JPH1190086A - 洗濯機の洗濯用アセンブリを懸垂する手段の改良 - Google Patents

洗濯機の洗濯用アセンブリを懸垂する手段の改良

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JPH1190086A
JPH1190086A JP10217008A JP21700898A JPH1190086A JP H1190086 A JPH1190086 A JP H1190086A JP 10217008 A JP10217008 A JP 10217008A JP 21700898 A JP21700898 A JP 21700898A JP H1190086 A JPH1190086 A JP H1190086A
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rigid
means according
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JP10217008A
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Katsusan Remo
カッサン レモ
Sandorin Jiyanniino
サンドリン ジャンニーノ
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ROSA Sas
Electrolux Zanussi SpA
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ROSA Sas
Electrolux Zanussi SpA
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    • DTEXTILES; PAPER
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯機を長時間に亘って適正に動作させるこ
とができるとともに、産業規模で経済的且つ合理的に製
造することのできる懸垂手段を提供する。 【解決手段】 互いに取り外し可能な部材(11、1
2)からなる第一剛性部材(10)と、第一剛性部材に
設けられた開口部(18)より摺動可能に挿入される第
二剛性部材(20)とを設ける。両剛性部材の間には、
互いに異なる剛性または長さを有するか、あるいは剛性
および長さのいずれもが互いに異なるバネ(30、4
0)が介設される。前記両取り外し可能な部材をスナッ
プ嵌合により結合する雄雌取り付け部(13、14)を
設ける。洗濯機の固定構造および洗濯用アセンブリに掛
止する手段(17a、27a)を二つの剛性部材(1
0、20)の一端部に設ける。洗濯用アセンブリに振動
が発生した場合、前記バネが圧縮され、洗濯用アセンブ
リの振動および衝撃を減衰することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に乾燥機能
付き洗濯機等の洗濯機に関し、特に、家庭用の衣類洗濯
装置ならびに衣類の洗濯および乾燥を併せて行う装置、
更にはその洗濯装置の洗濯用アセンブリを懸垂する手段
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような洗濯機は、本質的に、固定
洗濯槽と、固定洗濯槽に収容された回転ドラムと、回転
ドラムを駆動するモータとからなる洗濯用アセンブリを
備えることが一般に知られている。そして、そのような
洗濯機においては、洗濯機の固定構造と洗濯用アセンブ
リとの間に、通常、弾性手段および摩擦式衝撃吸収手段
を併用することで、固定構造が洗濯用アセンブリを支持
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】洗濯機の洗濯用アセン
ブリを懸垂する弾性手段に関する特許は、今までにも数
多く出願されてきた。なかでも特に注目すべきは、フラ
ンス特許出願公開第FR−A−2531461号による
弾性手段であるといえよう。これは、洗濯機の作動中に
洗濯用アセンブリから加えられる応力の大きさに比例し
て剛性の絶対値が増大する弾性手段を用いるというもの
である。
【0004】しかし、上記特許出願の文献中には、その
弾性手段の特徴について、静止状態で少なくとも二ター
ンの異なる巻きピッチを有する圧縮式のバネを含む、と
しか記されておらず、具体的な構造等に関する情報が全
く開示されていない。つまり、上記文献は、当業者が開
