JPH1189285A - モータ制御システムの回生方法 - Google Patents

モータ制御システムの回生方法

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JPH1189285A
JPH1189285A JP9241595A JP24159597A JPH1189285A JP H1189285 A JPH1189285 A JP H1189285A JP 9241595 A JP9241595 A JP 9241595A JP 24159597 A JP24159597 A JP 24159597A JP H1189285 A JPH1189285 A JP H1189285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、かつ、低コスト化を図る。シ
ステム全体の回生負荷消費能力を向上させ、モータ制御
装置間における回生負荷消費量の格差を最小化するこ
と。 【解決手段】 回生回路4およびPN電圧の端子10,
11を有し複数軸のモータ6を該軸に対応した制御装置
22〜24と、各制御装置を制御するコントローラ16
とを含むシステムの回生方法である。全制御装置にPN
電圧を共用させ、各制御装置からの回生負荷データをコ
ントローラ16に転送し、コントローラに回生負荷デー
タを評価させ、大なる回生負荷データに対応する制御装
置には当該制御装置の回生回路動作レベルを上げる指令
を発生させ、小なる回生負荷データに対応する制御装置
には当該制御装置の回生回路動作レベルを下げる指令を
発生させる。各軸間の回生負荷アンバランスを解消した
り、1軸では大き過ぎる回生負荷をシステム全軸で消費
することで大きな回生負荷消費能力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数軸のモータ
の回転速度やトルク、位置などをPWM(パルス幅変
調)制御するシステムに関し、特に、かかる複数軸に対
応して設けられるモータ制御装置に適用される回生方法
或いは回生回路の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は、モータ制御装置を複数軸だけ
使用した従来のシステムの構成を示している。図23に
おいて、この従来のシステムは、制御装置用電源1、A
軸モータ制御装置22、B軸モータ制御装置23、C軸
モータ制御装置24、三相駆動モータ6、および各制御
装置をコントロールするシステムコントーラ16によっ
て構成されている。
【0003】各制御装置において、3は交流または直流
電源電圧を整流し、コンデンサによりその電源電圧を平
滑するコンバータ回路であり、4は回生抵抗と回生トラ
ンジスタからなる回生回路、5はモータ駆動用の交流電
圧に変換するインバータ回路、7は回生回路駆動ベース
回路、8は各制御装置のCPU(中央処理器)、9は電
源1からの三相交流電圧を整流し平滑して得られる電圧
であるPN電圧を検出するPN電圧検出回路、12は各
制御装置の入力インターフェース、13は各制御装置の
出力インターフェースである。A軸モータ制御装置22
はさらに、回生オプションユニット79が接続可能とな
っており、ユニット79は、上記PN電圧を呈するライ
ンと接続されている。
【0004】システムコントローラ16は、CPU17
を内蔵しており、さらにその出力インターフェース18
と入力インターフェース19とを有している。
【0005】いわゆる回生制動としてモータの減速時な
どにみられるモータ回転方向とは逆方向にトルクを発生
する場合、モータ側から回生電力が制御装置側に返って
きてその制御装置におけるPN電圧のレベルを上昇させ
る。この場合、当該制御装置は、PN電圧を検出してあ
る所定のレベルに達すると、その内部に具備されている
回生回路を動作させ、そのときのPN電圧レベル上昇分
の回生電力を抵抗等で消費することとなる。
【0006】図23に示されるような従来のシステムに
おいては、A軸、B軸およびC軸モータ制御装置は、互
いに回生方式について独立している。そのため、A軸系
で発生した回生負荷はA軸モータ制御装置22における
回生回路4によって消費され、B軸系で発生した回生負
荷はB軸モータ制御装置23における回生回路4によっ
て消費され、C軸系で発生した回生負荷はC軸モータ制
御装置24における回生回路4によって消費される。例
えば、A軸系で発生した回生負荷が、対応する制御装置
に内蔵の回生回路4において消費できない程大きい場合
は、かかる過負荷状態を解消すべく、大きい回生負荷を
消費できる回生オプションユニット79をA軸系制御装
置22に接続する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図23のような従来シ
ステムの場合、各制御装置のユニットの小型化や価格低
減のために個々の制御装置において回生回路4に用いら
れる回生抵抗には小規模でかつ値の小さいものが使用さ
れており、各制御装置において回生負荷を消費する能力
が低い、という問題があった。
【0008】また、図23において、B軸およびC軸モ
ータ制御装置23,24では回生負荷が小さく、A軸モ
ータ制御装置22では回生負荷がその内蔵の回生回路4
で消費できないほど大きい場合がある。この場合、B軸
およびC軸モータ制御装置23,24においては、それ
ぞれ回生回路4を内蔵しているのにも拘わらず回生負荷
が小さいためにほとんど回生回路4が動作しない一方
で、A軸モータ制御装置22においてはその内蔵の回生
回路4で消費できないほど回生負荷が大きいために、か
かる過負荷を吸収すべく回生オプションユニット79を
接続しなければならなくなってくる。よって、このよう
な各軸における回生負荷のアンバランスのためにシステ
ム全体として回生オプションユニット79を取付けるス
ペースが必要となるだけでなく、システムの価格も高く
なって不経済である、という問題があった。
【0009】この発明は、上述したような問題点を解決
するためになされたものであり、簡単な構成でかつ低コ
スト化を図ることのできるモータ制御システムの回生方
法を得ることを目的としている。
【0010】この発明の他の側面における目的は、複数
軸に対応する各モータ制御装置におけるPN電圧を当該
制御装置のそれぞれが共用することにより、システム全
体の回生負荷消費能力を向上させ、各軸系制御装置に設
けられた回生回路を互いに均等に動作させてモータ制御
装置間における回生負荷消費量の格差を最小化すること
である。
【0011】
【発明を解決するための手段】この発明によるモータ制
御システムの回生方法は、それぞれ回生回路およびPN
電圧を呈する端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数
軸のそれぞれに対応して制御する複数の制御装置と、前
記制御装置のそれぞれを制御するシステムコントローラ
とを有するシステムの回生方法であって、前記制御装置
の全てに前記PN電圧を共用させ、前記制御装置のそれ
ぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレベルを有する
回生負荷データを前記システムコントローラに転送し、
前記システムコントローラに前記回生負荷データのレベ
ルを評価させ、より大なる前記回生負荷データに対応す
る前記制御装置に対しては当該制御装置の回生回路動作
レベルを上げる指令を発生させ、より小なる前記回生負
荷データに対応する前記制御装置に対しては当該制御装
置の回生回路動作レベルを下げる指令を発生させるもの
である。
【0012】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、それぞれ回生回路およびPN電圧を呈する端
子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞれに
対応して制御する複数の制御装置を有するシステムの回
生方法であって、前記制御装置の全てに前記PN電圧を
共用させ、前記制御装置のそれぞれにおいて得られる回
生負荷に応じたレベルを有する回生負荷データを前記制
御装置のうちのマスタ軸系制御装置に転送しまたは保持
させ、前記マスタ軸系制御装置に前記回生負荷データの
レベルを評価させ、より大なる前記回生負荷データに対
応する前記制御装置に対しては当該制御装置の回生回路
動作レベルを上げる指令を発生させ、より小なる前記回
生負荷データに対応する前記制御装置に対しては当該制
御装置の回生回路動作レベルを下げる指令を発生させる
ものである。
【0013】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、それぞれ回生回路およびPN電圧を呈する端
子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞれに
