JPH1189926A - ハイドロコロイドドレッシング材及び当該ハイドロコロイドドレッシング材を用いた機能性外用材 - Google Patents

ハイドロコロイドドレッシング材及び当該ハイドロコロイドドレッシング材を用いた機能性外用材

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JPH1189926A
JPH1189926A JP9273594A JP27359497A JPH1189926A JP H1189926 A JPH1189926 A JP H1189926A JP 9273594 A JP9273594 A JP 9273594A JP 27359497 A JP27359497 A JP 27359497A JP H1189926 A JPH1189926 A JP H1189926A
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JP
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hydrodressing
zeolite particles
water
ion
ions
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JP9273594A
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Yoshihide Murakami
佳秀 村上
Masayoshi Kuniya
正善 国谷
Tetsuji Sugii
哲次 杉井
Yasuo Kurihara
靖夫 栗原
Hirotsugu Ishikawa
弘倫 石川
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NIPPON CHEMICAL RESEARCH KK
SHINANEN KK
JCR Pharmaceuticals Co Ltd
Nitto Denko Corp
Original Assignee
NIPPON CHEMICAL RESEARCH KK
SHINANEN KK
JCR Pharmaceuticals Co Ltd
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸液能を高めるとともに、粘着剤の結着力を
向上させて保型性を長時間にわたり維持できる、新たな
タイプのハイドロドレッシング材を提供する。 【解決手段】 天然ゴムや合成ゴムなどのゴム系粘着剤
と、ポリアクリル酸及び/又はその塩などの吸水性及び
/又は水膨張性を有し、しかも造塩能及び/又は配位能
を持つ官能性を有するポリマーからなるハイドロコロイ
ド粉末との接着性組成物中に、ゼオライト粒子を混合分
散して、本発明に係るハイドロドレッシング材2を得
る。そして、当該ハイドロドレッシング材2を、ポリエ
チレン樹脂等からなる支持体3上に積層し、さらに剥離
性のセパレータ4を積層して、機能性外用材1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイドロコロイド
ドレッシング材及び当該ハイドロコロイドドレッシング
材を用いた機能性外用材に関する。具体的には、医療分
野における傷用包帯等に用いられる、特に、傷滲出液や
体液等が滲出しやすい創傷部位への適応に適した機能性
外用材に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイドロコロイド型接着性組成物は、多
年にわたり公知である。例えば、米国特許第3,33
9,549号公報には、ポリイソブチレンのようなゴム
エラストマー及びペクチン、ゼラチン更にカルボキシメ
チルセルロースを配合してなる粉末混合物のような1種
以上の水溶性又は水膨潤性のハイドロコロイド粉末を含
有するハイドロコロイド型接着性組成物が開示されてい
る。
【0003】このハイドロコロイド型接着性組成物にお
いては、ゴムエラストマーが接着性を提供し、ハイドロ
コロイド粉末が、創傷部位からの傷滲出液や体液を吸収
する機能、すなわちドレッシング材としての機能を発揮
する。
【0004】かかるハイドロコロイド型ドレッシング材
(接着性組成物、以下「ハイドロドレッシング材」と称
する。)は、皮膚の潰瘍、火傷その他の滲出性創傷部の
包帯として、近年着目されている。
【0005】しかしながら、このハイドロドレッシング
材にあっては、傷滲出液等を吸収するに伴い、ハイドロ
コロイド粉末が膨潤しその体積が膨張して、ゴムエラス
トマーがハイドロコロイド粉末を保持しきれなくなり、
吸水して流動化したハイドロコロイド粉末が流れ出す。
また、それとともに、ゴムエラストマーも分断されて粒
状化し元来の形状が崩れてしまうため、ドレッシング材
としての保型性も維持できず、包帯としての機能を果せ
なくなるという問題があった。