示された解決策を正確に実施するための有用な教示は得
られないものであった。
【0005】このほかにも、同出願人が欧州特許出願公
開第EP−A−0080243号および同第EP−A−
0265004号により興味深い解決策を提案してい
る。これら二つの文献は、それぞれ洗濯機の洗濯用アセ
ンブリを懸垂する弾性手段の変形例を開示している。こ
れらの文献中に開示された弾性手段は、摩擦式衝撃吸収
手段としての機能を兼ねたもので、いずれも基本的に、
硬質管の中に設けられたコイル式の引張りバネを利用し
ている。この硬質管は、例えば洗濯機の外側ケーシング
に装着するための一端部を備えている。また、この硬質
管の他方の自由端部は、洗濯機の洗濯用アセンブリに取
り付けられる。そして、前記バネは、長手方向に溝が形
成された剛性円筒状ケーシングに弾性的に収容されて、
その内部を摩擦しながら摺動する。
【0006】しかし、このような引張りバネ、つまり、
特に厳しい応力が働くバネを用いることが、洗濯機を長
時間に亘って正しく且つ円滑に動作させるための最良の
解決策であるとは言い難い。また、前記二つの文献の記
載および添付の図面を注意深く分析した結果、弾性手段
を形成する上記部品を産業規模で組み立てるのは不可能
に近いと考察された。つまり、これらの文献は、ドラム
がその最高速度(最新のモデルにおいては、ときに15
00rpmを超えることがある)で回転している最中も
効果的に機能し、且つ可能な限り低コストな解決策を洗
濯機の設計者に提供する助けとなるものではなかった。
【0007】そこで、本発明の主たる目的は、産業規模
で経済的に製造することのできる手段を用いて洗濯機の
固定構造に洗濯用アセンブリを取り付けることで、上述
した二つの特許文献による解決策の作動上および実用上
の利点を実現することのできる解決策を提供することで
ある。
【0008】本発明の更なる目的は、サイズ、容量、洗
濯用アセンブリの構造、およびドラムの回転速度が異な
る様々な洗濯機において使用することができ、経済的且
つ合理的な方法で製造することができるとともに、従来
の懸垂手段よりも信頼性の高い懸垂手段およびその変形
例を提供することである。
【0009】なお、本発明の目的は、添付の請求の範囲
に詳述した特徴および利点をもって達成されるものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明による懸垂手段は、第一剛性部材および第
二剛性部材(10、20)と、前記剛性部材(10、2
0)を回転ドラム式洗濯機の固定構造または洗濯用アセ
ンブリに装着すべく前記第一剛性部材の端部(15、1
5a)および前記第二剛性部材の端部(23、23a)
に設けられた掛止手段(17、17a、27、27a)
と、前記第一剛性部材(10)と前記第二剛性部材(2
0)との間に封入され、両者を互いに確実に結合すると
ともに、洗濯機の動作中に前記洗濯用アセンブリを懸垂
する剛性を変化させる弾性変形可能な手段(30、4
0)とを備えた懸垂手段であって、前記第一剛性部材
(10)は、互いに取り外し可能に結合されている第一
の部材(11)および第二の部材(12)を備えたケー
シングからなり、前記第二の部材の端部に前記第二剛性
部材(20)を挿入するための開口部(18)を設けた
ことを特徴とする。
【0011】前記弾性変形可能な手段(30、40)
は、直列に設けられた少なくとも二つ以上の圧縮バネか
らなり、前記圧縮バネの端部は、相対向するよう設けら
れた前記第一剛性部材(10)の一端部の縁(19)お
よび第二剛性部材(20)の一端部の縁(22)にそれ
ぞれ保持されるように構成することができる。
【0012】また、前記弾性変形可能な手段(30、4
0)は、互いに異なる剛性または長さを有するか、ある
いは剛性および長さのいずれもが互いに異なるようにす
ることが好ましい。
【0013】また、好ましくは、前記弾性変形可能な手
段(30、40)は、異なる剛性または長さを有する
か、あるいは剛性および長さのいずれもが異なる少なく
とも二つの部分を備えた単一の圧縮バネからなり、前記
圧縮バネの端部は、相対向するよう設けられた前記第一
剛性部材(10)の一端部の縁(19)および第二剛性
部材(20)の一端部の縁(22)にそれぞれ保持され
る。
【0014】さらに、前記第一剛性部材(10)の取り
外し可能な前記第一および第二の部材(11、12)を
確実に結合するために、好ましくはスナップ嵌合式また
はねじ込み式の結合手段(13、14)を用いる。