対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置のそ
れぞれを制御するシステムコントローラとを有するシス
テムの回生方法であって、前記制御装置の全てに前記P
N電圧を共用させ、前記制御装置のそれぞれにおいて得
られる回生負荷に応じたレベルを有する回生負荷データ
を前記システムコントローラに転送し、前記システムコ
ントローラに前記回生負荷データのレベルを評価させ、
より大なる前記回生負荷データに対応する前記制御装置
に対しては当該制御装置の回生回路の動作を強制的に停
止せしめ、他の前記制御装置に対しては当該制御装置の
回生回路を動作させるものである。
【0014】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、それぞれ回生回路およびPN電圧を呈する端
子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞれに
対応して制御する複数の制御装置を有するシステムの回
生方法であって、前記制御装置の全てに前記PN電圧を
共用させ、前記制御装置のそれぞれにおいて得られる回
生負荷に応じたレベルを有する回生負荷データを前記制
御装置のうちのマスタ軸系制御装置に転送しまたは保持
させ、前記マスタ軸系制御装置に前記回生負荷データの
レベルを評価させ、より大なる前記回生負荷データに対
応する前記制御装置に対しては当該制御装置の回生回路
の動作を強制的に停止させ、他の前記制御装置に対して
は当該制御装置の回生回路を動作させるものである。
【0015】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、それぞれ回生回路およびPN電圧を呈する端
子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞれに
対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置のそ
れぞれを制御するシステムコントローラとを有するシス
テムの回生方法であって、前記制御装置の全てに前記P
N電圧を共用させ、前記制御装置のいずれかにおいて得
られるPN電圧に応じたレベルを有するPN電圧データ
を前記システムコントローラに転送し、前記システムコ
ントローラに前記PN電圧データのレベルを評価させ、
前記PN電圧データのレベルの所定値への到達に応答し
て前記制御装置の全てにおける回生回路を同時に動作さ
せるものである。
【0016】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、それぞれ回生回路およびPN電圧を呈する端
子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞれに
対応して制御する複数の制御装置を有するシステムの回
生方法であって、前記制御装置の全てに前記PN電圧を
共用させ、前記制御装置のいずれかにおいて得られるP
N電圧に応じたレベルを有するPN電圧データを前記制
御装置のうちのマスタ軸系制御装置に転送しまたは保持
させ、前記マスタ軸系制御装置に前記PN電圧データの
レベルを評価させ、前記PN電圧データのレベルの所定
値への到達に応答して前記制御装置の全てにおける回生
回路を同時に動作させるものである。
【0017】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、それぞれ回生回路およびPN電圧を呈する端
子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞれに
対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置のそ
れぞれを制御するシステムコントローラとを有するシス
テムの回生方法であって、前記制御装置の全てに前記P
N電圧を共用させ、前記システムコントローラの制御周
期を前記制御装置に対応する期間に分割し、前記期間に
おいて前記制御装置の対応する一つのPN電圧が当該制
御装置における回生回路動作電圧レベルに達していた場
合に当該制御装置の回生回路を動作させるものである。
【0018】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、それぞれ回生回路およびPN電圧を呈する端
子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞれに
対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置のそ
れぞれを制御するシステムコントローラとを有するシス
テムの回生方法であって、前記制御装置の全てに前記P
N電圧を共用させ、回生状態にある制御装置と力行状態
にある制御装置が同時に存在し回生負荷が力行負荷より
大きい運転モードにおいて力行状態にある制御装置にお
けるモータへの無効電流を制御して当該力行状態にある
制御装置によるモータの駆動エネルギーを瞬時的に大き
くするものである。
【0019】上述の如く特徴づけられた回生方法におい
て、コンバータ用ダイオードにより入力の交流または直
流電源を整流し、コンデンサによりその電源を平滑する
コンバータ回路と、パワートランジスタおよび/または
パワーダイオードを有し前記コンバータ回路の出力を前
記モータを駆動するための交流電圧に変換するインバー
タ回路とによって前記制御装置を構成することができ
る。また、前記PN電圧は、前記コンバータ回路の出力
若しくは前記インバータ回路の入力に呈し得る。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に採用
される制御装置のブロック図である。図1において、1
は制御装置用電源であり、2はこの電源が供給されるモ
ータ制御装置、3は電源1からの三相交流または直流電
源を例えばダイオード若しくはサイリスタを含む整流回
路30によって整流し、コンデンサ31またはコンデン
サを含む回路によってその整流出力を平滑するコンバー
タ回路、4はコンバータ回路3の一方の出力端に一端が
接続される回生抵抗40とこの回生抵抗の他端にコレク
タが接続されコンバータ回路3の他方の出力端にエミッ
タが接続される回生トランジスタ41とからなる回生回
路、5はパワートランジスタおよび/またはパワーダイ
オードによって構成されコンバータ回路3の出力電圧を
モータ駆動用の交流電圧に変換するインバータ回路、6
はインバータ回路5の出力電圧(または電流)に応じて
所定の軸に基づき機械運動するモータである。
【0021】また、7は回生トランジスタ41のベース
電位を制御する回生回路駆動ベース回路、8は制御装置
2に内蔵し、検出されたPN電圧に基づく制御を行うC
PU、9はコンバータ回路3の出力ライン間(またはイ
ンバータ回路5の入力ライン間)に現れるPN電圧を検
出するPN電圧検出回路、10はPN電圧のP端子、1
1はPN電圧のN端子、12は当該制御装置外部からの
信号をCPU8に整合をとりつつ供給するための入力イ
ンターフェース、13はCPU8からの信号を当該制御
装置外部へ整合をとりつつ供給するための出力インター
フェースである。
【0022】ここで、出力インターフェース13を介し
て当該制御装置外部へ出力される信号14は、回生負荷
データを担い、入力インターフェース12を介してCP
U8へ入力される信号15は、回生動作電圧レベル変更
指令を担う。
【0023】図2は、実施の形態1によるシステムの構
成を示しており、かかるシステムは、単一のシステムコ
ントローラと共に図1に示した制御装置2を3軸分使用
して構成されている。
【0024】図2において、このシステムは、概して、
共用電源1と、A軸モータ制御装置22と、B軸モータ
制御装置23と、C軸モータ制御装置24と、これら制
御装置22,23および24をコントロールするシステ
ムコントローラ16と、モータ6とによって構成され
る。
【0025】システムコントローラ16は、CPU17
を内蔵しており、さらにその出力インターフェース18
と入力インターフェース19とを具備している。入力イ
ンターフェース19からCPU17へは、各制御装置に
おいて得られる回生負荷データ20が転送され、CPU
17から出力インターフェース18へは、当該制御装置
に対して回生動作電圧レベル変更軸を指定するための指
令信号21が供給される。
【0026】図3は、実施の形態1による、回生動作電
圧レベルとPN電圧との関係を示している。図3におい
て、25はA軸モータ制御装置22における回生回路4
を動作させるA軸系回生動作電圧レベル(Vaon )を示
しており、26はB軸モータ制御装置23における回生
回路4を動作させるB軸系回生動作電圧レベル(Vbon
)、27はC軸モータ制御装置24における回生回路
