JPH1189874A - 自着性包帯 - Google Patents
自着性包帯Info
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- JPH1189874A JPH1189874A JP25344797A JP25344797A JPH1189874A JP H1189874 A JPH1189874 A JP H1189874A JP 25344797 A JP25344797 A JP 25344797A JP 25344797 A JP25344797 A JP 25344797A JP H1189874 A JPH1189874 A JP H1189874A
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- tensile strength
- self
- bandage
- adhesive
- nonwoven fabric
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Abstract
要がなく、かつ切断面部分の糸ほつれが生じないような
自着性包帯を提供することにある。 【解決手段】 基材上に自着性粘着剤を含む粘着剤層が
設けられてなる自着性包帯であって、当該基材が不織布
であり、当該包帯の長さ方向の破断時の引張強度が幅方
向の破断時の引張強度よりも大きく、当該包帯の幅方向
の破断時の引張強度が3kgf/50mm以下であり、
かつ長さ方向の破断時の伸度が50%以上である自着性
包帯である。好適には、当該基材はコットン不織布であ
り、幅方向の破断時の引張強度に対する長さ方向の破断
時の引張強度の比が1.2以上である。
Description
特に医療の補助目的のために使用され、適用部位を圧迫
させることができる自着性包帯に関する。
は注射等を行った後に脱脂綿を擦刺部にあて、それを手
あるいは包帯で圧迫することにより止血を行っている。
しかし、手で圧迫する方法は一定時間脱脂綿を抑える必
要があり、また包帯で圧迫する方法は適用部位に巻いた
後包帯の端部を折り込むかあるいは絆創膏で止める必要
があり、いずれの方法も煩雑である。
材にラテックスを付着させて端部の固定を容易に行える
自着性包帯(特開昭63−260553号公報)や、基
材に織物を使用しハサミなどを使用せずに手で切断可能
な自着性包帯(実用新案登録第3020833号)が提
案されている。
開示の自着性包帯は、その端部を折り込むかあるいは絆
創膏で止める等の煩雑さはないが、ハサミ等で適当な長
さに切断した時には、依然として上述のような煩雑さが
残る。また、上記の実用新案登録第3020833号に
開示の自着性包帯は、ハサミ等を使用して切断する煩雑
さはないが、基材が織物であるため切断面部分の糸ほつ
れが生じ易く外観及び衛生面で問題がある。
解決しようとするものであり、その目的は、使用の際ハ
サミ等で適当な長さに切断する必要がなく、かつ切断面
部分の糸ほつれが生じないような自着性包帯を提供する
ことにある。
題を解決すべく種々検討した結果、特定の材質の基材を
使用し、破断時の強度が特定の条件を満足することによ
り、本発明を完成するに至った。
なる自着性包帯であって、当該基材が不織布であり、当
該包帯の長さ方向の破断時の引張強度が幅方向の破断時
の引張強度よりも大きく、当該包帯の幅方向の破断時の
引張強度が3kgf/50mm以下であり、かつ当該包
帯の長さ方向の破断時の伸度が50%以上であることを
特徴とする自着性包帯。 (2) 幅方向の破断時の引張強度に対する長さ方向の破断
時の引張強度の比が1.2以上である上記(1) に記載の
自着性包帯。 (3) 不織布がコットン不織布である上記(1) に記載の自
着性包帯。 (4) 不織布が長繊維からなる上記(3) に記載の自着性包
帯。
本発明の自着性包帯は基材上に粘着層が形成されてなる
ものである。
これにより得られる包帯を手で切断した時の切断面のほ
つれを防止できる。当該不織布の材質は特に限定され
ず、コットン、パルプ等が挙げられるが、伸び、風合い
(使用感)等の点でコットンが好ましい。さらに当該不
織布は、得られる包帯を手で切断した時の切断面のほつ
れをより確実に防止するため、長繊維を加工してなるも
のが好ましい。不織布の製造は、強度および伸度の点か
らウォーターニードル(水流方式)が採用されることが
好ましい。