【0015】なお、本発明の特徴および利点は、添付図
面を参照し、以下の限定を意図しない例示を通して、よ
り容易に理解できるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】洗濯用アセンブリを洗濯機の外側
ケーシングに懸垂するための本発明にかかる懸垂手段
は、添付の図面に示すように、第一の剛性部材10およ
び第二の剛性部材20と、互いに異なる弾性定数(elas
tic constant)を有し、互いに直列に連結された第一コ
イル式バネ30および第二コイル式バネ40とを備え
る。懸垂手段を形成するこれらの部材は、全て、図中の
軸線X−Xに沿って並設される。
【0017】前記第一剛性部材10は、本質的に、射出
成形により形成されたプラスチック製の第一円筒形部材
11および第二円筒形部材12からなる。これらの部材
11および12は、それぞれの周囲に設けられた雄取り
付け部13および雌取り付け部14によりスナップ嵌合
される。したがって、必要とあれば、適切な道具を用い
て互いの結合を切り離すことができる。
【0018】本発明の第一の実施形態(図1から図3参
照)においては、前記第一剛性部材10の第一円筒形部
材11の第一端部15(上端部)に、金属製ヒンジピン
16を保持する座が形成されている。ヒンジピン16
は、懸垂手段を洗濯機の外側ケーシングに吊着する金属
製の第一フック17を保持する。図2および図3では、
説明を簡略化するために、フック17を掛止するための
固定構造のアイレットMのみを概略的に示した。
【0019】本発明の第二の実施形態(図4参照)にお
いては、第一剛性部材10の第一円筒形部材11の第一
端部15a(上端部)に、突起部16aが下向きに設け
られている。この突起部16aには、懸垂手段を洗濯機
の外側ケーシングに懸吊するために金属製の第一フック
17aがオーバーモールドによって装着されている。図
4では、説明を簡略化するため、このフック17aの突
出部を掛止するための固定構造のアイレットPのみを概
略的に示した。
【0020】第一および第二の実施形態において、第一
剛性部材10の第一円筒形部材11の第二端部(下端
部)は、共に第二剛性部材20を挿入するために開放さ
れている。
【0021】前記第一剛性部材10の第二円筒形部材1
2の第一端部(上端部)には、第二円筒形部材12を第
一円筒形部材11にスナップ嵌合するための雄取り付け
部13が設けられている。
【0022】前記第一剛性部材10の第二円筒形部材1
2の第二端部(下端部)には、中央開口部18が設けら
れている。開口部18は、環状縁19により縁取られ
る。この環状縁19は、後に詳述するように、第二コイ
ル式バネ40の端部が当接するように設けられている。
【0023】射出成形されたプラスチック製第二剛性部
材20は、ゴブレット状、あるいは長手方向に伸長され
た鉢状に形成され、前記開口部18を介して第一剛性部
材10の中に摺動可能に挿入される。
【0024】この第二剛性部材20の第一端部(上端
部)には、中央開口部21が設けられている。開口部2
1は、下向きに設けられた環状縁22により縁取られ
る。この環状縁22は、後に詳述するように、第一コイ
ル式バネ30の端部が当接するように設けられている。
【0025】本発明の第一の実施形態(図1から図3参
照)においては、第二剛性部材20の第二端部(下端
部)23に、金属製ヒンジピン26を保持する座が形成
されている。このヒンジピン26は、懸垂手段を洗濯機
の洗濯用アセンブリに掛止するための金属製の第二フッ
ク27を保持する。図2および図3では、説明を簡略化
するために、フック27を掛止するための洗濯用アセン
ブリのアイレットNのみを概略的に示した。図1から図
3にも示したように、フック27の懸垂面(フックの鏡
映面を以降「懸垂面」と呼ぶ)をフック17の懸垂面と
直交するよう設定してもよい。しかし、洗濯用アセンブ
リを取り付ける都合(形状または態様)によっては、こ
の限りではなく、例えば懸垂面同士を直交するように設
けなくともよい。また、本発明の第一の実施形態におい
て、第二剛性部材20の内部にリブ24を長手方向に一
体形成することで、第二剛性部材を効果的に補強するこ
とができる。
【0026】本発明の第二の実施形態(図4参照)にお
いては、第二剛性部材20の第二端部23a(下端部)
に、懸垂手段を洗濯機の洗濯用アセンブリに掛止するた
めの金属製の第二フック27aがオーバーモールドによ
って装着されている。図4では、説明を簡略化するため
に、この第二フック27aを掛止するための洗濯用アセ
