JPH1190696A - プレス機械の運転装置 - Google Patents

プレス機械の運転装置

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JPH1190696A
JPH1190696A JP9255120A JP25512097A JPH1190696A JP H1190696 A JPH1190696 A JP H1190696A JP 9255120 A JP9255120 A JP 9255120A JP 25512097 A JP25512097 A JP 25512097A JP H1190696 A JPH1190696 A JP H1190696A
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JP
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circuit
signal
slide
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self
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JP9255120A
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Inventor
Koichi Yomogihara
弘一 蓬原
Masayoshi Sakai
坂井  正善
Iwashige Takahashi
岩重 高橋
Yukio Hata
幸男 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Komatsu Industries Corp
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Komatsu Industries Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/28Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof
    • B30B15/285Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof preventing a full press stroke if there is an obstruction in the working area
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/14Control arrangements for mechanically-driven presses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/28Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof
    • B30B15/281Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof overload limiting devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス機械の運転装置の簡素化及び低コスト化
を図る。 【解決手段】運転ボタンのON操作によりスライドの起
動命令を発生すると共にエンコーダ4からのクランク角
信号に基づいてスライドの駆動を制御する制御系1と、
運転ボタンON/OFF信号T, /T、スライド上昇過
程及び下降過程を示す位置信号Pa ,Pb 、光線式安全
装置から信号Ph 、起動命令OFF信号011 を用い
て、スライドのオーバーラン監視、運転ボタンOFF、
起動命令OFFの確認及び再起動防止の各機能を備えて
制御系1の制御動作を監視する監視系2と、監視系2か
らの正常判定信号K2 ,K3 が発生している時のみ、制
御系1からの起動命令信号K1 に基づいてスライドの起
動信号Sを発生するANDゲート3を備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス機械の運転
装置に関し、特に、フェールセーフ性を確保しつつ装置
の簡素化及び低コスト化を図ったプレス機械の運転装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プレス機械では、万が一作業者に
危険な状態が生じた場合、プレス機械のスライド(機械
側可動部)を自動的に停止できる安全機能を備え、しか
も、この安全機能が正常に動作していることが保証され
ている時に、スライドの運転を許可するようなシステム
になっている。このような従来のプレス機械の一例とし
て、本出願人により先に提案された、例えば、米国特許
5,285,721号明細書に記載されたものがある。
【0003】かかる従来のプレス機械の運転システムで
は、上述したプレス機械の安全機能を実現するために、
図15に示すようなスライド位置を示す4つの信号P1
〜P 4 を用いている。これら4つの信号P1 〜P4 を用
いて、スライド上昇後にスライドが上死点近傍の所定範
囲で停止したか否かの監視(オーバーラン監視機能)を
行ってブレーキ性能の確認を行い、正常の時のみスライ
ドの起動を許可するようになっている。前記オーバーラ
ン監視のために、スライド上昇過程で運転ボタンがOF
Fされたことの確認(運転ボタンOFF確認)を行って
いる。尚、信号P1 〜P4 は、スライド位置に対応する
クランク角で示してある。
【0004】信号P1 は、クランク角θが340°〜1
5°の範囲で論理値1となり、この範囲はスライドが停
止すべき範囲を示す。即ち、自動上昇後、クランク角1
5°までにスライドが停止したか否かを確認するための
信号である。信号P2 は、クランク角θが345°〜3
00°の範囲で論理値1であり、スライド下降時のブレ
ーキ性能保証付き下降起動開始点と、スライドの自動上
昇停止までの範囲を示す。この信号P2 が論理値0にな
った時スライドの上昇を停止しなければならない。
【0005】信号P3 は、クランク角θが180°(下
死点)〜350°の範囲で論理値1であり、スライドの
自動上昇許可の範囲を示す。実際には、スライドの自動
上昇は信号P2 で示すクランク角300°で制限され
る。即ち、実際のスライドの上昇許可範囲は、信号P2
と信号P3 が共に論理値1の範囲となる。信号P4 は、
クランク角θが270°〜240°の範囲で論理値1で
あり、スライドの上昇過程で運転ボタンがOFFされた
ことを記憶保持する範囲を示す。上昇過程で270°を
過ぎてから運転ボタンがOFFされると次の工程では2
40°まで、このOFF確認信号が記憶保持される。
【0006】このような4つの信号P1 〜P4 の生成の
状態により、上述の監視をスライド運転の1周期毎に行
い、次回のスライド起動の条件として、スライド起動時
の安全を保証している。尚、スライド下降中にスライド
の下降を停止した場合にも、前回運転時にブレーキ性能
が良好であったことの判断データとして利用するので、
監視結果はスライド上昇過程で再確認される直前まで記
憶する必要があり、従来装置では、この記憶のためにフ
ェールセーフな自己保持回路を用いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプレス機械の運転装置は、監視のためのスライ
ド位置信号の一部を制御のための情報として使用する構
成となっており、スライドの起動/停止等の運転制御を
実行する制御系と安全確保のための機能を監視する監視
系とが分離されておらず、制御系に監視系が一体に組み
込まれている。このため、制御系全体をフェールセーフ
に構成する必要があり、必要とするスライドの位置信号
数が多く制御系の構成が複雑であった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、制御系と監視系を分離することで、装置の簡素化及
び低コスト化を図ったプレス機械の運転装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の本発明のプレス機械の運転装置では、作業者の運転
ボタンON操作に基づいてスライドの起動命令信号を発
生し、スライドが下降過程から上昇過程に移行すると前
記起動命令信号を停止するスライドの起動/停止を制御
する制御系と、該制御系によるスライドの起動/停止の
制御が正常か否かを監視し正常の時にスライド起動許可
信号を発生する監視系と、監視系から前記スライド起動
