JP2014128172A - 多軸モータ駆動システム及びモータ駆動装置 - Google Patents

多軸モータ駆動システム及びモータ駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のモータ駆動装置の回生動作を集中管理するシステムコントローラやマスターモータ駆動装置を別途設けずとも簡易な構成で各回生抵抗の回生過負荷による損傷を防ぐ。
【解決手段】それぞれモータ4に接続され、当該モータ4からの回生電力を消費する回生電力消費部23を備えた複数のモータ駆動装置3と、を有し、複数のモータ駆動装置3がそれぞれ同一の直流母線5に接続している多軸モータ駆動システムSであって、複数のモータ駆動装置3は、それぞれ同一の直流母線5の電圧に基づいて各回生電力消費部23の作動の開始と停止を制御する回生制御部24を有する。
【選択図】図3

Description

開示の実施形態は、多軸モータ駆動システム及びモータ駆動装置に関する。
特許文献1には、同一の直流電源のPN電圧をそれぞれ共用する複数のモータ制御装置に対し、いずれかのモータ制御装置の回生抵抗に回生電力が集中して損傷するのを防ぐようシステムコントローラやマスターモータ制御装置を備える構成が開示されている。これらシステムコントローラやマスターモータ制御装置は、各モータ制御装置の回生動作電圧レベルを調整することにより、それぞれの回生回路を互いに均等に動作させてモータ制御装置間における回生負荷消費量の格差を最小化する技術が開示されている。
特許第3547594号公報
上記従来技術では、各モータ制御装置で算出された回生負荷データをそれぞれ受信し、それらの比較によって各モータ制御装置の回生動作電圧レベルをそれぞれ調整するといった回生処理専用の制御をシステムコントローラや、マスターモータ制御装置に行わせる必要がある。システムコントローラは複数のモータ制御装置とは独立した専用の機器として設ける必要があり、マスターモータ制御装置は複数のモータ制御装置のうちの1台に他のモータ制御装置の管理も行わせるため特別に処理能力の高い構成となっていた。これら、独立したシステムコントローラや特別なマスターモータ制御装置を設けると、結果的にモータ制御システム全体が複雑になってしまう問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、複数のモータ駆動装置の回生動作を集中管理するシステムコントローラやマスターモータ駆動装置を別途設けずとも簡易な構成で各回生抵抗の回生過負荷による損傷を防ぐことができる多軸モータ駆動システム及びモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、それぞれモータに接続され、当該モータからの回生電力を消費する回生電力消費部を備えた複数の駆動部と、を有し、前記複数の駆動部がそれぞれ同一の直流母線に接続している多軸モータ駆動システムであって、前記複数の駆動部は、それぞれ前記同一の直流母線の電圧に基づいて各前記回生電力消費部の作動の開始と停止を制御する回生制御部を有する多軸モータ駆動システムが適用される。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、モータに接続され、当該モータからの回生電力を消費する回生電力消費部を備え、他のモータ駆動装置と同一の直流母線に接続しているモータ駆動装置であって、前記同一の直流母線の電圧に基づいて前記回生電力消費部の作動の開始と停止を制御する回生制御部を有するモータ駆動装置が適用される。
本発明の多軸モータ駆動システム及びモータ駆動装置によれば、複数のモータ駆動装置の回生動作を集中管理するシステムコントローラやマスターモータ駆動装置を別途設けずとも簡易な構成で各回生抵抗の回生過負荷による損傷を防ぐことができる
一実施形態に係る多軸モータ駆動システムの全体のシステム構成を概略的に表す図である。 コンバータと1つのモータ駆動装置の組み合わせにおける回路構成を模式的に表す図である。 簡略化した多軸モータ駆動システムの回路構成と実施形態の回生制御部の制御内容を示すソフトウェアブロックを表す図である。 実施形態の回生制御処理を実現するために、モータ駆動装置のCPUが実行する制御内容を表すフローチャートの一例である。 簡略化した多軸モータ駆動システムの回路構成と第1変形例の回生制御部の制御内容を示すソフトウェアブロックを表す図である。 第1変形例の回生制御処理を実現するために、モータ駆動装置のCPUが実行する制御内容を表すフローチャートの一例である。 第2変形例において回生抵抗の抵抗値の大きい順で回生電力消費部の作動を開始させる手法を説明する図である。 第2変形例の回生制御処理を実現するために、モータ駆動装置のCPUが実行する制御内容を表すフローチャートの一例である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、図1を用いて、本実施形態に係る多軸モータ駆動システムの概略的な構成について説明する。図1に示すように、多軸モータ駆動システムSは、3相交流電源1に接続する1つのコンバータ2と、複数のモータ駆動装置3と、それぞれモータ駆動装置3に接続するモータ4を備える。コンバータ2は、3相交流電源1から供給される交流電力を整流、平滑して直流電力に変換し、正極側のP線及び負極側のN線の2本1組からなる直流母線5に直流電力を出力する。複数のモータ駆動装置3は、それぞれ同一の直流母線5に接続して直流電力が供給され、特に図示しない上位制御装置から入力される制御指令に基づいてそれぞれ接続するモータ4の駆動を制御する。