ンブリのアイレットRのみを概略的に示した。図4にも
示したように、第二フック27aの懸垂面を、第一フッ
ク17aの懸垂面と同一平面内に設けてもよい。しか
し、洗濯用アセンブリを取り付ける都合(形状または態
様)によっては、この限りではなく、互いの懸垂面を同
一平面内に設けなくてもよい。
【0027】第二剛性部材20の上方環状縁22と、第
一剛性部材10の第二円筒形部材12の下方環状縁19
とに接合するように、剛性および好ましくは長さが異な
る第一コイル式バネ30および第二コイル式バネ40を
互いに直列に取り付ける。また、これらのコイル式バネ
30および40は、第一剛性部材10の中に収容された
第二剛性部材20の周りに、ある程度のあそびが存在す
る状態で取り付けられる。そうすることで、バネの動作
上の信頼性に関して言えば、コイル式バネ30および4
0を圧縮バネとして最適な条件下で作動させることがで
きる。このことは、図1、2、および3を比較すること
によって容易に理解されよう。
【0028】本発明の第一の実施形態(図1から図3参
照)において、コイル式バネ30および40の保持され
ていない端部は、互いに重なりあい支持しあっている。
【0029】本発明の第二の実施形態(図4参照)にお
いては、コイル式バネ30とバネ40との間に、環状の
スペーサ50が設けられている。前記摩擦式衝撃吸収手
段に作用する衝撃を軽減する必要が生じた場合、スペー
サ50の内径面および外径面を、それぞれ第二剛性部材
20および第一剛性部材10の第一円筒形部材11とあ
る程度接触させる。そうすることで、本発明にかかる懸
垂手段は、洗濯用アセンブリの運動エネルギーを分散さ
せる機能を果たす。
【0030】以上の説明より、本発明にかかる弾性懸垂
手段は、従来の解決策には見られない構造上の利点を幾
つか有することが分かる。第一に、本発明の懸垂手段
は、組立が非常に簡単である点があげられる。まず、第
一剛性部材10の第一円筒形部材11を図に示した向き
に対して逆さになるように持ち、第二剛性部材20を第
一剛性部材10の上方に位置している開口から挿入す
る。そして、二つのコイル式バネ30および40を同様
に挿入した後に、第一剛性部材10の第二円筒形部材1
2を、環状の雌雄取り付け部分13および14がスナッ
プ嵌合する位置まで、バネの反発力に抵抗させながら押
し込む。また、コイル式バネ30および40を一時的に
圧縮し、適切な道具を用いて、環状の雌雄取り付け部1
3および14同士の嵌合を取り外すことで、第一円筒形
部材11および第二円筒形部材12を切り離すこともで
きる。第二の利点は、剛性および長さが互いに全く異な
るコイル式バネ30および40の対を、一対の剛性部材
10および20に取り付けることができることである。
これにより、各種の洗濯機の洗濯用アセンブリを適切に
動作させることのできる様々なタイプの懸垂手段の利点
をまとめて実現することができるとともに、製造段階で
標準化の効果を最大限発揮することのできる安価な懸垂
手段を提供することができる。
【0031】説明を簡略化するために、本発明にかかる
懸垂手段の第一の実施形態の動作についてのみ、図1か
ら3を参照しながら以下に記す。
【0032】懸垂手段の二つのフック17および27の
中心間の距離は、図1からも分かるように、洗濯機に装
着される前に最短(Lmin )となる。つまり、コイル式
バネ30および40は、相対向する環状縁19と環状縁
22との間の距離の全長を占めている。ところで、縁1
9と縁22との間の距離は、二つのバネの自然長の和よ
り、すなわち、二つの円筒形部材11および12を結合
して懸垂手段を組み立てる前のバネの長さの和よりも短
いことが理解されよう。
【0033】懸垂手段の上方の第一フック17が洗濯機
の固定構造Mに、また、下方の第二フック27が洗濯槽
N、すなわち洗濯用アセンブリに掛止された状態で、洗
濯する衣類および洗濯液が洗濯機に投入された場合、コ
イル式バネ30および40には相当な力が加わり、とき
には約35kgで圧縮されることもある。その結果、第
一フック17と第二フック27との中心間の距離は、最
長(図2中、LW )となり、また、第二剛性部材20
は、第一剛性部材10の下方より相当突出する。そこ
で、第二バネ40を完全に押し固めて、懸垂手段自体を
極めて剛な状態にすることにより、洗濯用アセンブリを
洗濯機の固定構造に対してほとんど静止した状態に維持
できるので、回転ドラムが低速回転(約60ないし80
rpm)する洗濯モードを通して、洗濯用アセンブリの
衝突および衝撃を防止することができる。