許可信号が入力している時のみ前記制御系の起動命令信
号の入力によりスライドの起動信号を発生する起動信号
発生手段とを備えて構成した。
【0010】かかる構成では、制御系はプレス機械のス
ライドの起動/停止を制御し、監視系は、制御系の制御
動作が正常か否かを監視し、監視系が正常と判断した時
のみ制御系からのスライド起動命令が有効となる。請求
項2に記載の発明のように、具体的には、前記監視系
は、スライドの上昇過程で前記制御系の起動命令信号が
停止したか否かを確認する起動命令OFF確認手段と、
スライドの上昇過程で前記運転ボタンがOFFしたか否
かを確認する運転ボタンOFF確認手段とを備え、両確
認手段の論理積出力を前記スライド起動許可信号として
前記起動信号発生手段に入力する構成とした。
【0011】かかる構成では、スライド上昇過程におい
て、運転ボタンがOFFされ、且つ、スライドの起動命
令がOFFしたことを確認した時に監視系から制御起動
許可信号が発生するようになる。請求項3に記載の発明
では、前記監視系は、運転ボタンON操作時にスライド
が上死点付近の所定範囲内に停止しているか否かを確認
するオーバーラン確認手段を備え、前記起動命令OFF
確認手段、運転ボタンOFF確認手段及びオーバーラン
確認手段の論理積出力を前記スライド起動許可信号とし
て前記起動信号発生手段に入力する構成とした。
【0012】かかる構成では、運転ボタンのOFF確認
とスライドの起動命令OFFの確認に加えて、スライド
が上死点付近で停止したことが確認された時にブレーキ
性能正常として監視系から起動許可信号が発生するよう
になる。請求項4に記載の発明では、前記監視系は、前
記論理積出力を、スライド下降過程の間記憶し、スライ
ド上昇過程でリセットする信号リセット手段を備える構
成とした。
【0013】かかる構成では、スライドが下降過程で停
止した時に、再度起動する際の制御系に対する判断デー
タとして使用できる。また、スライドの1周期毎に制御
系の正常/異常の判断が行われるようになる。請求項5
に記載の発明では、前記監視系は、ワークをセットする
ボルスタを含む危険領域内に人体が進入したことを検出
する光線式安全装置の出力に基づき、スライド下降過程
で前記光線式安全装置が人体進入を検出した時に前記起
動信号発生手段への起動許可信号を停止し、スライド停
止後は運転ボタンのON操作によって前記起動許可信号
を復帰させる再起動防止手段を備える構成とした。
【0014】かかる構成では、スライド下降過程で光線
式安全装置が人体を検出するとスライドを強制的に停止
できると共に、停止後は作業者が運転ボタンをON操作
しない限り、スライドが起動できない。請求項6に記載
の発明では、前記再起動防止手段は、制御系の起動命令
がOFFしていることを条件として運転ボタンのON操
作によって起動許可信号を発生する構成とした。
【0015】かかる構成では、運転ボタンがONされる
以前に制御系からの起動命令信号が発生している時は、
スライドの起動信号が発生せず、スライドが起動されな
いようになる。請求項7に記載の発明では、前記監視系
は、スライドの上昇過程で前記制御系の起動命令信号が
停止したか否かを上死点以前のクランク角位置で確認す
る起動命令OFF早期確認機能を備える構成とした。
【0016】かかる構成では、スライドの自動上昇が停
止したか否かを上死点以前で確認できるようになり、よ
り安全性を高めることができるようになる。請求項8に
記載の発明では、前記運転ボタンに代えて、ボルスタを
含む危険領域の境界部にワーク搬入方向に沿って複数の
光カーテンを設けた光線式安全装置を設けると共に、前
記複数の光カーテンからの出力信号状態に基づいて前記
危険領域に対する人体の進入/脱出を検出する方向検出
回路を設け、該方向検出回路の人体の進入及び脱出検出
出力を運転ボタンのOFF及びON信号に置き換えて構
成した。
【0017】かかる構成では、作業者のワーク搬入動作
を光線式安全装置からの出力に基づいて方向検出回路で
検出し、作業者が危険領域から脱出した時に方向検出回
路から発生する脱出検出出力を運転ボタンONと見做す
ことで、運転ボタン操作を行う必要のないスライドの自
動運転が可能となる。請求項9に記載の発明では、前記
光線式安全装置の各光カーテンは、前記危険領域の境界
部にそれぞれ対向配置した発光素子と受光素子を略垂直
方向に多数設けて構成され、各光カーテンの光軸を互い
に垂直方向にずらして配置する構成とした。
【0018】かかる構成では、各光カーテンの光軸間隔
を通常より広くでき、発光及び受光素子の数を減らすこ
とが可能にできるようになる。請求項10に記載の発明
では、前記監視系は、前記制御系が正常であると判断し
た時に論理値1の出力を発生し、異常と判断した時及び
監視系自体が故障した時に出力が論理値0となるフェー
ルセーフな構成とした。
【0019】かかる構成では、監視系が故障した時に
は、スライドの起動が行われることはなく、安全性及び
信頼性を向上できるようになる。フェールセーフな構成
の監視系の具体的構成として、請求項11に記載の発明
のように、スライドが上昇過程にある時に論理値1とな
る第1位置信号とスライドが下降過程にある時に論理値
1となる第2位置信号を発生する位置信号発生手段から
の前記第1位置信号と光線式安全装置の出力信号の論理
和を演算する第1論理和回路、及び、該第1論理和回路
の出力をホールド入力とし運転ボタンのON操作で論理
値1となる運転ボタンON信号をトリガ入力とし当該ト
リガ入力を自己保持する第1自己保持回路を備えて構成
される第1監視手段と、前記第1位置信号と運転ボタン
ON信号との論理積を演算する第1論理積回路、前記第
1位置信号をホールド入力とし運転ボタンのOFF操作
により論理値1となる運転ボタンOFF信号をトリガ入
力とし当該トリガ入力を自己保持する第2自己保持回
路、前記第1位置信号をホールド入力とし前記制御系の
起動命令信号が停止した時に論理値1となる起動命令O
FF信号をトリガ入力とし当該トリガ入力を自己保持す
る第3自己保持回路、及び、前記第1論理積回路と第2
及び第3自己保持回路の出力の論理積を演算する第2論
理積回路を備える第2監視手段と、前記第2位置信号を
ホールド入力とし前記第2論理積回路の出力をトリガ入
力とし当該トリガ入力を自己保持する第4自己保持回路
と、該第4自己保持回路の出力と前記第1位置信号の論
理和を演算する第2論理和回路とを備えて構成した。
【0020】請求項11に記載の発明において、請求項
12に記載のように、前記第1監視手段の第1自己保持
回路のトリガ入力と、前記第2監視手段の第1論理積回
路の一方の入力とに、運転ボタンON信号の立上がり微
分信号を用い、第2監視手段から前記第2自己保持回路
を除いて構成するようにした。かかる構成では、自己保
持回路を1個省くことができ、回路構成が容易でコスト
を低減できるようになる。
【0021】また、別のフェールセーフな構成の監視系
として、請求項13に記載の発明のように、請求項11
に記載の第1監視手段を備えると共に、請求項11に記
載の第1論理積回路及び第2自己保持回路、該第1論理
積回路と第2自己保持回路の出力の論理積を演算する第
3論理積回路、該第3論理積回路の出力をセット入力と
し第1位置信号の立上がり信号をリセット入力とする第
1フリップフロップ回路からなる第1監視部と、起動命
令OFF信号をセット入力とし第1位置信号の立上がり
をリセット入力とする第2フリップフロップ回路を備え
る第2監視部と、前記第1フリップフロップ回路がリセ
ットされた時に発振する第1発振手段と、前記第1フリ
ップフロップ回路がセットされた時に発振する第2発振
手段と、前記第2フリップフロップ回路がリセットされ
た時に発振する第3発振手段と、前記第2フリップフロ
ップ回路がセットされた時に発振する第4発振手段と、
前記第2及び第4発振手段の出力の論理積を演算する第
4論理積回路と、前記第1及び第3発振手段の各出力と
第1位置信号の出力の論理積を演算する第5論理積回路
と、第4及び第5論理積回路の各出力の論理和を演算す
る第3論理和回路とを備えて構成した。
【0022】また、更に別のフェールセーフな構成の監
視系として、請求項14に記載の発明のように、請求項
11に記載の第1監視手段を備えると共に、請求項11
に記載の第1論理積回路及び第2自己保持回路、第5自
己保持回路、これら第1論理積回路と第2及び第5自己
保持回路の各出力の論理積を演算する第6論理積回路、
該第6論理積回路の出力をセット入力とし起動命令OF
F信号の立上がり信号をリセット入力とする第3フリッ
プフロップ回路からなる第3監視部と、前記第3フリッ
プフロップ回路がリセットされた時に発振する第5発振