4を動作させるC軸系回生動作電圧レベル(Vcon )を
示している。また、28は回生回路4の動作を停止する
回生動作停止電圧レベル(Voff )、29はA軸、B軸
およびC軸モータ制御装置のそれぞれが共用しているP
N電圧を示している。
【0027】つぎに、この実施の形態1の動作を図1、
図2および図3を参照して説明する。先ず図1において
制御装置単体の動作を説明するに、制御装置2が回生状
態になると、PN電圧のレベルが上がりPN電圧検出回
路9によりそのレベルが検出され、その検出結果に応じ
た検出信号がCPU8へ供給される。CPU8は、この
検出信号に基づき回生回路動作電圧レベルにPN電圧が
達しているか否かを判断する。
【0028】そしてこれが達している場合は、CPU8
は、回生回路4の回生トランジスタ41をONとするよ
う回生回路駆動ベース回路7に制御信号を供給し、回生
回路駆動ベース回路7はこれに応じて回生トランジスタ
41をONとさせる。CPU8はまた、回生回路駆動ベ
ース回路7を介して回生トランジスタ41をONとさせ
た回数および時間から回生負荷データ14の値を計算し
出力する。
【0029】図2のシステムは、このような機能を有す
る制御装置2を3台用いたものであり、かかる制御装置
は、A軸モータ制御装置22、B軸モータ制御装置2
3、C軸モータ制御装置24として使用されている。こ
のシステムの主たる構成上の特徴としては、各制御装置
のP端子10どうし、N端子11どうしを接続して制御
装置それぞれがPN電圧を共用する点であり、各制御装
置に内蔵するCPU8とシステムコントローラ16とが
共働してこの共用されたPN電圧に基づいた制御を行っ
ている。A軸、B軸およびC軸モータ制御装置のそれぞ
れにおけるPN電圧検出回路9は、アナログ回路にて構
成されるため、各モータ制御装置の回生動作電圧レベル
には差を生じる。
【0030】図3において、A軸系回生動作電圧レベル
25を375[V]、B軸回生動作電圧レベル26を3
76[V]、C軸回生動作電圧レベル27を377
[V]とした場合、回生状態となってPN電圧29のレ
ベルが上がると、A軸、B軸およびC軸モータ制御装置
のそれぞれはPN電圧を共用しているため、回生動作電
圧レベルの1番低いA軸系の回生回路41が最初に動作
し、A軸系の回生回路4の回生トランジスタ41がON
となり、回生抵抗40に電流が流れてPN電圧29を下
げることとなる。
【0031】PN電圧29が回生動作停止電圧28まで
下がると、当該回生回路4はOFFとなり、トランジス
タ41がOFFとなって回生抵抗40に電流は流れなく
なる。しかし、回生状態が続いている間は再びPN電圧
29のレベルが上がって再度A軸系の回生回路動作電圧
レベル25に達し、A軸系の回生回路4をONとさせ
る。これが繰り返されると、A軸、B軸およびC軸モー
タ制御装置のどれも回生回路4を内蔵しているにも拘わ
らず、A軸系の回生回路4のみが使用されてしまう、と
いう状況に陥ることになる。
【0032】このような状況の場合、システムコントロ
ーラ16および各制御装置は、図4に示されるような動
作となる。先ずステップS30において、システムコン
トローラ16は、回生状態か否か(A軸,B軸およびC
軸系の回生負荷がいずれもゼロか否か)を判断し、回生
状態であれば(いずれかの回生負荷がゼロでなければ)
ステップS31においてどの軸の回生負荷データが大き
いかを認識する。
【0033】例えば、回生動作電圧レベルがA軸系、B
軸系、C軸系の順で低い場合、最初にA軸系の回生負荷
データが大きくなるので、システムコントローラ16
は、ステップS32にて回生動作電圧レベル変更軸指定
にてA軸系制御装置22を指定、すなわち回生動作電圧
レベルを変更するようA軸モータ制御装置に指令を発す
る。
【0034】A軸モータ制御装置22において、かかる
回生動作電圧レベル変更指令をCPU8が受け取ると、
ステップS33において回生動作電圧レベルを1ステッ
プ上げるよう回生回路駆動ベース回路7を制御する。こ
の回生動作電圧レベルの上昇の後にシステムコントロー
ラ16は、ステップS34にてA軸系の回生負荷データ
がB軸系のそれと同レベルとなったか否かを判別し、同
レベルになったことを判別すると、B軸系モータ制御装
置23における回生回路4もA軸系のそれと一緒に動作
させるようにする。
【0035】この時点でシステムコントローラ16は、
A軸およびB軸系の回生負荷データに対しC軸系の回生
負荷データが小さいことを認識し、ステップS35にて
A軸およびB軸系制御装置22,23を回生動作電圧レ
ベル変更軸指定の対象とし、すなわち回生動作電圧レベ
ルを変更するようA軸およびB軸モータ制御装置22,
23に指令を発する。
【0036】ステップS36においてA軸およびB軸モ
ータ制御装置22,23のCPU8は、かかる回生動作
電圧レベル変更指令を受けて、それぞれの回生動作電圧
レベルを1ステップ上げるよう回生回路駆動ベース回路
7を制御する。その後ステップS37においてA軸およ
びB軸系の回生負荷データがC軸系のそれと同レベルと
なったか否かを判別し、同レベルになったことを判別す
ると、C軸モータの制御装置24における回生回路4も
A軸およびB軸系と一緒に動作させるようにする(ステ
ップS38)。
【0037】その後、システムコントローラ16は、A
軸系、B軸系、C軸系の回生負荷がいずれもゼロとなる
までこれを繰り返し(ステップS39)、ゼロとなると
A軸系、B軸系およびC軸系の回生回路4の動作を停止
させ(ステップS40)、A軸系、B軸系、C軸系が動
作状態にあるか否かを判断する(ステップS41)。A
軸系、B軸系、C軸系が動作状態にない場合は、この図
4に示される一連の動作を終了する。
【0038】かくして、トータルの回生負荷がA軸、B
軸およびC軸系制御装置において均一に消費されること
となる。
【0039】上述した例では、A軸およびB軸系の回生
動作電圧レベルを上げてC軸系の回生動作電圧レベルに
合わせるようにしているが、C軸およびB軸系の回生動
作電圧レベルを下げてA軸系の回生動作電圧レベルに合
わせ、トータルの回生負荷をA軸、B軸およびC軸系に
おいて均一に消費するようにする形態に改変することも
できる。
【0040】実施の形態2.図5は、実施の形態2に関
わり、上記実施の形態1に採用された制御装置の一つを
マスタ軸モータ制御装置としたシステムにおける当該マ
スタ軸モータ制御装置の構成を示している。
【0041】図6は、この実施の形態2によるシステム
の構成を示している。図6において、39はマスタ軸
(A軸)モータ制御装置であり、23はマスタ軸モータ
制御装置39にコントロールされるB軸モータ制御装
置、24はマスタ軸モータ制御装置39にコントロール
されるC軸モータ制御装置である。マスタ軸系制御装置
39における入力インターフェース12からCPU8に
転送されるデータ20には、他の各制御装置からの回生
負荷データが含まれる。
【0042】また、マスタ軸系制御装置39におけるC
PU8から出力インターフェース13に転送されるデー
タ21には、上述したシステムコントローラ16が受け
持っていた回生動作電圧レベル変更軸指定を伴う指令と
同様の、当該マスタ軸系CPU8から他の各制御装置へ
の指令信号が含まれる。
【0043】つぎに、本実施の形態2の動作を図4およ
び図6を参照して説明する。図6に示される構成は、先
述した実施の形態1に対応する図2に示される構成にお
いてシステムコントローラ16を用いないシステムを導
くものであり、制御装置の一つをマスタ軸系制御装置3
9とし、このマスタ軸系制御装置39が指令21を発し
て他のモータ制御装置23,24をコントロールするも
のである。
【0044】図6のシステムは、マスタ軸(A軸)モー
タの制御装置39と、B軸モータの制御装置23と、C
軸モータの制御装置24とを有し、各制御装置のP端子
10どうし、N端子11どうしを接続してPN電圧を各
制御装置において共用するシステムである。先述した実
施の形態1の場合と同様に、マスタ軸、B軸およびC軸
モータ制御装置における回生動作電圧レベルには差があ
り、どれか一つの軸系に回生負荷が集中することが考え
られる。
【0045】スレーブ軸系制御装置であるB軸およびC
軸系制御装置23,24は、被監視パラメータデータと
しての回生負荷データ14をマスタ軸系制御装置39に
転送する。マスタ軸系制御装置39は、かかる転送され
た回生負荷データ20に基づき、自軸系も含めて回生負
荷の大きい軸系を認識し、回生動作電圧レベル変更軸指
定信号21を出力する。マスタ軸系制御装置39からの
回生動作電圧レベル変更軸指定信号21は、B軸および
C軸系制御装置23,24に供給される。
【0046】図4において、マスタ軸系制御装置39の
CPU8は、ステップS30にて回生状態か否かを判断
する。ステップS30において回生状態であることが判
断されれば、マスタ軸系制御装置39のCPU8は、ス