【0034】洗濯モードが終了すると、洗濯機の洗濯プ
ロセスは回転脱水モードへ移行して、回転ドラムは、高
速(例えば1500rpm)で回転し始める。このと
き、コイル式バネ30および40にかかる力は、洗濯モ
ード時に比べて小さく、例えば、約22kgである。図
2および図3においてLS <LW であることからも分か
るように、第一フック17と第二フック27との間の距
離は、圧縮力に比例して減少する。このような条件の下
では、二つのバネが共に伸縮可能な状態にあるため、懸
垂手段は、洗濯用アセンブリと洗濯機の固定構造とを柔
軟に連結することができる。したがって、回転ドラム内
に衣類が不均一に配分され、洗濯用アセンブリ自体がア
ンバランスな状態におかれた場合でも、懸垂手段は、そ
の機能を十分発揮することができる。
【0035】本発明にかかる懸垂手段は、洗濯用アセン
ブリに対する種々の荷重条件に応じて、洗濯機の固定構
造に対する洗濯用アセンブリの剛性を調整することがで
きる。更に、本発明の懸垂手段には、事実上、自動調節
機能を有するという動作上の利点も存在する。
【0036】以上、本発明の現時点で好適と思われる実
施形態についてのみ説明したが、当業者の教示に基づい
て開発されたその他の実施形態も、本発明の範囲を逸脱
するものでないことが理解されよう。特に、二つのコイ
ル式バネの代わりに、異なる伸縮可能な手段、例えば、
異なる剛性を有する少なくとも二つの部分からなる単一
バネを用いることで、洗濯機に洗濯物および洗濯液が投
入された状態でドラムが洗濯モードで低速回転している
間、バネの一方の部分が完全に圧縮されるようにするこ
とができる。また、第一剛性部材10の二つの円筒形部
材11および12を取り外し可能に結合するためのスナ
ップ嵌合式の雌雄取り付け部13および14の代わり
に、違う結合手段を用いることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明より、本発明にかかる弾性懸
垂手段は、従来の弾性手段には見られない、以下の構造
上、動作上、および機能上の利点を有することがわか
る。 (1)組み立てが非常に簡単である。 (2)各種の洗濯機の洗濯用アセンブリを適切に動作さ
せることが可能な懸垂手段を提供することができる。 (3)製造工程の標準化の効果を最大限発揮することの
できる安価な懸垂手段を提供することができる。 (4)洗濯用アセンブリのバランス状態に応じて、洗濯
機の固定構造に対する洗濯用アセンブリの剛性を調整す
ることができる。 (5)スペーサ(50)を用いた場合、洗濯用アセンブ
リの運動エネルギーを分散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる懸垂手段の洗
濯機に装着されていない状態での縦断面図である。
【図2】洗濯プロセスを開始するために洗濯物および洗
濯液が投入された洗濯機に装着された図1に示す懸垂手
段の縦断面図である。
【図3】洗濯プロセスの回転脱水モードにおける図1お
よび図2に示す懸垂手段の縦断面図である。
【図4】洗濯プロセス中における本発明の第二の実施形
態にかかる懸垂手段の縦断面図である。
【符号の説明】
10 第一剛性部材 11 第一円筒形部材(第一の部材) 12 第二円筒形部材(第二の部材) 13 雄取り付け部(結合手段) 14 雌取り付け部(結合手段) 17、17a 第一フック(掛止手段) 20 第二剛性部材 27、27a 第二フック(掛止手段) 30 第一コイル式バネ(弾性変形可能な手
段) 40 第二コイル式バネ(弾性変形可能な手
段) 50 スペーサ(スペーサ手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レモ カッサン イタリア・ポルデノーネ・カヴァッソ ヌ オヴォ 33090・ヴィア ヴィットリオ ヴェネト 113 (72)発明者 ジャンニーノ サンドリン イタリア・ポルデノーネ・ポルチア 33080・ヴィア ロンバルディア 3/ビ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一剛性部材および第二剛性部材(1
    0、20)と、 前記剛性部材(10、20)を回転ドラム式洗濯機の固
    定構造または洗濯用アセンブリに装着すべく前記第一剛
    性部材の端部(15、15a)および前記第二剛性部材
    の端部(23、23a)に設けられた掛止手段(17、
    17a、27、27a)と、 前記第一剛性部材(10)と前記第二剛性部材(20)