扱いの点から、30g/m2 以上であることが好まし
い。
るためには、基材のMD方向とCD方向の破断時の引張
強度のうち、小さい方の当該引張強度は3kgf/50
mm以下、好ましくは2.5kgf/50mm以下であ
る。MD方向およびCD方向の両方の引張強度が3kg
f/50mmを超える場合、得られる包帯を手で容易に
切断することができない。なお、当該引張強度の下限は
0.5kgf/50mm程度である。
直ぐに切断できるためには、基材のMD方向とCD方向
の破断時の引張強度のうち、小さい方の当該引張強度に
対する大きい方の当該引張強度の比が1.2以上、特に
1.5〜2.5であることが好ましい。この比が1.2
未満の場合、得られる包帯を手で切断した時に斜めに切
断され易く、外観上問題となる。従って、大きい方の破
断時の引張強度は好ましくは3.6kgf/50mm以
上となる。
度は後述の方法により測定される。このような破断時の
引張強度を有する不織布の製造には、ウォーターニード
ル(水流方式)を採用することも1つの手段である。
を発揮するために、当該不織布はMD方向およびCD方
向のうち、破断時の引張強度が大きい方の破断時の伸度
が50%以上、好適には70%以上である。当該伸度が
50%未満の場合、得られる包帯の圧迫性が低くなり止
血が充分にできない。
後述の方法により測定される。このような破断時の伸度
を有する不織布の製造には、ウォーターニードル(水流
方式)を採用することも1つの手段である。
する不織布としては、例えば、コットン不織布(ベンリ
ーゼKF−401 旭化成株式会社製)、コットン不織
布(ベンリーゼSF−302 旭化成株式会社製)等が
例示される。
ち、破断時の引張強度が大きい方が自着性包帯の長さ方
向となるように使用される。本発明においては包帯の長
さ方向とは包帯の巻き方向(引き出し方向)をいい、幅
方向とは、当該長さ方向の直角方向をいう。
いる。粘着剤層は自着性粘着剤を含むものである。本発
明で使用される自着性粘着剤は、医療用に安全が確認さ
れたものであれば特に限定されるものではなく、公知の
ものが使用可能であり、例えば、天然ゴム、合成ゴム等
のゴム系、アクリル酸とアクリル酸エステルの共重合物
等のアクリル系のものが挙げられ、これらは単独でまた
は複数組み合わせて使用され、さらにはロジン系エステ
ル等の粘着付与剤と併用される。
より作成される。例えば、自着性粘着剤塗布液を所定
量、含浸、噴霧、塗布等の方法により付着させた後、乾
燥により溶媒を除去し適当な長さに切断することで得ら
れる。粘着剤は、乾燥後1〜10g/m2 程度となるよ
うに塗布される。
帯は、長さ方向の破断時の引張強度が幅方向の引張破断
時の強度よりも大きいため、ハサミ等で切断する必要が
なく手で幅方向に切断できるものである。また、幅方向
の破断時の引張強度が3kgf/50mm以下、好まし
くは2.5kgf/50mm以下であるので、その切断
が容易となる。
長さ方向の破断時の引張強度の比が好適には1.2以
上、特に1.5〜2.5であるため、手で切断した際に
斜めに切断されることがなく、ほぼ真っ直ぐに切断でき
る。
以上、好適には特に70%以上であるため、その圧迫性
が良好となり十分に止血できる。
ため、手で切断した際に切断面にほつれが生じることが
ない。
医療行為のための採血或いは注射等を行った際、脱脂綿
を擦刺部にあてそれを包帯で圧迫する時等や、創傷等の
手当ての際のガーゼ固定等に好適に使用される。
く説明するが、これらは本発明を限定するものではな
い。以下に、測定方法を示す。
張試験機(上島製作所、型式5)を使用して、1分間に
300mmの速度で引張った時の破断時の最大荷重を測
定した。 2.破断時の伸度 50mm幅×約150mm長さの試験片をテンシロン引
張試験機(上島製作所、型式5)を使用して、1分間に
300mmの速度で引張った時の破断時の最大伸度を測
定した。 3.ハンドカット性 包帯を幅方向に手で切断した時、ほつれがなくかつ容易
に切断できた場合を○、切断できなかった場合を×とし
た。 4.圧迫性 包帯を前腕部に巻きつけた時の締めつけがあるものを
○、ないものを×と評価した。
ルヘキシルからなる共重合体を使用し、この5%酢酸エ
チル溶液をコットン不織布(ベンリーゼKF−401
旭化成株式会社製;MD方向の引張強度3.5kgf/
50mm、CD方向の引張強度2.3kgf/50m
m、MD方向の引張強度/CD方向の引張強度=1.