【0006】この問題点を解決するために、ゴムエラス
トマーの弾性強度を高めることも考え得るが、この方法
では、ハイドロドレッシング材の吸液能が低下して、所
期の目的を達成できない。
【0007】一方、水溶性又は水膨潤性のハイドロコロ
イド(ポリマー)粉末を改善することにより、上記問題
点を解決することが数々試みられている。例えば、特開
平2−13463号公報には、ポリカチオン性ハイドロ
コロイド粒子又はポリアニオン性ハイドロコロイド粒子
を使用したハイドロドレッシング材が開示されている。
【0008】しかしながら、これらのハイドロドレッシ
ング材にあっては、ハイドロコロイド粒子間の結着力を
多少なりとも高めることができるが、傷滲出液等を吸収
した場合には、接着性組成物が流れ出して、十分な保型
性を持たせることができなかった。
【0009】一方、これらの問題点を解決するため、新
たなハイドロドレッシング材が開発されている(特開平
5−331055号公報参照)。この新たなハイドロド
レッシング材は、ゴム系接着剤と特定のポリマーからな
るハイドロコロイド粉末からなる接着性組成物中に、水
に対して易溶性のアルミニウム塩が粒子状態で混合分散
されていることを特徴としている。
【0010】このハイドロドレッシング材が創傷部位に
適用され、傷滲出液等を吸収すると、アルミニウム塩か
ら生じたアルムニウムイオンと特定のポリマーからなる
ハイドロコロイド粉末がイオン結合、あるいは配位結合
を形成し、これによって、接着剤層の結合力を向上さ
せ、当該ドッレッシング材の保型性を維持してその溶解
や流出を防止したり、患部との密着性を向上させること
ができる。
【0011】また、当該ドレッシング材は、立ち上がり
の吸水速度が良好で、しかも傷滲出液等の吸収を効果的
に行い、適用部位から傷滲出液等が漏出するのを防止で
きる。
【0012】今回、このハイドロドレッシング材につい
て、本発明者らはさらに改良を試みたところ、鋭意努力
の結果、新たなタイプのハイドロドレッシング材を得る
ことができ、本発明を完成するに至った。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のハイドロコロイ
ドドレッシング材(ハイドロドレッシング材)は、ゴム
系接着剤と、吸水性及び/又は水膨張性を有し、しかも
造塩能及び/又は配位能を持つ官能性を有するポリマー
からなるハイドロコロイド粉末との接着性組成物中に、
ゼオライト粒子が混合分散されていることを特徴として
いる。
【0014】つまり、本発明に係るハイドロドレッシン
グ材は、ゴム系接着剤と、特定のポリマーからなるハイ
ドロコロイド粉末との混合物中に、ゼオライト粒子を混
合分散させたものである。
【0015】当該ハイドロコロイドドレッシング材に用
いることのできるゴム系接着剤としては、乾燥時に接着
性を付与できるものであれば特に限定されるものではな
く、天然又は合成の粘性ゴム状物質、例えば、天然ゴ
ム、ポリイソブチレンゴム、ポリウレタンゴム、シリコ
ーンゴム、アクリロニトリルゴムなどから選ばれた少な
くとも1種が挙げられる。これらのうち、粘度平均分子
量(Flory法による。以下同じ。)が、約30,000
〜120,000の中分子量ポリイソブチレンゴムが優
れた粘着性を有するので、特に望ましい。もちろん、こ
れらのゴム系接着剤は、単独で用いてもよく、また、各
種ゴム系接着剤を混合して用いることもできる。
【0016】また、当該ハイドロドレッシング材に用い
ることのできる吸水性及び/又は水膨張性のポリマーか
らなるハイドロコロイド粉末としては、造塩能及び/又
は配位能を持つ官能性を有するものであれば、特に限定
されるものでないが、濡れた際に接着性を発揮するもの
が好ましく、特に生理食塩水に浸した場合、浸透性が速
く、且つ吸液能の大きいポリマーが望ましい。
【0017】例えば、ポリアクリル酸及び/又はその
塩、アクリル酸/ビニルアルコールコポリマー、架橋カ
ルボキシメチルセルロース(ナトリウム塩やカルシウム
塩を含む。)、メチルビニルエーテル/マレイン酸の長
鎖ポリマー、カルボキシメチルセルロース(ナトリウム
塩やカルシウム塩を含む。)、澱粉−アクリル酸塩グラ
フトポリマー、アクリル酸−アクリルアミドコポリマ
ー、アルギン酸及び/又はそのナトリウム塩、メチルビ
ニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー、ゼラチン、
ペクチン、カラギーナン、ポリビニルピロリドン等が挙
げられ、これらから選ばれた少なくとも1種が用いら
れ、あるいは2種以上を混合して用いてもよい。
【0018】さらに、本発明においては、ゼオライト粒
子が用いられる。ゼオライトは、一般に三次元骨格構造
を有するアルミノシリケートの総称であって、一般式と
して、xM2/nO・Al2O3・ySiO2・zH2Oで表
される。ここで、Mはイオン交換可能なイオンを表し、
通常は1価又は多価の金属イオンである。nはイオン交