なお、図示する例では各モータ4は回転型の3相交流モータであり、各モータ駆動装置3はコンバータ2から直流母線5を介して供給される直流電力を任意の振幅及び任意の周波数に変調した3相交流電力に変換し、接続する各モータ4のトルク、回転速度、回転位置を制御する。そして、それらモータ4が上位制御装置によって統合的に駆動されることで、いわゆるファクトリーオートメーションなどの多軸機械(特に図示せず)全体の駆動を制御する。モータ4は、当該モータの回転位置を検出するため、例えば特に図示しないエンコーダなどの位置検出器を備えている。また以下において、当該多軸モータ駆動システムSはモータ駆動装置3及びモータ4を4組備える4軸構成の例で説明するとともに、各モータ駆動装置3がネットワーク6を介して相互に情報を送受可能となっている。なお、モータ駆動装置3が各請求項記載の駆動部に相当する。
次に、コンバータ2と1つのモータ駆動装置3との組み合わせにおける回路構成を図2に示す。なお、容量やパラメータなどに差があるものの、いずれのモータ駆動装置3も基本的な回路構成は同じである。
コンバータ2は、整流部11と、平滑コンデンサ12とを備えている。整流部11は、6つのダイオード13からなるダイオードブリッジであり、3相交流電源1からの交流電力を全波整流して直流母線5に出力する。平滑コンデンサ12は、直流母線5間を渡すように接続され、上記整流部11が全波整流した直流電力を平滑する。
モータ駆動装置3は、インバータ部21と、インバータ駆動制御部22と、回生電力消費部23と、回生制御部24とを備えている。
インバータ部21は、例えばIGBTなどの半導体で構成する6つのアームスイッチング素子25と、6つのダイオード26とをブリッジ接続したデバイスである。詳しくは、アームスイッチング素子25とフライホイールダイオード(FWD)であるダイオード26とを並列接続した回路を2つ直列に接続して1組とし、上記平滑コンデンサ12に対して3組並列に接続した構成であり、各アームスイッチング素子25はそれぞれインバータ駆動制御部22からのゲート信号が入力されることで、平滑コンデンサ12側の直流電力を各組の中間接続位置から3相交流モータ4の各相に対応して出力するようスイッチングする。また、例えば、モータ4の急減速時又は急停止時には、モータ4が発電機として動作するため、モータ4から直流母線5へ逆流する回生電力が発生する。すなわち、モータ4が発電機として動作した場合、回転(運動)エネルギーが回生電力(回生エネルギー)に変換され、モータ4からインバータ部21のダイオード26を経由し、直流母線5を介してコンバータ2内の直流回路に流れ込む。このインバータ部21における回生電力の発生動作を、以下において回生発生動作という。
インバータ駆動制御部22は、特に図示しないCPUに実行させるソフトウェアで構成されており、図示しない上位制御装置からのモータ制御指令に基づいてモータ4に所望の電力を供給するようインバータ部21の各アームスイッチング素子25に対してそれぞれPWM制御に基づいたゲート信号を出力して制御する。
回生電力消費部23は、例えば回生抵抗27と作動スイッチ28の直列回路であり、モータ駆動装置3内の直流母線5間を渡すように接続されている。作動スイッチ28を接続する(ONにする)ことで、上記回生発生動作により直流母線5に逆給電された回生電力を回生抵抗27に流して消費させる。なお、作動スイッチ28は、リレーなどの機械的なスイッチで構成してもよいし、耐電圧の高いトランジスタなどの電気的なスイッチで構成してもよい。
回生制御部24は、特に図示しないCPUに実行させるソフトウェアで構成されており、逆給電される回生電力の増加によって平滑コンデンサ12が過充電されたり、直流母線電圧が過剰に昇圧することのないよう、回生電力消費部23の作動の開始と停止(作動スイッチ28のONとOFF)を適宜制御する。
上記図1に示したように、複数のモータ駆動装置3はそれぞれ同一の直流母線5に対して並列に接続する関係にあるため、それぞれの回生電力消費部23も互いに並列に接続する関係にあり、またそれらの作動も各回生制御部24によって個別に制御される。各モータ駆動装置3の回生制御部24は、それぞれで直流母線5の直流電圧Vdcを検出するともに、その他に回生制御に関係する情報をネットワーク6を介して相互に送受する。
基本的に各回生制御部24は、平滑コンデンサ12の過充電による損傷を防ぐことを目的として、直流母線5から検出した直流電圧Vdcが所定のしきい値を超えたタイミング(平滑コンデンサ12が過充電となる前)で回生電力消費部23の作動を開始させる。しかし、複数のモータ駆動装置3の間では、部品レベルのバランス差などによるハードウェア上の都合により、同一の直流母線5からの電圧検出値Vdcにどうしても誤差(バラツキ)が生じる。このため、各モータ駆動装置3における上記所定のしきい値がソフトウェア的に同一の値に設定されていても、必ずしも複数のモータ駆動装置3の回生電力消費部23が同時に作動を開始しない場合が多くある。