テップS31にてどの軸系の回生負荷データが大きいか
認識する。
【0047】例えば、回生動作電圧レベルがマスタ軸
系、B軸系、C軸系の順で低い場合、最初にマスタ軸系
の回生負荷データが大きくなるので、ステップS32に
てマスタ軸系制御装置39がその内部認識の回生動作電
圧レベル変更軸指定信号21にて自身の制御装置39を
指定することとなる。マスタ軸系のCPU8は、かかる
回生動作電圧レベル変更指令に応答して、ステップS3
3にて回生動作電圧レベルを1ステップ上げる。
【0048】ステップS34にてマスタ軸系の回生負荷
データがB軸系のそれと同レベルとなったか否かが判断
され、同レベルとなるとB軸系の回生回路4もマスタ軸
系と共に動作させるようにする。この時点でマスタ軸系
制御装置39のCPU8は、自軸系およびB軸系の回生
負荷データよりもC軸系の回生負荷データが小さいこと
を認識し、ステップS35にてマスタ軸系とB軸系とを
回生動作電圧レベル変更軸として指定する。これによ
り、ステップS36においてマスタ軸およびB軸系の制
御装置39,23は、回生動作電圧レベル変更指令を受
け、それぞれの回生動作電圧レベルを1ステップずつあ
げる。
【0049】そしてステップS37においてマスタ軸お
よびB軸系の回生負荷データがC軸系のそれと同レベル
となったか否かが判断され、同レベルとなったことが判
断されると、C軸系の回生回路4もマスタ軸およびB軸
系と共に動作させるようになる(ステップS38)。
【0050】その後、マスタ軸は、マスタ軸系、B軸
系、C軸系の回生負荷がいずれもゼロとなるまでこれを
繰り返し(ステップS39)、ゼロとなるとA軸系、B
軸系およびC軸系の回生回路4の動作を停止させ(ステ
ップS40)、A軸系、B軸系、C軸系が動作状態にあ
るか否かを判断する(ステップS41)。A軸系、B軸
系、C軸系が動作状態にない場合は、この図4に示され
る一連の動作を終了する。
【0051】かくして、トータルの回生負荷がマスタ
軸、B軸およびC軸系で均一に消費されることとなる。
【0052】本実施の形態においても、C軸に合わせる
よう回生動作電圧レベルを上げて制御する例について説
明したが、A軸系に合わせるようC軸およびB軸系の回
生動作電圧レベルを下げて、トータルの回生負荷がマス
タ軸、B軸およびC軸系において均一に消費されるよう
に改変することもできる。
【0053】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3に採用される制御装置2の構成を示すブロック図
である。図7において、入力インターフェース12から
CPU8へは、システムコントローラから発せられる回
生回路動作指令を担う信号40および回生回路停止指令
を担う信号41が供給される。また、CPU8から出力
インターフェース13へは、回生負荷データ14が転送
される。
【0054】図8は、実施の形態3によるシステムの構
成を示しており、かかるシステムは、一つのシステムコ
ントローラと共に図7に示した制御装置を3軸分使用し
て構成される。図8において、42および43はコント
ローラ16におけるコントローラCPU17からそれぞ
れ出力される回生回路動作軸指定を担う信号および回生
回路停止軸指定の指令を担う信号を示し、20は入力イ
ンターフェース19からの回生負荷データである。
【0055】つぎに、この実施の形態3の動作を図8お
よび図9を参照して説明する。図8のシステムは、概し
てシステムコントローラ16と、A軸モータ制御装置2
2と、B軸モータ制御装置23と、C軸モータ制御装置
24とによって構成され、各制御装置のP端子10どう
し、N端子11どうしを接続してPN電圧を共用するよ
うにしている。
【0056】図9において、システムコントローラ16
は、A軸系、B軸系、C軸系が動作状態にあることを確
認し(ステップS42)、ステップS43にてどの軸系
が回生状態かどうかを判断する。このステップS43で
は、上記ステップS30と同様の処理が行われる。ステ
ップS42において、いずれかの軸系が回生状態である
ことを判断すると、システムコントローラ16は、ステ
ップS44にてどの軸系の回生負荷データが大きいかを
認識する。
【0057】例えば回生回路動作電圧レベルがA軸系、
B軸系およびC軸系の順で低い場合、最初にA軸系の回
生負荷データが大きくなる。システムコントローラ16
は、A軸系の回生負荷データがより大きいことを認識す
ると、ステップS45において信号43をもって回生回
路停止軸にA軸系制御装置22を指定する。これにより
A軸系CPU8は、A軸系の回生回路4を強制的に停止
させるようベース回路7に制御信号を供給することとな
る。
【0058】ステップS46においてPN電圧がB軸系
の回生回路動作電圧レベルより大きい場合はB軸系が回
生状態となり、システムコントローラ16は、かかる状
態をB軸系回生負荷データに基づいて認識し、ステップ
S47にて信号43をもって回生回路停止軸にB軸およ
びA軸系制御装置22,23を指定し、B軸およびA軸
系の各回生回路4を強制的に停止させる。
【0059】ステップS48においてPN電圧がC軸系
の回生回路動作電圧レベルより大きい場合はC軸系が回
生状態となり、システムコントローラ16は、かかる状
態をC軸系回生負荷データに基づいて認識し、ステップ
S49にて信号43をもって回生回路停止軸にC軸およ
びB軸系制御装置24,23を指定し、C軸およびB軸
系の各回生回路4を強制的に停止させるとともに、信号
42をもって回生回路動作にA軸系制御装置22を指定
しA軸系における回生回路4の停止を解除する。
【0060】ステップS50においてPN電圧がA軸系
の回生回路動作電圧レベルより大きい場合はA軸系が回
生状態となり、システムコントローラ16は、ステップ
S45に戻りA軸系の回生回路4を強制的に停止させる
とともに、信号42をもって回生回路動作軸にB軸系制
御装置23を指定しB軸系における回生回路4の停止を
解除する。
【0061】上述したようなステップS45ないし50
の動作を繰り返すことにより、トータルの回生負荷がA
軸、B軸およびC軸系において均一に消費されるように
なる。
【0062】本実施の形態における説明では、A軸、B
軸およびC軸系のうちの一つの軸系における回生回路の
みを動作させる例を挙げたが、2つの軸系における2つ
の回生回路毎に動作させるようにしても良く、複数軸の
回生回路を同時に動作させローテーション、すなわち順
繰りに制御するようにしても良い。
【0063】実施の形態4.図10は、実施の形態4に
関わり、上記実施の形態3の制御装置の一つをマスタ軸
系制御装置とした場合の当該マスタ軸制御装置の構成を
示すブロック図である。
【0064】図10において、入力インターフェース1
2からCPU8に転送されるデータ20は、回生負荷デ
ータであり、CPU8から出力インターフェース13に
転送されるデータ42,43は、それぞれ回生回路動作
軸指定を担う信号および回生回路停止軸指定を担う信号
である。
【0065】図11は、この実施の形態4によるシステ
ムの構成を示している。図11において、39はマスタ
軸(A軸)系制御装置であり、23はマスタ軸系制御装
置39にコントロールされるB軸モータ制御装置、24
はマスタ軸系制御装置39にコントロールされるC軸モ
ータ制御装置である。
【0066】つぎに、この実施の形態4の動作を図9お
よび図11を参照して説明する。図11は、既述した実
施の形態3に対応する図8に示される構成においてシス
テムコントローラ16を用いないシステムを示してお
り、制御装置の一つをマスタ軸系制御装置39とすると
ともに、このマスタ軸系制御装置39は、各制御装置か
らの回生負荷データに基づいて上述した如きから指令
(42,43)を発して他軸系の制御装置23,24を
コントロールするものである。
【0067】図11に示されるシステムは、マスタ軸
(A軸)系制御装置39と、B軸系モータ制御装置23
と、C軸系モータ制御装置24とを有し、各制御装置の
P端子10どうし、N端子11どうしを接続してPN電
圧を共用するシステムである。
【0068】図9において、マスタ軸系制御装置39
は、A軸系、B軸系、C軸系が動作状態にあることを確
認し(ステップS42)、ステップS43にてどの軸系
が回生状態かどうかを判断する。ステップS43におい
ていずれかの軸系が回生状態であることを判断とする
と、マスタ軸系制御装置39は、ステップS44にてど
の軸系の回生負荷データが大きいかを認識する。
【0069】例えば、回生回路動作電圧レベルがマスタ
軸(A軸)系、B軸系、C軸系の順で低い場合は、最初
にマスタ軸系の回生負荷データが大きくなる。マスタ軸
系制御装置39は、A軸系すなわち自軸系の回生負荷デ
ータが大きいことを認識すると、ステップS45におい
て回生回路停止軸指定によって自軸系を指定し、自軸系
の回生回路4を強制的に停止させる。
