことができる。このため、
保持された電話番号表21において電話番号の修正や追
加が生じた場合であっても、電話番号表21の交換を容
易に行うことができる。したがって、粘着テープ等によ
る新たな電話番号表21の貼り直し作業や、机22上に
付着した粘着糊の除去作業等を交換毎に行わなければな
らなかった従来と比較して、利便性を高めることができ
る。
【0028】さらに、前記塗布インキはスクリーン印刷
により塗布されるので、他の印刷方法により塗布した場
合と比較して、厚肉に塗布することができる。これによ
り、前記貼着部6を厚肉に形成することができるので、
この貼着部6を机22上を押圧することにより、前記貼
着部6の机22への密着性を高めることができる。加え
て、前記貼着部6は、粘弾性体が円形の環状に形成され
てなる複数の吸盤部11,・・・と、各吸盤部11,・
・・を連結する粘弾性体からなる複数の連結部12,・
・・とにより構成されている。このため、前記保持用具
1を、粘弾性体からなる前記貼着部6の粘着力と、吸盤
部11,・・・が机22に密着された状態において、前
記吸盤部11,・・・に包囲された密室の吸引力とによ
って机22に固定することができる。これにより、粘弾
性体を裏面5に面一に形成した場合と比較して、前記粘
弾性体を形成する材料費を削減することができるととも
に、前記粘弾性体を網点状に形成した場合と比較して、
固定力を高めることができる。したがって、優れた固定
性を有する保持用具1を安価に提供することができる。
【0029】そして、この保持用具1を机22より剥離
する際には、シート体2の角部よりめくり上げる。この
とき、前記各吸盤部11,・・・により包囲された前記
密室には空気が通流され、各密室にて生じていた前記吸
引力を消失させることができるので、前記粘弾性体が面
一に形成されている場合と比較して、机22からの剥離
を容易に行うことができる。
【0030】また、本実施の形態にかかる保持用具1に
あっては、電話番号表21を保持した状態で机22上に
貼着固定されたシート体2の表面3には、ビーズを含有
するインキが定着されてなる摩擦面4が形成されてい
る。このため、前記保持用具1を、マウスマットとして
の有効利用することができる。この場合、保持された前
記電話番号表21を写真や絵画等に変更することも可能
であり、表出される絵柄が個々に異なるマウスマットを
容易に形成することができる。さらに、前記保持用具1
からなるマウスマットは、その裏面5に設けられた貼着
部6が机22上に貼着された状態で固定されることか
ら、机22上を横滑りする恐れがあった従来のマウスマ
ットと比較して、マウス操作時にマウスマットが移動し
てしまうといった問題を防止することができる。
【0031】さらに、前記シート体2の裏面5に前記貼
着部6を形成することにより、保持用具1からなるマウ
スマットを机22上へ固定することができるので、硬質
塩化ビニールからなるマット本体に肉厚の発砲ウレタン
を設けることなく、薄肉のマウスマットを形成すること
ができる。また、保持用具1を形成するシート体2にビ
ーズを含有するインキを塗布して定着させるだけで、マ
ウスマットを形成する保持用具1の表面3に前記摩擦面
4を形成することができるので、マット本体に型押しを
してエンボスを形成する従来のマウスマットと比較し
て、シート体2を予め肉厚に形成する必要が無くなる。
これらから、マウスと併用するキーボードの一部が保持
用具1からなるマウスマット上に載置された場合であっ
ても、キーボードの傾きを防止することができ、キーボ
ードが傾くことによって生じるキーボードへの入力ミス
を未然に防止することができる。
【0032】加えて、シート体2の表面2には、ビーズ
を含有するインキが定着されてなる摩擦面4が形成され
ており、前記表面2の耐擦傷性が高められているので、
シート体2を傷から守ることができる。さらに、無機系
抗菌剤を含有したビーズ含有塗布インキにより形成され
ているので、抗菌性の摩擦面4を形成することができ
る。このため、前記ビーズによって凹凸が形成されると
ともに、マウス操作時に手が触れやすく、汚れや菌の付
着条件が揃った前記摩擦面4の衛生を保つことができ
る。
【0033】他方、前記保持用具1には、前記貼着部6
を覆う剥離紙13が剥離自在に設けられているので、例
