JPH118899A - ボイスコイルの製造方法 - Google Patents
ボイスコイルの製造方法Info
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- JPH118899A JPH118899A JP15836397A JP15836397A JPH118899A JP H118899 A JPH118899 A JP H118899A JP 15836397 A JP15836397 A JP 15836397A JP 15836397 A JP15836397 A JP 15836397A JP H118899 A JPH118899 A JP H118899A
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Abstract
発生の無い、高品質のボイスコイルが得られるボイスコ
イルの製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 トラバースする線材ノズル6を挿通した
線材11を巻回する外周面に接着剤膜12が塗布された
ボビン1を装着した保持治具13を、回転駆動機構18
で回転駆動される切込部19を設けた位置決めホルダー
17を持つ巻回軸14に装着し、熱風発生器15で発生
させた熱風21を吸込み口4を結合した熱風ダクト7の
開口部5を持つ吹付け部8からボビン1の外周面に吹付
けて、接着剤膜12が溶融する温度に加熱しながら、ノ
ズル6のトラバースと巻回軸14の回転を同期させてボ
ビン1の所定外周面に線材11を整列巻回してボイスコ
イルを形成するボイスコイルの製造方法とする。
Description
されるスピーカ用ボイスコイルの製造方法に関するもの
である。
図面を用いて説明する。図5はボイスコイルの構成を示
す要部斜視図、図6は従来のボイスコイルの製造方法を
説明するための製造装置の要部斜視図である。
磁性体で絶縁材の紙、アラミドマイカ、カプトンなどの
材料からなる円筒状のボビン1に、導体の銅材、アルミ
ニウム材あるいはそれらの合金材を樹脂などの自己融着
性絶縁材を被膜した線材11を巻回してなるコイル2と
し、その始終端は電気信号を伝達する耐振性の錦糸線1
0の一端に接続処理され、かつボビン1に固着して構成
されている。
であり、13は円筒形状のアルミニウムや黄銅材などの
保持治具であり、金属材などでなる巻回軸14を密着挿
入しており、前記ボビン1に密着挿入し装着している。
であり、片端を巻回の巻始を設定する鍔広部20とし、
円周の一部に線材11と錦糸線10の接続部などの当接
から逃げるための切込部19を設けており、巻回軸14
と一体で回転する。
転駆動機構であり、巻回軸14の一端を結合しボビン1
を所定の速度で回転させる。
の溶剤を巻線動作と同期して適量供給(供給機構は図示
せず)されており、線材11を挿通させて溶剤を外周に
付着させて、スライダー、ボールネジ、サーボモータお
よび制御部などでなるトラバース駆動機構(図示せず)
により矢印方向にトラーバースさせて、ボビン1に線材
11を整列巻回させ所定のコイル2を形成する。
6を挿通し溶剤を外周に付着して供給された線材11を
切込部19で錦糸線10と接続処理した後、鍔広部20
の片面で設定された巻始位置から、回転駆動機構18に
よる巻回軸14の回転と、線材ノズル26のトラバース
駆動機構によるトラーバースの同期動作により整列巻回
し、付着した溶剤により線材11の自己溶融性絶縁材の
被膜を溶融し、線材11同士およびボビン1の外周面と
を融着してコイル2を巻装して所定のボイスコイルを形
成する。
来のボイスコイルの製造方法では、複雑高精度な適量溶
剤の供給機構が必要であり、溶剤の飛散や機構あるいは
治具などへの不要な付着の後処理や防止機構、およびそ
れらのメンテナンスを必要とし、また、ボビン1の外周
面との溶融接着不具合が発生しやすく、ボビン1とコイ
ル2の接着強度が不足し、コイル2の巻きズレ、巻きバ
ラケといった巻装不具合が発生するという課題を有して
いた。
るものであり、適量溶剤の供給機構やメンテナンスが不
要で、ボビンとコイルの接着強度が優れ、巻装状態の良
い高品質のボイスコイルの製造方法を提供することを目
的とするものである。
に本発明は、接着剤膜を外周面に塗布したボビン、およ
び保持治具を事前に熱風などで75〜95℃に予備加熱
し、その後熱風ダクトから熱風をボビンの外周面に吹付
けて接着剤膜を溶融する温度に加熱しながら、巻回軸の
回転と線材を挿通させた線材ノズルのトラバースを同期
動作させて整列巻回するボイスコイルの製造方法とした
ものであり、コイルとボビンを均一に加熱して溶融し、
周辺を汚すことなく、確実に接着し巻装することが可能
となる。
は、トラバースするノズルを挿通した線材を巻回する外
周面に接着剤膜が塗布されたボビンを装着した保持治具
を回転自在な巻回軸に装着し、熱風ダクトから熱風をボ
ビンの外周面に吹付けて接着剤膜が溶融する温度に加熱
しながら、ノズルのトラバースと巻回軸の回転を同期さ
せてボビンの所定外周面に線材を整列巻回してボイスコ
イルを形成するボイスコイルの製造方法としたものであ
り、コイルとボビンを均一の溶融温度に加熱するという
作用を有する。
直前に、ボビン、保持治具、巻回軸を75〜95℃に予
備加熱する請求項1に記載のボイスコイルの製造方法と
したものであり、迅速に安定して溶融温度に加熱できる
という作用を有する。
説明する。なお従来の技術で説明した同一構成の部材に
は同一番号を付与して詳細な説明は省略する。
形態におけるボイスコイルの製造方法を説明するための
製造装置の要部斜視図、図2は同正面部分断面図であ
る。
定の外周面に熱硬化性樹脂などでなる接着剤膜12が塗
布されている。2は線材11が巻回されたコイル、3は
トラバース駆動機構、6は線材ノズルであり、線材11
を挿通させトラバース駆動機構3により所定のトラバー
スがなされる。
部にヒータ、ファンおよびそれらの制御駆動機構を内蔵
した熱風発生器、16は加熱ノズルであり、熱風発生器
15で発生させた熱風21をボビン1に噴射する。
機構、19は切込部、20は鍔広部である。
内面に塗布した金属あるいは耐熱樹脂材でなり、加熱ノ
ズル16の先端開口部に連接した四角形あるいは円形断
面の吸込み口4と、吸込み口4に外周面の一端が連結
