JPH1189450A - 水田の給排水装置 - Google Patents

水田の給排水装置

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JPH1189450A
JPH1189450A JP25237197A JP25237197A JPH1189450A JP H1189450 A JPH1189450 A JP H1189450A JP 25237197 A JP25237197 A JP 25237197A JP 25237197 A JP25237197 A JP 25237197A JP H1189450 A JPH1189450 A JP H1189450A
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JP
Japan
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water
water supply
drainage
float
paddy field
Prior art date
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Pending
Application number
JP25237197A
Other languages
English (en)
Inventor
Taisuke Hashimoto
泰典 橋本
Minoru Yoneda
稔 米田
Koji Miyazaki
浩二 宮崎
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水田の給排水や水位調節を簡単な構造の機器
によって一括して行うことができ、操作性や止水機能に
も優れた給排水装置を提供する。 【解決手段】 農道に埋設された給排水パイプに給排水
管2を介して接続する接続口21を底板部に有するとと
もに、水田の耕作区3に連通する連通口22を側面部に
有する給排水枡20の内部に、給排水枡内の水位に応じ
て上下動するフロート31と、フロート31に直結され
て接続口21の下方に配置され、フロート31の上昇に
よって接続口21を下方から閉塞する弁体33とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田の給排水装置
に関し、詳しくは、水田における各耕作区の水位調節と
ともに、用水の供給や排出も容易に行うことができる給
排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
大区画圃場整備事業では、大型作業機械の効率的運用の
ために、従来のオープン水路ではなく、農道に給排水用
のパイプラインを埋設する形態となることが多い。この
ようにパイプラインによって水田の給排水を行う場合
は、水田の水位を自動的に設定水位に調節したり、給排
水を一括して行ったりするための機器が必要となり、こ
のための機器も各種提案されているが、従来のものは、
ユニットが大型であったり、操作が複雑であったり、ま
た、止水機能が劣ったりするなどの欠点があった。
【0003】そこで本発明は、水田の給排水や水位調節
を簡単な構造の機器によって一括して行うことができ、
操作性や止水機能にも優れた水田の給排水装置を提供す
ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の水田の給排水装置は、農道に埋設された給
排水パイプから供給される用水の耕作区への供給と、耕
作区の用水の前記給排水パイプへの排出と、耕作区の水
位調節とを行う水田の給排水装置であって、該給排水装
置は、底板部に前記給排水ラインに接続する接続口を有
するとともに、側面部に水田の耕作区に連通する連通口
を有する給排水枡と、該給排水枡内の水位に応じて上下
動するフロートと、該フロートに直結されて前記接続口
の下方に配置され、フロートの上昇によって前記接続口
を下方から閉塞する弁体とを備えていることを特徴とす
るものであって、特に、前記フロートと弁体との距離が
調節可能に形成されていることを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の給排水装置の一形
態例を示す縦断面図、図2は給排水装置の設置例を示す
水田の概略平面図、図3は農道部分の縦断面図である。
【0006】本形態例に示す給排水装置1は、底板部に
給排水管2が接続する接続口21を有する弁座21aが
設けられるとともに、側面部に水田の耕作区3に連通す
る連通口22を有する給排水枡20と、該給排水枡20
の内部に上下動可能に設けられたフロート31と、該フ
ロート31に弁棒32で直結された弁体33とにより形
成されている。
【0007】給排水枡20は、硬質合成樹脂等により形
成された筒状体であって、上部開口には、着脱可能な蓋
体23が設けられている。なお、この蓋体23を、透明
材料で形成することにより、給排水枡20内の状況を容
易に確認することができる。
【0008】前記フロート31は、所定の浮力が得られ
