JPH1189524A - グミゼリー菓子 - Google Patents

グミゼリー菓子

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JPH1189524A
JPH1189524A JP9269222A JP26922297A JPH1189524A JP H1189524 A JPH1189524 A JP H1189524A JP 9269222 A JP9269222 A JP 9269222A JP 26922297 A JP26922297 A JP 26922297A JP H1189524 A JPH1189524 A JP H1189524A
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JP
Japan
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gummy jelly
juice
fruit juice
jelly confectionery
gummy
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Pending
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JP9269222A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Nakajima
康彦 中嶋
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Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Publication date
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  • Confectionery (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】おいしさとともに噛む楽しみをもたらしなが
ら、唾液の分泌を著しく促進させるグミゼリー菓子を得
る。 【解決手段】ベリー類の果汁を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、唾液の分泌を促進
させる果汁含有グミゼリー菓子に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼリーはデザートなどとして食後や食間
に食され、年令、性別を問わず幅広い層に好まれてい
る。従来ゼリーは、比較的水分が多く柔らかなものが多
かったが、最近になり食感も楽しむために通常のゼリー
に較べて水分を少なくして固くする処方のものが好ま
れ、特にゼラチンで固めたゼリー菓子であるグミゼリー
は食してもすぐに呑み込まれず口腔内に比較的長い時間
存在し、おいしさとともに噛む楽しみをもたらすゼリー
菓子である。
【0003】一方、情動障害、神経症、臓器障害、脳
炎、腫瘍、脳血管障害、高血圧、糖尿病、全身性疾患、
投薬、放射線治療、免疫抑制療法などにより唾液の分泌
が不十分なために生ずる口渇感の症状を訴える患者が多
数おり、これの治療として食塩水やフッ化物洗浄剤で頻
繁に口内をすすいだり、人工唾液を用いたりする方法が
あるが、咀嚼を促進させることにより唾液の分泌を促す
方法が簡便で安全であるためミントやチューインガムな
どを用いる方法が広く用いられている。しかしながら、
このチューインガムは、噛み始めに強すぎるほどの香味
があり、噛んでいるあいだにこれが減少し、そのうちに
香味が殆どなくなってしまい、ちょうどよいおいしさが
持続しない欠点を有している。
【0004】これに対してグミゼリー菓子は口腔内に比
較的長い時間存在して、この間でもこれが有する香味は
殆ど減少せず、おいしさとともに噛む楽しみをもたら
し、唾液の分泌を促す作用に結びついていることから、
これが口渇感の症状を訴える患者のための治療用食品と
して開発されることが期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、おいしさと
ともに噛む楽しみをもたらしながら、唾液の分泌を増強
させるグミゼリー菓子を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、ベリー類の果汁を
含有したグミゼリー菓子を食したとき、おいしさととも
に噛む楽しみをもたらしながら、著しく唾液の分泌量が
増加することを知り、この知見に基づいて本発明を完成
した。すなわち、本発明はベリー類の果汁を含有するこ
とを特徴とするグミゼリー菓子である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明に用いられるベリー類果汁とは、コケモモ属(Va
ccinium Linn.)、キイチゴ属(Rubu
