JPH1189762A

JPH1189762A - 床用吸込具

Info

Publication number: JPH1189762A
Application number: JP25358197A
Authority: JP
Inventors: Akihiko Zako; 昭彦雑古; Kazuo Saito; 和雄斉藤; Sadamoto Kodera; 定基小寺; Kenji Aida; 謙次会田; Toshizo Kobayashi; 利造小林
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1997-09-18
Filing date: 1997-09-18
Publication date: 1999-04-06

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単な構成で効率よく回転ブラシを回転駆動
し得る床用吸込具を提供することを課題とする。【解決手段】吸込具本体１を構成する下ケース３と蓋
体４との間に、回転ブラシ10のブラシ体14及びブレード
15に外気を案内する案内口19を形成した床用吸込具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気掃除機に接続
されて使用される床用吸込具の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種床用吸込具として、吸込具
本体に回転ブラシを回転自在に枢支し、回転ブラシを電
動機あるいはタービンによって回転駆動するものが知ら
れていた。

【０００３】回転ブラシを電動機により回転駆動するも
のにおいては、電動機の重量が重く、取扱性が悪いと共
に、構造が複雑化して部品点数が増大し、組立作業性が
悪いなどの欠点があった。

【０００４】また、回転ブラシをタービンによって回転
駆動するものにおいては、タービンは、吸込口から掃除
機本体への吸込通路に形成されたタービン室内に配設さ
れ、塵埃と共に吸引された空気により回転する構成とな
っているため、長期使用によって、タービンに塵埃等が
絡まり、タービンが良好に回転しなくなる問題があっ
た。

【０００５】そこで、上記欠点を解決するために、特開
平9-28630号公報(A47L 9/04)等にて回転ブラシの両端
にタービンを配設し、タービンに外部の清浄な空気を供
給してタービンを回転させ、その空気を吸込口から吸気
した空気と共に電気掃除機に吸引するものが提案され
た。

【０００６】しかしながら、この構成においては、回転
ブラシの両端にタービンを配設する必要があり、部品点
数が増大すると共に、タービンを回転させるために多量
のが記を吸引することで塵埃吸引特性が低下することが
ないよう、少ない外気によりタービンを回転させる必要
があり、回転力が弱く、絨毯等の抵抗の大きい被掃除面
を掃除する際に良好な回転力を得られない問題がある。
また、タービン収納室の下面には吸込口を形成すること
ができず、吸込具本体の横幅に対して吸込口が小さくな
り、塵埃等の吸残しが生じる欠点があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、簡単な構成で効率よく回転ブラシ
を回転駆動し得る床用吸込具を提供することを課題とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の手段は、
複数のケースを組み合わせて構成され、下面に吸込口を
有する吸込具本体と、該吸込具本体内に形成される回転
ブラシ収納室と、前記吸込口に臨ませた状態で回転ブラ
シ収納室に回転自在に収納され、外周にブレードを配設
した回転ブラシとを備え、前記ケース間に、前記回転ブ
ラシのブレードに向かって外気を案内する案内口を形成
したことを特徴とする。

【０００９】本発明の第２の手段は、複数のケースを組
み合わせて構成され、下面に吸込口を有する吸込具本体
と、該吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室と、
前記吸込口に臨ませた状態で回転ブラシ収納室に回転自
在に収納され、外周にブレードを配設した回転ブラシと
を備え、前記ブレードの少なくとも一部を難通気性の材
料にて形成すると共に、前記ケース間に、前記回転ブラ
シのブレードに向かって外気を案内する案内口を形成し
たことを特徴とする。

【００１０】上記手段において、ブレードは回転ブラシ
の回転方向に対し後方側に湾曲あるいは傾斜させること
が好ましい。

【００１１】本発明の第３の手段は、複数のケースを組
み合わせて構成され、下面に吸込口を有する吸込具本体
と、該吸込具本体内に形成される回転ブラシ収納室と、
前記吸込口に臨ませた状態で回転ブラシ収納室に回転自
在に収納され、外周にブラシ体を植毛した回転ブラシと
を備え、前記ケース間に、前記ブラシ体に向かって外気
を案内する案内口を形成したことを特徴とする。

