JPH1189012A - 誘導集電コイルを有する磁気浮上列車用超電導磁石 - Google Patents
誘導集電コイルを有する磁気浮上列車用超電導磁石Info
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- JPH1189012A JPH1189012A JP24235997A JP24235997A JPH1189012A JP H1189012 A JPH1189012 A JP H1189012A JP 24235997 A JP24235997 A JP 24235997A JP 24235997 A JP24235997 A JP 24235997A JP H1189012 A JPH1189012 A JP H1189012A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気浮上列車用超電導磁石と地上側の浮上コ
イルおよび推進コイル間の電磁誘導現象を利用し安定的
な電力供給を行うとともに、浮上・推進力を得るための
安定的な超電導状態を維持する。 【解決手段】 地上側に設置された浮上コイル１４およ
び推進コイル１５に対向して車上に設置される超電導磁
石１の外槽２表面に前記浮上コイル１４に対向して誘導
集電コイル１１を固定するとともに、超電導コイル７を
冷媒中に保持する内槽３内で、超電導コイル７を、前記
集電コイル１１を固定する外槽２の壁面へ偏心近接して
固定する。また、前記超電導コイル７を内槽３に固定す
るスペ−サ金具４の冷媒通過穴を、誘導集電コイル１１
側は小さく、逆側の台車側は大きく加工する。さらに、
誘導集電コイル１１側近傍のスペ−サ金具４の板厚を逆
側より厚くする。
イルおよび推進コイル間の電磁誘導現象を利用し安定的
な電力供給を行うとともに、浮上・推進力を得るための
安定的な超電導状態を維持する。 【解決手段】 地上側に設置された浮上コイル１４およ
び推進コイル１５に対向して車上に設置される超電導磁
石１の外槽２表面に前記浮上コイル１４に対向して誘導
集電コイル１１を固定するとともに、超電導コイル７を
冷媒中に保持する内槽３内で、超電導コイル７を、前記
集電コイル１１を固定する外槽２の壁面へ偏心近接して
固定する。また、前記超電導コイル７を内槽３に固定す
るスペ−サ金具４の冷媒通過穴を、誘導集電コイル１１
側は小さく、逆側の台車側は大きく加工する。さらに、
誘導集電コイル１１側近傍のスペ−サ金具４の板厚を逆
側より厚くする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気浮上列車用超
電導磁石と地上側の浮上コイルおよび推進コイル間の電
磁誘導現象を利用して、電力を地上側から列車側へ集電
する場合を対象とし、浮上力を確保しつつ、安定的な電
力供給および超電導状態の維持が可能になる誘導集電コ
イルを有する磁気浮上列車用超電導磁石に関する。
電導磁石と地上側の浮上コイルおよび推進コイル間の電
磁誘導現象を利用して、電力を地上側から列車側へ集電
する場合を対象とし、浮上力を確保しつつ、安定的な電
力供給および超電導状態の維持が可能になる誘導集電コ
イルを有する磁気浮上列車用超電導磁石に関する。
【０００２】
【従来の技術】磁気浮上列車に使用される超電導磁石に
は従来図３に示すような構造が採用されている。図３は
超電導磁石１の断面図で、図示の超電導磁石１は、超電
導コイル７と、超電導コイル７を内装するドーナツ状の
内槽３と、超電導コイル７を内槽３の内壁に支持固定す
る板状の金具１６と、内槽３を収容する外槽２と、内槽
３を外槽２の中心に固定支持する荷重支持材８と、外槽
２の内周壁全面に装着された断熱材１０と、この断熱材
１０の内周面を覆うように取り付けられた窒素シールド
板９と、を含んで構成されている。内槽３内部には超電
導コイル７を冷却するための冷媒が満たされ、ドーナツ
状の内槽３に放射状に配置された金具１６には冷媒通過
穴５が形成されている。
は従来図３に示すような構造が採用されている。図３は
超電導磁石１の断面図で、図示の超電導磁石１は、超電
導コイル７と、超電導コイル７を内装するドーナツ状の
内槽３と、超電導コイル７を内槽３の内壁に支持固定す
る板状の金具１６と、内槽３を収容する外槽２と、内槽
３を外槽２の中心に固定支持する荷重支持材８と、外槽
２の内周壁全面に装着された断熱材１０と、この断熱材
１０の内周面を覆うように取り付けられた窒素シールド
板９と、を含んで構成されている。内槽３内部には超電