手段と、前記第3フリップフロップ回路がセットされた
時に発振する第6発振手段と、前記第6発振手段の出力
と第1位置信号の論理和を演算する第4論理和回路と、
を備え、前記第5自己保持回路が、第1位置信号をホー
ルド入力とし前記第5発振手段の出力をトリガ入力とし
当該トリガ入力を自己保持する構成とした。
【0023】請求項15に記載の発明では、前記スライ
ド上昇過程のクランク角度範囲を180°〜15°と
し、スライド下降過程のクランク角度範囲を15°〜1
80°とした。更に、別のフェールセーフな構成の監視
系として、請求項16に記載の発明のように、前記位置
信号発生手段が、クランク角の上死点付近で前記第1位
置信号と第2位置信号が共に論理値1となる範囲が存在
する構成である時、請求項11に記載の第1論理和回路
と、運転ボタンON信号の立上がり信号と第2位置信号
の論理積を演算する第7論理積回路、前記第1論理和回
路の出力をホールド入力とし前記第7論理積回路の出力
をトリガ入力とし当該トリガ入力を自己保持する第6自
己保持回路を備えて構成される第3監視手段と、前記第
1位置信号と第2位置信号及び運転ボタンONの立上が
り信号の論理積を演算する第8論理積回路、請求項11
に記載の第2及び第3自己保持回路、及び、前記第8及
び第1論理積回路と第3自己保持回路の出力の論理積を
演算する第9論理積回路を備える第4監視手段と、第1
位置信号と第2位置信号の出力レベルを加算する加算回
路、該加算回路の出力レベルを閾値演算し論理値1に相
当する出力レベルの時のみ出力を発生するウィンドウコ
ンパレータ、及び、該ウィンドウコンパレータの出力と
前記第4監視手段の第3自己保持回路の出力の論理和を
演算する第5論理和回路を備える第5監視手段と、第2
位置信号をホールド入力とし前記第4監視手段の第9論
理積回路の出力をトリガ入力とし当該トリガ入力を自己
保持する第7自己保持回路と、該第7自己保持回路の出
力と第1位置信号の論理和を演算する第6論理和回路と
を備えて構成した。
【0024】請求項17に記載の発明では、前記スライ
ド上昇過程のクランク角度範囲を180°〜15°と
し、スライド下降過程のクランク角度範囲を345°〜
180°とした。請求項18に記載の発明では、位置信
号発生手段は、スライドに連結されるクランク軸に2個
の円板を設け、一方の円板のスライド上昇過程に相当す
るクランク角度範囲と他方の円板のスライド下降過程に
相当するクランク角範囲にそれぞれ長孔を設けると共
に、各円板に対して前記各長孔を介して対面する発光素
子と受光素子を備えた光センサをそれぞれ設け、各光セ
ンサからの出力信号を前記第1位置信号と第2位置信号
とする構成とした。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るプレス機械
の運転装置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1
は、本発明の第1実施形態のブロック構成図である。本
実施形態は、スライドの起動毎に運転ボタンを操作する
安全一工程運転によるクランクプレス機械に適用したも
のである。
【0026】図1において、本実施形態の運転装置は、
スライドの起動、停止、速度制御等の制御を行う制御系
1と、該制御系1によるスライドの運転制御が正常に行
われているか否かを監視するフェールセーフな構成の監
視系2と、監視系2からの出力信号と制御系1からの出
力信号との論理積を演算する起動信号発生手段として機
能する従来公知のフェールセーフなANDゲート3から
構成される。
【0027】前記制御系1は、スライドを駆動するクラ
ンクの回転角を検出する例えばエンコーダ4と、該エン
コーダ4からのスライド位置信号と運転ボタンのON/
OFF信号(図中、TはON信号を示し、 /TはOFF
信号を示す)に基づいてスライドの起動命令信号K1
生成/停止を制御する例えばマイコンで構成された制御
回路5とを備えている。尚、制御回路5には、エンコー
ダ4の位置信号の校正用として、スライドの予め定めた
所定位置(クランク角で15°と180°)を検出する
後述の図2に示した位置信号発生手段としての位置信号
発生装置40からのスライドの位置信号Pa ,Pb も入
力している。
【0028】前記監視系2は、再起動防止機能(スライ
ドが一旦停止した場合、作業者が操作しない限りスライ
ドが起動しないようにした機能)を含み、ボルスタを含
む危険領域内の安全を確認するためボルスタ手前の危険
領域境界部に配置される光線式安全装置(図示せず)の
出力信号Ph に基づいてスライド下降時の安全を監視す
る第1監視手段としての機能を有する第1監視回路10
と、スライドがクランク角15°以内で停止したことを
確認するオーバーラン監視機能、スライド上昇過程での
運転ボタンOFFの監視機能、及び、スライド上昇過程
でスライドの起動命令信号K1 のOFFの監視機能(ス
ライド自動上昇OFFの監視機能)を備えた第2監視手
段としての機能を有する第2監視回路20と、第2監視
回路20からの正常を示す監視結果出力(論理値1)を
スライドの下降過程で記憶保持しスライド上昇過程でリ
セットする信号リセット手段として機能する第4自己保
持回路30と、該第4自己保持回路30の出力とスライ
ドが上昇過程の時に論理値1となる位置信号Pa の論理
和を演算する第2論理和回路であるORゲート31とを
備える。
【0029】前記第1監視回路10は、光線式安全装置
の出力信号Ph とスライド上昇過程を示す位置信号Pa
との論理和を演算する第1論理和回路であるORゲート
11と、このORゲート11の出力がホールド入力端子
に入力し運転ボタンのON信号Tがトリガ入力端子に入
力する第1自己保持回路12とを備える。第1自己保持
回路12は、フェールセーフなANDゲート12Aと、
ANDゲート12Aの整流出力をトリガ入力端子にフィ
ードバックするダイオード12B(通常抵抗を直列に含
む)とを備えて構成される。このようなフェールセーフ
な自己保持回路は、先の米国特許5,285,721号
明細書や米国特許5,027,114号明細書等で既に
公知である。また、フェールセーフなANDゲート(フ
ェールセーフウィンドウコンパレータ/ANDゲート)
は、例えば特開昭60−68719号公報、米国特許
5,027,114号明細書、及び国際公開公報WO9
4/233303等で従来公知である。これらの素子
は、発振によって論理演算を行い、整流によって直流の
出力を生成する。
【0030】前記第2監視回路20は、運転ボタンのO
N信号Tと位置信号Pa の論理積を演算してしてオーバ
ーランの監視出力を生成する第1論理積回路であるAN
Dゲート21と、運転ボタンのOFF信号 /Tがトリガ
入力端子に入力し位置信号P a がホールド入力端子に入
力して運転ボタンOFFの監視出力を生成する第2自己
保持回路22と、制御回路5の起動命令信号K1 が停止
したことを示す起動命令OFF信号 /K1 がトリガ入力
端子に入力し位置信号Pa がホールド入力端子に入力し
て起動命令OFFの監視出力を生成する第3自己保持回
路23と、前記ANDゲート21、両自己保持回路回2
2,23の各監視出力の論理積を演算する第2論理積回
路であるANDゲート24とを備える。尚、自己保持回
路22,23,30は、自己保持回路12と同様に構成
される。
【0031】次に、運転ボタンのON信号T、OFF信
号 /T、起動命令OFF信号 /K1、位置信号Pa ,P
b 、の生成方法について説明する。運転ボタンのON信
号T及びOFF信号 /Tは、例えば前述の米国特許5,
285,721号明細書に記載された運転ボタン発生回
路や特開平6−84088号公報による。この運転ボタ
ン発生回路は、ON操作時に接点が閉成するON接点及
びON操作後にバネ力で復帰して接点が閉成するOFF
接点とを有する運転ボタンの各接点出力を、各ウィンド
ウコンパレータを用いてレベル検定することにより、運
転ボタンのON信号T及びOFF信号 /Tをそれぞれ論
理値1として出力する。この運転ボタンのON信号Tと
OFF信号 /Tは、同時に論理値1にならない双対な信
号である。
【0032】起動命令OFF信号 /K1 は、例えば、制
御回路5の起動命令信号K1 の出力ラインの電流の有無
を検出し電流が流れていない時(起動命令OFFに対応
する)に論理値1の出力を発生し、流れている時に出力
が論理値0となる例えば米国特許5,345,138号
明細書等で従来公知の電流ゼロ検出センサの出力を用い
ればよい。
【0033】位置信号Pa ,Pb は、例えば図2に示す
ようなフォトインタラプタを用いた位置信号発生装置4
0で生成すればよい。図2において、スライドに連結す