この場合、最初に作動を開始した一つ(乃至少数)の回生電力消費部23に回生電力が集中して消費されることで、コンバータ2における平滑コンデンサ12の充電が停止し、直流母線5の電圧Vdcの上昇が止まる。そのため、他のモータ駆動装置3では検出した直流母線電圧Vdcがしきい値を超えずに回生電力消費部23の作動を開始せず、既に作動を開始した回生電力消費部23だけに回生負荷(回生電力)が集中してしまう。このようにして多くのモータ駆動装置3からの回生電力が一つ(乃至少数)の回生電力消費部23に集中して給電された場合には、当該回生電力消費部23の回生抵抗27が回生過負荷となり損傷する可能性があった。
これに対して本実施形態の多軸モータ駆動システムSでは、各モータ駆動装置3の回生制御部24が、同一の直流母線5の電圧Vdcに基づいてそれぞれの回生電力消費部23に過剰な回生負荷が集中しないよう作動の開始と停止を制御する。そのような回生負荷の集中を防ぐ具体的な手法としては、ネットワーク6を介したモータ駆動装置3どうしの相互監視により全ての回生電力消費部23の作動を略同タイミングで開始させ、回生電力を各モータ駆動装置3の回生制御部24に分散させて消費させる。
ここで、上記多軸モータ駆動システムSの回路構成を簡略化して示す図3を参照し、本実施形態の例の回生制御部24の制御内容を説明する。なお、回生制御部24内は制御手順に対応したソフトウェアブロックで示す。本実施形態の例において各回生制御部24は、それぞれ同一の直流母線電圧Vdc0を検出し、ネットワーク6を介して相互に検出電圧Vdc0、Vdc1、Vdc2、Vdc3を送受して監視し合う。そして、それら検出電圧Vdc0〜3の比較に基づいて自己の検出電圧Vdc0そのものを補正(もしくは検出ゲイン調整などにより補正)することで、各回生制御部24間の検出電圧Vdc0′〜3′の誤差を最小化できる。なお、ネットワーク6で送受し合うのは補正後の検出電圧Vdc0′〜3′である。このようにして、各回生制御部24間で検出誤差の小さい検出電圧Vdc0′と各回生制御部24間で共通のしきい値Vrefとの比較により、各モータ駆動装置3の回生電力消費部23を略同一のタイミングで作動開始させることができる。なお、上記のしきい値Vrefが各請求項記載の所定のしきい値に相当する。
以上のような機能を実現するために、CPUが回生制御部24で実行する回生制御処理の内容を、図4により順を追って説明する。
図4において、このフローに示す処理は、所定の周期で呼び出されて繰り返し実行される。なお、各モータ駆動装置3の電源投入時には、いずれの回生電力消費部23の作動スイッチ28も一度OFFになっている必要がある。
まずステップS105で、直流母線電圧Vdc0を検出する。ハードウェア的には、当該モータ駆動装置3の内部で直流母線に接続する直流電源ラインの電圧を検出する。
次にステップS110へ移り、ネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3の回生制御部24が検出(及び補正)し送信した直流母線電圧Vdc1′、Vdc2′、Vdc3′を取得する。
次にステップS115へ移り、上記ステップS105で検出した自己の直流母線電圧Vdc0(以下、検出電圧という)と、上記ステップS110で取得した他の直流母線電圧Vdc1′〜3′(以下、取得電圧という)とを比較する。
次にステップS120へ移り、他の取得電圧Vdc1′〜3′と比較して検出電圧Vdc0が大きく相違しているか否かを判定する。言い換えると、同一の直流母線電圧に対して当該モータ駆動装置3だけが大きく異なる電圧値で検出しているか否かを判定する。検出電圧Vdc0が大きく相違している場合、判定が満たされ、ステップS125へ移る。
ステップS125では、検出電圧Vdc0と取得電圧Vdc1′〜3′との差に基づいて、検出電圧Vdc0そのものの補正、もしくは当該回生制御部24における直流母線電圧の検出ゲインに対する適宜の調整を行う。
次にステップS130へ移り、補正後の検出電圧Vdc0′をネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3へ送信する。そして、次のステップS140へ移る。
一方、上記ステップS120の判定において、検出電圧Vdc0が他の取得電圧Vdc1′〜3′と大きく相違していない場合、判定は満たされず、ステップS135へ移る。
ステップS135では、検出電圧Vdc0をそのままネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3へ送信する。そして、次のステップS140へ移る。
ステップS140では、検出電圧Vdc0又は補正後の検出電圧Vdc0′が、所定のしきい値Vrefより高いか否かを判定する。このしきい値Vrefは、例えばコンバータ2の平滑コンデンサ12にとって過充電となるより少し低い電圧値に設定される。検出電圧Vdc0(Vdc0′)がしきい値Vref以下である場合、判定は満たされず、このままこのフローを終了する。
一方、検出電圧Vdc0(Vdc0′)がしきい値Vrefを超えている場合、判定が満たされ、ステップS145へ移る。
ステップS145では、当該モータ駆動装置3の回生電力消費部23の作動スイッチ28をONにする。そして、このフローを終了する。
以上において、ステップS105の手順が各請求項記載の電圧検出部として機能し、ステップS140及びステップS145の手順が各請求項記載の第1通常開始部として機能し、ステップS125の手順が各請求項記載の検出補正部として機能する。