【0070】ステップS46においてPN電圧がB軸系
の回生回路動作電圧レベルより大きい場合はB軸系が回
生状態となり、マスタ軸系制御装置39は、ステップS
47にてB軸および自軸系の各回生回路4を強制的に停
止させる。
【0071】ステップS48においてPN電圧がC軸系
の回生回路動作電圧レベルより大きい場合はC軸系が回
生状態となり、マスタ軸系制御装置39は、ステップS
49にてC軸およびB軸系の各回生回路4を強制的に停
止させ、マスタ軸系における回生回路4の停止を解除す
る。
【0072】ステップS50においてPN電圧がマスタ
軸系の回生回路動作電圧レベルより大きい場合はマスタ
軸系が回生状態となり、ステップS45に戻ってマスタ
軸系の回生回路4を強制的に停止させ、B軸系における
回生回路4の停止を解除する。
【0073】上記ステップS45ないし50の動作を繰
り返すことにより、トータルの回生負荷がマスタ軸系、
B軸系およびC軸系において均一に消費されることとな
る。
【0074】上述においては、A軸、B軸およびC軸系
のうちの一つの軸系における回生回路のみを動作させる
例を挙げたが、2つの軸系における2つの回生回路毎に
動作させるようにしても良く、複数軸の回生回路を同時
に動作させローテーション、すなわち順繰りに制御する
ようにしても良い。
【0075】実施の形態5.図12は、この発明の実施
の形態5に採用される制御装置のブロック図である。図
12において、50は入力インターフェース12からの
信号が供給される回生タイミング出力回路であり、30
は回生タイミング出力回路50の出力信号を一入力とす
るAND回路、53はPN電圧検出回路9により生成さ
れるPN電圧データである。また、入力インターフェー
ス12からAND回路30へは、回生回路動作指令を担
う信号52が供給される。
【0076】図13は、実施の形態5による、システム
コントローラと共に図12に示された制御装置を3軸分
使用して構成されたシステムのブロック図である。図1
3において、54はシステムコントローラ16に設けら
れた同期クロック生成回路である。同期クロック生成回
路54の出力信号は、出力インターフェース18を介し
て各制御装置に供給される。回生回路動作指令信号52
は、CPU17から出力インターフェースを介し各制御
装置22,23,24へ供給される。
【0077】つぎに、この実施の形態5の動作を図13
および図14を参照して説明する。図13において、本
システムは、システムコントローラ16と、A軸モータ
制御装置22と、B軸モータ制御装置23と、C軸モー
タ制御装置24とを有し、各制御装置のP端子10どう
し、N端子11どうしを接続してPN電圧を共用してい
る。
【0078】本実施の形態によるシステムは、いずれか
の軸系からのPN電圧データをシステムコントローラ1
6に転送ように構成されている。例えばA軸系からのP
N電圧データをコントローラ16に転送するものとして
説明する。
【0079】図14において、システムコントローラ1
6は、A軸系、B軸系、C軸系が動作状態にあることを
確認し(ステップS54)、ステップS55において転
送された任意軸系のPN電圧データと当該コントローラ
が認識する回生回路動作電圧レベルとを比較し、PN電
圧データの方が値が大きい場合には、ステップS56に
てA軸、B軸およびC軸系の各制御装置に対して回生回
路動作指令52を発する。これにより、各軸系制御装置
においては、回生回路動作指令52を受けてAND回路
30の一方の入力に、論理値1に対応する高レベルの信
号が供給されることとなる。
【0080】その後システムコントローラ16のCPU
17は、ステップS57において同期クロック生成回路
54をして同期クロック信号を発生せしめ、この同期ク
ロック信号を各軸系制御装置に対して出力する。これに
より、各軸系制御装置においては、出力回路50がイン
ターフェース18および12を介して供給されるこの同
期クロック信号を受けることとなり、回生タイミング出
力回路50から各軸系ともに同じタイミングでAND回
路30の他方の入力に論理値1に対応する高レベルの信
号が供給される。
【0081】そして、ステップS57において回生回路
動作指令信号52と同期クロック信号に基づく回生タイ
ミング回路50の出力信号とが共に高レベル(Hig
h)となると、AND回路30の出力が高レベルとな
り、これにより回生回路駆動ベース回路7がステップS
58にて各軸系の回生回路4を一斉に動作させる。かく
してトータルの回生負荷が各軸系において均一に消費さ
れるようになる。
【0082】実施の形態6.図15は、実施の形態6に
関わり、上記実施の形態5に採用された制御装置の一つ
をマスタ軸系制御装置とした場合における当該マスタ軸
系制御装置のブロック図である。このマスタ軸系制御装
置には、図12のものとは異なり、上記コントローラ1
6に設けられていた同期クロック生成回路54が回生タ
イミング出力回路50と出力インターフェースとの間に
設けられる。
【0083】同期クロック生成回路54から出力される
クロック信号は、回生タイミング出力回路50だけでな
く出力インターフェース13を介して外部へも出力され
る。さらにこの制御装置には、CPU8が設けられてお
り、AND回路51の入力信号(回生回路動作指令)を
発生しかつこれを出力インターフェース13から外部へ
も出力するように構成されている。
【0084】図16は、この実施の形態6によるシステ
ムの構成を示している。図16において、39はマスタ
軸(A軸)系の制御装置であり、23はマスタ軸系制御
装置39にコントロールされるB軸モータ制御装置、2
4はマスタ軸系制御装置39にコントロールされるC軸
モータ制御装置である。
【0085】つぎに、この実施の形態6の動作を図14
および図16を参照して説明する。図16のシステム
は、上記実施の形態5に対応する図13におけるシステ
ムコントローラ16を用いずに構成されたものであり、
制御装置の一つをマスタ軸制御装置39とし、このマス
タ軸制御装置39が、共用されたPN電圧のデータに基
づき回生回路動作指令52および同期クロック信号を発
して他の軸系制御装置をコントロールするものである。
本システムは、マスタ軸(A軸)系制御装置39と、B
軸モータ制御装置23と、C軸モータ制御装置24とを
有し、各制御装置のP端子10どうし、N端子11どう
しを接続して各制御装置がPN電圧を共用するようにし
ている。
【0086】なお、スレーブ軸系制御装置23,24
は、PN電圧検出回路9およびCPU8並びに出力イン
ターフェース13を具備しなくともよくなっており、マ
スタ軸系制御装置39においても入力インターフェース
12を不要としている。
【0087】図14において、マスタ軸系制御装置39
は、A軸系、B軸系、C軸系が動作状態にあることを確
認し(ステップS54)、ステップS55において自軸
系におけるPN電圧データとマスタ軸系制御装置39が
認識する回生回路動作電圧レベルとを比較し、PN電圧
データの方が大きい場合には、ステップS56にて自軸
(A軸)、B軸およびC軸系に対して回生回路動作指令
52を出力する。これにより、各軸系の制御装置は、こ
の回生回路動作指令52を受けてAND回路51の一方
の入力に高レベルの信号を出力することとなる。
【0088】その後、ステップS57において、マスタ
軸系制御装置39のCPU8は、同期クロック生成回路
54をして同期クロック信号を生成せしめ、この同期ク
ロック信号を自軸系を含む各軸系制御装置の回生タイミ
ング出力回路50に出力する。これにより各軸系制御装
置においては、同期クロック信号に基づいて回生タイミ
ング出力回路50から各軸系ともに同じタイミングでA
ND回路51の他方の入力に論理値1に対応する高レベ
ルの信号を出力する。ステップS57において、回生回
路動作指令信号52と同期クロック信号による回生タイ
ミング出力信号とが共に高レベルとなった場合には、ス
テップS58にて各軸系の回生回路4が一斉に動作し、
トータルの回生負荷が各軸系制御装置において均一に消
費されることとなる。
【0089】実施の形態7.図17は、実施の形態7に
よる動作原理を概念的に示した図であり、システムコン
トローラの制御ループ(制御サイクル)1周期を3軸の
システムの軸数で均等に分割した態様を示している。
図17において、55はA軸系に割り当てられる期間の
時間ta、56はB軸系に割り当てられる期間の時間t
b、57はC軸系に割り当てられる期間の時間tcであ
る。58はシステムコントローラの制御ループ(制御サ
イクル)1周期の時間tを指しており、59は回生動作
電圧レベルVonを指している。
【0090】図18は、かかる動作概念を具現化する本
実施の形態7によるシステムの構成を示しており、上記
各実施の形態において説明したものと同等の部分には同
一の符号が付されている。この構成によれば、回生回路