換可能なイオン(金属イオン)の原子価である。また、
x及びyはそれぞれ金属酸化物、シリカのモル系数、z
は結晶水のモル数を表している。
【0019】本発明においては、天然ゼオライトや合成
ゼオライトを問わず用いることができ、例えば、天然ゼ
オライトとしてはモルデナイトやエリオナイト、クリノ
ブチロライトなどが挙げられ、合成ゼオライトとしては
A型ゼオライトやX型ゼオライト、Y型ゼオライト、T
型ゼオライトなどが挙げられる。また、これらのうちか
ら選ばれた少なくとも1種又は2種以上を混合して用い
ることができる。
【0020】これらのゼオライトは水に不溶性のもので
あって、接着性混合物中にゼオライト粒子として混合分
散される。ゼオライト粒子の粒子径は特に限定されるも
のではなく、通常に得られるゼオライト粒子を整粒する
ことなくそのまま用いることができるが、創傷部位へ適
用した際の感触や保型性の観点から、その粒子型は比較
的小さく整粒したものが好ましい。例えば、0.1μm
〜500μm、好ましくは0.1μm〜10μmのゼオ
ライト粒子を用いることができ、しかも、この範囲の粒
径のものは、通常の製造工程により安価に入手できる点
で特に望ましい。
【0021】本発明において、上記のゴム系接着剤と、
ハイドロコロイド粉末と、ゼオライト粒子の配合割合
は、人体の適用部位との接着性や、吸水若しくは水膨張
の速度やその量、さらに保型性等の観点から、ゴム型接
着剤が15〜70重量%の範囲、特に35〜50重量%
の範囲とし、また、ハイドロコロイド粉末が10〜75
重量%、特に40〜65重量%の範囲、さらにゼオライ
ト粒子が0.1〜30重量%、特に1〜15重量%とす
るのが望ましい。
【0022】また、ゼオライト粒子としては、当該ゼオ
ライト粒子中のイオン交換可能なイオンの一部若しくは
全部が、金属イオンで置換されたものを用いることがで
きる。ゼオライトは上述したように、結晶構造を形成す
るイオンMは通常1価又は多価の金属イオンであり、こ
の金属イオンは他の金属イオンと置換可能なものであ
る。この置換する金属イオンとしては、通常1価又は多
価の金属イオンを用いることができ、例えば、1価のイ
オンとしてはNaイオン、Agイオン、2価のイオンと
してはZnイオン、Cuイオン、Mgイオン、Caイオ
ンなどを用いることができる。また、3価の金属イオン
でも差し支えなく、例えばAlイオンを用いることもで
きる。
【0023】ゼオライト粒子中の交換可能なイオンの置
換方法としては、例えば、予め調整したNaイオン、A
gイオン、Znイオン、Cuイオン、Mgイオン、Ca
イオンなどの目的とする金属イオンを含む水溶液にゼオ
ライトを接触させて、ゼオライト中のイオン交換可能イ
オンと上記イオンとを置換する方法が挙げられる。
【0024】また、本発明においては、単独の金属イオ
ンでイオン置換したゼオライト粒子をそれぞれ混合して
用いることもできる。さらには、イオン置換する場合
に、複数の金属イオン、例えば、AgイオンとZnイオ
ンなど2種若しくはそれ以上の金属イオンを含む混合水
溶液にゼオライトを接触させて、複数の金属イオンでイ
オン置換させた混合ゼオライト粒子を用いることもでき
る。
【0025】特に、ZnやMg、Alなどの多価金属イ
オンでイオン置換されたゼオライト粒子を用いることに
すれば、後述するように、吸液能が高くかつ持続性に優
れたハイドロドレッシング材が得られる。
【0026】さらに、AgやCu、Znなどの抗菌性金
属イオンでイオン置換されたゼオライト粒子を用いるこ
とにすれば、ハイドロドレッシング材が微生物により汚
染されるのを防止することができ、保存安定性に優れた
ハイドロドレッシング材とすることができる。また、患
部に対する抗菌性や殺菌性を与えることができ、創傷の
治癒を促進する上でも非常に有効である。
【0027】また、より一層高い保型性を維持し、持続
的な吸水性を保つなどの観点より、水に対して易溶性の
アルミニウム塩を粒子状態で混合分散させるのが望まし
い。
【0028】このように水に対して易溶性のアルミニウ
ム塩を粒子状態で混合分散したハイドロドレッシング材
は、傷滲出液等を吸収すると、アルミニウム塩から生成
したアルミニウムイオンと特定のポリマーからなるハイ
ドロコロイド粉末(粒子)がイオン結合、あるいは配位
結合を形成し、これによって、接着性混合物の結着力を
向上させて当該ドレッシング材の保型性を維持し、適用
部位との密着性をさらに向上させる。また、吸液能の向
上を図ることができ、より一層の効果を得ることができ
る。
【0029】アルミニウム塩としては、水に対して易溶
性のものであれば、特に限定されるものではなく、無機
系アルミニウム塩又は有機系アルミニウム塩あるいはこ
れらの混合物が挙げられる。ここで、水に対して易溶性
とは、水100gに対して5g以上のものをいい、具体
的には、例えば、易溶性のアルミニウム塩としてミョウ
バン、焼ミョウバン、硫酸アルミニウム(無水物、水和