以上説明したように、本実施形態の多軸モータ駆動システムS及びモータ駆動装置3によれば、各モータ駆動装置3が、直流母線5の電圧Vdcに基づいて各回生電力消費部23のそれぞれに過剰な回生負荷が集中しないよう各回生電力消費部23の作動の開始と停止を制御する回生制御部24を有している。この結果、各回生電力消費部23の作動を集中管理する上位装置やマスターサーボ(特別駆動装置)を別途設けずとも簡易な構成で各回生電力消費部23の回生過負荷による損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、各モータ駆動装置3がそれぞれ備える回生制御部24は、全ての回生電力消費部23の作動を略同タイミングで開始させる。これにより、一つ乃至少数の回生電力消費部23に回生負荷を集中させることなく、全ての回生電力消費部23に分散させて回生電力を消費できるため、回生電力消費部23の回生過負荷による損傷を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、各モータ駆動装置3の回生制御部24が個別に上記ステップS105の手順で同一の直流母線電圧Vdc0を検出し、上記ステップS140及びステップS145の手順でその検出電圧Vdc0と各モータ駆動装置3で共通の所定のしきい値Vrefとの比較により当該モータ駆動装置3の回生電力消費部23の作動を開始させる。その一方で、各モータ駆動装置3の回生制御部24が上記ステップS125の手順で相互に検出電圧Vdc0〜3を監視し合い自己の検出電圧Vdc0を補正(もしくは検出ゲインなどを調整)することで、各モータ駆動装置3間の検出電圧Vdc0〜3の誤差を最小化できる。これにより全ての回生電力消費部23をほぼ同じタイミングで作動させ、回生電力をそれらに分散させて消費できるため、各回生電力消費部23の回生過負荷による損傷を防ぐことができる。
なお、上記実施形態では、各モータ駆動装置3の回生制御部24が相互に補正後の検出電圧Vdc0′〜3′を監視し合い、それらの比較に基づいて自己の検出電圧Vdc0を補正することで同一の直流母線5の電圧Vdcに対する各回生制御部24間の検出電圧Vdc0′〜3の誤差を最小化していた。そして各回生制御部24がソフトウエア的に同一の値に設定しているしきい値Vrefとの比較により、各モータ駆動装置3の回生電力消費部23を略同一のタイミングで作動開始させていた。
しかし、本発明はこれに限られず、それぞれの検出電圧Vdc0を補正する代わりにそれぞれのしきい値Vrefを適正に補正することで、各モータ駆動装置3の回生電力消費部23を略同一のタイミングで作動開始させてもよい。この場合には、例えば、各回生制御部24はネットワーク6を介して何も補正していない検出電圧Vdc0〜3を送受し合う。これらは同一の直流母線の電圧Vdcに対するそれぞれの検出電圧Vdc0〜3であるため、それを前提としてそれらの比較に基づき、各回生制御部24が略同一のタイミングで回生電力消費部23を作動開始できるよう適宜それぞれ独自のしきい値Vref0を補正すればよい。または、各回生制御部24がそれぞれ独自のしきい値Vref0〜3も併せて送受し合い、それぞれの検出電圧Vdc0〜3としきい値Vref0〜3との関係性から補正してもよい。
また、上記実施形態では、複数のモータ駆動装置3が1つのコンバータ2をそれぞれの電源部として共用する構成であったが、本発明はこれに限られない。本発明では複数のモータ駆動装置3が同一の直流母線で接続されていればよく、例えば、各モータ駆動装置3それぞれ独自にコンバータ等の電源部を備えていたり、別途バッテリーなどの外部電源を追加的に接続している構成としてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)他のモータ駆動装置における回生電力消費部の作動開始を推定する場合
上記実施形態においては、複数のモータ駆動装置3の回生制御部24がそれぞれ同一の直流母線5から検出した電圧値Vdc0′〜3′を監視し合い、それらの間の誤差を最小化するよう自己の検出電圧Vdc0を補正することで全ての回生電力消費部23の作動を略同タイミングで開始させていた。本発明はこれに限られず、例えば各モータ駆動装置3がそれぞれ他のモータ駆動装置3における回生電力消費部23の作動開始を推定し、いずれか一つでも作動を開始したと推定した際に自己の回生電力消費部23の作動を開始するようにしてもよい。
上記図3に対応する図5を参照し、本変形例の回生制御部24Aの制御内容を説明する。本変形例において各回生制御部24Aは、それぞれ2つの開始判定を並行して行う。第1の開始判定では、単純に直流母線5からの検出電圧Vdc0と共通のしきい値Vrefとを比較し、検出電圧Vdc0がしきい値Vrefを超えた際に回生電力消費部23の作動を開始させる。
第2の開始判定では、ネットワーク6を介して取得した他のモータ駆動装置3Aのモータ速度FB1、FB2、FB3と上記の検出電圧Vdc0とに基づいて他のモータ駆動装置3Aにおける回生電力消費部23の作動開始を推定し、いずれか1つでも作動開始を推定した際に自己の回生電力消費部23も作動を開始させる。このために本変形例では、当該モータ駆動装置3Aに接続するモータの速度FB0を検出するための速度検出器7を備え、この検出速度FB0をそのままネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3Aに送信する。なお、検出速度FB0の代わりに、モータ4が備える位置検出器の回転位置検出信号を、各モータ駆動装置3Aが内部で差分演算したモータ速度を用いてもよい。また、各モータ駆動装置3Aが内部で生成する速度指令、もしくは特に図示しない上位装置からの速度指令を用いてもよい。