【００１２】上記手段において、ブラシ体は回転ブラシ
の回転方向に対し後方側に湾曲あるいは傾斜させること
が好ましい。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて以下に詳述する。

【００１４】１は吸込具本体で、上ケース２と、下ケー
ス３と、上ケース２及び下ケース３に係脱自在に係合し
て装着される蓋体４と、上下ケース２、３間に回動自在
に支持される回動管５と、回動管５に回動自在に回動自
在に装着される継手管６とから構成されている。

【００１５】７は前記上ケース２及び蓋体４と下ケース
３との間に挟持固定されるバンパー、８は前記吸込具本
体１の前方下面に形成された吸込口、９は前記吸込具本
体１内に形成される回転ブラシ収納室である。

【００１６】10は前記吸込口８に臨ませた状態で回転ブ
ラシ収納室９内に回転自在に収納される回転ブラシで、
該回転ブラシ10は、芯体11と、芯体11に形成された螺旋
状の溝12に基部13を挿入して装着される一対のブラシ体
14と、芯体11の螺旋状の溝12に基部17を挿入して装着さ
れる一対のブレード15とから構成されている。

【００１７】前記ブレード15は、布状体16と、布状体16
の端部にモールドされた合成樹脂にて構成される基部17
と、布状体16の端部に縫いつけられた刷毛状体18とから
構成されており、布状体16に基部17を構成することによ
り布状体16の端部が波打つように変形し、更に刷毛状体
18を縫いつけることにより布状体16が引きつったように
なって湾曲する。このブレード15を、回転ブラシ10の回
転方向に対して後方側に湾曲するように芯体11に装着し
ている。

【００１８】前記ブレード15は、回転ブラシ10の回転停
止状態及び低速回転状態においては、図３に示すごと
く、回転ブラシの回転方向に対して後方側に湾曲してい
るが、回転ブラシ10が高速回転状態になると、回転に伴
う遠心力によって図４に示すごとく、起立状態となるよ
うになっており、起立状態における回転軌跡の径を、ブ
ラシ体14の回転軌跡の径より径大に形成している。ま
た、回転ブラシ10の停止状態においては、吸込具本体１
を床面に載置しても、ブラシ体14及びブレード15が床面
に接触しないようになっている。

【００１９】19は前記吸込具本体１の蓋体４とバンパー
７との間に、長手方向に形成された案内口で、外気をブ
ラシ体14及びブレード15に向かって案内するようになっ
ている。

【００２０】而して、掃除機本体に可撓性ホース及び延
長管を介して継手管６を接続し、掃除機本体の電動送風
機を駆動すると、吸込口８から空気が吸引される。吸込
具本体１を被掃除面から上げた状態では、吸込口８から
の吸込抵抗が小さいため、吸込口８からほとんどの空気
が吸い込まれる。この状態では、吸込口８が大きく開口
しているため、吸込口８から吸引される空気の流速は比
較的遅く、従って、回転ブラシ10はほとんど回転するこ
とはない。

【００２１】フローリングなどの床面や畳等を掃除する
際には、被掃除面と吸込口８との間が比較的広いため、
吸込口８からの吸込抵抗が小さく、吸込口８からほとん
どの空気が吸い込まれ、案内口19からはほとんど吸い込
まれることはない。この状態では、吸込口８と被掃除面
との間から吸引される空気は流速が早いため、吸込口８
から吸引された空気及び案内口19から吸引された空気が
回転ブラシ10のブラシ体14及びブレード15に衝突し、回
転ブラシ10を図１及び図２中反時計方向に回転させる。

【００２２】ブレード15は、回転ブラシ10の停止状態
や、低速回転状態においては、図３に示すごとく、回転
ブラシ10の回転方向に対して後方側に湾曲しているの
で、吸込口８及び案内口19から吸引される空気を受けや
すく、回転ブラシ10を効率よく回転させる。