し、開放された中央部を保持治具13やボビン1を直交
して非接触で挿通させている円筒状の吹付け部8でなっ
ている。
が通過するスリット状の開口部5が設けられており、そ
の開口部5の片側に水平規制板9が反対側には垂直規制
板25が設置されており、開口部5においても他の部分
と同様に回転する熱風21がボビン1のコイル2を含む
所定面に均一に吹付けられるようにしている。
に保持治具13を挿入して錦糸線10(図示せず)が位
置決めホルダー17の切込部19の所定位置になるよう
に装着し、それに巻回軸14を挿入して装着する。
9が線材ノズル6のある上面に設定し、線材ノズル6を
挿通した線材11を錦糸線10の一端と接続処理(図示
せず)してボビン1に取付ける。
21を加熱ノズル16より吸込み口4に噴射し、熱風ダ
クト7内の吹付け部8で300〜350℃の接着剤膜1
2が溶融する温度の熱風21をボビン1の全外周面に吹
付けて加熱するとともに、鍔広部20の片面で設定され
た巻始位置から、回転駆動機構18による巻回軸14の
回転と、トラバース駆動機構3による線材ノズル6のト
ラバースの同期動作により指定回数を整列巻回し、かつ
熱融着してコイル2を巻装する。
9が上面になるように巻回軸14の回転を停止し、線材
ノズル6を挿通した線材11をボビン1の巻終りの錦糸
線10の一端と接続処理(図示せず)してボビン1に取
付けた後、例えば150℃1時間、あるいは220度5
分などのアニール処理を含む最終熱硬化を行って、所定
のボイスコイルを形成するのである。
明するための他の製造装置の要部斜視図、図4は同正面
要部断面図である。
はボビン、2はコイル、3はトラバース駆動機構、6は
線材ノズル、11は線材、12は接着剤膜、13は保持
治具、14は巻回軸、15は熱風発生器、16は加熱ノ
ズル、17は位置決めホルダー、18は回転駆動機構、
19は切込部、20は鍔広部、21は熱風である。
の断熱材を内面に塗布した金属あるいは耐熱樹脂材でな
り、加熱ノズル16の先端開口部に連接した加熱ノズル
16の外径よりやや大きい円形断面の吸込み口23を結
合している。
回軸14と同一軸上であり、かつ吸込み口23の反対側
の中心部分に、位置決めホルダー17の鍔広部20間近
まで保持治具13、ボビン1を非接触で挿入している。
通過するスリット状の開口部24が設けられている。
の形態で説明したものと同じ方法で行うのである。
巻回始める前に、熱風発生器15で制御された熱風21
を吹付けて保持治具13の表面温度が、ボビン1、線材
11、接着剤膜12、保持治具13、および巻回軸14
などのそれ自体あるいはそれらの組合せ動作に支障の無
い、75〜95℃好ましくは85℃になるように予熱す
る。
り、巻装したボイスコイルを形成する。
予熱は、別個のステーションに設けた熱風、ヒータ、赤
外線ランプの照射などでなる予熱部で行い、前記製造装
置の巻回軸14に移載させてボイスコイルを形成する方
法としてもよい。
コイルの接着力が向上し、巻装不良の無い、高品質のボ
イスコイルを容易に製造できるという効果が得られる。
製造方法を説明するための製造装置の要部斜視図
の製造装置の要部斜視図
の製造装置の要部斜視図
Claims (2)
- 【請求項1】 トラバースするノズルを挿通した線材を
巻回する外周面に接着剤膜が塗布されたボビンを装着し
た保持治具を回転自在な巻回軸に装着し、熱風ダクトか
ら熱風をボビンの外周面に吹付けて接着剤膜が溶融する
温度に加熱しながら、ノズルのトラバースと巻回軸の回
転を同期させてボビンの所定外周面に線材を整列巻回し
てボイスコイルを形成するボイスコイルの製造方法。 - 【請求項2】 線材を巻回する直前に、ボビン、保持治
具、巻回軸を75〜95℃に予備加熱する請求項1に記
載のボイスコイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15836397A JP3528518B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | ボイスコイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15836397A JP3528518B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | ボイスコイルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH118899A true JPH118899A (ja) | 1999-01-12 |
JP3528518B2 JP3528518B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=15670052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15836397A Expired - Fee Related JP3528518B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | ボイスコイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3528518B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100968292B1 (ko) | 2008-03-20 | 2010-07-07 | 이석순 | 보이스 코일 제조방법 및 장치 |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15836397A patent/JP3528518B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100968292B1 (ko) | 2008-03-20 | 2010-07-07 | 이석순 | 보이스 코일 제조방법 및 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3528518B2 (ja) | 2004-05-17 |
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