他のいずれかのモータ駆動装置3Aの検出速度FB1の時間変化からそのモータ駆動装置3Aに接続するモータ4が減速中又は急停止の状態にあると判別した場合には、その時点でそのモータ4が回生電力を発生している回生発生動作の状態にあることが推定される。さらに、検出電圧Vdc0が通常電圧(例えば、全てのモータ駆動装置3Aが回生発生動作せずに作動している間に直流母線5で最低限維持されると考えられる電圧)より低い場合には、その時点で上記モータ駆動装置3Aの回生電力消費部23が作動を開始して直流母線5の電圧を下げていることが推定される。このように各モータ駆動装置3Aにおける第2の開始判定では、他のモータ駆動装置3Aのいずれか1つでも回生電力消費部23の作動を開始したことを推定した場合にそれぞれ自己のモータ駆動装置3Aの回生電力消費部23に対しても作動を開始させる。
このようにして各モータ駆動装置3Aの回生制御部24Aが上記の第1、第2の開始判定を並行して行うことで、全ての回生電力消費部23が略同タイミングで作動を開始できる。
以上のような機能を実現するために、CPUが回生制御部24Aで実行する回生制御処理の内容を、図6により順を追って説明する。
図6のフローに示す処理においても、上記図4のフローの場合と同様に、所定の周期で呼び出されて繰り返し実行される。また、各モータ駆動装置3Aの電源投入時には、いずれの回生電力消費部23の作動スイッチ28も一度OFFになっている必要がある。
まずステップS205で、モータ速度FB0を検出する。ハードウェア的には、当該モータ駆動装置3Aに接続するモータ4に設けられた例えばタコジェネなどの速度検出器7からモータ速度FB0を検出する。
次にステップS210へ移り、上記ステップS205で検出したモータ速度FB0をネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3Aに送信する。
次にステップS215へ移り、直流母線電圧Vdc0を検出する(上記実施形態のステップS105と同様)。
次にステップS220へ移り、上記ステップS215で検出した検出電圧Vdc0が所定のしきい値Vrefより高いか否かを判定する(しきい値Vrefは上記実施形態のステップS140のものと同等)。検出電圧Vdc0がしきい値Vrefより大きい場合、判定が満たされ、ステップS225へ移る。
ステップS225では、当該モータ駆動装置3Aの回生電力消費部23の作動スイッチ28をONにする。そして、このフローを終了する。
一方、上記ステップS220の判定において、検出電圧Vdc0がしきい値Vref以下である場合、判定は満たされず、ステップS230へ移る。
ステップS230では、ネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3Aの回生制御部24Aが検出し送信したモータ速度FB1、FB2、FB3を取得する。
次にステップS235へ移り、上記ステップS235で取得した他のモータ速度FB1〜3の時間変化に基づいて、それらのモータ4のうちいずれか1つでも減速状態又は急停止状態にあるか否かを判定する。言い換えると、複数のモータ駆動装置3Aのうちいずれか1つでも回生発生動作の状態にあるか否かを判定する。いずれのモータ速度FB1〜3からも減速状態、急停止状態ではないことが推定される場合、判定は満たされず、そのままこのフローを終了する。
一方、モータ速度FB1〜3のいずれか1つでも減速状態又は急停止状態であることが推定された場合、判定が満たされ、ステップS240へ移る。
ステップS240では、上記ステップS215で検出した直流母線電圧Vdc0が所定のしきい値Vlowより低いか否かを判定する。このしきい値Vlowは、例えばいずれかの回生電力消費部23が作動を開始して回生電力を消費しない限り成し得ない程度に低い直流母線電圧の値に設定される。検出電圧Vdc0がこのしきい値Vlow以上である場合、判定は満たされず、このままフローを終了する。この場合には、回生電力が平滑コンデンサ12を充電している最中であることが予想される。
一方、検出電圧Vdc0がこのしきい値Vlowより低い場合、判定が満たされ、ステップS225へ移る。この場合には、他のいずれかのモータ駆動装置3Aの回生電力消費部23が作動を開始していることが推定される。そして当該モータ駆動装置3Aの回生電力消費部23の作動スイッチ28をONにし、このフローを終了する。
以上において、ステップS215の手順が各請求項記載の電圧検出部として機能し、ステップS220及びステップS225の手順が各請求項記載の第1通常開始部として機能し、ステップS205の手順が各請求項記載の速度検出部として機能し、ステップS235、ステップS240、及びステップS225の手順が各請求項記載の第1推定開始部として機能する。