導コイル７を冷却するための冷媒が満たされ、ドーナツ
状の内槽３に放射状に配置された金具１６には冷媒通過
穴５が形成されている。
【０００３】また、列車走行中に、地上側に配置された
浮上コイル、推進コイルと列車上の超電導コイルの間に
生ずる電磁誘導現象を利用して地上から列車上に電力を
集電する磁気浮上列車の集電装置の従来例として特開平
８−２８０１０２公報開示のものがあり、これを図５、
図６を用いて説明する。まず図５に示すように、車体１
７は台車１２に搭載され、台車１２は軌道２６に沿って
浮上走行し、軌道２６の両側に側壁１８が形成されてい
る。各側壁１８の台車１２と対向する面に沿って推進コ
イル１５が設けられ、推進コイル１５の台車と対向する
側に第１の浮上コイル１９が配置され、第１の浮上コイ
ル１９の下側に第２の浮上コイル２０が配置されてい
る。台車１２の両側面には、第１の浮上コイル１９と対
向するように、集電用超電導コイル２１ａ〜２１ｄが列
車の進行方向に沿って配置されている。
浮上コイル、推進コイルと列車上の超電導コイルの間に
生ずる電磁誘導現象を利用して地上から列車上に電力を
集電する磁気浮上列車の集電装置の従来例として特開平
８−２８０１０２公報開示のものがあり、これを図５、
図６を用いて説明する。まず図５に示すように、車体１
７は台車１２に搭載され、台車１２は軌道２６に沿って
浮上走行し、軌道２６の両側に側壁１８が形成されてい
る。各側壁１８の台車１２と対向する面に沿って推進コ
イル１５が設けられ、推進コイル１５の台車と対向する
側に第１の浮上コイル１９が配置され、第１の浮上コイ
ル１９の下側に第２の浮上コイル２０が配置されてい
る。台車１２の両側面には、第１の浮上コイル１９と対
向するように、集電用超電導コイル２１ａ〜２１ｄが列
車の進行方向に沿って配置されている。
【０００４】図６は、図５の側壁１８側から見た断面側
面図であり、集電用超電導コイル２１ａ〜２１ｄのクラ
イオスタット２３と集電コイル２２ａ〜２２ｌとを台車
１２に取り付けた平板状の支持部材２４に取り付けるこ
とによって、支持部材２４の上下方向の高さが大きくな
るので、支持部材２４の剛性が向上する。このため、ク
ライオスタット２３の振動が抑制されて、集電用超電導
コイル２１ａ〜２１ｄ、浮上推進用超電導コイル２５と
クライオスタット２３との摩擦による発熱が低減される
ので、液体ヘリウムの蒸発量を少なくできる。
面図であり、集電用超電導コイル２１ａ〜２１ｄのクラ
イオスタット２３と集電コイル２２ａ〜２２ｌとを台車
１２に取り付けた平板状の支持部材２４に取り付けるこ
とによって、支持部材２４の上下方向の高さが大きくな
るので、支持部材２４の剛性が向上する。このため、ク
ライオスタット２３の振動が抑制されて、集電用超電導
コイル２１ａ〜２１ｄ、浮上推進用超電導コイル２５と
クライオスタット２３との摩擦による発熱が低減される
ので、液体ヘリウムの蒸発量を少なくできる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】図５，図６に示す磁気
浮上列車の集電装置は、主に車両内部の照明、空調およ
び車載Ｈｅ冷凍機の電力供給のためのシステムであり、
図５，図６のシステムにおいても安定的な電力供給は可
能とは思われるが、これらのシステムを磁気浮上列車へ
適用することで、以下のような問題を生じることが考え
られる。
浮上列車の集電装置は、主に車両内部の照明、空調およ
び車載Ｈｅ冷凍機の電力供給のためのシステムであり、
図５，図６のシステムにおいても安定的な電力供給は可
能とは思われるが、これらのシステムを磁気浮上列車へ
適用することで、以下のような問題を生じることが考え
られる。
【０００６】：図中の集電システムを構成するコイル
には、第１の浮上コイル１９および第２の浮上コイル２
０間に電磁場を発生させる集電用超電導コイル２１ａ〜
２１ｄ（上部）、およびその時発生する電磁場を利用し
て電流を集電する集電コイル２２ａ〜２２ｌ（下部）が
あり、これを同一箇所に平面的にずらせて配置している
ために、集電のみの集電コイルの取付け箇所が限られ、
車内へ供給する電力が１システムでは供給しきれない可
能性がある。
には、第１の浮上コイル１９および第２の浮上コイル２
０間に電磁場を発生させる集電用超電導コイル２１ａ〜
２１ｄ（上部）、およびその時発生する電磁場を利用し
て電流を集電する集電コイル２２ａ〜２２ｌ（下部）が
あり、これを同一箇所に平面的にずらせて配置している
ために、集電のみの集電コイルの取付け箇所が限られ、