物)、硝酸アルミニウム水和物、乳酸アルミニウム、サ
ルチル酸アルミニウム等が挙げられ、これらから選ばれ
た1種若しくは2種以上のアルミニウム塩が用いられ
る。
【0030】ここで、ミョウバンとは、一般式
【0031】
【式1】
【0032】の一般式で表されるうち
【0033】
【式2】
【0034】に相当する三価の金属塩がアルミニウムで
あるものを指し、水酸化アルミニウムアンモニウム水和
物、硫酸アルミニウムカリウム水和物、硫酸アルミニウ
ムナトリウム水和物等が含まれるのであり、更に焼ミョ
ウバンとは上記ミョウバンを熱して無水物としたもので
ある。
【0035】これらのアルミニウム塩は粒子状態で、上
記粘着性ハイドロドレッシング組成物中に混合される
が、分散性、傷滲出液や体液等を吸収した際の溶解速度
やアルミニウムイオンの放出速度の観点から、アルミニ
ウム塩の平均粒径が、3000μm以下、特に1000
μm以下とするのが好ましい。
【0036】また、当該アルミニウム塩の配合割合は、
ゼオライト粒子と合わせた重量割合が、上記配合割合、
つまり、ゴム型接着剤が15〜70重量%の範囲、ハイ
ドロコロイド粉末が10〜75重量%、さらにゼオライ
ト粒子及びアルミニウム塩の合計量が0.1〜30重量
%、特に1〜15重量%とするのが望ましい。
【0037】さらに、アルミニウム塩に比べて水に対し
て難溶性の金属塩及び/又は難溶性の金属酸化物を混合
するのが望ましい。この金属塩及び/又は金属酸化物
は、アルミニウム塩に比べて水に対して難溶性であっ
て、イオン架橋可能であれば特に限定されるものではな
い。なお、ここで難溶性とは、水100gに対して5g
未満のものを示し、例えば、水酸化アルミニウムの溶解
度は、水100gに対して0.2mg程度である。
【0038】この具体的な例として、例えば、安息香酸
亜鉛(無水物、1水和物)、クエン酸亜鉛、炭酸亜鉛、
乳酸亜鉛(3水和物、2水和物のD型)、酸化亜鉛(亜
鉛華)、サリチル酸亜鉛3水和物、硫化亜鉛、亜硫酸亜
鉛水和物、安息香酸カルシウム水和物、炭酸カルシウ
ム、クエン酸カルシウム4水和物、ふっ化カルシウム、
グリセリン酸カルシウム(無水物、2水和物)、リン酸
二水素カルシウム1水和物、リン酸三カルシウム、亜リ
ン酸カルシウム水和物、硫酸カルシウム(2水和物、無
水物)、亜硫酸カルシウム水和物、酒石酸カルシウム4
水和物、チオシアン酸カルシウム、安息香酸アルミニウ
ム(無水物)、クエン酸アルミニウム、リン酸アルミニ
ウム水和物、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
【0039】また、本発明にあっては、必要に応じて、
上記のハイドロドレッシング材の凝集性や接着性を改善
する目的で、他のゴムエラストマーをさらに配合するこ
とが可能である。
【0040】このゴムエラストマーとしては、具体的に
は、高分子量(粘度平均分子量約100万〜200万)
のポリイソブチレン、ポリイソプレン、ブチルゴムや、
スチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−S)及びス
チレン−イソプレン−スチレン(S−I−S)及びスチ
レン−エチレン/ブチレン−スチレン(S−E/B−
S)などの各種スチレンブロックコポリマーが挙げられ
る。
【0041】この場合において、上記ゴムエラストマー
の配合割合は、ハイドロドレッシング材全体の0.5〜
20重量%、特に、2〜8重量%の範囲とするのが望ま
しく、ゴムエラストマーの配合割合が0.5重量%未満
では配合する意味がなく、一方、20重量%を超えると
ゴム系接着剤や特定のハイドロコロイド粉末の濃度が相
対的に低下し、接着力が低下したり、滲出液の吸収特性
が低下する恐れがある。
【0042】さらに、必要に応じて上記粘着性組成物中
には、可塑剤または溶剤、あるいは例えば、鉱油やペト
ロラクタム、テルペン樹脂等の粘着性付与剤を加えるこ
とが可能である。
【0043】これらの可塑剤や溶剤あるいは粘着性付与
剤の配合割合は、これら全体で、ハイドロドレッシング
材全体の1〜20重量%、特に、3〜10重量%の範囲
とするのが望ましく、これらの配合割合が1重量%未満
では配合する意味がなく、一方、20重量%を超えると
ゴム系接着剤や特定のハイドロコロイド粉末の濃度が相
対的に低下し、接着力が低下したり、滲出液の吸収特性
が低下する恐れがある。
【0044】また、本発明のコロイドドレッシング材に
は、所望によって、造塩能及び/又は配位能を持つ官能
性を有さない他の吸水性及び/又は水膨潤性のポリマー
を含有させることもできる。この場合には、保型性を維
持するために、当該コロイドドレッシング材全体の30
重量%以下に調整することが望ましい。30重量%を超
えると、保型性が保てなくなりハイドロドレッシング材
の一部が流れ出す恐れを生じる。
【0045】このポリマーとしては、吸水性及び/又は
水膨潤性のポリマーであれば特に限定されるものではな