以上説明したように、本変形例の多軸モータ駆動システムSA及びモータ駆動装置3Aにおいても、上記実施形態と同様に全ての回生電力消費部23を略同タイミングで作動開始させることができる。これにより、回生電力をそれらに分散させて消費できるため、各回生電力消費部23の回生過負荷による損傷を防ぐことができる。
(2)各回生電力消費部を回生容量の大きい順に作動開始させる場合
上記実施形態及び上記第1変形例においては、全ての回生電力消費部23を略同タイミングで作動開始させることで、各回生電力消費部23の回生過負荷による損傷を防止していた。本発明はこれに限られず、例えば各回生電力消費部23をその回生容量の大きい順に作動開始させるようにしてもよい。なお、以下における回生容量の具体的な例として回生抵抗27の抵抗値の大きさを挙げるが、それ以外にも同等の回生電力に対する消費能力を回生容量としてもよい。
回生電力消費部23の回生容量が十分に大きい場合には、回生負荷の大きさがその回生容量の定格値に近づいてもコンバータ2の平滑コンデンサ12に少しずつ再充電させて直流母線電圧Vdcをある程度上昇させるまで当該回生抵抗27を損傷させることがない。つまり、回生電力消費部23はその回生容量が大きいほど回生負荷の急激な変化に対する耐久性が高い。
一般的には、モータ駆動装置3B自体の駆動容量が大きい(駆動するモータ4の容量が大きい)ほど、当該モータ駆動装置3Bが備える回生電力消費部23もそれに対応して大きい回生容量のものが使用される。多軸モータ駆動システムSBに駆動容量が異なるモータ駆動装置3B、回生電力消費部23が混在し、最初に回生容量の小さい回生電力消費部23が作動を開始した場合には、集中する回生負荷がすぐにその回生容量を超えて損傷させてしまう。
これに対して、図7に示すように、各回生電力消費部23を回生容量の大きい順(回生抵抗27の抵抗値の大きい順)で作動を開始させるようそれぞれの開始タイミングを最適化させることで、回生負荷の増加に応じて作動させる回生電力消費部23全体の回生容量も適切に増加させることができる。この手法によっても、特定の回生電力消費部23の回生過負荷による損傷を防ぐことができる。
図7を参照し、本変形例の回生制御部24Bの制御内容を説明する。なお、紙面の都合により回生制御部24Bそのものの図示は省略されている。本変形例において各回生制御部24Bは、個別に同一の直流母線電圧を検出し、その検出電圧Vdc0と独自のしきい値Vval0との比較により当該モータ駆動装置3Bの回生電力消費部23の作動を開始させる。ここで、独自のしきい値Vval0とは、各回生制御部24Bが個別に変更可能に記憶するしきい値であり、基本的にはそれぞれの工場出荷時に同一の値に初期設定される。またその一方で、当該モータ駆動装置3Bの回生電力消費部23の作動中にその回生負荷が当該回生電力消費部23の回生容量に近似した場合にはネットワーク6を介して警告信号を出力し、各モータ駆動装置3Bが相互に警告信号を監視し合う。
最初に回生容量の小さい回生電力消費部23が作動を開始した場合には、集中する回生負荷がすぐにその回生容量に近似して当該モータ駆動装置3Bの回生制御部24Bが警告信号を出力する。各モータ駆動装置3Bの回生制御部24Bが、他のモータ駆動装置3Bのいずれか一つでも警告信号を出力したことを検出した場合にそれぞれ自己の回生電力消費部23の作動を開始させることで、全ての回生電力消費部23の作動を開始できる。ここで、警告信号を出力したモータ駆動装置3Bにおいて、当該回生電力消費部23の作動を停止するとともに、独自のしきい値Vval0に所定の補正値ΔVval(>0)を加算して補正する。つまり回生容量の小さい回生電力消費部23ほどその作動の開始タイミングを遅らせることができる。このような全体の回生消費動作を繰り返すことで、各回生電力消費部23をそれらの回生容量の大きい順で作動を開始させるようそれぞれの開始タイミングを最適化させることができる。
例えば、最初に回生容量の小さい回生電力消費部23が作動を開始した場合には、上述したように集中する回生負荷がすぐにその回生容量を超えて損傷させてしまう。しかし、最初に回生容量の大きい回生電力消費部23が作動を開始した場合には、回生負荷がその回生容量に近づくまで比較的長い時間を要し、また上述したように回生負荷が回生容量に近づいてもその間に直流母線電圧Vdcをまたある程度上昇させることができるため次の回生電力消費部23の作動を開始させることができる。これにより、各回生電力消費部23をそれらの回生容量の大きい順で作動を開始させることで、回生負荷の増加に応じて作動させる回生電力消費部23全体の回生容量も適切に増加させることができ、回生電力消費部23の回生過負荷による損傷を防ぐことができる。
以上のような機能を実現するために、CPUが回生制御部24Bで実行する回生制御処理の内容を、図8により順を追って説明する。
図8のフローに示す処理においても、上記図4、図6のフローの場合と同様に、所定の周期で呼び出されて繰り返し実行される。また上述したように、各モータ駆動装置3Bの工場出荷時には、いずれの回生制御部24Bにおける独自のしきい値Vval0も同一の値に初期設定されている必要がある。
まずステップS305で、回生電力消費部23の作動スイッチ28が既にON状態となっているか否かを判定する。その時点で作動スイッチ28がON状態となっている場合、判定が満たされ、ステップS335へ移る。
一方、その時点で作動スイッチ28がOFF状態となっている場合、判定は満たされず、ステップS310へ移る。