    との間に封入され、両者を互いに確実に結合するととも
    に、洗濯機の動作中に前記洗濯用アセンブリを懸垂する
    剛性を変化させる弾性変形可能な手段(30、40)と
    を備えた懸垂手段であって、 前記第一剛性部材(10)は、互いに取り外し可能に結
    合されている第一の部材(11)および第二の部材(1
    2)を備えたケーシングからなり、前記第二の部材の端
    部に前記第二剛性部材(20)を挿入するための開口部
    (18)を設けたことを特徴とする懸垂手段。
  2. 【請求項2】 前記第一剛性部材(10)および前記第
    二剛性部材(20)は、主にプラスチックにより形成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の懸垂手段。
  3. 【請求項3】 前記第一および第二剛性部材(10、2
    0)の前記端部(15、23)は、前記掛止手段(1
    7、27)を保持するピン(16、26)を収容する座
    として機能することを特徴とする請求項2に記載の懸垂
    手段。
  4. 【請求項4】 前記掛止手段(17a、27a)はそれ
    ぞれ前記第一および第二剛性部材(10、20)の前記
    端部(15a、23a)にオーバーモールドによって装
    着されることを特徴とする請求項2に記載の懸垂手段。
  5. 【請求項5】 前記弾性変形可能な手段(30、40)
    は、直列に設けられた少なくとも二つ以上の圧縮バネか
    らなり、前記圧縮バネの端部は、相対向するよう設けら
    れた前記第一剛性部材(10)の一端部の縁(19)お
    よび第二剛性部材(20)の一端部の縁(22)にそれ
    ぞれ保持されることを特徴とする請求項1から4までの
    いずれかに記載の懸垂手段。
  6. 【請求項6】 前記弾性変形可能な手段(30、40)
    は、互いに異なる剛性または長さを有するか、あるいは
    剛性および長さのいずれもが互いに異なることを特徴と
    する請求項1から5までのいずれかに記載の懸垂手段。
  7. 【請求項7】 前記弾性変形可能な手段の一方(40)
    は、洗濯する衣類および洗濯液が前記洗濯用アセンブリ
    に投入されたときに、ほぼ完全に圧縮された状態にある
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載
    の懸垂手段。
  8. 【請求項8】 前記弾性変形可能な手段(30、40)
    は、異なる剛性または長さを有するか、あるいは剛性お
    よび長さのいずれもが異なる少なくとも二つの部分を備
    えた単一の圧縮バネからなり、前記圧縮バネの端部は、
    相対向するよう設けられた前記第一剛性部材(10)の
    一端部の縁(19)および第二剛性部材(20)の一端
    部の縁(22)にそれぞれ保持されることを特徴とする
    請求項1から4までのいずれかに記載の懸垂手段。
  9. 【請求項9】 二つの前記弾性変形可能な手段(30、
    40)の間にスペーサ手段(50)を挿入して、前記弾
    性変形可能な手段(30、40)を前記第二剛性部材
    (20)の本体に沿って変位できるようにしたことを特
    徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の懸垂手
    段。
  10. 【請求項10】 前記スペーサ(50)を、前記第二剛
    性部材(20)の外面および前記第一剛性部材(10)
    の内面、あるいはそのどちらか一方と僅かに接触するよ
    うに設けて、洗濯プロセスの回転脱水モードにおいて前
    記洗濯用アセンブリの振動を減衰させることを特徴とす
    る請求項9に記載の懸垂手段。
  11. 【請求項11】 前記第一剛性部材(10)の取り外し
    可能な前記第一および第二の部材(11、12)を確実
    に結合するために、好ましくはスナップ嵌合式またはね
    じ込み式の結合手段(13、14)を用いたことを特徴
    とする請求項1から10までのいずれかに記載の懸垂手
    段。
JP10217008A 1997-06-18 1998-07-31 洗濯機の洗濯用アセンブリを懸垂する手段の改良 Pending JPH1190086A (ja)

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