s Linn.)およびスグリ属(Ribes Lin
n.)に属する種類の総称であり、ストロベリーは除く
果実の果汁である。コケモモ属の果汁としては、ブルー
ベリー、クランベリーなどが挙げられ、特にクランベリ
ーはオオミノツルコケモモ、コケモモ、ツルコケモモの
3種の総称であり、北アメリカ原産のサクランボ状で紅
色を呈する果実であり、すっきりした酸味と渋みを有
し、そのままでも食せるが古くからジャムやソースの原
料として、また飲料として用いられている。本発明にお
いて、このクランベリー果汁が好適に用いられる。ま
た、キイチゴ属としては、ラズベリー、ブラックベリ
ー、デューベリーなどが挙げられる。また、スグリ属と
しては、グースベリー、カーラントなどが挙げられる。
これらベリー類の果汁はオレンジ、バナナ、ピーチ、メ
ロン、パイナップル、ストロベリー、アップルなどの通
常のゼリー菓子に用いられる果汁と較べると酸味が強
く、渋みも強い特徴を有する果汁であり、これが唾液の
分泌を促進させる要因となっている。そしてこれらのベ
リー類の果汁の1種又は2種以上が用いられる。
【0008】そして、これらの果汁は果実をそのまま搾
った100%果汁そのものでもよいが、これを真空濃
縮、凍結濃縮、又は限外濾過や逆浸透膜などの膜濃縮な
どにより3〜6倍程度に濃縮された濃厚な果汁のほう
が、グミゼリー中に果汁が濃厚に含有されるために好ま
しい。そして、これらの果汁のグミゼリー菓子中の含有
率は、果実の種類、果実の生育状態、産地、季節などの
違いにより果汁の状態が異なるため、一概には規定でき
ないが、果汁を濃縮処理する前の状態(果汁を搾ったま
まの状態)のものとして換算して30〜150%(W/
W)であり、好ましくは45〜125%(W/W)であ
る。含有率が30%(W/W)未満であると唾液の分泌
の促進効果が十分でなく口渇を訴える患者の治療の目的
は達せられない。また、150%(W/W)をこえた含
有率であると唾液の分泌は増強されるが酸味、渋みの強
いグミゼリー菓子となり、おいしさとともに噛む楽しみ
をもたらしながら唾液の分泌を増強させるという本願の
目的は達成されない。
【0009】次に、本発明のグミゼリー菓子の構成であ
るが、これは上記した濃厚なベリー類果汁を含有する以
外は通常のグミゼリー菓子と同様な糖類、甘味料、ゼラ
チン、有機酸類、フレーバー類が用いられる。
【0010】糖類については、グルコース、キシロー
ス、リボース、マンノース、ガラクトース、フラクトー
ス、砂糖、マルトース、トレハロースなどの単糖類およ
び二単糖類、また各種澱粉類およびその部分加水分解物
である水飴などのシロップ類などが挙げられる。また、
マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニト
ール、キシリトール、エリスリトール、還元澱粉加水分
解物、還元分岐オリゴ糖などの糖アルコールなどが挙げ
られる。そして、これらの糖類の1種又は2種以上が用
いられ、これらの含有率は50〜85%(W/W)、好
ましくは60〜80%(W/W)である。
【0011】甘味料としてはアスパルテーム、グリチル
リチン、サッカリン、ステビオシド、レバウシド、ズル
チン、アリテーム、トリクロロシュークロース、パラチ
ノースなどが挙げられ1種又は2種以上が用いられ、
0.01〜30%(W/W)であり、好ましくは0.0
5〜20%(W/W)である。
【0012】ゼラチンは市販の食用ゼラチンが好適に用
いられ、コラーゲンを酸、アルカリ処理したもののどち
らでも用いられる。ゼラチンの含有率は3〜19%(W
/W)であり、好ましくは4〜14%(W/W)であ
る。含有率が3%(W/W)未満であると得られるグミ
ゼリー菓子が柔らかくなりすぎ歯応えが不足し、「噛む
楽しみをもたらし、口腔内に比較的長い時間存在する」
ことが達せられないグミゼリー菓子となる。また、含有
率が19%をこえて得られるグミゼリー菓子は硬くなり
すぎ食感が悪くなる。
【0013】有機酸については、クエン酸、リンゴ酸、
酒石酸、フマル酸、アジピン酸、乳酸、酢酸などが挙げ
られ、1種又は2種以上が用いられる。これらの含有率
は0.1〜5%(W/W)が好適に用いられる。
【0014】また、必要に応じてクランベリー、ブルー
ベリー、ラズベリー、グースベリーなどのベリー類果汁
の天然又は合成のフレーバーが用いられる。また、必要
に応じて食用色素やビタミン類、ミネラル、またセルロ
ースや海藻、野菜、果実などの繊維などの食物繊維も用
いられる。このような原料の構成により本発明のグミゼ
リー菓子が得られる。
【0015】本発明のグミゼリー菓子を具体的に製造す
る方法は、糖類、甘味料などを仕込み水などと共に煮詰
め、あらかじめ用意したゼラチン液を添加混合し、クエ
ン酸などの有機酸および果汁を加え、さらに必要に応じ
て色素や香料を加えてグミゼリー菓子の生地を調製し、
次いでこの生地をスターチモールドにデポジットして2
4時間程度エイジングして水分を除去した後、脱型して
得られる通常のグミゼリー菓子を製造する方法に従って