るクランク軸41に、2つの円板42,43を固定す
る。一方の円板42の周縁近傍に、クランク角の15°
〜180°の範囲(スライド下降過程)にわたって長孔
42Aが形成されており、他方の円板43の周縁近傍
に、クランク角180°〜15°の範囲(スライド上昇
過程)にわたって長孔43Aが形成されている。そし
て、各円板42,43の長孔42A,43Aの移動軌跡
に、円板42,43を介して互いに対向する発光素子と
受光素子を備えた各フォトインタラプタ45,46を設
ける。これにより、クランク軸41の回転に伴いクラン
ク角180°〜15°の範囲で一方のフォトインタラプ
タ45の受光素子に長孔42Aを介して発光素子からの
光が受光されてフォトインタラプタ45から論理値1の
位置信号Pa を生成し、クランク角15°〜180°の
範囲で他方のフォトインタラプタ46の受光素子には長
孔43Aを介して発光素子からの光が受光されてフォト
インタラプタ46から論理値1の位置信号Pb が生成さ
れる。即ち、図3に示すように、本実施形態では、クラ
ンク角180°〜15°の範囲をスライド上昇過程とし
位置信号Pa =1を発生させ、クランク角15°〜18
0°の範囲をスライド下降過程とし位置信号Pb =1を
発生させる。この場合、光信号を交流光ビームとして受
光信号を整流して2値信号1と0にする方法が、フェー
ルセーフな信号処理ではよく用いられる(例えば米国特
許5,345,138号明細書参照)。
【0034】次に、本実施形態の動作を説明する。作業
者の運転ボタンのON操作により運転ボタンのON信号
a が入力すると、制御回路5からスライドの起動命令
信号K1 が発生する。プレス機械が正常であれば、AN
Dゲート21からの論理値1(ブレーキ性能正常を示
す)の出力に伴い監視系2からの出力信号K2 ,K3
全て論理値1になり、制御回路5からの起動命令信号K
1 の発生で、ANDゲート3から論理値1のスライド起
動信号Sが発生し、スライドが下降を開始する。
【0035】スライドがクランク角15°を通過して下
降過程に移行すると、位置信号Paが消滅するが、代わ
りにスライド下降過程を示す論理値1の位置信号Pb
発生し、自己保持回路30の出力が下降過程の間保持さ
れる。これにより、ORゲート31の出力信号K3 は論
理値1に保持される。また、スライド下降過程において
ボルスタ上の安全が確保されていれば、第1監視回路1
0の監視信号K2 は論理値1に保持される。従って、ス
ライドの起動信号Sは継続して発生しスライドの下降運
転は継続される。また、位置信号Pa の消滅によってA
NDゲート21と自己保持回路22,23の出力が消滅
し、オーバーランの監視結果、運転ボタンOFFの確認
及び起動命令停止の確認がリセットされ、第2監視回路
20による監視結果が全てリセットされる。
【0036】スライドが下死点(クランク角180°)
を通過して上昇過程に移行すると、フォトインタラプタ
46からの位置信号Pb が消滅して自己保持回路30の
出力が消滅する。しかし、この時フォトインタラプタ4
5から論理値1の位置信号P a が発生するので、ORゲ
ート31の出力信号K3 は論理値1に維持される。その
後、位置信号Pa が論理値1であるスライド上昇過程に
おいて、正常に制御回路5の起動命令信号K1 が停止し
て起動命令OFF信号 /K1 が発生し、運転ボタンのO
FF信号 /Tが発生すれば、自己保持回路22,23か
ら論理値1の各監視出力が再度生成され位置信号Pa
消滅するまで(スライド下降過程に移行するまでの間)
保持される。そして、ブレーキ性能が正常であれば、ス
ライドはクランク角15°以内で停止する。この状態
で、次回のスライド起動のため作業者の運転ボタンをO
Nして運転ボタンON信号Tが発生すると、ANDゲー
ト21からのオーバーラン監視出力が正常を示す論理値
1となり、ANDゲート24から論理値1の出力が発生
して自己保持回路30がトリガされて論理値1の出力を
発生する。
【0037】このように、プレス機械が正常に動作して
いれば、ORゲート31の出力信号K3 は常に論理値1
を維持し、スライド下降時の安全が確保されてる限り、
作業者の運転ボタン操作により制御回路5からの起動命
令信号K1 が発生すればスライドの運転が実行できる。
そして、スライドのオーバーランの監視、運転ボタンの
OFF確認及び起動命令のOFF確認は、スライドの上
昇過程でリセットされ、スライド運転の1周期毎に確認
される。
【0038】図1の回路において、例えば、制御回路5
の故障により起動命令信号がOFFしない場合は、自己
保持回路23の監視出力は論理値1とならない。また、
運転ボタンがOFFされなければ自己保持回路22の監
視出力は論理値1とならない。また、起動命令も運転ボ
タンも正常にOFFされたにも拘わらず、例えばブレー
キ性能の劣化によりスライドがオーバーランしてクラン
ク角15°を過ぎて停止した場合は、運転ボタンをON
操作してもANDゲート21の出力が論理値1とならな
い。従って、このような異常時には、第2監視回路20
の監視出力が論理値1とならず、スライドの起動信号S
は発生しない。また、スライドの下降時に、光線式安全
装置が異物を検出してその出力信号Ph が論理値0にな
った場合は、第1監視回路10の出力信号K2 が論理値
0となり、起動信号Sが即座に停止してスライドの下降
が停止する。スライド下降時にスライドが停止された場
合は、第1監視回路10の再起動防止機能によって、作
業者の運転ボタンON操作により運転ボタンのON信号
Tが発生しない限りは、第1監視回路10の出力信号K
2 は論理値1にはならずスライドを起動できないように
なっている。
【0039】かかる構成のプレス機械によれば、制御系
1と監視系2とを別系で構成し、スライドの運転/停止
の制御は制御系1で行い、監視系2の監視結果に基づい
て制御系1のスライド起動信号の有効/無効を決定して
いる。このように構成すれば、従来装置に比べて運転シ
スムテにおいて使用するスライドの位置信号を少なくで
き、プレス機械の運転装置の構成を簡素化でき低コスト
化を図ることができる。
【0040】次に、図4に監視回路にフリップフロップ
回路を用いた本発明の第2実施形態を示す。尚、図4の
第2実施形態は、制御系1の構成は図1の第1実施形態
と同様の構成であり、監視系の構成が異なるので、図4
では、監視系についてのみ示し説明する。尚、本実施形
態の監視系において、再起動防止機能を含んだスライド
下降時の安全を監視する第1監視回路も第1実施形態と
同様であり図4では省略する。尚、図1の第1実施形態
と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】図4において、本実施形態の監視系は、図
示しない第1監視回路に加えて、オーバーラン監視と運
転ボタンOFF確認を行う第1監視部である監視部60
と、起動命令信号OFFを確認する第2監視部である監
視部70と、第1〜第4発振手段として機能する4つの
発振器OSC1〜OSC4と、発振器OSC2,OSC
4の出力を論理積演算する第4論理積回路であるAND
ゲート80と、ANDゲート80,81の両出力の論理
和を演算する第3論理和回路であるORゲート82とを
備えて構成される。
【0042】監視部60は、オーバーランの監視出力を
生成するANDゲート21の出力と、運転ボタンOFF
の監視出力を生成する自己保持回路22の出力との論理
積を演算する第3論理積回路であるANDゲート61
と、このANDゲートの出力をセット入力とし、運転ボ
タンON信号Pa の立上がり微分信号(dPa /dt>
0)をリセット入力とする第1フリップフロップ回路
(以下、第1F/F回路とする)62とを備えている。
C1はコンデンサである。
【0043】監視部70は、起動命令OFF信号 /K1
をセット入力とし、運転ボタンON信号Pa の立上がり
微分信号(dPa /dt>0)をリセット入力とする第
2F/F回路71を備えている。C2はコンデンサであ
る。発振器OSC1は、定電圧VCCと第1F/F回路6
2の出力端との間に接続し、発振器OSC2は第1F/
F回路62の出力端と接地との間に接続する。同様に、
発振器OSC3は、定電圧VCCと第2F/F回路71の
出力端との間に接続し、発振器OSC4は第2F/F回
路71の出力端と接地との間に接続する。従って、発振
器OSC1,3は、それぞれのF/F回路62,71の
出力が低レベルの時にそれぞれ発振し、発振器OSC
2,4は、それぞれのF/F回路62,71の出力が高
レベルの時にそれぞれ発振する。尚、F/F回路のよう
な通常の電子回路の出力信号を電源として発振器を駆動
し、その発振器の出力信号を整流すれば任意の出力レベ