動作軸指定をなす信号60が、システムコントローラ6
0からインターフェース18を介して各制御装置に供給
される。
【0091】つぎに、この実施の形態7の動作を図1
7、図18および図19を参照して説明する。図18の
システムは、システムコントローラ16と、A軸モータ
制御装置22と、B軸モータ制御装置23と、C軸モー
タ制御装置24とを有し、これら制御装置のP端子10
どうし、N端子11どうしを接続してPN電圧を各制御
装置が共用するようにしている。
【0092】図19において、システムコントローラ1
6は、A軸系、B軸系、C軸系が動作状態にあることを
確認し(ステップS60)、ステップS61にて任意の
いずれかの軸系におけるPN電圧データ53が転送さ
れ、このデータとシステムコントローラ16が認識する
回生回路動作電圧レベルとを比較する。そしてステップ
S62においてPN電圧がA軸系の割付け時間taの間
にシステムコントローラ16が認識する回生回路動作電
圧レベルに達したことが判断されると、システムコント
ローラ16は、ステップS63にて回生回路動作軸指定
をなす信号60をもってA軸系を指定し、これに応答し
てA軸系制御装置22はステップS64にてその回生回
路4を動作させる。
【0093】また、ステップS65にてPN電圧がB軸
系の割付け時間tbの間にシステムコントローラ16が
認識する回生回路動作電圧レベルに達したことが判別さ
れると、システムコントローラ16は、ステップS66
にて回生回路動作軸指定をなす信号60をもってB軸系
を指定し、これに応答してB軸系制御装置23はステッ
プS67にてその回生回路4を動作させる。
【0094】また、ステップS65にてPN電圧がC軸
系の割付け時間tcの間にシステムコントローラ16が
認識する回生回路動作電圧レベルに達したことが判別さ
れると、システムコントローラ16は、ステップS68
にて回生回路動作軸指定をなす信号60をもってC軸系
を指定し、これに応答してC軸系制御装置24はステッ
プS69にてその回生回路4を動作させる。
【0095】上述した各軸系の割り付け時間はシステム
コントローラ16の1制御サイクルにおいて均等に分割
されており、PN電圧が当該回生動作電圧レベルに達し
ていた場合には、どの軸系の制御装置も同様の頻度で回
生回路4を動作させるため、ある特定の軸系に集中して
回生回路が動作することがない。
【0096】実施の形態8.図20は、この発明の実施
の形態8に採用される制御装置の構成を示しており、上
記各実施の形態において説明したものと同等な部分には
同一の符号が付されている。図20において、70は力
行負荷データを指しており、71はインバータ回路5に
無効電流を流すように指令をする無効電流指令信号、7
2は外部のシステムコントローラから供給される無効電
流コントロール指令信号を指している。
【0097】図21は、実施の形態8による、システム
コントローラと共に図20に示した制御装置を3軸分使
用した場合のシステムのブロック図である。図21にお
いて、73は、CPU17により発せられコントローラ
16から力行状態を呈する軸系の制御装置に供給される
べき無効電流コントロール軸指定のための指令信号を示
している。
【0098】つぎに、この実施の形態8の動作を図21
および図22を参照して説明する。図21のシステム
も、システムコントローラ16と、A軸モータ制御装置
22と、B軸モータ制御装置23と、C軸モータ制御装
置24とを有し、これら制御装置のP端子10どうし、
N端子11どうしを接続してPN電圧を共用するように
している。この実施の形態においては、回生状態の軸系
と力行状態の軸系が同時に存在し、回生負荷が力行負荷
より大きい運転モードであることを条件としている。
【0099】図22において、システムコントローラ1
6は、A軸系、B軸系、C軸系が動作状態にあることを
確認し(ステップS73)、ステップS74において各
軸系の回生負荷データ14と力行負荷データ70とを受
け取る。その後システムコントローラ16は、ステップ
S75において回生状態にある軸系と力行状態にある軸
系とが同時に存在するか否かを判断する。同時に存在す
る場合、システムコントローラ16は、ステップS76
にて回生負荷の方が大きいか力行負荷の方が大きいかを
判断する。
【0100】例えばA軸系が回生状態、B軸系が力行状
態、C軸系が回生状態にあり、トータルで回生負荷の方
が力行負荷より大きい場合、システムコントローラ16
は、ステップS77において無効電流コントロール軸指
定をなす信号73をもって力行状態にあるB軸系を指定
し、これに伴いB軸系制御装置23は、ステップS78
にて無効電流コントロール指令を受ける。これによりB
軸系CPU8は、無効電流指令信号71をインバータ回
路5に供給することとなる。
【0101】そして、モータ6に無効電流が流れること
によって、共有しているPN電圧のレベルが下がり、回
生回路4での回生負荷消費が軽減されることとなる。ま
た、回生負荷が力行負荷よりかなり大きい場合は、無効
電流だけではPN電圧を十分下げきれず、回生動作電圧
レベルに達したときに当該軸系制御装置内の回生回路4
を動作させる。
【0102】なお、モータ6は三相駆動されるが、制御
上においては三相交流を等価的に2軸直流で表す方が取
り扱い易い。この2軸直流のうち、q軸電流(iqa)
はモータのトルクの発生に寄与する電流であり、d軸電
流(ida)は、例えば、永久磁石同期モータにおいて
は無効電流になる。この無効電流(ida)が小さいと
銅損は小さくなりモータの発熱が抑えられる。
【0103】従って、この無効電流(ida)は通常0
になるように制御される。上述した実施の形態において
は、力行状態の軸に対して無効電流(ida)として0
ではないある所定の値を設定することによってトルクと
無関係な余分電流をモータに流しPN電圧を下げるよう
にしている。
【0104】また注記するに、上記各実施の形態におい
ては、回生回路4として抵抗40とトランジスタ41と
による構成のものを挙げたが、この構成以外にも種々の
構成を適用できることは勿論であるし、他のコンバータ
3やインバータ5についても同様のことが言える。
【0105】さらにこれらの他にも、上記各実施の形態
においては種々の手段を限定的に説明したが、当業者の
設計可能な範囲にて適宜改変することも可能である。
【0106】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明による
モータ制御システムの回生方法は、制御装置の全てにP
N電圧を共用させ、制御装置のそれぞれにおいて得られ
る回生負荷に応じたレベルを有する回生負荷データをシ
ステムコントローラに転送し、システムコントローラに
回生負荷データのレベルを評価させ、より大なる回生負
荷データに対応する制御装置に対しては当該制御装置の
回生回路動作レベルを上げる指令を発生させ、より小な
る回生負荷データに対応する制御装置に対しては当該制
御装置の回生回路動作レベルを下げる指令を発生させ
る。これにより、回生負荷データの大きい軸については
その回生回路が動作しにくくなり、回生負荷データの小
さい軸については回生回路が動作しやすくなり、全軸に
亘り均一に回生負荷を消費することができる。
【0107】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、制御装置の全てにPN電圧を共用させ、制御
装置のそれぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレベ
ルを有する回生負荷データを制御装置のうちのマスタ軸
系制御装置に転送しまたは保持させ、マスタ軸系制御装
置に回生負荷データのレベルを評価させ、より大なる回
生負荷データに対応する制御装置に対しては当該制御装
置の回生回路動作レベルを上げる指令を発生させ、より
小なる回生負荷データに対応する制御装置に対しては当
該制御装置の回生回路動作レベルを下げる指令を発生さ
せる。これにより、回生負荷データの大きい軸について
はその回生回路が動作しにくくなり、回生負荷データの
小さい軸については回生回路が動作しやすくなり、全軸
に亘り均一に回生負荷を消費することができるととも
に、さらに構成が凝縮されることとなる。
【0108】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、制御装置の全てにPN電圧を共用させ、制御
装置のそれぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレベ
ルを有する回生負荷データをシステムコントローラに転
送し、システムコントローラに回生負荷データのレベル
を評価させ、より大なる回生負荷データに対応する制御
装置に対しては当該制御装置の回生回路の動作を強制的
に停止せしめ、他の制御装置に対しては当該制御装置の
回生回路を動作させる。これによれば、回生負荷の大な