ステップS310では、直流母線電圧Vdc0を検出する(上記実施形態のステップS105、ステップS215と同様)。
次にステップS315へ移り、上記ステップS310で検出した検出電圧Vdc0が独自のしきい値Vval0より高いか否かを判定する。検出電圧Vdc0が独自のしきい値Vval0以下である場合、判定は満たされず、ステップS320へ移る。
ステップS320では、ネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3Bから警告信号が送信されていないか確認する。
次にステップS325へ移り、上記ステップS320での確認で、いずれか1つのモータ駆動装置3Bからでも警告信号の送信が確認されたか否かを判定する。警告信号が全く確認されていない場合、判定は満たされず、そのままこのフローを終了する。
一方、いずれか1つのモータ駆動装置3Bからでも警告信号の送信が確認された場合、判定が満たされ、ステップS330へ移る。
また一方、上記ステップS315の判定において、検出電圧Vdc0が独自のしきい値Vval0より高い場合、判定が満たされ、ステップS330へ移る。
ステップS330では、当該モータ駆動装置3Bの回生電力消費部23の作動スイッチ28をONにする。
次にステップS335へ移り、上記ステップ310で検出した検出電圧Vdc0が独自のしきい値Vval0より高い時間を計測して、それを回生負荷とみなして当該回生電力消費部23の回生容量より十分に小さいか否かを判定する。言い換えると、回生負荷が当該回生容量に近似しているか否かを判定する。検出電圧Vdc0が当該回生電力消費部23の回生容量より十分小さい場合、判定が満たされ、そのままこのフローを終了する。
一方、検出電圧Vdc0が当該回生電力消費部23の回生容量に近似している場合、判定は満たされず、ステップS340へ移る。
ステップS340では、当該モータ駆動装置3Bの回生電力消費部23の作動スイッチ28をOFFにする。
次にステップS345へ移り、ネットワーク6を介して他のモータ駆動装置3Bに警告信号を送信する。
次にステップS350へ移り、独自のしきい値Vval0に所定の補正値ΔVval(>0)を加算して増加するよう補正する。そして、このフローを終了する。
以上において、ステップS305の手順が各請求項記載の電圧検出部として機能し、ステップS315、ステップS330の手順が各請求項記載の第2通常開始部として機能し、ステップS345の手順が各請求項記載の警告出力部として機能し、ステップS340、ステップS350の手順が各請求項記載の警告後処理部として機能し、ステップS320、ステップS325、及びステップS330の手順が各請求項記載の警告開始部として機能する。
以上説明したように、本変形例の多軸モータ駆動システムSB及びモータ駆動装置3Bにおいては、各回生電力消費部23をそれらの回生容量の大きい順で作動を開始させるそれぞれの開始タイミングを最適化させることができる。またこれにより、回生負荷の増加に応じて作動させる回生電力消費部23全体の回生容量も適切に増加させることができ、回生過負荷による特定の回生電力消費部23の損傷を防ぐことができる。
なお、この本変形例の場合には、各モータ駆動装置3Bの間で送受する信号が単純なオン・オフ信号で構成可能な警告信号だけであり、各モータ駆動装置3Bが他の複数のモータ駆動装置3Bのいずれか1つからでも警告信号が送信されたことを検出できるよう相互に信号線が接続されていればよい。そのため、特定形態の数値データをノード間で相互に送受するような高度な構成のネットワーク(例えばETHERNET(登録商標)やMECHATROLINK(登録商標)などの規格に準拠するネットワーク)などを用いずとも、簡易な信号線で接続してもよい。この場合、多軸モータ駆動システムSB全体の構成を簡素化できる効果もある。
なお、上記実施形態及び各変形例では、モータ4について例に挙げた回転型モータに適用する以外にも、直動型のリニアモータへの適用も可能である。
また、コンバータ2は、3相交流電源1から交流電力を供給される例を挙げたが、単相
交流電源から交流電力を供給されてもよい。
以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 3相交流電源
2 コンバータ
3、3A、3B モータ駆動装置(駆動部)
4 モータ
5 直流母線
6 ネットワーク
7 速度検出器
11 整流部
12 平滑コンデンサ
21 インバータ部
22 インバータ駆動制御部
23 回生電力消費部
24、24A、24B 回生制御部
27 回生抵抗
28 作動スイッチ
S、SA、SB 多軸モータ駆動システム

Claims (9)

  1. それぞれモータに接続され、当該モータからの回生電力を消費する回生電力消費部を備えた複数の駆動部と、を有し、
    前記複数の駆動部がそれぞれ同一の直流母線に接続している多軸モータ駆動システムであって、
    前記複数の駆動部は、それぞれ前記同一の直流母線の電圧に基づいて各前記回生電力消費部の作動の開始と停止を制御する回生制御部を有する
    ことを特徴とする多軸モータ駆動システム。
  2. 各前記回生制御部は、
    全ての前記回生電力消費部の作動を略同タイミングで開始させる
    ことを特徴とする請求項1記載の多軸モータ駆動システム。