えば、この保持用具1をビニール袋に収容して出荷する
際には、保持用具1に設けられた貼着部6の前記ビニー
ル袋への不用意な貼着を防止することができる。よっ
て、出荷作業の効率化を図ることができる。
【0034】なお、本実施の形態においては、前記塗布
インキをスクリーン印刷した場合について説明したが、
例えば、グラビア印刷やフレキソ印刷などの他の印刷方
法、あるいは、ロールコーターを用いた印刷方法によ
り、前記塗布インキを塗布しても良く、この場合には、
前記塗布インキに、エステル系モノマー又はエーテル系
モノマーを添加し、塗布インキの粘性率を0.1〜10
%にする。これにより、シート体2への塗布インキの塗
布を高速に行うことができるので、貼着部6有した保持
用具1を短時間にて大量に生産することができ、保持用
具1の製造コストの低減化を図ることができる。
【0035】また、本実施の形態では、紫外線硬化型の
塗布インキを塗布した後、この塗布インキを紫外線によ
り定着させて前記貼着部を形成したが、可塑剤を含有し
た溶剤型の塗布インキを塗布した後、この塗布インキを
熱乾燥させて軟質化された貼着部6を形成しても良い。
この溶剤型の塗布インキは、具体的には、次に示す成分
が各々の割合で混合されてなる。
【0036】 熱可塑性樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25.0〜30.0% ケント系溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30.0〜60.0% 芳香族系溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.0〜10.0% ジオクチルフタレートに代表される可塑剤等・・・・・ 15.0〜40.0% アクリル系等に代表されるシリコンを含まない消泡剤・ 0.5〜 3.0% この場合、軟質化された貼着部6を机22上に押圧する
ことにより、密着性を高めることができるので、保持用
具1の机22上への固定力を、さらに高めることができ
る。
【0037】また、溶剤型の塗布インキを、グラビア印
刷やフレキソ印刷などの他の印刷方法、あるいは、ロー
ルコーターを用いた印刷方法により、保持用具1に塗布
する際には、前述した溶剤型の塗布インキに、ケント系
または芳香族系を添加して、塗布インキの粘性率を0.
1〜10%にする。これらの印刷方法により溶剤型の塗
布インキを塗布した場合においても、前述と同様に、シ
ート体2への塗布インキの塗布を高速に行うことがで
き、保持用具1の製造コストの低減化を図ることができ
る。
【0038】さらに、パット印刷、オフセット印刷(凸
オフセット印刷、ウエットオフセット印刷)、凸版印刷
によって塗布インキを塗布しても良く、また塗布後にエ
ンボスロール成形加工も可能であり、さらには、水性型
の塗布インキを用いることもできる。
【0039】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態を図面にしたがって説明する。図3は、本
実施の形態に係る保持用具31を示す図である。
【0040】該保持用具31は、第1の実施の形態と同
様に、塩化ビニール、ポリエステル、ポリカーボネイ
ト、PP、あるいは、ウレタンにより長方形状に形成さ
れた無色透明な第1のシート体としての下部シート体3
2と、該下部シート体32上に積層された状態で剥離自
在に貼着された第2のシート体である上部シート体33
とからなり、該上部シート体33の表面34には、周縁
部を除く部位に透視性を有した摩擦面35が、第1の実
施の形態と同様に、ビーズを含有した紫外線硬化型のビ
ーズ含有塗布インキが定着され形成されている。
【0041】前記下部シート体32の裏面36には、白
色のインキが塗布されるとともに定着され、不透明な着
色層37が形成されており、該着色層37の下面には、
下面側貼着部38が形成されている。さらに、前記下部
シート体32の表面39における周縁部には、上面側貼
着部40が形成されており、これにより、前記下部シー
ト体32の中央部には、前記上面側貼着部40を有しな
い長方形状の未形成領域41が確保されている。
【0042】前記下面側及び上面側貼着部38,40