【００２３】回転ブラシ10が高速回転すると、ブレード
15が遠心力によって、図３に示すごとく起立する。この
ブレード15の起立状態において、吸込具本体１を床面や
畳に載置すると、ブレード15が床面や畳に接触し、磨き
掃除を行う。ブレード15は撓みやすい布状体16を用いて
いるので、床面や畳に接触しても床面や畳を傷付けるこ
とはない。

【００２４】絨毯等の被掃除面を掃除する際には、吸込
口８が被掃除面により覆われ、吸込口８からの吸気抵抗
が増大し、案内口19から吸引される空気量が増大する。
案内口19は開口面積が小さく形成されているため、案内
口19から吸引された空気は、流速が早く、ブラシ体14及
びブレード15に衝突して回転ブラシ10を図１及び図２中
反時計方向に回転させると共に、案内口19から空気を吸
引することにより吸込具本体１が被掃除面に吸い付くの
を抑制し、吸込具本体１の移動性を向上することができ
る。

【００２５】絨毯等の掃除時においては、被掃除面が抵
抗となって回転ブラシ10の回転数が低下するが、回転ブ
ラシ10の回転が低下してくると、ブレード15は遠心力の
低下に伴って次第に停止時の形状に復元するように回転
方向に対して後方側に湾曲し、被掃除面との接触抵抗が
低下して回転ブラシ10の回転数が上昇する。この動作を
繰り返すことにより回転ブラシ８の回転数がほぼ一定に
維持される。

【００２６】ブレード15は、布状体16に刷毛状体18を縫
いつけて構成されているため、ブレード16を撓みやすく
構成することができると共に、刷毛状体18をおもりとし
て遠心力によりブレード16を起立しやすくすることがで
き、回転ブラシ10のわずかな回転数変動によってもブレ
ード15を起立、湾曲させることができ、回転ブラシ10の
回転数をほぼ一定に維持することができる。

【００２７】案内口19は、蓋体４とバンパー７との間に
形成しているので、案内口19が目立つことがなく、外観
形状を低下させることがない。

【００２８】上記実施の形態においては、ブレード15
を、布状体16、基部17及び刷毛状体18から構成したが、
軟質ゴム等の柔らかい材料にて一体に形成してもよい。

【００２９】また、上記実施の形態においては、ブレー
ド15を回転ブラシ10の回転方向に対して後方側に湾曲す
る形状に形成したが、図６に示す如く、ブラシ体24を回
転ブラシ20の回転方向に対して後方側に傾斜して芯体21
に装着しても良い。

【００３０】図６に基づき本発明の他の実施の形態を詳
述すると、回転ブラシ20は、芯体21と、芯体21の螺旋状
の溝22に基部23を挿入して装着される一対のブラシ体24
と、芯体21の螺旋状の溝22に基部17を挿入して装着され
る上述の実施の形態と同様の一対のブレード15とから構
成されている。

【００３１】前記ブラシ体24は、比較的堅い布状の基台
23を、芯25を挟み込ませて折り畳んで接着剤等により固
定し、その固定した部分を芯体21の溝22に挿入して装着
されており、基台23の遊端側に植設されたブラシ体24は
回転ブラシ20の回転方向に対して後方側に傾斜してい
る。

【００３２】前記ブレード15は、上記実施の形態と同様
の方法にて形成されているが、湾曲することがないよう
に矯正している。

【００３３】本実施の形態においては、ブラシ体24が上
述した実施の形態のブレード15と同様に回転変動に応じ
て起立、傾斜し、回転ブラシ20の回転数をほぼ一定に維
持することができる。

【００３４】また、ブラシ体を上記実施の形態と同様に
湾曲させて形成しても良く、ブレードを傾斜させて装着
しても良い。さらに、ブラシ体とブレードの両方を湾曲
又は傾斜させて装着しても良い。