るように、例えば発泡スチロール等の比重の小さな材料
と適宜な補強材とで形成されており、給排水枡20の蓋
体23に設けられた複数のガイド棒24によりガイドさ
れて枡中央部で所定の姿勢を保った状態で上下動する。
このフロート31の浮力は、フロート31,弁棒32,
弁体33等の全重量よりも大きくなるように設定されて
いる。
【0009】また、接続口21を貫通するように配置さ
れた弁棒32は、少なくともフロート31の固定部及び
弁体33の固定部に雄ネジ部をそれぞれ有するもので、
フロート31は、ナット31a,31bにより、弁体3
3は、ナット33a,33bによりそれぞれ締付けられ
て固定されている。さらに、フロート31を固定する部
分の雄ネジ部は、上下に余裕を持って形成されており、
ナット31a,31bの締め付け位置を変えることによ
り、フロート31の設定位置、すなわち、フロート31
と弁体33との距離を、各耕作区3の水位Lに応じて調
節できるように形成されている。また、弁棒32のフロ
ート固定部には、フロート31の上下位置を示すインジ
ケーター32aが設けられ、弁棒32の下端部には、抜
止め用の割りピン32bが装着されている。
【0010】弁体33は、可撓性材料、例えば合成ゴム
等によって球面状に形成されるもので、前記弁座21a
に形成された接続口21の径よりも若干大きめに形成さ
れており、弁座21aは、枡底板に設けた弁体33より
も大きな径の開口部にビス等により着脱自在に固定され
ている。これにより、弁座21aを取り外して弁体33
を上方に抜き取ることができ、メンテナンスや交換も容
易に行えるとともに、フロート31の位置調節も簡単に
行うことができる。
【0011】このように形成された給排水装置1は、図
2及び図3に示すようにして各耕作区3に設置される。
耕作区3,3の間の農道4には、溜枡5に接続する給排
水パイプ6が田面Gより十分に深い位置に埋設されてお
り、この給排水パイプ6に、給排水装置1の前記給排水
管2が接続されている。溜枡5は、各耕作区3の設定水
位よりも高水位で用水を貯留できる高さを有するもの
で、ボールタップのような自動水位調節機能を有する給
水弁(自動給水栓)71を介して給水ライン7に接続す
るとともに、排水弁81を介して排水ライン8に接続し
ている。
【0012】また、給排水装置1は、図1に示すよう
に、連通口22の下部開口縁22aが各耕作区3の田面
Gと略同一高さになるように設置され、フロート31
は、各耕作区3の設定水位Lに応じて位置決めされる。
【0013】上述のように給排水装置1を設置した各耕
作区3に用水を供給する際には、排水弁81を閉じた状
態で給水弁71を開き、給水ライン7から溜枡5に用水
を供給する。耕作区3に用水が無い初期の状態では、弁
体33が自重により下降して接続口21が開いているの
で、溜枡内の用水は、給排水パイプ6を通って各給排水
管2に分岐し、接続口21を通って給排水枡20に流入
した後、連通口22から各耕作区3に供給される。
【0014】用水の供給によって耕作区3の水位が上昇
すると、給排水枡内の水位も同時に上昇するため、フロ
ート31に浮力が発生して弁体33と共に次第に上昇す
る。そして、耕作区3の水位が所定の水位に達すると、
フロート31に直結した弁体33が下方から接続口21
に押し付けられ、接続口21を閉塞して用水の供給を停
止する。
【0015】この用水の供給は、各耕作区内の設定水位
に応じて行われ、設定水位が低い耕作区から順次給水が
停止し、最終的に最も設定水位が高い耕作区が設定され
た水位に達するまで連続して行われる。また、全耕作区
3が所定の水位に達して耕作区3への用水の供給が停止
すると、溜枡5の水位は、自動水位調節機能を有する給
水弁71によって耕作区3の最高水位より僅かに高い状
態に保持される。したがって、接続口21を閉塞してい
る弁体33には、フロート31の浮力に加えて、耕作区
3の水位と溜枡5の水位との差圧(水頭圧)が下方から
加わるため、弁体33が接続口21に圧接して確実な止
水状態となる。
【0016】この状態で、耕作区内の水位、即ち給排水
枡内の水位が下がってフロート31の浮力が失われ、弁
体33に上方から作用する弁体33等の重量及び水の重
量(上部側水圧)の合計が、下方から作用する給排水管
2からの用水の圧力(下部側水圧)より大きくなると、
弁体33が下降して接続口21が開き、前記同様にして
耕作区内が所定水位に達するまで用水が補給される。
【0017】耕作区3から用水を排出する場合は、給水
弁71を閉じて溜枡5への用水の供給を停止するととも
に、排水弁81を開いて溜枡内の用水を排水ライン8に
排出する。これにより、溜枡内の水位の低下に伴って給
排水パイプ6及び各給排水管2から用水が排出され、弁
体33の下方から作用する水圧が無くなるので、弁体3
3に上方から作用する弁体33等の重量及び水の重量の
合計がフロート31の浮力を上回り、弁体33が下降し
て接続口21が開き、耕作区内の用水が連通口22から
給排水枡20,接続口21,給排水管2,給排水パイプ