車内へ供給する電力が１システムでは供給しきれない可
能性がある。
【０００７】：を行うシステムを車両へ搭載するこ
とにより、車両の重量が増加し輸送乗客数の減少を引き
起こす。
とにより、車両の重量が増加し輸送乗客数の減少を引き
起こす。
【０００８】本発明の目的は、このような問題を解決す
るために、外槽表面をコイル中心に近付けて誘導集電コ
イルが設置できる空間を確保するとともに、安定した超
電導状態を保持し、走行を行うことが可能な誘導集電コ
イルを有する磁気浮上列車用超電導磁石を提供するにあ
る。
るために、外槽表面をコイル中心に近付けて誘導集電コ
イルが設置できる空間を確保するとともに、安定した超
電導状態を保持し、走行を行うことが可能な誘導集電コ
イルを有する磁気浮上列車用超電導磁石を提供するにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明はこの目的を達成
させるために、地上側に設置された浮上コイルおよび推
進コイルに対向して車上に設置される磁気浮上列車用超
電導磁石において、この超電導磁石外槽表面に前記コイ
ルに対向して誘導集電コイルを固定するとともに、超電
導コイルを冷媒中に保持する内槽内において、前記集電
コイルを固定する外槽側へ偏心近接して固定する。ま
た、前記偏心近接した超電導磁石内部のスペ−サ金具の
冷媒通過穴を、誘導集電コイル側は小さく、逆側の台車
側は大きく加工する。さらに、冷媒通過穴を小さく加工
した誘導集電コイル側近傍のスペ−サ金具の板厚を厚く
加工する。
させるために、地上側に設置された浮上コイルおよび推
進コイルに対向して車上に設置される磁気浮上列車用超
電導磁石において、この超電導磁石外槽表面に前記コイ
ルに対向して誘導集電コイルを固定するとともに、超電
導コイルを冷媒中に保持する内槽内において、前記集電
コイルを固定する外槽側へ偏心近接して固定する。ま
た、前記偏心近接した超電導磁石内部のスペ−サ金具の
冷媒通過穴を、誘導集電コイル側は小さく、逆側の台車
側は大きく加工する。さらに、冷媒通過穴を小さく加工
した誘導集電コイル側近傍のスペ−サ金具の板厚を厚く
加工する。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明に係る磁気浮上列車用超電
導磁石の一実施例を図１を用いて説明する。磁気浮上列
車では、車内の照明、空調および車載Ｈｅ冷凍機等のた
めの電力が走行中の電磁誘導現象を利用して集電され
る。図示の磁気浮上列車用超電導磁石は、超電導コイル
７と、超電導コイル７を内装するドーナツ状の内槽３
と、超電導コイル７を内槽３の内壁に支持固定する板状
のスペーサ金具４と、内槽３を内装し台車１２の側壁１
８に対向する側面に取り付けられた外槽２と、内槽３を
外槽２の中心に固定支持する荷重支持材８と、外槽２の
内周壁全面に装着された断熱材１０と、この断熱材１０
の内周面を覆うように取り付けられた窒素シールド板９
と、側壁１８に設置される浮上コイル１４および推進コ
イル１５に対向する外槽２の側面に固定された誘導集電
コイル１１と、を含んで構成され、超電導コイル７と誘
導集電コイル１１とは、コイルの中心軸線をほぼ水平に
して配置される。 車体１７側（台車１２側）の超電導
磁石１内部は、超電導状態にある超電導コイル７が内槽
３内にスペ−サ金具４を介して固定され、内槽３は内部
が真空状態にある外槽２内部で荷重支持材８を用いて支
持されている。また、外槽２内部は室温から４．２Ｋに
およぶ温度勾配を生じるので、窒素シ−ルド板９および
断熱材１０が設けられている。次に、地上側の側壁１８
には、外槽２に対向する位置に推進コイル１５が、推進
コイル１５の外槽２に対向する側に浮上コイル１４が、
それぞれ取り付けられ、車体１７側（台車１２側）の超
電導コイル７に、走行に必要な浮上および推進力を発生
させる。したがって、浮上コイル１４と超電導コイル７
の間隔、推進コイルと超電導コイル７の間隔は、浮上お
よび推進力を発生するため、所定の距離を超えることは
望ましくない。
導磁石の一実施例を図１を用いて説明する。磁気浮上列
車では、車内の照明、空調および車載Ｈｅ冷凍機等のた
めの電力が走行中の電磁誘導現象を利用して集電され
る。図示の磁気浮上列車用超電導磁石は、超電導コイル
７と、超電導コイル７を内装するドーナツ状の内槽３
と、超電導コイル７を内槽３の内壁に支持固定する板状
のスペーサ金具４と、内槽３を内装し台車１２の側壁１
８に対向する側面に取り付けられた外槽２と、内槽３を