【００３５】

【発明の効果】以上のごとく、本発明の請求項１の構成
によれば、回転ブラシを駆動するためのタービンを設け
ることなく、回転ブラシのブレードに案内口から外気を
導くことにより、絨毯等の掃除時においても効率よく回
転ブラシを回転駆動することができると共に、案内口を
ケースの間に形成することにより案内口が目立つことが
なくなり、案内口によって美観が低下するのを防止する
ことができる等の効果を奏する。

【００３６】本発明の請求項２の構成によれば、回転ブ
ラシを駆動するためのタービンを設けることなく、回転
ブラシのブレードに案内口から外気を導くことにより、
絨毯等の掃除時においても効率よく回転ブラシを回転駆
動することができると共に、案内口をケースの間に形成
することにより案内口が目立つことがなくなり、案内口
によって美観が低下するのを防止することができる等の
効果を奏する。

【００３７】本発明の請求項３の構成によれば、ブレー
ドによって案内口からの外気を効率よく受けることがで
き、回転ブラシを効率よく回転駆動することができる等
の効果を奏する。

【００３８】本発明の請求項４の構成によれば、回転ブ
ラシを駆動するためのタービンを設けることなく、回転
ブラシのブラシ体に案内口から外気を導くことにより、
絨毯等の掃除時においても効率よく回転ブラシを回転駆
動することができると共に、案内口をケースの間に形成
することにより案内口が目立つことがなくなり、案内口
によって美観が低下するのを防止することができる等の
効果を奏する。

【００３９】本発明の請求項５の構成によれば、ブラシ
体によって案内口からの外気を効率よく受けることがで
き、回転ブラシを効率よく回転駆動することができる等
の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す要部拡大断面図であ
る。

【図２】同断面図である。

【図３】同回転ブラシの停止状態を示す断面図である。

【図４】同回転ブラシの回転状態を示す断面図である。

【図５】同上面図である。

【図６】本発明の他の実施の形態を示す回転ブラシの断
面図である。

【符号の説明】

１吸込具本体２上ケース３下ケース４蓋体７バンパー８吸込口９回転ブラシ収納室 10 回転ブラシ 11 芯体 14 ブラシ体 15 ブレード 20 回転ブラシ 24 ブラシ体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者会田謙次大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者小林利造大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のケースを組み合わせて構成され、
下面に吸込口を有する吸込具本体と、該吸込具本体内に
形成される回転ブラシ収納室と、前記吸込口に臨ませた
状態で回転ブラシ収納室に回転自在に収納され、外周に
ブレードを配設した回転ブラシとを備え、前記ケース間
に、前記回転ブラシのブレードに向かって外気を案内す
る案内口を形成したことを特徴とする床用吸込具。
【請求項２】複数のケースを組み合わせて構成され、
下面に吸込口を有する吸込具本体と、該吸込具本体内に
形成される回転ブラシ収納室と、前記吸込口に臨ませた
状態で回転ブラシ収納室に回転自在に収納され、外周に
ブレードを配設した回転ブラシとを備え、前記ブレード
の少なくとも一部を難通気性の材料にて形成すると共
に、前記ケース間に、前記回転ブラシのブレードに向か
って外気を案内する案内口を形成したことを特徴とする
床用吸込具。
【請求項３】前記ブレードを回転ブラシの回転方向に
対し後方側に湾曲あるいは傾斜させたことを特徴とする
請求項２記載の床用吸込具。
【請求項４】複数のケースを組み合わせて構成され、
下面に吸込口を有する吸込具本体と、該吸込具本体内に
形成される回転ブラシ収納室と、前記吸込口に臨ませた
状態で回転ブラシ収納室に回転自在に収納され、外周に
ブラシ体を植毛した回転ブラシとを備え、前記ケース間
に、前記ブラシ体に向かって外気を案内する案内口を形
成したことを特徴とする床用吸込具。
【請求項５】前記ブラシ体を回転ブラシの回転方向に
対し後方側に湾曲あるいは傾斜させたことを特徴とする
請求項４記載の床用吸込具。