は、第1の実施の形態と同様の粘弾性体が円形の環状に
形成されてなる複数の吸盤部51,・・・と、各吸盤部
51,・・・を連結する前記粘弾性体からなる複数の連
結部52,・・・とにより構成されている。そして、前
記下部シート体32の裏面36には、前記下面側貼着部
38を介して剥離紙53が剥離自在に貼着されている。
【0043】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、前記保持用具31を使用する際には、先ず、下部シ
ート体32の裏面36に貼着された剥離紙53を剥離し
た後、図4に示すように、前記下部シート体32の裏面
36に形成された粘弾性体からなる下面側貼着部38を
机61の所定の部位に密着させ、下部シート体32を机
61上に貼着させた状態で固定する。そして、下部シー
ト体32表面39の上面側貼着部40を介して下部シー
ト体32上に貼着された上部シート体33を角部よりめ
くり上げる。このとき、上部シート体33を貼着する上
面側貼着部40の貼着面積は、前記下部シート体32を
机31に貼着する下面側貼着部38の貼着面積より狭い
ので、下部シート体32と上部シート体33との貼着力
は、下部シート体32と机31との貼着力より小さく設
定されている。このため、下部シート体32から上部シ
ート体33を剥離する際における前記机61上からの前
記下部シート体32の不用意な剥離を確実に防止するこ
とができる。
【0044】次に、前記下部シート体32の表面39に
確保された未形成領域41に、電話番号表62を合わせ
て載置した後、該電話番号表62を前記上部シート体3
3によって被覆するようにして、該上部シート体33
を、下部シート体32の周縁部のみに形成された上面貼
着部40に密着させる。すると、上部シート体33は、
その周縁部が前記下部シート体32の上面貼着部40に
剥離自在に貼着され、前記電話番号表62を、前記上部
シート体33と下部シート体32とにより挟むととも
に、その表面を、透視性を有した上部シート体33に被
覆した状態で保持することができる。したがって、第1
の実施の形態と同様に、前記電話番号表62を粘着テー
プや両面テープにより机61上に固定する場合と比較し
て、その表面を保護することができ、電話番号表62の
汚れや破れを未然に防止することができる。
【0045】また、前記両シート体32,33は、粘弾
性体からなる上面側貼着部40により剥離自在に貼着さ
れており、互いの貼着・剥離を繰り返し行うことができ
るので、保持された電話番号表62において電話番号の
修正や追加が生じた場合であっても、電話番号表62の
交換を容易に行うことができる。また、前記下部シート
体32と机61とは、粘弾性体からなる下面側貼着部3
8により剥離自在に貼着されている。よって、粘着テー
プ等による新たな電話番号表62の貼り直し作業や、机
61上に付着した粘着糊の除去作業等を交換毎に行わな
ければならなかった従来と比較して、利便性を高めるこ
とができる。
【0046】さらに、前記上面側貼着部40は、前記下
部シート体32の周縁部のみに設けられているので、前
記上面側貼着部40が下部シート体32の前面に設けら
れている場合と比較して、上面側貼着部40を形成する
粘弾性体の使用量を削減することができ、低コスト化を
図ることができる。また、前記未形成領域41に、前記
電話番号表62を保持することにより、該電話番号表6
2の前記上面側貼着部40への不用意な貼着を防止する
ことができるので、電話番号表62交換時における作業
性が向上する。
【0047】また、前記上面側及び下面側貼着部38,
40は、粘弾性体が環状に形成されてなる複数の吸盤部
51,・・・と、各吸盤部51,・・・を連結する複数
の連結部52,・・・とにより構成されているので、第
1の実施の形態と同様に、粘弾性体の材料費を削減しつ
つ、固定力を高めることができる。さらに、下部シート
体32を介して机61上に固定された前記上部シート体
33の表面には、摩擦面35が形成されているので、第
1の実施の形態と同様に、この保持用具31をマウスマ
ットとして有効利用することができる。
【0048】加えて、本実施の形態の保持用具31で
は、机61上に貼着されるとともに電話番号表62の背
部を形成する前記下部シート体32には、不透明な着色