6,溜枡5,排水弁81を通って排水ライン8に排出さ
れる。このとき、用水の排出により耕作区3の水位が低
下すると、フロート31も下降するために接続口21が
大きく開き、排水流量が増大して効率のよい排水が行え
る。
【0018】上述の給排水時のフロート31及び弁体3
3の動きから理解できるように、フロート31の浮力
は、弁体33等の全重量よりも大きく、かつ、弁体33
等の全重量と上部側水圧との和より小さく設定されてい
る。
【0019】上述のように、各耕作区3に設置した各給
排水装置1のフロート31の高さを、各耕作区3の状態
に応じてセットしておくだけで、各耕作区3へ用水の供
給や各耕作区3からの用水の排出を、溜枡5の部分の給
水弁71及び排水弁81の操作だけで一括して行うこと
ができる。
【0020】また、水位の設定は、フロート31の上下
調節で行えるので、簡単な操作で確実な水位設定を行う
ことができる。さらに、弁体33が接続口21を閉塞し
た状態では、溜枡5から供給される用水の水頭圧が弁体
33を閉塞方向に作用するので、弁体33の止水機能も
向上する。しかも、給排水装置1は、構造が簡単で小型
に形成することができるので、製造コストも低廉であ
り、施工性にも優れている。
【0021】なお、フロートのガイドや位置調節は、任
意の構造,形状で形成することができ、弁体の上下位置
を調節するようにしてもよく、弁棒の長さを変えるよう
にしてもよい。また、自動水位調節機能を有する給水弁
に代えてオーバーフロー等によって溜枡の水位を保持し
てもよい。さらに、一つの溜枡には複数本の給排水パイ
プを接続することができ、各給排水パイプに接続する給
排水装置の設置数や各耕作区への給排水装置の設置数も
任意に選択できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水田への用水の給排水を簡単な構造でコンパクトな給排
水装置で行うことができ、操作性が良好であるだけでな
く、製造コストも低廉で、施工性にも優れている。さら
に、適度な圧力で用水を供給することによって十分な止
水機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給排水装置の一形態例を示す縦断面
図である。
【図2】 給排水装置の設置例を示す水田の概略平面図
である。
【図3】 農道部分の縦断面図である。
【符号の説明】
1…給排水装置、2…給排水管、3…耕作区、4…農
道、5…溜枡、6…給排水パイプ、7…給水ライン、8
…排水ライン、20…給排水枡、21…接続口、22…
連通口、23…蓋体、24…ガイド棒、31…フロー
ト、32…弁棒、33…弁体、71…給水弁、81…排
水弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農道に埋設された給排水パイプから供給
    される用水の耕作区への供給と、耕作区の用水の前記給
    排水パイプへの排出と、耕作区の水位調節とを行う水田
    の給排水装置であって、該給排水装置は、底板部に前記
    給排水ラインに接続する接続口を有するとともに、側面
    部に水田の耕作区に連通する連通口を有する給排水枡
    と、該給排水枡内の水位に応じて上下動するフロート
    と、該フロートに直結されて前記接続口の下方に配置さ
    れ、フロートの上昇によって前記接続口を下方から閉塞
    する弁体とを備えていることを特徴とする水田の給排水
    装置。
  2. 【請求項2】 前記フロートと弁体との距離が調節可能
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載の水田
    の給排水装置。
JP25237197A 1997-09-17 1997-09-17 水田の給排水装置 Pending JPH1189450A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102506262A (zh) * 2011-10-26 2012-06-20 徐景文 建筑物下绿地雨水灌溉连接装置
CN103004555A (zh) * 2012-12-11 2013-04-03 青岛冠中生态股份有限公司 垂直绿化给排水系统的连接控制装置
CN107624327A (zh) * 2017-10-24 2018-01-26 中国农业科学院农田灌溉研究所 田间水肥输配系统
CN108617478A (zh) * 2018-04-26 2018-10-09 中国水稻研究所 一种农田定量灌排控制装置
JP2020174659A (ja) * 2019-07-11 2020-10-29 仲二 和田 水田の用排水装置。

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CN107624327B (zh) * 2017-10-24 2023-06-27 中国农业科学院农田灌溉研究所 田间水肥输配系统
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