JPH1190490A - 含油スラッジの再生方法 - Google Patents

含油スラッジの再生方法

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JPH1190490A
JPH1190490A JP9273711A JP27371197A JPH1190490A JP H1190490 A JPH1190490 A JP H1190490A JP 9273711 A JP9273711 A JP 9273711A JP 27371197 A JP27371197 A JP 27371197A JP H1190490 A JPH1190490 A JP H1190490A
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sludge
water
temperature
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JP9273711A
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Takahiro Nishimura
隆弘 西村
Ichiro Asada
一郎 浅田
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Mishima Kosan Co Ltd
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Mishima Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理温度が低く、その結果省エネルギーで処
理可能な含油スラッジの再生方法を提供する。 【解決手段】 γ−Fe2 3 を含む固形分と水分21
及び油分22とを有する含油スラッジ13を加熱して水
分21を蒸発除去する第1工程と、水分21の蒸発除去
された含油スラッジ13を空気の遮断された雰囲気中で
500℃以下の高温に加熱して油分22を揮発除去する
第2工程とによって、含油スラッジ13からγ−Fe2
3 を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含油スラッジの再
生方法に係り、詳しくは、例えば製鉄所の圧延設備で発
生した含油スラッジから水分と油分を除去してγ−Fe
2 3 (マグヘマイト)を回収可能な含油スラッジの再
生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄鋼プロセスにおいては、連続鋳
造、熱間圧延等に大量の冷却水を使用し、これらの冷却
水の廃液は工場建屋別に回収され、再利用されている。
ただし、冷却水の廃液には圧延機、連続鋳造機等で使用
される潤滑油、グリース等の雑多な油分及びスケール・
ダスト等の固形物が混入している。例えば、製鉄所の熱
間圧延工場における冷却水の廃液の再生方法として、熱
間圧延工場に隣接した廃水スケールピットに集められた
冷却廃水はまず、沈澱池に導かれて貯留され、沈澱池で
比重差により固形分が簡単に除去され、次いで沈澱池の
上澄み液は濾過器及び冷却塔に通された後、冷却水とし
て再使用される。一方、上澄み液が除去された沈澱池の
固形分を含んだ廃水と前記濾過器の篩い上の固形分とは
シックナー、次いでドラムフィルターを介して固形分が
除去され、少量の水分と潤滑油、グリース等の雑多な油
分とが混入した固体が残留する。この残留した固体は
「含油スラッジ」と呼ばれ、その主体はスケール・ダス
ト等である。この含油スラッジは悪臭を放つので、含油
スラッジをロータリーキルンで焼却処理し、「焼成スラ
ッジ」を得た後、この焼成スラッジを溶銑予備処理に再
生、利用している。なお、沈澱池の上澄み液上の油分
は、沈降分離ピットに貯留されて、水分と油分に分離さ
れ、水分は薬注処理され、また、油分はロータリーキル
ン等で焼却される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
含油スラッジの再生方法においては、未だ解決すべき以
下のような問題があった。ドラムフィルターを介して固
形分が除去された含油スラッジは悪臭を放つので、含油
スラッジをロータリーキルンで焼却して「焼成スラッ
ジ」としているが、この含油スラッジの焼却処理方法に
おいては1200℃以上の高温を要し、従って多大なエ
ネルギーや処理装置にも高温対策を要するという問題が
あった。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、処理温度が低く、その結果省エネルギーで処理可能
な含油スラッジの再生方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の含油スラッジの再生方法は、γ−Fe2 3 を含