ルを生成することができることは公知である。F/F回
路とフェールセーフANDゲートの結合にはこのため発
振器が利用されている。発振器OSC1〜4は、このた
め整流回路が含まれており、図では省略してある。この
方法は、図1における制御回路5の起動命令信号K1
起動命令OFF信号/K1 にも適用することができるこ
とは明らかである。
【0044】第5論理積回路であるANDゲート81
は、各F/F回路62,71がリセットされたことを確
認するために設けられ、発振器OSC1,OSC3の出
力信号x,yと、位置信号Pa の論理積を演算する。次
に動作を説明する。監視部60は、スライドが下降過程
から上昇過程に移行すると、位置信号Paの発生により
F/F回路62,71がリセットされる。その後、運転
ボタンのOFF信号 /Tの発生及び運転ボタンのON信
号Tの発生により、ANDゲート61の出力が論理値1
になればF/F回路62がセットされる。F/F回路6
2がセットされて高レベル出力が発生すると、発振器O
SC2から出力が発生する。一方、監視部70では、起
動命令OFF信号 /K1 が発生すると、F/F回路71
がセットされ、発振器OSC4から出力が発生する。従
って、プレス機械が正常であれば、F/F回路62,7
1のセット出力に基づいて、ANDゲート80の出力が
論理値1となり、ORゲート82の出力信号K3 が論理
値1となり、制御系の起動命令信号K1 の発生に伴い、
ANDゲート3を介してスライドの起動信号Sが発生す
る。また、位置信号Pa の発生でF/F回路62,71
がリセットされると、発振器OSC1,OSC3から出
力が発生し、ANDゲート81の出力が論理値1となる
ので、ORゲート82の出力は論理値1が維持される。
【0045】図4の回路において、F/F回路62,7
1が正常にリセットされた後、起動命令信号K1 がOF
Fしない場合はF/F回路71がセットされず、また、
運転ボタンがOFFされない場合或いはスライドがオー
バーランしてクランク角15°を過ぎて停止した場合
は、F/F回路62がセットされず、ORゲート82の
出力信号K3 が消滅してスライドの起動信号Sは発生し
ない。
【0046】本実施形態では、F/F回路62,71が
リセット状態にない限り、スライドの自動上昇が許可さ
れず、F/F回路62,71がセット状態にならない限
りスライドの下降が許可されない。図5に、本発明の第
3実施形態を示す。本実施形態は、図4のF/F回路を
1個として簡素化したものである。
【0047】図5において、本実施形態の第3監視部と
しての監視部60′は、ANDゲート21及び自己保持
回路22を有し図4の監視部60と同様の機能を有する
が、第5発振手段として機能する発振器OSC1の出力
がトリガ入力端子に入力し、位置信号Pa がホールド入
力端子に入力し、F/F回路62′がリセットされたこ
とをスライド上昇過程の間で記憶保持する第5自己保持
回路63を追加し、この自己保持回路63の出力信号を
第6論理積回路であるANDゲート61′に入力する構
成である。また、第3フリップフロップ回路としてのF
/F回路62′は、起動命令OFF信号 /K1 の立上が
り微分信号によってリセットされる構成である。また、
第4論理和回路であるORゲート82′は、第6発振手
段として機能する発振器OSC2の出力と位置信号Pa
の論理積を演算して出力信号K3を生成する。前記自己
保持回路63は、自己保持回路22と同様のフェールセ
ーフな構成である。C3はコンデンサである。尚、図4
と同様に制御系1及び再起動防止機能を含んだスライド
下降時の安全を監視する第1監視回路については省略し
てある。
【0048】かかる構成では、スライドが上昇過程に移
行して起動命令OFF信号 /K1 が発生すると、その立
上がり微分信号によりにF/F回路62′がリセットさ
れる。すると、発振器OSC1から出力xが発生し自己
保持回路63でスライド上昇過程の間記憶保持され、A
NDゲート61′に入力される。従って、ANDゲート
61′は、起動命令OFF信号 /K1 の発生が確認さ
れ、自己保持回路22の出力により運転ボタンOFFが
確認され、スライドがオーバーランぜすブレーキ性能が
良好の状態で運転ボタンがON操作された時のみ出力が
論理値1となり、F/F回路62′がセットされる。こ
れにより、発振器OSC2、ORゲート82′を介して
論理値1の出力信号K3 がANDゲート3に入力し、ス
ライドの起動が可能となる。
【0049】図6に、本発明の第4実施形態を示す。本
実施形態は、スライドの起動命令信号K1 の停止を早期
に確認するものである。上述した第1〜第3各実施形態
の回路では、スライド上昇過程(180°〜15°)に
おいて、最大クランク角15°まで起動命令OFF信号
/K1 が発生したか否かを確認できない可能性がある。
ブレーキが作動してからスライドが停止するまでのスラ
イドのすべりを考慮すると、もっと早期に確認できるこ
とが望ましい。図6の第4実施形態では、この起動命令
OFF信号 /K1 の確認を早期に行えるように構成した
ものである。
【0050】図6に、本実施形態の概略ブロック図を示
す。尚、図1と同一要素には同一符号を付して説明を省
略する。図6において、本実施形態の監視系90は、再
起動防止機能を含み、光線式安全装置の出力信号Ph
基づいてスライド下降時に危険状態が発生した時にスラ
イドを急停止させるための第3監視手段としての第1監
視回路91と、オーバーラン監視機能、スライド上昇過
程での運転ボタンOFFの監視機能、及び、スライド上
昇過程でスライドの起動命令信号K1 のOFFの監視機
能を備えた第4監視手段としての第2監視回路92と、
スライドの自動上昇OFFを早期に確認するための第5
監視手段としての第3監視回路93と、第2監視回路9
2からの正常を示す監視結果出力をスライドの下降過程
で記憶保持する第7自己保持回路94と、自己保持回路
94の出力と位置信号Pa の論理和を演算する第6論理
和回路であるORゲート95とを備えて構成される。
尚、ANDゲート3には、制御系の起動命令信号K1
第1監視回路の出力信号K2 、ORゲート95の出力信
号K3 及び第3監視回路93からの出力信号K4 が入力
する。
【0051】図7に、図6の監視系90の具体的な構成
を示す。図7において、第1監視回路91は、図1のO
Rゲート11及び第6自己保持回路12′に加えて運転
ボタンのON信号Tの立上がり信号とスライドの下降過
程の位置信号Pb ′の論理積演算を行う第7論理積回路
であるANDゲート13が付加され、このANDゲート
13の出力を自己保持回路12′のトリガ入力端子に入
力する構成である。C4は運転ボタンのON信号の立上
がりを検出するためのコンデンサである。
【0052】第2監視回路92は、第8論理積回路であ
るANDゲート21′と、自己保持回路22、自己保持
回路23及び第9論理積回路であるANDゲート24′
で構成される。ただし、ANDゲート21′には、スラ
イドの下降過程の位置信号P b ′も入力する。C5は運
転ボタンのON信号の立上がりを検出するためのコンデ
ンサである。
【0053】第3監視回路93は、スライドの上昇過程
の位置信号Pa と下降過程の位置信号Pb ′を加算する
加算回路96と、加算回路96の出力を閾値演算するウ
ィンドウコンパレータ97と、ウィンドウコンパレータ
97の出力と第2監視回路92の自己保持回路23の出
力との論理和を演算する第5論理和回路であるORゲー
ト98とを備え、ORゲート98の出力信号K4 をAN
Dゲート3に入力する構成である。
【0054】ここで、本実施形態の場合、スライドの下
降過程を示す位置信号Pb ′の論理値1の出力範囲を、
図8に示すように、上死点前のクランク角345°まで
広げ、スライドの起動信号OFFを最大クランク角34
5°までに確認できるようにしている。従って、本実施
形態では、クランク角345°〜15°の範囲で、スラ
イドの上昇過程を示す位置信号Pa と下降過程を示す位
置信号Pb ′が共に論理値1となる。
【0055】これより、第3監視回路93の加算回路9
6は、位置信号Pa ,Pb ′が共に論理値1の時には、
論理値2に相当するレベルの出力を発生し、どちらか一
方が論理値1の時は論理値1に相当するレベルの出力を
発生し、両方が論理値0の時は出力が論理値0となる。
また、ウィンドウコンパレータ97は、加算回路96の
出力が論理値1のレベルの時のみ論理値1の出力を発生
し、加算回路96の出力が論理値2或いは論理値0の時
は出力が論理値0となる。フェールセーフウィンドウコ
ンパレータは米国特許5,345,138号明細書や国
際公開公報WO94/2303等で公知である。
【0056】かかる構成では、スライドがクランク角3