  3. 前記複数の駆動部がそれぞれ備える前記回生制御部は、
    前記同一の直流母線の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧が各前記駆動部共通の所定のしきい値を超えた場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる第1通常開始部と、
    当該駆動部以外の他の前記駆動部の前記電圧検出部の検出電圧と、当該駆動部の前記電圧検出部の検出電圧との比較に基づいて、当該駆動部の前記電圧検出部の検出電圧を補正する検出補正部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の多軸モータ駆動システム。
  4. 前記複数の駆動部がそれぞれ備える前記回生制御部は、
    前記同一の直流母線の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧が各前記駆動部の独自のしきい値を超えた場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる第2通常開始部と、
    当該駆動部以外の他の前記駆動部の前記電圧検出部の検出電圧と、当該駆動部の前記電圧検出部の検出電圧との比較に基づいて、当該駆動部の前記独自のしきい値を補正するしきい値補正部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の多軸モータ駆動システム。
  5. 前記複数の駆動部がそれぞれ備える前記回生制御部は、
    前記同一の直流母線の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧が各前記駆動部共通の所定のしきい値を超えた場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる第1通常開始部と、
    当該駆動部に接続するモータの速度を検出する速度検出部と、
    当該駆動部以外の他の前記駆動部の前記速度検出部の検出速度と、当該駆動部の前記電圧検出部の検出電圧とに基づいて、前記他の駆動部のいずれか一つでも前記回生電力消費部の作動を開始していると推定した場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる第1推定開始部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の多軸モータ駆動システム。
  6. 前記複数の駆動部がそれぞれ備える前記回生制御部は、
    前記同一の直流母線の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧が各前記駆動部共通の所定のしきい値を超えた場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる第1通常開始部と、
    当該駆動部に接続するモータに対して実行する速度指令を取得する速度指令取得部と、
    当該駆動部以外の他の前記駆動部の前記速度指令取得部が取得した前記速度指令と、当該駆動部の前記電圧検出部の検出電圧とに基づいて、前記他の駆動部のいずれか一つでも前記回生電力消費部の作動を開始していると推定した場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる第2推定開始部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の多軸モータ駆動システム。
  7. 前記回生制御部は、
    各前記回生電力消費部の回生容量の大きい順で作動を開始させるようそれぞれの開始タイミングを最適化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の多軸モータ駆動システム。
  8. 前記複数の駆動部がそれぞれ備える前記回生制御部は、
    前記同一の直流母線の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧が当該駆動部の独自のしきい値を超えた場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる第2通常開始部と、
    前記回生電力消費部の回生負荷が当該回生電力消費部の回生容量に近似した場合に警告信号を出力する警告出力部と、
    前記警告出力部が警告信号を出力した後に当該回生電力消費部の作動を停止して前記独自のしきい値に所定の補正値を加算する警告後処理部と、
    当該駆動部以外の他の前記駆動部のいずれか一つでも警告信号を出力したことを検出した場合に当該駆動部の前記回生電力消費部の作動を開始させる警告開始部と、
    を有することを特徴とする請求項7記載の多軸モータ駆動システム。
  9. モータに接続され、当該モータからの回生電力を消費する回生電力消費部を備え、他のモータ駆動装置と同一の直流母線に接続しているモータ駆動装置であって、
    前記同一の直流母線の電圧に基づいて前記回生電力消費部の作動の開始と停止を制御する回生制御部を有する
    ことを特徴とするモータ駆動装置。
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