む固形分と水分及び油分とを有する含油スラッジを加熱
して該水分を蒸発除去する第1工程と、前記水分の蒸発
除去された前記含油スラッジを空気の遮断された雰囲気
中で500℃以下の高温に加熱して前記油分を揮発除去
する第2工程とによって、前記含油スラッジから前記γ
−Fe2 3 を回収する。請求項2記載の含油スラッジ
の再生方法は、請求項1記載の含油スラッジの再生方法
において、前記含油スラッジが、製鉄所の連続鋳造設
備、熱間圧延設備で発生する冷却廃水から取り出される
FeO、γ−Fe2 3 等の酸化鉄を含むスラッジであ
る。特に、請求項3記載の含油スラッジの再生方法は、
請求項1又は2記載の含油スラッジの再生方法におい
て、前記第2工程において揮発除去されて回収された油
分を、前記第1工程及び/又は第2工程の加熱源として
使用する。第2工程において500℃以下の高温に加熱
するのは、500℃を超える温度で処理すると油分が燃
焼して回収できなくなるためであり、空気を遮断して加
熱するのは、大気中で加熱すると、γ−Fe2 3 がα
−Fe2 3 に転移し易くなるためである。
【0006】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る含油スラッジの再生方法の処理プロセスの説明
図、図2は同処理プロセスを確証するための実験装置、
図3は含油スラッジ又は処理後スラッジのX線回析結果
を説明するグラフ、図4は蒸発除去処理中の各部の温度
及び回収した水分の量の経時変化を示すグラフ、図5は
揮発除去処理中に回収した油分の量の経時変化を示すグ
ラフである。
【0007】本発明の一実施の形態に係る含油スラッジ
の再生方法を説明する前に、本実施の形態に用いる含油
スラッジの組成について、まず説明しておく。含油スラ
ッジには、一例として、製鉄所の熱間圧延工場の冷却廃
水中の固形分を沈殿、あるいは濾過して得られるものを
用いた。含油スラッジの組成は、水分約10〜15%、
油分2〜3%、残りは粉体固形分とされている。まず、
固形分の含有量を明らかにするために、含油スラッジを
精秤し、ビーカー内でアセトンにより洗浄し、これを濾
過して固形分を分離し、十分乾燥させた後、固形分の重
量を求めた。この結果、含油スラッジ中の固形分の含有
率は85.2重量%であることが判った。なお、前記含
油スラッジは、熱間圧延工場(熱間圧延設備)で発生す
るものに限らず、高温の鋼材に大量の冷却水を散布する
ような製鉄所の連続鋳造設備等で発生するスラッジを用
いることもできる。
【0008】次に、この含油スラッジから固形分を採取
し、この固形分を所定粒度に粉砕して測定試料を作成
し、これを粉末X線回析法により分析した。その分析結
果を図3(a)に示す。横軸は試料のX線回折角度(2
θ)、縦軸(I/I0 )はX線回折角度(2θ)におけ
るX線強度(I)の最大X線強度(I0 )との比を表
す。図から明らかなように、含油スラッジ中の固形分は
主として、FeOとγ−Fe2 3 (Maghemit
e)であることが判る。このγ−Fe2 3 はスピネル
構造における6配位の位置のFeイオンの一部が抜けた
構造を取っていて、α−Fe2 3 (Hematit
e)とは異なり、フェリ磁性を有しているので、ビデ
オ、カセット等の磁気テープに利用されている。しか
し、Fe2 3 の安定相はα−Fe2 3 であり、γ−
Fe2 3 は準安定相であるため、γ−Fe2 3 の熱
力学データは一般的な熱力学データ集には記載されてい
ない。
【0009】次に、図1及び図2を参照しながら、本発
明の一実施の形態に係る含油スラッジの再生方法を説明
する。図1に含油スラッジの再生方法の処理プロセスを
示す。第1工程として、含油スラッジを100℃程度に
加熱して水分を蒸発除去し、第2工程ではこれをさらに
加熱して油分を揮発除去するものである。第1工程は単
なる水の蒸発であるから簡単であるが、第2工程は潤滑
油、グリース等の雑多な油分を揮発させるために、まず
揮発除去のための最適温度を決定する必要がある。即
ち、脱油温度が高過ぎると、油が燃焼する恐れがある。
そこで、図2に示す実験装置を用いて、第2工程、即ち
油分の揮発除去の最適温度を決定することにした。以
下、実験装置と実験方法及び実験結果について説明す
る。
【0010】実験装置10において反応容器は、枝管付
きの丸底フラスコ11(容量500cc)であり、丸底
フラスコ11をマントルヒーター12で加熱する。丸底
フラスコ11内に試料として組成(水分12%、油分3
%、残りは固形分)の含油スラッジ13を120g装入
し、含油スラッジ13を大気中100℃以上の温度で加
熱、乾燥する。その後、この含油スラッジ13を、大気
(空気)を遮断して500℃以下で加熱した。蒸発した