45°〜15°の範囲に停止した時のみ、正常と判断し
て制御系1の起動命令信号K1 に基づいて起動信号Sが
出力されて次回のスライド運転が可能となる。そして、
第3監視回路93では、位置信号Pa とPb ′が共に論
理値1となるとウィンドウコンパレータ97の出力が論
理値0となる。即ち、スライドの上昇過程においてクラ
ンク角345°を過ぎると、ウィンドウコンパレータ9
7の出力が論理値0となる。従って、起動命令OFF信
号 /K1 が、クランク角345°以前で確認できれば、
第2監視回路92の自己保持回路23の出力により、ク
ランク角345°以降でもORゲート98の出力信号K
4 の論理値1は維持されるが、クランク角345°を過
ぎるまでに起動命令OFF信号 /K1 の発生が確認され
ない場合は、ORゲート98の出力信号K4 が論理値0
となり、起動信号Sが消滅してスライドの起動は停止さ
れる。
【0057】以上のように、第4実施形態によれば、ス
ライドの自動上昇のOFF確認を、遅くとも上死点前の
クランク角345°で確認でき、より一層安全性が向上
する。上記各実施形態において、運転ボタンが押されて
いないにも拘わらず、制御系1から起動命令信号Kが先
に発生しいてると、運転ボタンのON操作(T=1)で
スライドの起動信号Sが直ちに発生してしまう。
【0058】これを防止するため、制御系1の起動命令
信号K1 の発生タイミングを監視することが望ましい。
このため、例えば、図6及び図7に点線で示すように、
第1監視回路91のANDゲート13に、起動命令OF
F信号 /K1 を入力するようにすればよい。このように
すれば、運転ボタンのON信号T=1が発生した後に、
起動命令信号K 1 が発生して初めてスライドの起動信号
Sが発生する。起動命令信号K1 がOFFせず継続して
発生している状態では、図7の自己保持回路23の出力
が発生せず、スライドの起動信号Sが発生することはな
い。尚、図1、図4及び図5に示す実施形態でも同様で
あり、これら各実施形態の場合は、図1の第1監視回路
10において、運転ボタンのON信号Tと起動命令OF
F信号 /K1 の論理積を演算するANDゲートを設け、
このANDゲートの出力を自己保持回路12のトリガ入
力端子に入力するようにすればよい。
【0059】次に、運転ボタンをなくし、光線式安全装
置(光カーテン)のON/OFF信号の発生状態から作
業者の手の脱出方向を検出してワーク搬入作業を確認
し、自動でスライドの起動を行う構成とした本発明の第
5実施形態について説明する。尚、フェールセーフな光
センサの基本的構成方法は、米国特許5,345,13
8号明細書で示されている。具体的なフェールセーフな
光センサには、図11の方向検出回路と結合可能なフェ
ールセーフセンサとして、国際公開公報WO93/23
772やWO95/10789等がある。
【0060】まず、運転ボタンに代わる本実施形態の光
線式安全装置100について、図9及び図10に基づい
て説明する。図9及び図10において、本実施形態の光
線式安全装置100は、プレス機械のボルスタ105手
前の危険領域境界部に配置される互いに対向する投光器
101と受光器102を備え、ワークの搬入方向(図1
0中、矢印Aで示す)に沿って複数、例えば2重の光カ
ーテン103,104を有する。即ち、投光器101
に、ボルタス105側に近い光カーテン103を形成す
る多数の発光素子a1 ,a2 ,・・・と、作業者側に近
い外側の光カーテン104を形成する多数の発光素子b
1 ,b2 ,・・・とが図中上下方向に配列されている。
尚、図示しないが受光器102側にも前記各発光素子a
1 ,a2 ,・・・とb1 ,b2 ,・・・にそれぞれ対応
して多数の受光素子が設けられている。各光カーテン1
03,104における光軸LB1 ,LB2 の間隔は、図
10に示すように、例えば20mmとし、且つ、光カー
テン103,104の光軸LB1 ,LB2 を互いに上下
方向に10mmずらして配置する。このような配置構成
とすれば、正面から見た時に光線式安全装置100の光
軸が実質的に10mm間隔で存在し、各光カーテン10
3,104の光軸LB1 ,LB2 をそれぞれ10mm間
隔で配置する場合に比べて発光素子及び受光素子の数を
半減することができ、光線式安全装置のコストを低減で
きる。
【0061】次に、両光カーテン103,104の出力
信号に基づいて作業者の手の脱出方向を検出する従来公
知(例えば特開昭61−38825号公報や米国特許
5,027,114号明細書等参照)の方向検出回路の
例を図11に示し説明する。図11において、この方向
検出回路110は、光カーテン103の出力信号B 1
否定演算する否定回路111と、光カーテン104の出
力信号B2 を否定演算する否定回路112と、前記否定
回路111の出力をトリガ入力信号とし前記否定回路1
12の出力をホールド入力とする自己保持回路113
と、光カーテン103の出力信号B1 と自己保持回路1
13の出力信号の論理積を演算するANDゲート114
と、ANDゲート114の出力をトリガ入力とし光カー
テン104の出力信号B2 をホールド入力とする自己保
持回路115とを備え、この自己保持回路115の論理
値1の出力を脱出確認信号とする構成である。
【0062】次に、図11の回路の動作を図12のタイ
ムチャートに基づいて説明する。作業者がボルスタ10
5上にワークを搬入する場合は、先に光カーテン104
の光軸LB2 が遮断され、次に光カーテン103の光軸
LB1 が遮断される。従って、光カーテン104の出力
信号B2 が先に消滅し(論理値0となる)、否定回路1
12の出力信号 /B2 (出力信号B2 の否定を示す)が
先に論理値1となり、その後、光カーテン103の出力
信号B1が消滅し(論理値0となる)、否定回路111
の出力信号 /B1 (出力信号B1 の否定を示す)が論理
値1になる。光カーテン104の出力信号B2 が消滅し
た時点で自己保持回路113の出力信号、即ち、方向検
出回路110の出力信号B12は論理値0となり、作業者
の手がボルスタ105上に存在していると判断される。
また、光カーテン103の出力信号B1 が消滅した時点
で否定回路111の論理値1の出力によって自己保持回
路113がトリガされてANDゲート114の一方の入
力が論理値1となる。
【0063】作業者が手を戻す時は、光カーテン103
の出力信号B1 が先に論理値1に立ち上がり、その後に
光カーテン104の出力信号B2 が論理値1に立ち上が
る。光カーテン103の出力信号B1 が立ち上がった時
点でANDゲート114の他方の入力が論理値1とな
り、ANDゲート114の出力信号B0 が論理値1とな
る。その後、光カーテン104の出力信号B2 が立ち上
がった時に、自己保持回路115のホールド入力が論理
値1となり、自己保持回路115の出力信号B12が論理
値1となり、作業者の手が脱出したと判断される。尚、
前記ANDゲート114、自己保持回路113,115
は、前述の実施形態と同様のフェールセーフ構成のもの
である。また、否定回路111,112も、故障時出力
信号が零となる否定回路で、例えば、米国特許5,02
7114号明細書において詳しく示してあるようにフェ
ールセーフウィンドウコンパレータを用いて実現でき
る。
【0064】運転ボタンに代えて、このような光線式安
全装置100の出力信号に基づいて作業者の手の動きを
検出してスライドの起動を自動で行うプレス機械の運転
装置とした場合には、図11の方向検出回路110の出
力信号B12を、運転ボタンのON信号の代わりとして制
御系1に入力し、論理値1の出力信号B12の入力があっ
た時に制御系1からスライドの起動命令K1 を発生させ
る。
【0065】また、光線式安全装置100の出力信号に
基づく自動運転のプレス機械では、再起動防止機能は不
要となる。従って、図1、図4、図5及び図7に示す各
実施形態の各第1監視回路10,91の出力信号K
2 は、図11の方向検出回路110の出力信号B12とス
ライド上昇過程を示す位置信号Pa の論理和出力とすれ
ばよい。
【0066】また、運転ボタンのOFF信号 /Tの発生
確認機能については、作業者がスライドが下降過程から
上昇過程に移行した時から所定時間内にワークを搬入す
ることを条件とするならば、位置信号Pa =1の発生
後、所定時間内に方向検出回路110の出力信号B12
立ち下がったことを検出して論理値1の出力信号を得る
ようにすればよく、例えば、図13の回路構成とすれば
よい。
【0067】図13の回路では、位置信号Pa =1にな
った時点からオフ・ディレー回路120の遅延時間(前
記所定時間に相当する)以内に、作業者のワーク搬入作