外槽２の中心に固定支持する荷重支持材８と、外槽２の
内周壁全面に装着された断熱材１０と、この断熱材１０
の内周面を覆うように取り付けられた窒素シールド板９
と、側壁１８に設置される浮上コイル１４および推進コ
イル１５に対向する外槽２の側面に固定された誘導集電
コイル１１と、を含んで構成され、超電導コイル７と誘
導集電コイル１１とは、コイルの中心軸線をほぼ水平に
して配置される。 車体１７側（台車１２側）の超電導
磁石１内部は、超電導状態にある超電導コイル７が内槽
３内にスペ−サ金具４を介して固定され、内槽３は内部
が真空状態にある外槽２内部で荷重支持材８を用いて支
持されている。また、外槽２内部は室温から４．２Ｋに
およぶ温度勾配を生じるので、窒素シ−ルド板９および
断熱材１０が設けられている。次に、地上側の側壁１８
には、外槽２に対向する位置に推進コイル１５が、推進
コイル１５の外槽２に対向する側に浮上コイル１４が、
それぞれ取り付けられ、車体１７側（台車１２側）の超
電導コイル７に、走行に必要な浮上および推進力を発生
させる。したがって、浮上コイル１４と超電導コイル７
の間隔、推進コイルと超電導コイル７の間隔は、浮上お
よび推進力を発生するため、所定の距離を超えることは
望ましくない。
【００１１】このため、超電導磁石１内部の構造は、外
槽２の前記浮上コイル１４と対向する面と前記浮上コイ
ル１４の間に、前記浮上コイル１４と所定の間隔をおい
て誘導集電コイル１１を設置する空間を確保するため
に、外槽２の前記浮上コイル１４と対向する面は前記側
壁１８から所要の距離をおいて配置される。一方、超電
導コイル７は、側壁１８に設置されている各コイルと内
槽３内に納められた超電導コイル７の距離を大きくしな
いように、上記誘導集電コイル１１が固定されている外
槽２の壁面側へ、内槽３内で偏心近接させて配置してあ
る。
槽２の前記浮上コイル１４と対向する面と前記浮上コイ
ル１４の間に、前記浮上コイル１４と所定の間隔をおい
て誘導集電コイル１１を設置する空間を確保するため
に、外槽２の前記浮上コイル１４と対向する面は前記側
壁１８から所要の距離をおいて配置される。一方、超電
導コイル７は、側壁１８に設置されている各コイルと内
槽３内に納められた超電導コイル７の距離を大きくしな
いように、上記誘導集電コイル１１が固定されている外
槽２の壁面側へ、内槽３内で偏心近接させて配置してあ
る。
【００１２】また、上記内槽３内に放射状に配置され側
壁１８側に偏心近接した超電導コイル７を内槽３の内面
壁に固定するスペ−サ金具４において、冷媒が通過する
液通過穴は、誘導集電コイル１１側（超電導コイル７と
内槽３の内面壁の間隔が小さい側）の冷媒通過穴ｂ６を
小さく、その逆側になる台車１２側（超電導コイル７と
内槽３の内面壁の間隔が大きい側）の冷媒通過穴ａ５を
大きくしてある。よって、超電導コイル７を内槽３内で
偏心配置しても、冷媒通過穴ａ５が十分大きいため、内
槽３内部の各箇所への冷媒の十分な流量を確保でき、安
定した超電導状態の維持が可能になる。
壁１８側に偏心近接した超電導コイル７を内槽３の内面
壁に固定するスペ−サ金具４において、冷媒が通過する
液通過穴は、誘導集電コイル１１側（超電導コイル７と
内槽３の内面壁の間隔が小さい側）の冷媒通過穴ｂ６を
小さく、その逆側になる台車１２側（超電導コイル７と
内槽３の内面壁の間隔が大きい側）の冷媒通過穴ａ５を
大きくしてある。よって、超電導コイル７を内槽３内で
偏心配置しても、冷媒通過穴ａ５が十分大きいため、内
槽３内部の各箇所への冷媒の十分な流量を確保でき、安
定した超電導状態の維持が可能になる。
【００１３】このとき、誘導集電コイル１１側のスペ−
サ金具４は、超電導コイル７が偏心近接することにより
断面積が減少し、なおかつ冷媒通過穴ｂ６を加工するこ
とで超電導磁石１の全体剛性が低下し振動による発熱が
上昇することも十分考えられる。そこで図２に示すよう
に、誘導集電コイル１１側近傍のスペ−サ金具４の板厚
を厚くして剛性を増加させている。また、より剛性を増
加させるには、冷媒通過穴ｂ６を加工せずに板厚のみを
厚くする方法がある。
サ金具４は、超電導コイル７が偏心近接することにより
断面積が減少し、なおかつ冷媒通過穴ｂ６を加工するこ
とで超電導磁石１の全体剛性が低下し振動による発熱が
上昇することも十分考えられる。そこで図２に示すよう
に、誘導集電コイル１１側近傍のスペ−サ金具４の板厚
を厚くして剛性を増加させている。また、より剛性を増
加させるには、冷媒通過穴ｂ６を加工せずに板厚のみを
厚くする方法がある。