いが、傷浸出液等で濡れた際に接着性を発現できるもの
が好ましく、例えば、ガヤラゴム、グアーガム、ローカ
ストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
グリコール、ポリアクリルアミド、水不溶性澱粉−アク
リロニトリルグラフトポリマー、水不溶性架橋デキスト
リン等が挙げられる。
【0046】このように、本発明においては、適当なゼ
オライト粒子を選択して混合分散させることにより、あ
るいはさらに、水に易溶性のアルミニウム塩やアルミニ
ウム塩に比べて水に対して難溶性の金属塩及び/又は難
溶性の金属酸化物を混合することにより、吸液能を高め
たハイドロドレッシング材を得ることができる。
【0047】本発明に係るハイドロドレッシング材は、
上記の各成分を混練させて作成されるが、この混練に
は、例えば、ニーダーミキシングロール、バンバリーミ
キサー、二軸型混練機、ヘンシェルミキサー、押出混練
機等の各種の混練機を用いることができる。そして、混
練した後、シート状に成型され、所定の大きさ等にカッ
トされる。
【0048】また、このハイドロドレッシング材は支持
体上に積層することなく用いることもできるが、支持体
上に積層して用いてもよい。本発明に係る機能性外用材
は、上述したハイドロドレッシング材を支持体上に積層
したものである。このように支持体上に積層することに
より、取扱いが容易になるとともに、支持体がハイドロ
ドレッシング材を保護する機能を果す。また、支持体が
保型性に寄与するため、長時間の使用が可能になり、被
服等の汚れを防ぐこともできる。
【0049】この支持体としては、柔軟でしかも防水性
があるものであれば特に限定されるものではなく、無孔
あるいは多孔質のフィルムやシート、発泡状シート、さ
らには、これらを組み合わせたもののいずれでも使用が
可能である。具体的には、合成樹脂製の支持体として、
ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミドポリエーテルウレタン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂等
を用いることができる。
【0050】また支持体の厚さとしては10〜200μ
m、特に20〜150μmのフィルム状とするのが望ま
しく、10μm未満となると薄くなりすぎて強度や取扱
い性に問題を生じる。また、200μmを超えると厚く
なりすぎて人体の適用部位との密着性が低下したり、取
扱い性に問題を生じる。
【0051】積層されるハイドロドレッシング材の厚さ
としては、一般に100〜3000μmが好ましく、特
に300μm〜2000μmとするのが望ましい。10
0μm未満であると人体への接着力が低下したり、クッ
ション性が低下して、傷を保護する上で問題を生じるこ
とがあり、また吸液性が十分でなくなる。一方、300
0μmを超えると皮膚の屈曲に対して密着させることが
困難となり、剥がれやすくなり適当ではない。
【0052】また、支持体には、ハイドロドレッシング
材に吸収された液の水分が蒸発しやすいように透湿性を
有し、また創傷部の感染防止とハイドロドレッシング材
の腐敗防止の観点から、細菌バリア性を有するものを用
いることが望ましい。例えば、連続多孔性の発泡状シー
トに細菌バリアー性を有する別のフィルムまたはシート
を貼り合わせたものや、多孔性のフィルムやシートの表
面に薄い高透湿性フィルムを積層し、細菌バリアー性を
持たせたものを用いることができる。
【0053】本発明にあっては、創傷部位の治癒効果か
らの面から各種の抗菌性物質、例えば、グルコン酸クロ
ルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニ
ウム、ポビドンヨードなどのヨード系物質、サルファ剤
や抗生物質、例えば硫酸フラジオマイシンや硫酸ゲンタ
マイシンなどのうちから1種又は2種以上を配合するこ
とにしてもよい。この際、抗菌性物質の添加量として
は、創傷部位の治癒効果及びハイドロドレシング材の腐
敗防止等の観点から、必要量添加すればよいが、概ね、
0.01〜20重量%、好ましくは、0.05〜5重量
%の範囲で添加するのがよい。
【0054】また、支持体上に積層されたハイドロドレ
ッシング材の表面に、剥離性のあるセパレータを積層す
ることにしてもよい。セパレータとしても特に材質に制
約を受けるものではないが、例えば、プラスチック製の
セパレータや紙製のシートやフィルムなどを用いること
ができる。このように、セパレータを積層することによ
り、粘着面が被覆され、取扱い性を格段に向上させるこ
とができる。
【0055】
【実施例】図1は本発明に係る機能性外用材の一実施の
態様を示す斜視図であって、当該機能性外用材1は、上
述したようなシート状の支持体3上に、上記のハイドロ
ドレッシング材2が積層され、さらにその上面にセパレ
ータ4が積層されている。