る回生回路の強制的停止と他の回生回路の動作(活性
化)とを、回生回路を代えて次々に行うことにより全軸
に亘り均一に回生負荷を消費することができる。
【0109】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、制御装置の全てにPN電圧を共用させ、制御
装置のそれぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレベ
ルを有する回生負荷データを制御装置のうちのマスタ軸
系制御装置に転送しまたは保持させ、マスタ軸系制御装
置に回生負荷データのレベルを評価させ、より大なる回
生負荷データに対応する制御装置に対しては当該制御装
置の回生回路の動作を強制的に停止させ、他の制御装置
に対しては当該制御装置の回生回路を動作させる。これ
によれば、全軸に亘り均一に回生負荷を消費することが
可能となるだけでなく、さらに構成が凝縮されることと
なる。
【0110】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、制御装置の全てにPN電圧を共用させ、制御
装置のいずれかにおいて得られるPN電圧に応じたレベ
ルを有するPN電圧データをシステムコントローラに転
送し、システムコントローラにPN電圧データのレベル
を評価させ、PN電圧データのレベルの所定値への到達
に応答して制御装置の全てにおける回生回路を同時に動
作させる。これによれば、全軸に亘り均一に回生負荷を
消費することが可能となるだけでなく、さらに制御が簡
素化されることとなる。
【0111】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、制御装置の全てにPN電圧を共用させ、制御
装置のいずれかにおいて得られるPN電圧に応じたレベ
ルを有するPN電圧データを制御装置のうちのマスタ軸
系制御装置に転送しまたは保持させ、マスタ軸系制御装
置にPN電圧データのレベルを評価させ、PN電圧デー
タのレベルの所定値への到達に応答して制御装置の全て
における回生回路を同時に動作させる。これによれば、
全軸に亘り均一に回生負荷を消費することができかつ制
御が簡素化されるだけでなく、さらに構成が凝縮される
こととなる。
【0112】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、制御装置の全てにPN電圧を共用させ、シス
テムコントローラの制御周期を制御装置に対応する期間
に分割し、期間において制御装置の対応する一つのPN
電圧が当該制御装置における回生回路動作電圧レベルに
達していた場合に当該制御装置の回生回路を動作させ
る。このような方法によっても、全軸に亘り均一に回生
負荷を消費することができる。
【0113】つぎの発明によるモータ制御システムの回
生方法は、制御装置の全てにPN電圧を共用させ、回生
状態にある制御装置と力行状態にある制御装置が同時に
存在し回生負荷が力行負荷より大きい運転モードにおい
て力行状態にある制御装置におけるモータへの無効電流
を制御して当該力行状態にある制御装置によるモータの
駆動エネルギーを瞬時的に大きくする。これにより、回
生回路だけに拠らない全軸に亘る均一な回生負荷の消費
がなされることとなる。つまり、力行状態にある制御装
置によるモータの駆動エネルギーを、その無効電流をコ
ントロールすることにより瞬時的に大きくし、回生負荷
の消費を軽減しているのである。
【0114】以上詳述した如く、この発明によれば、モ
ータの制御装置を複数軸使用するシステムに極めて好適
な回生方法を提供することができる。すなわち、モータ
制御装置それぞれのPN電圧をシステムの全軸で共有
し、制御装置のある軸をマスタ軸とした場合のマスタ軸
や制御装置をコントロールするシステムコントローラか
ら各軸の回生回路を均一に動作させる指令を与えること
により、モータ制御装置のPNリンクによる回生の協調
制御を実現することができる。これにより、各軸間の回
生負荷アンバランスを解消したり、システム全軸で回生
負荷を消費することが可能であるため、大きな回生負荷
消費能力を得ることができ、経済的で効率の良いシステ
ムを構築できる、という効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1に採用される制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明による実施の形態1に対応するシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明による実施の形態1の動作を説明す
るためのPN電圧と回生動作電圧レベルとの関係を表わ
す図である。
【図4】 この発明による実施の形態1の動作および第
2の発明による実施の形態2の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】 この発明による実施の形態2に採用される制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明による実施の形態2に対応するシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明による実施の形態3に採用される制
御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明による実施の形態3に対応するシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明による実施の形態3の動作および第
4の発明による実施の形態4の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】 この発明による実施の形態4に採用される
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明による実施の形態4に対応するシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明による実施の形態5に採用される
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明による実施の形態5に対応するシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明による実施の形態5の動作および
第6の発明による実施の形態6の動作を示すフローチャ
ートである。
【図15】 この発明による実施の形態6に採用される
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図16】 この発明による実施の形態6に対応するシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図17】 この発明による実施の形態7において行わ
れるシステムコントローラの制御ループ(制御サイク
ル)と回生動作電圧レベルとの関係を表わす図である。
【図18】 この発明による実施の形態7に対応するシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図19】 この発明による実施の形態7の動作を示す
フローチャートである。
【図20】 この発明による実施の形態8に採用される
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図21】 この発明による実施の形態8に対応するシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図22】 この発明による実施の形態8の動作を示す
フローチャートである。
【図23】 従来におけるシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 電源,2 制御装置,3 コンバータ回路,4 回
生回路,5 インバータ回路,6 モータ,7 回生回
路駆動ベース回路,8 CPU,9 PN電圧検出回
路,10 P端子,11 N端子,12 入力インター
フェース,13出力インターフェース,14 回生負荷
データ,15 回生動作電圧レベル変更指令,16 コ
ントローラ,17 コントローラのCPU,18 コン
トローラの出力インターフェース,19 コントローラ
の入力インターフェース,20各軸回生負荷データ,2
1 回生動作電圧レベル変更軸指定,22 制御装置
(A軸),23 制御装置(B軸),24 制御装置
(C軸),25 A軸回生動作電圧レベル,26 B軸
回生動作電圧レベル,27 C軸回生動作電圧レベル,
28 回生動作停止電圧レベル,29 PN電圧,30
AND回路,39マスタ軸,40 回生回路停止指
令,41 回生回路停止軸指定,50 回生タイミング