行えばよい。
【0016】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明する。
【0017】(実施例1)ポリデキストロース水溶液
「商品名ライテス(カルターフードサイエンス社製)」
40.0g、ソルビトール水溶液(東和化成工業社製)
8.0g、パラチノース水溶液(三井製糖社製)9.0
g、マルトース「商品名サンマルト(林原生物化学研究
所製)」20.0g、トレハロース(林原生物化学研究
所製)9.0gを混合、溶解し、煮詰め釜を用いて11
0℃まで加熱して固形分の濃度「市販のブリックス計
(アタゴ社製)を用いて測定」が89〜90%になるま
で煮詰めたのち90〜100℃まで冷却し、次にクラン
ベリー果汁(5倍濃縮果汁、日本デルモンテ社製)25
gと酒石酸1.0gを水2.0gに溶解したものとの混
合溶液を添加し、撹拌混合したのち、予めゼラチン「ゼ
ラチンAP−25(新田ゼラチン社製)」8.0gを水
12.0gに溶解して60℃に保ったものを添加し、さ
らにクランベリーフレーバー(小川香料社製)0.1g
を加えて撹拌混合して、固形分が77%になるように水
で調整して本発明のグミゼリー菓子の生地を調製した。
【0018】次にこの生地を放冷して70℃程度になっ
たときに一個約5gのスターチモールドに流し込み、室
温下で一晩放冷したのち型枠から外してグミゼリー菓子
重量の約0.2%(W/W)の市販のサラダオイルを用
いてコーティングして本発明のグミゼリー菓子を得た。
【0019】(実施例2)実施例1の「クランベリー果
汁25g」添加の代わりに「クランベリー果汁10g」
を添加する以外は、実施例1と同様にして本発明のグミ
ゼリー菓子を得た。
【0020】(比較例1)実施例1の「クランベリー果
汁25g」添加の代わりに「オレンジ果汁25g(5倍
濃縮果汁、日本デルモンテ社製)」を添加する以外は、
実施例1と同様にして比較例1のグミゼリー菓子を得
た。
【0021】(比較例2)実施例1の「クランベリー果
汁25g」添加の代わりに「パイナップル果汁25g
(5倍濃縮果汁、日本デルモンテ社製)」を添加する以
外は、実施例1と同様にして比較例2のグミゼリー菓子
を得た。
【0022】(対照)対照として実施例1の「クランベ
リー果汁25g」添加の代わりに「フラクトース(昭和
産業社製)8g」を添加して果汁無含有とする以外は、
実施例1と同様にして対照のグミゼリー菓子を得た。
【0023】次に実施例1、2で得た本発明のグミゼリ
ー菓子と比較例1、2で得た比較例のグミゼリー菓子に
ついて対照のグミゼリー菓子を対照として、これらを食
して唾液の分泌の多い程度について、識別能力を有する
パネル10名による官能検査をおこなった。その評価方
法は、対照と差がないを「0」として、やや差があるを
「1」として、差があるを「2」として、唾液の分泌量
が対照より増加している場合は「+」として、減少して
いる場合を「−」として、パネル10名の平均値で示し
た。この結果を表1に記載する。
【0024】
【表1】表 1
【0025】表1の結果から、比較例1のオレンジ果汁
を含有したグミゼリー菓子および比較例2のパイナップ
ル果汁含有グミゼリー菓子は、唾液の分泌量を対照と較
べてほんのわずか増加させる程度にすぎないことが判
る。それに対して、本発明のグミゼリー菓子は対照、比
較例のものに較べて著しく唾液の分泌を促進させること
が判る。
【0026】(実施例3)実施例1の「クランベリー果
汁25g」添加の代わりに「ラズベリー果汁20g(5
倍濃縮果汁、日本デルモンテ社製)」を添加する以外
は、実施例1と同様にして本発明のグミゼリー菓子を得
た。このラズベリー果汁を含有した本発明のグミゼリー
菓子は、唾液の分泌を著しく増強させるグミゼリー菓子
である。このように本発明のグミゼリー菓子は、おいし
さとともに噛む楽しみをもたらしながら、唾液の分泌を
著しく増強させるグミゼリー菓子である。
【0027】
【発明の効果】本発明は、おいしさとともに噛む楽しみ
をもたらしながら、唾液の分泌を著しく増強させるた
め、口渇感の症状を訴える患者のための有効な治療用食
品として提供される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベリー類果汁を含有することを特徴とする
    グミゼリー菓子。
  2. 【請求項2】クランベリー果汁を含有することを特徴と
    するグミゼリー菓子。
JP9269222A 1997-09-17 1997-09-17 グミゼリー菓子 Pending JPH1189524A (ja)

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JP9269222A JPH1189524A (ja) 1997-09-17 1997-09-17 グミゼリー菓子

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