【0056】次に、本発明による効果を確かめるべく、
以下に述べるように、多種類のゼオライト粒子を用い
て、本発明の実施例である各種のハイドロドレッシング
材を作成し、比較例のハイドロドレッシング材と比較し
た。
【0057】〔実施例1〕ゼオライト粒子として、Na
イオン、Agイオン、Znイオン、Alイオンでぞれぞ
れイオン置換されたA型ゼオライト粒子(平均粒径1μ
m)及びAgイオンおよびZnイオンでイオン置換され
たA型ゼオライト粒子(平均粒径1μm)並びにAgイ
オンおよびZnイオンでイオン置換されたY型ゼオライ
ト粒子(平均粒径1μm)を用いて、表1に示すような
配合割合となるように、次に述べる調製方法により、実
施例1−1〜実施例1−12のハイドロドレッシング材
を作製した。なお、ここで、Ag及びZnでイオン置換
されたゼオライト粒子とは、Agイオン及びZnイオン
の両イオンを含む水溶液中でイオン置換されたゼオライ
ト粒子を意味する(以下、各実施例において同じ意味で
ある。)。
【0058】(調製方法)イソプレンゴム(IR)及び
ポリイソブチレン(PIB、Flory法による粘度平均分
子量約46,000)を予め、ニーダーを用いて混練
し、ゴム系接着剤を作成した。さらに、このゴム系粘着
剤を混練しながら、表1に示す混合割合となるように、
所定量のゼオライト粒子及びカルボキシメチルセルロー
ス(C)、ペクチン(P)、ゼラチン(G)を投入し、
加温しながら20分間混練した。その後、加圧プレス法
により、厚み1.5mmのシート状に成形し、当該粘着
剤シートに支持体としてポリウレタンフィルム(厚さ2
0μm)と、剥離紙とを積層したのち、照射線量25k
Gyでγ線滅菌を行ない、実施例1の各種ハイドロドレ
ッシング材を得た。
【0059】
【表1】
【0060】〔実施例2〕実施例1に述べたゼオライト
粒子の中で、Naでイオン置換されたA型ゼオライト粒
子及びAgイオンおよびZnイオンで置換されたA型ゼ
オライト粒子を用い、水に易溶性のアルミニウム塩とし
てミョウバンを粒子状態(平均粒径150μm)で表2
に示すような配合割合となるように加えて、以下に述べ
る調製方法により、実施例2−1〜2−3のハイドロド
レッシング材を作製した。
【0061】(調製方法)上記方法と同様にして調製し
たゴム系接着剤を、ニーダーにて混練しながら、表2に
示す混合割合となるように、所定量のゼオライト粒子と
ミョウバン及びカルボキシメチルセルロース(C)、ペ
クチン(P)、ゼラチン(G)を投入し、加温しながら
20分間混練した。その後実施例1と同様にして、実施
例2の各種ハイドロドレッシグ材を得た。
【0062】
【表2】
【0063】〔実施例3〕実施例1に述べたゼオライト
粒子の中で、AgイオンおよびZnイオンでイオン置換
されたA型ゼオライト粒子を用い、水に易溶性のアルミ
ニウム塩としてミョウバンを粒子状態(平均粒径150
μm)で、及び水に難溶性の金属塩として水酸化アルミ
ニウムを表2に示すような配合割合となるように加え
て、以下に述べる調製方法により、実施例3−1及び3
−5のハイドロドレッシング材を作製した。
【0064】(調製方法)実施例1と同様にして調製し
たゴム系接着剤をニーダーで混練しながら、表2に示す
混合割合となるように、所定量のゼオライト粒子とミョ
ウバン並びに水酸化アルミニウム、さらにカルボキシメ
チルセルロース(C)、ペクチン(P)、ゼラチン
(G)を投入し、加温しながら20分間混練した。その
後実施例1と同様にして、実施例3の各種ハイドロドレ
ッシグ材を得た。
【0065】〔比較例1〕比較例1として、表1に示す
ような配合割合となるように、ゼオライト粒子及びミョ
ウバン、水酸化アルミニウムを全く加えないで、実施例
1と同様にして、比較例1のハイドロドレッシング材を
得た。
【0066】〔比較例2〕比較例2として、表2に示す
ような配合割合となるように、水に易溶性のアルミニウ
ム塩としてミョウバン(平均粒径150μm)及び難溶
性の金属塩として水酸化アルミニウムを用いて、実施例
3と同様にして、比較例2のハイドロドレッシング材を
得た。
【0067】上記実施例1〜3及び比較例1、2で得た
各種のハイドロドレッシング材について、以下に述べる
方法で、吸液率及び溶出率を測定し、その結果を図2乃
至図7に示した。
【0068】〔吸液率の測定〕各ハイドロドレッシング
材を、直径20mmの円形状に裁断し、剥離紙を除去し
たのち、生理食塩液50ml中に浸漬し37℃の環境の
下で保存した。そして、4時間、24時間、48時間、
72時間、168時間後に生理食塩液中から各ハイドロ
ドレシッング材を取り出し、その重量を測定した。そし
て、浸漬前の重量に対する吸液して増加した重量の割合
を、吸液率としてパーセントで算出した。
【0069】〔溶出率の測定〕上記で吸液率を測定に用
いた各ハイドロドレッシング材を浸漬した生理食塩液
を、4時間、24時間、48時間、72時間、168時