【００１４】上記本実施例によれば、超電導コイル７を
内装した内槽３を収容する外槽２の、浮上コイル１４に
対向する面に誘導集電コイル１１を取付け、また、超電
導コイル７を内槽３の中で誘導集電コイル１１に近い側
に偏心させて配置したので、地上に配置された浮上コイ
ル１４や推進コイル１５と超電導コイル７の間隔を所要
の距離に納めることができ、必要な浮上力及び推進力を
維持しつつ、安定的な集電を行うことが可能となった。
内装した内槽３を収容する外槽２の、浮上コイル１４に
対向する面に誘導集電コイル１１を取付け、また、超電
導コイル７を内槽３の中で誘導集電コイル１１に近い側
に偏心させて配置したので、地上に配置された浮上コイ
ル１４や推進コイル１５と超電導コイル７の間隔を所要
の距離に納めることができ、必要な浮上力及び推進力を
維持しつつ、安定的な集電を行うことが可能となった。
【００１５】さらに、本実施例によれば、超電導コイル
７が納められている外槽２と誘導集電コイル１１の一体
化が可能となり、従来例のように集電専用の装置（前記
図５，図６の集電用超電導コイル２１ａ〜２１ｄ）を必
要としないため、車両重量の低減が可能となり、輸送乗
客数の増加につながる。
７が納められている外槽２と誘導集電コイル１１の一体
化が可能となり、従来例のように集電専用の装置（前記
図５，図６の集電用超電導コイル２１ａ〜２１ｄ）を必
要としないため、車両重量の低減が可能となり、輸送乗
客数の増加につながる。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、車両に搭載された磁気
浮上列車用超電導磁石と地上側の浮上コイル間の電磁誘
導現象を利用して地上側から車両側へ電力を集電する場
合に、誘導集電コイルを設置する空間を確保しつつ、安
定的な電力供給および超電導状態を維持することが可能
になる。
浮上列車用超電導磁石と地上側の浮上コイル間の電磁誘
導現象を利用して地上側から車両側へ電力を集電する場
合に、誘導集電コイルを設置する空間を確保しつつ、安
定的な電力供給および超電導状態を維持することが可能
になる。
【図１】本発明の一実施例を表す誘導集電コイルを有す
る磁気浮上列車用超電導磁石の断面図である。
る磁気浮上列車用超電導磁石の断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ’線矢視断面図である。
【図３】従来例を表す超電導磁石の断面図である。
【図４】図３のＢ−Ｂ’線矢視断面図である。
【図５】従来例を表す磁気浮上列車の集電装置の断面図
である。
である。
【図６】図５の側壁側から見た断面側面図である。
１ 超電導磁石 ２ 外槽 ３ 内槽 ４ スペ−サ金具 ５ 冷媒通過穴ａ ６ 冷媒通過穴ｂ ７ 超電導コイル ８ 荷重支持材 ９ 窒素シ−ルド板 １０ 断熱材 １１ 誘導集電コイル １２ 台車 １４ 浮上コイル １５ 推進コイル １６ 金具 １７ 車体 １８ 側壁 １９ 第１の浮上コイル ２０ 第２の浮上コイル ２１ａ〜２１ｄ 集電用超電導コイル ２２ａ〜２２ｌ 集電コイル ２３ クライオスタット ２４ 支持部材 ２５ 浮上推進用超電導コイル ２６ 軌道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 史男 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 渡邊 洋之 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 千葉 知雄 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 鈴木 栄司 東京都国分寺市光町二丁目８番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 根本 薫 東京都国分寺市光町二丁目８番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 斎藤 実俊 東京都国分寺市光町二丁目８番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 大木 義文 東京都国分寺市光町二丁目８番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 堤 英明 東京都国分寺市光町二丁目８番地38 財団 法人 鉄道総合技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】 超電導コイルを冷媒中に保持する内槽と