出力回路,51 AND回路,52 回生回路動作指
令,53 PN電圧データ,54 同期クロック生成回
路,55 A軸の割付け時間,56 B軸の割付け時
間,57 C軸の割付け時間,58 制御ループ1周
期,59 回生動作電圧レベル,60 回生回路動作軸
指定,70 力行負荷データ,71 無効電流指令,7
2 無効電流コントロール指令,73 無効電流コント
ロール軸指定,79 回生オプションユニット。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置
    のそれぞれを制御するシステムコントローラとを有する
    システムの回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、前記制
    御装置のそれぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレ
    ベルを有する回生負荷データを前記システムコントロー
    ラに転送し、前記システムコントローラに前記回生負荷
    データのレベルを評価させ、より大なる前記回生負荷デ
    ータに対応する前記制御装置に対しては当該制御装置の
    回生回路動作レベルを上げる指令を発生させ、より小な
    る前記回生負荷データに対応する前記制御装置に対して
    は当該制御装置の回生回路動作レベルを下げる指令を発
    生させることを特徴とするモータ制御システムの回生方
    法。
  2. 【請求項2】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置を有するシステム
    の回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、前記制
    御装置のそれぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレ
    ベルを有する回生負荷データを前記制御装置のうちのマ
    スタ軸系制御装置に転送しまたは保持させ、前記マスタ
    軸系制御装置に前記回生負荷データのレベルを評価さ
    せ、より大なる前記回生負荷データに対応する前記制御
    装置に対しては当該制御装置の回生回路動作レベルを上
    げる指令を発生させ、より小なる前記回生負荷データに
    対応する前記制御装置に対しては当該制御装置の回生回
    路動作レベルを下げる指令を発生させることを特徴とす
    るモータ制御システムの回生方法。
  3. 【請求項3】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置
    のそれぞれを制御するシステムコントローラとを有する
    システムの回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、前記制
    御装置のそれぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレ
    ベルを有する回生負荷データを前記システムコントロー
    ラに転送し、前記システムコントローラに前記回生負荷
    データのレベルを評価させ、より大なる前記回生負荷デ
    ータに対応する前記制御装置に対しては当該制御装置の
    回生回路の動作を強制的に停止せしめ、他の前記制御装
    置に対しては当該制御装置の回生回路を動作させること
    を特徴とするモータ制御システムの回生方法。
  4. 【請求項4】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置を有するシステム
    の回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、前記制
    御装置のそれぞれにおいて得られる回生負荷に応じたレ
    ベルを有する回生負荷データを前記制御装置のうちのマ
    スタ軸系制御装置に転送しまたは保持させ、前記マスタ
    軸系制御装置に前記回生負荷データのレベルを評価さ
    せ、より大なる前記回生負荷データに対応する前記制御
    装置に対しては当該制御装置の回生回路の動作を強制的
    に停止させ、他の前記制御装置に対しては当該制御装置
    の回生回路を動作させることを特徴とするモータ制御シ
    ステムの回生方法。
  5. 【請求項5】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置
    のそれぞれを制御するシステムコントローラとを有する
    システムの回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、前記制
    御装置のいずれかにおいて得られるPN電圧に応じたレ
    ベルを有するPN電圧データを前記システムコントロー
    ラに転送し、前記システムコントローラに前記PN電圧
    データのレベルを評価させ、前記PN電圧データのレベ
    ルの所定値への到達に応答して前記制御装置の全てにお
    ける回生回路を同時に動作させることを特徴とするモー
    タ制御システムの回生方法。
  6. 【請求項6】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置を有するシステム
    の回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、前記制
    御装置のいずれかにおいて得られるPN電圧に応じたレ
    ベルを有するPN電圧データを前記制御装置のうちのマ
    スタ軸系制御装置に転送しまたは保持させ、前記マスタ
    軸系制御装置に前記PN電圧データのレベルを評価さ
    せ、前記PN電圧データのレベルの所定値への到達に応
    答して前記制御装置の全てにおける回生回路を同時に動
    作させることを特徴とするモータ制御システムの回生方
    法。
  7. 【請求項7】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置
    のそれぞれを制御するシステムコントローラとを有する
    システムの回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、前記シ
    ステムコントローラの制御周期を前記制御装置に対応す
    る期間に分割し、前記期間において前記制御装置の対応
    する一つのPN電圧が当該制御装置における回生回路動
    作電圧レベルに達していた場合に当該制御装置の回生回
    路を動作させることを特徴とするモータ制御システムの
    回生方法。
  8. 【請求項8】 それぞれ回生回路およびPN電圧を呈す
    る端子を有しかつ複数軸のモータを当該複数軸のそれぞ
    れに対応して制御する複数の制御装置と、前記制御装置
    のそれぞれを制御するシステムコントローラとを有する
    システムの回生方法であって、 前記制御装置の全てに前記PN電圧を共用させ、回生状
    態にある制御装置と力行状態にある制御装置が同時に存
    在し回生負荷が力行負荷より大きい運転モードにおいて
    力行状態にある制御装置におけるモータへの無効電流を
    制御して当該力行状態にある制御装置によるモータの駆
    動エネルギーを瞬時的に大きくすることを特徴とするモ
    ータ制御システムの回生方法。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、コンバータ用ダイオー
    ドにより入力の交流または直流電源を整流し、コンデン
    サによりその電源を平滑するコンバータ回路と、パワー
    トランジスタおよび/またはパワーダイオードを有し前
    記コンバータ回路の出力を前記モータを駆動するための
    交流電圧に変換するインバータ回路とを有し、前記PN
    電圧は、前記コンバータ回路の出力若しくは前記インバ
    ータ回路の入力に呈することを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか一つに記載の回生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10381966B2 (en) 2016-04-22 2019-08-13 Mitsubishi Electric Corporation PN-busbar common system, regenerative control device, and regenerative control method

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