業が行われて出力信号B12が立下がれば((dB12/d
t)<0が発生)、立下がり検出回路121の出力によ
ってANDゲート122の出力が論理値1となり、自己
保持回路123がトリガされて出力信号zが論理値1と
なる。一方、オフ・ディレー回路120の前記遅延時間
以内に、作業者のワーク搬入作業が行われなければ、オ
フ・ディレー回路120の出力が消滅しANDゲート1
22から論理値1の出力信号は発生せず自己保持回路1
23はトリガされない。
【0068】従って、図1、図4、図5及び図7におけ
る運転ボタンOFF確認のための信号として、図1及び
図7のANDゲート24,24′、図4及び図5のAN
Dゲート61,61′に、図13の自己保持回路123
の出力信号zを用いるようにすればよい。ただし、この
機能が不要であれば、このインタロックは除けばよい。
【0069】また、オーバーラン監視機能については、
制御系1からの起動信号K1 が運転ボタンONに相当す
るから、図1、図4、図5及び図7のANDゲート2
1,21′に、運転ボタンON信号Tに代えて起動信号
1 を入力すればよい。尚、起動信号K1 の代わりに方
向検出回路110の出力信号B12を用いてもよい。尚、
図1の回路において、図14に示すように、コンデンサ
C7、C8による運転ボタンON信号Tの立上がり微分
信号を、自己保持回路10のトリガ入力とし、ANDゲ
ート21の入力としてもよい。この微分信号は自己保持
回路10や自己保持回路30において自己保持される。
しかも、運転ボタンのON信号Tの微分信号dT/dt
>0が発生するということは、運転ボタンがそれまでO
FF状態にあったことを意味する。従って、運転ボタン
のOFF状態を連続して監視することはできないが、図
14に示すように運転ボタンOFFの確認のために設け
られる自己保持回路22を除いても、運転開始時には少
なくとも運転ボタンがOFFしていたことを確認してス
ライドの起動信号Sを発生させることが微分信号を用い
ても可能である。かかる構成とすれば、1個の自己保持
回路の代わりに2個のコンデンサを用いればよいので、
回路構成が容易となり、コストが低減できる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜3に記載
の発明によれば、制御系でスライドの起動/停止の制御
を行い、監視系は、制御系の出力状態、運転ボタン操作
状態及びスライドが上昇過程か下降過程かを示す位置信
号等に基づいて制御系によるスライドの駆動が正常か否
かの監視だけを行うよう制御系と監視系とを分離する構
成としたので、スライドの位置を示す位置信号の数を低
減できプレス機械の運転装置の構成を簡素化でき、装置
の低コスト化を図ることができる。
【0071】請求項4に記載の発明によれば、スライド
運転の1周期毎に制御系の動作を確認し最新の監視結果
に基づいてスライドの起動が行われるので、一層安全性
が向上できる。請求項5に記載の発明によれば、一旦ス
ライドが停止した場合は、作業者が運転ボタンを操作し
ない限りスライドを起動できないので、作業者の安全性
を高めることができる。
【0072】請求項6に記載の発明によれば、制御系か
らの起動命令信号の発生タイミングも監視できるので、
より安全性が向上する。請求項7に記載の発明によれ
ば、スライドの自動上昇OFFを通常より早く確認でき
るので、スライドの自動上昇OFFが確認されずに強制
停止する場合に早い時期でスライドを停止でき、安全性
が向上する。
【0073】請求項8に記載の発明によれば、運転ボタ
ンによらないスライドの自動運転が可能となる。請求項
9に記載の発明によれば、光線式安全装置の発光及び受
光素子を低減でき、光線式安全装置のコストを低減でき
る。請求項10〜17に記載の発明によれば、監視系を
フェールセーフな構成としたので、監視系自体に異常が
発生し時に、スライドの起動が強制的に停止するので、
プレス機械の運転装置の安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図
【図2】本発明に適用する位置信号Pa ,Pb の生成装
置の構成図
【図3】スライド位置と位置信号Pa ,Pb の関係の説
明図
【図4】本発明の第2実施形態を示す構成図
【図5】本発明の第3実施形態を示す構成図
【図6】本発明の第4実施形態を示すブロック図
【図7】図6の具体的な構成図
【図8】図6の実施形態に適用する位置信号Pa ,Pb
とスライド位置との関係の説明図
【図9】本発明の第5実施形態に適用する光線式安全装
置の腰部構成図
【図10】図9の光線式安全装置の光カーテンの配置説
明図
【図11】第5実施形態に使用する方向検出回路図
【図12】図11の方向検出回路の動作タイムチャート
【図13】第5実施形態で適用するワーク搬入検出のた
めの回路図
【図14】図1の変形態様を示す構成図
【図15】従来装置で使用する各位置信号のタイムチャ
ート
【符号の説明】
1 制御系 2、90 監視系 3 ANDゲート 4 エンコーダ 5 制御回路 10、91 第1監視回路 20、92 第2監視回路 30、94 自己保持回路 31、82、82′、95 ORゲート 40 位置信号発生装置 60、60′、70 監視部 62、62′、71 フリップフロップ回路 80、81 ANDゲート 93 第3監視回路 100 光線式安全装置 103、104 光カーテン 110 方向検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16P 3/12 F16P 3/12 G05B 19/19 G05B 19/19 V (72)発明者 高橋 岩重 石川県小松市八日市町地方5 コマツ産機 株式会社小松工場内 (72)発明者 畑 幸男 石川県小松市八日市町地方5 コマツ産機 株式会社小松工場内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業者の運転ボタンON操作に基づいてス
    ライドの起動命令信号を発生し、スライドが下降過程か
    ら上昇過程に移行すると前記起動命令信号を停止するス
    ライドの起動/停止を制御する制御系と、該制御系によ
    るスライドの起動/停止の制御が正常か否かを監視し正
    常の時にスライド起動許可信号を発生する監視系と、監
    視系から前記スライド起動許可信号が入力している時の
    み前記制御系の起動命令信号の入力によりスライドの起
    動信号を発生する起動信号発生手段とを備えて構成した
    ことを特徴とするプレス機械の運転装置。
  2. 【請求項2】前記監視系は、スライドの上昇過程で前記
    制御系の起動命令信号が停止したか否かを確認する起動
    命令OFF確認手段と、スライドの上昇過程で前記運転
    ボタンがOFFしたか否かを確認する運転ボタンOFF
    確認手段とを備え、両確認手段の論理積出力を前記スラ
    イド起動許可信号として前記起動信号発生手段に入力す
    る構成である請求項1に記載のプレス機械の運転装置。
  3. 【請求項3】前記監視系は、運転ボタンON操作時にス
    ライドが上死点付近の所定範囲内に停止しているか否か
    を確認するオーバーラン確認手段を備え、前記起動命令
    OFF確認手段、運転ボタンOFF確認手段及びオーバ
    ーラン確認手段の論理積出力を前記スライド起動許可信
    号として前記起動信号発生手段に入力する構成である請
    求項2に記載のプレス機械の運転装置。
  4. 【請求項4】前記監視系は、前記論理積出力を、スライ
    ド下降過程の間記憶し、スライド上昇過程でリセットす
    る信号リセット手段を備える構成である請求項2又は3
    に記載のプレス機械の運転装置。
  5. 【請求項5】前記監視系は、ワークをセットするボルス
    タを含む危険領域内に人体が進入したことを検出する光
    線式安全装置の出力に基づき、スライド下降過程で前記
    光線式安全装置が人体進入を検出した時に前記起動信号
    発生手段への起動許可信号を停止し、スライド停止後は
    運転ボタンのON操作によって前記起動許可信号を復帰
    させる再起動防止手段を備える構成である請求項1〜4
    のいずれか1つに記載のプレス機械の運転装置。
  6. 【請求項6】前記再起動防止手段は、制御系の起動命令
    がOFFしていることを条件として運転ボタンのON操
    作によって起動許可信号を発生する構成である請求項5
    に記載のプレス機械の運転装置。
  7. 【請求項7】前記監視系は、スライドの上昇過程で前記
    制御系の起動命令信号が停止したか否かを上死点以前の