水分21及び揮発した油分22は枝管14の内部で冷却
されて凝縮するので、凝縮液をメスシリンダー15に貯
留する。なお、枝管14の外側には冷却用にシリコンゴ
ムチューブ16を巻き付け、シリコンゴムチューブ16
内に水を流して枝管14を冷却した。丸底フラスコ11
内の試料の温度や各部の温度は、図2に示すように、丸
底フラスコ11内へ挿入したアルメル−クロメル熱電対
17〜20によって測定し、丸底フラスコ11とマント
ルヒーター12との間隙に設置した図示しないコントロ
ール用熱電対と温度調節器により制御した。
【0011】前記の実験装置10を用いて実験した結果
について説明する。まず、第1工程として、試料を大気
中で110℃まで加熱した。この時の試料温度及び各部
の温度と回収した水分量の経時変化を図4に示す。な
お、図4中の〜は図2中の〜に対応する。加熱
開始後約20分で試料温度は110℃に到達し、水分
が蒸発して最終的にメスシリンダー15内に15.5c
cの水分21が回収された(図中の黒塗りの正方形)。
丸底フラスコ11内の及びの位置の温度は、含油ス
ラッジ13から水が蒸発している間は、その蒸気によっ
て約70〜100℃まで上昇するが、蒸発が終了すると
略室温まで低下する。つまり、本プロセスを実用化した
場合には、この及びの位置の温度を検出することに
よって第1工程である蒸発除去(脱水)の処理が終了し
たかどうかを判断することができる。
【0012】続いて、大気を遮断して試料を4つに分
け、それぞれの試料の温度を350℃、400℃、45
0℃、500℃まで加熱して、油分22を揮発除去し、
油分22をメスシリンダー15に回収した。回収された
油分22の量の経時変化を図5に示す。図に示すよう
に、350℃、400℃では、5時間を経過しても油分
22の回収が終了していない。これに対し450℃、5
00℃では、約1時間で油分22の回収が終了し、45
0℃と500℃では回収の速度には殆ど差がない。つま
り脱油処理温度の最適温度は450℃〜500℃である
ことが判る。この温度域では油分の揮発除去(脱油)処
理が約2時間で終了する。なお、この実験中に油分22
の燃焼は認められなかった。
【0013】反応容器である丸底フラスコ11を約30
0℃以上に加熱すると、丸底フラスコ11内に白煙が認
められた。この気体は悪臭を放ち、揮発した油分の一部
が凝縮せず気体のまま丸底フラスコ11の外へ逃散した
ものと考えられる。この気体を回収して、その体積を測
定したところ、含油スラッジ13の100g当たり11
700cc(常温、常圧)であることが判った。以上の
ような処理で得られた固形分(以下これを「処理後スラ
ッジ」と呼ぶ)を550℃、真空下で加熱し、処理後の
固形分の重量変化を追跡したが、重量変化が全く認めら
れなかった。このことから処理後スラッジには水分、油
分とも含まれていないと判断した。
【0014】この回収処理でメスシリンダー15の下部
に溜まった透明な部分は水分21であり、その上の不透
明の液体は油分22である。このように、回収した水分
21と油分22とは明瞭に区別できる。また、回収した
油分22は容易に着火するので、燃料として使用でき
る。実用化の場合には、この回収される油分22を含油
スラッジの蒸発及び/又は揮発除去用の燃料(加熱源)
として利用すれば、省エネルギー効果をより向上させる
ことができる。当然、その他の熱源としても使用でき
る。なお、図2中の符号23は、丸底フラスコ11及び
マントルヒーター12の一部を覆う断熱材、符号24
は、枝管14の内部で冷却されて凝縮した凝縮液をメス
シリンダー15に回収するための液体取出し口、符号2
5は圧抜き用のガラス管を表している。
【0015】上述の処理方法によって得られた処理後ス
ラッジを用いて、第2工程の脱油処理温度を350℃、
400℃、450℃、500℃と変化させた時のX線回
析の結果を図3(b)〜(e)に示す。また、X線回析
の結果をまとめると表1のようになった。
【0016】
【表1】
【0017】表1及び図3(b)〜(e)から明らかな
ように、脱油処理温度350℃、400℃、450℃、
500℃では、いずれの場合にもFe及びγ−Fe2
3 相の存在が認められたが、処理前の含油スラッジに存
在が認められたFeOの存在は確認できなかった。この
ことから、脱油処理中にFeO(又はγ−Fe2 3
の一部が還元されてFe(金属鉄)を生成したものと推
測できる。
【0018】以上のように、処理後スラッジの主成分は
Fe及びγ−Fe2 3 (酸化鉄)であることが判った
ので、処理後スラッジの平均組成をFeOn と表すこと
にする。このFeOn を大気中で600℃で35時間、
次いで大気中で850℃で20時間加熱して、Fe2
3 まで酸化し、酸化前後の重量変化からO(酸素)とF
eの原子比n(=O/Fe)を求めたところ、n=1.