該内槽を内装する外槽とを含んでなり、地上に設置され
た浮上コイルおよび推進コイルに対向して、車両に設置
される磁気浮上列車用超電導磁石において、前記外槽の
前記浮上コイルに対向する面に誘導集電コイルが固定さ
れているとともに、前記超電導コイルが、前記内槽内
で、前記誘導集電コイルが固定された外槽側面へ偏心近
接して固定されていることを特徴とする誘導集電コイル
を有する磁気浮上列車用超電導磁石。 - 【請求項２】 超電導コイルが内槽内に放射状に配置さ
れた板状のスペ−サ金具により内槽内で誘導集電コイル
側に偏心した位置に固定されており、このスペ−サ金具
の冷媒通過穴を、誘導集電コイル側は小さく、誘導集電
コイル側と超電導コイルを挟んで反対側の冷媒通過穴は
大きく加工されていることを特徴とする請求項１に記載
の誘導集電コイルを有する磁気浮上列車用超電導磁石。 - 【請求項３】 誘導集電コイル側近傍のスペ−サ金具の
板厚を、誘導集電コイル側と超電導コイルを挟んで反対
側の板厚よりも厚くしたことを特徴とする請求項２に記
載の誘導集電コイルを有する磁気浮上列車用超電導磁
石。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24235997A JP3306619B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 誘導集電コイルを有する磁気浮上列車用超電導磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24235997A JP3306619B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 誘導集電コイルを有する磁気浮上列車用超電導磁石 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH1189012A true JPH1189012A (ja) | 1999-03-30 |
| JP3306619B2 JP3306619B2 (ja) | 2002-07-24 |
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| JP24235997A Expired - Fee Related JP3306619B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 誘導集電コイルを有する磁気浮上列車用超電導磁石 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009124777A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Railway Technical Res Inst | 推進コイルの高調波磁場を利用した磁気浮上式鉄道用車上電源システム |
| US7638232B2 (en) | 2003-02-04 | 2009-12-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting backup battery |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP24235997A patent/JP3306619B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7638232B2 (en) | 2003-02-04 | 2009-12-29 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Structure for mounting backup battery |
| JP2009124777A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Railway Technical Res Inst | 推進コイルの高調波磁場を利用した磁気浮上式鉄道用車上電源システム |
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| JP3306619B2 (ja) | 2002-07-24 |
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