層37が形成されており、この下部シート体32によっ
て前記電話番号表62の背景色を設定することができ
る。このため、机61の色や模様等の浮きだしを防止す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
保持用具にあっては、机上に載置された電話番号表や写
真等は、透視性を有したシート体にて被覆されるととも
に、該シート体裏面の周縁部に形成された貼着部が机上
に剥離自在に貼着されることによって机とシート体との
間に保持されるので、電話番号表や写真等を粘着テープ
や両面テープにより机上に固定する場合と比較して、そ
の表面を保護することができる。これにより、前記電話
番号表や写真等の汚れや破れを未然に防止することがで
きる。また、前記シート体は、粘弾性体からなる貼着部
により剥離自在に貼着されており、机への貼着・剥離を
繰り返し行うことができるので、保持された電話番号表
において電話番号の修正や追加が生じた場合であって
も、電話番号表の交換を容易に行うことができる。した
がって、粘着テープ等による新たな電話番号表の貼り直
し作業や、机上に付着した粘着糊の除去作業等を交換毎
に行わなければならなかった従来と比較して、利便性を
高めることができる。
【0050】また、請求項2の保持用具では、電話番号
表や写真等を保持した状態で机上に貼着固定されたシー
ト体の表面には、ビーズを含有するインキが定着されて
なる摩擦面が形成されており、電話番号表や写真等を保
持した保持用具を、マウスマットとして有効に利用する
ことができる。さらに、前記保持用具からなるマウスマ
ットは、その裏面に設けられた貼着部が机上に貼着され
た状態で固定されることから、マウス操作時にマウスマ
ットが滑り移動してしまうことが無い。また、シート体
の裏面に前記貼着部を形成することにより、保持用具か
らなるマウスマットを机上へ固定することができるの
で、硬質塩化ビニールからなるマット本体に肉厚の発砲
ウレタンを設けることなく、薄肉のマウスマットを形成
することができる。これにより、マウスと併用するキー
ボードの一部がマウスマット上に載置された場合であっ
ても、キーボードの傾きを防止することができ、キーボ
ードが傾くことによって生じるキーボードへの入力ミス
を未然に防止することができる。加えて、シート体の表
面には、ビーズを含有するインキが定着されてなる摩擦
面が形成されており、前記表面の耐擦傷性が高められて
いるので、シート体を傷から守ることができる。
【0051】そして、対象物に剥離自在に貼着される粘
弾性体からなる貼着部が裏面及び表面に設けられた第1
のシート体と、該第1のシート体に積層された状態で当
該第1のシート体の表面に設けられた前記貼着部に剥離
自在に貼着される透視性を有した第2のシート体とから
なる請求項3の保持用具にあっては、電話番号表や写真
等を、第1及び第2のシート体に挟むとともに、その表
面を、透視性を有した第2のシート体によって被覆した
状態で保持することができる。したがって、請求項1の
場合と同様に、電話番号表や写真等を粘着テープや両面
テープにより机上に固定する場合と比較して、その表面
を保護することができる。これにより、前記電話番号表
や写真等の汚れや破れを未然に防止することができる。
また、前記両シート体は、粘弾性体からなる貼着部によ
り剥離自在に貼着されており、互いの貼着・剥離を繰り
返し行うことができるので、保持された電話番号表にお
いて電話番号の修正や追加が生じた場合であっても、電
話番号表の交換を容易に行うことができる。よって、粘
着テープ等による新たな電話番号表の貼り直し作業や、
机上に付着した粘着糊の除去作業等を交換毎に行わなけ
ればならなかった従来と比較して、利便性を高めること
ができる。
【0052】また、請求項4の保持用具においては、前
記貼着部が、前記第1のシート体の周縁部のみに設けら
れ、第1のシート体の中央部には、前記貼着部を有しな
い未形成領域が設けられている。このため、該貼着部を
形成する際の粘弾性体の使用量を削減することができ、
低コスト化を図ることができる。また、前記未形成領域
に、前記電話番号表や写真等を保持することにより、前
記電話番号表や写真等の前記貼着部への不用意な貼着を
防止することができるので、前記電話番号表や写真等の