26が得られた。次に、n=1.26を用いて、処理後
スラッジ中のFeとγ−Fe2 3 の存在比を計算する
と、(γ−Fe2 3 )/Fe=89.4/10.6
(重量比)となった。即ち処理後スラッジ中のγ−Fe
2 3 の含有率は89.4重量%であることが判る。な
お、処理後スラッジを大気下で加熱して得られた試料の
X線回析の結果を図3(f)に示す。この試料について
は、α−Fe2 3 のみが同定された。即ち処理後スラ
ッジを大気中で加熱すると、準安定相のγ−Fe2 3
が安定相のα−Fe2 3 に転移することが判る。
【0019】そして、このようなFeとγ−Fe2 3
を含む混合物から、両者の化学的特性、磁気的特性、比
重等の差を利用して、同じ酸化物同士であるFeOとγ
−Fe2 3 との混合物からγ−Fe2 3 を回収する
場合に較べて、容易にγ−Fe2 3 を分離回収するこ
とができる。例えば、金属であるFeの比重は7.86
であり、酸化物であるγ−Fe2 3 及びFeOの比重
はそれぞれ5.12と5.7とであるから、比重差の大
きいFeとγ−Fe2 3 との混合物に重液分離法等を
効果的に適用できる。また、γ−Fe2 3 を残存させ
たまま、Feを選択的に溶解除去して、最終的にγ−F
2 3 とすることも可能である。
【0020】熱間圧延用の冷却廃水の再生プロセスから
得られた含油スラッジからγ−Fe2 3 を回収するこ
とを目的として行なった一連の実験の結果をまとめると
以下のとおりとなる。 含油スラッジに含まれる粉体の固形分の含有率は約8
5重量%であり、この固形分の主成分はFeOとγ−F
2 3 である。 この含油スラッジから、第1工程(100℃)での蒸
発処理、及び第2工程(450℃〜500℃)での揮発
処理により、水分と油分を別々に除去し、γ−Fe2
3 を回収できる。 処理後スラッジの主成分はFe(金属鉄、10.6重
量%)とγ−Fe2 3 (酸化鉄、89.4重量%)で
あり、平均組成はFeO1.26と表すこともできる。 この揮発処理によってFeOは還元されてFeを生成
するが、γ−Fe2 3 処理温度を500℃まで上げて
もα−Fe2 3 に変化しない。 しかし、処理後スラッジを大気中で加熱すると、γ−
Fe2 3 はすべて安定なα−Fe2 3 に変化する。
【0021】
【発明の効果】請求項1〜3記載の含油スラッジの再生
方法においては、含油スラッジを加熱して水分を蒸発除
去し、次いで水分が蒸発除去された含油スラッジを、外
気を遮断して500℃以下の高温に加熱し、含油スラッ
ジ中の油分を燃焼させることなく、かつ短時間で油分を
揮発除去することによって回収すると共に、従来に較べ
て処理温度が低く、その結果省エネルギー状態で処理可
能なプロセスを提供できる。また、回収されたγ−Fe
2 3 は、磁気記録媒体、磁性流体、廃液の重金属吸着
用濾材、電磁波吸収タイル等に利用できる。特に、請求
項2記載の含油スラッジの再生方法においては、含油ス
ラッジが、製鉄所の連続鋳造設備、熱間圧延設備で発生
する冷却廃水から取り出されるFeO、γ−Fe2 3
等の酸化鉄を含むスラッジであるので、FeOが含まれ
る場合には、FeOをFeに還元してγ−Fe2 3
容易に回収することができ、廃水を有効に利用して、低
い原料コストで処理可能なプロセスを提供できる。ま
た、請求項3記載の含油スラッジの再生方法において
は、揮発除去されて回収された油分を、本処理の加熱源
として使用するので、さらに省エネルギーで処理可能な
プロセスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る含油スラッジの再
生方法の処理プロセスの説明図である。
【図2】同処理プロセスを確証するための実験装置の説
明図である。
【図3】含油スラッジ又は処理後スラッジのX線回析結
果を説明するグラフである。
【図4】蒸発除去処理中の各部の温度及び回収した水分
の量の経時変化を示すグラフである。
【図5】揮発除去処理中に回収した油分の量の経時変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
10 実験装置 11 丸底フラス
コ 12 マントルヒーター 13 含油スラッ
ジ 14 枝管 15 メスシリン
ダー 16 シリコンゴムチューブ 17 アルメル−
クロメル熱電対 18 アルメル−クロメル熱電対 19 アルメル−
クロメル熱電対 20 アルメル−クロメル熱電対 21 水分 22 油分 23 断熱材 24 液体取出し口 25 ガラス管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 γ−Fe2 3 を含む固形分と水分及び
    油分とを有する含油スラッジを加熱して該水分を蒸発除
    去する第1工程と、 前記水分の蒸発除去された前記含油スラッジを空気の遮
    断された雰囲気中で500℃以下の高温に加熱して前記
    油分を揮発除去する第2工程とによって、前記含油スラ
    ッジから前記γ−Fe2 3 を回収することを特徴とす
    る含油スラッジの再生方法。
  2. 【請求項2】 前記含油スラッジが、製鉄所の連続鋳造
    設備、熱間圧延設備で発生する冷却廃水から取り出され
    るFeO、γ−Fe2 3 等の酸化鉄を含むスラッジで
    ある請求項1記載の含油スラッジの再生方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程において揮発除去されて回
    収された油分を、前記第1工程及び/又は第2工程の加
    熱源として使用する請求項1又は2記載の含油スラッジ
    の再生方法。
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