5、MD方向の伸度70%)に乾燥後の付着量が3g/
m2 となるよう上記溶液を含浸させた後、高温熱風乾燥
機で120℃で2分間乾燥させ溶媒を除去し、コットン
不織布のMD方向が包帯の長さ方向となるよう長さ30
0mm、幅50mm幅に切断し自着性包帯を得た。得ら
れた自着性包帯の長さ方向の引張強度は3.5kgf/
50mm、幅方向の引張強度は2.3kgf/50m
m、長さ方向の引張強度/幅方向の引張強度=1.5、
長さ方向の伸度は70%であった。
の低分子エマルジョン100重量部、乳化剤(ノイゲン
EA−120、第一工業製薬株式会社製)2部、老化防
止剤(ノクラックNS−30大内新興化学株式会社)
0.5部の5%水溶液を用い、実施例1と同様のコット
ン不織布を基材として、これに乾燥後の付着量が1g/
m2 となるよう上記溶液を噴霧させた後、高温熱風乾燥
機で120℃で3分間乾燥させ溶媒を除去し、コットン
不織布のMD方向が包帯の長さ方向となるよう長さ30
0mm、幅50mm幅に切断し自着性包帯を得た。得ら
れた自着性包帯の長さ方向の引張強度は3.5kgf/
50mm、幅方向の引張強度は2.3kgf/50m
m、長さ方向の引張強度/幅方向の引張強度=1.5、
長さ方向の伸度は70%であった。
を用い、基材としてコットン不織布(ベンリーゼSF−
302 旭化成株式会社製;MD方向の引張強度3.0
kgf/50mm、CD方向の引張強度1.4kgf/
50mm、MD方向の引張強度/CD方向の引張強度=
2.1、MD方向の伸度55%)を用い、これに乾燥後
の付着量が1g/m2 となるよう上記溶液を含浸させた
後、高温熱風乾燥機で120℃で3分間乾燥させ溶媒を
除去し、コットン不織布のMD方向が包帯の長さ方向と
なるよう長さ300mm、幅50mm幅に切断し自着性
包帯を得た。得られた自着性包帯の長さ方向の引張強度
は3.0kgf/50mm、幅方向の引張強度は1.4
kgf/50mm、長さ方向の引張強度/幅方向の引張
強度=2.1、長さ方向の伸度は55%であった。
不織布(ベンリーゼJS−384 旭化成株式会社製;
MD方向の引張強度3.1kgf/50mm、CD方向
の引張強度2.5kgf/50mm、MD方向の引張強
度/CD方向の引張強度=1.2、MD方向の伸度35
%)に乾燥後の付着量が3g/m2 となるよう上記溶液
を含浸させた後、高温熱風乾燥機で120℃で2分間乾
燥させ溶媒を除去し、コットン不織布のMD方向が包帯
の長さ方向となるよう長さ300mm、幅50mm幅に
切断し自着性包帯を得た。得られた自着性包帯の長さ方
向の引張強度は3.1kgf/50mm、幅方向の引張
強度は2.5kgf/50mm、長さ方向の引張強度/
幅方向の引張強度=1.2、長さ方向の伸度は35%で
あった。
テル不織布(ソンタラ#8010 デュポン製;MD方
向の引張強度5.7kgf/50mm、CD方向の引張
強度3.2kgf/50mm、MD方向の引張強度/C
D方向の引張強度=1.8、MD方向の伸度45%)に
乾燥後の付着量が3g/m2 となるよう上記溶液を含浸
させた後、高温熱風乾燥機で120℃で2分間乾燥させ
溶媒を除去し、コットン不織布のMD方向が包帯の長さ
方向となるよう長さ300mm、幅50mm幅に切断し
自着性包帯を得た。得られた自着性包帯の長さ方向の引
張強度は5.7kgf/50mm、幅方向の引張強度は
3.2kgf/50mm、長さ方向の引張強度/幅方向
の引張強度=1.8、長さ方向の伸度は45%であっ
た。
着性包帯のハンドカット性および圧迫性について評価し
た。その結果を表1に示す。
包帯はいずれもハンドカット性および圧迫性がともに良
好であることがわかる。しかし、比較例1で得られた自
着性包帯はハンドカット性は良好であるが圧迫性が劣る
ものであった。比較例2で得られた自着性包帯はハンド
カット性および圧迫性がともに劣るものであった。
よれば、手で容易に切断でき、切断箇所にほつれが生じ
にくい自着性包帯を提供することができる。このような
医療用自着性包帯は、例えば、医療行為のため採血或い
は注射等を行う際、脱脂綿を擦刺部にあてそれを包帯で
圧迫する時に有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材上に自着性粘着剤を含む粘着剤層が
設けられてなる自着性包帯であって、当該基材が不織布
であり、当該包帯の長さ方向の破断時の引張強度が幅方
向の破断時の引張強度よりも大きく、当該包帯の幅方向