交換作業が容易となる。
【0053】さらに、請求項5の保持用具では、机上に
貼着されるとともに、電話番号表や写真等の背部を形成
する第1のシート体が着色されており、該第1のシート
体によって前記電話番号表や写真等の背景色を設定する
ことができる。これにより、机の色や模様等の浮きだし
を防止することができる。
【0054】加えて、請求項6の保持用具にあっては、
第1のシート体を介して机上に貼着固定された第2のシ
ート体の表面には、ビーズを含有するインキが定着され
てなる摩擦面が形成されている。このため、電話番号表
や写真等を保持した保持用具を、請求項2の場合と同様
に、マウスマットとして有効に利用することができると
ともに、前記シート体の表面の耐擦傷性を高めることが
できる。
【0055】また、前記貼着部を、前記粘弾性体が環状
に形成されてなる複数の吸盤部により構成した請求項7
の保持用具においては、吸盤部が机上に密着された状態
において、シート体を、前記吸盤部を形成する粘弾性体
の粘着力と、前記吸盤部に包囲された領域における密室
の吸引力とによって机上に固定することができる。この
ため、粘弾性体を面一に形成した場合と比較して、前記
粘弾性体を形成する材料費を削減することができるとと
もに、粘弾性体を網点状に形成した場合と比較して、固
定力を高めることができる。したがって、優れた固定性
を有する保持用具を安価に提供することができる。
【0056】一方、この保持用具の縁部をめくり上げ、
前記吸盤部を机上より剥離する際には、前記吸盤部によ
り包囲された領域に空気を通流させることにより、前記
密室により生じていた前記吸引力を消失させることがで
きる。よって、前記粘弾性体が面一に形成されている場
合と比較して、対象物からの剥離を容易に行うことがで
きる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】同実施の形態の一使用形態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図4】同実施の形態の一使用形態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 保持用具 2 シート体 3 表面 4 摩擦面 5 裏面 6 貼着部 11 吸盤部 22 机 31 保持用具 32 下部シート体 33 上部シート体 34 表面 35 摩擦面 36 裏面 37 着色層 38 下面側貼着部 39 表面 40 上面側貼着部 51 吸盤部 61 机

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透視性を有したシート体の裏面における
    周縁部に、当該シート体を対象物へ剥離自在に貼着する
    粘弾性体からなる貼着部を形成したことを特徴とする保
    持用具。
  2. 【請求項2】 前記シート体の表面に、ビーズを含有す
    るインキが定着されてなる摩擦面を形成したことを特徴
    とした請求項1記載の記載の保持用具。
  3. 【請求項3】 対象物に剥離自在に貼着される粘弾性体
    からなる貼着部が裏面及び表面に設けられた第1のシー
    ト体と、 該第1のシート体に積層された状態で当該第1のシート
    体の表面に設けられた前記貼着部に剥離自在に貼着され
    る透視性を有した第2のシート体と、 からなる保持用具。
  4. 【請求項4】 前記第1のシート体の表面に設けられた
    前記貼着部を、前記第1のシート体の周縁部のみに設け
    たことを特徴とする請求項3記載の保持用具。
  5. 【請求項5】 前記第1のシート体を着色したことを特
    徴とする請求項3又は4記載の保持用具。
  6. 【請求項6】 前記第2のシート体の表面に、ビーズを
    含有するインキが定着されてなる摩擦面を形成したこと
    を特徴とした請求項3、4又は5記載の記載の保持用
    具。
  7. 【請求項7】 前記貼着部を、前記粘弾性体が環状に形
    成されてなる複数の吸盤部により構成したことを特徴と
    する請求項1から6のいずれか記載の保持用具。
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