間後に一定量(2ml)採取し、浸漬液を乾燥して水分
を除去した。残留した不揮発分重量から、生理食塩液由
来の塩化ナトリウム重量を差し引いて、採取した一定量
の生理食塩水中の溶出分重量を求めた。そして、全ハイ
ドロドレッシング材からの溶出分重量を、生理食塩液の
採取量から換算し、浸漬前のハイドロドレッシング材の
重量に対する換算した溶出分重量の割合を、溶出率とし
てパーセントで算出した。
【0070】〔測定結果〕各実施例及び各比較例の吸液
率については図2〜図4に、また溶出率については図5
〜図7に示した。
【0071】図2は、ゼオライト粒子を単独で約2重量
部配合した場合(実施例1ー1、1ー3、1ー4、1ー
5、1ー8、1ー11)の吸液率の経時変化について示
すグラフである。図2より分かるように、Naイオン、
Agイオン及びZnイオンでイオン置換したA型ゼオラ
イト粒子を用いた場合には、比較例1と比べて、短時間
(24時間)経過時の吸液率が向上している。特に、N
aイオンやAgイオンの1価イオンで置換したゼオライ
ト粒子を用いた場合には、特に急激な吸液率の上昇が認
められた。一方、2価イオンであるZnイオンでイオン
置換したA型ゼオライト粒子を用いた場合には、吸液率
の上昇はやや緩やかなるものの、長時間にわたって一定
の吸液率を保持し、吸液率の優れた持続性を示した。ま
た、Alイオンでイオン置換したA型ゼオライト粒子
や、Agイオン及びZnイオンでイオン置換したY型ゼ
オライト粒子を用いた場合は、短時間での吸液率の向上
効果は低いが、より長時間にわたって吸液率を保持する
効果が認められた。
【0072】図3は、ゼオライト粒子約2重量部(若し
くは約5重量部)にミョウバン及び水酸化アルミニウム
を加えた場合(実施例2ー1〜3及び3ー1)の吸液率
の経時変化について示すグラフである。図3から分かる
ように、いずれの実施例のハイドロドレッシング材にお
いても、比較例1及び比較例2のいずれのハイドロドレ
ッシング材に比べても吸液能が飛躍的に上昇し、短時間
(24時間)経過時の吸液率が上昇するとともに、長時
間にわたり吸液率を保持し、優れた持続性も併せ持つこ
とが認められた。
【0073】また、水分吸収後の膨張したハイドロドレ
ッシング材に指で圧力を加え、保型性を触感で評価した
ところ、ゼオライト粒子を単独で用いた場合(実施例
1)に比べ、ミョウバンを併用した場合(実施例2−1
〜3)は、より崩れにくく、さらにミョウバン及び水酸
化アルミニウムを併用した金属塩併用型(実施例3−
1)はさらに弾性強度が高く崩れにくくなっており、よ
り保型性が向上していることが確かめられた。
【0074】図4は、各種ゼオライト粒子の添加量を変
化させた場合(実施例1ー1〜2、実施例1ー5〜6、
実施例1ー7〜10、実施例1ー11〜12、実施例2
−2〜3、実施例3ー1〜5)の24時間経過後におけ
る吸液率の変化を示すグラフである。この結果より、各
種ゼオライト粒子を2重量部程度を用いた場合に最大の
効果を得られるが、ゼオライト粒子を多量に配合しすぎ
ると、吸液能の低下が見られる。この結果、各種ゼオラ
イト粒子を1〜15重量%程度配合するのが好ましく、
配合量を増加するにつれて効果が低下し、コスト的にも
不利であることが分かる。
【0075】図5は、ゼオライト粒子を単独で約2重量
部用いた場合(実施例1ー1、1ー3、1ー4、1ー
5、1ー8、1ー11)の経時変化について示すグラフ
である。図5より分かるように、いずれの実施例にあっ
ても、長時間(1週間程度)にわたって比較例1と変わ
りない溶出率を示した。
【0076】図6は、ゼオライト粒子約2重量部(若し
くは約5重量部)にミョウバン及び水酸化アルミニウム
を加えた場合(実施例2ー1〜3及び3ー2)の各溶出
率の経時変化について示すグラフである。図6から分か
るように、時間経過とともに溶出率が徐々に上昇し保型
性がくずれて行くが、ミョウバンを併用した場合(実施
例2ー1〜3)には、比較例1のハイドロドレッシング
材に比べて溶出率が低下しており、ハイドロコロイド粉
末(粒子)の損失が小さくなって弾性強度が保持され、
保型性の向上が図れた。また、図6には示していない
が、実施例1に示すゼオライト粒子のみを加えた場合と
比較しても(図5を参照)、溶出率の低下が見られた。
【0077】図7は、各種ゼオライト粒子の添加量を変
化させた場合(実施例1ー1〜2、実施例1ー5〜6、
実施例1ー7〜10、実施例1ー11〜12、実施例3
ー1〜5)の24時間経過後における溶出率の変化を示
すグラフである。吸液率の場合と同様に、2重量部程度
を用いた場合にほぼ最大の効果を得られるが、ゼオライ
ト粒子を配合しすぎると、溶出率が上昇する。したがっ
て、保型性の観点からも、ゼオライト粒子を1〜15重
量%程度配合するのが好ましく、配合量を増加するにつ
れて効果が低下し、コスト的にも不利であることが分か
る。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、ゼオライト粒子を配合