の破断時の引張強度が3kgf/50mm以下であり、
かつ当該包帯の長さ方向の破断時の伸度が50%以上で
あることを特徴とする自着性包帯。 - 【請求項2】 幅方向の破断時の引張強度に対する長さ
方向の破断時の引張強度の比が1.2以上であることを
特徴とする請求項1に記載の自着性包帯。 - 【請求項3】 不織布がコットン不織布であることを特
徴とする請求項1に記載の自着性包帯。 - 【請求項4】 不織布が長繊維からなることを特徴とす
る請求項3に記載の自着性包帯。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25344797A JP3809260B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 自着性包帯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25344797A JP3809260B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 自着性包帯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189874A true JPH1189874A (ja) | 1999-04-06 |
JP3809260B2 JP3809260B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=17251535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25344797A Expired - Fee Related JP3809260B2 (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 自着性包帯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3809260B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008015972A1 (fr) | 2006-08-04 | 2008-02-07 | Kuraray Kuraflex Co., Ltd. | tissu non tissé étirable et rouleaux |
JP2012249755A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nichiban Co Ltd | 静脈からの採血後の止血用自着包帯 |
WO2019093272A1 (ja) | 2017-11-10 | 2019-05-16 | 株式会社クラレ | 繊維構造体およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-09-18 JP JP25344797A patent/JP3809260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008015972A1 (fr) | 2006-08-04 | 2008-02-07 | Kuraray Kuraflex Co., Ltd. | tissu non tissé étirable et rouleaux |
US8518841B2 (en) | 2006-08-04 | 2013-08-27 | Kuraray Co., Ltd. | Stretchable nonwoven fabric and tape |
JP2012249755A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Nichiban Co Ltd | 静脈からの採血後の止血用自着包帯 |
WO2019093272A1 (ja) | 2017-11-10 | 2019-05-16 | 株式会社クラレ | 繊維構造体およびその製造方法 |
KR20200076738A (ko) | 2017-11-10 | 2020-06-29 | 주식회사 쿠라레 | 섬유 구조체 및 그 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3809260B2 (ja) | 2006-08-16 |
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