    クランク角位置で確認する起動命令OFF早期確認機能
    を備える構成である請求項2〜6のいずれか1つに記載
    のプレス機械の運転装置。
  8. 【請求項8】前記運転ボタンに代えて、ボルスタを含む
    危険領域の境界部にワーク搬入方向に沿って複数の光カ
    ーテンを設けた光線式安全装置を設けると共に、前記複
    数の光カーテンからの出力信号状態に基づいて前記危険
    領域に対する人体の進入/脱出を検出する方向検出回路
    を設け、該方向検出回路の人体の進入及び脱出検出出力
    を運転ボタンのOFF及びON信号に置き換えて構成し
    た請求項1〜7のいずれか1つに記載のプレス機械の運
    転装置。
  9. 【請求項9】前記光線式安全装置の各光カーテンは、前
    記危険領域の境界部にそれぞれ対向配置した発光素子と
    受光素子を略垂直方向に多数設けて構成され、各光カー
    テンの光軸を互いに垂直方向にずらして配置する構成と
    した請求項8に記載のプレス機械の運転装置。
  10. 【請求項10】前記監視系は、前記制御系が正常である
    と判断した時に論理値1の出力を発生し、異常と判断し
    た時及び監視系自体が故障した時に出力が論理値0とな
    るフェールセーフな構成である請求項1に記載のプレス
    機械の運転装置。
  11. 【請求項11】前記監視系は、スライドが上昇過程にあ
    る時に論理値1となる第1位置信号とスライドが下降過
    程にある時に論理値1となる第2位置信号を発生する位
    置信号発生手段からの前記第1位置信号と光線式安全装
    置の出力信号の論理和を演算する第1論理和回路、及
    び、該第1論理和回路の出力をホールド入力とし運転ボ
    タンのON操作で論理値1となる運転ボタンON信号を
    トリガ入力とし当該トリガ入力を自己保持する第1自己
    保持回路を備えて構成される第1監視手段と、 前記第1位置信号と運転ボタンON信号との論理積を演
    算する第1論理積回路、前記第1位置信号をホールド入
    力とし運転ボタンのOFF操作により論理値1となる運
    転ボタンOFF信号をトリガ入力とし当該トリガ入力を
    自己保持する第2自己保持回路、前記第1位置信号をホ
    ールド入力とし前記制御系の起動命令信号が停止した時
    に論理値1となる起動命令OFF信号をトリガ入力とし
    当該トリガ入力を自己保持する第3自己保持回路、及
    び、前記第1論理積回路と第2及び第3自己保持回路の
    出力の論理積を演算する第2論理積回路を備える第2監
    視手段と、 前記第2位置信号をホールド入力とし前記第2論理積回
    路の出力をトリガ入力とし当該トリガ入力を自己保持す
    る第4自己保持回路と、 該第4自己保持回路の出力と前記第1位置信号の論理和
    を演算する第2論理和回路と、 を備えて構成した請求項10に記載のプレス機械の運転
    装置。
  12. 【請求項12】前記第1監視手段の第1自己保持回路の
    トリガ入力と、前記第2監視手段の第1論理積回路の一
    方の入力とに、運転ボタンON信号の立上がり微分信号
    を用い、第2監視手段から前記第2自己保持回路を除い
    て構成した請求項11に記載のプレス機械の運転装置。
  13. 【請求項13】前記監視系は、請求項11に記載の第1
    監視手段を備えると共に、 請求項11に記載の第1論理積回路及び第2自己保持回
    路、該第1論理積回路と第2自己保持回路の出力の論理
    積を演算する第3論理積回路、該第3論理積回路の出力
    をセット入力とし第1位置信号の立上がり信号をリセッ
    ト入力とする第1フリップフロップ回路からなる第1監
    視部と、 起動命令OFF信号をセット入力とし第1位置信号の立
    上がりをリセット入力とする第2フリップフロップ回路
    を備える第2監視部と、 前記第1フリップフロップ回路がリセットされた時に発
    振する第1発振手段と、 前記第1フリップフロップ回路がセットされた時に発振
    する第2発振手段と、 前記第2フリップフロップ回路がリセットされた時に発
    振する第3発振手段と、 前記第2フリップフロップ回路がセットされた時に発振
    する第4発振手段と、 前記第2及び第4発振手段の出力の論理積を演算する第
    4論理積回路と、 前記第1及び第3発振手段の各出力と第1位置信号の出
    力の論理積を演算する第5論理積回路と、 第4及び第5論理積回路の各出力の論理和を演算する第
    3論理和回路と、を備えて構成した請求項10に記載の
    プレス機械の運転装置。
  14. 【請求項14】前記監視系は、請求項11に記載の第1
    監視手段を備えると共に、 請求項11に記載の第1論理積回路及び第2自己保持回
    路、第5自己保持回路、これら第1論理積回路と第2及
    び第5自己保持回路の各出力の論理積を演算する第6論
    理積回路、該第6論理積回路の出力をセット入力とし起
    動命令OFF信号の立上がり信号をリセット入力とする
    第3フリップフロップ回路からなる第3監視部と、 前記第3フリップフロップ回路がリセットされた時に発
    振する第5発振手段と、 前記第3フリップフロップ回路がセットされた時に発振
    する第6発振手段と、 前記第6発振手段の出力と第1位置信号の論理和を演算
    する第4論理和回路と、を備え、前記第5自己保持回路
    が、第1位置信号をホールド入力とし前記第5発振手段
    の出力をトリガ入力とし当該トリガ入力を自己保持する
    構成である請求項10に記載のプレス機械の運転装置。
  15. 【請求項15】前記スライド上昇過程のクランク角度範
    囲を180°〜15°とし、スライド下降過程のクラン
    ク角度範囲を15°〜180°とした請求項11〜14
    のいずれか1つに記載のプレス機械の運転装置。
  16. 【請求項16】前記位置信号発生手段が、クランク角の
    上死点付近で前記第1位置信号と第2位置信号が共に論
    理値1となる範囲が存在する構成である時、前記監視系
    は、請求項11に記載の第1論理和回路と、運転ボタン
    ON信号の立上がり信号と第2位置信号の論理積を演算
    する第7論理積回路、前記第1論理和回路の出力をホー
    ルド入力とし前記第7論理積回路の出力をトリガ入力と
    し当該トリガ入力を自己保持する第6自己保持回路を備
    えて構成される第3監視手段と、 前記第1位置信号と第2位置信号及び運転ボタンONの
    立上がり信号の論理積を演算する第8論理積回路、請求
    項11に記載の第2及び第3自己保持回路、及び、前記
    第8及び第1論理積回路と第3自己保持回路の出力の論
    理積を演算する第9論理積回路を備える第4監視手段
    と、 第1位置信号と第2位置信号の出力レベルを加算する加
    算回路、該加算回路の出力レベルを閾値演算し論理値1
    に相当する出力レベルの時のみ出力を発生するウィンド
    ウコンパレータ、及び、該ウィンドウコンパレータの出
    力と前記第4監視手段の第3自己保持回路の出力の論理
    和を演算する第5論理和回路を備える第5監視手段と、 第2位置信号をホールド入力とし前記第4監視手段の第
    9論理積回路の出力をトリガ入力とし当該トリガ入力を
    自己保持する第7自己保持回路と、 該第7自己保持回路の出力と第1位置信号の論理和を演
    算する第6論理和回路とを備えて構成した請求項10に
    記載のプレス機械の運転装置。
  17. 【請求項17】前記スライド上昇過程のクランク角度範
    囲を180°〜15°とし、スライド下降過程のクラン
    ク角度範囲を345°〜180°とした請求項16に記
    載のプレス機械の運転装置。
  18. 【請求項18】位置信号発生手段は、スライドに連結さ
    れるクランク軸に2個の円板を設け、一方の円板のスラ
    イド上昇過程に相当するクランク角度範囲と他方の円板
    のスライド下降過程に相当するクランク角範囲にそれぞ
    れ長孔を設けると共に、各円板に対して前記各長孔を介
    して対面する発光素子と受光素子を備えた光センサをそ
    れぞれ設け、各光センサからの出力信号を前記第1位置
    信号と第2位置信号とする構成である請求項11〜17
    のいずれか1つに記載のプレス機械の運転装置。
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