させた新たなタイプの吸液能に優れたハイドロドレッシ
ング材を提供することができる。
【0079】特に、前記ゼオライト粒子中のイオン交換
可能なイオンの一部若しくは全部を金属イオンでイオン
置換することにより、より吸液能に優れ、あるいは持続
性に優れたハイドロドレッシング材とすることができ
る。
【0080】特に多価イオンである金属イオンで置換す
ることにより、特に持続性に優れた吸液能のよいハイド
ロドレッシング材とすることができる。
【0081】また、水に対して易溶性のアルミニウム塩
を粒子状態で混合分散させることにより、より一層吸液
能が向上し、しかも保型性に優れたハイドロドレッシン
グ材にできる。特に、水に対して易溶性のアルミニウム
塩とアルミニウム塩に比べて水に対して難溶性の金属塩
及び/又は難溶性の金属酸化物と併用することにより、
より保型性を向上させたハイドロドレッシング材を提供
できる。
【0082】これらのハイドロドレッシング材を用いる
ことにより、優れた吸液能と保型性を示す機能性外用材
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る機能性外用材の一実施の態様を示
す斜視図である。
【図2】ゼオライト粒子のみを用いた本発明に係るハイ
ドロドレッシング材の吸液率の経時変化を示すグラフで
ある。
【図3】ゼオライト粒子とミョウバン及び水酸化アルミ
ニウムを併用した本発明に係るハイドロドレッシング材
の吸液率の経時変化を示すグラフである。
【図4】本発明に係るハイドロドレッシング材におい
て、ゼオライト粒子の配合量の違いによる24時間経過
後の吸液率の変化を示すグラフである。
【図5】ゼオライト粒子のみを用いた本発明に係るハイ
ドロドレッシング材の溶出率の経時変化を示すグラフで
ある。
【図6】ゼオライト粒子とミョウバン及び水酸化アルミ
ニウムを併用した本発明に係るハイドロドレッシング材
の溶出率の経時変化を示すグラフである。
【図7】本発明に係るハイドロドレッシング材におい
て、ゼオライト粒子の配合量の違いによる24時間経過
後の溶出率の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 機能性外用材 2 ハイドロドレッシング材 3 支持体 4 セパレータ
フロントページの続き (72)発明者 国谷 正善 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 杉井 哲次 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 栗原 靖夫 愛知県名古屋市瑞穂区豊岡通3丁目35番地 (72)発明者 石川 弘倫 兵庫県神戸市西区室谷2丁目2番10号 日 本ケミカルリサーチ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム系接着剤と、吸水性及び/又は水膨
    張性を有し、しかも造塩能及び/又は配位能を持つ官能
    性を有するポリマーからなるハイドロコロイド粉末との
    接着性組成物中に、ゼオライト粒子が混合分散されてい
    ることを特徴とするハイドロコロイドドレッシング材。
  2. 【請求項2】 前記ゼオライト粒子中のイオン交換可能
    なイオンの一部若しくは全部が、金属イオンで置換され
    たことを特徴とする請求項1に記載のハイドロコロイド
    ドレッシング材。
  3. 【請求項3】 前記金属イオンは、多価イオンであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のハイドロコロイドドレ
    ッシング材。
  4. 【請求項4】 前記接着性組成物中にさらに、水に対し
    て易溶性のアルミニウム塩が、粒子状態で混合分散され
    ていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のハ
    イドロコロイドドレッシング材。
  5. 【請求項5】 前記接着剤組成物中にさらに、アルミニ
    ウム塩に比べて水に対して難溶性の金属塩及び/又は難
    溶性の金属酸化物が混合されていることを特徴とする請
    求項4に記載のハイドロコロイドドレッシング材。
  6. 【請求項6】 高吸液能を有することを特徴とする請求
    項1、2、3、4、又は5に記載のハイドロコロイドド
    レッシング材。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6に記載
    のドレッシング材が、支持体上に積層されたことを特徴
    とする機能性外用材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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